説明

温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物。

【課題】スポーツ観戦において、応援の一環としてフェイスペイントや、水転写シート等にて顔面装飾方法がおこなわれていた。
【解決手段】デザイン性と温感性の効果を得る水転写シートを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、温感剤組成インクによる水転写シート印刷の製造及び温感剤組成インクによる水転写シート印刷物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スポーツ観戦において、応援の一環としてフェイスペイント又は体部装飾等、水転写シート等にて顔面及び体部装飾方法がおこなわれていた。
顔面装飾方法及び装飾における転写シートの代用として印刷された絆創膏(特許公開番号特開平7−6791、)が発明され、顔面装飾への安全性から有機溶剤転写シート(特許公開番号特開2000−6596)の発明がなされていた。
使用時に温感を与える目的で、唐辛子抽出成分、ショウキョウ抽出成分、カプサイシン、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸ベンジル等が配合された化粧料(特許公開番号特開平10−291912)の発明がなされていた。
【特許文献1】特許公開番号特開平7−6791
【特許文献2】特許公開番号特開2000−6596
【特許文献3】特許公開番号特開平10−291912
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これには次のような欠点があった。
従来、スポーツ観戦において、応援の一環として顔面及び体部装飾として水転写シート等にて装飾がおこなわれていた。
【0004】
(イ)体部及び顔面装飾方法及び装飾における転写シートの代用としてデザイン印刷された絆創膏が生産されていたが販売コストの割高と在庫保管において欠点がみられた。
(ロ)体部及び顔面装飾への安全性から有機溶剤転写シートの基材の販売がなされていたが、基材の生産においては大量生産で少量生産の対応がなされていなかった。
(ハ)体部及び顔面装飾転写シートおいて温感効果を得た転写シートの既存がなかった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一工程にて水浸透性印刷基材に水溶解加工を施し、第二加工にて水溶解層の上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層加工を施し、第三加工にてカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷加工を施すことを特徴とする温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物。
【0006】
以上の課題を解決するための手段により温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物が提供されるもものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、スポーツ観戦やお祭りなどにおいて、応援やファッションの一環として体部及び顔面装飾(フェイスペイント)は、水転写シート等にて装飾がおこなわれていたが体部及び顔面装飾に用いられる水転写シートにおいて効果を得たものは既存しなかったが本発明の課題の解決により温感効果を得ることを可能とした。
【0008】
第一工程にて水浸透性印刷基材に水溶解加工を施し、第二加工にて水溶解層の上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層加工を施し、第三加工にてカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷加工を施すことを特徴とする温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる印刷加工を施すことでデザイン性をともなった温感性の効果を得る水転写シートの提供ができる。
【0009】
本発明の温感剤組成インク転写印刷物の製造及び温感剤組成インク転写印刷物は印刷物であることから、デザイン性と温感性の効果を得る水転写シートの提供により、スポーツ観戦やお祭りなどにおいて応援やファッションの一環やイベントや広告商品として産業上の利用効果を得る。
本発明は、以上の効果を実現するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図1乃至図5をもちいて説明する。
図1に記載されているのは、本発明、温感剤組成インク転写印刷物の製造及び温感剤組成インク転写印刷物の実施の構造を示した図で、水溶浸透性の印刷基材(101)でその上層に水溶解層(102)を加工し、その上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層(103)を加工し、その上層にカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷(104)を設けた構造を示した図である。
また温感剤組成インク総合配分及び実施配分実験結果は下記のとおりである。
総合配分
カプサイシン30〜40部
ショウキョウチンキ20〜30部
カンタリスチンキ20〜30部
ノニル酸バニリルアミド20〜30部
ニコチン酸アミド20〜30部
ゼオライト20〜30部
皮膚浸透剤20〜40部
水性顔料インク40〜50部又は油性顔料インク40〜50部
上記に記載した、温感剤組成のカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクの配合配分は基材状況及び印刷条件により異なるものである。
実験1
水性顔料インク(レッド)
*水性顔料(水性化粧)にて実施
・実施配分
水性顔料インク40%
カプサイシン30%
ショウキョウチンキ5%
カンタリスチンキ5%
ノニル酸バニリルアミド5%
ニコチン酸アミド5%
ゼオライト5%
皮膚浸透剤5%
印刷方法
水浸透性印刷基材に水溶解加工を施し、水溶解層の上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層に直接塗布。
乾燥方法 自然乾燥 :部分により約2分で硬化。
転写方法 :水による剥離転写。
体転写部位 :腕内部。
体感 :感覚的な温感を感じる。
実験2
油性顔料インク(レッド)
*油性顔料(油性化粧)にて実施
実施配分
油性顔料インク35%
カプサイシン30%
ショウキョウチンキ5%
カンタリスチンキ5%
ノニル酸バニリルアミド5%
ニコチン酸アミド5%
ゼオライト5%
皮膚浸透剤10%
印刷方法
水浸透性印刷基材に水溶解加工を施し、水溶解層の上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層に直接塗布。
乾燥方法 自然乾燥 :部分により約1分で硬化。
転写方法 :水による剥離転写。
体転写部位 :腕内部。
体感 :感覚的な温感を感じる。
以上実験結果により、温感剤組成は必要に応じて配合配分されるものである。
【0011】
図2に記載されているのは、前記図1に示した温感剤組成インク転写印刷物の製造及び温感剤組成インク転写印刷物の実施の分解構造を示した図である。
【0012】
図3に記載されているのは、本発明温感剤組成インク転写印刷物の製造及び温感剤組成インク転写印刷物の実施の構造断面を示した図である。
【0013】
図4に記載されているのは、本発明温感剤組成インク転写印刷物の製造及び温感剤組成インク転写印刷物の実施の形態を示す図で、転写印刷物の水溶浸透性の印刷基材(101)の背面より水(105)を浸透させることで、水溶解層(102)と印刷基材(101)が分離され樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層(103)から印刷(104)が剥離され、被写体(106)に転写印刷(107)される。
【0014】
図5に記載されているのは本発明転写印刷物の製造の工程を示した図である。
以上、本発明の構成で実施において下記に示す。
【0015】
本発明の実施
本発明転写印刷物の製造及び転写印刷物はスポーツ観戦やお祭りなどにおいて応援やファッションの一環として体部及び顔面装飾(フェイスペイント)において水転写シート等にて装飾方法がおこなわれていたがシートにおいて温感効果を得たものは既存しなかったが本発明の課題の解決においてカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷加工を施すことにより温感性の効果を得る水転写シートの提供を可能とした。
【0016】
以上のことから、温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物は温感性の効果を得る水転写シートの実現と実施が望めるものである。
また温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物は温感性の効果を得る水転写シートの印刷方法はオフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、等公知された印刷方法で実施され温感剤組成のカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクの配合配分は基材状況及び印刷条件により異なるもので温感剤組成インクの配合配分及び印刷方法において本明細に記載されていない用法においても実施されるものである。
以上、本発明は実施される。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明、温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物の実施の構造は図1で示されるよう、水溶浸透性の印刷基材(101)でその上層に水溶解層(102)、カバー層(103)、印刷(104)を設けた構造である。
本発明に使用される印刷のインクはカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インク又は油性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷加工を施すことを特徴とする温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる印刷加工を施すことで温感性の効果を得る水転写シートの提供ができる。
【0018】
本発明の転写印刷物の製造及び転写印刷物は印刷物であることから、デザイン性と冷感性の効果を得る水転写シートの提供によりスポーツ観戦やお祭りイベントなどにおいて応援やファッションの一環として産業上利用されるものである。
本発明は以上の構成より産業上利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 本発明温感剤組成インクによる転写印刷物の実施の構造を示した図である。
【図2】 本発明温感剤組成インクによる転写印刷物の実施の分解構造を示した図である。
【図3】 本発明温感剤組成インクによる転写印刷物の実施の構造断面を示した図である。
【図4】 本発明温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び転写印刷物の実施の形態を示す図である。
【図5】 本発明温感剤組成インクによる転写印刷物の製造の工程を示した図である。
【符号の説明】
【0020】
101.基材
102.水溶性解層
103.カバー層
104.印刷層
105.水
106.転写被写体
107.転写印刷
20. 印刷基材水溶性解加工
201.カバー層形成加工
202.印刷加工
203.保護シート加工

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一工程にて水浸透性印刷基材に水溶解加工を施し、第二加工にて水溶解層の上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層加工を施し、第三加工にてカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、水性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷加工を施すことを特徴とする温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物。
【請求項2】
第一工程にて、水浸透性印刷基材に水溶解加工を施し、第二加工にて水溶解層の上層に樹脂剤、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エチルセルロース等のカバー層加工を施し、第三加工にてカプサイシン、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸アミド、ゼオライト、皮膚浸透剤、油性顔料インクを配合した温感剤組成インクにて印刷加工を施すことを特徴とする温感剤組成インクによる転写印刷物の製造及び温感剤組成インクによる転写印刷物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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