説明

漢方薬を用いた指圧球及びその製造方法

【課題】本発明は指圧球に関するものであって、詳細には漢方材料を極微細粉末化し、シリコーン等を混合して形成される柔らかい球体に指圧突起を挿入形成するので、接触される部位の経血を刺激すると共に肌を通じて漢方薬が吸収されることができる漢方薬を用いた指圧球及びその製造方法を提供する。
【解決手段】指圧球10は、疾病が種類や症状によって多数ヶの材料で混合する漢方薬を極微細粉末化させてシリコーンと所定の割合で混合して一定形体で所定の硬度を有して形成される指圧球体11と; 所定の形状を有して上記指圧球体に挿入された多数ヶの指圧突起12を含み、上記指圧球体11は所定の硬度を有していて形状の変化が可能でありながら、挿入された指圧突起12の位置設定ができるようにすることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は指圧球に関するものであって、詳細には漢方材料を極微細粉末化し、シリコーン等を混合して形成される柔らかい球体に指圧突起を挿入形成するので、接触される部位の経血を刺激すると共に肌を通じて漢方薬が吸収されることができる漢方薬を用いた指圧球及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に人の身中ですべての内臓を支配し、調節するものが脳であり、また手はこの脳と密接に結付されていて、手にさまざまな刺激を与えると頭脳の活動がもっと活発になり、頭脳を発達させることができるというのが、もう知られている(例えば哲人カントは手は外部の脳といった)。
【0003】
すなわち、手は人間身体の小宇宙であるので、人間身の機能を手の上にある対応点を通じて調節することができるが、例えば、身のどの器官が非正常的に作用したらそういう現象は手の上にある相応される経血点や部分に反映されるはずであり、それでは手のその相応される部分に刺激を加えるので身の機能障害は治癒することができる。
【0004】
このような目的で従来に開発された手指圧球は下記の図1に示された通りである。 図1は従来の指圧球を図示した斜視図である。
図1を参照すれば、従来の指圧球(1)は手で握られる球形状を有し、その外周面に多数個の指圧突起(1a)を突出形成するので使用者が手で握った時、上記指圧突起(1a)等が手の中にある経血を刺激させることができるように構成されている。
【0005】
しかし、このような従来の指圧球(1)はその球体が硬いプラスチックまたはその他、剛性材材質の合成樹脂材を用いて射出成形されるので、手の平の経血に刺激を与えることはできるが、痛症を誘発するので指圧球(1)などに慣れない素人たちが易しく慣れにくく、また単純な経血のみを刺激するため製作されたものであって、単純な指圧突起(1)の刺激だけでは疾病治療が不可能な問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記のような従来の問題点を解決しようと案出されたものであって、本発明の目的は漢方薬材料を極微細化してこれを半固型化させて、指圧突起を外周面に挿入することで、使用者の手の平の経血を刺激すると共にその漢方薬成分を肌に吸収させる漢方薬を用いた指圧球及びその製造方法を提供するにある。
【0007】
本発明の他の目的は漢方薬材料を半固型化して製造するによって、柔らかい感じを持たせるので、指圧突起に経絡刺激の時に痛症が隋伴されなく、長期間使用が可能で、同時に肌表面に漢方薬を接触させることで、漢方薬成分の肌吸収が容易な指圧球を提供するにある。
【0008】
本発明の他の目的は使用者の各症状によって漢方薬を処方して、その漢方薬を極微細粉末処理及び半固型化させてその薬效成分が長期間の間、持続されるようにして慢性疾病に対して長期間の間持続的に治療が可能な指圧球を提供するにある。
【0009】
本発明の他の目的は漢方薬を口腔を通じて服用しなくても肌との接触を通じて薬効が人体に吸収できるようにして漢方薬の苦みに対して適応できない乳児または幼少年たちに指圧球を用いた遊びと併せて漢方薬による治療效果を得ることができる指圧球を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記のような目的を果たすため、下記のような実施例を含む。本発明の第1実施例によれば、本発明の指圧球は、疾病が種類や症状によって多数個の材料で混合する漢方薬を極微細粉末化させてシリコーンと所定の割合で混合して一定形体で所定の硬度を有して形成される指圧球体と; 所定の形状を有して上記指圧球体に挿入された多数個の指圧突起を含み、上記指圧球体は所定の硬度を有していて挿入された指圧突起の位置設定ができるようにすることを特徴とする。
【0011】
本発明の第2実施例によれば、本発明の指圧球は、第1実施例において、上記指圧球体は肌保湿効果のために黄蝋(蜜蝋)を更に含むことを特徴とする 。
【0012】
本発明の第3実施例によれば、本発明の指圧球は、第1実施例において、上記指圧球体は形状変化が可能で、又挿入された上記指圧突起の位置設定が可能な所定の硬度を維持させるための硬化剤を更に含む。
【0013】
本発明の第4実施例によれば、本発明の指圧球は、第3実施例において、上記硬化剤はポーリビニールアルコール、セルローストリアセテートの中、いずれの一つであることを特徴とする。
【0014】
本発明の第5実施例によれば、本発明の指圧球は、第1実施例において、上記指圧球体は上記漢方薬とシリコーンが1.5:5の割合で混合することを特徴とする 。
【0015】
本発明の第6実施例によれば、本発明の指圧球は、第2実施例において、上記漢方薬、シリコーン、黄蝋は1.5:5:0.5の割合で混合することを特徴とする。
【0016】
本発明の第7実施例によれば、本発明の指圧球は、第1実施例において、上記指圧突起はトルマルリン加工品、玉、銀、水晶、麦飯石加工品、チタン、ゲルマニウム中、少なくともいずれの一つで製造されることを特徴とする。
【0017】
本発明の第8実施例によれば、本発明の指圧球製造方法は、疾病の種類及び症状の程度によって漢方薬を混合し、その混合した漢方薬を極微細粉末化させる薬剤混合及び極微細粉末化段階と; 上記極微細粉末化段階で抽出された漢方薬の極微細粉末とシリコーンまたは極微細粉末とシリコーン、黄蝋を混合して半固型化させて指圧球体を形成する指圧球体形成段階と;上記指圧球体に所定の形状を有する多数ヶの指圧突起を挿入する指圧突起挿入段階と、を含む。
【0018】
本発明の第9実施例によれば、本発明の指圧球製造方法は、第8実施例において、上記指圧球体形成段階で上記漢方薬と上記シリコーンは1.5:5の割合で混合することを特徴とする。
【0019】
本発明の第10実施例によれば、本発明の指圧球製造方法は、第8実施例において、上記指圧球体形成段階で上記漢方薬とシリコーン、黄蝋は1.5:5:0.5の割合で混合する。
【0020】
本発明の第11実施例によれば、本発明の指圧球製造方法は、第8実施例において、上記指圧突起挿入段階以後、または上記指圧球体形成段階で、所定の硬化剤を投入または所定の熱を加えて上記指圧球を硬化させる硬化段階を更に含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明は前述したように、各種疾病と症状の程度によって処方された漢方薬を用いて指圧球を製作するに従って、指圧突起による経血刺激を通じる治癒効果とともに処方せんによる漢方薬を一定時間に合わせて周期的に服用するものと異って、常時携帯して肌を通じて吸収させて疾病を治癒するので慢性的な疾病に対する治癒効果を高めることができ、急性疾病に対する予防が可能であって使用者の健康維持及び疾病治療に画期的な発明である。
【0022】
また本発明は漢方薬を半固型化させて肌を通じて吸収させることで、漢方薬の苦みに対して適応が難しい患者たちに適合な治療剤でたり、特に、乳児ないし幼少年たちにはおもちゃとして漢方薬を含んだ指圧球をおもちゃで使うことで、遊びと治療を竝行させることができて漢方薬を年齢にかかわらず疾病治療に適用されることができて漢方薬業界の収益構造改善に大きい寄与ができる效果がある。
【0023】
また本発明は漢方薬を半固型化させるによって、表面を柔らかい状態で維持できるように製造することで、単純に指圧突起を挿入して指圧球を製造することができ、極微細化された粉末を半固型化させるに従って、柔らかい感じを持たせることができて経絡刺激の際、痛症が隋伴されないので誰も気軽に使うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下本発明による漢方薬を用いた指圧球及びその製造方法の望ましい実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。
図2は本発明による漢方薬を用いた指圧球を示した斜視図、図3は本発明による漢方薬を用いた指圧球の使用状態を示した例示図である。
図2及び図3を参照すれば、本発明による指圧球(10)は漢方薬を含む指圧球体(11)と、上記指圧球体(11)の外周面に挿入された指圧突起(12)を含む。
【0025】
ここで上記指圧球体(11)は特定疾病治療のための処方せんによる多数個の漢方薬材料が混合され、その漢方薬材料の混合割合は疾病の種類と症状の程度によってその割合が変わることができる。また上記指圧球体(11)は上記漢方薬をマイクロ単位からナノ単位の大きさを有して極微細粉末化させて一定硬度を持つシリコーンと混合することで形成される。この際、上記シリコーンは硬度40(業界で通用する基準によって測定した硬度)または液状シリコーンが使われて上記漢方薬と混合する。ここで上記シリコーンが、液状シリコーンが使用される時には後述される硬化剤の投入による指圧球体の硬度設定が望ましい。
【0026】
そして、本明細書で硬度は指圧球体(11)の硬い程を表示するものであり、本発明の指圧球体(11)は上記シリコーンと漢方薬の混合によって柔らかい状態の硬度を持つようになる。
【0027】
その故に、極微細分末からなる漢方薬は混合するシリコーンの特性によって一定硬度を持つようになって、それぞれの粉末パウダーが上記シリコーンとともに塊になるので、液体と固形化された物体の中間に該当され、図3に示されたように、使用者が力を加えれば形状が変形される柔らかい状態になって、以下ではこれを半固形化という単語を使って表現する。
【0028】
そして上記指圧球体(11)は上記漢方薬とシリコーンの重量比、または後述する硬化剤(必要によって選択的に投入されることができる)の投入量によって極微細化粉末が半固型化された上記指圧球体(11)の硬度を設定することができるが、漢方薬は対象疾病の種類と症状の程度によって重量比が流動的であり、これによって指圧球体(11)の硬度が変化されるに従って、上記指圧球体(11)の硬度を特定数値として設定することは望ましくない。したがって本発明で上記指圧球体(11)の硬度は半固型化された状態で指圧突起(12)の挿入が可能であり、離脱が防止されることができる範囲の硬度を持つことが望ましい。
【0029】
そして上記指圧突起(12)は円形の突起または多角形の構造を有して、手の平の経血を刺激し、半固型化された上記指圧球体(11)に挿入固定される。ここで上記指圧突起は多様な材料を通じて製作されることができ、その例を説明しようとしたら、トルマルリン加工品、玉、銀、水晶、麦飯石加工品、チタン、ゲルマニウム等、一般的にその效能が立証された材料を用いて製作されることができる。
【0030】
図4は本発明による漢方薬を用いた指圧球製作方法を示した手順図である。図4を参照すれば、本発明の指圧球製造方法は、先ず処方せんによる漢方薬を混合する薬剤混合段階(10)と、混合された薬剤を極微細粉末化させる極微細粉末化段階(S20)と、極微細粉末化された漢方薬とシリコーンを混合して半固型化された指圧球体(11)を形成する指圧球体形成段階(S30)と、上記指圧球体(11)に指圧突起(12)を挿入する指圧突起挿入段階(S40)と、半固型化された指圧球体(11)を硬化させる硬化段階(S50)を含む。ここで上記硬化段階(S50)は半固型化された指圧球体(11)の硬度を設定するための段階や、前述のように、本発明では漢方薬とシリコーン等の重量比によって一定硬度を有するので、上記指圧球(10)を製造するための必須段階ではなく、これは作業者の選択によって進行される。
【0031】
この中、薬剤混合段階(S10)は特定疾病による処方せんによって処方される多数個の材料を混合して漢方薬を構成し、その構成割合は該当の疾病の症状位によって特定薬剤の重量比を高くして混合することができる。
【0032】
例えば、喘息治療剤として広く使われる人参潤肺散は、麻黄8グラム、貝母 6グラム、杏仁6グラム、人参4グラム、甘草4グラム、キッキョ2グラム、にかわ2グラム、橘紅1グラム、小葉1グラムで混合するが、その症状によって、例えば、喘息とともに消化器系統が良くない場合には、小葉の重量比をもうちょっと高めてその重量比を調節することができる。
【0033】
また極微細粉末化段階(S20)は、疾病の種類及び症状の程度によってその重量が調節されて漢方薬が混合された漢方薬をナノ単位で例えば30nm〜1μmの間にナノ化して極微細粉末化させて、その方法は一般的な方法をそのまま適用し、これに対して下記のように簡略に説明する。
【0034】
本発明の漢方薬を極微細粉末化する方法において、一番目に、薬剤そのものをその他加工なしに粉砕装備を用いて極微細粉末化させるとか、二番目に、薬剤等を混合して蒸溜させるとか有機溶媒抽出、アロマ抽出等、既存抽出方法を通じて抽出した後、濃縮させてパウダー化する。また本発明で漢方薬の極微細粉末化方法中、三番目に薬剤等を混合して凍結乾燥させて極微細粉末化させる方法を採択することができる。ここで極微細粉末は周知のナノ技術を用いて粉末をナノ単位で形成することで形成される。また上記二番目と三番目の粉末化方法の場合は、薬剤等を混合して濃縮させる過程で、新しい效能を創出するための方法で、複合処方された漢方薬の極微細粉末を抽出する場合、主に使われ、または上記の一番目乃至四番目方法以外の一般的な方法を通じても可能である。
【0035】
併せて、上記指圧球体形成段階(S30)は極微細粉末化された漢方薬をシリコーンと混合させて一定硬度を付与するので半固型化された漢方薬を一塊して一定形態で形成させ、その硬度は後述される指圧突起(12)が上記指圧球体(11)に挿入される時、上記指圧球体(11)から離脱されないほどの吸着力を持つ範囲内で多様に設定されることができる。
【0036】
また本発明では他の実施例として上記のような極微細粉末化された漢方薬と、シリコーンとともに黄蝋(蜜蝋)を混合して半固型化させることも可能である。ここで上記黄蝋(蜜蝋)は蜂の巣のような有機物から抽出されるパラフィン成分を主とし、特に肌保湿に大きな効果を得ることができることは周知の事実である。したがって本発明は黄蝋を含むことで、手の平の経血を刺激すると共に黄蝋による肌保湿の効果を得ることができる。
【0037】
また指圧突起挿入段階(S40)は前述のように、漢方薬とシリコーンまたは漢方薬とシリコーン、黄蝋が混合して半固型化された指圧球体(11)に円形突起または多角形及びその他形状を有して製作される指圧突起(12)を挿入する。この時、上記指圧球体(11)は使用者が力を加えると、その形状が変形される柔らかい状態の硬度を有しているので、上記指圧突起(12)の挿入が容易であり、その吸着力による位置設定ができるので、指圧球体(11)内に固定される。
【0038】
そして上記硬化段階(S50)は、前述したように、作業者の選択によって進行され、これは上記の指圧突起挿入段階(S40)まで進行された以後、漢方薬とシリコーン、黄蝋の重量比によってその指圧球体(11)の半固型化状態が液体状態に近接して柔らかい感じが強くてその硬度を強化させる必要がある場合、例えば、指圧球体(11)の形成の時、液状シリコーンが使われる場合には、ほとんど液体状態に近接した半固型化状態を持つ指圧球体(11)が製作される。この時、上記指圧球体(11)は柔らかい感じがとても強くて、挿入される指圧突起(12)が離脱される現象が発生されるので硬化段階(S50)が必須に進行されなければならない。
【0039】
または上のような液状シリコーンを使用する代わりに、半固型化されたシリコーンを投入する場合、作業者が治療目的や使用者の注文によって特定硬度として固定化させるか、又はその他状況によって選択的に硬化段階(S50)を進行するようになる。
【0040】
そして上記硬化段階(S50)は前述した指圧球体形成段階(S30)で極微細粉末化された漢方薬と硬化剤を一緒に投入してシリコーンと混合して指圧球体(11)を形成すると共に一定硬度で設定するように進行することも本発明の目的を果たすための多様な応用例の一つに該当する。この時、上記硬化剤は多様に選択されることができ、望ましくはポーリビニールアルコール、セルローストリアセテートが適合である。
【0041】
ここで上記指圧球(10)の硬化段階(S50)では、硬化剤を投入して一定硬度を有して、半固型化された上記指圧球体(11)を固定化された硬度値を持つように硬化させることを実施例として説明するが、その他、高温の熱を加えるか又はその他の硬化方法を通じても本発明の要旨が実現可能である。
【0042】
この際、上記指圧球(10)は、投入される硬化剤の量によって硬度4.0から 8.0以上までの硬度の設定が可能であり、前述したように、漢方薬の量とシリコーン、黄蝋の割合とは関係なく硬度の設定が可能である。
【0043】
したがって、前述したように特定疾病に対する処方せんによって混合した漢方薬を指圧球(10)として製造するに従って、使用者が手の平でくるむように力を加えれると、外周面に挿入された指圧突起(12)が経血を刺激すると共に漢方薬の成分が肌に吸収される。したがって、一定期間が経過すると、指圧球体(11)を形成する漢方薬の成分は皆肌を通じて人体に吸収され、結局にはシリコーン成分だけが残るようになる。
【0044】
この際、上記指圧球(10)の硬度は、前述したように、漢方薬の重量とシリコーンの重量、黄蝋の重量によって流動的であり、特に漢方薬は疾病の種類と症状の程度によって混合する薬剤の数字とその量が変化されるので、上記指圧球(10)の硬度を変化させ、これは下記の実験から確認される。
【0045】
(1. 指圧球体の硬度実験)
〔 1)実験の目的 〕
この実験は漢方薬とシリコーン、黄蝋の重量による指圧球体(11)の硬度変化量を測定して挿入された指圧突起の離脱を防止することができながら、半固型化されて柔らかい状態を維持し、薬の粉末がくっつかないように漢方薬粉末間の吸着力を維持することができる混合割合を捜すことを目的とする。
【0046】
〔 2)実験材料 〕
シリコーン50グラム(セジン特殊ゴムから購入)を基準に、粉末漢方薬を混合しながら薬量の変化による硬度変化を測定し、この際、使われるシリコーンはシリコーン製造業界で通用する硬度基準としてシリコーン硬度40を有している製品であり、一般硬度測定器(Hardmetic HH-336 Type A)で測定して見た結果、硬度40は5.5度に該当するものと確認され、下で測定される硬度は一般硬度測定器で測定した結果値を表示した。また漢方薬は前述した人参潤肺散を採択し、この際、人参潤肺散の薬剤等を加工なしに20nm大きさで粉砕した後、重量割合を調節して全体重量を5~17gに増減させて順次に投入した。下の実験1は漢方薬とシリコーンを混合し、実験2は漢方薬とシリコーン、黄蝋(蜜蝋)(コピョン薬業社から購入)を混合した。ここで上記実験2は漢方薬15gとシリコーン 50gを基準として黄蝋の量を変化させてその硬度を測定した。
【0047】
【表1】

【0048】
上の実験1の表を見ると、漢方薬の重量比とシリコーンの重量比が1.5:5の割合を越えなければ、半固型化された状態で柔らかい感じが強くて柔らかすぎるので、指圧突起(12)の離脱を防止するために硬化による硬度を調節することが必要であると判断され、漢方薬がシリコーンに比べて1.5:5の割合を越ると漸次的に指圧球体の漢方薬粉末間の吸着力が劣るが、指圧突起の離脱が防止されるものと判断される。
【0049】
【表2】

【0050】
上の実験2の表を見ると、黄蝋(蜜蝋)はシリコーンと一緒に漢方薬粉末の吸着力及びつやに影響を与えることができ、重量比を増加させると主要特徴中の一つである保湿效果が増加されることができると測定される。また上の実験1と2で測定した結果、人が手の平を通じて感じれる一番適正な割合は漢方薬:シリコーン:黄蝋=1.5:5:0.5の割合であるものと判断される。
【0051】
上の実験結果は、漢方薬とシリコーン、黄蝋の投入量によって、指圧球体(11)の硬度が変化されることを表すためのものであって、本発明は前述したように、疾病の種類や症状の程度によって投入される漢方薬の量が変化されることができるので、その硬度の変化が流動的で絶対的ではない。また上の実験はシリコーン硬度40のシリコーンを使って漢方薬と黄蝋、シリコーンの重量比による硬度変化量を測定したものであり、液状シリコーンを使用の際には、上の実験の測定硬度と大きい偏差が見られるので、上記硬化段階(S50)の進行が必ず進行されなければならないと判断される。
【0052】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付された図面によって限定されるのではなく、本発明の技術的思想を逸しない範囲内でさまざまな置き換え、変形及び変更が可能であるということが本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者において明白だろう。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】従来の指圧球を示した斜視図である。
【図2】本発明による漢方薬を用いた指圧球を示した斜視図である。
【図3】本発明による漢方薬を用いた指圧球の使用状態を示した図である。
【図4】本発明による漢方薬を用いた指圧球製作方法を示した手順図である。
【符号の説明】
【0054】
10 : 指圧球
11 : 指圧球体
12 : 指圧突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
疾病が種類や症状によって多数ヶの材料が混合する漢方薬を極微細粉末化させてシリコーンと所定の割合で混合して所定の硬度を有して一定形体で形成される指圧球体と、
所定の形状を有して前記指圧球体に挿入された多数ヶの指圧突起を含んで、前記指圧球体は所定の硬度を有していて挿入された指圧突起の位置設定ができるようにすることを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。
【請求項2】
請求項1に記載の指圧球であって、前記指圧球体は、肌保湿效果のために黄蝋(蜜蝋)を更に含むことを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。
【請求項3】
請求項1に記載の指圧球であって、前記指圧球体は、形状変化が可能ながら挿入された前記指圧突起の位置設定が可能な所定の硬度を維持させるための硬化剤を更に含むことを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。
【請求項4】
請求項3に記載の指圧球であって、前記硬化剤は、ポーリビニールアルコール、セルローストリアセテートの中、いずれの一つであることを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。
【請求項5】
請求項1に記載の指圧球であって、前記指圧球体は、上記漢方薬とシリコーンが1.5:5の割合で混合することを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。

【請求項6】
請求項2に記載の指圧球であって、
前記漢方薬、シリコーン、黄蝋は1.5:5:0.5の割合で混合することを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。
【請求項7】
請求項1に記載の指圧球であって、前記指圧突起は、トルマルリン加工品、玉、銀、水晶、麦飯石加工品、チタン、ゲルマニウム中、少なくともいずれの一つで製造されることを特徴とする漢方薬を用いた指圧球。
【請求項8】
疾病の種類及び症状の程度によって漢方薬を混合し、その混合した漢方薬を極微細粉末化させる薬剤混合及び極微細粉末化段階と、
前記極微細粉末化段階で抽出された漢方薬の極微細粉末とシリコーンまたは極微細粉末とシリコーン、黄蝋を混合して半固型化させて指圧球体を形成する指圧球体形成段階と、
前記指圧球体に所定の形状を有する多数個の指圧突起を挿入する指圧突起挿入段階を含むことを特徴とする漢方薬を用いた指圧球製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の指圧球製造方法であって、前記指圧球体形成段階で、前記漢方薬と前記シリコーンは1.5:5の割合で混合することを特徴とする漢方薬を用いた指圧球製造方法。
【請求項10】
請求項8に記載の指圧球製造方法であって、前記指圧球体形成段階で、前記漢方薬とシリコーン、黄蝋は1.5:5:0.5の割合で混合することを特徴とする漢方薬を用いた指圧球製造方法。
【請求項11】
請求項8に記載の指圧球製造方法であって、前記指圧突起挿入段階以後、または前記指圧球体形成段階で所定の硬化剤を投入または所定の熱を加えて前記指圧球を硬化させる硬化段階を更に含むことを特徴とする漢方薬を用いた指圧球製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−37988(P2007−37988A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−177351(P2006−177351)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(506221011)
【Fターム(参考)】