説明

照明器具及び照明器具を制御するための方法

本発明は、照明器具であって、3次元ボディの表面に配設される複数の有向光源と、前記照明器具の動作状態を制御するための制御装置とを有する照明器具に関する。前記制御装置は、3次元接触感知面を有する。前記接触感知面上の各箇所は、前記ボディの表面の或る位置にある少なくとも1つの光源の動作状態が、前記接触感知面上の、この位置に割り当てられる箇所に接触することによって、変更可能であるように、前記ボディの表面の或る位置に割り当てられる。照明器具を制御するための対応する方法は、3次元接触感知面上の或る箇所における接触を検出するステップと、前記ボディの表面の、前記接触感知面上の接触箇所に割り当てられる位置にある少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元ボディの表面に配設される複数の有向光源(directed light source)を有する照明器具、及びこの種の発光体を制御するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
部屋を照明し、心地よい雰囲気を作成するための多数の光源を備える多種多様な設計の照明器具が知られている。様々な種類の光源が、様々な作業のために設けられ得る。例えば、照明器具は、読書灯としての1つ以上の有向光源、及び/又は部屋を照明する周囲照明を作成する別の光源を含むことができる。照明器具のこれらの異なる光源は、対応する制御装置によって独立して制御され得る。
【0003】
ほとんどの場合、このような照明器具の制御装置は、異なる光源の光強度を変えるための減光/ブースト装置又はオン/オフスイッチを備える単純な構成を供給する。光源の数が増すとともに、制御装置の構成は必然的により複雑になり、照明器具を望ましいように制御することをより困難にする。特に、例えば、色、色相(hue)及び飽和度(saturation)のような光源の動作状態の付加的なパラメータが制御されるべきである場合にそうである。様々な作業照明及び雰囲気作成用照明の統合のような、多種多様な照明機能の1つの照明器具への組み込みは、ほぼ必然的に、制御の複雑さの増大に進む。しかしながら、照明器具に組み込まれる作業照明の方向を容易に制御することが望まれる。有向光源としてのLEDであって、これらの光条件を変える多種多様な機能を提供するLEDでは特にそうである。
【0004】
他方、使い勝手の良さは、消費者市場で重要さが増している要素である。特に、高齢者のシニア市場においては、直観的な方法で容易に制御され得る製品を提供することが非常に重要である。このような製品を制御するためのユーザインタフェースは、問題となっている装置の多数の複雑な機能が制御されるべきである場合であっても、単純なコンセプトに基づいているべきである。既知の照明器具は、光源、あり得る照明方向及び動作パラメータの数が増すとともに、制御装置が、使用するのが難しくなることから、これらの要求を満たさない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それ故、本発明の目的は、照明器具であって、多数の機能が単純なユーザインタフェースを用いて制御されることができ、これが、前記照明器具の照明機能を制御する直観的な方法を可能にする照明器具を提供することである。別の目的は、上記の種類の照明器具、特に、様々な目的のための様々な照明機能を有する照明器具のための単純且つ直観的な制御方法の作成にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的は、照明器具であり、3次元ボディの表面に配設される複数の有向光源と、前記照明器具の動作状態を手動で制御するための制御装置とを有する照明器具であって、前記制御装置が、3次元接触感知面を有し、前記接触感知面上の各箇所が、前記ボディの表面の或る位置にある少なくとも1つの光源の動作状態が、前記接触感知面上の、この位置に割り当てられる箇所に接触することによって、変更可能であるように、前記ボディの表面の或る位置に割り当てられる照明器具によって達成される。
【0007】
前記3次元接触感知面は、前記照明器具の様々な機能を直観的な方法で制御するユーザインタフェースである。例えば、ユーザは、前記接触感知面上の対応する箇所に接触することによって、簡単に、オンに切り換えられるべき1つの光源を選ぶことができる。前記ユーザは、各々の光源を選ぶことによって、前記光源の位置に依存する、光が放射される方向も選ぶ。前記3次元ボディの表面を覆う多数の光源は、例えば、多数のLEDを、異なる方向を向いている有向光源として配設することによって、様々な照明可能性を供給する。前記ユーザは、様々な照明機能、例えば、様々な種類の作業照明、又は様々な雰囲気を作成するための周囲照明を容易に選ぶことができる。オン又はオフに切り換えられること以外に、各々の光源の他の動作パラメータも、前記接触感知面を用いて制御されることができる。例えば、光強度は、前記接触の継続期間と共に増大し得る。前記光源の他の光特性は、前記接触感知面に接触する様々な方法によって制御され得る。前記制御装置は、これらの接触方法を認識し、それに従って、前記光源を制御することができる。
【0008】
前記光源が配置される3次元ボディの表面に対応する3次元接触感知面の供給は、従来の照明器具から知られているような多数のスイッチなどより直観的なユーザインタフェースに相当する。接触感知面は、機動性の低下した高齢者によっても制御されることができ、故に、本発明による照明器具の使い勝手の良さは向上される。
【0009】
本発明の好ましい実施例によれば、前記接触感知面は、透光性であり、前記光源が配置される前記ボディの表面を覆い、前記接触感知面の各接触箇所は、前記ボディの表面の、前記各接触箇所が割り当てられる位置のすぐ上に配置される。
【0010】
これは、前記接触感知面の前記接触箇所が、それらが割り当てられる、制御されるべき前記光源の位置のすぐ上に配設され得る更に直観的な方法である。前記ユーザは、単に、各々の位置において、前記照明器具の表面に接触することによって、或る光源の機能を制御することができる。透光性接触感知面を設けることによって、光放射は、前記ユーザインタフェースによって影響を及ぼされない。
【0011】
別の好ましい実施例によれば、前記制御装置は、前記接触感知面における接触の継続期間を検出し、検出された前記継続期間に従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するよう設けられる。
【0012】
別の好ましい実施例においては、前記制御装置は、前記接触感知面における接触のシーケンスを検出し、検出された前記シーケンスに従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するよう設けられる。
【0013】
このようなシーケンスは、接触のない期間によって分離される、多数の、異なる継続期間の接触を含み得る。ほんの一例として、このような接触シーケンスに含まれる各接触は、多数の不連続なステップでだんだんと明るくされる光源の1照明ステップに対応し得る。
【0014】
別の好ましい実施例によれば、前記制御装置は、前記接触感知面の前記接触箇所に割り当てられる位置に位置する点灯される光源のグループのサイズを変更するよう設けられる。
【0015】
例えば、接触の継続期間の増加とともに、前記ボディの表面の対応する位置に位置するグループに含まれる光源の数が、この位置における前記照明器具の照度を増加させるよう、増やされる。
【0016】
好ましくは、前記制御装置は、少なくとも1つの光源の少なくとも1つの特性を変更するよう設けられ、前記特性は、輝度、色、色相及び飽和度のうちの1つを含む。
【0017】
別の好ましい実施例によれば、前記有向光源は、異なる方向を向いているLEDとして設けられる。
【0018】
本発明による、3次元ボディの表面に配設される複数の有向光源を有する照明器具を制御するための方法は、3次元接触感知面上の接触箇所における接触を検出するステップと、前記ボディの表面の、前記接触感知面上の前記接触箇所に割り当てられる位置にある少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを有する。
【0019】
この方法の好ましい実施例によれば、前記接触感知面は、透光性であり、前記光源が配置される前記ボディの表面を覆う。
【0020】
好ましい実施例によれば、この方法は、前記接触感知面における接触の継続期間を検出するステップと、検出された前記継続期間に従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを有する。
【0021】
好ましくは、この方法は、前記接触感知面における接触のシーケンスを検出するステップと、検出された前記シーケンスに従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを有する。
【0022】
別の好ましい実施例によれば、本発明による方法は、前記接触感知面上の前記接触箇所に割り当てられる位置に位置する点灯される光源のグループのサイズを変更するステップを有する。
【0023】
別の好ましい実施例によれば、この方法は、前記少なくとも1つの光源の少なくとも1つの特性を変更するステップを更に有し、前記特性は、輝度、色、色相及び飽和度のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
本発明の他の態様及び利点は、以下に示される詳細な記載から明らかになるだろう。詳細な記載及び特定の例は、本発明の例示的な実施例を示しているが、説明の目的のためのものでしかなく、本発明の範囲を限定することを目的としていないことを理解されるべきである。
【0025】
本発明の上記の特徴、態様及び利点は、添付の図面に関する以下の記載からより良く理解されるようになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による照明器具の或る実施例の概略図である。
【図2】図1に記載の照明器具に含まれる光源の駆動回路の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1に示されている照明器具10は、基本的に、2つのボディパーツ、即ち、球体12と、球体12を支持する台座14とを有する。台座14は、部屋において平らな地下の上に照明器具10を配置するためのスタンドとしての役割を果たす。台座14は、その底部に、平らな載置面16を有する。台座14から、電源と接続されるべき電力コネクタ(図示せず)へ電力ケーブル18が続いている。
【0028】
球体12の球面20は、LEDによって覆われており、図1においては、前記LEDのうちの1つが、参照符号22によって示されている。LEDは、照明器具10から様々な方向に光を放射するよう並べて配設される。隣接するLED22が同じ方向又はほとんど同じ方向を向いていることはあり得る。しかしながら、照明器具10の球体12から、照明器具10を囲む部屋の異なる部分を照明するよう、光が放射されることができるように、少なくとも、異なる方向を向いているLED22のグループが複数存在する。
【0029】
各LED22は、照明器具10の球体12又は台座14内に配置される制御装置によってオンに切り換えられる又はオフに切り換えられるようアドレス指定され得る。制御装置は、以下に記載する、ユーザのユーザインタフェースへの入力に従って、単一のLED22、又はLED22のグループにアドレス指定することができる。
【0030】
ユーザインタフェースは、球体12の表面20においてLED22のアレイを覆う接触感知面24として設けられる。即ち、接触感知面24は、球体12に対応する3次元球形をしている。接触感知面24は、LED22から放射される光が実質的な損失なしに接触感知面24を通過することができるように透光性である。接触感知面24の動作原理は一般に知られている。例えば、接触感知面24は、隙間によって分離される2つの層から成る抵抗性接触感知パネルであり得る。2つの層が押し付けられる場合、これらの層は接触点において接続されるようになり、パネルは、接続される出力を持つ一対の分圧器を形成する。これは、接触事象として検知(register)され、これは、更なる処理のために照明器具10内の制御装置に送信される。照明器具10に組み入れられる接触感知面24の他の例は、表面音響波(SAW)技術、容量性パネル、音響パルス認識又は他のものに基づく接触感知パネルである。3次元接触感知面24の動作原理それ自体は、本発明の一部ではない。制御装置によって更に処理される、接触感知面24上の接触箇所の位置が、特定されることができるのならば、如何なる接触感知面24も、本発明の範囲内で用いられ得る。
【0031】
或る実施例として、LED22は、3次元ボディとして球体12の表面20を形成するガラス層に埋め込まれ得る。表面20のこのガラス層は、接触感知面24を形成する層によって覆われ得る。
【0032】
接触感知面24上の各箇所は、ボディ表面20の或る位置に、即ち、ボディ表面20の、各々の接触箇所の真下に位置する位置に割り当てられる。接触感知面24上の接触箇所が、ユーザの指などによって接触される場合、表面20の割り当てられた位置に位置するLED22の動作状態が変更される。例えば、ボディ表面20の或る位置に位置するLED22は、各々のLED22のすぐ上に位置する接触箇所であって、前記LED22の前記位置に割り当てられている接触箇所において、接触感知面24に接触することによって、オン又はオフに切り換えられることができる。実際には、制御装置が、接触感知面24上の接触箇所を検出し、この接触箇所をボディ表面20の或る位置に割り当てる。次いで、この位置に位置する対応するLED22が、その動作状態を変更される。
【0033】
接触感知面22に接触することによって変更されるLED22の他の動作状態は、LEDによって放射される光の強度、その色、色相及び飽和度を含み得る。LED22の様々な種類の制御を区別する幾つかの方法が供給され得る。例えば、接触感知面24における接触の継続期間を検出し、検出した継続期間に従ってLED22の動作状態を変更する制御装置が設けられ得る。一般的な例は、接触の継続期間の増加とともに、LED22によって放射される光の強度を増大させるものであり得る。別の例は、接触感知面24における接触のシーケンスを検出することができる制御装置を設けるものである。接触感知面24上の或る接触箇所を何回もタップすることは、対応するLED22によって放射される強度を段階的に増大させることができ、前記接触箇所における各タップは、1強度ステップに対応する。
【0034】
球体12の表面20に埋め込まれるLED22の動作状態を制御する別の可能性は、接触感知面24上の接触箇所に割り当てられた位置の1つのLED22だけでなく、接触箇所に割り当てられた位置に位置するLED22のグループの動作状態を制御するものである。例えば、或る接触箇所において接触感知面24に接触することは、前記接触箇所の真下に位置するLED22を中心としたLED22のグループの動作状態を変更することができる。制御装置は、接触感知面24上の接触箇所に割り当てられている位置に位置する点灯されるLED22のグループのサイズを増大させるようプログラムされ得る。この場合には、ユーザは、一回、非常に短い期間の間、接触感知面24に接触して、まさに割り当てられている位置に位置する1つのLED22だけを照らすことができる、ユーザが、より長い期間の間、接触箇所に接触する場合、前記接触箇所のまわりに位置する他のLED22も点灯される。点灯されるLEDのグループのサイズは、点灯されるLED22のグループのサイズを次第に増大させる、所望の接触箇所におけるユーザの接触のシーケンスによって、変更されることもできる。
【0035】
LED22のこのようなグループの3つの例が図1において概略的に示されている。球体12の表面20上の右上領域においては、7個のLED22のグループ26に印がつけられている。これらは、このグループ26の中央LED22の位置の真上に位置する接触箇所に接触することによって点灯され得る。上記のように、制御装置は、球体12の表面20のより大きな領域が点灯されるように、LED22のこのグループ26を、このグループ24のまわりの次のLED22を加えることによって、大きくするようプログラムされ得る。このような、より大きなグループ27の一例が、球体12の表面20の下部に示されており、19個のLED22を含む。
【0036】
球体12を様々な位置において明るくするために、球体12の表面20の異なる位置にある、異なるLED22、又はLED22の異なるグループが、同時に点灯されることができる。LED22、又はLED22のグループは、球体12から放射状に案内される作業照明のような光錐を形成する。例えば、この点灯される、LED22、又はLED22のグループは、或るユーザのための読書灯としての役割を果たすことができる。追加の読書灯を供給するため、LED22の別のグループを点灯するよう、接触感知面24上の異なる箇所が接触されることができる。球体12の表面には多数のLED22が埋め込まれているので、異なる照明状況を供給する種類が数多くある。
【0037】
接触感知面24を補うために、遠隔制御装置のような付加的なユーザデバイスが供給され得る。例えば、このような付加的なユーザインタフェースは、接触感知面24によっては困難を伴ってしか制御することができない、LED22の動作パラメータを変更するのに用いられ得る。このようなユーザデバイスはまた、照明器具10全体をオン又はオフに切り換えて、照明器具10を電源に接続する又は電源から分離するために、制御され得る。
【0038】
表面20に埋め込まれた様々なLED22にアドレス指定するための回路の一例が図2に示されている。
【0039】
この図においては、簡単にするために、表面20の小さく切り取られた部分が、概略的に、平らな面として示されている。実際には、この切り取られた部分は、球面20の一部であるので、わずかに凸状の形状をしている。LED22は、表面20を形成するガラス材料に埋め込まれている。図2は、4つのLED22しか示していないが、単一の制御装置によってより多くのLED22が制御され得る。
【0040】
制御装置28は、様々なLED22の光出力を設定するように電流源30の動作を制御するための電流制御信号を生成するよう設けられる。LED22は直列配置で配設され、各LED22は、各々のLED22のまわりの電流バイパスを形成するスイッチ32によって制御される。スイッチ32が閉じられる場合、電流源20からの電流は、LED22を通過せず、LED22はオフにされる。スイッチ32は、トランジスタとして設けられ得る。
【0041】
制御装置28は、対応するLED22の光出力を個々に制御するために各々のスイッチ32を制御するためのスイッチ制御信号を生成する。更に、制御装置28は、電流源20の動作を制御するための電流制御信号を生成する。LED22を単純にオン/オフ照明状態の間で切り換えること以外に、スイッチ32は、オン/オフ・デューティサイクルを利用するのに十分な速さで(例えば25Hz以上で)それらの電流供給を切り換えることによって、LED22の光出力を減光するよう制御されることもできる。
【0042】
接触感知面24の2つの層34及び36は、球体12のボディ表面20を覆う。これらの層34及び36は、(図2においては示されていない)狭い隙間によって分離される。接触感知面24が接触箇所において押される場合、層34、36は接続され、導電層を流れる電流を変更する分圧器として働く。この接触事象は、制御装置28によって検出及び検知され、故に、接触感知面24上の接触箇所は、位置を特定され、接触箇所の真下のLED22の位置に割り当てられることができる。
【0043】
例えば、ユーザが、参照符号38によって印がつけられている箇所において接触感知面24に接触する場合、この接触箇所38の位置は、制御装置によって検知され、接触箇所38の真下に位置するLED22に割り当てられる。接触箇所38は、この場合には、図2に示されているLED22の列の中の左側のLED22である。
【0044】
即ち、制御装置28は、各接触箇所38を、LED22が配置される表面20内の対応する位置に割り当てることができる。制御装置28は、制御装置28のプログラミングに従って、対応するスイッチ32を動作させることによって、対応するLED22を点灯することができる。
【0045】
図2に示されている回路は、表面20に位置するLED22を制御する簡略化された形態しか示していないことに注意されたい。LED22の照度又は任意の他の照明パラメータの変更のような、LED22を単純にオン又はオフにする以外のLED22の動作状態の変更をするために、より複雑な回路が設けられてもよい。
【0046】
上の記載は、本発明を単に例示することを目的としており、添付の請求項を何らかの特定の実施例又は実施例のグループに限定するものとして解釈されるべきではない。本発明を、本発明の特定の例示的な実施例に関して詳細に説明しているが、請求項において記載されているような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更がなされ得る。従って、明細書及び図面は、例示のようにみなされるべきであり、請求項の範囲を限定することを目的としていない。請求項において、「有する」という用語は、他の要素又はステップを除外せず、単数形表記は、複数性を除外しない。請求項におけるいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されてはならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明器具であり、
3次元ボディの表面に配設される複数の有向光源と、
前記照明器具の動作状態を手動で制御するための制御装置とを有する照明器具であって、
前記制御装置が、3次元接触感知面を有し、
前記接触感知面上の各箇所が、前記ボディの表面の或る位置にある少なくとも1つの光源の動作状態が、前記接触感知面上の、この位置に割り当てられる箇所に接触することによって、変更可能であるように、前記ボディの表面の或る位置に割り当てられる照明器具。
【請求項2】
前記接触感知面が、透光性であり、前記光源が配置される前記ボディの表面を覆い、前記接触感知面の各接触箇所が、前記ボディの表面の、前記各接触箇所が割り当てられる位置のすぐ上に配置される請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記制御装置が、前記接触感知面における接触の継続期間を検出し、検出された前記継続期間に従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するよう設けられる請求項1乃至2のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項4】
前記制御装置が、前記接触感知面における接触のシーケンスを検出し、検出された前記シーケンスに従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するよう設けられる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記制御装置が、前記接触感知面上の前記接触箇所に割り当てられる位置に位置する点灯される光源のグループのサイズを変更するよう設けられる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項6】
前記制御装置が、前記少なくとも1つの光源の特性の少なくとも1つを変更するよう設けられ、前記特性が、輝度、色、色相及び飽和度のうちの少なくとも1つを含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記有向光源が、異なる方向を向いているLEDとして設けられる請求項1乃至6のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項8】
3次元ボディの表面に配設される複数の有向光源を有する照明器具を制御するための方法であって、
3次元接触感知面上の或る箇所における接触を検出するステップと、
前記ボディの表面の、前記接触感知面上の接触箇所に割り当てられる位置にある少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを有する方法。
【請求項9】
前記接触感知面が、透光性であり、前記光源が配置される前記ボディの表面を覆う請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記接触感知面における接触の継続期間を検出するステップと、
検出された前記継続期間に従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを更に有する請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記接触感知面における接触のシーケンスを検出するステップと、
検出された前記シーケンスに従って少なくとも1つの光源の動作状態を変更するステップとを更に有する請求項8乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記接触感知面上の前記接触箇所に割り当てられる位置に位置する点灯される光源のグループのサイズを変更するステップを更に有する請求項8乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの光源の特性の少なくとも1つを変更するステップを更に有し、前記特性が、輝度、色、色相及び飽和度のうちの少なくとも1つを含む請求項8乃至12のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−503428(P2013−503428A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−526160(P2012−526160)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053761
【国際公開番号】WO2011/024111
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】