説明

灯具およびその電源制御回路

【課題】異なる電圧レベルに適合し、発光ユニットを通過する電流が恒常的になるように維持することにより、灯具の適用電圧の自由度を高めるとともに、灯具の作動の効果を維持する。
【解決手段】発光ユニット2は直流電力と直結する。電圧制御ユニット3と電流制御ユニット4によって灯具の電源制御回路が構成される。電圧制御ユニット3の電力入力端末31は発光ユニット2と接続する。電圧設定素子35は電力出力端末31の電圧が導通閾電位より小さくまたは同じになるように制御する。電流制御ユニット4の定電圧制御素子41は電圧制御ユニット3の電力出力端末32と接続するとともに、固定レベルを有する直流電圧を生じさせ、電流制御素子42は定電圧制御素子41と接地端子の間に直結されることにより、電流制御素子42を通過する電流は恒常的な電流値を維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、灯具およびその電源制御回路に関するもので、特に各種の電圧レベルの電源の供給に適用することができる灯具およびその電源制御回路に係わるものである。
【背景技術】
【0002】
従来の灯具およびその電源制御回路としては、例えばアメリカ特許第7,583,035号に掲示されたものがある。そして図5に示す従来の灯具の回路図を参照すると、従来の灯具には一個の電力受取ユニット91、一個の発光ユニット92、一個の電流制御ユニット93および一個のろ波ユニット94が含まれる。その内に、電力受取ユニット91、発光ユニット92と電流制御ユニット93は順序に従って一個の電源8によって一個の接地端子まで直結される。詳しく言えば、電力受取ユニット91は一個の交流/直流の電力変換器からなり、電力受取ユニット91によって電源8から提供される交流電力を交流/直流の電力転換に行うようにし、そして発光ユニット92まで転送する。発光ユニット92は複数個の直結の発光ダイオードからなる。電流制御ユニット93は発光ユニット92を通過する電流を制御するのに用いられることにより、それぞれの発光ダイオードの正常な作動を維持する。電流制御ユニット93は一個の定電流ICからなる。ろ波ユニット94の一端は電力受取ユニット91と発光ユニット92の間の直結点に接続される。ろ波ユニット94のもう一端は接地端子に接続されるようにとしたものがある。
【0003】
そして、電源8が交流電力を供給することによって従来の灯具を作動させる時、電力受取ユニット91は交流電力を一個の直流電力に転換させた後、発光ユニット92まで伝送される。さらに、電流制御ユニット93によって上記直流電力の電流レベルを制御して安定させることにより、発光ユニット92を通過する直流電力を恒常的に維持する。その他に、ろ波ユニット94によって上記直流電力の中のインパルスをろ過して除去することにより、高圧のインパルスが発光ユニット92を通過して発光ダイオードを破壊してしまうのを避けることができるため、発光ユニット92に入力する動作電流は安定した電圧値を有するように維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】アメリカ特許第7,583,035号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような図5に掲示される従来の灯具およびその電源制御回路においては、一般的に次のような問題点を有している。従来の灯具およびその電源制御回路を実際に使用すると、従来の灯具は電流制御ユニット93によって発光ユニット92を通過する動作電流の電圧レベルを維持するため、上記従来の灯具を電流制御ユニット93の耐電圧性を超過した電源8に結合して作動させることができない。しかし、仮に電流制御ユニット93の耐電圧性を高めようとする場合、高い耐電圧性を有する定電流ICを使用して電流制御ユニット93としなければならないため、従来の灯具ではその製造コストは大幅に増やされるという問題点があった。このように、上記のような従来の灯具およびその電源制御回路をさらに改良しなければならない。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みて発明されたものであって、その主な目的とするところは、各種の異なる供給電源の電圧レベルに適合し、そして一個の発光ユニットを通過する電流が恒常的になるように維持することにより、灯具の適用電圧の自由度を高めるとともに、灯具の作動の効果を維持することができる灯具およびその電源制御回路を提供する。
【0007】
本発明の第二の目的は、一個の電圧制御ユニットによって一個の電流制御ユニットに入力する電圧を制御することにより、低単価の低耐電圧性の素子で電流制御ユニットを構成することができるため、製造コストを低く抑えることができる灯具およびその電源制御回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明による灯具は、一個の発光ユニット、一個の電圧制御ユニットおよび一個の電流制御ユニットを有する。発光ユニットは直流電力と直結するのに用いられる。電圧制御ユニットには一個の電力入力端末、一個の電力出力端末と一個の電圧設定素子が含まれる。電力入力端末は発光ユニットと接続し、電圧設定素子には一個の導通閾電位が含まれ、電圧設定素子は電力出力端末の電圧が導通閾電位より小さくまたは同じになるように制御する。電流制御ユニットには一個の定電圧制御素子と一個の電流制御素子が含まれ、定電圧制御素子は電圧制御ユニットの電力出力端末と接続するとともに、固定レベルを有する直流電圧を生じさせ、電流制御素子は定電圧制御素子と一個の接地端子の間に直結されることにより、電流制御素子を通過する電流は恒常的な電流値を有するように維持する。
【0009】
また、電圧制御ユニットには一個の導通スイッチと一個のイネーブル素子が含まれ、導通スイッチには一個の入力端、一個の出力端と一個の制御端が含まれ、入力端は電力入力端末と接続し、出力端は電力出力端末と接続し、制御端は電圧設定素子まで接続し、イネーブル素子は入力端と制御端の間に直結されたり、または発光ユニットの一個の陽極と制御端の間に直結されたりすることもできる。また、導通スイッチは一個のNMOS電界効果トランジスタからなり、そして入力端、出力端と制御端は順序に従ってNMOS電界効果トランジスタのドレイン、ソースとゲートであることもできる。また、イネーブル素子は一個の抵抗器からなることもできる。また、電圧設定素子は制御端と接地端子の間に直結されることもできる。また、電圧設定素子は一個のツェナーダイオードからなることもできる。また、定電圧制御素子は一個のバイポーラ接合トランジスタからなり、そしてバイポーラ接合トランジスタのベースは電力出力端末と電流制御素子に接続することもできる。また、定電圧制御素子は一個の定電圧ICからなることもできる。また、電流制御素子は一個の抵抗器からなることもできる。また、他に一個のろ波ユニットが含まれ、そして発光ユニットには一個の陽極と一個の陰極が含まれ、陽極は直流電力と直結するのに用いられ、陰極は電圧制御ユニットの電力入力端末に接続し、ろ波ユニットは発光ユニットの陽極と接地端子の間に接続されることもできる。また、他にもう一個のろ波ユニットが含まれ、ろ波ユニットは発光ユニットと並列に接続されることもできる。また、他に一個の電力受取ユニットが含まれ、電力受取ユニットには一個の交流側と一個の直流側が含まれ、交流側は一個の交流電源まで接続するのに用いられ、直流側は発光ユニットまで接続するのに用いられ、電力受取ユニットは交流側が受取りした交流電力を整流して直流電力を生じさせ、そして直流側から出力することもできる。
【0010】
また、本発明による灯具の電源制御回路は、一個の電圧制御ユニットおよび一個の電流制御ユニットを有する。電圧制御ユニットには一個の電力入力端末、一個の電力出力端末と一個の電圧設定素子が含まれ、電力入力端末は一個の直流電力と直結するのに用いられ、電圧設定素子には一個の導通閾電位が含まれ、電圧設定素子は電力出力端末の電圧が導通閾電位より小さくまたは同じになるように制御する。電流制御ユニットには一個の定電圧制御素子と一個の電流制御素子が含まれ、定電圧制御素子は電圧制御ユニットの電力出力端末と接続するとともに、固定レベルを有する直流電圧を生じさせ、電流制御素子は定電圧制御素子と一個の接地端子の間に直結されることにより、電流制御素子を通過する電流は恒常的な電流値を有するように維持することもできる。
【0011】
また、電圧制御ユニットには一個の導通スイッチと一個のイネーブル素子が含まれ、導通スイッチには一個の入力端、一個の出力端と一個の制御端が含まれ、入力端は電力入力端末と接続し、出力端は電力出力端末と接続し、制御端は電圧設定素子まで接続し、イネーブル素子は入力端と制御端の間に直結されたり、または一個の直流電圧源と制御端の間に直結されたりすることもできる。また、導通スイッチは一個のNMOS電界効果トランジスタからなり、そして入力端、出力端と制御端は順序に従ってNMOS電界効果トランジスタのドレイン、ソースとゲートであることもできる。また、イネーブル素子は一個の抵抗器からなることもできる。また、電圧設定素子は制御端と接地端子の間に直結されることもできる。また、電圧設定素子は一個のツェナーダイオードからなることもできる。また、定電圧制御素子は一個のバイポーラ接合トランジスタからなり、そしてバイポーラ接合トランジスタのベースは電力出力端末と電流制御素子に接続することもできる。また、定電圧制御素子は一個の定電圧ICからなることもできる。また、電流制御素子は一個の抵抗器からなることもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の灯具およびその電源制御回路によれば、各種の異なる供給電源の電圧レベルに適合し、そして一個の発光ユニットを通過する電流が恒常的になるように維持することにより、灯具の適用電圧の自由度を高めるとともに、灯具の作動の効果を維持することができるという利点がある。
【0013】
本発明の灯具およびその電源制御回路によれば、一個の電圧制御ユニットによって一個の電流制御ユニットに入力する電圧を制御することにより、低単価の低耐電圧性の素子で電流制御ユニットを構成することができるため、製造コストを低く抑えることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施例1の灯具およびその電源制御回路のシステム構築図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1の灯具およびその電源制御回路の回路図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1の灯具およびその電源制御回路のもう一つの実施方式の回路図である。
【図4】図4は、本発明の実施例2の灯具およびその電源制御回路のシステム構築図である。
【図5】図5は、従来の灯具の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の実施例1の灯具およびその電源制御回路のシステム構築図である。図1を参照すると、灯具には一個の電力受取ユニット1、一個の発光ユニット2、一個の電圧制御ユニット3、一個の電流制御ユニット4および一個のろ波ユニット5が含まれる。その内に、電力受取ユニット1、発光ユニット2、電圧制御ユニット3と電流制御ユニット4は順序に従って直列に接続するように形成され、ろ波ユニット5は発光ユニット2、電圧制御ユニット3と電流制御ユニット4によって構成される直列の回路に並列に接続するように形成され、電圧制御ユニット3と電流制御ユニット4は共同で灯具の電源制御回路を構成するように形成される。言い換えれば、電力受取ユニット1と発光ユニット2は上記電源制御回路に直結される。
【0017】
図2は本発明の実施例1の灯具およびその電源制御回路の回路図である。図2を参照すると、電力受取ユニット1には一個の交流側11と一個の直流側12が含まれ、交流側11は一個の電源8と接続し、そして電源8は一個の交流電源からなることができる。直流側12は発光ユニット2とろ波ユニット5まで接続され、その内に電力受取ユニット1は一個の交流/直流の電力変換器からなることができ、そして好ましくは一個のフルブリッジ整流器からなることにより、交流側11は受取りされる交流電力を整流して一個の直流電力を生じさせ、そして直流側12から出力される。
【0018】
発光ユニット2には一個の陽極21と一個の陰極22がそれぞれ直流側12および電圧制御ユニット3と接続するように形成され、そして発光ユニット2には、好ましくは少なくとも一個の発光ダイオードが含まれ、発光ユニット2は陽極21と陰極22の間に接続するように設置される。その内に、電源8は一個の直流電源からなる場合、電力受取ユニット1の設置を省くことができ、そして発光ユニット2の陽極21を利用して電源8と直結することにより、電源8から供給される直流電力を直接受け取ることができる。
【0019】
再び図2を参照すると、本発明の灯具の電源制御回路の電圧制御ユニット3には一個の電力入力端末31、一個の電力出力端末32、一個の導通スイッチ33、一個のイネーブル素子34と一個の電圧設定素子35が含まれる。電力入力端末31は発光ユニット2の陰極22と接続する。電力出力端末32は電流制御ユニット4と接続する。導通スイッチ33には一個の入力端331、一個の出力端332と一個の制御端333が含まれ、入力端331は電力入力端末31と接続し、出力端332は電力出力端末32と接続し、そして制御端333は電圧設定素子35まで接続される。
【0020】
その内に、導通スイッチ33は好ましくは一個のN型のモス電界効果トランジスタ(MOSFET)からなり、そして入力端331、出力端332と制御端333は順序に従ってNMOS電界効果トランジスタのドレイン(drain)、ソース(source)とゲート(gate)である。イネーブル素子34は入力端331と制御端333の間に直結されたり、または発光ユニット2の陽極21と制御端333の間に直結されたりする(言い換えれば、すなわち直流側12によって構成される直流電圧源に接続される)ことにより、導通スイッチ33は直流電力が電圧制御ユニット3に入力される時に正常に作動することができる。
【0021】
そして仮に導通スイッチ33がNMOS電界効果トランジスタからなる場合、イネーブル素子34は一個の抵抗器からなることができるため、NMOS電界効果トランジスタは活動領域(active region)で作動するように形成される。電圧設定素子35には一個の導通閾電位が含まれ、そして電圧設定素子35は制御端333と一個の接地端子の間に直結される。電圧設定素子35は制御端333と接地端子の電位差が導通閾電位より高くまたは同じになるようにのみ、一個の導通の状態が形成され、そして制御端333の電位が導通閾電位になるように維持することができ、そうでなければ、一個のオフ状態が形成される。その内に、電圧設定素子35は好ましくは一個のツェナーダイオード(Zener diode)からなる。
【0022】
図3は本発明の実施例1の灯具およびその電源制御回路のもう一つの実施方式の回路図である。電源制御回路の電流制御ユニット4はそのものの導通電流の電子回路の構築を制御するのに用いられる。しかし、電流制御ユニット4は図3に示される定電圧ICからなることができる。下記において、電流制御ユニット4の実施方式の構築を詳しく説明する。図2、3を参照すると、電流制御ユニット4には一個の定電圧制御素子41と一個の電流制御素子42が含まれる。
【0023】
定電圧制御素子41は電圧制御ユニット3の電力出力端末32と接続し、そして電圧制御ユニット3が出力する直流電力によって固定レベルを有する直流電圧を生じさせる。電流制御素子42は一個の抵抗値を有し、そして定電圧制御素子41と一個の接地端子の間に直結されることにより、電流制御素子42から生じる直流電圧を受取りし、さらに抵抗値によって電流制御素子42を通過する電流は一個の恒常的な電流値を有するように維持することができる。その内に、電流制御素子42は好ましくは一個の抵抗器からなり、そしてその抵抗値を調整することによって恒常的な電流値の大きさを変えることができる。
【0024】
さらに詳しく言えば、図2に示すように、電流制御ユニット4は一個の電子回路からなり、定電圧制御素子41は一個のトランジスタからなることができ、そして好ましくは一個のnpn型のバイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)からなり、その内にBJTトランジスタのベース(base)はすなわち電力出力端末32および電流制御素子42と接続し、そして電流制御素子42の抵抗値はBJTトランジスタのベース−エミッタの電圧差である。その他に、図3に示すように、定電圧制御素子41は一個の定電圧ICからなる場合、定電圧ICによって電圧制御ユニット3の直流電圧をさらに安定した直流電力に変換した後、再び電流制御素子42まで伝送される。その内に、定電圧制御素子41は一個の電子回路からなる場合、比較的低い製造コストを維持することができる。さらに仮に定電圧制御素子41が一個の定電圧ICからなる場合、比較的良好な電流安定度を提供することができる。
【0025】
再び図2を参照すると、ろ波ユニット5は発光ユニット2の陽極21と接地端子の間に接続されることにより、電力受取ユニット1の直流電力の中のインパルスをろ過して除去することができる。その内に、ろ波ユニット5は一個の力率コンデンサーからなることができる。
【0026】

本発明の実施例1の灯具が作動する時、発光ユニット2は電力受取ユニット1から生じ、そしてろ波ユニット5を経てろ波される直流電力を受け取る。その他に、電圧設定素子35の導通閾電位を利用して電流制御ユニット4に加える電圧が導通閾電位より低くなるのを維持することができるだけではなく、さらに発光ユニット2、電圧制御ユニット3と電流制御ユニット4は直列に接続するように形成されることにより、電流制御ユニット4を流通する電流制御素子42の電流が恒常的な電流値を有する場合、発光ユニット2を通過した電流も恒常的な電流値を有するように形成される。そのため、本発明の灯具では発光ユニット2に入力する電力が安定した電流を有するように維持することができるとともに、比較的高い電圧レベルを有する直流電力を加える場合、依然として電流制御ユニット4のクロス圧力が電圧設定素子35の導通閾電位より低くまたは同じになるように維持することができる。
【0027】
これにより、本発明の実施例1の灯具では各種の異なる電圧レベルの直流または交流の電力によって駆動を行うのに役立つことができ、そして特別に高い耐電圧性を有する電子素子(例えば高耐電圧の定電圧IC)を使用することなく、一般的な耐電圧性または低い耐電圧性を有する電子素子を電流制御ユニット4の定電圧制御素子41として選択することができるため、適用する電圧の自由度を高めることができるとともに、比較的低い製造コストを維持することができる。
【実施例2】
【0028】
図4は本発明の実施例2の灯具およびその電源制御回路のシステム構築図である。図4を参照すると、実施例2と上述した実施例1との主な差異は、主にろ波ユニット5は接地端子と接続しておらず、そしてろ波ユニット5と発光ユニット2は並列に接続するように形成される。これにより、ろ波ユニット5によって発光ユニット2はインパルスの影響を受けないことを確保することができるとともに、本発明の灯具の力率(power factor)をさらに高めることができるため、本発明の灯具は75%から90%までの高い力率を獲得することができる。
【0029】
上述の如く、本発明の灯具によれば、直列に接続する発光ユニット2の電源制御回路(すなわち電圧制御ユニット3と電流制御ユニット4)の設置によって、灯具に入力する直流電力の電流を制御することができるとともに、適用する電圧の自由度を増やすことができるため、本発明の灯具は低単価の低耐電圧性の素子だけで大きい耐電圧の範囲を獲得することができる。
【0030】
これにより、本発明の灯具は各種の異なる電源供給の電圧レベルに適用することができるとともに、発光ユニット2を通過する電流が恒常的になるように維持することができるため、灯具の適用する電圧の自由度を高めることができ、さらに灯具の作動の功能を維持することができる。
【0031】
他に、本発明の灯具によれば、電圧制御ユニット3を利用して電流制御ユニット4に入力する電圧を制御することにより、低単価の低耐電圧性の素子で電流制御ユニット4を構成することができるため、製造コストを低く抑えることができる。
【0032】
本発明は、その精神とび必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示のなものであり、限定のなものではない。
【符号の説明】
【0033】
1 電力受取ユニット
11 交流側
12 直流側
2 発光ユニット
21 陽極
22 陰極
3 電圧制御ユニット
31 電力入力端末
32 電力出力端末
33 導通スイッチ
331 入力端
332 出力端
333 制御端
34 イネーブル素子
35 電圧設定素子
4 電流制御ユニット
41 定電圧制御素子
42 電流制御素子
5 ろ波ユニット
8 電源
91 電力受取ユニット
92 発光ユニット
93 電流制御ユニット
94 ろ波ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一個の発光ユニット(2)、一個の電圧制御ユニット(3)および一個の電流制御ユニット(4)を有する灯具において、発光ユニット(2)は直流電力と直結するのに用いられ、電圧制御ユニット(3)には一個の電力入力端末(31)、一個の電力出力端末(32)と一個の電圧設定素子(35)が含まれ、電力入力端末(31)は発光ユニット(2)と接続し、電圧設定素子(35)には一個の導通閾電位が含まれ、電圧設定素子(35)は電力出力端末(31)の電圧が上記導通閾電位より小さくまたは同じになるように制御し、電流制御ユニット(4)には一個の定電圧制御素子(41)と一個の電流制御素子(42)が含まれ、定電圧制御素子(41)は電圧制御ユニット(3)の電力出力端末(32)と接続するとともに、固定レベルを有する直流電圧を生じさせ、電流制御素子(42)は定電圧制御素子(41)と一個の接地端子の間に直結されることにより、電流制御素子(42)を通過する電流は恒常的な電流値を有するように維持することを特徴とする灯具。
【請求項2】
電圧制御ユニット(3)には一個の導通スイッチ(33)と一個のイネーブル素子(34)が含まれ、導通スイッチ(33)には一個の入力端(331)、一個の出力端(332)と一個の制御端(333)が含まれ、入力端(331)は電力入力端末(31)と接続し、出力端(332)は電力出力端末(32)と接続し、制御端(333)は電圧設定素子(35)まで接続し、イネーブル素子(34)は入力端(331)と制御端(333)の間に直結、または発光ユニット(2)の一個の陽極(21)と制御端(333)の間に直結されることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項3】
導通スイッチ(33)は一個のNMOS電界効果トランジスタからなり、そして入力端(331)、出力端(332)と制御端(333)は当該順序に従って上記NMOS電界効果トランジスタのドレイン、ソースとゲートであることを特徴とする請求項2に記載の灯具。
【請求項4】
イネーブル素子(34)は一個の抵抗器からなることを特徴とする請求項2に記載の灯具。
【請求項5】
電圧設定素子(35)は制御端(333)と接地端子の間に直結されることを特徴とする請求項2に記載の灯具。
【請求項6】
電圧設定素子(35)は一個のツェナーダイオードからなることを特徴とする請求項1または5に記載の灯具。
【請求項7】
定電圧制御素子(41)は一個のバイポーラ接合トランジスタからなり、そしてバイポーラ接合トランジスタのベースは電力出力端末(32)と電流制御素子(42)に接続することを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項8】
定電圧制御素子(41)は一個の定電圧ICからなることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項9】
電流制御素子(42)は一個の抵抗器からなることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項10】
他に一個のろ波ユニット(5)が含まれ、そして発光ユニット(2)には一個の陽極(21)と一個の陰極(22)が含まれ、陽極(21)は上記直流電力と直結するのに用いられ、陰極(22)は電圧制御ユニット(3)の電力入力端末(31)に接続し、ろ波ユニット(5)は発光ユニット(2)の陽極(21)と接地端子の間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項11】
他にもう一個のろ波ユニット(5)が含まれ、ろ波ユニット(5)は発光ユニット(2)と並列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項12】
他に一個の電力受取ユニット(1)が含まれ、電力受取ユニット(1)には一個の交流側(11)と一個の直流側(12)が含まれ、交流側(11)は一個の交流電源(8)まで接続するのに用いられ、直流側(12)は発光ユニット(2)まで接続するのに用いられ、電力受取ユニット(1)は交流側(11)が受取りした交流電力を整流して直流電力を生じさせ、そして直流側(12)から出力することを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項13】
一個の電圧制御ユニット(3)および一個の電流制御ユニット(4)を有する灯具の電源制御回路において、電圧制御ユニット(3)には一個の電力入力端末(31)、一個の電力出力端末(32)と一個の電圧設定素子(35)が含まれ、電力入力端末(31)は一個の直流電力と直結するのに用いられ、電圧設定素子(35)には一個の導通閾電位が含まれ、電圧設定素子(35)は電力出力端末(31)の電圧が上記導通閾電位より小さくまたは同じになるように制御し、電流制御ユニット(4)には一個の定電圧制御素子(41)と一個の電流制御素子(42)が含まれ、定電圧制御素子(41)は電圧制御ユニット(3)の電力出力端末(32)と接続するとともに、固定レベルを有する直流電圧を生じさせ、電流制御素子(42)は定電圧制御素子(41)と一個の接地端子の間に直結されることにより、電流制御素子(42)を通過する電流は恒常的な電流値を有するように維持することを特徴とする灯具の電源制御回路。
【請求項14】
電圧制御ユニット(3)には一個の導通スイッチ(33)と一個のイネーブル素子(34)が含まれ、導通スイッチ(33)には一個の入力端(331)、一個の出力端(332)と一個の制御端(333)が含まれ、入力端(331)は電力入力端末(31)と接続し、出力端(332)は電力出力端末(32)と接続し、制御端(333)は電圧設定素子(35)まで接続し、イネーブル素子(34)は入力端(331)と制御端(333)の間に直結されたり、または一個の直流電圧源と制御端(333)の間に直結されたりすることを特徴とする請求項13に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項15】
導通スイッチ(33)は一個のNMOS電界効果トランジスタからなり、そして入力端(331)、出力端(332)と制御端(333)は順序に従って上記NMOS電界効果トランジスタのドレイン、ソースとゲートであることを特徴とする請求項14に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項16】
イネーブル素子(34)は一個の抵抗器からなることを特徴とする請求項14に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項17】
電圧設定素子(35)は制御端(333)と接地端子の間に直結されることを特徴とする 請求項14に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項18】
電圧設定素子(35)は一個のツェナーダイオードからなることを特徴とする請求項13または17に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項19】
定電圧制御素子(41)は一個のバイポーラ接合トランジスタからなり、そしてバイポーラ接合トランジスタのベースは電力出力端末(32)と電流制御素子(42)に接続することを特徴とする請求項13に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項20】
定電圧制御素子(41)は一個の定電圧ICからなることを特徴とする請求項13に記載の灯具の電源制御回路。
【請求項21】
電流制御素子(42)は一個の抵抗器からなることを特徴とする請求項13に記載の灯具の電源制御回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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