説明

溶接装置及び溶接ワイヤ送給装置

【課題】送給ロールの溝の掃除時間を短縮させる溶接ワイヤ送給装置を提供する。
【解決手段】アウトレットガイド12の先端部に取り付けられたシールドガス供給部材22にシールドガス供給口23とシールドガス供給通路24とが形成されている。シールドガス供給部材22内にアウトレットガイド12とシールドガス供給口23とを連通するシールドガスバイパス通路25が形成され、シールドガス供給通路24に機械弁26が設けられ、押圧すると機械弁26が閉となる押圧部材27が設けられている。シールドガス供給口23に電磁弁を設け、シールドガス供給部材22に、押圧部材27を押圧したときにONとなって電磁弁が開となり、モータ7が回転するスイッチ29が取り付けられている。スイッチ29がONとなると、機械弁26が閉となって、シールドガスが送給ロール3bへ噴出され、送給ロール3bが回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
消耗電極ガスシールドアーク溶接に使用される溶接ワイヤを送給する送給ロールの清掃を容易に行うための溶接装置及び溶接ワイヤ送給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
消耗電極ガスシールドアーク溶接において、安定して溶接ワイヤを送給するために溶接ワイヤ送給装置が使用されている。(例えば、特許文献1参照。)従来、この溶接ワイヤ送給装置として、図4に示す装置が提案されていた。図4は、従来技術の溶接ワイヤ送給装置を示す図である。同図において、溶接ワイヤ送給装置1に取り付けられたモータ7に駆動ギヤー2が連結されている。第1の送給ロール3a及び第2の送給ロール3bが送給装置本体8に回転可能に支持されている。これらの送給ロール3a、3bには、ギヤー4a、4bがそれぞれ同軸に取り付けられていて、これらのギヤー4a、4bが駆動ギヤー2とそれぞれ歯合されている。
【0003】
第1の加圧ロール5a及び第2の加圧ロール5bは、第1の加圧ホルダ6a及び第2の加圧ホルダ6bに、それぞれ取り付けられている。二つの送給ロール3a、3bには、溶接ワイヤ11が挟まれて加圧されて送給されるための溝が、それぞれ形成されている。9はワイヤ挿入口であり、センターガイド10は、溶接ワイヤ11がガイドされるために設けられている。
【0004】
アウトレットガイド12は、溶接ワイヤ送給装置1の溶接ワイヤ11の送出部に取り付けられていて、第1の送給ロール3a及び第2の送給ロール3bと第1の加圧ロール5a及び第2の加圧ロール5bとによってそれぞれ挟まれて送出された溶接ワイヤ11をガイドする。シールドガス供給部材13は、このアウトレットガイド12の先端部に取り付けられていて、下方部にシールドガス供給口14が形成されている。図5に示すように、溶接ワイヤ送給装置1のフレーム15に取り付けられた電磁弁16には、図示を省略したガスボンベからシールドガスが供給されるシールドガス供給用ホース17が接続されていて、この電磁弁16からシールドガス供給用ホース17によって、シールドガス供給部材13のシールドガス供給口14にシールドガスが供給される。
【0005】
また、シールドガス供給部材13には、図示を省略した溶接トーチ側へシールドガスを流すシールドガス供給通路18が形成されていて、このシールドガス供給通路18はシールドガス供給口14と連通している。図示を省略したコンジットケーブル又は一線式パワーケーブルがシールドガス供給部材13内に挿入されて、アウトレットガイド12の先端部と接続されて、アウトレットガイド12から送出された溶接ワイヤ11を溶接トーチまでガイドし、シールドガスを溶接トーチへ供給する。
【0006】
以下、動作を説明する。図4において、溶接ワイヤ送給装置1に取り付けられたモータ7によって、第1の送給ロール3a及び第2の送給ロール3bが回転して、これらの第1の送給ロール3a及び第2の送給ロール3bと第1の加圧ロール5a及び第2の加圧ロール5bとによって、溶接ワイヤ11がそれぞれ挟まれて送出される。この送出された溶接ワイヤ11はアウトレットガイド12によってガイドされる。このアウトレットガイド12によってガイドされた溶接ワイヤ11は、コンジットケーブルによって、溶接トーチまでガイドされる。
【0007】
一方、図示を省略したガスボンベから図5に示す溶接ワイヤ送給装置1のフレーム15に取り付けられた電磁弁16を介してシールドガス供給用ホース17によって供給されたシールドガスは、シールドガス供給部材13の下方部に形成されたシールドガス供給口14から流入される。そして、このシールドガスは、シールドガス供給通路18を流れて、コンジットケーブルによって溶接トーチまで供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平6−71444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
溶接時に溶接ワイヤ11は送給ロールに形成された溝を通過して送給されるが、このときに溶接ワイヤ11の削り粉や表面に付着していたゴミが送給ロールの溝に溜まっていく。送給ロールの溝に溶接ワイヤ11の削り粉やゴミが溜まると、溶接ワイヤ11を安定して送給することが困難となり、溶接欠陥を招く場合があるために、送給ロールの溝を頻繁に掃除する必要がある。送給ロールの溝を掃除するときに、送給ロールを取付けた状態で、送給ロールの溝にエアーを吹き付けて掃除するには、溝にエアーを十分吹き付けることが困難であった。そこで、従来、送給ロールを取り外して、送給ロールの溝にエアーを吹き付け、再度、送給ロールを取り付けていた。そのために、送給ロールの溝を掃除するのに著しく時間がかかり、また、掃除した後に送給ロールを取り付けるとき、送給ロールの向きを間違えて取り付ける不具合があった。
【0010】
本発明は、送給ロールの溝を掃除するときに、送給ロールを取り外すことなく、掃除の作業時間を短縮させることができる溶接装置及び溶接ワイヤ送給装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の発明は、
溶接トーチへ電力を供給する溶接用電源と、
モータと、
このモータによって駆動される送給ロールと、
前記送給ロールを加圧する加圧ロールと、
軸芯部に溶接ワイヤの挿通孔が形成されて、前記送給ロールと前記加圧ロールとによって挟まれて送出される前記溶接ワイヤをガイドするアウトレットガイドと、
このアウトレットガイドの先端部に取り付けられて、シールドガス供給口が形成され、このシールドガス供給口と連通して、溶接トーチ側へシールドガスを流すシールドガス供給通路が形成されたシールドガス供給部材と、
前記シールドガス供給口まで前記シールドガスを供給する通路を開閉する電磁弁とを有する溶接ワイヤ送給装置と、
を備えた溶接装置において、
前記シールドガス供給部材内に形成されて、前記アウトレットガイドのワイヤ挿通孔と前記シールドガス供給口とを連通するシールドガスバイパス通路と、
前記シールドガス供給通路の入り口に設けられて、このシールドガス供給通路を開閉する機械弁と、
前記機械弁に設けられて、押圧すると前記機械弁が閉となり、前記押圧力を解除するとバネ力によって前記機械弁が開となる押圧部材と、
前記シールドガス供給部材に取り付けられて、前記押圧部材を押圧したときにONとなって、前記溶接用電源へロール掃除開始信号が出力されるスイッチとを備え、
前記溶接用電源が前記ロール掃除開始信号を入力したときに、前記電磁弁へ開指令信号を出力し、前記モータに起動指令信号を出力し、
溶接が終了して前記溶接ワイヤ送給装置から前記溶接ワイヤを引き抜いた後に、前記押圧部材を押圧したときに、前記スイッチがONとなって、前記機械弁が閉となって前記電磁弁が開となり、前記シールドガス供給口に供給された前記シールドガスが前記シールドガスバイパス通路を流れて、前記アウトレットガイドの前記溶接ワイヤの挿通孔を流れて前記送給ロールへ噴出され、かつ、前記モータが回転して前記送給ロールが回転し、
前記押圧部材の押圧力を解除したときに、前記スイッチがOFFとなって、前記電磁弁が閉となって前記機械弁が開となって、前記シールドガスの供給が停止され、かつ、前記モータの回転が停止されて前記送給ロールが停止されることを特徴とする溶接装置である。
【0012】
第2の発明は、
第1の発明に記載の溶接ワイヤ送給装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の溶接装置及び溶接ワイヤ送給装置は、溶接時に使用するシールドガスを用いて、かつ、送給ロールを取り外すことなく、送給ロールの溝を掃除することができる。従って、送給ロールの溝の掃除を効率的に行うことができ、また、送給ロールを取り外す必要が無いので、従来技術のように送給ロールを再度取り付けるときに、向きを間違えて取り付ける不具合も発生しない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の溶接ワイヤ送給装置を示す図である。
【図2】本発明の溶接ワイヤ送給装置のシールドガス供給部材に設けられた機械弁の動作を説明するための図である。
【図3】本発明の溶接ワイヤ送給装置のシールドガス供給部材内のシールドガスの流れを説明するための図である。
【図4】従来技術の溶接ワイヤ送給装置を示す図である。
【図5】溶接ワイヤ送給装置のフレームに取り付けられた電磁弁を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1は、本発明の溶接ワイヤ送給装置21を示す図であり、図2は、本発明の溶接ワイヤ送給装置のシールドガス供給部材に設けられた機械弁の動作を説明するための図であって、同図(A)は、シールドガス供給部材22の全体を示す図であり、同図(B)は、押圧部材27等の拡大図であり、図3は、本発明の溶接ワイヤ送給装置のシールドガス供給部材内のシールドガスの流れを説明するための図であって、同図(A)と(C)とは、溶接ワイヤの送出側から見た図であり、同図(B)と(D)とは、溶接ワイヤの送給方向と直角方向から見た断面図であり、同図(A)と(B)とは、機械弁を開としたときで、同図(C)と(D)とは、機械弁を閉としたときである。
【0016】
図1において、図4に示した従来技術の溶接ワイヤ送給装置の機能と同機能に同符号を付して、説明を省略し、その他の機能について説明する。シールドガス供給部材22の下方部にシールドガスが流入されるシールドガス供給口23が形成されていて、図示を省略したガスボンベから図5に示した電磁弁16を介してシールドガス供給用ホース17によって供給されたシールドガスが供給される。図示を省略した溶接トーチ側へシールドガスを流すシールドガス供給通路24が形成されていて、このシールドガス供給通路24はシールドガス供給口23と連通している。図示を省略したコンジットケーブル又は一線式パワーケーブルがシールドガス供給部材22内に挿入されて、アウトレットガイド12の先端部と接続されて、アウトレットガイド12から送出された溶接ワイヤ11を溶接トーチまでガイドし、シールドガスを溶接トーチへ供給する。
【0017】
シールドガス供給部材22内にシールドガスバイパス通路25が形成されて、このシールドガスバイパス通路25はアウトレットガイド12のワイヤ挿通孔とシールドガス供給口23とを連通している。また、シールドガス供給通路24の入り口に、シールドガス供給通路24を開閉する機械弁26が設けられている。この機械弁26を開にしたときは、シールドガス供給口23に供給されたシールドガスがシールドガス供給通路24を通って溶接トーチへ供給され、機械弁26を閉にしたときは、シールドガス供給通路24が閉鎖されて、シールドガス供給口23に供給されたシールドガスが、シールドガスバイパス通路25を流れて、アウトレットガイド12のワイヤ挿通孔を流れて送給ロール3bへ噴出される。
【0018】
図2に示すように、機械弁26には押圧部材27が設けられていて、この押圧部材27を押圧すると、機械弁26が閉となり、押圧部材27を押圧した押圧力を解除すると、バネ28のバネ力によって押圧部材27が戻されて機械弁26が開となる。シールドガス供給部材22の側面にスイッチ29が取り付けられ、また、押圧部材27に突起部30が設けられていて、押圧部材27を押圧したときに、突起部30がスイッチ29を押圧してこのスイッチ29がONとなる。
【0019】
このスイッチがONとなることによって、溶接用電源19にロール掃除開始信号S1が出力される。溶接用電源19は、このロール掃除開始信号S1を入力して、図5に示した電磁弁16へ開指令信号S2を出力し、モータ7に起動指令信号S3を出力する。電磁弁16は、開指令信号S2を入力して開となり、かつ、モータ7は、起動指令信号S3を入力して回転を開始し、送給ロール3a、3bが例えば比較的遅い速度で回転する。また、押圧部材27を押圧することによって、機械弁26が閉となって、シールドガス供給口23に供給されたシールドガスが、シールドガスバイパス通路25を流れてアウトレットガイド12のワイヤ挿通孔を流れて送給ロール3bへ噴出される。
【0020】
以下、動作を説明する。溶接を行うときには、図示を省略したワイヤリールから引き出された溶接ワイヤ11は、溶接ワイヤ送給装置21のワイヤ挿入口9に挿入されてセンターガイド10を挿通されて、アウトレットガイド12に挿通される。そして、図示を省略した溶接トーチの起動スイッチをONにすると、図5に示した電磁弁16が開となって、シールドガスがシールドガス供給部材22のシールドガス供給口23に供給される。このときは、図3(A)に示すように、押圧部材27は押圧されていないために、機械弁26が開であるので、図3(B)に示すように、シールドガス供給口23に供給されたシールドガスがシールドガス供給通路24を通って溶接トーチへ供給される。また、モータ7の回転が開始されて、送給ロール3a、3bが回転してアウトレットガイド12までガイドされた溶接ワイヤ11が、アウトレットガイド12によってガイドされて、さらにコンジットケーブルによって溶接トーチまでガイドされて送給されて、溶接が行われる。
【0021】
次に、溶接が終了して溶接トーチの起動スイッチをOFFにすると、溶接ワイヤ送給装置21のフレームに取り付けられた電磁弁16が閉となって、シールドガスの供給が停止され、モータ7も停止されて、溶接ワイヤ11の送給が停止される。そして、送給ロール3bを掃除するときは、溶接ワイヤ11をワイヤリール側、即ち溶接ワイヤ11の送給方向と逆の方向から引き抜いた後に、図3(C)に示すように機械弁26に設けられ押圧部材27を押圧すると、図3(D)に示すように機械弁26が閉となって、シールドガス供給通路24が閉鎖される。また、押圧部材27を押圧することによって、押圧部材27に設けられた突起部30が、シールドガス供給部材22の側面に取り付けられたスイッチ29を押圧してこのスイッチ29がONとなる。
【0022】
これによって、溶接ワイヤ送給装置21のフレーム15に取り付けられた電磁弁16が開となって、シールドガス供給口23に供給されたシールドガスが、シールドガスバイパス通路25を流れてアウトレットガイド12の溶接ワイヤ11の挿通孔を流れて送給ロール3bへ噴出される。また、送給ロールの溝を掃除するためには送給ロールが回転する必要があるために、モータ7が回転して、送給ロール3bが例えば比較的遅い速度で回転して送給ロール3bの掃除が行われる。
【0023】
そして、送給ロール3bの掃除を終了するときは、機械弁26に設けられた押圧部材27を押圧した押圧力を解除すると、バネ28のバネ力によって押圧部材27が戻されて機械弁26が開となる。また、押圧部材27の押圧力を解除することによって、シールドガス供給部材22に取り付けられたスイッチ29は、押圧部材27に設けられた突起部30による押圧力が解除されるので、OFFとなる。この結果、溶接ワイヤ送給装置21のフレーム15に取り付けられた電磁弁16が閉となって、シールドガスの供給が停止され、かつ、モータ7も停止されて、送給ロール3a、3bの回転も停止されて、送給ロール3bの掃除が終了する。
【0024】
この結果、本発明の溶接装置及び溶接ワイヤ送給装置21は、従来技術のように、送給ロール3bを掃除するために、送給ロール3bに吹き付けるエアーを、別途、用意する必要が無く、溶接時に使用するシールドガスを用いて、かつ、送給ロール3bを取り外すことなく、送給ロール3bの溝を掃除することができる。また、シールドガスがアウトレットガイド12の溶接ワイヤ11の挿通孔から送給ロール3bの溝に適切に噴出されるので、送給ロール3bの溝の掃除を容易に行うことができる。従って、送給ロール3bの溝の掃除を効率的に行うことができ、また、送給ロール3bを取り外す必要が無いので、従来技術のように送給ロール3bを再度取り付けるときに、向きを間違えて取り付ける不具合も発生しない。
【符号の説明】
【0025】
1 溶接ワイヤ送給装置
2 駆動ギヤー
3a 第1の送給ロール
3b 第2の送給ロール
4a、4b ギヤー
5a 第1の加圧ロール
5b 第2の加圧ロール
6a 第1の加圧ホルダ
6b 第2の加圧ホルダ
7 モータ
8 送給装置本体
9 ワイヤ挿入口
10 センターガイド
11 溶接ワイヤ
12 アウトレットガイド
13 シールドガス供給部材
14 シールドガス供給口
15 フレーム
16 電磁弁
17 シールドガス供給用ホース
18 シールドガス供給通路
19 溶接用電源
21 溶接ワイヤ送給装置
22 シールドガス供給部材
23 シールドガス供給口
24 シールドガス供給通路
25 シールドガスバイパス通路
26 機械弁
27 押圧部材
28 バネ
29 スイッチ
30 突起部
S1 ロール掃除開始信号
S2 開指令信号
S3 起動指令信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接トーチへ電力を供給する溶接用電源と、
モータと、
このモータによって駆動される送給ロールと、
前記送給ロールを加圧する加圧ロールと、
軸芯部に溶接ワイヤの挿通孔が形成されて、前記送給ロールと前記加圧ロールとによって挟まれて送出される前記溶接ワイヤをガイドするアウトレットガイドと、
このアウトレットガイドの先端部に取り付けられて、シールドガス供給口が形成され、このシールドガス供給口と連通して、溶接トーチ側へシールドガスを流すシールドガス供給通路が形成されたシールドガス供給部材と、
前記シールドガス供給口まで前記シールドガスを供給する通路を開閉する電磁弁とを有する溶接ワイヤ送給装置と、
を備えた溶接装置において、
前記シールドガス供給部材内に形成されて、前記アウトレットガイドのワイヤ挿通孔と前記シールドガス供給口とを連通するシールドガスバイパス通路と、
前記シールドガス供給通路の入り口に設けられて、このシールドガス供給通路を開閉する機械弁と、
前記機械弁に設けられて、押圧すると前記機械弁が閉となり、前記押圧力を解除するとバネ力によって前記機械弁が開となる押圧部材と、
前記シールドガス供給部材に取り付けられて、前記押圧部材を押圧してONとなっている間に、前記溶接用電源へロール掃除開始信号が出力されるスイッチとを備え、
前記溶接用電源が前記ロール掃除開始信号を入力している間に、前記電磁弁へ開指令信号を出力し、前記モータに起動指令信号を出力し、
溶接が終了して前記溶接ワイヤ送給装置から前記溶接ワイヤを引き抜いた後に、前記押圧部材を押圧したときに、前記スイッチがONとなって、前記機械弁が閉となって前記電磁弁が開となり、前記シールドガス供給口に供給された前記シールドガスが前記シールドガスバイパス通路を流れて、前記アウトレットガイドの前記溶接ワイヤの挿通孔を流れて前記送給ロールへ噴出され、かつ、前記モータが回転して前記送給ロールが回転し、
前記押圧部材の押圧力を解除したときに、前記スイッチがOFFとなって、前記電磁弁が閉となって前記機械弁が開となって、前記シールドガスの供給が停止され、かつ、前記モータの回転が停止されて前記送給ロールが停止されることを特徴とする溶接装置。
【請求項2】
請求項1記載の溶接ワイヤ送給装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate