説明

点検蓋

【課題】蓋板の厚みを薄くしても点検蓋の強度を保てるようにする。
【解決手段】点検蓋10は、床面に形成した点検口の内周縁部に固定された平面視正方形状の外枠体20の内側に着脱可能に嵌挿される平面視正方形状の内枠体30と、内枠体30の開口を塞ぐ蓋板31と、蓋板31の下面に当接して設けられて蓋板を補強する補強部材40とを備え、補強部材40は単一形状をした4本の長尺の補強部材要素41よりなり、内枠体30の互いに向き合う対辺の内周壁を結ぶ2本ずつの長尺の補強部材要素41を連結して井桁状とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面に形成した点検口を開閉自在に塞ぐ点検蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、床面に形成した点検口の内周縁部に固定された平面視正方形状の外枠体の内側に着脱可能に嵌挿される平面視正方形状の内枠体と、内枠体の開口を塞ぐ蓋板と、蓋板の上面に固定された長尺状の補強部材とを備えた点検蓋が開示されている。而して、この点検蓋においては、蓋板の補強部材は長手方向と直交する方向の断面形状が略ハット形をした2本の板金部材よりなり、縦方向に平行に配置されている。また、この点検蓋を点検口に外枠体とともに取り付けた後には、蓋板の上面と内枠の内周面との間に形成される空間内にモルタルを充填し、充填したモルタルの上面に外枠の周囲に敷設したタイルと同様のタイルを敷設している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−116738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の点検蓋は、蓋板の上面には2本のハット形の補強部材が蓋板を横方向に略三等分する位置に平行に設けられている。また、点検蓋を点検口に取り付けた後には、蓋板の上面にモルタルが所定の厚みとなるように充填されている。これらにより、点検蓋の上面に人や物が乗載されて大きな荷重が加えられても、点検蓋は十分な強度を有している。
【0005】
このような点検蓋においては、蓋板の厚さを薄くすることで、コストダウンと軽量化を図ることがある。上述した点検蓋では、蓋板の上面には補強部材が設けられるとともにモルタルが充填されているので、蓋板を薄くしても点検蓋は十分な強度を有している。しかし、点検蓋の施工場所によっては、蓋板の上面を床面とするか、蓋板の上面にモルタルを充填することなくタイルのみを敷設することがある。このようなときには、蓋板は上面に設けられていた補強部材を下面に設けて補強されるだけとなり、点検蓋は蓋板の補強部材の上側及びその近傍では十分な強度を有しているが、補強部材の間及び補強部材と内枠体との間では十分な強度を有していなかった。そのために、蓋板の厚さを薄くすると、点検蓋の上面に大きな荷重を加えたときに蓋板が破損するおそれがあり、蓋板の厚さを薄くしてコストダウンと軽量化を図ることができなかった。本発明は、蓋板の厚さを薄くしても点検蓋の上面の強度を保てるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するため、床面に形成した点検口の内周縁部に固定された平面視正方形状の外枠体の内側に着脱可能に嵌挿される平面視正方形状の内枠体と、内枠体の開口を塞ぐ蓋板と、蓋板の上面または下面に設けられて蓋板を補強する補強部材とを備えた点検蓋であって、補強部材は単一形状をした複数の補強部材要素よりなり、これらの補強部材要素を内枠体の四方の内周壁に固定したことを特徴とする点検蓋を提供するものである。
【0007】
上記のように構成した点検蓋においては、蓋板を補強する補強部材は単一形状をした複数の補強部材要素よりなり、これらの補強部材要素を内枠体の四方の内周壁に固定したので、縦または横方向のように一方向にのみ補強部材を設けたものに比べて点検蓋の強度を上げることができる。また、補強部材によって点検蓋の強度を上げても、補強部材は単一形状をした複数の補強部材要素よりなるので、部品の種類点数が増えることによるコストアップとならない。これにより、点検蓋は、蓋板の厚みを薄くしても十分な強度を有することになり、蓋板を薄くすることによってコストを下げることが可能となる。
【0008】
上記のように構成した点検蓋においては、補強部材は複数の補強部材要素を連結して井桁状とするのが好ましく、このようにしたときには、蓋板は井桁状に連結された補強部材要素により全体をバランスよく補強されることで、点検蓋の強度を上げることができる。また、この点検蓋の一実施形態として、補強部材は内枠体の互いに向き合う対辺の内周壁を結ぶ2本ずつの長尺の補強部材要素により井桁状とし、または、補強部材は内枠体の隣り合う各辺の内周壁を結ぶ4本の長尺の補強部材要素により井桁状とすれば、単純な形状の補強部材要素を交差させて連結するだけで容易に補強部材を井桁状とすることができ、補強部材要素の加工及びその連結作業を容易とすることができる。また、井桁状とした補強部材の他の実施形態として、平面視コ字形をした4つの補強部材要素の角部を互いに連結して井桁状としてもよい。
【0009】
上記のように構成した点検蓋においては、他の実施形態として、補強部材は4本の補強部材要素を内枠体の隣り合う各辺を結ぶように配置してもよい。また、他の実施形態として、補強部材は平面視く字形にした補強部材要素の一辺を連結して正方形状にし、残る一辺の端部を内枠体の各辺の内周壁に固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による第1実施形態の点検蓋の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(a)図1の補強部材要素と、(b)補強部材要素を井桁状に連結した補強部材の斜視図である。
【図4】第2実施形態の点検蓋の平面図である。
【図5】図4の補強部材要素の平面図である。
【図6】第3実施形態の点検蓋の平面図である。
【図7】図6の補強部材要素の平面図である。
【図8】第4実施形態の点検蓋の平面図である。
【図9】図8の補強部材要素の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明による点検蓋の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の点検蓋10は、床面に形成された点検口を開閉自在に塞ぐものであり、床面に形成した点検口の内周縁部に固定された平面視正方形状の外枠体20の内側に着脱可能に嵌挿される平面視正方形状の内枠体30と、内枠体30の開口を塞ぐ蓋板31と、蓋板31の下面に当接して設けられて蓋板31を補強する補強部材40とを備えている。この点検蓋10においては、補強部材40は単一形状をした4本(複数)の補強部材要素41よりなり、これらの補強部材要素41を内枠体30の四方の内周壁に固定して蓋板31を支持して補強している。補強部材40は内枠体30の互いに向き合う対辺の内周壁を結ぶ2本ずつの長尺の補強部材要素41を連結して井桁状としたものである。以下に、本発明に係る点検蓋10について詳述する。
【0012】
図1に示すように、点検蓋10を嵌挿する外枠体20は、平面視正方形状をして周壁が垂直に立設した枠体である。外枠体20の周壁外面にはアンカー21が設けられており、外枠体20は床面に形成された点検口の内周縁部にアンカー21を用いて固定されている。外枠体20の下端部は内側に折り曲げられた折曲部20aが形成されており、この折曲部20aの上側にはパッキン部材22を介して内枠体30が着脱可能に乗載されている。
【0013】
図1及び図2に示すように、点検蓋10の内枠体30は、平面視正方形状をして周壁が垂直に立設した枠体であり、外枠体20の内側に着脱可能に嵌挿されている。内枠体30は、外枠体20の内側に嵌挿可能となるように、外枠体20の内周壁より少し小さな大きさとなっている。内枠体30の上端部は内側に折り曲げられた折曲部30aが形成されており、この折曲部30aには内枠体30の開口を塞ぐ蓋板31が乗載されている。蓋板31は、ステンレス製の板金部材よりなり、周縁部を内枠体30の折曲部30aに固定されている。また、蓋板31の縦方向の中間部には左右2箇所に開口部31aが形成され、この開口部31aには取手32が固定されている。
【0014】
図1及び図2に示すように、蓋板31の下面にはこれを補強する補強部材40が設けられている。図3に示すように、補強部材40は、4本の同一形状をした長尺の板金製の補強部材要素41よりなる。補強部材40は、内枠体30の互いに向かい合う対辺を結ぶように縦方向及び横方向に2本ずつ配設した補強部材要素41を連結して井桁状としたものである。図3(a)に示すように、各補強部材要素41は、長手方向と直交する方向の断面形状が直角に折り曲げられた略Z字形をしている。補強部材要素41には、長手方向の略3等分する位置に2つの切欠き41aが形成されており、縦方向及び横方向に配設された補強部材要素41の各切欠き41aを互いに係合させることで、補強部材40は縦方向及び横方向の補強部材要素41の高さを揃えた状態で井桁状に連結されている。各補強部材要素41には、長手方向の両端に内枠体30の内周壁に取り付けるために折り曲げられた折曲部41bが形成されている。各補強部材要素41は、各折曲部41bを内枠体30の四方の内周壁に溶接により固定され、上端部を蓋板31の下面に溶接により固定されている。
【0015】
補強部材40を蓋板31の下面で内枠体30の内周壁に取り付けるには、縦方向に平行に配設された2本の補強部材要素41と横方向に平行に配設された2本の補強部材要素41との各切欠き41aを互いに対向させた状態で係合させて図3(b)に示すように井桁状に連結する。井桁状に連結した補強部材40を蓋板31の下面に当接させた状態で、各補強部材要素41の長手方向の端部の折曲部41bを内枠体30の四方の各内周壁に溶接により固定し、さらに、各補強部材要素41の上端部を蓋板31の下面に溶接により固定する。
【0016】
上記のように構成した点検蓋10においては、蓋板31の下面に設けられた補強部材40は、単一形状をした4本の長尺の板金製の補強部材要素41を井桁状に連結し、各補強部材要素41の端部を内枠体30の四方の各内周壁に固定して蓋板31を支持して補強したので、縦または横方向のように一方向にのみ補強部材を設けたものに比べて点検蓋10の強度を上げることができる。また、補強部材40によって点検蓋10の強度を上げても、補強部材40は単一形状をした4本の補強部材要素41よりなるので、部品の種類点数が増えることによるコストアップとならない。これにより、点検蓋10は、蓋板31の厚みを従来の2mmから1mm〜1.5mmと薄くしても十分な強度を有することになり、蓋板31を薄くすることによってコストを下げるとともに軽量化を図ることが可能となる。また、蓋板31は井桁状に連結された補強部材要素41により全体をバランスよく補強されているので、点検蓋10は蓋板31の厚みを薄くしても十分な強度を有している。
【0017】
なお、本実施形態においては、補強部材40を垂直軸線回りに45°回転させて、各補強部材要素41を内枠体30の隣り合う各辺の内周壁を結ぶように固定して井桁状に連結したものでも同様の作用効果を得ることができる。
【0018】
(第2実施形態)
第2実施形態の点検蓋10Aは、第1実施形態の点検蓋10の補強部材40の代わりに補強部材40Aを用いた点が異なるので、この第2実施形態では補強部材40Aについて説明する。
【0019】
図4及び図5に示すように、補強部材40Aは第1実施形態と同様に4つの同一形状をした補強部材要素41Aよりなる。図5に示すように、各補強部材要素41Aは板金部材を折り曲げて平面視コ字形としたものである。補強部材40Aは、各々を90°ずつ水平方向に回転させた向きにした4つの補強部材要素41Aの各角部を溶接により連結して井桁状としたものである。各補強部材要素41Aは、長手方向と直交する方向の断面形状が直角に折り曲げられた略コ字形をしている。各補強部材要素41Aには、平面視コ字形の両端部に内枠体30の内周壁に取り付けるために折り曲げられた折曲部41Abが形成されている。一つの補強部材要素41Aは、両端部の折曲部41Abを内枠体30の角部を跨いで隣り合う各辺の内周壁に固定されている。連結された各補強部材要素41Aは、各折曲部41bを内枠体30の四方の内周壁に溶接により固定され、上端部を蓋板31の下面に溶接により固定されている。
【0020】
補強部材40Aを蓋板31の下面で内枠体30の内周壁に取り付けるには、図4に示すように予め補強部材40Aを井桁状に溶接により連結し、各補強部材要素41の端部の折曲部41Abを内枠体30の四方の各内周壁に固定し、さらに、各補強部材要素41Aの上端部を蓋板31の下面に溶接により固定する。
【0021】
上記のように構成した点検蓋10Aにおいては、蓋板31の下面に設けられた補強部材40Aは、単一形状をした4つの平面視コ字形をした板金製の補強部材要素41を水平方向に90°ずつ回転させた向きにして井桁状に連結し、各補強部材要素41の端部を内枠体30の四方の内周壁に固定して蓋板31を支持して補強したので、縦または横方向のように一方向にのみ補強部材を設けたものに比べて点検蓋10Aの強度を上げることができる。また、補強部材40Aによって点検蓋10Aの強度を上げても、補強部材40Aは単一形状をした4本の補強部材要素41Aよりなるので、部品の種類点数が増えることによるコストアップとならない。これにより、点検蓋10Aは、蓋板31の厚みを従来の2mmから1mm〜1.5mmと薄くしても十分な強度を有することになり、蓋板31を薄くすることによってコストを下げるとともに軽量化を図ることが可能となる。また、蓋板31は井桁状に連結された補強部材要素41Aにより全体をバランスよく補強されているので、点検蓋10は蓋板31の厚みを薄くしても十分な強度を有している。
【0022】
なお、本実施形態においては、補強部材40Aを垂直軸線回りに45°回転させて、一つの補強部材要素41を内枠体30の角部を跨ぐことなく一つの辺の内周壁に固定したものでも同様の作用効果を得ることができる。
【0023】
(第3実施形態)
第3実施形態の点検蓋10Bは、第1実施形態の点検蓋10の補強部材40の代わりに補強部材40Bを用いた点が異なるので、この第3実施形態では補強部材40Bについて説明する。
【0024】
図6及び図7に示すように、補強部材40Bは第1実施形態と同様に4本の同一形状をした長尺の板金製の補強部材要素41Bよりなる。補強部材40Bは、各補強部材要素41Bを内枠体30の隣り合う各辺の中心部を結ぶように配置したものである。図7に示すように、各補強部材要素41Bは、長手方向と直交する方向の断面形状が直角に折り曲げられた略コ字形をしている。各補強部材要素41Bには、長手方向の両端部に内枠体30の内周壁に取り付けるために折り曲げられた折曲部41Bbが形成されている。各補強部材要素41Bは、各折曲部41Bbを内枠体30の四方の内周壁に溶接により固定され、上端部を蓋板31の下面に溶接により固定されている。
【0025】
上記のように構成した点検蓋10Bにおいては、蓋板31の下面に設けられた補強部材40Bは、単一形状をした4本の長尺の板金製の補強部材要素41Bを内枠体30の隣り合う各辺の中心部を結ぶように配置して蓋板31を支持して補強したので、縦または横方向のように一方向にのみ補強部材を設けたものに比べて点検蓋10Bの強度を上げることができる。また、補強部材40Bによって点検蓋10Bの強度を上げても、補強部材40Bは単一形状をした4本の補強部材要素41Bよりなるので、部品の種類点数が増えることによるコストアップとならない。これにより、点検蓋10Bは、蓋板31の厚みを従来の2mmから1mm〜1.5mmと薄くしても十分な強度を有することになり、蓋板31を薄くすることによってコストを下げるとともに軽量化を図ることが可能となる。
【0026】
(第4実施形態)
第4実施形態の点検蓋10Cは、第1実施形態の点検蓋10の補強部材40の代わりに補強部材40Cを用いた点が異なるので、この第4実施形態では補強部材40Cについて説明する。
【0027】
図8及び図9に示すように、補強部材40Cは第1実施形態と同様に4本の同一形状をした板金製の補強部材要素41Cよりなる。図9に示すように、各補強部材要素41Cは、板金部材を折り曲げて平面視く字形としたものである。補強部材40Cは、各補強部材要素41Cの短い方の一辺を連結させて正方形状として蓋板31の下面中心部に配設し、各補強部材要素41Cの長い方の残る一辺を内枠体30の各辺の内周壁に固定したものである。各補強部材要素41Cは、長手方向と直交する方向の断面形状が直角に折り曲げられた略コ字形をしている。各補強部材要素41Cの長い方の一辺の端部には、内枠体30の内周壁に取り付けるために折り曲げられた折曲部41Cbが形成されている。各補強部材要素41Cは、各折曲部41Cbを内枠体30の四方の内周壁に溶接により固定され、上端部を蓋板31の下面に溶接により固定されている。
【0028】
上記のように構成した点検蓋10Cにおいては、蓋板31の下面に設けられた補強部材40Cは、単一形状をした4つの平面視く字形をした板金製の補強部材要素41Cよりなり、これらの補強部材要素41Cの短い方の一辺を連結させて正方形状として蓋板31の下面中心部に配設し、各補強部材要素41Cの長い方の残る一辺を内枠体30の内周壁の各辺に固定して蓋板31を支持して補強したので、縦または横方向のように一方向にのみ補強部材を設けたものに比べて点検蓋10Cの強度を上げることができる。また、補強部材40Cによって点検蓋10Cの強度を上げても、補強部材40Cは単一形状をした4本の補強部材要素41Cよりなるので、部品の種類点数が増えることによるコストアップとならない。これにより、点検蓋10Cは、蓋板31の厚みを従来の2mmから1mm〜1.5mmと薄くしても十分な強度を有することになり、蓋板31を薄くすることによってコストを下げるとともに軽量化を図ることが可能となる。なお、本実施形態においては、補強部材要素41Cを平面視く字形としたが、直角に折り曲げたく字形としても同様の作用効果を得ることができる。
【0029】
上記の各実施形態においては、補強部材40、40A、40B及び40Cを蓋板31の下面に設けているが、本発明はこれに限られるものでなく、補強部材40、40A、40B及び40Cを蓋板31の上面に設けるようにしても同様の作用効果を得ることができる。また、補強部材40、40A、40B及び40Cを蓋板31の上面及び下面の両側に設ければ、補強部材のコストが上がるが点検蓋の強度をさらに上げることが可能となる。
【符号の説明】
【0030】
10,10A,10B,10C…点検蓋、20…外枠体、30…内枠体、31…蓋板、40,40A,40B,40C…補強部材、41,41A,41B,41C…補強部材要素。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に形成した点検口の内周縁部に固定された平面視正方形状の外枠体の内側に着脱可能に嵌挿される平面視正方形状の内枠体と、前記内枠体の開口を塞ぐ蓋板と、前記蓋板の上面または下面に設けられて前記蓋板を補強する補強部材とを備えた点検蓋であって、
前記補強部材は単一形状をした複数の補強部材要素よりなり、これらの補強部材要素を前記内枠体の四方の内周壁に固定したことを特徴とする点検蓋。
【請求項2】
請求項1に記載の点検蓋において、
前記補強部材は前記複数の補強部材要素を連結して井桁状としたことを特徴とする点検蓋。
【請求項3】
請求項2に記載の点検蓋において、
前記補強部材は前記内枠体の互いに向き合う対辺の内周壁を結ぶ2本ずつの長尺の前記補強部材要素により井桁状としたことを特徴とする点検蓋。
【請求項4】
請求項2に記載の点検蓋において、
前記補強部材は前記内枠体の隣り合う各辺の内周壁を結ぶ4本の長尺の前記補強部材要素により井桁状としたことを特徴とする点検蓋。
【請求項5】
請求項2に記載の点検蓋において、
前記補強部材は平面視コ字形をした4つの前記補強部材要素の角部を互いに連結して井桁状としたことを特徴とする点検蓋。
【請求項6】
請求項1に記載の点検蓋において、
前記補強部材は4本の前記補強部材要素を前記内枠体の隣り合う各辺を結ぶように配置したことを特徴とする点検蓋。
【請求項7】
請求項1に記載の点検蓋において、
前記補強部材は平面視く字形にした前記補強部材要素の一辺を連結して正方形状にし、残る一辺の端部を前記内枠体の各辺の内周壁に固定したことを特徴とする点検蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−7346(P2012−7346A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−143051(P2010−143051)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【出願人】(000213231)株式会社中部コーポレーション (35)