説明

無線通信システムにおけるトラフィッククラス別無線リソースの使用量を測定する方法及び装置

本発明は、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する方法及び装置を提供する。その方法は、複数の伝送ブロックに無線リソースを割り当てステップと、複数の伝送ブロックのうち少なくとも一つの伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと無線リソースが重複される場合、複数の伝送ブロックの各々に割り当てられる無線リソースの個数を前記少なくとも一つの他の伝送ブロックと重複使用される無線リソースの個数で割って決定された値の和を計算して無線リソースの使用量を測定するステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する方法及び装置に関するもので、特にトラフィッククラス別無線リソースの使用量を測定する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の標準化を担当している3GPPにおいて、LTE(Long Term Evolution)システムは、UMTSシステムの次世代移動通信システムとして開発が進行中である。LTEは、2010年の商用化を目標として、約100Mbpsの最大データレートを有する高速パケット基盤通信を実現する技術である。3GPP RAN(Radio Access Network)2規格であるIEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)TS(Technical Standard)36.314は、LTEシステムで無線リソースの使用量を測定するための方法の中で物理リソースブロック(PRB)使用量の測定方法について記述している。LTEシステムでセル間負荷調整(load balancing)と呼承認制御(Call Admission Control:CAC)に使用される情報であるPRB使用量は、時間及び/又は周波数リソースの使用量を意味する。したがって、セル間負荷調整などのためにPRB使用量は、正確に測定されなければならない。しかしながら、一般的に、LTEシステムで伝送ブロック(transport block)は、パディング(padding)のような実データ以外の部分を含んでおり、TS36.314で規定する従来の方式で測定されたPRB使用量は、実データ以外の部分を考慮せずに計算されるため、すなわち、伝送ブロックで実データ以外の部分もPRB使用量の計算プロセスで比例的に計算されるため、システムの正確な負荷状態を表すことが不可能になる。
【0003】
また、現在までLTEシステムの開発は、PRB使用量の測定のための多重アンテナ(multi-antenna)技術を考慮していない。したがって、既存のLTEシステムで多重アンテナ技術が適用される場合、相互に異なる伝送ブロックが同一のPRBを共有できる。この場合、トラフィッククラス(QoSクラス識別子(Quality of Service Class Identifier:QCI)と同一の意味である)別PRB使用量は、最大値が100%として定義されているにもかかわらず、100%以上の値で計算されることがある。
【0004】
このLTEシステムにおいて、PRB使用量に関する情報は、負荷調整のためにセルの間に交換できる。負荷調整のために、PRB使用量情報がセル間に交換され、一つのセルは単一アンテナをサポートし且つ他のセルは多重アンテナをサポートすると仮定すれば、同一の値を有するPRB使用量は、実際には負荷が異なるレベルであることを示すことができる。このような状況について、図1を参照して説明する。
【0005】
図1は、従来の多重アンテナシステムにおける伝送ブロックのPRB使用量を示し、PRBを共有する複数の伝送ブロックは多重アンテナを介して伝送されることを示す。説明の便宜上、図1の従来例において、一つのQCIは各伝送ブロック101,103,105に属しており、パディング及びMACサブヘッダのビット数は0であると仮定する。図1では、伝送ブロック0 101は、PRB0,PRB1を100%使用するので、そのPRB使用量は2個となり、同様に伝送ブロック1 103のPRB使用量は2個となり、伝送ブロック3 105のPRB使用量は3個となる。図1の実施形態において、使用されるPRBの総個数が4個(PRB0〜3)であり、伝送ブロック0〜2により使用されるPRB数の和が7個となるため、全体PRB使用量は7/4*100=175%である。したがって、従来の方式は、多重アンテナシステムの負荷を正確に反映することができないという短所があった。
【0006】
これらの欠点に対処するために、無線通信システムで無線リソースの使用量の測定時に伝送ブロックで実データ以外の部分を考慮してシステムの実際の負荷をより良好に示し、多重アンテナ技術が適用される場合でも負荷を正確に示すことができる新たな方式が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、上記した従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を正確に測定する方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、無線通信システムにおける伝送ブロックの実データ以外の部分を考慮して無線リソースの使用量を正確に測定する方法及び装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、多重アンテナを用いる無線通信システムにおける無線リソースの使用量を正確に測定する方法及び装置を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、無線通信システムにおけるトラフィッククラス別無線リソースの使用量を計算する場合に実際の負荷を測定できる方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する方法を提供する。上記方法は、複数の伝送ブロックに無線リソースを割り当てるステップと、複数の伝送ブロックのうち少なくとも一つの伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと無線リソースが重複される場合、複数の伝送ブロックの各々に割り当てられる無線リソースの個数を前記少なくとも一つの他の伝送ブロックと重複使用される無線リソースの個数で割って決定された値の和を計算して無線リソースの使用量を測定するステップとを有する。
【0010】
本発明の他の態様によれば、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する装置を提供する。上記装置は、複数の伝送ブロックに無線リソースを割り当て、複数の伝送ブロックのうち少なくとも一つの伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと無線リソースが重複する場合、複数の伝送ブロックの各々に割り当てられる無線リソースの個数を前記少なくとも一つの他の伝送ブロックと重複使用される無線リソースの個数で割って決定される値の和を計算して無線リソースの使用量を測定するメディアアクセス制御(MAC)階層処理部を含む。
【0011】
本発明の他の態様によれば、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する方法を提供する。その方法は、伝送ブロックにトラフィッククラスによって無線リソースを割り当てるステップと、伝送ブロックから各トラフィッククラス別にデータ以外の部分を除いて無線リソースの使用量を測定するステップとを有する。
【0012】
また、本発明の他の態様によれば、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する装置を提供する。その装置は、伝送ブロックにトラフィッククラスによって無線リソースを割り当て、前記伝送ブロックからのデータ以外の部分を除いて各トラフィッククラス別に前記無線リソースの使用量を測定するメディアアクセス制御(MAC)階層処理部を含む。
【0013】
本発明による実施形態の他の態様、利点、及び特徴は、添付の図面と共に述べる以下の詳細な説明から、当該技術分野における通常の知識を持つ者にはより明白になるはずである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、無線通信システムにおける無線リソースの使用量を正確に測定することができる。
また、本発明は、無線通信システムにおける伝送ブロックの実データ以外の部分を考慮して無線リソースの使用量を正確に測定することができる。
さらに、本発明は、多重アンテナを用いて無線通信システムにおける無線リソースの使用量を正確に測定することができる。
その上、本発明は、無線通信システムにおけるトラフィッククラス別無線リソースの使用量の計算時に実際の負荷を測定することができる。
PRB使用量の測定方法によって、eNBは、セル間負荷調整及びCACに必要な負荷情報を正確に獲得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来の多重アンテナシステムにおける伝送ブロックを示す図である。
【図2】本発明の実施形態によるLTE移動通信システムを示す図である。
【図3】本発明の実施形態による伝送ブロックとメディアアクセス制御(MAC)PDU(Packet Data Unit)を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるPRB(Physical Resource Block)使用量の測定のシミュレーション結果を示すグラフである。
【図5】本発明の実施形態による無線リソースの使用量を測定する次世代Node B(eNB)の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
したがって、本発明の実施形態では、理解を助けるために多様で詳細な説明を含む。しかしながら、これら詳細な説明は、ほとんど典型的な例として考えられる。また、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、以下に説明される本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。なお、公知の機能または構成に関する具体的な説明は、明瞭性と簡潔性のために省略する。
【0017】
次の説明及び請求項に使用する用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者により本発明の理解を明確且つ一貫性があるようにするために使用する。したがって、特許請求の範囲とこれと均等なものに基づいて定義されるものであり、本発明の実施形態の説明が単に実例を提供するためのものであって、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0018】
PCT英文明細書に記載において、単数形“a”、“an”、及び“the”は、コンテキスト中に特記で明示されない限り、複数形を含むことは、当業者にはわかることである。したがって、例えば、“コンポーネント表面(a component surface)”との記載は一つ又は複数の表面を含む。
【0019】
以下に説明される本発明の実施形態において、無線通信システムは、LTE(Long Term Evolution)システムであると仮定する。しかしながら、本発明の実施形態による無線リソースの使用量測定方式は、類似した測定方法を使用する他の無線通信システムにも実質的に同一の方式で適用可能である。
【0020】
図2は、本発明の実施形態によるLTE移動通信システムの構成を示す。
図2を参照すると、次世代無線アクセスネットワーク(Evolved Radio Access Network:E-RAN)210,212は、次世代基地局(Evolved Node B:eNB)220,222,224,226,228と上位ノード(または、アクセスゲートウェイと知られている)230,232から構成されている2階層構成で単純化される。ユーザー端末(UE)201は、E-RAN210,212によってインターネットプロトコル(IP)ネットワークにアクセスする。eNB220〜228は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の既存のノードBに対応する。eNBは、無線チャンネルを介してUE201に接続され、既存のノードBより複雑な動作を遂行する。
【0021】
LTEシステムでは、VoIP(Voice over IP)のようなリアルタイムサービスを含むすべてのユーザートラフィックが共有チャンネルを介してサービスされるので、UEの状況情報を集めてスケジューリングする装置が必要である。LTEシステムにおいて、eNB220〜228は、スケジューリングを担当する。一つのeNBは、通常に複数のセルを制御する。最大100Mbpsの伝送速度を実現するために、LTEシステムは、最大20MHzの帯域幅で直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式を無線接続技術として使用する。また、LTEシステムは、UEのチャンネル状態に基づいて変調方式とチャンネル符号化率(channel coding rate)を決定する適応変調符号化(Adaptive Modulation & Coding:AMC)方式を採用する。
【0022】
eNB220〜228は、本発明の実施形態により、伝送ブロックの実データ以外の部分を考慮して無線リソースの使用量、又はPRB使用量を測定する。さらに、eNB220〜228は、多重アンテナを用いる場合、多重アンテナを考慮してPRB使用量を測定する。そして、各eNB220,222,224,226,228は、PRB使用量の測定結果に基づいてセル間負荷調整を遂行する。この実施形態において、各eNBは、PRB使用量の測定結果を少なくとも一つの他のeNBと交換してセル間負荷調整を遂行することができる。また、各eNB220,222,224,226,228は、PRB使用量の測定結果によって呼承認制御(Call Admission Control:CAC)を遂行する。そして、本発明の他の実施形態において、eNB220〜228のPRB使用量の測定結果は、サーバ(図示せず)に伝送され、このサーバがeNB220〜228のセル間負荷を調整可能にする。
【0023】
eNB220〜228は、各々MAC(Medium Acess Control)階層、RLC(Radio Link Control)階層、物理(PHY)階層を処理する手段を含む。MAC階層、RLC階層、PHY階層を処理する手段は、PRB使用量の測定動作に関与する。そして、MAC階層を処理する手段は、本発明の実施形態によってPRB使用量を測定するMACスケジューラを含む。MAC階層は、チャンネル状態をモニタリングし、UEにリソースをスケジューリングし、そのスケジューリング結果によって伝送ブロックを生成する。ダウンリンクでは、MAC階層は、伝送ブロックのサイズに従って論理チャンネル(LCH)別伝送データ量に関する情報をRLC階層に送信する。RLC階層は、各LCH別伝送データ量に関する情報に基づいて少なくとも一つのMAC SDU(Service Data Unit)を作ってMAC階層に送信する。MAC階層は、受信された少なくとも一つのMAC SDUを多重化してMAC PDU(Protocol Data Unit)を生成する。アップリンクでは、eNBのMAC階層は、伝送ブロック情報をアップリンクグラント(grant)を用いてUEに伝送し、UE内のMAC階層とRLC階層は、各々のLCH別に多重化を遂行し、伝送ブロックをeNBに伝送する。その後、eNBのMAC階層で、MACスケジューラは、UEから成功的に受信された伝送ブロックに対してPRB使用量を計算する。
【0024】
以下、本実施形態によってeNBでPRB使用量を測定する方式についてより詳細に説明する。まず、本発明の理解を助けるために、LTEシステムのeNBによって関連したPRB使用量の測定方式を説明すると、次の通りであり、これは、式(1)及び式(2)によって定義される。
【0025】
【数1】

【0026】
式(1)でパラメータの定義は、次のようである。
-M(qci):トラフィッククラス別PRB使用量のパーセント値
-T:PRB使用量が測定される周期
-P(T):周期Tでの利用可能なPRBの総個数
式(1)において、M1(qci,T)は、トラフィッククラス別PRB使用量を意味し、これは、式(2)を用いて計算される。
【0027】
【数2】

【0028】
式(2)でパラメータの定義は、次のようである。
-M1(qci,T):トラフィッククラス別PRB使用量
-t:周期TでDTCH(Dedicated Traffic Channel)データを含む伝送ブロック
-N(t):伝送ブロックtに使用されるPRBの個数
-B(t,qci):伝送ブロックtを通じて伝送されるトラフィッククラスがQCIであるDTCHに対する総ビット数
-B(t):伝送ブロックtを通じて伝送されるDTCHとDCCH(Dedicated Control Channel)の総ビット数
-X(t):伝送ブロックが多重化を通じて伝送される場合、すなわち連結(concatenation)が遂行される場合に“1”の値を有し、そうでない場合には“0”の値を有する。
【0029】
一つの伝送ブロックに対してPRB使用量を計算する関連方式は、次に、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の実施形態による伝送ブロックとMAC PDUを示す。
便宜のために、伝送ブロック0がPRB0 309とPRB1 311の2個のPRBを含み、チャンネル状態を考慮して計算された伝送ブロック0のサイズが100バイトであると仮定する。また、eNBのMAC階層がQCI3及びQCI5のLCHを多重化して100バイトを超えないMAC PDUを作り、その結果で、生成されたMAC PDUは、4バイトとのMACサブヘッダ301、30バイトのQCI3のLCH303、50バイトのQCU5のLCH305、及び16バイトのパディング307を有すると仮定する。
【0030】
この仮定下で、トラフィッククラス当たりPRB使用量、すなわちM1(qci,T)は、式(2)を用いて、次のように計算される。
-QCI3のPRB使用量:30/(30+50)*2=0.75
-QCI5のPRB使用量:50/(30+50)*2=1.25
【0031】
式(2)では、すべての伝送ブロックに対するPRB使用量が各QCI別に加えることが提供されるが、伝送ブロック0が占める2個のPRB309,311でのPRB使用量は、図3で考慮される。したがって、QCI3のPRB使用量とQCI5のPRB使用量の和は、2(=0.75+1.25)となり、それによって伝送ブロック0が占める2個のPRBは100%使用されると判断される。しかしながら、この測定結果は、PRB使用量の計算時にQCI別MAC SDUのみが考慮され、パディングのような実データ以外の部分が考慮されないため、負荷を正確に示すことではない。言い換えれば、図3の実施形態では、物理階層で伝送可能なデータ量が100バイトであり、実際に伝送されるデータ量が80バイトであるので、現在の負荷は、100%でなく80%であり、これは、既存の方式がPRB使用量を正確に測定できないことを意味する。したがって、正確な負荷調整のためには、既存のPRB使用量の測定方法は、実際の負荷を示すように変更することが必要である。
【0032】
本発明では、トラフィッククラス当たりPRB使用量の測定方法について、次の
ような4つの実施形態を提案する。
第1の方法では、パディングのようなデータ以外の部分は、伝送ブロックtのQCI別PRB使用量の計算時に伝送ブロックtから除外される。
第2の方法では、伝送ブロックtのQCI別PRB使用量の計算時に同一のPRBが他の伝送ブロックによって共有される場合、共有されるPRBは、計算時に特定比率(ratio)で割る。複数の異なる伝送ブロックは、PRB、例えば多重アンテナシステムを共有することができる。
【0033】
第3の方法では、同一のPRBが利用可能なPRBの個数を計算するときに異なる伝送ブロックによって重複して使用され、あるいは共有される場合、利用可能なPRBの個数は、重複使用される回数だけ加算される。同様に、複数の異なる伝送ブロックは、PRB、例えば多重アンテナシステムを共有することができる。
第4の方法では、全体PRB使用量は、QCI別に伝送される伝送ブロックのビット数とすべての伝送ブロックのビット数との比率で乗算される。この方式では、QCI別PRB使用量は、多重アンテナシステムを含む任意の無線通信システムで測定され得る。
【0034】
本発明の実施形態によって、4つの変更されたPRB使用量の測定方式は、後述する本発明の実施形態1〜8で実現することができ、その実施形態は、図1〜図3を参照して説明する。
【0035】
実施形態1
トラフィッククラス別PRB使用量を計算する式(2)において、パラメータB(t)は、伝送ブロックtに伝送される総ビット数、または伝送ブロックtのサイズに修正する。
このようにパラメータB(t)の定義がこの方式で修正される場合、PRB使用量は、次のように計算される。
-QCI3のPRB使用量:30/100*2=0.6
-QCI5のPRB使用量:50/100*2=1.0
【0036】
実施形態1によると、伝送ブロックtでパディング及びMACサブヘッダに使用されるビット数は、PRB使用量の計算時に除外されて実データの比率が計算される。すなわち、実施形態1では、総2個のPRBのうち伝送された実データの比率80%が適用され、有効(effective)PRB使用量を示す1.6個のPRBが使用中であると判断される。
【0037】
実施形態2
トラフィッククラス別PRB使用量を計算する式(2)において、パラメータB(t)は、伝送ブロックtのサイズに修正し、パラメータB(t,qci)は伝送ブロックtに伝送されたトラフィッククラスがQCIであるDTCHに対する総ビット数とそのQCIに属するMACサブヘッダに使用されるビット数との和に修正する。
このようにパラメータB(t)及びB(t,qci)の定義がなされると、PRB使用量の計算方法は、次のように修正される。
-QCI3のPRB使用量:(30+2)/100*2=0.64
-QCI5のPRB使用量:(50+2)/100*2=1.04
【0038】
実施形態2において、MACサブヘッダの長さは、PRB使用量に含まれる。MACサブヘッダの一部は、DTCHの伝送中に追加されるので、実データではないが、トラフィッククラスにより区別され得る。これを考慮すると、この実施形態2では、2バイトのMACサブヘッダは、トラフィッククラス別PRB使用量の計算時にQCI3とQCI5の各々でPRB使用量に加算される。
【0039】
実施形態3
トラフィッククラス別PRB使用量を計算する式(2)において、パラメータB(t)は、伝送ブロックtのサイズに修正され、パラメータB(t,qci)は、伝送ブロックtに伝送されるトラフィッククラスがQCIであるDTCHに対する総ビット数とMACサブヘッダに使用される総ビット数の特定比率に該当するビット数の和に修正される。実施形態3では、実施形態2のように、MACサブヘッダのビット数をPRB使用量に加えてQCI別実際のビット数を計算することでなく、MACサブヘッダの総ビット数の特定比率をPRB使用量に加えてQCI別実際ビット数を計算する。
【0040】
パラメータB(t)及びB(t,qci)の定義がこの方式で修正され、特定比率、例えばQCI別DTCHに対するビット数の比率として定義される場合、PRB使用量計算方法は、次のように修正される。
-QCI3のPRB使用量:(30+4*30/(30+50))/100*2=0.63
-QCI5のPRB使用量:(50+4*50/(30+50))/100*2=1.05
実施形態3において、特定比率は、例えばQCI別DTCHのビット数の比率として定義されるが、PRB使用量の計算時に、MACサブヘッダのビット数が考慮されるように多様な方式で変形することができる。
【0041】
実施形態4
トラフィッククラス別PRB使用量を計算する式(2)において、伝送ブロックtに使用されるPRBの数N(t)は、式(3)を用いて正規化した値に修正する。
【0042】
【数3】

【0043】
式(3)のパラメータの定義は、次のように与えられる。
-S(t):伝送ブロックtに使用されるPRBのセット
-W(p):PRBpを使用する伝送ブロックの数
【0044】
実施形態4において、伝送ブロックtに使用されるPRBの数は、多重アンテナ伝送を考慮して正規化する。式(3)を用いて正規化したN(t)は、伝送ブロックtに属する各PRB別に(1/該当PRBを使用する伝送ブロックの数)を計算し、その計算された値をすべて加算して決定される値を意味する。例えば、n個の伝送ブロックが同一のPRBを使用する場合、このPRBが1/nずつ各伝送ブロックで使用されることで計算される。したがって、図1の実施形態において、PRB使用量の計算方法は、次のように変更される。
-伝送ブロック0のPRB使用量:(1+1/3)=1.33
-伝送ブロック1のPRB使用量:(1/3+1/2)=0.83
-伝送ブロック2のPRB使用量:(1/3+1/2+1)=1.83
【0045】
図1の実施形態では、4個のPRB(PRB0〜3)に対して計算されるトラフィッククラス別PRB使用量のパーセント値は、(1.33+0.83+1.83)/4*100=100%である。
【0046】
実施形態5
実施形態5は、実施形態4を実施形態1,2,3のいずれか一つと組み合わせてトラフィッククラス当たりPRB使用量を計算する方式である。例えば、伝送ブロック0,1,2が図1の例のようにPRBを使用し、各伝送ブロックが図3に示された形態のMAC PDUを伝送すると仮定すると、実施形態4と実施形態1が共に適用される場合、伝送ブロックごとの各QCIに対するPRB使用量と各QCIに対するPRB使用量は、次のように計算される。
【0047】
<伝送ブロックごとの各QCIに対するPRB使用量>
-伝送ブロック0でQCI3のPRB使用量:30/100*(1+1/3)=0.399
-伝送ブロック0でQCI5のPRB使用量:50/100*(1+1/3)=0.665
-伝送ブロック1でQCI3のPRB使用量:30/100*(1/3+1/2)=0.249
-伝送ブロック1でQCI5のPRB使用量:50/100*(1/3+1/2)=0.415
-伝送ブロック2でQCI3のPRB使用量:30/100*(1/3+1/2+1)=0.549
-伝送ブロック2でQCI5のPRB使用量:50/100*(1/3+1/2+1)=0.615
【0048】
<各QCIに対するPRB使用量>
-QCI3のPRB使用量:0.399+0.249+0.549=1.197
-QCI5のPRB使用量:0.665+0.415+0.615=1.695
実施形態5によると、4個のPRBの中でQCI3とQCI5が占めるPRB使用量は、(1.197+1.695)/4*100=72.3%として計算される。
【0049】
実施形態6
トラフィッククラス別PRB使用量を計算する式(1)において、多重アンテナ伝送を考慮しないP(T)は、次の式(4)を用いてP’(T)に修正される。式(4)において、P'(T)は、多重アンテナ伝送が考慮される場合、周期Tで利用可能なPRBの総個数を意味する。
【0050】
【数4】

【0051】
式(4)のパラメータの定義は、次のようである。
-P(T):多重アンテナ伝送が考慮されない場合には周期Tで利用可能なPRBの総個数
-A(T):多重アンテナ伝送が考慮される場合には周期Tで追加的に使用されるPRBの個数
【0052】
実施形態6は、多重アンテナ伝送を考慮する場合に追加的に重複使用されるPRBの個数を、多重アンテナ伝送を考慮しない場合に利用可能なPRBの総個数に加 算することによって、周期Tで利用可能なPRBの総個数を計算する方式である。したがって、図1の実施形態で、PRB使用量の計算方法は、次のように修正される。
-伝送ブロック0のPRB使用量:2
-伝送ブロック1のPRB使用量:2
-伝送ブロック2のPRB使用量:3
【0053】
多重アンテナ伝送が使用されない場合に利用可能なPRBの個数が4であるため、多重アンテナによって共有されることにより、追加的に重複使用されるPRBの個数はPRB1が2個、PRB2が1個であり、多重アンテナ伝送を考慮した場合に利用可能なPRBの総個数は(4+2+1)=7である。したがって、本発明の実施形態によって、式(4)が式(1)に適用されると、4個のPRB(PRB0〜3)に対して計算されるトラフィッククラス当たりPRB使用量のパーセント値は、(2+2+3)/(4+2+1)*100=100%である。
【0054】
実施形態7
実施形態7は、実施形態6を実施形態1,2,3のうちいずれか一つと組み合わせてトラフィッククラス別PRB使用量を計算する方式である。例えば、伝送ブロック0,1,2が図1の例のようにPRBを使用し、各伝送ブロックが図3に示された形態のMAC PDUを伝送すると仮定すると、実施形態6と実施形態1が共に適用される場合、伝送ブロックごとの各QCIに対するPRB使用量と各QCIに対するPRB使用量は、次のように計算される。
【0055】
<伝送ブロックごとの各QCIに対するPRB使用量>
-伝送ブロック0でQCI3のPRB使用量:30/100*2=0.6
-伝送ブロック0でQCI5のPRB使用量:50/100*2=1.0
-伝送ブロック1でQCI3のPRB使用量:30/100*2=0.6
-伝送ブロック1でQCI5のPRB使用量:50/100*2=1.0
-伝送ブロック2でQCI3のPRB使用量:30/100*3=0.9
-伝送ブロック2でQCI5のPRB使用量:50/100*3=1.5
【0056】
<各QCIに対するPRB使用量>
-QCI3のPRB使用量:0.6+0.6+0.9=2.0
-QCI5のPRB使用量:1.0+1.0+1.5=3.5
【0057】
実施形態7によると、多重アンテナを使用しない場合に利用可能なPRBの個数が4であり、多重アンテナによって共有されることにより、追加的に重複使用されるPRBの個数がPRB1に対して2、PRB2に対して1であるため、多重アンテナ伝送を考慮した場合に利用可能なPRBの総個数は、(4+2+1)=7である。このうち、QCI3とQCI5が占めるPRB使用量は、(2.0+3.5)/(4+2+1)*100=78.57%である。
【0058】
実施形態8
本実施形態では、トラフィッククラス当たりPRB使用量を計算するための式(1)及び式(2)は、各々次の式(5)及び(6)に修正される。
【0059】
【数5】

【0060】
【数6】

【0061】
式(5)及び式(6)でパラメータの定義は、次のようである。
-M1(qci,T):トラフィッククラス別PRB使用比率
-M(T):下記の式(7)を用いて測定される全体PRB使用量
-t,t':周期TでDTCHデータを含む伝送ブロック
-B(t,qci):伝送ブロックtを通じて伝送されるトラフィッククラスがqciであるDTCHに対する総ビット数
-B(t'):伝送ブロックt'を通じて伝送されるDTCHとDCCHに対する総ビット数
-X(t):伝送ブロックが多重化を通じて伝送される場合、すなわち連結が遂行される場合に“1”の値を有し、そうでない場合には“0”の値を有する。
【0062】
【数7】

【0063】
式(7)でパラメータの定義は、次のようである。
-M1(T):周期Tで使用されるPRBの個数
-P(T):周期Tで利用可能なPRBの総個数
【0064】
実施形態8は、各QCI別に伝送される伝送ブロックのビット数とすべての伝送ブロックのビット数との比率を式(6)を用いて測定した後に全体PRB使用量と乗算することで、QCI別PRB使用量を式(5)を通じて測定する方式である。全体PRB使用量は、式(7)によって計算される。例えば、伝送ブロック0,1,2が図1の実施形態のようにPRBを使用し、各伝送ブロックが図3に与えられた形態のMAC PDUを伝送すると仮定すれば、各QCIに対するPRB使用量は、次のようである。
-全体PRB使用量:100%
-QCI3のPRB使用比率:(30+30+30)/(100+100+100)=0.3
-QCI5のPRB使用比率:(50+50+50)/(100+100+100)=0.5
-QCI3のPRB使用量:0.3*100=30%
-QCI5のPRB使用量:0.5*100=50%
この実施形態は、多重アンテナの使用に関係なく全体伝送ブロックで該当QCIの伝送比率に基づいてPRB使用比率を計算することが特徴である。
【0065】
図4は、本発明の実施形態によるPRB使用量測定方法のシミュレーション結果を示すグラフであって、これは、セルに提供された負荷401によるトラフィッククラス別PRB使用量の和と伝送されたパケットの平均遅延との関係を表すものである。
【0066】
従来のPRB使用量の測定方法によると、MAC PDUが提供された負荷401が低い状態で伝送ブロックにパディングを含んで生成される場合、伝送ブロックのPRB使用量は100%となる。したがって、トラフィッククラス当たりPRB使用量の和は、提供された負荷401とともに速く増加して100%に至る。結局、従来の測定方法では、平均トラフィックデータ速度は低いが、パケットが頻繁に発生するサービスが多いほど、PRB使用量は、図4の曲線403で示すように、100%の地点により速く至ると測定される。この場合、PRB使用量の測定結果は100%に到達しても、実際に提供される負荷は低いため、実際に伝送されるパケットの平均遅延は非常に低い。一方、本発明の実施形態によるPRB使用量の測定方法によると、サービスのトラフィックパターンに関係なく実際の提供された負荷401は測定結果に正確に反映でき、曲線405で示すように、PRB使用量の測定結果は、伝送されるパケットの平均遅延が増加する時点で100%に至ることがわかる。本発明の実施形態により提案されるPRB使用量の測定方法を使用すると、eNBは、セル間負荷調整及びCACに必要な正確な負荷情報を獲得することができる。
【0067】
図5は、本発明の実施形態によって無線リソースの使用量を測定する基地局の構成を示す。
図5を参照すると、本発明の実施形態による基地局又はeNBは、メッセージ処理部501、MAC階層処理部503、及び送受信部505を含む。このメッセージ処理部501と送受信部505は、他のeNB又はサーバとメッセージ交換を通じるセル間負荷調整のために含まれ、PRB使用量の測定はMAC階層処理部503により遂行される。
【0068】
少なくとも一つの他のeNBとPRB使用量の測定結果を交換してセル間負荷を調整する場合、メッセージ処理部501は、MAC階層処理部503から提供されるPRB使用量の測定結果を受信し、その測定結果を含むメッセージを生成して送受信部505に伝送する。メッセージ処理部501は、少なくとも一つの他のeNBからPRB使用量の測定結果を含むメッセージを送受信部505から受信し、MAC階層処理部503に受信された測定結果を伝送する。
【0069】
MAC階層処理部503は、本発明の実施形態1〜8のうち少なくとも一つを適用して無線リソースの使用量としてPRB使用量を測定するMACスケジューラ503aを含む。MACスケジューラ503aは、そのeNBで測定されたPRB使用量を用いてセル間負荷調整及び/又はCACを遂行する。セル間負荷調整及びCACは、制御部(図示せず)の制御下に遂行され得る。他の実施形態において、eNBのPRB使用量の測定結果がサーバ(図示せず)に伝送される場合、サーバは、eNBのセル間負荷を調整するように適応され得る。
送受信部505は、少なくとも一つの他のeNBとPRB使用量の測定結果を含むメッセージを交換し、あるいはPRB使用量の測定結果を含むメッセージをサーバに伝送する。
【0070】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0071】
210、212・・・次世代無線アクセスネットワーク
220、222、224、226、228・・・次世代基地局
230、232・・・上位ノード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する方法であって、
複数の伝送ブロックに無線リソースを割り当てるステップと、
前記複数の伝送ブロックのうち少なくとも一つの伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと前記無線リソースが重複される場合、前記複数の伝送ブロックの各々に割り当てられる無線リソースの個数を前記少なくとも一つの他の伝送ブロックと重複使用される無線リソースの個数で割って決定された値の和を計算して前記無線リソースの使用量を測定するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する装置であって、
複数の伝送ブロックに無線リソースを割り当て、前記複数の伝送ブロックのうち少なくとも一つの伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと前記無線リソースが重複する場合、前記複数の伝送ブロックの各々に割り当てられる無線リソースの個数を前記少なくとも一つの他の伝送ブロックと重複使用される無線リソースの個数で割って決定される値の和を計算して前記無線リソースの使用量を測定するメディアアクセス制御(MAC)階層処理部を含むことを特徴とする装置。
【請求項3】
前記無線リソースは物理リソースブロック(PRB)を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記無線リソースは物理リソースブロック(PRB)を含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記無線リソースの使用量を測定するステップは、前記伝送ブロックtに使用されるPRB数N(t)を下記の式(1)により計算することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【数1】

ここで、S(t)は伝送ブロックtに使用されるPRBのセットであり、W(p)はPRBpを使用する伝送ブロックの数である。
【請求項6】
前記MAC階層処理部は、前記伝送ブロックtに使用されるPRB数N(t)を下記の式(2)により計算することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【数2】

ここで、S(t)は伝送ブロックtに使用されるPRBのセットであり、W(p)はPRBpを使用する伝送ブロックの数である。
【請求項7】
無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する方法であって、
メディアアクセス制御(MAC)階層処理部により、伝送ブロックにトラフィッククラスによって無線リソースを割り当てるステップと、
前記MAC階層処理部により、前記伝送ブロックからデータ以外の部分を除いて各トラフィッククラス別に前記無線リソースの使用量を測定するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項8】
無線通信システムにおける無線リソースの使用量を測定する装置であって、
伝送ブロックにトラフィッククラスによって無線リソースを割り当て、前記伝送ブロックからのデータ以外の部分を除いて各トラフィッククラス別に前記無線リソースの使用量を測定するメディアアクセス制御(MAC)階層処理部を含むことを特徴とする装置。
【請求項9】
前記無線リソースは物理リソースブロック(PRB)を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記無線リソースは物理リソースブロック(PRB)を含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記データ以外の部分は前記伝送ブロック内のパディングを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法 。
【請求項12】
前記データ以外の部分は前記伝送ブロック内のパディングを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置 。
【請求項13】
前記MAC階層処理部は、データとMACサブヘッダのビット数を共に考慮して前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項7に記載の方法 。
【請求項14】
前記MAC階層処理部は、データとMACサブヘッダのビット数を共に考慮して前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項8に記載の装置 。
【請求項15】
前記MAC階層処理部は、データとMACサブヘッダのビット数の特定比率を共に考慮して前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項16】
前記MAC階層処理部は、データとMACサブヘッダのビット数の特定比率を共に考慮して前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項17】
前記MAC階層処理部は、前記伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと前記無線リソースを共有する場合、前記共有される無線リソースを特定比率で割って前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項7に記載の方法 。
【請求項18】
前記MAC階層処理部は、前記伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと前記無線リソースを共有する場合、前記共有される無線リソースを特定比率で割って前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項8に記載の装置 。
【請求項19】
前記伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと前記無線リソースを共有する場合、前記MAC階層処理部は、
利用可能な無線リソースの総個数に前記少なくとも一つの他の伝送ブロックで重複使用される無線リソースの個数を追加的に加算して無線リソースの総個数を計算し、
前記無線リソースの総個数を用いて前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項7に記載の方法 。
【請求項20】
前記伝送ブロックが少なくとも一つの他の伝送ブロックと前記無線リソースを共有する場合、前記MAC階層処理部は、
利用可能な無線リソースの総個数に前記少なくとも一つの他の伝送ブロックで重複使用される無線リソースの個数を追加的に加算して無線リソースの総個数を計算し、
前記無線リソースの総個数を用いて前記無線リソースの使用量を測定することを特徴とする請求項8に記載の装置 。
【請求項21】
前記測定された無線リソースの使用量を少なくとも一つの他の基地局に伝送するステップをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項22】
前記測定された無線リソースの使用量をセル間負荷調整を遂行するサーバに伝送するステップをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−502814(P2013−502814A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525490(P2012−525490)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【国際出願番号】PCT/KR2010/005469
【国際公開番号】WO2011/021855
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】