説明

潜水士の浮上管理装置および方法

【課題】潜水士が浮上する際に待機時間を確認する負担を軽減できる潜水士の浮上管理装置および方法を提供する。
【解決手段】予め設定された水深の領域に継続タイプの入力手段6、浮上許可表示灯7および警告灯8を配置するとともに、これらが接続される制御装置2を作業船14に配置しておき、潜水士による入力手段6からの信号の入力に基づいて制御装置2が、予め設定された基準時間のカウントダウンを開始するとともに、入力手段6からの信号の入力が続いている間は基準時間のカウントダウンを継続して基準時間が経過した際には浮上許可表示灯7を点灯させ、基準時間が経過する前に入力手段6からの信号の入力が途絶えた場合には警告灯8を点灯させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潜水士の浮上管理装置および方法に関し、さらに詳しくは、潜水士が浮上する際に待機時間を確認する負担を軽減できる潜水士の浮上管理装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水中工事では、潜水士による作業が必要になることがある。潜水士が水深10m以上の場所で作業を行なう場合には減圧症を防ぐために、浮上する際に、所定水深で所定時間待機することが、高気圧作業安全衛生規則(以下、規則という)により義務付けられている。そのため、従来、潜水士は所定水深で所定時間待機したことを自らの時計で確認しなければならず、潜水士にとっては面倒な作業であった。
【0003】
一方、この規則によって義務付けられた行動が正確に実施されていることを船上の第3者が確認することができる装置が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、この提案の装置では、船上の第3者が潜水士の行動を把握できるだけであり、所定水深で所定時間待機したか否かは、専ら潜水士の自己の時計による確認と、船上の連絡員の指示に頼っていた(段落[0018]〜[0020]参照)。そのため、この提案の装置では、待機時間を確認する潜水士の負担を軽減することはできなかった。
【特許文献1】特開2008−120203公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、潜水士が浮上する際に待機時間を確認する負担を軽減できる潜水士の浮上管理装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため本発明の潜水士の浮上管理装置は、予め設定された水深の領域に配置される継続タイプの入力手段、浮上許可表示灯および警告灯を有するとともに、これらが接続される制御装置を備え、前記入力手段からの信号の入力に基づいて前記制御装置が、予め設定された基準時間のカウントダウンを開始するとともに、前記入力手段からの信号の入力が続いている間は前記基準時間のカウントダウンを継続して基準時間が経過した際には前記浮上許可表示灯を点灯または消灯させ、前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合には前記警告灯を点灯または消灯させる構成にしたことを特徴とするものである。
【0006】
ここで、前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合に、予め設定した許容時間内に前記入力手段からの新たな信号の入力があった場合には、前記制御装置が前記入力手段からの信号の入力が途絶えることなく続いていると判断する構成にすることもできる。水上に設置する状況表示灯を有し、前記入力手段からの信号の入力に基づいて前記制御装置が、この状況表示灯の点灯または消灯の制御をする構成にすることもできる。前記入力手段を、水上から水中に吊り下げられる下がり綱に取り付けられた止まり木の上に設置されるマットスイッチにすることもできる。
【0007】
本発明の潜水士の浮上管理方法は、予め設定された水深の領域に継続タイプの入力手段、浮上許可表示灯および警告灯を配置するとともに、これらが接続される制御装置を水上に配置しておき、潜水士の前記入力手段から信号の入力に基づいて前記制御装置が、予め設定された基準時間のカウントダウンを開始するとともに、前記入力手段からの信号の入力が続いている間は前記基準時間のカウントダウンを継続して基準時間が経過した際には前記浮上許可表示灯を点灯または消灯させ、前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合には前記警告灯を点灯または消灯させることを特徴とするものである。
【0008】
ここで、前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合に、予め設定した許容時間内に前記入力手段からの新たな信号の入力があった場合には、前記制御装置が前記入力手段からの信号の入力が途絶えることなく続いていると判断することもできる。前記入力手段からの信号の入力に基づいて前記制御装置が、水上に設置した状況表示灯を点灯または消灯させることもできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、予め設定された水深の領域に継続タイプの入力手段、浮上許可表示灯および警告灯を配置し、これらを制御装置に接続して、潜水士の入力手段から信号の入力に基づいて制御装置が、予め設定された基準時間のカウントダウンを開始するとともに、入力手段からの信号の入力が続いている間は基準時間のカウントダウンを継続して基準時間が経過した際には浮上許可表示灯を点灯または消灯させることにより、潜水士は、入力手段からの信号の入力を続けて浮上許可表示灯を目視しているだけで、所定水深で所定時間(基準時間)待機したことを把握することができるので、待機時間を確認するための負担が軽減する。
【0010】
また、基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合には警告灯が点灯または消灯するので、潜水士は警告灯を目視することにより、所定水深で所定時間(基準時間)待機することなく誤って浮上してしまうことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の潜水士の浮上管理装置および方法について図に示した実施形態に基づいて説明する。
【0012】
図1、図2に例示するように、本発明の潜水士の浮上管理装置1(以下、浮上管理装置1という)は、予め設定された水深の領域に配置される継続タイプの入力手段6、浮上許可表示灯7および警告灯8を有するとともに、これらが接続される制御装置2を備えている。
【0013】
予め設定された水深とは、規則によって規定された所定水深である。したがって、予め設定された水深毎(例えば、水深3m、6m、9m毎)に、その水深の領域に入力手段6、浮上許可表示灯7および警告灯8が配置される。
【0014】
この実施形態では、作業船14から錘をつけて水中に吊り下げられた下がり綱11の所定水深に該当する位置に止まり木12が固定されている。例えば水深3m、6m、9mなど予め設定された水深に止まり木12が配置され、それぞれの止まり木12にはその水深が表示された水深表示板13が取り付けられている。潜水士は水深表示板13を目視することで、その位置の水深を確認することができる。
【0015】
止まり木12とは、潜水士が予め設定された水深で待機する際に、その上に立つことができる、或いは、座ることができるものであればよく、材質や形状は特に限定されない。また、下がり綱11は作業船14から吊り下げられるだけでなく、桟橋等の水上の固定構造物から水中に吊り下げられることもある。
【0016】
それぞれの止まり木12の上方近傍位置には、固定フレーム9が下がり綱11に固定されて配置されている。この固定フレーム9には入力手段6、浮上許可表示灯7および警告灯8が固定されている。これら入力手段6、浮上許可表示灯7、警告灯8はケーブルによって作業船14に設置された制御装置2に接続されている。
【0017】
本発明の継続タイプの入力手段6とは、所定の大きさ以上の圧力を付与している間は、信号を制御装置2に入力し続け、付与圧力が所定の大きさ未満になると、その信号の入力を中断する仕様のものをいう。例えば、入力手段6を押し続けている間はオン信号が継続して制御装置2に入力され、入力手段6の押圧を止めるとオン信号の入力が中断してオフ信号が入力された状態になるものである。
【0018】
入力手段6としては、上記機能を有する防水仕様のスイッチ、センサ等を用いることができる。例えば、握ることによって信号が制御装置2に入力されるスイッチ、センサ等を用いる。
【0019】
浮上許可表示灯7、警告灯8としては、防水仕様の種々の照明灯を用いることができ、例えば、LEDやハロゲンランプ等を使用する。浮上許可表示灯7と警告灯8とは両者を目視により識別可能にすることが必要であり、できるだけ目視識別が容易な仕様にする。
【0020】
したがって、浮上許可表示灯7と警告灯8とは異なる色(発光色)にすることが好ましい。例えば、浮上許可表示灯7の色(発光色)は青色とし、警告灯8の色(発光色)は赤色とする。両者の色(発光色)の組み合わせはこれに限らず、その他の組み合わせにしてもよい。
【0021】
尚、浮上許可表示灯7と警告灯8の色(発光色)が類似している場合には、両者を異なる形状にするなどによって目視識別可能にする。両者を異なる色(発光色)にするとともに、形状を異ならせるようにしてもよい。
【0022】
制御装置2には入力手段6からの信号が入力され、この入力信号に基づいて浮上許可表示灯7および警告灯8の点灯と消灯の制御を行なう。また、制御装置2にはタイマー3が装備されていて、後述する基準時間の時間管理を行なう。
【0023】
さらに、制御装置2には、リセットボタン4、状況表示ランプ5、状況表示灯10が設けられている。リセットボタン4は、タイマー3による基準時間のカウントダウンを最初の状態にリセットするものである。状況表示ランプ5および状況表示灯10は、入力手段6からの信号に基づいて制御装置2によって点灯または消灯が制御されるようになっている。状況表示灯10は広範囲から目視できるように上方に突出した支持ポールの上に設置されていて、例えば、回転灯等を用いることができる。
【0024】
本発明の潜水士の浮上管理方法は以下のとおりであり、図4にその方法のフローチャートを例示する。
【0025】
潜水士は水上に浮上する際に、まず、図1に例示する最も深い水深に配置された止まり木12で待機する。潜水士はその止まり木12の上に立った状態、或いは座った状態で待機する。その際に、その水深領域に配置された入力手段6を押圧する(握る)。
【0026】
これにより入力手段6から制御装置2に信号が入力される。この入力信号に基づいて制御装置2は予め設定された基準時間のカウントダウンを開始し、浮上許可表示灯7および警告灯8を消灯した状態にする。この基準時間は、規則によってその水深で待機すべき時間として規定された所定時間と同じ長さに設定しておく。
【0027】
潜水士が入力手段6を押し続けて(握り続けて)制御装置2に信号が入力している間は、カウントダウンが継続し、そのまま基準時間が経過すると浮上許可表示灯7を点灯させる。潜水士が入力手段6を押し続けなければ制御装置2に信号が入力され続けないので、浮上許可表示灯7が点灯した時には、潜水士は、その水深に基準時間を満たすように待機していたと考えることができる。浮上許可表示灯7が点灯すると、潜水士はその点灯を目視確認して次の待機位置となる止まり木12まで浮上する。
【0028】
一方、基準時間が経過する前に、入力手段6からの制御装置2への信号入力が途絶えた場合には、警告灯8を点灯させるとともに、基準時間のカウントダウンを中止する。この場合は、潜水士は、その水深に待機していないと考えることができる。警告灯8が点灯すると、潜水士はその点灯により、その水深に基準時間を満たすように待機していないことを確認することができる。
【0029】
警告灯8が点灯した際には、潜水士は再度、入力手段6を押し続けて基準時間が経過するまで、即ち、浮上許可表示灯7が点灯するまで、その水深で待機する。
【0030】
上記の操作をそれぞれの水深において実施する。
【0031】
これにより、規則を遵守して安全に水上まで浮上することができる。潜水士は、入力手段6を押し続け、浮上許可表示灯7が点灯するまでその水深で待機すればよいので、所定水深で所定時間(基準時間)待機したことを確認する負担が軽減する。
【0032】
さらに、待機時間が不足している場合には、警告灯8が点灯して潜水士に注意が喚起されるので、所定水深で所定時間(基準時間)待機することなく誤って浮上してしまうことを防止できる。
【0033】
基準時間をカウントダウンしている間、即ち、入力手段6から信号が入力されている間は、制御装置2の状況表示ランプ5が点灯する。また、浮上許可表示灯7の点灯に連動して、水上の状況表示灯10が所定時間点灯する。したがって、水上では、状況表示ランプ5と状況表示灯10によって、潜水士の状況を確認することができる。
【0034】
尚、上記実施形態では、基準時間が経過すると浮上許可表示灯7を点灯させるようにしているが、基準時間が経過すると点灯していた浮上許可表示灯7を消灯させるように構成することもできる。予め、潜水士がこの内容を知っていれば、点灯していた浮上許可表示灯7が消灯すると、その水深に基準時間を満たすように待機していたと把握することができる。したがって、潜水士は浮上許可表示灯7の消灯を目視確認して次の待機位置となる止まり木12まで浮上する。
【0035】
また、基準時間を経過する前に、制御装置2への信号入力が途絶えた場合には、点灯していた警告灯8を消灯させるように構成することもできる。予め、潜水士がこの内容を知っていれば、点灯していた警告灯8が消灯すると、その水深に基準時間を満たすように待機していないと把握することができる。したがって、潜水士は、再度、入力手段6を押し続けて基準時間が経過するまでその水深で待機する。
【0036】
上記の図4に例示したフローチャートに基づく方法では、潜水士がその水深に待機しているにも関わらず、不用意に入力手段6の押圧を解除した場合にも、基準時間のカウントダウンが中止される。そして、再度、入力手段6を押して新たな信号が制御装置2に入力された時点から新たに基準時間のカウントダウンが開始される。それ故、規則で規定された待機すべき所定時間を遵守することはできるが、その水深に必要以上長く留まることになる。
【0037】
そこで、このような問題を解決するため、図5に例示するフローチャートに基づいた方法にすることもできる。この方法では、基準時間の経過前に入力手段6から制御装置2に信号の入力がない場合に直ちに警告灯8を点灯し、基準時間のカウントダウンを中止するのではなく、許容時間内に入力手段6から制御装置2に新たな信号の入力があったか否かを判断するようにしている。
【0038】
この許容時間は、その水深に潜水士が待機しているにも関わらず、不用意に入力手段6の押圧を解除して、再度、入力手段6を押圧するまでに要する時間を設定する。したがって、許容時間は例えば1秒〜10秒程度に設定する。
【0039】
許容時間内に入力手段6から制御装置2に新たな信号の入力があった場合には、制御装置2が入力手段6からの信号の入力が途絶えることなく続いていると判断して、そのまま基準時間のカウントダウンを継続する。一方、許容時間内に入力手段6から制御装置2に新たな信号の入力がない場合には、警告灯8を点灯させるとともに、基準時間のカウントダウンを中止する。その他については、図4のフローチャートに基づく方法と同じである。
【0040】
これにより、規則で規定された待機すべき所定時間を遵守しつつ、その水深に必要以上長く留まることを回避することができる。潜水士の疲労軽減にも寄与する。
【0041】
浮上管理装置1は、図3に例示する仕様にすることもできる。この浮上管理装置1は、図2の浮上管理装置1に対して入力手段6および状況表示灯10の仕様のみを変更したものである。
【0042】
この浮上管理装置1では、止まり木12の上に敷設された防水仕様のマットスイッチが入力手段6になっている。したがって、潜水士がマットスイッチの上に立っている間や座っている間は、入力手段6からの信号が制御装置2に入力され続け、潜水士がマットスイッチから離れると信号入力が途絶えることになる。これにより、止まり木12(所定水深)で待機している間、潜水士は両手を自由に使えるというメリットがある。このマットスイッチは、図2に例示した浮上管理装置1に適用することもできる。
【0043】
また、状況表示灯10が複数の表示灯10a、10b、10cを上下に積層した構造になっている。それぞれの表示灯10a、10b、10cは個別に点灯および消灯する。これら表示灯10a、10b、10cは、異なる水深領域に配置される入力手段6に対応するように構成されている。例えば、最上段の表示灯10aは水深3mの領域に配置される入力手段6、中段の表示灯10bは水深6mの領域に配置される入力手段6、最下段の表示灯10cは水深9mの領域に配置される入力手段6に対応し、それぞれの入力手段6からの信号の入力に基づいて制御装置2によって点灯および消灯される。
【0044】
これにより、水上の第3者は潜水士が待機している水深位置やその状況を明確に把握することが可能になる。この積層構造の状況表示灯10は、図2に例示した浮上管理装置1に適用することもできる。
【0045】
図3の浮上管理装置1においても、図4、図5で例示したいずれのフローチャートに基づいた方法を適用することができる。
【0046】
また、本発明においては、入力手段6から制御装置2への信号(信号の入力時刻、信号の入力継続時間等)のデータは記憶媒体に記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の潜水士の浮上管理装置の使用状態を例示する説明図である。
【図2】図1の潜水士の浮上管理装置を例示する全体概要図である。
【図3】図1の潜水士の浮上管理装置の変形例を示す全体概要図である。
【図4】本発明の潜水士の浮上管理方法のフローチャートを例示する説明図である。
【図5】本発明の潜水士の浮上管理方法の別のフローチャートを例示する説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1 浮上管理装置
2 制御装置
3 タイマー
4 リセットボタン
5 状況表示ランプ
6 入力手段
7 浮上許可表示灯
8 警告灯
9 固定フレーム
10 状況表示灯
11 下がり綱
12 止まり木
13 水深表示板
14 作業船

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された水深の領域に配置される継続タイプの入力手段、浮上許可表示灯および警告灯を有するとともに、これらが接続される制御装置を備え、前記入力手段からの信号の入力に基づいて前記制御装置が、予め設定された基準時間のカウントダウンを開始するとともに、前記入力手段からの信号の入力が続いている間は前記基準時間のカウントダウンを継続して基準時間が経過した際には前記浮上許可表示灯を点灯または消灯させ、前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合には前記警告灯を点灯または消灯させる構成にした潜水士の浮上管理装置。
【請求項2】
前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合に、予め設定した許容時間内に前記入力手段からの新たな信号の入力があった場合には、前記制御装置が前記入力手段からの信号の入力が途絶えることなく続いていると判断する構成にした請求項1に記載の潜水士の浮上管理装置。
【請求項3】
水上に設置する状況表示灯を有し、前記入力手段からの信号の入力に基づいて前記制御装置が、この状況表示灯の点灯または消灯の制御をする構成にした請求項1または2に記載の潜水士の浮上管理装置。
【請求項4】
前記入力手段が、水上から水中に吊り下げられる下がり綱に取り付けられた止まり木の上に設置されるマットスイッチである請求項1〜3のいずれかに記載の潜水士の浮上管理装置。
【請求項5】
予め設定された水深の領域に継続タイプの入力手段、浮上許可表示灯および警告灯を配置するとともに、これらが接続される制御装置を水上に配置しておき、潜水士の前記入力手段から信号の入力に基づいて前記制御装置が、予め設定された基準時間のカウントダウンを開始するとともに、前記入力手段からの信号の入力が続いている間は前記基準時間のカウントダウンを継続して基準時間が経過した際には前記浮上許可表示灯を点灯または消灯させ、前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合には前記警告灯を点灯または消灯させる潜水士の浮上管理方法。
【請求項6】
前記基準時間が経過する前に入力手段からの信号の入力が途絶えた場合に、予め設定した許容時間内に前記入力手段からの新たな信号の入力があった場合には、前記制御装置が前記入力手段からの信号の入力が途絶えることなく続いていると判断する請求項5に記載の潜水士の浮上管理方法。
【請求項7】
前記入力手段からの信号の入力に基づいて前記制御装置が、水上に設置した状況表示灯を点灯または消灯させる請求項5または6に記載の潜水士の浮上管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−132163(P2010−132163A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310842(P2008−310842)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000219406)東亜建設工業株式会社 (177)