説明

演出システム

【課題】各店舗に合わせた演出設定をでき、また、店舗内の雰囲気を盛り上げることができる演出システムを提供する。
【解決手段】設定端末10は、演出開始条件入力部11を備え、サーバ30は、設定端末・ゲーム機識別情報記憶部42と、プレイヤ情報記憶テーブル41と、演出情報記憶テーブル43と、サーバ制御部50とを備え、各ゲーム機20は、カードリーダ22と、表示部24等と、ゲーム機制御部27とを備え、サーバ制御部50は、カードリーダ22が受け付けたプレイヤ識別情報Pに基づいて、演出情報記憶テーブル43の演出開始条件を満足したか否かを判定し、演出開始条件を満足したと判定した場合には、演出情報記憶テーブル43から演出情報を読み出して、ゲーム機20に返信し、演出開始条件を満足していないと判定した場合した場合には、プレイ開始情報を、ゲーム機20に返信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム機を演出する演出システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、設定されたプレイ回数に応じて、プレイの設定を変更して、選択できるキャラクタを変更できるゲーム装置があった(例えば特許文献1)。
しかし、ゲームセンタ等の店舗内に置かれたゲーム機は、各店舗によって稼働率が異なる。このため、従来のゲーム機は、設定されたプレイ回数が店舗によって適切ではない場合があった。また、従来のゲーム機は、選択できるキャラクタを変更しても、店舗内の雰囲気を盛り上げることはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−293255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、各店舗に合わせた演出設定をでき、また、店舗内の雰囲気を盛り上げることができる演出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0006】
・第1の発明は、ゲーム機を管理するサーバ(30)と、前記サーバとの間を通信網を介して接続され前記サーバとの間で情報の送受信が可能であり複数の店舗の管理者が操作する設定端末(10)、及び複数の店舗毎に配置された複数の店舗毎ゲーム機(20)とを備えた演出システムであって、前記設定端末は、前記ゲーム機から前記サーバに送信されるプレイヤ識別情報に基づいて演出を開始するか否かを判定するための条件である演出開始条件を、各店舗の管理者が入力する演出開始条件入力部(11)を備え、前記サーバは、前記店舗毎に、前記設定端末を識別する設定端末識別情報と、前記ゲーム機を識別するゲーム機識別情報とを対応付けて記憶する設定端末・ゲーム機識別情報記憶部(42)と、前記プレイヤ識別情報とプレイヤ情報とを対応付けて記憶するプレイヤ情報記憶部(41)と、前記演出開始条件入力部に入力された前記演出開始条件を記憶する演出開始条件記憶部(43)と、演出内容が異なる複数の演出情報を記憶し、前記プレイヤ情報と前記演出情報とを対応付けて記憶する演出情報記憶部(43)と、前記サーバの制御を行うサーバ制御部(50)とを備え、前記各ゲーム機は、プレイヤのプレイ開始前の操作にともなって、前記プレイヤ識別情報の入力を受け付けるプレイヤ識別情報受け付け部(22)と、前記演出を実行する演出実行部(24,25)と、プレイを実行するプレイ実行部(24,25)と、前記演出実行部、前記プレイ実行部を制御するゲーム機制御部(27)とを備え、前記サーバ制御部は、前記プレイヤ識別情報受け付け部が受け付けた前記プレイヤ識別情報に基づいて、前記演出開始条件記憶部の前記演出開始条件を満足したか否かを判定し、前記演出開始条件を満足したと判定した場合には、前記プレイヤ情報に基づいて、前記演出情報記憶部から前記演出情報を読み出して、前記ゲーム機に返信し、前記演出開始条件を満足していないと判定した場合した場合には、プレイを開始するように命令するプレイ開始情報を、前記ゲーム機に返信し、前記ゲーム機制御部は、前記サーバから前記演出情報を受信した場合には、前記演出実行部を制御して、前記演出情報に基づいて前記演出を実行し、前記プレイ実行部を制御して前記演出終了後にプレイ実行し、前記サーバから前記プレイ開始情報を受信した場合には、前記プレイ実行部を制御してプレイを開始すること、を特徴とする演出システムである。
・第2の発明は、第1の発明の演出システムにおいて、前記サーバ制御部(50)は、前記複数のゲーム機(20)でプレイが進行しているか否かの稼動状況を、前記店舗毎に判定する稼動状況判定部(52)を備え、前記演出情報を前記ゲーム機に返信する場合に、前記稼動状況判定部がその店舗内でプレイが進行していない他のゲーム機(20)に対して、前記演出情報を送信し、前記他のゲーム機の前記ゲーム機制御部(27)は、前記サーバ(30)から前記演出情報を受信した場合には、前記演出実行部(24,25)を制御して前記演出情報に基づいて前記演出を実行すること、を特徴とする演出システムである。
・第3の発明は、第1又は第2の発明の演出システムにおいて、前記設定端末(10)の前記演出開始条件入力部(11)は、前記演出開始条件として店舗内における設定プレイ回数の入力を受け付け、前記サーバ制御部(50)は、前記ゲーム機から送信される情報に基づいて、前記各店舗内での前記複数のゲーム機のプレイ回数をカウントし、そのカウント数が前記設定プレイ回数に一致した場合に前記演出開始条件を満足すると判定すること、を特徴とする演出システムである。
・第4の発明は、第1又は第2の発明の演出システムにおいて、前記設定端末(10)の前記演出開始条件入力部(11)は、前記演出開始条件として前記プレイヤ情報に含まれる日付情報の項目を受け付け、前記サーバ制御部(50)は、前記ゲーム機から送信される前記プレイヤ識別情報に基づいて、前記プレイヤ情報に含まれる前記日付情報を読み出して、実際の日付と一致した場合に前記演出開始条件を満足すると判定すること、を特徴とする演出システムである。
・第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明の演出システムにおいて、前記サーバ制御部(50)は、前記演出開始条件を満足したと判定した場合には、プレイに特典を付与する特典情報を、前記ゲーム機(20)に返信し、前記ゲーム機制御部(27)は、前記特典情報を付加して、プレイを開始すること、を特徴とする演出システムである。
・第6の発明は、ゲーム機を管理するサーバ(230)と、前記サーバとの間を通信網を介して接続され前記サーバとの間で情報の送受信が可能であり、複数の店舗毎に配置された設定端末(210)及びゲーム機(220)とを備えた演出システム(201)であって、前記設定端末は、前記ゲーム機から前記サーバに送信されるプレイヤ識別情報(P)に基づいて演出を開始するか否かを判定するための条件である演出開始条件を、各店舗の管理者が入力する演出開始条件入力部(11)を備え、前記サーバは、前記店舗毎に、前記設定端末を識別する設定端末識別情報と、前記ゲーム機を識別するゲーム機識別情報とを対応付けて記憶する設定端末・ゲーム機識別情報記憶部(42)と、前記プレイヤ識別情報とプレイヤ情報とを対応付けて記憶するプレイヤ情報記憶部(41)とを備え、前記各ゲーム機は、前記演出開始条件入力部に入力された前記演出開始条件を記憶する演出開始条件記憶部(243)と、演出内容が異なる複数の演出情報を記憶し、前記プレイヤ情報と前記演出情報とを対応付けて記憶する演出情報記憶部(243)と、プレイヤのプレイ開始前の操作にともなって、前記プレイヤ識別情報の入力を受け付けるプレイヤ識別情報受け付け部(22)と、前記演出を実行する演出実行部(24,25)と、プレイを実行するプレイ実行部(24,25)と、前記演出実行部、前記プレイ実行部を制御するゲーム機制御部(227)とを備え、前記ゲーム機制御部は、前記プレイヤ識別情報受け付け部が受け付けた前記プレイヤ識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバから返信された情報に基づいて、前記演出開始条件記憶部の前記演出開始条件を満足したか否かを判定し、前記演出開始条件を満足したと判定した場合には、前記プレイヤ情報に基づいて、前記演出情報記憶部から前記演出情報を読み出し、前記演出実行部を制御して、前記演出情報に基づいて前記演出を実行し、前記プレイ実行部を制御して前記演出終了後にプレイ実行し、前記演出開始条件を満足していないと判定した場合には、前記プレイ実行部を制御してプレイを開始すること、を特徴とする演出システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
・第1、第6の発明は、各店舗の管理者が操作する設定端末が演出開始条件の入力を受け付けるので、各店舗側がそれぞれ演出開始条件を設定できる。これにより、各店舗の管理者が、例えば、その店舗の客層、地域、稼働率等に対応した演出開始条件を設定できる。このため、その店舗で適切なタイミングで演出を開始するような演出開始条件を設定できる。また、プレイヤ情報に基づいて演出情報を読み出すので、プレイヤ毎に適切な演出を行うことができる。このように、適切なタイミングで演出を開始し、かつ、プレイヤ毎に適切な演出を行うことにより、店舗内の雰囲気を盛り上げることができ、集客率の向上を期待できる。
・第2の発明は、プレイが進行していない他のゲーム機も演出するので、プレイヤが演出開始条件を満足した場合に、店舗内の雰囲気を一気に盛り上げることができる。
・第3の発明は、演出開始条件として店舗内におけるプレイ回数を設定できるので、店舗の管理者が、その店舗のプレイ状況(例えば、一日当りの総プレイ回数、曜日毎のプレイ回数等)に応じた適切なプレイ回数を、任意に設定できる。
・第4の発明は、演出開始条件としてプレイヤ情報に含まれる日付情報の項目を受け付けるので、店舗の管理者が、その店舗の客層(例えば、低年齢層の客層であれば誕生日、固定客が多ければ入会日等)に応じた演出開始条件を設定できる。
・第5の発明は、演出開始条件を満足したと判定した場合には、特典情報を付加して、プレイを開始するので、演出開始条件を満足したプレイヤに有利な条件でプレイ進行させることができるため、プレイ意欲を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1実施形態の演出システム1の概略の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態の演出システム1のブロック図である。
【図3】第1実施形態の演出システム1のプレイヤ情報記憶テーブル41と、設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42と、演出情報記憶テーブル43とを示す図である。
【図4】第1実施形態の演出開始条件設定処理を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態の演出実行処理を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態の演出実行処理を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態の演出画面を示す図である。
【図8】第2実施形態の演出システム201の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の演出システム1の概略の構成を示す図である。
図2は、第1実施形態の演出システム1のブロック図である。
図3は、第1実施形態の演出システム1のプレイヤ情報記憶テーブル41と、設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42と、演出情報記憶テーブル43とを示す図である。
図1に示すように、演出システム1は、サーバ30と、複数の店舗(店舗A,B,C,・・・)毎に配置された設定端末10及びゲーム機20とを備える。サーバ30と、設定端末10及びゲーム機20とは、インターネット等の通信網2を介して接続され情報の送受信が可能である。設定端末10とゲーム機20とは、LAN等の通信網を介して接続され、情報の送受信が可能である。
【0010】
図2に示すように、演出システム1は、サーバ30が、プレイヤが所持するIDカード3の情報を利用して、各店舗のゲーム機20に演出させるものである。
IDカード3は、RFIDカードであり、プレイヤ毎に割り当てられたプレイヤ識別情報P(P1,P2・・・)を記憶している。
また、各設定端末10には、各設定端末10を識別する設定端末識別情報S(S001,S002・・・)が付与され、各ゲーム機20には、各ゲーム機20を識別するゲーム機識別情報G(G001,G002・・・)が付与され、サーバ30がこれらを識別できるようになっている。
以下、主に、店舗Aの構成について説明するが、他の店舗B,C・・・の構成も同様である。
【0011】
設定端末10は、各店舗の各管理者の操作によりゲーム機20を管理するコンピュータである。設定端末10は、演出開始条件入力部11と、設定端末識別情報記憶部12、演出開始条件送信部13とを備える。
演出開始条件入力部11は、管理者が演出開始条件43a(図3参照)を入力するキーボート、マウス等の入力装置である。演出開始条件43aは、演出を開始するか否かを判定するための条件である。
実施形態では、管理者が、演出開始条件43aとして、プレイ回数43b(設定プレイ回数)、誕生日41d(日付情報)、入会日41e(日付情報)を設定できるようになっている。
プレイ回数43bとは、店舗A内における全てのゲーム機20の総プレイ回数をいう。つまり、プレイ回数43bに係る演出開始条件43aは、例えば、店舗Aにおいて、1日のプレイ回数が777回目のプレイヤに対して、演出を行うというものである。このため、管理者は、例えば、店舗Aにおける1日の平均プレイ回数を勘案して、プレイ回数43bを設定できる。このため、演出システム1は、店舗毎に異なるプレイ回数43bを設定できる。
また、管理者は、店舗Aの客層等を勘案して、例えば、低年齢層の客層であれば誕生日41d、固定客が多ければ入会日41e等を設定できる。
【0012】
設定端末識別情報記憶部12は、設定端末識別情報S(S001,S002,S003・・・)を記憶する半導体メモリ素子、ハードディスク等の記憶装置である。
演出開始条件送信部13は、演出開始条件入力部11に入力された演出開始条件43aを、サーバ30に送信する制御部である。
【0013】
各ゲーム機20は、コイン投入口21と、カードリーダ22(プレイヤ識別情報受け付け部)と、操作部23と、表示部24と、スピーカ25と、ゲーム機記憶部26と、ゲーム機制御部27とを備えている。
コイン投入口21は、プレイヤがプレイをするためにコインを投入するための投入口である。コイン投入口21の内部には、投入されたコインを検出するコイン検出部(光学センサ等)が設けられている。コイン検出部は、コインを検出すると、ゲーム機制御部27に検出信号を出力する。
【0014】
カードリーダ22は、プレイヤが所持するIDカード3の情報を、電波等を用いて読み取る読み取り装置である。カードリーダ22は、IDカード3を挿入する挿入口(図示せず)の内部に設けられている。IDカード3がカード挿入口に挿入されると、カードリーダ22は、IDカード3との間で情報の通信を行って、プレイヤ識別情報Pを読み取る(受け付ける)。プレイヤ識別情報Pは、ゲーム機制御部27がサーバ30に送信する。
【0015】
操作部23は、IDカード3の登録時、プレイ設定時、プレイ進行時等にプレイヤが操作する部材である。操作部23は、方向を選択するレバー、操作ボタン等を備える。
表示部24は、プレイ画面、演出画面等を表示する、例えば液晶表示装置等である。
スピーカ25は、効果音、演出音声等を出力する装置である。
つまり、表示部24及びスピーカ25は、プレイを実行するプレイ実行部であり、かつ、演出を実行する演出実行部である。
【0016】
ゲーム機記憶部26は、ゲーム機20の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するための半導体メモリ素子、ハードディスク等の記憶装置である。ゲーム機記憶部26は、ゲームプログラム26a、ゲーム機識別情報記憶テーブル26bを備える。
ゲームプログラム26aは、このゲームを進行するプログラムである。
ゲーム機識別情報記憶部26bは、そのゲーム機20のゲーム機識別情報G(G001,G002,G003・・・)を記憶する記憶部である。
【0017】
ゲーム機制御部27は、ゲーム機20を統括的に制御するための制御部であり、例えば、CPU(中央処理装置)等から構成される。ゲーム機制御部27は、ゲーム機記憶部26に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
ゲーム機制御部27は、ゲーム機20の稼動情報、つまりゲーム機20でプレイされているか否かの情報を、ゲーム機識別情報Gとともに、逐次サーバ30に送信したりする。
ゲーム機制御部27は、プレイ進行を統括的に制御するプレイ進行部27aを備える。
ゲーム機制御部27の処理の詳細は、後述する。
【0018】
サーバ30は、演出システム1を管理するコンピュータである。
サーバ30は、サーバ記憶部40と、サーバ制御部50とを備える。
サーバ記憶部40は、サーバ30の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。サーバ記憶部40は、プレイヤ情報記憶テーブル41と、設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42と、演出情報記憶テーブル43(演出開始条件記憶部、演出情報記憶部)と、特典情報記憶部44とを備える。
【0019】
図3に示すように、プレイヤ情報記憶テーブル41は、プレイヤ識別情報P(P001,P002,P003,・・・)とプレイヤ情報41aとを対応付けて記憶するテーブルである。
プレイヤ情報41aは、性別41b、日付情報41c、プレイ情報41fを有する。
日付情報41cは、誕生日41d、入会日41eである。これらの情報は、入会時にプレイヤが登録する。登録方法は、例えば、プレイヤがIDカード3をゲーム機20のカードリーダ22に読み取らせ、ゲーム機20に誕生日41d及び入会日41eを入力することによって行う。これにより、サーバ30が、プレイヤ識別情報P、性別41b、誕生日41d、入会日41eをゲーム機20から受け取り、プレイヤ識別情報Pと、これらの情報とを関連付けて記憶する。
プレイ情報41fは、プレイヤのプレイ履歴に関する情報である。プレイ情報41fは、プレイヤがプレイしたゲームタイトル、プレイヤが所有するアイテム情報等を有する。プレイ情報41fは、プレイヤがプレイする毎に、サーバ制御部50が更新する。
【0020】
設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42は、店舗A,B,・・・毎に、設定端末10と、店舗が所有するゲーム機20とを記憶するテーブルである。
設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42は、各店舗A,B,・・・と、各店舗A,B,・・・に設置されている設定端末10の設定端末識別情報S(S001,S002・・・)と対応付けて記憶し、さらに、設定端末識別情報S(S001,S002・・・)と、店舗A,B,・・・内に配置されているゲーム機20のゲーム機識別情報G(G001,002,・・・)とを記憶している。
【0021】
演出情報記憶テーブル43は、演出開始条件43aと、演出情報43c及び他の演出情報43dとを関連付けて記憶するテーブルである。
演出開始条件43aは、設定端末10から受信し、サーバ制御部50によって記憶される。図3の例では、演出開始条件43aとして以下の項目が設定されている。
・プレイ回数43b(777回):店舗A内での1日のプレイ回数が777回目であることを条件に、演出開始をすることを意味する。管理者が、ラッキー7にちなんで、ゾロ目を設定したものである。
・誕生日41d:プレイ日が誕生日41dであることを条件に、演出開始をすることを意味する。管理者が、誕生日41dのプレイヤを祝福するために設定したものである。
・入会日41e:プレイ日が入会日41eであることを条件に、演出開始をすることを意味する。管理者が、会員期間の長いプレイヤを感謝するために設定したものである。
【0022】
演出情報43cは、ゲーム機20に演出する演出内容(図7参照)である。演出情報43cは、演出開始条件43aに応じて内容が異なり、また、性別41bに応じても内容が異なっている。
例えば、777回目のプレイヤが女性の場合の演出情報43c−1は、背景画面を花の絵として、「店舗Aの777回目のプレイです、ラッキー!」とゲーム機20に表示し、また、音声出力するものである。
また、プレイ回数43b、誕生日41dの項目には、他のゲーム機20に演出する他の演出情報43dを記憶している。他の演出情報43dは、演出情報43cとは異なる情報であり、「ゲームタイトル○のプレイヤ、おめでとう!」と、他のゲーム機20に表示し、また、音声出力するものである。
他のゲーム機20とは、プレイヤがプレイする同一店舗A内のゲーム機20のうち、空いているものをいう。つまり、演出開始条件43aを満足したプレイするゲーム機20以外のものであって、プレイがされていないものである。
【0023】
なお、演出情報43c、他の演出情報43dの演出内容自体は、演出システム1の運営者が作成し、サーバ記憶部40内に記憶しておく。このため、各店舗の各管理者は、単に、演出開始条件43aを設定すれば、演出システム1を簡単に利用できる。これにより、演出システム1は、汎用性を向上できる。
【0024】
図2に示すように、特典情報記憶部44は、演出開始条件43aを満たしたプレイヤに対して付与する特典を記憶する記憶部である。特典は、プレイを有利に進めるアイテム等である。特典の種類は、ゲームタイトルによって異なっている。
【0025】
サーバ制御部50は、サーバ30を統括的に制御するための制御部であり、例えば、CPU等から構成される。サーバ制御部50は、サーバ記憶部40に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
サーバ制御部50は、演出制御部51と、稼動状況判定部52とを備える。
演出制御部51は、演出に関する制御を行う制御部である。
稼動状況判定部52は、各ゲーム機20から送信される稼動情報に基づいて、各ゲーム機20の稼動状況を判定する制御部である。
各制御部の処理の詳細は、後述する。
【0026】
次に、第1実施形態の演出システム1の動作について説明する。
(演出開始条件設定処理)
最初に、演出開始条件設定処理について説明する。演出開始条件設定処理は、店舗Aの管理者が設定端末10を操作することによって、サーバ30に演出開始条件43aを記憶させる処理である。
図4は、第1実施形態の演出開始条件設定処理を示すフローチャートである。
【0027】
最初に、ステップS(以下単に「S」という)1において、設定端末10の演出開始条件入力部11は、演出開始条件43aの入力を受け付ける。
店舗Aの管理者は、演出開始条件43aとして、プレイ回数43b、プレイヤ情報41aに含まれる日付情報41c(図3参照)を適宜設定できる。
S2において、設定端末10の演出開始条件入力部11は、受け付けた演出開始条件43aをサーバ30へ送信し、設定端末10側の処理を終了する(S3)。
【0028】
S4において、サーバ制御部50は、設定端末10の演出開始条件入力部11から送信された演出開始条件43aを受信する。
S5において、サーバ制御部50は、受信した演出開始条件43aを、サーバ記憶部40の演出情報記憶テーブル43(図3参照)の形態で記憶し、サーバ30側の処理を終了する(S6)。
【0029】
(演出実行処理)
次に、演出実行処理について説明する。演出実行処理は、サーバ30が演出開始条件43aを満たすか否かを判定して、ゲーム機20に演出を実行させる処理である。
図5、図6は、第1実施形態の演出実行処理を示すフローチャートである。
図7は、第1実施形態の演出画面を示す図である。
以下、前述した演出開始条件設定処理において、図3に示す演出情報記憶テーブル43が記憶されたとして説明する。この例では、全ての項目の演出開始条件43aが設定されているが、いずれか1つの項目でもよい。
S10において、稼動状況判定部52は、電源をオンとされると、各ゲーム機20から送信される稼動情報に基づいて、各ゲーム機20の稼働状況を随時監視する。
【0030】
S11において、プレイヤがコイン投入口21にコインを投入すると、コイン検出部(図示せず)がコイン検出信号をゲーム機制御部27に出力する。
S12において、プレイ開始前に、プレイヤがIDカード3をカード挿入口(図示せず)に挿入すると、カードリーダ22がプレイヤ識別情報Pを読み取る。ゲーム機制御部27は、プレイヤ識別情報Pとゲーム機識別情報Gとを対応付け、サーバ30へ送信する。
【0031】
S13において、サーバ制御部50は、プレイヤ識別情報Pを受信する。
S14において、サーバ制御部50は、ゲーム機20から送信される情報に基づいて、各店舗内の複数のゲーム機20のプレイ回数をカウントする。
プレイ回数のカウントは、各ゲーム機20の稼働情報を利用してもよく、又は受信したプレイヤ識別情報Pを利用してもよい。
各ゲーム機20の稼働情報を利用する場合には、サーバ制御部50は、稼働情報と一緒に送信されるゲーム機識別情報Gに基づいて、設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42を参照して、設定端末識別情報Sを読み出す。そして、サーバ制御部50は、稼働情報に基づいて、設定端末識別情報Sに対応付けられた店舗のプレイ回数をカウントする。
同様に、プレイヤ識別情報Pを利用する場合には、サーバ制御部50は、プレイヤ識別情報Pと一緒にゲーム機20から送信されるゲーム機識別情報Gに基づいて、設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42を参照して、設定端末識別情報Sを読み出す。そして、サーバ制御部50は、プレイヤ識別情報Pを受信する度に、設定端末識別情報Sに対応付けられた店舗のプレイ回数をカウントする。
【0032】
S15において、演出制御部51は、プレイヤ識別情報Pに基づいて、プレイヤ情報記憶テーブル41からプレイヤ情報41a(日付情報41c等)を読み出す。
【0033】
S16,S17では、演出制御部51は、日付情報判定、プレイ回数判定を行うことにより、演出開始条件43aを満足したか否かを判定する。
(日付情報判定)
S16において、演出制御部51は、日付情報判定を行う。
日付情報判定は、演出情報記憶テーブル43の演出開始条件43aに従って、S15で読み出したプレイヤ情報41aの日付情報41cが、実際の日付と一致するか否かを判定する。つまり、演出制御部51は、誕生日41d、入会日41eのいずれかが、実際の日付に一致するか否かを判定する。
演出制御部51は、日付情報41cが実際の日付と一致すると判定した場合には(S16:YES)、S18に進み、一方、一致しないと判定した場合には(S16:NO)、S17に進む。
【0034】
(プレイ回数判定)
S17において、演出制御部51は、プレイ回数判定を行う。
プレイ回数判定は、演出情報記憶テーブル43の演出開始条件43aに従って、プレイヤ識別情報Pを送信したプレイヤのプレイ回数が、店舗A内において777回目であるか否かを判定する。演出制御部51は、プレイ回数が777回目である場合には(S17:YES)、S18へ進み、一方、777回目ではない場合には(S17:NO)、S21へ進む。
【0035】
S18において、演出制御部51は、以下のように、演出情報43c、特典情報を読み出す。
(a)日付情報判定を満足した場合には(S17:YES)、以下の順序で演出情報43cを読み出す。
a1:プレイヤ情報記憶テーブル41を参照して、性別41bを読み出す。
a2:演出情報記憶テーブル43を参照して、誕生日41d、入会日41e、性別41bに対応する演出情報43cを読み出す。例えば、実際の日付が誕生日41dであり、性別41bが女性であれば、演出情報43c−3を読み出す。
a3:さらに、誕生日41dが一致する場合には、他の演出情報43dを読み出す。
【0036】
(b)プレイ回数判定を満足した場合には(S18:YES)、以下の順序で演出情報43cを読み出す。
b1:プレイヤ情報記憶テーブル41を参照して、性別41bを読み出す。
b2:演出情報記憶テーブル43を参照して、性別41bに対応する演出情報43cを読み出す。例えば、性別41bが女性であれば、演出情報43c−1を読み出す。
b3:さらに、演出情報記憶テーブル43を参照して、他の演出情報43dを読み出す。
【0037】
(c)日付情報判定を満足した場合(S17:YES)、及びプレイ回数判定を満足した場合(S18:YES)の両方において、以下の順序で特典情報を読み出す。
c1:S13で受信したゲーム機識別情報Gに基づいて、設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42を参照して、ゲーム機20のゲームタイトルを読み出す。
c2:特典情報記憶部44を参照して、プレイヤに付与する特典情報を読み出す。
【0038】
S19において、演出制御部51は、読み出した演出情報43c及び特典情報を、プレイヤ識別情報Pを送信したゲーム機20へ返信する。
S20において、稼動状況判定部52は、稼動情報に基づいて、ゲーム機20が設置されている店舗A内において、プレイ中ではない他のゲーム機20を判定する。そして、演出制御部51は、他のゲーム機20に対して、他の演出情報43dを送信する。
図1の例では、ゲームタイトルBのゲーム機20は、プレイ中のプレイヤがいないので、他のゲーム機20である。このため、演出制御部51は、ゲーム機20に対して、他の演出情報43dを送信する。
【0039】
S21において、演出制御部51は、プレイ開始情報を、S15でプレイヤ識別情報を識別したゲーム機20に返信する。プレイ開始情報は、プレイを開始するようにゲーム機20に命令する情報である。
S22において、サーバ制御部50は、例えば運営時間等の理由に基づいて、サーバ30側の処理を終了するか否かを判定する。処理を終了する場合には(S22:YES)、サーバ30側の処理を終了する(S23)。一方、サーバ制御部50は、処理を終了しない場合には(S22:NO)、S10からの処理を繰り返す。
【0040】
図6に示すように、S24において、ゲーム機制御部27は、演出情報43c及び特典情報を受信したか否かを判定する。ゲーム機制御部27は、演出情報43cを受信した場合には(S24:YES)、S26へ進み、一方、受信していない場合には(S24:NO)、S25へ進む。
【0041】
S25において、ゲーム機制御部27は、サーバ30からプレイ開始情報を受信したか否かを判定する。ゲーム機制御部27は、プレイ開始情報を受信した場合には(S25:YES)、S28へ進み、一方、受信しなかった場合には(S25:NO)、S30へ進む。
【0042】
S26において、ゲーム機制御部27は、受信した演出情報43cに基づいて演出を実行する。
図7(a)の演出画面24a−1は、女性のプレイヤが、誕生日41dの日付情報判定を満足した場合に(S16:YES)、表示される演出画面である。
【0043】
図7(a−1)は、プレイヤ本人がプレイするゲーム機20の表示部24の演出画面24a−1であり、演出情報43c−3(図3参照)が表示されている。なお、説明は、省略するが、演出情報43c−3の演出内容がスピーカ25から出力される。
図7(a−2)は、演出画面24a−1と同期して表示される店舗A内の他のゲーム機20、つまり、空いているゲーム機20(図1のゲーム機20等)の演出画面24a−2であり、演出情報43d(図3参照)が表示されている。「ゲームタイトル○のプレイヤ、おめでとう!」のうち、ゲームタイトルを特定する「○」の部分は、サーバ30が設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル42に基づいて判定して、合成する。これらの演出は、店舗A内の他のゲーム機20の全てを同期して行う。なお、説明は、省略するが、演出情報43d−3の演出内容がスピーカ25から出力される。
【0044】
同様に、図7(b−1)、図7(b−2)は、女性のプレイヤが、プレイ回数判定を満足した場合に(S17:YES)、ゲーム機20、及び他のゲーム機20のモニタに表示される演出画面24b−1,24b−2である。
【0045】
このように、ゲーム機20は、プレイヤ毎に適切な演出内容を演出でき、また、プレイ開始前に演出を行うことにより、適切なタイミングで演出を開始し、また、他のゲーム機20も演出するので、店舗内の雰囲気を一気に盛り上げることができる。
ゲーム機制御部27は、演出が終了すると、S27に進む。
【0046】
S27において、ゲーム機制御部27のプレイ進行部27aは、S24で受信した特典情報を付加して、S28へ進む。
S28において、プレイ進行部27aは、プレイを開始する。
ここで、プレイ開始する場合は、演出を行ってからプレイ開始する場合と、演出を行わないでプレイ開始する場合とがある。
演出を行ってからプレイ開始する場合は、日付情報判定を満足し(S16:YES)、又はプレイ回数判定を満足し(S17:YES)、アイテム等の特典情報が送信されている(S27)。この場合には、プレイ進行部27aは、特典情報を付加してプレイを開始する。
一方、演出を行わないでプレイ開始する場合は、日付情報判定を満足せず(S16:NO)、プレイ回数判定を満足せず(S17:NO)、プレイ開始情報が送信されたときである(S21,S25)。この場合には、プレイ進行部27aは、通常通りのプレイを進行する。
【0047】
S29において、プレイ進行部27aは、プレイが終了する条件が成立すると、プレイを終了する。
S30において、ゲーム機制御部27は、例えば、運営時間等の理由によって、ゲーム機20側の処理を終了するか否かを判定する。ゲーム機制御部27は、処理を終了する場合には(S30:YES)、S31に進んでゲーム機20側の処理を終了し、一方、処理を終了しない場合には(S30:NO)、S11からの処理を繰り返す。
【0048】
以上説明したように、第1実施形態の演出システム1は、各店舗がそれぞれ演出開始条件43aを設定できる。これにより、各店舗の管理者が、その店舗の客層、1日のプレイ回数等に対応した演出開始条件43aを設定できる。このため、その店舗で適切なタイミングで演出を開始するような演出開始条件43aを設定でき、店舗内の雰囲気を盛り上げることができる。
【0049】
(第2実施形態)
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、第2実施形態の演出システム201の構成を示すブロック図である。
第2実施形態の演出システム201は、第1実施形態とは、主に以下の点が異なる。
・設定端末210は、演出開始条件をサーバ230ではなく、同一店舗内のゲーム機220に送信する。
・ゲーム機記憶部226は、演出情報記憶テーブル243、特典情報記憶部244を備える。
・ゲーム機制御部227は、演出制御部251を備える。
つまり、サーバ230は、プレイヤ、設定端末、ゲーム機220に関する情報を記憶している。
各ゲーム機220は、演出に関する記憶部、制御部を備えており、演出に関する主な処理を行う。
【0050】
上記構成により、各ゲーム機220は、プレイヤ識別情報P、設定端末識別情報S、ゲーム機識別情報Gをサーバ230に適宜送信して、サーバ230は、各テーブル41,42から情報を読み出して、対応する情報をゲーム機220に返信する。
そして、ゲーム機220が、演出開始条件を満足したか否かを判定して、演出を行うか否かを判定している。
【0051】
このように第2実施形態の演出システム201は、ゲーム機220側で、演出処理を行うことができる。これにより、例えば、ゲーム機220に演出を実行するプログラムを組み込むことにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、ゲーム機220が、設定端末210を兼用し、ゲーム機識別情報Gが、設定端末識別情報を兼用してもよい。つまり、ゲーム機220自体の操作部23を操作して、演出開始条件を設定できるようにしてもよい。この場合には、システム構成を簡単にできる。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0053】
(変形形態)
実施形態において、設定端末は、店舗に配置される例を示したが、これに限定されない。設定端末は、管理者がサーバに接続して、管理者が演出開始条件を設定できればいずれの形態でもよい。例えば、設定端末は、管理者が所有する携帯情報端末でもよく、店舗外からサーバに接続してもよい。
【符号の説明】
【0054】
1,201…演出システム 3…IDカード 10,210…設定端末 11…演出開始条件入力部 20,220…ゲーム機 22…カードリーダ 23…操作部 24…表示部 25…スピーカ 26,226…ゲーム機記憶部 27,227…ゲーム機制御部 30,230…サーバ 41…プレイヤ情報記憶テーブル 42…設定端末・ゲーム機識別情報記憶テーブル 43,243…演出情報記憶テーブル 44,244…特典情報記憶部 50…サーバ制御部 51,251…演出制御部 52…稼動状況判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム機を管理するサーバと、前記サーバとの間を通信網を介して接続され前記サーバとの間で情報の送受信が可能であり複数の店舗の管理者が操作する設定端末、及び複数の店舗毎に配置された複数の店舗毎ゲーム機とを備えた演出システムであって、
前記設定端末は、前記ゲーム機から前記サーバに送信されるプレイヤ識別情報に基づいて演出を開始するか否かを判定するための条件である演出開始条件を、各店舗の管理者が入力する演出開始条件入力部を備え、
前記サーバは、
前記店舗毎に、前記設定端末を識別する設定端末識別情報と、前記ゲーム機を識別するゲーム機識別情報とを対応付けて記憶する設定端末・ゲーム機識別情報記憶部と、
前記プレイヤ識別情報とプレイヤ情報とを対応付けて記憶するプレイヤ情報記憶部と、
前記演出開始条件入力部に入力された前記演出開始条件を記憶する演出開始条件記憶部と、
演出内容が異なる複数の演出情報を記憶し、前記プレイヤ情報と前記演出情報とを対応付けて記憶する演出情報記憶部と、
前記サーバの制御を行うサーバ制御部とを備え、
前記各ゲーム機は、
プレイヤのプレイ開始前の操作にともなって、前記プレイヤ識別情報の入力を受け付けるプレイヤ識別情報受け付け部と、
前記演出を実行する演出実行部と、
プレイを実行するプレイ実行部と、
前記演出実行部、前記プレイ実行部を制御するゲーム機制御部とを備え、
前記サーバ制御部は、
前記プレイヤ識別情報受け付け部が受け付けた前記プレイヤ識別情報に基づいて、前記演出開始条件記憶部の前記演出開始条件を満足したか否かを判定し、
前記演出開始条件を満足したと判定した場合には、前記プレイヤ情報に基づいて、前記演出情報記憶部から前記演出情報を読み出して、前記ゲーム機に返信し、
前記演出開始条件を満足していないと判定した場合した場合には、プレイを開始するように命令するプレイ開始情報を、前記ゲーム機に返信し、
前記ゲーム機制御部は、
前記サーバから前記演出情報を受信した場合には、前記演出実行部を制御して、前記演出情報に基づいて前記演出を実行し、前記プレイ実行部を制御して前記演出終了後にプレイ実行し、
前記サーバから前記プレイ開始情報を受信した場合には、前記プレイ実行部を制御してプレイを開始すること、
を特徴とする演出システム。
【請求項2】
請求項1に記載の演出システムにおいて、
前記サーバ制御部は、
前記複数のゲーム機でプレイが進行しているか否かの稼動状況を、前記店舗毎に判定する稼動状況判定部を備え、
前記演出情報を前記ゲーム機に返信する場合に、前記稼動状況判定部がその店舗内でプレイが進行していない他のゲーム機に対して、前記演出情報を送信し、
前記他のゲーム機の前記ゲーム機制御部は、前記サーバから前記演出情報を受信した場合には、前記演出実行部を制御して前記演出情報に基づいて前記演出を実行すること、
を特徴とする演出システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の演出システムにおいて、
前記設定端末の前記演出開始条件入力部は、前記演出開始条件として店舗内における設定プレイ回数の入力を受け付け、
前記サーバ制御部は、前記ゲーム機から送信される情報に基づいて、前記各店舗内での前記複数のゲーム機のプレイ回数をカウントし、そのカウント数が前記設定プレイ回数に一致した場合に前記演出開始条件を満足すると判定すること、
を特徴とする演出システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の演出システムにおいて、
前記設定端末の前記演出開始条件入力部は、前記演出開始条件として前記プレイヤ情報に含まれる日付情報の項目を受け付け、
前記サーバ制御部は、前記ゲーム機から送信される前記プレイヤ識別情報に基づいて、前記プレイヤ情報に含まれる前記日付情報を読み出して、実際の日付と一致した場合に前記演出開始条件を満足すると判定すること、
を特徴とする演出システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の演出システムにおいて、
前記サーバ制御部は、前記演出開始条件を満足したと判定した場合には、プレイに特典を付与する特典情報を、前記ゲーム機に返信し、
前記ゲーム機制御部は、前記特典情報を付加して、プレイを開始すること、
を特徴とする演出システム。
【請求項6】
ゲーム機を管理するサーバと、前記サーバとの間を通信網を介して接続され前記サーバとの間で情報の送受信が可能であり、複数の店舗毎に配置された設定端末及びゲーム機とを備えた演出システムであって、
前記設定端末は、
前記ゲーム機から前記サーバに送信されるプレイヤ識別情報に基づいて演出を開始するか否かを判定するための条件である演出開始条件を、各店舗の管理者が入力する演出開始条件入力部を備え、
前記サーバは、
前記店舗毎に、前記設定端末を識別する設定端末識別情報と、前記ゲーム機を識別するゲーム機識別情報とを対応付けて記憶する設定端末・ゲーム機識別情報記憶部と、
前記プレイヤ識別情報とプレイヤ情報とを対応付けて記憶するプレイヤ情報記憶部とを備え、
前記各ゲーム機は、
前記演出開始条件入力部に入力された前記演出開始条件を記憶する演出開始条件記憶部と、
演出内容が異なる複数の演出情報を記憶し、前記プレイヤ情報と前記演出情報とを対応付けて記憶する演出情報記憶部と、
プレイヤのプレイ開始前の操作にともなって、前記プレイヤ識別情報の入力を受け付けるプレイヤ識別情報受け付け部と、
前記演出を実行する演出実行部と、
プレイを実行するプレイ実行部と、
前記演出実行部、前記プレイ実行部を制御するゲーム機制御部とを備え、
前記ゲーム機制御部は、
前記プレイヤ識別情報受け付け部が受け付けた前記プレイヤ識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバから返信された情報に基づいて、前記演出開始条件記憶部の前記演出開始条件を満足したか否かを判定し、
前記演出開始条件を満足したと判定した場合には、前記プレイヤ情報に基づいて、前記演出情報記憶部から前記演出情報を読み出し、前記演出実行部を制御して、前記演出情報に基づいて前記演出を実行し、前記プレイ実行部を制御して前記演出終了後にプレイ実行し、
前記演出開始条件を満足していないと判定した場合には、前記プレイ実行部を制御してプレイを開始すること、
を特徴とする演出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−22292(P2013−22292A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160728(P2011−160728)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)
【Fターム(参考)】