説明

灯油切れ防止貯蔵タンク

【課題】 使用中突然の灯油切れで湯沸しボイラーが止まった際、応急的に続けて湯沸しボイラーを使用できるようにした、灯油切れ防止貯蔵タンクを提供する。
【解決手段】 メインタンク内部に小型予備タンクを設け、もしくはメインタンク内部に長さの異なった2本の灯油排出用パイプを設け、突然の灯油切れの際、予備の灯油排出用バルブを開くだけで応急的に予備の灯油を湯沸しボイラーへ送ることにより再度湯沸しボイラーを起動させることを出来るようにした灯油切れ防止貯蔵タンク。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、突然の灯油切れで使用中のボイラーが止まった際、予備の灯油を使い、再度ボイラーを燃焼させることを目的とした灯油切れ防止貯蔵タンクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、屋外などに置いてある灯油貯蔵タンクには油量計が付いているが、油量計を見てなくて、使用している最中に灯油切れを起こすことがあった。
また、油量計を見ても、まだしばらくは大丈夫と思い込んで使用している最中に灯油切れを起こすことがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
灯油切れを起こした際、応急的に買い置きのポリタンクから小型の灯油ポンプ等を使い灯油貯蔵タンクに移さなければならず作業が面倒であった。
尚、買い置きがない場合は、ボイラーを再起動できず不便であった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
メインタンク内部に小型の予備タンクを設け、もしくは予備タンクを設けずメインタンク内部に長さの異なった長短2本の灯油排出用パイプを設け、パイプ長とパイプ短の間に残った灯油を予備として使用、メインタンク内の灯油がなくなった際、予備灯油排出用バルブを開くことにより応急的に予備の灯油をボイラーに送り、再度湯沸しボイラーを起動することができることを特徴とした灯油切れ防止貯蔵タンクである。
【発明の効果】
【0005】
入浴中などにメインタンク内の灯油が切れて湯沸しボイラーが止まった場合、バルブを開くだけで予備の灯油を応急的にボイラーに送ることができ、すぐに湯沸しボイラーを再度起動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の形態に付いて説明する。
(イ)メインタンク(1)の内部に予備タンク(2)を取り付ける。
(ロ)予備タンク(2)の灯油排出口(6)に切り込みを設け、排出口蓋(5)を差し込んで灯油が予備タンク外へ出るのを止める。
(ハ)排出口蓋上部に支柱(4)を設け、メインタンク(1)上部へ出た部分に排出口開閉用レバー(3)を取り付ける。
(ニ)(図4)及び(図5)においては、予備タンク(2)の下部に灯油排出用パイプ(8)を設け、パイプの途中に予備灯油排出用バルブ(10)を設ける。
(ホ)予備タンク上部には蓋がなくメインタンクに給油をした際予備タンクにも自動的に給油される。
(ヘ)もしくは、予備タンクを設けずメインタンク内部にパイプ長(A)及びパイプ短(B)の長さが異なる灯油排出用パイプ2本を設け、パイプ(A)及びパイプ(B)間に残る灯油を予備灯油として使用する。
本発明は以上の構成によりなっている。
本発明を使用する場合は、排出口開閉用レバー(3)を下へ引くことにより排出口の蓋(5)が開き予備タンク(2)の排出口(6)から流れ出た灯油が空になったメインタンク(1)内に溜まりボイラーを起動させることができる。
図4及び図5においては、予備タンク(2)下部の灯油排出用バルブ(10)を開くことにより、予備の灯油をボイラーに送ることができる。
図6においては、灯油排出用パイプ長(A)及び灯油排出用パイプ短(B)の間に残っている灯油を、予備灯油排出用バルブ(10)を開くことにより応急的に予備灯油として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明のメインタンク内部に小型予備タンクを設け、上部に補助灯油の排出用レバーを設けた貯蔵タンク斜視図である。
【図2】本発明のメインタンク内部に小型予備タンクを設け、上部に補助灯油の排出用レバーを設けた貯蔵タンク側面の断面図である。
【図3】本発明のメインタンク内部の排出口を開いた状態を示した側面図である。
【図4】本発明のメインタンク内部に小型予備タンクを設けた斜視図である。
【図5】本発明のメインタンク内部に小型予備タンクを設けた断面図である。
【図6】本発明のメインタンク内部にそれぞれ長さの異なる長短2本の灯油排出用パイプを設けた断面図である。
【符号の説明】
【0008】
1 メインタンク
2 予備タンク
3 排出口開閉レバー
4 支柱
5 排出口蓋
6 予備タンク灯油排出口
7 予備タンク給油口
8 灯油排出用パイプ
9 メインタンク灯油排出用バルブ
10 予備タンク灯油排出用バルブ
A 灯油排出用パイプ長
B 灯油排出用パイプ短
C パイプAB間の予備灯油部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインタンク内部に小型予備タンクを設け、湯沸しボイラーを使用中に突然メインタンク内の灯油切れでボイラーが止まった際、応急的に予備タンク内の灯油をボイラーへ送ることにより再度燃焼させることを特徴とする灯油切れ防止貯蔵タンク。
【請求項2】
メインタンク内部に長さの異なった2本の灯油排出用パイプを設け、それぞれに灯油排出用バルブを設け、パイプ長とパイプ短の間に残った灯油を予備灯油とすることを特徴とした灯油切れ防止貯蔵タンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−134035(P2008−134035A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357203(P2006−357203)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】(504191268)
【Fターム(参考)】