説明

照明された車両用カップホルダアセンブリおよびその構成方法

照明された車両用カップホルダアセンブリおよびその構成方法が提供される。アセンブリは、暗闇でアセンブリのカップ受け(12)を見る能力を促進しつつ、見た目に美しく均一に照明されたカップ受けを提供する。カップ受けは、カップを受けるよう構成された環状外壁(14)と、カップ受け(12)に動作可能に取付けられた光源とを有する。カップ受け(12)の外壁(14)は、光源(18)から放出された光によって均一に照明された光伝送材料で構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本願は、2010年2月11日に出願された米国仮出願連続番号第61/303,401号の利益を主張し、それはその全体がここに引用により援用される。
【0002】
発明の背景
1.技術分野
この発明は一般にカップホルダに関し、より特定的には分布光で照明された車両用カップホルダに関する。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術
車両用カップホルダは通常、運転席および助手席の近くの手が届きやすい場所に位置している。日中、カップホルダは容易に視覚的に位置を特定され、このため通常、ホルダにカップを置くのに問題はない。しかしながら、暗闇では、カップホルダは見えにくい場合があり、このため、ホルダにカップを置くことが難しい場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
暗闇でカップホルダの位置を特定する問題を改善しようとして、ライトがカップホルダを照明するためにそれに配置され、それによりカップホルダを見やすくしてきた。ライトは、導波路と時折呼ばれる光パイプとして設けられ、光が離れた光源からカップホルダの別々の場所へ分布されるようにしてきた。通常、光パイプは、カップホルダに配置された別個の構成要素であり、このため、構成要素のコストおよび製造コストが増加する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
この発明の一局面に従って構成された照明された車両用カップホルダアセンブリは、暗闇でアセンブリのカップ受けを見る能力を促進しつつ、見た目に美しく均一に照明されたカップ受けを提供する。カップ受けは、カップを受けるよう構成された環状外壁と、カップ受けに動作可能に取付けられた光源とを有する。カップ受けの外壁は、光源から放出された光によって均一に照明された光伝送材料で構成されている。
【0006】
この発明の別の局面によれば、カップ受けは環状外壁に取付けられた底を有し、底は、光源から放出された光が外壁および底の全体を均一に照明するように、光伝送材料で構成されている。
【0007】
この発明のさらに別の局面によれば、光源は、回路基板に取付けられた発光ダイオードとして設けられる。
【0008】
この発明のさらに別の局面によれば、照明可能な車両用カップホルダアセンブリを構成する方法が提供される。この方法は、車両でのアセンブリ用に構成された、光伝送材料で構成されたカップ受けを設けるステップと、カップ受けに直接、発光源を取付けるステップとを含む。
【0009】
図面の簡単な説明
この発明のこれらのならびに他の局面、特徴、および利点は、以下の現在好ましい実施形態および最良の形態の詳細な説明、添付された請求項、および添付図面に関連して検討されると、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の一局面に従って構成された車両用カップホルダアセンブリの側方立面図である。
【図2】図1の車両用カップホルダアセンブリの部分破断平面図である。
【図3】図1の車両用カップホルダアセンブリの端部立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
現在好ましい実施形態の詳細な説明
図面をより詳細に参照すると、図1は、この発明の一局面に従って構成された、以下にアセンブリ10と呼ばれる車両用カップホルダアセンブリを示す。アセンブリ10は、ここでは限定されない一例として横に並んだ1対のカップ受け12として示された、少なくとも1つのカップ受けを含み、それらは各々、カップのサイズおよび形状に依存して、カップが載るための停止面を提供するよう構成された底16でカップ(図示せず)を受けて支持するよう構成された環状外壁14を有する。外壁は、光源から「輝いて」放出された光を均一に伝送する光伝送材料で構成されており、光源はここでは、各外壁14に動作可能に取付けられた別個の光源18として表わされている。
【0012】
1対のカップ受け12は、図面では、限定されない一例として、たとえば白色ポリカーボネートなどの半透明材料といった光伝送材料の単一の一体片として形成されているように図示されている。そのため、カップ受け12は、中間の光伝送ポリカーボネートブリッジ部20によって相互接続されている。アセンブリ10は単一のカップ受けまたは複数のカップ受けを有して構成されてもよく、このため、この発明は図示された2つのカップ受けの実施形態に限定されない、ということが認識されるべきである。各カップ受け12は上端22と下端24とを有しており、底16は下端24に材料の一体片として形成され、それぞれの外壁14はカップの底を支持している。そのため、底16も、光伝送ポリカーボネート材料から構成されている。カップ受け12は略切頭円錐形の形状で示されているが、たとえば円筒形といった他の形状も、この発明の範囲内にあると考えられる。上端24は、その外周の周りに延在する、フランジ26とも呼ばれる平面を有しており、フランジ26は、カップ受け12から径方向外側に延在し、たとえば略矩形の外周を有するように図示されている。
【0013】
図1〜3に示すような各光源18は、たとえば、回路基板30に搭載された(所望の波長の光を放出するために設けられた)LEDといった発光体28を含み、回路基板30は、たとえば車両バッテリといった電源(図示せず)と電気通信するよう構成されている。発光体28が電気的に取付けられた回路基板30は、フランジ26から垂下する光伝送搭載部32内に搭載されている。光伝送搭載部32は別個に構成されてもよく、または、フランジ26およびカップ受け12を有する材料の単一の一体片として構成されてもよい。発光体28は、各発光体28から放出された光が光伝送部32を通ってフランジ26を均一に通り、カップ受け12および底16を均一に通って伝送されるように、光伝送搭載部32内に位置付けられる。
【0014】
そのため、使用時、発光体28から伝送された光は、外壁14および底16全体に完全にかつ均一に伝わり、光は、外壁14および底16を含むカップ受け12の内側部分の全体に、見る人にとってはっきりと美しく見えるように均一に照明された輝く外観を提供する。
【0015】
明らかに、上述の教示に鑑みて、この発明の多くの修正および変更が可能である。したがって、添付された請求項の範囲内で、この発明が具体的に記載されたもの以外の態様で実践されてもよい、ということが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップを受けるよう構成された環状外壁を有する少なくとも1つのカップ受けと、
光源とを含み、
前記少なくとも1つのカップ受けの前記環状壁は、前記光源によって均一に照明可能な光伝送材料で構成されている、照明可能な車両カップホルダアセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つのカップ受けは、前記光源によって均一に照明された光伝送材料で構成された底を有する、請求項1に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのカップ受けは、白色ポリカーボネートの一体片である、請求項1に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのカップ受けは光伝送搭載部を含み、前記発光体は前記光伝送搭載部内に搭載されている、請求項3に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項5】
前記光伝送搭載部に搭載された回路基板をさらに含む、請求項4に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項6】
前記光は前記回路基板に搭載されている、請求項5に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのカップ受けは、光伝送ブリッジ部によって互いに相互接続された複数のカップ受けを含む、請求項1に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項8】
前記複数のカップ受けおよび前記ブリッジ部は、前記光伝送材料の一体片である、請求項7に記載の照明可能な車両用カップホルダアセンブリ。
【請求項9】
光伝送材料で構成された少なくとも1つのカップホルダ受けを設けるステップと、
少なくとも1つのカップホルダ受けに直接、発光源を取付けるステップとを含む、照明可能な車両用カップホルダアセンブリを構成する方法。
【請求項10】
少なくとも1つのカップ受けに、光源によって均一に照明された光伝送材料で構成された底を設けるステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのカップ受けを、白色ポリカーボネートの一体片として形成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのカップ受けに光伝送搭載部を設けるステップと、光伝送搭載部内に発光体を搭載するステップとをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
回路基板を光伝送搭載部に搭載するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
発光源を回路基板に搭載するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
光伝送ブリッジ部によって互いに相互接続された複数のカップ受けを有する少なくとも1つのカップ受けを設けるステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
複数のカップ受けおよびブリッジ部を、光伝送材料の一体片として形成するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−519573(P2013−519573A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553012(P2012−553012)
【出願日】平成23年2月11日(2011.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2011/024431
【国際公開番号】WO2011/100490
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(506146389)フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニー (38)
【氏名又は名称原語表記】FEDERAL−MOGUL IGNITION COMPANY
【Fターム(参考)】