説明

温度監視機能を有するラベル、ラベルを備える商品用のパッケージ、同じく商品用のパッケージへのラベルの貼付けのための方法および機器

一態様において本発明は好ましくは商品用のパッケージを目的とするラベル(1)に関し、そのラベルは、一方では、熱の影響によって印字を形成する能力を有する種類の着色物質を備え、その印字の色は、ラベルのベース色と対比して引き立ち、そして、他方ではラベルが予め定められた最大値より上の温度にさらされる場合、前記色の間の対比を少なくとも部分的に消去する目的を有する作用物を備え、このラベルはバーコード(3)の形式の印字用の表面欄を有する。本発明によれば、ラベルは多孔質細管吸入材料から製造され、それに加えて前記作用物は、前記最大値までの温度で固体であるが、それより上で液体になる種類の物質(7)の充填材内に含まれ、この物質充填材はバーコード(3)の表面欄のそばに位置する。他の態様において、本発明はまた、ラベルを備える商品用のパッケージに、同じく、商品用のパッケージに対するラベルの貼付けのための方法および機器にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
第1の態様において、本発明は、一方では、熱の影響によって印字を形成する能力を有する種類の着色物質を備え、その印字の色は、ラベルのベース色と対比して引き立ち、そして、他方ではラベルが予め定められた最大値より上の温度にさらされる場合、前記色の間の対比を少なくとも部分的に消去する目的を有する作用物を備え、このラベルがコード化された情報を含有する印字用の表面欄を有する、種類のラベルに関する。
【0002】
別の態様において、本発明はラベルを備える商品用のパッケージにも関する。
【0003】
さらに、本発明は商品用のパッケージへのラベルの貼付けのための方法と機器に関する。
【0004】
問題の種類の商品用のパッケージは、最も重要なこととして限られた保管寿命を有し、およびこのために低温で保管されなければならない食物を目的とする。たとえば、冷蔵の製品が凍結温度より上の温度、例えばそれぞれ、+4℃および+8℃で保管されることができるとはいえ、急速冷凍された食物は、−18℃より下で保管されるべきである。
【背景技術】
【0005】
冷凍食品の陳列あるいは冷凍された陳列カウンタのためにパックされる商品は、通常、適切に完了するパッキングステップで、ラベルを備えている。ラベルに事前に印刷されることができる商品の名称、由来および他の識別に加えて、前記完了するパッキングステップにおいて、規格品符号化システムに従って問題のパッケージおよび商品についての情報を含む印刷されたかあるいはタイプされたバーコードが、ある。バーコードは数字の行が通常付加され、欧州統一商品番号EAN13の場合、それは13桁を含む。商品の支払の際に、バーコードはスキャナを用いて光学的方法で読みとられる。スキャナがどんな理由にせよバーコードを解釈することができない場合、レジ係は手動で彼(女)のコンピュータ化されたレジにEAN−コードの数字の組合せを入力しなければならず、それは、キャッシュカウンタ中の商品の流れを減速して、支払機会に関する擾乱中断を構成する。最も重要なこととしてラベルのベース色とのコードバーの対比効果に関して、バーコードの光学品質はしたがって、円滑なキャッシュカウンタの流れにきわめて重要である。この点について最も一般に見出されるラベルは、熱の供給で可視印字を生成する着色物質を含む、熱印字可能な層で作られる。印字は、ラベルが商品用のパッケージに貼り付けられるパッキングおよびラベリング機器内に位置することができる感熱式プリンタを用いて、達成される。
【0006】
熱印字可能な材料は、異なる応用領域内に広い用途を有しており、当然、何の詳述された紹介も必要としない。しかし、熱印字可能な材料は一般に、特定の高い温度でラベルのベース色と対比して引き立つ色で出現するために反応する、着色物質あるいは物質の組合せによってコーティングされあるいは準備される基板を備える、ことは言及されてもよい。温度の影響によって着色反応を引き起こすこの種の着色物質および物質の組合せは、周知である。一般的に、それらは、たとえば、アゾ染料の前駆体、共反応結合物質およびアルカリ性反応を開始する物質、あるいは無色/薄白染料およびプロトン放出物質、すなわち、通常60℃以上の高い温度にさらされると共に対比色を形成する酸、を含むpH感受性混合物から成ることができる。供給された熱に反応した、物質のこの種の組成物の着色反応は、混合物の固有の熱力学的特性の直接の結果であることができ、または、熱的に不安定な反応体の活性化によって、あるいは熱の供給によって開始される可融性マトリックスの保護封入からの反応体の放出によって生じることができる。前記技術分野の範囲内で、物質および着色物質の様々な着色組成物、酸性反応体および結合マトリックス物質が公知である。本発明を前記物質の組成物のいずれかあるいは任意の組合せに限定することなく、文献が本発明の実践に適した熱印字可能な材料内に含まれることができる周知の構成成分および組成物の包括的なリストを含む、ことは言及されるべきである。前記文献の具体例の中で、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、そして、特許文献7、が言及されることができる。
【0007】
温度監視機能を有するラベルは、一般に上記した種類のラベルから作られることができ、ラベリングと販売との間の取扱い中の時間の任意の瞬間において、あるいは予め定められた総時間中に、商品が、定められた最も高い許容可能なものより高い保管温度にさらされた場合に、視覚的な表示を生成するように準備される。この点について、視覚的な表示によって、光学スキャナによって記録可能な表示、同じく、肉眼に見える表示が理解されることができる。光学スキャナによるバーコードの読み取りで、商品の状態の確認が自動的に提供される。このようにして、品質管理が、生産者から消費者までの商品の取扱い中に、異なる目的に対してバーコードの読み取りと同時に実施されることができ、バーコードが読取り可能な限り、問題の商品が、測定値まで定められた温度条件の下で取り扱われた、という即時の確認が得られる。逆に、バーコードが読取り可能でない場合、商品が、取扱い連鎖のどこかの点で、その品質を劣化させたかもしれない温度にさらされた、という確認が得られる。
【0008】
(先行技術)
問題の種類の周知のラベルは、特許文献8に開示されている(また、特許文献9も参照のこと)。前記出版物において、商品用のパッケージのためのラベルが提供され、そのラベルは、バーコードがその中で生成される上部の熱印字可能な層を備える。バーコードの上に、透明ストリップあるいはテープが取り付けられ、その底面は、熱印字可能な層の中に下へ浸透する能力を有する作用物とともに準備される粘着層を備え、そして、その中に、特に時間および温度の関数として徐々に現れる着色あるいは黒染めの形で、バーコードの可読性に影響を及ぼす反応を生成する。
【0009】
前述したように、バーコードのスキャニングはコードの着色されたバーと中間の色の着いてない表面との間の良好なあるいは鮮明な光学対比効果に依存している。バーコードの上のすべての追加層が、光線上にフィルタリングあるいは光散乱の影響を有し、それがスキャナで読みとられる前にこの種の上にある層を2回通過しなければならない、ことは理解されよう。したがって、基材材料、粘着層およびその中に含まれる反応性物質を含み、かつ、バーコードの上に貼り付けられたテープあるいはストリップは、商品が定められた温度条件の下で保管された場合にもまた、可読性に否定的に影響を及ぼす可能性がある、というリスクは明白である。
【特許文献1】米国特許第4370370号
【特許文献2】米国特許第4535347号
【特許文献3】米国特許第4591887号
【特許文献4】米国特許第4898849号
【特許文献5】米国特許第5017821号
【特許文献6】米国特許第5288688号
【特許文献7】米国特許第5354724号
【特許文献8】国際公開第01/64430号A1
【特許文献9】米国特許第5888929号A1
【特許文献10】スウェーデン特許0302455−1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、特許文献8によって公知のラベルの上述の欠点を取り除くことを目的とし、そして、改良されたラベルおよびラベルを備える商品用のパッケージを提供することを目的とする。したがって、本発明の主要な目的は、商品が定められた温度条件の下で保管される限り、そのバーコードが確実にかつ明確に読取り可能であるが、しかし最も高い許容可能な保管温度が予め定められた全体の期間中に超えられるとすぐに、不可逆方法で読めなくなる、ラベルを提供することである。この種の方法で商品用のパッケージが温度監視機能のコストを負うことを可能にするために、製造するのが簡単で安価なラベルを提供することもまた目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、上述の目的は独立請求項1の特性部分で規定される特徴によって達成される。本発明に従うラベルの好適な実施態様が、従属請求項2−9においてさらに規定される。
【0012】
別の態様において、本発明はラベルを備える商品用のパッケージにも関する。前記商品用のパッケージの特徴は、独立請求項10に見られる。
【0013】
さらに、本発明は商品用のパッケージ上への本発明に従うラベルの貼付けのための方法および機器に関する。本発明に従う機器の特徴は独立請求項11において見られ、機器の好適な実施態様は従属請求項12および13に規定される。
【0014】
本発明に従う方法が、独立請求項14に見られる。
【0015】
(本発明についての一般的な考えの要約)
−例えば、特許文献8に開示されるような−バーコードを覆っており、かつ温度の許されない超過でラベルのベース色とのコードバーの対比を消去する作用物を含むストリップあるいはテープを使用する代わりに、本発明は、相当な毛細管吸収能力を有する多孔質ラベル基板に物質の充填材を与える考えに基づき、その物質は対比消去作用物を含み、かつ一定の温度に至るまで固体であるが、しかしそれより上で液体になる種類であり、この物質充填材はバーコードのそばに位置する。この種の方法においてコードバーは、最も高い許容温度値が超えられない限り、損なわれずに明確に読取り可能なままである。温度値が超えられ、そして、物質が液体状態に変化してから、一つ以上のコードバーの可読性が不可逆方法で消去される。物質がコードバーの色に影響を及ぼす物質構成成分を含むことによって、前記ラベルのベース色とのコードバーの対比の消去が達成されることができる。たとえば、個々のコードバーを囲む熱印字可能な層内の以前未利用の着色物質を活性化する物質構成成分が使用されることができ、そして、この種の方法で、バーのまわりの基板を、それが隠されて読めなくなるように着色することができる。代替法として、物質は印刷されたコードバーの色を漂白する物質構成成分を含むことができる。
【0016】
「固体」によって、この論文では、この物質が非液体であることを意味し、およびそれが前記最高温度値より下で堅固でかつ硬質であることを意味するものでは決してない。液体物理条件と比較して、固体を全体として保つのに何の限定する壁も必要でないが、それは形状においてきわめてよく可変的であってもよく、そして、例えば重力の影響の下でさえ変わる形状を有するゼラチン状であってもよい。例えば半可塑性、形成可能および弾力的などの形容詞は、それが最高温度値で液体状態に変化する、すなわち、液体になる前に、物質の特性を記述するのにきわめてよく適切であることができる。本発明の範囲内で、物質が固体状態で粉末にされることができる、こともまた含まれる。
【0017】
(従来技術の更なる説明)
特許文献10によって、冷たい状態で半可塑性および暖かい状態で液体である液体を含み、その液体がラベルに含まれるバーコードの可読性に影響を及ぼすように準備されるラベルが、前もって公知である。この場合、しかし、この液体は、ラベルの底面に可視印字を露出するかまたは作る対象物によって、ラベル基板を濡らして、透明にするためだけに利用される。換言すれば、この液体はコードバーの色に影響を及ぼす何の作用物あるいは物質構成成分も含まない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1において、商品用のパッケージ2が図式的に示され、パッケージ内の商品についての情報を有する印字3を備えるラベル1がそれに付着されている。この印刷された情報は、商品の識別、由来、価格、賞味期限日付、などに関するデータを含むことができ、かつ光学的に読取り可能である。この印刷された情報は、コード化され、および、この場合、生産者、卸売業者によって、そして、商店およびキャッシュカウンタにおいて、定期的に利用される種類のスキャナを用いて光学的に読取り可能なバーコード3の形式である。
【0019】
ラベル1は、感熱印字を目的とする材料でできており、そして、着色物質あるいは物質の組合せによって準備されるその上層4を備え、それは、例えば当初述べたように、特定の高い温度で、ラベルのベース色と対比して引き立つ色で現れるために互いに反応する。このラベルは、バーコード3の印字あるいはタイピングを目的とし、かつラベルの表面全体を占めない領域あるいは表面欄を備える。換言すれば、バーコード3は、図1に明確に見られるように、ラベルの表面全体を占めない。
【0020】
本発明によれば、このラベル(図2−5を参照)は基板5、例えば紙基板から製造され、それは多孔質でかつ細管吸入であり、そして、それはしたがって、液体状態で液体を輸送する毛細管効果によって、そして、それを経て濡らされる能力を有する。熱印字可能な層4は、たとえば、基板の特定の深さに吸い込まれる液体物質の噴霧によって、基板5に施着されることができる。
【0021】
この場合、ラベル1は、その底面に粘着層6を有し、それによってラベルが、商品用のパッケージ2に取り付け可能である。より多数の複数のラベルが、従来の方法で、共通ウエブによって具備されることができ、そこから、個々のラベルが商品用の付属のパッケージに取り付けられるために切り離されることができる。
【0022】
ラベルは必要であればバーコード3の可読性を、すなわち、ラベリングと販売との間の期間中の時間の任意の瞬間において問題の商品およびパッケージが定められたものより高い保管温度にさらされて、そして、それによって、これが生じたことを表示する場合に、消去するように準備される。このために、ラベル1は、対比消去作用物を含み、かつ、問題の商品に対して定められた最も高い保管温度まで固体であるが、しかし最大限に許容可能な温度より上の温度で液体状態に変化する物質7の充填材を備えている。物質7内に含まれる作用物は、作用物によって開始される反応によって形成される着色した欄内に、印刷されたバーコード3のバーが隠される、熱印字可能な層4内の着色物質(あるいは物質の着色組合せ)のこの種の反応を開始するのに効果的であることができる。代替法として、物質7内の作用物は印刷されたコードバーを漂白、あるいは、消去によって読めなくすることができる。ここで、個々のコードバーがラベルのベース色とのその対比を失う場合、バーコードが実際にはすでに読めなくなることは強調されるべきである。
【0023】
物質7の作用物は、基板5および熱印字可能な層4内でpH増加効果を有し、バーコードのバーの漂白に結びつく、溶解されたあるいは非溶解の反応体を備えることができる。代替法として、物質内の作用物はまた、pH低下効果を有することができ、バーコード3のバーを隠す着色した欄の形成に結びつく。換言すれば、この物質は酸、pH低下構成成分あるいはアルカリ、pH増加構成成分を備えることができる。
【0024】
例えば、特定の温度値まで、半可塑性であることによって固体の特性を有するが、しかしそれより上で液体になる物質は、一般的に油の中に見いだされる。pH変更特性を有する物質の中で、例えばアルコール類、ケトン、エステルあるいはエーテルなどの有機溶剤、この種の有機溶剤を含む洗浄剤、軟化剤あるいは可塑剤、鉱油溶剤およびアンモニア水、が言及されることができる。
【0025】
物質7は、この種の位置(図2および3を参照)で、同じくこの種の量および形状でラベルの表面に付着され、それが液体状態に変化する場合、それは、基板5の多孔性および細管吸入能力のおかげで、基板内で印字/バーコード3の領域まで横に伝搬し、かつ移動することができる。付着は、温度が、商品の定められた、最も高い保管温度を満たすかあるいはそれを下回り、そして、その中で物質が固体、すなわち非液体である環境において、あるいは時間に関してその環境の近くで、遂行されるべきである。
【0026】
ほとんどの場合、例えば、食物物品上のコードが、たとえ短い時間の間に前記最高温度値を超えたとしても、損なわれないままにさせることは、適切である。これは、本発明の範囲内である。液体状態における物質の伝搬速度の適切なパラメータ、例えばその粘度、物質の付着から印字までのラジアル距離、同じく漂白特性、を選択することによって、限界温度より上の、読み取りが阻止される前の、ラベルの必要な露出時間は、時間範囲:数分−数日以内で選択されることができる。限界値より上の温度にさらされることに起因する、基板内の液体の開始された横の伝搬および/または印字の漂白は、温度が前記限界温度より下の値に戻り、そして、物質がそれによって固体に戻る場合、中断されることもまた指摘されるべきである。これは、ラベルが時間とともに蓄積する温度監視機能を有することを伴う。
【0027】
(試験)
感熱紙TC63および1−デカノール(液体)の伝搬速度。
【0028】
試験が、1−デカノールC1022O、同じくラベルに使用される種類の感熱紙で実施された。この紙は、上部の保護層(トップコート)でコーティングされており、67μmの厚さを有する。1−デカノールは、調整可能なピペットを用いて感熱紙の上側表面に適用される。
【0029】
試験は2つの異なる量の液体、それぞれ、1および2μlで実施された。充填材は、10mmの長さおよび2mmの幅を有するバーの形式で適用された。
【0030】
液体状態の感熱紙内の物質の横の伝搬が、次いで30分の間隔で測定された。前記測定値が、表1および2にリストされる。
【0031】
全ての試験は、室温(+22℃)で実施された。



【0032】
この物質は、添加剤を備えることによって、たとえば粘度増加添加剤によって、ラベル基板中のその伝搬速度を減速するように変更されることができる。+22℃での1−デカノールの粘度は、34mPa・sであると測定された。粘度は、感熱紙内の横の伝搬速度に決定的であり、かつ問題の物質に対して添加剤によって調整されることができる。添加剤はまた、可能な保護層(トップコート)の物質の浸透率に影響する。抑制効果を有する添加剤の具体例は、さまざまの種類のシリコンオイルである。
【0033】
漂白速度は特定の感熱紙の特性に、同じく物質の漂白能力に、依存する。この点について、有効漂白成分の物質の濃度が漂白速度に影響することもまた、言及されるべきである。
【0034】

【0035】
「物質」の組成を選択することによって、前記最高温度値はラベルの貼付けに従って調整されることができる。固体からの液体状態への物質の転移が起こる前記温度値は、例えば、急速冷凍された食物に対して−18℃、冷蔵の製品に対して+2℃−+8℃、およびチョコレートに対して+28℃であるように調整されることができる。たとえば、この物質を形成して、コードに対してその位置を決定することもまた、例えば、製薬製品が、全体のあるいは別の時間に少なくとも24hの間、たとえば、+25℃より上の温度にさらされた場合、それがコード全体の完全無欠な読み取りを不可能にするというような方法で、可能である。
【0036】
下記で、報告は本発明の実践に適した感熱紙および物質の組合せに対して典型的な漂白速度で進められる。前記組合せは、技術的効果を説明することを目的とする、適切な組合せの一例として理解されるべきである。
【0037】
(試験)
感熱紙TC63および1−デカノールの漂白速度。
【0038】
既存の熱印字と1−デカノールとの間の接触の際に生じる漂白プロセスが、表3にリストされる。漂白程度は、バーコードの個々のコードバーが読取り可能かどうかの関数として、規定された。バーコードの読み取りは、lntermec Maxiscan 2210タイプのスキャナによって、実施された。全ての試験は、室温(+22℃)で実施された。
【0039】

【0040】
耐性のより小さいタイピングを有する感熱紙による試験において、より速い漂白効果が得られる。
【0041】
黒染め物質、たとえばメチルアジピン酸エステルを使用する場合、バーコードは、物質が問題のコードバーまで横に浸透されるのと同じ瞬間に読めなくなる。メチルアジピン酸エステルは、+4℃の設定/融解温度を有する。
【0042】
ラベルは、マーカー8(図3を参照)とともに作られることができ、その目的は、肉眼にもまた商品の状態を示すことである。マーカー8は、雪片の形状あるいは別の形状を有するシンボルとして作られることができる。
【0043】
物質7が(バーコード3をスキャニングで読めなくする一つ以上のコードバーの漂白に結びつく)熱印字可能な層4上のpH増加効果を有する反応体を備える1つの用途において、物質充填材のそばの、着色したマーカー8の対応する漂白は、定められた最も高い保管温度が超えられたという肉眼に見える表示を提供する。
【0044】
図10および11を、ここで、参照し、それは、商品用のパッケージへのラベルの貼付けのための機器、同じく、ラベルを印刷するためにこの機器に含まれ、かつ温度監視物質充填材と共にそれを提供する複数のデバイスを例示する。
【0045】
図10に示される機器において、コンベヤ10、例えばコンベヤベルトが周知の方法で含まれ、それを用いて、パッケージ2内の商品が、矢印Vの方向に生産ラインの前方へ送られる。その点について、商品用のパッケージ2は、バランス11を過ぎて移動し、バランス11は、感熱式プリンタに問題の商品用のパッケージの重量についての情報を伝達することが可能な感熱式プリンタ12に電子的に接続され、例えば、図10の点線によって略図を描かれる。熱印字可能な材料によって初めに作られるラベル1は、感熱式プリンタ12を過ぎて矢印Xの方向に送られ、それは―熱の供給によって―個々のラベルに(図2−5に記載の)バーコード3を提供する。この場合、供給ロール22(また、図11を参照)から外へ送られることができる共通ウエブ13上にラベルが載せられ、そして、そこからラベルがラベルウエブ13の下に前方へ送られる問題の商品用のパッケージへ移されるために、リターンローラ23によって連続的に切り離されることができる。リターンローラ23の近くに、デバイス20が商品用の個別パッケージ上への個々のラベル1の移送および固着のために配置される。
【0046】
図10に示される機器がここまで記載される限り、それは前もって公知の全ての本質的事項内にある。
【0047】
本発明によれば、物質7の充填材が、印刷の次の生産ステップにおいて、特に感熱式プリンタ12の下流に配置される吐出部材14およびノズル16によって、バーコード3のそばの位置のラベル1上に付着される。後の生産ステップにおいて、物質は、物質の充填材を覆うためにカバー15をラベルの表面に貼り付けるツール19によって封入される。支持フレーム17(図11を参照)が、供給方向Xおよびそれに対して横方向の双方に相互に調整可能で固定可能な距離で感熱式プリンタ12、ノズル16およびツール19を載せる。完了する生産ステップにおいて、温度監視物質充填材とともにこのようにして準備されるラベル1は、圧縮空気、ブラシ、ピストン、プレスロールを用いて、あるいは、別の周知の方法で、動作させることができるデバイス20によって商品用のパッケージ2に固定される。
【0048】
代替実施態様において、物質の付着および封入は1つに一体化され、そして、バーコードの印刷後の同じ生産ステップは、必要に応じて、物質が、カバー(図2を参照)内に形成されるキャビティ内に置かれ、そして、カバーが表面に取り付けられるのと同時にラベルの表面上に付着される、という点で特徴づけられる。
【0049】
別の代替実施態様において、ラベルが商品用のパッケージに貼り付けられるまで、充填材物質はラベルの表面上へ付着されず、封入されない。更なる代替実施態様において、商品用のパッケージに対して同時にラベルを押圧するカスタムメイドされたツールによって、ラベルの表面上の物質充填材の付着および封入が実施されることができる。
【0050】
しかし、代替実施態様に共通の特徴は、上記した特性を有する(すなわち、コードバーを漂白する/消去することができるか、あるいは着色した欄のそれを隠すことができる物質構成成分を含む)物質充填材が、液体状態で、多孔質細管吸入ラベル基板を通してバーコードまで横に伝搬するために、バーコードのそばのラベルの表面上へ付着されて、封入される、ということである。
【0051】
ノズル16は、ラベルの表面上への物質充填材の付着のための吐出部材14と協力して、例えば1−25μlのオーダーの、きわめて少ない物質量を断続的に吐出すように配置される。バーコード3の印刷の後、バーコード(図3を参照)のそばに物質充填材7を付着するために、ノズル16は感熱式プリンタ12と同期して制御される。吐出部材14およびノズル16は、上記した特性を有する物質の供給源(図示せず)と流体連通している。
【0052】
有利には、ノズル16はバーコード3のそばに列の形状で物質7を付着するように配置される(図3を参照)。図3に示される具体例において、この物質列は主としてバーコードのコードバーと平行して延びて、実質的にコードバーの長さと一致する長さを有する。
【0053】
吐出部材14のノズル16は、感熱式プリンタ12から固定可能な距離で、感熱式プリンタ12、ノズル16および封入ツール19に適切に共通のフレーム17上に載せられる。このようにして、物質7は、運搬ウエブ13上のラベルの位置のいかなるずれにもかかわりなく、そして、生産装置を通しての供給中のウエブ13の位置のいかなる変化にもかかわりなく、バーコード3に対して正しい位置に付着される。適切に、支持フレーム17内のノズル16の位置は、感熱式プリンタ12に対して調整可能である。
【0054】
好ましくは、物質充填材7はラベル1の表面の方へ開いているキャビティ18(図2および4を参照)を有するカバー15によって封入される。キャビティ18は、カバーをラベルに取り付けるためにカバーの底面において接着材でおおわれている表面によって囲まれる。カバー15は、プラスチック、金属箔、紙、パラフィン紙、あるいはプラスチック箔でコーティングされた紙から製造されることができる。カバーは着色されるかあるいは透明であることができ、そしてフランジ部分で取り囲まれるカップ形状に成形されるか、あるいはダイカストで製造することができる。有利には、カバーは第1層が少なくとも一つのパンチされた開口を備える二層積層体でできており、第2のカバー層との接合でそれは物質充填材用のキャビティ18を形成する。
【0055】
図6−9に示されるラベルの代替実施態様において、物質充填材7はラベルの表面の予め形成された凹部に付着され、そこにおいてカバー15は、平面であり、かつ糊付きテープとして作られることができる。必要に応じて、凹部は、ラベルの上部の保護層9内に凹部を作られる開口として作られることができる。
【0056】
圧縮空気を原動力とすることができる封入ツール19は、前述したように、ノズル16から固定可能な距離で具備され、そして、ノズルと同期して、供給源21から一つずつカバー15を取りあげて、それを、封入ツールを過ぎて送られるラベルに貼り付けるように配置され、かつ制御される。
【0057】
カバー15は、共通基材(図示せず)、例えば、供給源21(図11を参照)からラベルウエブ13の方へあるいはそれと平行して送られる、ウエブあるいはフィルム上に適切に配置される。運搬ウエブあるいはフィルムから、封入ツール19はラベルの供給動作と同期する動作でカバーを取り上げ、かつラベルまで動かすことができる。
【0058】
ラベル1へのカバー15の移送は、さまざまな方法で実現されることができる。一例として、封入ツール19が、カバーの貼付けの際に、ラベル供給源21からその運動方向にラベルをある距離動かすように配置されることができる、ことは言及されるべきである。対応して、封入ツールは、カバーを取り上げる場合、その運動方向にカバーをある距離動かすように配置されることができる。その点について、カバーおよびラベルは、反対方向に適切に送られる。代わりとして、しかし、液体の付着および封入の双方が、断続的に送られたラベル上へ実施される。
【0059】
代替法として、回転ツールがラベルウエブと、上にしかし反対方向に、カバーを送られるウエブとの間に導入されることができ、このカバーはウエブの下に具備されている。この際、このツールは、下からカバーを取り上げる場合、カバーウエブの運動方向に、そして、上からカバーを付ける場合、ラベルウエブの運動方向に、回転させられる。背圧ローラが、ラベルウエブ、同じくリターンローラ等の下に適切に配置され、基材からのカバーの剥離を容易にするのに効果的である。物質の付着が、カプセルの上方に面したキャビティの中に直接この物質を供給するように配置されるノズルの形式の吐出部材によって、カバーの貼付けと同時にラベルの表面上へこの物質を付着するために、穴をあけられた基材の開口を通して、あるいは基材材料を通しての射出によって、物質の封入と一体化されることができる、という点で、特定の利点がこの実施態様において得られる。
【0060】
(本発明の機能および利点)
本発明のラベルは、以下のようにして機能する:周囲温度が問題のパッケージ内の商品の最大限に許容可能な保管温度より高くない限り、ラベル内の物質充填材はその固体状態を保持して、バーコードのそばのその位置で不変のままである。この状態で、物質充填材は決してバーコードの読み取りに影響を及ぼさず、商品用のパッケージが、キャッシュカウンタを通しての商品の流れを中断せずに、自由にキャッシュカウンタおよびそのコンピュータを通過することができることを伴う。しかし、キャッシュカウンタを通過する前の任意の瞬間に、商品用のパッケージが、最大限に許容可能な値より上の温度にさらされるならば、物質が液体状態に変化して、それが多孔質基板の中で横に拡散して、基板の細管吸入能力のおかげでそれの中に広がる。図2−5に図示された態様において、物質は、(アルカリ)物質構成成分を含み、それは物質が最も近いコードバーに染料を接触させる場合、不可逆的にバーの色を漂白する。この種の方法において、スキャナを用いたバーコードの読み取りは、不可能にされる。前記効果を達成するために、図3と図5のとの間の比較によってわかるように、それは物質が物質充填材に最も近い領域内の2、3のコードバーを消去するのに十分である。同時に、物質はまた、可能なマーカー8を漂白し去ることができる。好ましくは、少なくとも予め定められた総時間中に、物質が前記最大値より上の温度を有するまで、これは起こらない。
【0061】
図6−9において、物質7が、熱印字可能な層4内に存在する着色物質を活性化する能力を有する(酸性)物質構成成分を含み、その着色物質は、当初は熱による影響を受けず、そして、したがって、印刷されたバーのまわりの表面領域が着色されるようになるような方法でいかなるバーも形成しなかったとみなされる。このようにして、複数コードバー(および可能なマーカー)は、隠されるかあるいは「見えなくなる」。
【0062】
(本発明の可能な変形例)
上記の本発明が食物用のパッケージの環境で記載された事実にも関わらず、記載される方法で準備されるラベルは、例えば医薬、生物学的材料、化学製品、電子部品、などの、定められた最大限の温度より下で輸送および保管の特定の要件を有する他の製品の環境において同様に有用である、ことが認識される。そして、このラベルは、バーコード内の情報量にもあるいはバーコードの任意の特定の種類にも機能的に結び付けられず、その理由のために、この環境で、表現「バーコード」はスキャナによって読取り可能なコード化情報を含む全ての種類の印字を備えることが理解されるべきである。さらに、示された方法で準備されるラベルが、上記した製造機器との関連なしで使用されることができる独自の製品を構成することができ、そして、レディーメードの状態で、用途、たとえば商品用のパッケージに、提供されることができる、ことは強調されるべきである。
【0063】
本発明に従うラベルが、ある段階において個別パッケージに接着される、別個の品目として記載され、かつ例証されたとはいえ、それはまた、パッケージの一体化された部分として作られることができる。この場合、多孔質基板は適切な熱感受性の着色物質によって準備される適切なパッケージの一部であることができ、必要な物質充填材は、すでに印刷されたバーコードあるいはこのようなものの印刷のために確保される表面欄のそばの基板にあるいはその中に設けられる。カバーの下に封入される代わりに、物質充填材はまた、外側に完全に閉じたカプセル内に含まれることができる。この種の方法で、物質カプセルを、製造して、かつそれがクールダウンされて、ラベル上に符号付きの状態で穴をあけられる場合、梱包の瞬間まで室温に(別々にあるいはラベルに貼り付けて)保つ可能性が提供される。
【0064】
「着色物質」の概念は、例えば、それが以降の請求項において使用され、もちろんまた、それらが熱の影響にさらされる場合、上記に含まれ、かつ着色反応を引き起こす能力を有する物質のこの種の組合せを含むとみなすべきである。明確にするため、さらに、本発明に従うラベルが、このようにまた、それが任意の囲むパッケージを有することなく商品の物品に直接貼り付けられることができる、ことは指摘されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に従う商品用のパッケージおよびラベルの斜視図である。
【図2】本発明に従う適切なラベルの第1の実施態様中の部分断面図であり、ラベルに含まれる液体充填材が半可塑性状態で示されている。
【図3】図2に従うラベルの部分的平面図である。
【図4】図2に相当する断面図であり、かつ、液体がラベル内に広がった場合の状態の同じラベルを示す。
【図5】図4に記載と同じ状態のラベルを示す部分的平面図である。
【図6】半可塑性状態の液体充填材を有するラベルの代替実施態様の断面図である。
【図7】図6に従うラベルの部分的平面図である。
【図8】液体状態で液体を備えた図6および7に従うラベルを示す断面図である。
【図9】図8に記載と同じ状態のラベルの平面図である。
【図10】商品用のパッケージへのラベルの貼付け用の本発明に従って達成される機器の概略図である。そして、
【図11】商品用のパッケージへの貼付けの前のラベルの準備のために、機器に含まれる装置の拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0066】
1 ラベル
2 パッケージ
3 バーコード
4 上層
5 基板
6 粘着層
7 物質
8 マーカー
9 保護層
10 コンベヤ
11 バランス
12 プリンタ
13 ウエブ
14 吐出部材
15 カバー
16 ノズル
17 支持フレーム
18 キャビティ
19 ツール
20 デバイス
21 供給源
22 供給ロール
23 リターンローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルであって、一方では、熱の影響によって印字を形成する能力を有し、その印字の色が、前記ラベルのベース色と対比して引き立つ、種類の着色物質と、そして他方では、前記ラベルが予め定められた最大値より上の温度にさらされる場合、前記色の間の前記対比を少なくとも部分的に消去する目的を有する、作用物と、を備え、前記ラベルがコード化情報を含む印字(3)用の表面欄を有し、前記ラベルが、多孔質細管吸入基板(5)から製造され、そして、前記作用物が物質(7)の充填材に含まれ、前記物質が、前記最大値までの温度で固体であるが、しかし前記温度より上で液体になり、そして、前記物質の充填材が、前記印字(3)の前記表面欄のそばに位置する、ことを特徴とするラベル。
【請求項2】
請求項1に記載のラベルであって、前記物質(7)内の前記作用物が、前記作用物が前記印字の部分のまわりの領域において前記ラベルを着色するような方法で、前記着色物質を活性化する能力を有する物質構成成分である、ことを特徴とするラベル。
【請求項3】
請求項2に記載のラベルであって、前記物質構成成分が、pH低下効果を有する種類である、ことを特徴とするラベル。
【請求項4】
請求項1に記載のラベルであって、前記物質内の前記作用物が、前記表面欄上に存在する前記言及された印字の色を漂白する能力を有する物質構成成分である、ことを特徴とするラベル。
【請求項5】
請求項4に記載のラベルであって、前記物質構成成分が、pH増加効果を有する種類である、ことを特徴とするラベル。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかひとつに記載のラベルであって、前記物質(7)が、−前記物質が液体になる場合−前記基板(5)内のその伝搬速度を減速する目的を有する粘度増加構成成分を備える、ことを特徴とするラベル。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかひとつに記載のラベルであって、前記物質(7)が、前記ラベルの前記表面の方へ開いており、かつ前記基板に取り付けられるカバー(15)の底面に形成されるキャビティ(18)内に封入され、そのカバーが前記キャビティのまわりを走る表面を有し、そのキャビティの表面が接着材でおおわれている、ことを特徴とするラベル。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかひとつに記載のラベルであって、前記物質(7)の充填材が、列の形状であり、それが主として前記印字(3)内に含まれるコードバーと平行して延伸し、かつ前記コードバーの長さと実質的に一致する長さを有する、ことを特徴とするラベル。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかひとつに記載のラベルであって、前記物質(7)の充填材が、1−25μlの範囲内の容積を有する、ことを特徴とするラベル。
【請求項10】
予め定められた最大値を有する温度範囲における商品の保管のためのパッケージであって、コード化情報によって作られる印字(3)を有するラベル(1)を備え、その印字が、前記ラベル内に含まれる着色物質(4)上の熱の影響によって達成され、かつ、前記ラベルの前記ベース色と対比して引き立つ色を有し、前記パッケージが前記最大値より上の温度にさらされる場合、前記ラベルが、前記ラベルの前記印字と前記ベース色との間の前記対比を、少なくとも部分的に、消去するために作用物を含み、前記ラベルが、多孔質細管吸入材料の基板(5)から製造され、そして、前記作用物が前記印字(3)のそばに位置する物質(7)の充填材内に含まれ、その物質が前記最大値までの温度で固体であるが、前記温度より上で液体になる、ことを特徴とするパッケージ。
【請求項11】
商品用のパッケージ(2)上へのラベル(1)の施着のための機器であって、生産方向に連続的にパッケージ(2)を送るコンベヤ(10)と、ラベル(1)の供給源(22)であって、前記パッケージの方へ移動可能なウエブ(13)上に載せられ、かつ、熱の影響によって印字を形成する能力を有する種類の着色物質を備え、その印字の色が、前記ラベルのベース色と対比して引き立つ、供給源と、前記ラベルの区切られた表面欄の中に、コード化された情報を有する、印字(3)を形成する目的で、前記個々のラベルに熱を供給する目的を有する感熱式プリンタ(12)と、同じく個別包装(2)への個々の、印刷されたラベル(1)の個別的な移送のためのデバイス(20)と、を備え、前記感熱式プリンタ(12)と前記移送デバイス(20)との間に、一方では、前記個々のラベル(1)に予め定められた最大値までの温度で固体であるが、前記温度より上で液体になる特性を有する物質(7)の充填材を提供するノズル(16)が、かつ他方では、前記物質充填材(7)の封入のためのツール(19)が、配置される、ことを特徴とする機器。
【請求項12】
請求項11に記載の機器であって、前記機器が、共通基材上に載せられ、かつ前記封入ツールを用いて特に前記ラベルの前記送りの動作と同期する動作でラベル(1)へ移されるために前記封入ツール(19)の方へ送られることができるカバー(15)の供給源(21)を備える、ことを特徴とする機器。
【請求項13】
請求項11または12に記載の機器であって、前記感熱式プリンタ(12)、前記ノズル(16)および前記封入部材(19)が、前記パッケージ(2)用の前記コンベヤ(10)より上に位置する、共通支持フレーム(17)によって載架される、ことを特徴とする機器。
【請求項14】
商品用のパッケージ上へのラベルの施着のための方法であって、以下のステップ、すなわち、
a)パッケージ(2)を連続的に生産方向に送るステップと、
b)前記パッケージの方へラベル(1)のウエブ(13)を送るステップであって、そのラベルが、熱の影響によって印字を形成する能力を有する種類の着色物質を備え、その印字の色が、前記ラベルのベース色と対比して引き立つステップと、
c)前記個々のラベル(1)の表面欄内の前記印字に対する熱の供給によって、印字(3)を形成するステップであって、その印字がコード化された情報を有する、ステップと、
d)個々の、印刷されたラベル(1)を個別パッケージ(2)へ個別に移送するステップであって、さらなるステップ、すなわち、
e)多孔質細管吸入基板(5)から作られるラベルを使用するステップと、
f)前記印刷の後で前記個々のラベル(1)に物質(7)の充填材を提供するステップであって、その物質が、予め定められた最大値までの温度で固体であるが、前記温度より上で液体になる特性を有し、前記物質充填材が前記印字(3)のそばに位置する、ステップと、
g)前記個々のラベル(1)がパッケージ(2)へ移送される前に、前記物質充填材(7)を封入するステップと、を特徴とするステップと、を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−500673(P2009−500673A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520209(P2008−520209)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【国際出願番号】PCT/SE2006/000386
【国際公開番号】WO2007/008129
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(507387778)テンピックス エービー (2)