説明

無線基地局及び移動局

【課題】CRSの観点で設計されたセル配置計画をやり直すことなく、同一の系列を有するPRSの衝突が発生する可能性を低減する。
【解決手段】本発明に係る無線基地局eNBは、配下のセル#1に割り当てられているセルIDを含む同期信号を送信するように構成されている同期信号送信部10と、セル#1に割り当てられている擬似セルIDを含む報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部11と、セルIDによって一意に決定されるCRS(第1参照信号)を送信し、擬似セルIDによって一意に決定されるPRS(第2参照信号)を送信するように構成されているRS送信部14とを具備し、擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線基地局及び移動局に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)-Rel.9方式の仕様策定作業では、移動局UEにおいて各セルからの伝搬遅延を測定するために、CRS(Common Reference Signal)よりも高密度のPRS(Positioning Reference Signal)の送信を導入することについての検討がなされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP寄書、R1-092854
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、PRSの系列としてCRSの系列と全く同じ系列を用いると、PRSの電力密度がCRSの電力密度よりも高いため、LTE-Rel.8方式におけるセル配置計画をやり直さないと、同一の系列を有するPRSの衝突が発生する可能性が高いという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、CRSの観点で設計されたセル配置計画をやり直すことなく、同一の系列を有するPRSの衝突が発生する可能性を低減することができる無線基地局及び移動局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、無線基地局であって、配下のセルに割り当てられているセルIDを含む同期信号を送信するように構成されている同期信号送信部と、該セルに割り当てられている擬似セルIDを含む報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部と、前記セルIDによって一意に決定される第1参照信号を送信するように構成されている第1参照信号送信部と、前記擬似セルIDによって一意に決定される第2参照信号を送信するように構成されている第2参照信号送信部とを具備し、前記擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、前記セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されていることを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、移動局であって、特定のセルにおいて、同期信号を受信するように構成されている同期信号受信部と、該特定のセルにおいて、報知情報を受信するように構成されている報知情報受信部と、受信した前記同期信号に含まれているセルIDを用いて、前記特定のセルにおける第1参照信号を受信するように構成されている第1参照信号受信部と、受信した前記報知情報に含まれている擬似セルIDを用いて、前記特定のセルにおける第2参照信号を受信するように構成されている第2参照信号受信部とを具備し、前記擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、前記セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明によれば、CRSの観点で設計されたセル配置計画をやり直すことなく、同一の系列を有するPRSの衝突が発生する可能性を低減することができる無線基地局及び移動局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局によって送信されるPRSについて説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
【0011】
本実施形態に係る移動通信システムは、LTE-Rel.9方式の移動通信システムであり、図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEが、複数のセル#1乃至#3から、それぞれ、報知情報#1乃至#3や、PRS#1乃至#3や、CRS#1乃至#3を受信することができるように構成されている。
【0012】
なお、本実施形態では、移動局UEは、セル#1への接続が完了し、セル#1に在圏しており、移動局UEに対して、セル#1乃至#3からの伝播遅延を測定させ、無線基地局eNBへと報告させるものとして説明を行う。
【0013】
なお、セル#1乃至3は、同一の無線基地局eNBによって管理されていてもよいし、複数の無線基地局eNBによって管理されていてもよい。以下、本実施形態では、セル#1乃至3が同一の無線基地局eNBによって管理されているものとして説明を行う。
【0014】
図2に示すように、無線基地局eNBは、同期信号送信部10と、報知情報送信部11と、系列生成部12と、マッピング処理部13と、RS送信部14と、伝搬遅延情報受信部15と、位置情報算出部16とを具備している。
【0015】
同期信号送信部10は、無線基地局eNB配下のセルにおいて、同期信号を送信するように構成されている。
【0016】
かかる同期信号は、Primary Synchronization Signal(P-SS)とSecondary Synchronization Signal(S-SS)の2つの同期信号から構成されており、これらの同期信号は、セルID(Cell ID)に1対1に対応している。
【0017】
報知情報送信部11は、無線基地局eNB配下のセルにおいて、報知情報を送信するように構成されている。
【0018】
かかる報知情報には、各セル#1乃至#3に割り当てられている擬似セルID(Virtual Cell ID)が含まれ、移動局UEに対して遅延量を測定させたい対象となるセルに割り当てた擬似セルIDが通知される。
【0019】
系列生成部12は、CRSの系列及びPRSの系列を生成するように構成されている。
【0020】
例えば、系列生成部12は、(式1)によって、CRSの系列(3GPP TS36.211によって定義されているCRS)及びPRSの系列を生成するように構成されていてもよい。
【数1】

【0021】
ここで、「rl,ns(m)」は、スロット番号nのスロット内のl番目のOFDMシンボルにおけるm番目のサンプルを示す。また、「NRBRS」は、CRS又はPRSを送信するリソースブロック(RB:Resource Block)の数を示し、上述の報知情報に含まれるパラメータである。
【0022】
また、c(m)は、ランダム系列であり、CRSの場合には、(式2)によって初期化される。
【数2】

【0023】
ここで、「NIDcell」は、各セルに割り当てられているセルIDであり、「NCP」は、(式3)によって規定されている変数である。
【数3】

【0024】
一方、c(m)は、PRSの場合には、(式4)によって初期化される。
【数4】

【0025】
ここで、「NIDvirtual_cell」は、各セルに割り当てられている擬似セルIDである。
【0026】
上述のように、CRSの系列は、セルIDによって一意に決定され、PRSの系列は、擬似セルIDによって一意に決定されるように構成されている。
【0027】
ここで、擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されている。例えば、擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は「0〜1007」であり、セルIDとして割り当て可能な値の範囲は「0〜504」であってもよい。
【0028】
マッピング処理部13は、系列生成部12によって生成されたCRSの系列及び各PRS#1乃至#3の系列を、リソースエレメント(RE:Resource Element)にマッピングするように構成されている。
【0029】
例えば、図3に示すように、マッピング処理部13は、各リソースブロック内の各リソースエレメントに対して、CRSの系列及びPRSの系列をマッピングするように構成されていてもよい。
【0030】
具体的には、マッピング処理部13は、(式5)によって特定されるリソースエレメントに対して、PRSの系列をマッピングするように構成されていてもよい。
【数5】

【0031】
ここで、「ak,l」は、k番目のサブキャリアで、かつ、l番目のOFDMシンボルにおけるリソースエレメントのシンボルを示す。なお、サブキャリアk及びOFDMシンボルインデックスlは、(式6)によって決定される。
【数6】

【0032】
RS送信部14は、各セルにおいて、マッピング処理部13によってCRS及びPRSがマッピングされたリソースブロックを送信するように構成されている。
【0033】
なお、RS送信部14は、PRSを送信する周波数帯域幅(リソースブロック数)や送信間隔(送信タイミング)について、上位レイヤから通知されるように構成されている。
【0034】
また、RS送信部14は、PRSを送信するリソースブロックでは、PDSCH(Physical Downlink Shanred Channel)上の下りリンクデータを送信しないように構成されていてもよい。その結果、PRSのタイミング検出精度を向上させることができる。
【0035】
伝搬遅延情報受信部15は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理上りリンク共有チャネル)を介して、移動局UEによって送信された伝搬遅延情報を受信するように構成されている。
【0036】
位置情報算出部16は、伝搬遅延情報受信部15によって受信された伝搬遅延情報に基づいて、移動局UEの位置情報を算出するように構成されている。
【0037】
例えば、位置情報算出部16は、OTDOA(Observed Time Difference OF Arrival)方式によって、移動局UEの位置情報を算出するように構成されていてもよい。かかる場合、伝搬遅延情報には、無線基地局eNBから報知情報により指定された少なくとも3つのセルにおける伝搬遅延が含まれている。
【0038】
本実施形態では、移動局UEは、セル#1乃至#3からのPRSにより伝播遅延を測定しているため、セル#1乃至#3からの伝播遅延を無線基地局eNBへと報告している。
【0039】
なお、位置情報算出部16は、無線基地局eNBの機能として具備していてもよいし、或いは、無線基地局eNBとは別のノード、例えば、より上位ノードであるServing Mobile Location Center(SMLC)において具備されていてもよい。
【0040】
図4に示すように、移動局UEは、同期信号受信部20と、報知情報受信部21と、CRS受信部22Aと、PRS受信部22Bと、PRSレプリカ23と、伝搬遅延情報送信部24とを具備している。
【0041】
同期信号受信部20は、移動局UEが接続している無線基地局eNBのセルIDを含む同期信号を受信するように構成されている。
【0042】
報知情報受信部21は、前記同期信号により検出されたセルIDによって特定されるセル、すなわち、移動局UEが接続しているセルからの報知情報を受信するように構成されている。
【0043】
CRS受信部22Aは、受信した同期信号に含まれているセルIDを用いて、移動局UEが接続しているセルにおけるCRSを受信するように構成されている。具体的には、CRS受信部22Aは、上述の(式1)乃至(式3)、(式5)及び(式6)等を参照して、セル#1乃至#3におけるCRSを受信するように構成されている。
【0044】
移動局UEは、接続しているセル#1のレプリカ信号を用いて、受信したCRSからセル#1からの伝播状態を推定し、セル#1から送信されている報知情報やPDSCH等のデータ信号の復調を行う。
【0045】
PRS受信部22Bは、セル#1乃至#3におけるPRSを受信するように構成されている。具体的には、PRS受信部22Bは、上述の(式1)、(式3)乃至(式6)等を参照して、セル#1乃至#3におけるPRSを受信するように構成されている。
【0046】
PRSレプリカ生成部23は、受信した報知情報に含まれている擬似セルIDを用いて、セル#1乃至#3におけるPRSレプリカを生成するように構成されている。具体的には、PRSレプリカ生成部23は、上述の(式1)、(式3)乃至(式6)等を参照して、セル#1乃至#3におけるPRSのレプリカを生成するように構成されている。
【0047】
伝搬遅延情報送信部24は、PRS受信部22Bによって受信されたセル#1乃至#3におけるPRSと、PRSレプリカ生成部23によって生成されたセル#1乃至#3におけるPRSレプリカとに基づいて、セル#1乃至#3における伝搬遅延を算出し、無線基地局eNBに対して、かかる伝搬遅延を示す伝搬遅延情報及び伝播遅延を測定した擬似セルIDを送信するように構成されている。
【0048】
なお、移動局UEは、受信した報知情報によって指定された擬似セルIDからのPRSを用いるだけではなく、その他の擬似セルIDからのPRSを用いて精度良く検出できた擬似セルIDからの遅延量を測定してもよい。
【0049】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
【0050】
図5に示すように、ステップS1001において、無線基地局eNBが、伝播遅延を測定させる対象のセルとして、各セル#1乃至#3に割り当てられている擬似セルIDを含む報知情報を送信する。ここで、移動局UEは、無線基地局eNBから通知される接続先のセル#1からの報知情報#1を受信する。
【0051】
ステップS1002において、無線基地局eNBは、セル#1乃至#3におけるPRS#1乃至#3を送信する。
【0052】
ステップS1003において、移動局UEは、受信した報知情報#1に含まれている擬似セルIDを用いて、セル#1乃至#3におけるPRS#1乃至#3を受信する。
【0053】
ステップS1004において、移動局UEは、受信した報知情報#1及びPRS#1乃至#3を用いて、セル#1乃至#3における伝搬遅延を算出し、かかる伝搬遅延を示す伝搬遅延情報を、PUSCHを介して無線基地局eNBに対して送信する。
【0054】
ステップS1005において、無線基地局eNBは、受信した伝搬遅延情報を用いて、移動局UEの位置情報を算出する。
【0055】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、CRSの系列がセルIDによって一意に決定され、PRSの系列が擬似セルIDによって一意に決定され、擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲がセルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されているため、同一の系列のPRSが用いられるセル間の距離を同一の系列のCRSが用いられるセル間の距離よりも離すことができるため、CRSの観点で設計されたセルは一計画を見直すことなく、同一の系列のPRSの衝突の発生を低減することができる。
【0056】
また、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEによって算出された複数のセルにおける伝搬遅延に基づいて移動局UEの位置情報を算出することによって、LCS(Location Service)を提供することができる。
【0057】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0058】
本実施形態の第1の特徴は、無線基地局eNBであって、配下のセル#1において、セル#1に割り当てられているセルIDを含む同期信号を送信するように構成されている同期信号送信部10と、セル#1に割り当てられている擬似セルIDを含む報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部11と、セルIDによって一意に決定されるCRS(第1参照信号)を送信し、擬似セルIDによって一意に決定されるPRS(第2参照信号)を送信するように構成されているRS送信部14とを具備し、擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されていることを要旨とする。
【0059】
本実施形態の第1の特徴において、移動局UEから伝搬遅延情報を取得するように構成されている伝搬遅延情報取得部15と、取得した伝搬遅延情報に基づいて、移動局UEの位置情報を算出するように構成されている位置情報算出部15とを具備してもよい。
【0060】
本実施形態の第2の特徴は、移動局であって、セル#1において、同期信号を受信するように構成されている同期信号受信部20と、セル#1において、報知情報を受信するように構成されている報知情報受信部21と、受信した同期信号に含まれているセルIDを用いて、セル#1におけるCRSを受信するように構成されているCRS受信部25と、受信した報知情報に含まれている擬似セルIDを用いて、セル#1乃至#3におけるPRSを受信するように構成されているPRS受信部22とを具備し、擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されていることを要旨とする。
【0061】
本実施形態の第2の特徴において、複数のセル#1乃至#3において受信したPRSに基づいて、複数のセル#1乃至#3からの伝搬遅延を算出し、所定の無線基地局eNBに対して、かかる伝搬遅延を示す伝搬遅延情報を送信するように構成されている伝搬遅延情報送信部24を具備してもよい。
【0062】
なお、上述の無線基地局eNBや移動局UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0063】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0064】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、無線基地局eNBや移動局UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局eNBや移動局UE内に設けられていてもよい。
【0065】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0066】
eNB…無線基地局
10…同期信号送信部
11…報知情報送信部
12…RS系列生成部
13…マッピング処理部
14…RS送信部
15…伝搬遅延情報受信部
16…位置情報算出部
UE…移動局
20…同期情報送信部
21…報知情報受信部
22…PRS受信部
23…PRSレプリカ生成部
24…伝搬遅延情報送信部
25…CRS受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配下のセルに割り当てられているセルIDを含む同期信号を送信するように構成されている同期信号送信部と、
該セルに割り当てられている擬似セルIDを含む報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部と、
前記セルIDによって一意に決定される第1参照信号を送信するように構成されている第1参照信号送信部と、
前記擬似セルIDによって一意に決定される第2参照信号を送信するように構成されている第2参照信号送信部とを具備し、
前記擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、前記セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする無線基地局。
【請求項2】
移動局から伝搬遅延情報を取得するように構成されている伝搬遅延情報取得部と、
取得した前記伝搬遅延情報に基づいて、前記移動局の位置情報を算出するように構成されている位置情報算出部とを具備することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
【請求項3】
特定のセルにおいて、同期情報を受信するように構成されている同期情報受信部と、
前記特定のセルにおいて、報知情報を受信するように構成されている報知情報受信部と、
受信した前記同期信号に含まれているセルIDを用いて、前記特定のセルにおける第1参照信号を受信するように構成されている第1参照信号受信部と、
受信した前記報知情報に含まれている擬似セルIDを用いて、前記特定のセルにおける第2参照信号を受信するように構成されている第2参照信号受信部とを具備し、
前記擬似セルIDとして割り当て可能な値の範囲は、前記セルIDとして割り当て可能な値の範囲よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする移動局。
【請求項4】
複数のセルにおいて受信した前記第2参照信号に基づいて、該複数のセルからの伝搬遅延を算出し、所定の無線基地局に対して、該伝搬遅延を示す伝搬遅延情報を送信するように構成されている伝搬遅延情報送信部を具備することを特徴とする請求項3に記載の移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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