説明

無線通信システムにおいて位置ベースサービスのための参照信号送信方法及びそのための装置

本出願では、無線通信システムに端末が位置測定参照信号(Location Based Service−Reference Signal;以下、LBS−RS)を検出する方法が開示される。特に、端末は、サービングセルから、位置測定に参加する一つ以上のターゲットセルに関するLBS−RS設定情報を受信し、前記LBS−RS設定情報を用いて前記ターゲットセルの周波数オフセット値を獲得する。以降、前記LBS−RS設定情報及び前記周波数オフセット値を用いて、前記ターゲットセルから送信された前記LBS−RSを検出し、前記検出されたLBS−RSの受信遅延時間を測定し、前記受信遅延時間を前記サービングセルに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関するもので、特に、無線通信システムにおいて基地局が位置ベースサービスを提供するための参照信号を送信する方法及びそのための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
端末の地理的位置は、基本的に、複数のセルから送信された信号の遅延時間を測定して計算する。したがって、端末の位置を測定するためには少なくとも3つの信号が要求される。これに基づき、端末の位置を計算する種々の方法が存在するが、主に、信号到達時間差検出(Observed Time Difference Of Arrival;OTDOA)手法が用いられる。
【0003】
図1は、端末位置を測定するためのOTDOA手法の概念図である。
【0004】
図1を参照すると、OTDOA手法は、端末が、各セルから送信された信号が端末に到達したタイミング差を用いて端末の位置を測定するもので、端末は、各セルから受信した信号の遅延時間を測定してこれをサービングセル(serving cell)またはアンカーセル(anchor cell)に報告し、サービングセルは、報告された遅延時間を用いて該当の端末の位置を測定する。
【0005】
この場合、各セルから端末に送信する信号は、位置ベースサービスのための参照信号(Location Based Service−Reference Signal;LBS−RS)であり、端末は各セルから受信したLBS−RSを区別しなければならない。また、各セルから端末に送信するLBS−RSを設定するに当たって、LBS−RSの受信電力及び遅延時間も考慮しなければならない。本発明では、端末が各セルから受信したLBS−RSをより效率的に検出するための、LBS−RSシーケンス生成及びリソース割当方法について論議する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような論議に基づき、以下では、無線通信システムにおいて位置ベースサービスのための参照信号送信方法及びそのための装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の実施例に係る、無線通信システムにおいて端末が位置測定参照信号(Location Based Service−Reference Signal;以下、LBS−RS)を検出する方法は、サービングセルから、位置測定に参加する一つ以上のターゲットセルに関するLBS−RS設定情報を受信する段階と、前記LBS−RS設定情報を用いて前記ターゲットセルの周波数オフセット値を獲得する段階と、前記LBS−RS設定情報と前記周波数オフセット値を用いて、前記ターゲットセルから送信された前記LBS−RSを検出する段階と、を含む。ここで、前記LBS−RS設定情報は、システム情報(System information)ブロック、RRC層メッセージ、MAC層メッセージまたはダウンリンク物理制御チャネルのいずれか一方によって受信されると好ましい。前記LBS−RS設定情報は、前記LBS−RSの帯域幅値、巡回プレフィックス(CyclicPrefix、CP)長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数を含む。
【0008】
また、前記検出されたLBS−RSの受信遅延時間を測定する段階と、前記受信遅延時間を前記サービングセルに送信する段階と、をさらに含むことが好ましい。
【0009】
より好ましくは、前記LBS−RS設定情報は、前記ターゲットセルの前記LBS−RS設定が前記サービングセルの前記LBS−RS設定と同一であるか否かを指示する指示子(indicator)である。前記指示子は、前記LBS−RSの帯域幅、CP長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数のそれぞれに対して1ビット情報を含むことが好ましい。
【0010】
上記課題を解決するための本発明の実施例に係る無線通信システムにおける端末装置は、サービングセルから、位置測定に参加する一つ以上のターゲットセルに対する位置測定参照信号(LBS−RS)設定情報を受信する受信モジュールと、前記LBS−RS設定情報を用いて前記ターゲットセルの周波数オフセット値を獲得し、前記LBS−RS設定情報と前記周波数オフセット値を用いて、前記ターゲットセルから送信された前記LBS−RSを検出し、前記LBS−RSの受信遅延時間を測定するプロセッサと、前記受信遅延時間を前記サービングセルに送信する送信モジュールと、を含む。前記受信モジュールは、前記LBS−RS設定情報を前記システム情報ブロック、RRC層メッセージ、MAC層メッセージまたはダウンリンク物理制御チャネルのいずれかを通じて受信することが好ましい。
【0011】
より好ましくは、前記LBS−RS設定情報は、前記ターゲットセルの前記LBS−RS設定が前記サービングセルの前記LBS−RS設定と同一であるか否かを指示する指示子である。前記指示子は、前記LBS−RSの帯域幅、CP長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数のそれぞれに対して1ビット情報を含むことが好ましい。
【0012】
上記課題を解決するための本発明の他の実施例に係る、無線通信システムにおいてセルが位置測定参照信号(LBS−RS)のためのリソースを割り当てる方法は、前記LBS−RSを送信するためのリソースを指示するLBS−RSパターン基本ブロックを設定する段階と、一つのサブフレームで前記LBS−RSパターン基本ブロックが割り当てられるOFDMシンボルを決定する段階と、前記決定されたOFDMシンボルに前記LBS−RSパターン基本ブロックを割り当てる段階と、を含む。ここで、前記LBS−RSパターン基本ブロックは、N個のOFDMシンボルと前記OFDMシンボルのそれぞれに対応するN個の副搬送波とから構成されることが好ましい。
【0013】
前記OFDMシンボルを決定する段階は、送信アンテナのための参照信号が割り当てられていないOFDMシンボルを決定する段階を含み、前記LBS−RSパターン基本ブロックを割り当てる段階は、前記LBS−RSパターン基本ブロックと同じ第1基本ブロックと前記LBS−RSパターン基本ブロックと時間軸で対称である第2基本ブロックを割り当てる段階を含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例によれば、無線通信システムにおいて基地局が位置ベースサービスを提供するための参照信号を效果的に送信することができる。
【0015】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下の記載から、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】端末位置を測定するためのOTDOA手法の概念図である。
【図2】移動通信システムの一例である3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)システムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般的な信号伝送方法を説明するための図である。
【図3】基地局がダウンリンク信号を伝送するための信号処理手順を説明するための図である。
【図4】本発明で使われるダウンリンクの時間−周波数リソース格子構造(resource grid structure)を示す図である。
【図5】ダウンリンク無線フレームで一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【図6】複数のセルから受信した信号で生じうる経路損失を説明するための図である。
【図7】複数のセルから受信した信号で生じうる経路損失を説明するための図である。
【図8】複数のセルから送信された信号の伝播遅延を説明するための図である。
【図9】非同期システムで生じうる伝播遅延を説明するための図である。
【図10】非同期システムで生じうる伝播遅延を説明するための図である。
【図11】非同期システムで生じうる伝播遅延を説明するための図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る各基地局における信号送信タイミングを示す図である。
【図13】本発明の第4実施例を説明するための図である。
【図14】本発明の第4実施例を説明するための図である。
【図15】本発明の第4実施例を説明するための図である。
【図16】本発明の第4実施例を説明するための図である。
【図17】本発明の第4実施例を説明するための図である。
【図18】本発明の第4実施例を説明するための図である。
【図19】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図20】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図21】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図22】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図23】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図24】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図25】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図26】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図27】本発明の第5実施例を説明するための図である。
【図28】本発明の第6実施例を説明するための図である。
【図29】本発明の第6実施例を説明するための図である。
【図30】本発明の第6実施例を説明するための図である。
【図31】本発明の第7実施例を説明するための図である。
【図32】本発明の第7実施例を説明するための図である。
【図33】本発明の実施例に係る送信機及び受信機を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者には、本発明がそれらの具体的な細部事項なしにも実施可能であるということが理解できる。例えば、以下の詳細な説明は、移動通信システムが3GPP LTEシステムである場合を取り上げて具体的に説明するが、3GPP LTE特有の事項を除いては、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0018】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式にしたりすることができる。また、本明細書の全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付する。
【0019】
なお、以下の説明において、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)などを含め、移動または固定型のユーザ端の機器を総称するものとする。また、基地局は、Node B、eNode B、Base Stationなどを含め、端末と通信するネットワーク端の任意のノードを総称するものとする。
【0020】
移動通信システムにおいて、ユーザ機器(User Equipment)は、基地局からダウンリンク(Downlink)を通じて情報を受信することができ、ユーザ機器はまた、アップリンク(Uplink)を通じて情報を伝送することができる。ユーザ機器が伝送または受信する情報には、データ及び様々な制御情報があり、ユーザ機器が伝送または受信する情報の種類・用途に応じて様々な物理チャネルが存在する。
【0021】
図2は、移動通信システムの一例である3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)システムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般の信号伝送方法を説明するための図である。
【0022】
電源が消えた状態で再び電源がついたり、新しくセルに進入したりしたユーザ機器は、段階S201において、基地局と同期を合わせる等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。このために、ユーザ機器は基地局からプライマリ同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization Channel)及びセカンダリ同期チャネル(S−SCH:Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を獲得することができる。その後、ユーザ機器は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信してセル内の放送情報を獲得できる。一方、ユーザ機器は、初期セル探索段階においてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal:DL RS)を受信し、ダウンリンクチャネル状態を確認することができる。
【0023】
初期セル探索を終えたユーザ機器は、段階S202において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び該物理ダウンリンク制御チャネル情報に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Control Channel)を受信して、より具体的なシステム情報を獲得することができる。
【0024】
一方、基地局に最初に接続したり信号伝送のための無線リソースがない場合、ユーザ機器は基地局に、段階S203乃至段階S206のようなランダムアクセス手順(Random Access Procedure)を行うことができる。このために、ユーザ機器は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を通じて特定シーケンスをプリアンブルとして伝送し(S203)、物理ダウンリンク制御チャネル及びこれに対応する物理ダウンリンク共有チャネルを通じて、上記ランダムアクセスに対する応答メッセージを受信することができる(S204)。ハンドオーバー(Handover)の場合を除いた競合ベースランダムアクセスの場合は、以降、追加の物理ランダムアクセスチャネルの伝送(S205)、及び物理ダウンリンク制御チャネル/物理ダウンリンク共有チャネルの受信(S206)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0025】
以上の手順を行ったユーザ機器は、以降、一般的なアップリンク/ダウンリンク信号伝送手順として、物理ダウンリンク制御チャネル/物理ダウンリンク共有チャネルの受信(S207)及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)の伝送(S208)を行うことができる。この時、ユーザ機器がアップリンクを通じて基地局に伝送するまたはユーザ機器が基地局から受信する制御情報には、ダウンリンク/アップリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)/PMI(Precoding Matrix Index)/RI(Rank Indicator)などが含まれる。3GPP LTEシステムにおいて、ユーザ機器は、これらCQI/PMI/RIなどの制御情報を物理アップリンク共有チャネル及び/または物理アップリンク制御チャネルを通じて伝送することができる。
【0026】
次に、3GPP LTEシステムにおいて、基地局がダウンリンク信号を伝送するための信号処理手順について説明する。
【0027】
図3は、基地局がダウンリンク信号を伝送するための信号処理手順を説明するための図である。
【0028】
3GPP LTEシステムにおいて、基地局は、ダウンリンクで一つ以上のコードワード(CodeWord)を伝送することができる。したがって、一つ以上のコードワードはそれぞれ、スクランブリングモジュール301及び変調マッパー302を通じて複素シンボルになりうる。以降、複素シンボルは、レイヤーマッパー303によって複数のレイヤー(Layer)にマッピングされ、各レイヤーは、プリコーディングモジュール304によって、チャネル状態に基づいて選択された所定プリコーディング行列とかけられ、各送信アンテナに割り当てられることができる。このように処理された各アンテナ別伝送信号はそれぞれ、リソース要素マッパー305によって、伝送に用いられる時間−周波数リソース要素にマッピングされ、以降、OFDM信号生成器306を経て各アンテナから送信できる。
【0029】
図4に、本発明で使用されるダウンリンクの時間−周波数リソース格子構造(resource grid structure)を示す。
【0030】
図4を参照すると、ダウンリンク送信リソースは、
【0031】
【化1】

のサブキャリア(subcarrier)と
【0032】
【化2】

のOFDMシンボルとから構成される図4のようなリソース格子(resource grid)により描写できる。ここで、
【0033】
【化3】

は、ダウンリンクにおけるリソースブロック(Resource Block;RB)の個数を表し、
【0034】
【化4】

は、一つのRBを構成するサブキャリアの個数を表し、
【0035】
【化5】

は、一つのダウンリンクスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表す。リソース格子内の各要素は、リソース要素(Resource Element、RE)と呼ばれ、スロット内のインデックス対
【0036】
【化6】

により唯一に識別される。ここで、
【0037】
【化7】

は周波数領域でのインデックスであり、
【0038】
【化8】

は時間領域でのインデックスであり、
【0039】
【化9】

のいずれか一つの値を有し、
【0040】
【化10】

のいずれか一つの値を有する。
【0041】
【化11】

の大きさは、セル内で構成されたダウンリンク伝送帯域幅によって異なり、
【0042】
【化12】

を満たさなければならない。ここで、
【0043】
【化13】

は、無線通信システムが支援する最小のダウンリンク帯域幅であり、
【0044】
【化14】

は、無線通信システムが支援する最大のダウンリンク帯域幅である。
【0045】
【化15】

でよいが、これに限定されることはない。一つのスロット内に含まれたOFDMシンボルの個数は、巡回プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)の長さ及び副搬送波の間隔によって異なってくる。多重アンテナ伝送の場合に、一つのアンテナポート当たりに一つのリソース格子が定義されてよい。
【0046】
図4に示すリソースブロック(Resource Block、RB)は、ある物理チャネルとリソース要素とのマッピング(mapping)関係を説明するために使用される。RBは、物理リソースブロック(Physical Resource Block;PRB)と仮想リソースブロック(Virtual Resource Block;VRB)とに分類される。
【0047】
一つのPRBは、時間領域における
【0048】
【化16】

の連続したOFDMシンボル及び周波数領域における
【0049】
【化17】

の連続したサブキャリアと定義される。ここで、
【0050】
【化18】

は、あらかじめ決定された値でよい。例えば、
【0051】
【化19】

は表1のように与えれてよい。したがって、一つのPRBは、
【0052】
【化20】

のリソース要素で構成される。一つのPRBは、時間領域では一つのスロットに対応し、周波数領域では180kHzに対応できるが、これに限定されるものではない。
【0053】
【表1】

PRBは、周波数領域において
【0054】
【化21】

の値を有する。周波数領域におけるPRB個数(number)
【0055】
【化22】

と一つのスロットにおけるリソース要素
【0056】
【化23】

との関係は、
【0057】
【化24】

を満たす。
【0058】
VRBは、PRBと同じ大きさを有することができる。VRBは、2タイプのVRBと定義され、第一のタイプは、ローカル型VRB(Localized VRB、LVRB)であり、第二のタイプは分散型VRB(Distributed VRB、DVRB)である。各タイプのVRBに対して、一対(pair)のVRBが単一のVRBインデックスを有し、1個のサブフレームの2個のスロットにわたって割り当てられる。言い換えると、一つのサブフレームを構成する2個のスロットのうち、第1スロットに属する
【0059】
【化25】

のVRBにはそれぞれ、
【0060】
【化26】

のうちのいずれか一つのインデックス(Index)が割り当てられ、これら2つのスロットのうち、第2スロットに属する
【0061】
【化27】

のVRBにも同様、それぞれ
【0062】
【化28】

のうちのいずれか一つのインデックスが割り当てられる。
【0063】
図5は、ダウンリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【0064】
図5を参照すると、一つのサブフレームは14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって、最初の1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域に使われ、残りの13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域に使われる。図5で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する参照信号(Reference Signal;RS)を表す。アンテナ0乃至3に対するRSは、一般的なサブフレームにおいて、制御領域及びデータ領域にかかわらずに一定のパターンで固定され、MBSFN(Multicast/Broadcast over a Single Frequency Network)サブフレームでは制御領域にのみ割り当てられる。
【0065】
制御チャネルは、制御領域において、RSが割り当てられていないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルもデータ領域において、RSが割り当てられていないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
【0066】
PDCCHは、物理ダウンリンク制御チャネルで、サブフレームの最初のn個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは、1以上の整数で、PCFICHにより指示される。PDCCHは、一つ以上のCCEで構成される。これについての詳細は後述される。PDCCHは、伝送チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割当に関する情報、アップリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを、各端末または端末グループに知らせる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)は、PDSCHを通じて伝送される。したがって、基地局と端末は、一般に、特定の制御情報または特定のサービスデータ以外のデータは、PDSCHを通じてそれぞれ伝送及び受信する。PDSCHのデータがどの端末(一つまたは複数の端末)に伝送されるか、これらの端末がどのようにPDSCHデータを受信しデコーディング(decoding)しなければならないかに関する情報などは、PDCCHに含まれて伝送される。例えば、特定PDCCHが“A”というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRCマスキング(masking)されており、“B”という無線リソース(例、周波数位置)及び“C”という伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて伝送されるデータに関する情報が、特定サブフレームを通じて伝送されるとする。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、“A”RNTIを持っている一つ以上の端末があると、該端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を通じて“B”と“C”により指示されるPDSCHを受信する。
【0067】
<第1実施例>
本発明の第1実施例は、複数のセルが端末にLBS−RSを送信するに当たって生じうる経路損失(path loss)を補償する方法に関するものである。
【0068】
図6及び図7は、複数のセルから受信した信号において生じうる経路損失を説明するための図である。上述した通り、端末の位置を測定する過程では一つ以上のセル、好ましくは、少なくとも3個のセルからLBS−RSを受信する必要がある。以下では、説明の便宜のために、サービングセルとターゲットセルの2つのセルのみを考慮する。
【0069】
端末がサービングセルに接続している状況で、サービングセル及びターゲットセルの両方からLBS−RSを受信する場合、下記のような2通りの場合を考慮することができる。
【0070】
第一は、図6のように、サービングセル(セル#A)からの経路損失がターゲットセル(セル#B)からの経路損失と略同一の場合であり、第二は、図7のように、サービングセルからの経路損失がターゲットセルからの経路損失よりも少ない場合である。
【0071】
図6を参照すると、サービングセル及びターゲットセルから端末に送信された信号の経路損失が略同一であるから、両セルから同一電力を用いて送信されたLBS−RSを、端末では類似の振幅、すなわち類似の電力で受信することができる。端末は、LBS−RSを受信した後、自動利得制御(Automatic Gain Control;AGC)と呼ばれる信号増幅過程を行って、ターゲットセルから受信した信号をアナログ−デジタル変換器(Analog to Digital Converter;ADC)の動作範囲に適合するように増幅する。以降、端末は、ADCの出力から、サービングセルから送信されたLBS−RSとターゲットセルから送信されたLBS−RSを区別する。もし、図6のように、2つの信号が類似の電力で受信された場合では、端末は、これら受信信号から、ターゲットセルから送信されたLBS−RSを検出する上で特別な問題はない。
【0072】
しかし、図7では、ターゲットセルと端末間の経路損失が非常に大きいから、ターゲットセルから受信された信号が、サービングセルから受信された信号に比べて非常に小さく測定される。一方、AGCは、ターゲットセル及びサービングセルの両方から受信した受信信号全体を考慮して信号を増幅するから、ターゲットセルから受信した信号はADCを行う上で消失される可能性がある。したがって、図7のような状況では、ターゲットセルから送信された信号を検出できない恐れがある。
【0073】
このような問題点を解決するために、サービングセルは、休止期間(idle period)または信号非送信区間(signal non−transmitting duration)を設定することができる。サービングセルの休止期間においては、サービングセルから送信されたLBS−RSの影響がないから、ターゲットセルから送信したLBS−RSは、信号の経路損失が大きくても、ADC過程を経た後に誤りなく検出できる。
【0074】
<第2実施例>
本発明の第2実施例は、各セルから送信されたLBS−RSの伝播遅延時間(propagation delay)によって発生する信号間干渉を防止するための方案である。
【0075】
まず、伝播遅延時間について説明する。図8は、複数のセルから送信された信号の伝播遅延を説明するための図である。
【0076】
図8を参照すると、セルA及びセルBから信号が同一タイミングに送信されたとしても、その伝播経路によって端末の受信タイミングは異なることがある。特に、図8は、端末がセルAの近くに位置する場合を示し、セルBから受信される信号は、セルAから受信された信号に比べて伝播遅延がより大きいということがわかる。したがって、端末では、それぞれ異なるセルから受信される信号が、互いに異なるタイミングに受信されることがある。
【0077】
ターゲットセルの最大半径が100kmである場合、端末に受信される信号の最大伝播遅延は±0.334msとなりうる。これは、セル同士が同期しているとしても、受信側では、各セルから受信されるLBS−RS間に最大±0.334msの遅延が発生することがあるということを意味する。
【0078】
非同期システムにおいても、一つのサブフレームの長さが1msであり、受信信号に関する測定がサブフレーム単位で行われるとすれば、端末が両セルから受信した信号間に生じうる最大遅延時間は、サブフレームの半分、すなわち、±0.5msであることがわかる。
【0079】
図9乃至図11は、非同期システムで生じうる伝播遅延を説明するための図である。特に、図9乃至図11は、セルAから受信したサブフレームを基準に、セルBから受信したサブフレームの遅延時間がそれぞれ0ms、+0.5ms、−0.25msである場合を示す。したがって、第2実施例では、端末が、サービングセルから送信された信号によって干渉を受けることなくターゲットセルから送信されたLBS−RSを受信できるようにするために、サービングセルが最大3休止(idle)サブフレームを設定することを提案する。
【0080】
図12は、本発明の第2実施例に係る各基地局における信号送信タイミングを示す図である。特に、端末はセルCに接続して通信しているとする。
【0081】
図12を参照すると、上述した通り、最大遅延時間がサブフレームの半分であるという点から、全てのセルから送信される信号のそれぞれを信号間の干渉なく受信するために、1乃至3の連続した休止サブフレームを設定しなければならないことがわかる。
【0082】
このように1乃至3の連続した休止サブフレームを設定することによって、端末は、サービングセルの最初の休止サブフレームの開始地点を基準に、各セルから送信されるLBS−RSの受信遅延時間を測定してサービングセルに報告することができる。
【0083】
<第3実施例>
端末がターゲットセルから送信された信号のサブフレーム境界を検出せずに遅延時間を測定できるようにするために、サービングセルは、端末にターゲットセルIDとターゲットセルの概略的なサブフレームタイミングを知らせることができる。この場合、概略的なサブフレームタイミングは、ターゲットセルID、サービングセルのサブフレーム番号及びシステムフレーム番号によって定められる。また、サービングセルは、ターゲットセルから送信されるLBS−RSの帯域幅と、LBS−RSが割り当てられる周波数位置に関して端末に知らせることができる。これらの情報は、端末がLBS−RSを検出するための過程においていかなるターゲットセルが位置測定に参加しているかに関する検索過程と信号測定のための同期化過程を省略することを可能にする。
【0084】
端末の位置測定のために必要な情報は、サービングセルによって放送されてよい。この場合、サービングセルが放送する情報は、ターゲットセルのIDを含むことができる。ネットワークはセルの正確な地理的位置を既に知っており、よって、サービングセルは、端末周辺に最も近く位置しているセルを検出できる他、サービングセルと同じ位置にアンテナを持っているセルのように、位置測定に寄与できないセルのIDは放送しないと設定することができる。
【0085】
<第4実施例>
図13乃至図18は、本発明の第4実施例に係るLBS−RSパターンを示す図である。特に、図13乃至図16と図18に示す空のリソース要素(Empty Resource Elements)には一般のデータ情報が送信されるものとすることもできる。
【0086】
第4実施例は、一つのRB単位でLBS−RSパターンを設計したことを特徴とする。
【0087】
まず、図13は、大角方向に参照信号が配列されたパターン(以下、パターンA1)を示す。特に、パターンA1は、一つのOFDMシンボル側面では、LBS−RSのために複数のREが割り当てられる。複数のセルから送信されるLBS−RSを区別するために、パターンA1の周波数オフセット(vshift)値を別々に設定する必要がある。また、vshiftは、セルIDに依存する値で、下記の数学式1によって決定される。
【0088】
【数1】

すなわち、セル設計に当たって同期化したセルを構築すると仮定すれば、それぞれのセルが、互いに異なるvshift値を有するパターンA1を用いてLBS−RSを送信するように設定し、セル間に完全な直交性を有するLBS−RSパターンを設計することができる。
【0089】
しかし、図13に示すパターンA1の問題点は、信号の伝播遅延(propagation delay)によってサービングセルとターゲットセルのLBS−RSパターン間に衝突が生じうるということである。図14は、パターンA1における問題点を説明するための図である。
【0090】
図14を参照すると、セルAは、vshift値が0であり、セルBはvshift値が一つの副搬送波間隔であるとする。この場合、伝播遅延によってセルBから送信されるLBS−RSが正確に一つのOFDMシンボルだけ遅く受信される場合、セルA及びセルBから受信されるLBS−RSパターンは、端末の立場では同じパターンとして認識され、それぞれの信号が区別できない。
【0091】
セルが構築される際にネットワークは概略的なセル半径を認知しており、セルの最大半径を約100kmとすれば、端末の位置によって生じうる最大遅延時間は0.334ms、すなわち、約4.5 OFDMシンボルと換算できる。したがって、サービングセルは、最大遅延時間を考慮して、端末が受信するLBS−RS信号の衝突が発生しないようにあらかじめターゲットセルのvshift値を設定し、これをターゲットセル及び端末に知らせることによって、上記の問題点を解決することができる。
【0092】
図15は、任意の副搬送波に、連続した参照信号が配列されたパターン(以下、パターンA2)を示す。パターンA2も同様、複数のセルから送信されるLBS−RSを区別するために、それぞれ異なる周波数オフセット(vshift)値を設定する。パターンA2におけるメリットは、互いに異なるvshift値を有するパターンは、受信遅延時間にかかわらずにパターン衝突が生じないという点である。また、パターンA2も同様、互いに異なるvshift値を有するパターンは直交性を保障することができ、これにより、端末がLBS−RSを検出するにあって性能向上を図ることができる。
【0093】
図16は、位置測定を行う全体サブフレームにおいて、特定のOFDMシンボルに連続した参照信号が配列されたパターン(以下、パターンA3)を示す。パターンA2が、それぞれ異なるvshift値を有するパターンの直交性を保障するのに対し、パターンA3は、セルから受信される全てのパターンの直交性を保障することは不可能である。
【0094】
パターンA3において、複数のセルから送信されるLBS−RSの衝突を防止するために、一つのサブフレームにおいて特定個数のOFDMシンボルのみ使用できる。上述した伝播遅延による衝突が発生しないようにLBS−RS送信OFDMシンボルを設定すると、パターンA2と同じ程度の直交性を確保することも可能である。
【0095】
図17は、アンテナポート0乃至3のための参照信号(Common−RS;CRS)のためのリソース領域とPDCCH領域以外の全体サブフレームで参照信号が送信されるように配列されたパターン(以下、パターンA4)を示す。パターンA4は、基本的に、上述したパターンに比べて長いLBS−RSシーケンスを使用し、それぞれ異なるセルから受信されたLBS−RSを区別するためにLBS−RSシーケンスの交差相関(cross correlation)値を用いる。したがって、LBS−RSシーケンスの交差相関値が大きいほどパターンA4は効果的である。
【0096】
図18は、パターンA1及びパターンA2が組み合わせられたパターンA5を示す。図18を参照すると、パターンA5では、LBS−RSが任意の副搬送波において一定個数のOFDMシンボルに割り当てられた後、オフセットを反映した副搬送波において同じ個数のOFDMシンボルに割り当てられる。
【0097】
上述した通り、セルサイズに基づいて最大伝播遅延を計算することができる。最大伝播遅延を0.33ms、すなわち、概略的に4 OFDMシンボルとすれば、図18のように、最大伝播遅延、すなわち、4 OFDMシンボルでは同一の副搬送波を通じてLBS−RSを送信する。この場合、他のセルから送信されたLBS−RSパターンが異なるvshift値を用いるため、他のセルから受信されたLBS−RSとの衝突は防止することができる。
【0098】
ただし、LBS−RSが一定個数の副搬送波のみを用いて送信される場合、これは、時間領域において波形が一定回数のみ反復されるということを意味する。これは、信号検出過程で複数の交差相関ピークが発生するということを意味するので、信号検出の側面において悪影響を及ぼすことがある。したがって、パターンA5では、一定個数のOFDMシンボルを通じてLBS−RSが送信された後には、オフセット(図18では、1副搬送波)値だけ副搬送波を遷移(shift)して同じ個数のOFDMシンボルを通じてLBS−RSを送信する。一定回数の副搬送波遷移を経ることによって、LBS−RSは全体の副搬送波帯域で送信されることが可能になる。ただし、一つのOFDMシンボルにおいて、LBS−RSを送信するためのリソース要素は連続ぜず、分散しているため、基地局がより多い電力を消費してLBS−RSを送信しなければならないという不具合がある。
【0099】
以上のLBS−RSパターンにおいて、アンテナポートのための参照信号は、PDCCH領域に位置している参照信号以外は送信されなくてもよい。特に、MBSFN(Multicast/Broadcast over a Single Frequency Network)サブフレームにおいてLBS−RSを送信する場合には、MBSFNサブフレームが最初の2個のOFDMシンボル領域のみをPDCCH領域とアンテナポートのための参照信号のための領域として用い、残りの領域は他の用途に使用するので、LBS−RS割当に柔軟性(flexibility)を保障することができる。すなわち、上述したパターンと違い、アンテナポートのための参照信号が送信される領域ではLBS−RSを送信すると設定することもできる。
【0100】
一方、一般CPまたは拡張CPが適用された場合の両方に対して同じ正確度を有する位置測定を支援するために、一つのRBに含まれたLBS−RSのためのREの個数は同一である必要がある。
【0101】
以下では、端末がLBS−RSが送信されるアンテナポート番号、LBS−RS帯域幅、CP長及び送信アンテナ個数に関する情報を獲得するためのブラインドデコーディングを行うことを防止するために、サービングセルが、位置測定に参加するターゲットセルで設定されたLBS−RS帯域幅、CP長及び送信アンテナに関する情報を端末にシグナリングする方案を提案する。これらの情報をサービングセルが端末にシグナリングすることによって、端末はLBS−RSを検出するための具現方法において複雑度を減らすことができ、結果として端末の単価を大きく減少させることができる。ここで、サービングセルは、位置測定のための情報を提供するセルと定義することができる。サービングセルが、ターゲットセルのLBS−RS帯域幅、CP長及び送信アンテナに関する情報を端末に指示すると、端末は、残りの情報(例えば、vshift値)をブラインドデコーディングして獲得することができる。
【0102】
このような情報を端末に送信する方法として、放送チャネルを通じて送信されるシステム情報(System Information)として放送する方案、上位層(例えば、RRC層またはMAC層)から送信されるメッセージを通じてシグナリングする方案、またはダウンリンク物理制御チャネル(例えば、PDCCH)を通じて送信する方案などを考慮することができる。
【0103】
一方、ターゲットセルのシステム設定に関する情報は、サービングセルのシステム設定と比較して同一であるか否かのみを指示することによって、シグナリングオーバーヘッドをより減少させることができる。ここで、システム設定とは、LBS−RS検出においてパラメータとして使用可能なLBS−RS帯域幅、CP長及び送信アンテナの個数などのような情報の組み合わせを意味する。全ての候補ターゲットセルのそれぞれに対して、ターゲットセルのシステム設定がサービングセルと同一であるか否かを表す指示子を送信してもよく、候補ターゲットセルの全体を対象にして一つの指示子のみをシグナリングしてもよい。もし、アンテナポートのための参照信号が送信されない場合のように、送信アンテナの個数がLBS−RS検出に影響を及ぼさないとすれば、送信アンテナの個数に関する情報は上記指示子を決定するに当たって省略されてもよい。
【0104】
一方、ターゲットセルのシステム設定がサービングセルと異なる場合では、サービングセルは、ターゲットセルのシステム設定を端末に個別にシグナリングすることが望ましい。
【0105】
<第5実施例>
以下では、本発明の第5実施例に係る3種類のLBS−RSパターンとLBS−RSパターン基本ブロックを用いてリソースを割り当てる方法について説明する。第2実施例に係るLBS−RSパターンでは、PDCCH領域に割り当てられたODFMシンボルでLBS−RSのためのリソースを割り当てない。これは、一般のサブフレームでは最初の3個のODFMシンボルが、MBSFNサブフレームでは最初の2個のODFMシンボルが、LBS−RSのためのリソースに割り当てられないということを意味する。
【0106】
3種類のパターンのうち、第一のパターンは、4個の送信アンテナを有する基地局から一般サブフレームを送信する場合であり、送信アンテナのための参照信号に割り当てられるODFMシンボルではLBS−RSのためのODFMシンボルを割り当てない。図19を参照すると、一般(normal)CPを有する一つのサブフレームにおいてLBS−RSを送信できるODFMシンボルは7個であり、拡張(Extended)CPの場合は5個である。一般CPの場合、拡張CPを有するサブフレームと同一の性能を発揮できるようにするために、5個のODFMシンボルのみを使用するように具現できる。
【0107】
第二のパターンは、MBSFNサブフレームを用いてLBS−RSを送信する場合であり、送信アンテナのための参照信号に割り当てられたODFMシンボルは、PDCCH領域にのみ割り当てられる。したがって、一般CPを有する一つのサブフレームにおいてLBS−RSを送信できるODFMシンボルは12個であり、拡張CPの場合は、10個である。一般(normal)CPの場合、拡張CPを有するサブフレームと同一の性能を発揮できるようにするために、10個のODFMシンボルのみを使用するように具現できる。
【0108】
第三のパターンは、一般サブフレームを送信する場合であり、第一のパターンと違い、送信アンテナのための参照信号に割り当てられるODFMシンボルも、LBS−RSのためのODFMシンボルを割り当てることができる。したがって、一般CPを有する一つのサブフレームにおいてLBS−RSを送信できるODFMシンボルは11個であり、拡張CPの場合は9個である。一般(normal)CPの場合、拡張CPを有するサブフレームと同一の性能を発揮できるようにするために、9個のODFMシンボルのみを使用するように具現できる。ただし、第三のパターンは、送信アンテナのための参照信号に割り当てられるリソース要素ではLBS−RSを送信せず、送信アンテナのための参照信号を送信する。
【0109】
上記の3つのパターンにおいて、拡張CPを有するサブフレームと同一の性能を発揮できるようにするために、2個のODFMシンボルを使用しないことがあり、この場合、送信アンテナのための参照信号が割り当てられない領域を使用しないことが好ましい。
【0110】
以下では、上記3つのパターンに適用するためのLBS−RSパターン基本ブロックを定義する。それぞれ異なるセルは、互いに異なるLBS−RSパターン基本ブロックを使用することが好ましい。図20を参照すると、LBS−RSパターン基本ブロックは、N*N個のリソース要素で構成された行列を意味し、それぞれの行と列に1個のLBS−RSのみが送信されるように構成される。
【0111】
以下では、上述した3つのパターンにLBS−RSパターン基本ブロックを適用する方法についてより詳細に説明する。
【0112】
まず、第一のパターンに、4*4個のリソース要素で構成されたLBS−RSパターン基本ブロックが使用された例を、図21に示す。参照番号2101のように、5個のODFMシンボルのうち4個のODFMシンボルが選択され、選択されたODFMシンボルにLBS−RSパターン基本ブロックが挿入される。この場合、一つのリソースブロックには3個のLBS−RSパターン基本ブロックが挿入可能であり、セルIDに基づいて互いに異なる3個のLBS−RSパターン基本ブロックの挿入が可能である。
【0113】
同様に、図22は、第二のパターンに、6*6個のリソース要素で構成されたLBS−RSパターン基本ブロックが使用された例を示し、図23は、第三のパターンに、6*6個のリソース要素で構成されたLBS−RSパターン基本ブロックが使用された例を示す。特に、図23では、上述した通り、送信アンテナのための参照信号に割り当てられるリソース要素ではLBS−RSを送信せず、送信アンテナのための参照信号を送信する。
【0114】
LBS−RSパターン基本ブロックは、一つのサブフレームの周波数領域では反復的に適用可能であるが、時間領域において反復的に適用するには、ODFMシンボルが足りないことがわかる。この場合、図24のように、反復されるLBS−RSパターン基本ブロックは、部分的にでも適用することを提案する。
【0115】
図24を参照すると、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックを時間領域において反復的に送信するために2番目のLBS−RSパターン基本ブロックは部分的に送信し、この時、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックをそのまま利用する場合、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックと他のLBS−RSパターン基本ブロックを利用する場合の両方も可能であり、好ましくは、図25のように、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックと時間軸において対称であるLBS−RSパターン基本ブロックを利用する場合を考慮することができる。
【0116】
特に、図25を参照すると、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックと時間軸に対称であるLBS−RSパターン基本ブロックは、図23に示すように、送信アンテナのための参照信号に割り当てられるリソース要素ではLBS−RSを送信しない場合に有用になりうる。すなわち、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックにおいて送信アンテナのための参照信号によってLBS−RSに任意のリソース要素が割り当てられなかったとすれば、このようにLBS−RSに割り当てられなかったリソース要素は、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックと時間軸で対称であるLBS−RSパターン基本ブロックにおいて他の位置で割り当てられうる機会を有することができる。
【0117】
また、1番目のLBS−RSパターン基本ブロックと時間軸で対称であるLBS−RSパターン基本ブロックは、図26のように、MBSFNサブフレームにも適用可能である。ただし、MBSFNサブフレームでは、送信アンテナのための参照信号に割り当てられるODFMシンボルがPDCCH領域にのみ存在するから、セル間干渉によって1番目のLBS−RSパターン基本ブロックが劣化することを補完するための用途に使用できる。
【0118】
一方、以上ではLBS−RS送信のみのためのリソース要素のみを用いてLBS−RSパターン基本ブロックを構成する方法について述べたが、図27では、送信アンテナのための参照信号まで含むLBS−RSパターン基本ブロックを考慮する。
【0119】
図27の(a)を参照すると、周波数軸及び時間軸にLBS−RS及び送信アンテナのための参照信号が一つずつのみ割り当てられるように構成したLBS−RSパターン基本ブロックを示す。また、図27の(b)は、まず、送信アンテナのための参照信号を割り当て、周波数領域に送信アンテナのための参照信号とLBS−RSとが重ならないようにしてLBS−RSにリソース要素を割り当てたものである。最後に、図27の(c)は、まず、送信アンテナのための参照信号を割り当て、送信アンテナのための参照信号とLBS−RSとが同一のリソースを使用しないという制約条件のみを守るようにしてリソース要素を割り当てたものである。
【0120】
<第6実施例>
OFDMシステムにおいて、信号処理はシンボル単位でなされる。図28を参照すると、LBS−RSを送信するために、セルは、LBS−RSシーケンスをOFDMシンボルにマッピングし、シンボル間干渉からLBS−RSシーケンスを保護するためにCPを挿入する。これを受信した端末は、挿入されたCPを除去し、以降、OFDMシンボルからLBS−RSシーケンスを検出する。一方、端末がLBS−RSを検出する性能は、受信信号電力、LBS−RSパターンの副搬送波間隔及びLBS−RSの帯域幅に大きく依存する。本発明の第6実施例では、受信信号電力を改善するために、CPの個数を減らし、時間軸に最大限に長いOFDMシンボルでLBS−RSが送信されるように副搬送波間隔を減少させる。
【0121】
まず、LBS−RSパターンの副搬送波間隔を減少させると、時間領域においてODFMシンボルの長さを増加させる結果につながり、一つのサブフレームに、最大限に少ない数、好ましくは、一つのODFMシンボルのみが含まれることがある。このように、LBS−RS送信のために一つのODFMシンボルのみが使われる場合、一つのCPのみが送信信号に挿入される。このように設定されたサブフレームは、多いODFMシンボルが含まれたサブフレームに比べて、端末がより高い電力でLBS−RSを受信できるようにする。図29は、上記の条件を満たすように設定されたサブフレームの例示である。
【0122】
図29には、周波数領域で他の情報とLBS−RSが多重化された形態を示しているが、PDCCH領域以外の領域でアンテナポートのための参照信号の伝送が必要でないMBSFNサブフレームを利用する場合、1個のOFDMシンボルのみを用いてLBS−RSを送信することができる。
【0123】
一方、LBS−RSは、Zadoff−Chu(ZC)シーケンスを用いて生成することが好ましく、図29のように副搬送波間隔を減少させるので、ZCシーケンスがマッピングされる副搬送波の個数は效果的に増加できる。したがって、長さの長いZCシーケンスを用いることができ、その結果、それぞれ異なるセルが使用できるより多いZCルートシーケンスを生成することができる。また、シンボル間干渉を緩和するためのCPが挿入されてもよく、より長いZCシーケンスを使用するためにCPが省略されてもよい。CP長さを調節することによって、端末はシンボル間干渉なく一つのIFFTと交差相関(cross correlation)検出器を用いてLBS−RS検出過程を行うことができる。
【0124】
LBS−RSのためのシーケンスを生成する他の方法として、図30のように、時間領域に長くZCシーケンスを生成し、これを部分的にサブフレームのそれぞれのODFMシンボルにマッピングする。ZCシーケンスのそれぞれの部分は、ODFMシンボルにマッピングされた後、ODFMシンボルにマッピングされるZCシーケンスの一部と同じ信号がCPとして入力される。
【0125】
<第7実施例>
第4実施例乃至第6実施例で言及されたLBS−RSパターンを用いてLBS−RSを送信するに当たり、REに割り当てられるシーケンスは信号間の低い交差相関値を維持し、端末がLBS−RSの遅延時間測定を速く行うために、Goldコードシーケンスのようなm−シーケンスを用いたりZCシーケンスを用いたりすることができる。
【0126】
特に、ZCシーケンスを利用する場合、図31のように、上述した一つの長いZCシーケンスを活用することが好ましい。この場合、一つのスロットの周波数軸に沿ってマッピングし、次のスロットの周波数軸に沿ってマッピングして、リソース要素にシーケンスを割り当てることができる。
【0127】
また、全てのOFDMシンボルに、互いに異なるZCルートシーケンスをマッピングする方法も考慮することができる。各OFDMシンボルに同一のシーケンスが割り当てられると、端末の立場では検出過程において区別が容易でなく、誤りを誘発することがあるわけである。
【0128】
一方、最近の無線通信システムは、複数のセルがセクター化して構築される。例えば図32のように、方向性が異なる送信アンテナが一つの地理的位置に集積して多数のセルを具現することができる。
【0129】
したがって、同一の地理的位置で送信されたLBS−RSは、位置測定の側面では一つの信号のみ意味を有することができる。端末の立場では、同一の地理的位置で送信されたLBS−RSの遅延時間を測定することは無意味な過程であるだけでなく、他のセルから追加的なLBS−RSの受信が必要であるため、ネットワークは、いかなるセルが同一の位置に構築されたかに関する情報を端末に知らせる必要がある。
【0130】
図33は、本発明の一実施例に係る送信機及び受信機を示すブロック図である。ダウンリンクにおいて、送信機3310は基地局の一部であり、受信機3350は端末の一部である。アップリンクにおいて、送信機3310は端末の一部であり、受信機3350は基地局の一部である。
【0131】
送信機3310において、送信(TX)データ及びパイロットプロセッサ3320は、データ(例、トラフィックデータ及びシグナリング)をエンコーディング、インタリービング及びシンボルマッピングしてデータシンボルを生成する。また、プロセッサ3320は、パイロットシンボルを生成してデータシンボル及びパイロットシンボルを多重化する。
【0132】
変調器3330は、無線接続方式によって伝送シンボルを生成する。無線接続方式は、FDMA、TDMA、CDMA、SC−FDMA、MC−FDMA、OFDMAまたはこれらの組み合わせを含む。また、変調器3330は、本発明の実施例で例示した様々なパーミュテーション方法を用いて、データが周波数領域及び時間領域において分散して伝送されるようにする。無線周波数(Radio Frequency;RF)モジュール3332は、上記伝送シンボルを処理(例、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換)して、アンテナ3334から伝送されるRF信号を生成する。
【0133】
受信機3350において、アンテナ3352は、送信機3310から伝送された信号を受信してRFモジュール3354に提供する。RFモジュール3354は、受信した信号を処理(例、フィルタリング、増幅、周波数ダウン変換、デジタル化)して入力サンプルを提供する。
【0134】
復調器3360は、入力サンプルを復調して、データ値及びパイロット値を提供する。チャネル推定器3380は、受信したパイロット値に基づいてチャネル推定値を誘導する。また、復調器3360は、チャネル推定値を用いて、受信したデータ値にデータ検出(または等化)を行い、送信機3310のためのデータシンボル推定値を提供する。また、復調器3360は、本発明の実施例で例示した様々なパーミュテーション方法と逆の動作を行うことで、周波数領域及び時間領域で分散しているデータを、本来の順序に再整列することができる。Rxデータプロセッサ3370は、データシンボル推定値をシンボルデマッピング、デインタリービング及びデコーディングし、デコーディングされたデータを提供する。
【0135】
一般に、受信機3350において、復調器3360及びRxデータプロセッサ3370による処理は、送信機3310においてそれぞれ、変調器3330及びTxデータ及びパイロットプロセッサ3320による処理と相互補完される。
【0136】
制御器/プロセッサ3340及び3390はそれぞれ、送信機3310及び受信機3350に存在する様々な処理モジュールの動作を監督及び制御する。メモリー3342及び3392はそれぞれ、送信機3310及び受信機3350のためのプログラムコード及びデータを格納する。
【0137】
図33で例示したモジュールは説明のためのもので、送信機及び/または受信機は必要なモジュールをさらに含むことができ、一部モジュール/機能は省略されたり、別々のモジュールに分離されたり、2つ以上のモジュールが一つのモジュールに統合されたりすることができる。
【0138】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素または特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、別の実施例に含まれることもでき、別の実施例の対応する構成または特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりすることができることは明らかである。
【0139】
本文書で、本発明の実施例は、主に、端末と基地局間のデータ送受信関係を中心に説明された。本文書で基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行なわれることもできる。すなわち、基地局を含む多数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局または基地局以外の別のネットワークノードにより行われうることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に代替可能である。また、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に代替可能である。
【0140】
本発明による実施例は様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0141】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順、関数などの形態とすることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されて、プロセッサにより駆動されることができる。メモリユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられ、既に公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0142】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0143】
上述したような多重アンテナ無線通信システムにおけるアップリンク信号送信方法及びそのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTEシステムの他にも、類似の端末の位置を測定するための参照信号を送信する様々な移動通信システムに適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末が位置測定参照信号(Location Based Service−Reference Signal;以下、LBS−RS)を検出する方法であって、
サービングセルから、位置測定に参加する一つ以上のターゲットセルに関するLBS−RS設定情報を受信し、
前記LBS−RS設定情報を用いて前記ターゲットセルの周波数オフセット値を獲得し、
前記LBS−RS設定情報と前記周波数オフセット値を用いて、前記ターゲットセルから送信された前記LBS−RSを検出すること、
を含む、位置測定参照信号検出方法。
【請求項2】
前記LBS−RS設定情報は、
システム情報(System information)ブロック、RRC層メッセージ、MAC層メッセージまたはダウンリンク物理制御チャネルのいずれかによって受信される、請求項1に記載の位置測定参照信号検出方法。
【請求項3】
前記検出されたLBS−RSの受信遅延時間を測定し、
前記受信遅延時間を前記サービングセルに送信すること、
をさらに含む、請求項1に記載の位置測定参照信号検出方法。
【請求項4】
前記LBS−RS設定情報は、前記LBS−RSの帯域幅値、巡回プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数を含む、請求項1に記載の位置測定参照信号検出方法。
【請求項5】
前記LBS−RS設定情報は、前記ターゲットセルの前記LBS−RS設定が前記サービングセルの前記LBS−RS設定と同一であるか否かを指示する指示子である、請求項1に記載の位置測定参照信号検出方法。
【請求項6】
前記指示子は、前記LBS−RSの帯域幅、CP長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数のそれぞれに対して1ビット情報を含む、請求項5に記載の位置測定参照信号検出方法。
【請求項7】
サービングセルから、位置測定に参加する一つ以上のターゲットセルに関する位置測定参照信号(Location Based Service−Reference Signal;以下、LBS−RS)設定情報を受信する受信モジュールと、
前記LBS−RS設定情報を用いて前記ターゲットセルの周波数オフセット値を獲得し、前記LBS−RS設定情報と前記周波数オフセット値を用いて、前記ターゲットセルから送信された前記LBS−RSを検出し、前記LBS−RSの受信遅延時間を測定するプロセッサと、
前記受信遅延時間を前記サービングセルに送信する送信モジュールと、
を含む、無線通信システムにおける端末装置。
【請求項8】
前記受信モジュールは、前記LBS−RS設定情報を前記システム情報(System information)ブロック、RRC層メッセージ、MAC層メッセージまたはダウンリンク物理制御チャネルのいずれかを通じて受信する、請求項7に記載の無線通信システムにおける端末装置。
【請求項9】
前記LBS−RS設定情報は、前記LBS−RSの帯域幅値、巡回プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数のうち少なくとも一つを含む、請求項7に記載の無線通信システムにおける端末装置。
【請求項10】
前記LBS−RS設定情報は、前記ターゲットセルの前記LBS−RS設定が前記サービングセルの前記LBS−RS設定と同一であるか否かを指示する指示子である、請求項7に記載の無線通信システムにおける端末装置。
【請求項11】
前記指示子は、前記LBS−RSの帯域幅、CP長さ情報及び前記隣接セルの送信アンテナ個数のそれぞれに対して1ビット情報を含む、請求項10に記載の無線通信システムにおける端末装置 。
【請求項12】
無線通信システムにおいてセルが位置測定参照信号(Location Based Service−Reference Signal;以下、LBS−RS)のためのリソースを割り当てる方法であって、
前記LBS−RSを送信するためのリソースを指示するLBS−RSパターン基本ブロックを設定し、
一つのサブフレームにおいて前記LBS−RSパターン基本ブロックの割り当てられるOFDMシンボルを決定し、
前記決定されたOFDMシンボルに前記LBS−RSパターン基本ブロックを割り当てること、
を含むリソース割当方法。
【請求項13】
前記LBS−RSパターン基本ブロックは、N個のOFDMシンボルと前記OFDMシンボルのそれぞれに対応するN個の副搬送波とから構成される、請求項12に記載のリソース割当方法。
【請求項14】
前記OFDMシンボルを決定することは、
送信アンテナのための参照信号が割り当てられていないOFDMシンボルを決定することを含む、請求項12に記載のリソース割当方法。
【請求項15】
前記LBS−RSパターン基本ブロックを割り当てることは、
前記LBS−RSパターン基本ブロックと同じ第1基本ブロックと前記LBS−RSパターン基本ブロックと時間軸で対称である第2基本ブロックを割り当てることを含む、請求項12に記載のリソース割当方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公表番号】特表2012−518965(P2012−518965A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551995(P2011−551995)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001615
【国際公開番号】WO2010/107224
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】