説明

照明装置および照明システム

【課題】棚部材を有する設備において、効率よく照明できる照明システムを提供する。
【解決手段】照明装置10は、第1方向に間隔を開けて配置され、第1の方向と交わる方向に延在する一対の棚部材21,22の上に設けられ、棚部材21,22から下の面を照明する。照明装置10は、一対の棚部材21,22の上部に延在し、棚部材21,22の上部に固定するための固定部を有する平板部11と、平板部11の下面に設けられ、LED12bおよび導光板12aと、導光板a12の下面に設けられた保持部材とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はLEDを用いた照明装置および照明システムに関し、特に、効率よく照明が可能な照明装置および照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の棚を有する設備において、棚の照明を考慮した構成がたとえば、特開2010―198792号公報(特許文献1)に開示されている。この公報によれば、棚の棚本体は、光を透過する導光板として機能する。照明システムは、棚本体の後端部に着脱可能に取り付けられるフレームと、フレームに取り付けられて棚本体の後端面に対向するLEDとを備える。LEDアレイが発光することにより、この光が棚本体の内部に導かれ、棚本体の表面にある光拡散部から上方に拡散される。これにより、棚本体上の物品を照らしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−198792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の、複数の棚を有する装置における照明システムは上記のように構成されていた。このような構成では、棚の照明としては十分と思われるが、LEDアレイや導光板が複数必要になり、コストがかかり、あまり効率的ではないという問題があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、棚部材を有する設備において、効率よく照明できる照明装置および照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る照明装置は、第1方向に間隔を開けて配置され、第1の方向と交わる方向に延在する一対の棚部材の上に設けられ、棚部材から下の面を照明する。照明装置は、一対の棚部材の上部に延在し、棚部材の上部に固定するための固定部を有する平板部と、平板部の下面に設けられ、LEDおよび導光板と、導光板の下面に設けられた保持部材とを含む。
【0007】
好ましくは、導光板は下面の所定の位置に設けられた光拡散部を含む。
【0008】
さらに好ましくは、LEDはヒートシンクと一体化されている。
【0009】
また、平板部の少なくとも中央部は透光部を有するのが好ましい。
【0010】
この発明の他の局面に係る照明システムは、マトリック状に配列され、それぞれが矩形状の開口部を有する複数の支持部を有する枠部材と、支持部に着脱自在に支持される照明ユニットとを含む。照明ユニットはLEDおよび導光板を含む。
【0011】
好ましくは、LEDはヒートシンクと一体化されている。
【0012】
この発明のさらに他の局面においては、照明システムは、マトリック状に配列され、それぞれが矩形状の開口部を有する複数の支持部を有する枠部材と、枠部材に取付けられたLEDと、LEDに対向する端面を有する導光板とを含み、導光板は枠部材に対して着脱自在に取付けられる。
【発明の効果】
【0013】
この発明においては、照明装置は、一対の棚部材の上部に延在し、棚部材の上部に固定するための固定部を有する平板部と、平板部の下面に設けられたLEDおよび導光板と、導光板の下面に設けられた保持部材とを含むため、棚部材をその上部から効率よく照明できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】棚部材の照明装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1においてIIで示す部分の拡大図である。
【図3】照明装置を示す斜視図である。
【図4】照明装置の細部を示す図である。
【図5】照明ユニットを連続して設けた場合の照明装置を示す斜視図である。
【図6】照明システムの基本となる照明ユニットを保持する枠組構造を示す図である。
【図7】図6においてVII−VIIで示す部分を示す図である。
【図8】照明ユニットを示す斜視図である。
【図9】照明ユニットの細部を示す図である。
【図10】照明システムの他の例を示す図である。
【図11】照明システムのさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はこの発明をサーバのような主要なコンピュータを収容する棚の照明装置として用いた場合の全体構成を示す斜視図である。図1を参照して、人が通過可能な通路30の幅W(第1方向の間隔)を開けて、対向して、サーバを収容した一対の棚部材21,22が配置されている。棚部材21,22は、幅方向に直交する通路方向(第2方向)に所定の長さを有する。一対の棚部材21,22の上端部には、これを覆うように照明装置10が設けられている。照明装置10はそれぞれの棚部材の上端部に固定されている。
【0016】
棚部材21,22は、図1において矢印で示すように開閉する一対の扉21a,21bを有している。この扉21a,21bを開けると、複数の棚板が設けられおり、棚板の上に、サーバ等が載置される。なお、ここでは、サーバ等の図示は省略する。また、棚部材21,22の通路30に面した側のみに扉21a,21bを有し、それ以外の、背面、両側面、天井、床面を含む他の面は全て閉じられているものとする。
【0017】
図2は図1においてIIで示した、照明装置10が棚部材22の通路側上端部に固定される部分の詳細を示す拡大図である。図2を参照して、照明装置10は、棚部材22の通路側の上端部22aと通路側の上端部から下方向に延在する部分22bに沿って取付けられる。なお、扉21a,21bは照明装置10の下部に設けられている。
【0018】
照明装置10は、棚部材22の通路側の上端部22aと通路側の上端部から下方向に延在する部分22bに沿う折り曲げ部材(保持部材)17と、棚部材の上端部22a折り曲げ部材17の上に設けられるアルミの板で形成された平板部11とを含む。平板部11は棚部材21,22の上部に位置する外周部のみがアルミ製であり、透明、または、少なくとも中央部は透光性を有するのが好ましい。
【0019】
折り曲げ部材17は、上端部22aに沿って延在する平面部17aと、平面部17aに直交する垂直部17bと、垂直部17bに直交する平面部17cとが連続した逆Z字状を有している。
【0020】
照明装置10はさらに、平板部11と平面部17cとの間に設けられた導光板12aやLED12b等を含む。平板部11と平面部17cとの間は2層に分かれており、平板部11側には両端にLED12bを有し、LED12bに挟まれるように設けられたアクリル板からなる導光板12aが設けられている。LED12bはアルミの板で形成された第1ヒートシンク15に取付けられている。導光板12aを構成するアクリル板の下面には導光板12aと同じ寸法を有するアクリル板13が設けられている。導光板12aとLED12bとの間には空間が設けられており、同じ空間を開けて、ヒートシンク15の下には同じくアルミで形成された第2ヒートシンク16が設けられている。折り曲げ部材17の平面部17cはその端部が導光板12a,アクリル板13の端部を保持可能な位置まで延在する。なお、図示は省略しているが、平板部11と折り曲げ部材17の平面部17aとは接着等により一体化されており、これが棚部材22aの上面にねじ等で固定されている。また、棚部材21側においても棚部材21と照明装置との間の接続状態は同じである。
【0021】
このような構成であれば、平板部11と平面部17aとを接続するねじを外すことによって照明装置10を棚部材21,22から容易に取外すことができ、照明装置の保守が容易になる。
【0022】
なお、導光板12aの下面に設けられたアクリル板13および第2ヒートシンクは省略してもよい。
【0023】
図3は導光板12aのLED12bに対向する部分を示す図である。図3(A)は平面図であり、図3(B)は図3(A)において、矢印B−Bで示す部分の断面図である。図3を参照して、導光板12aは透明部12dと、LED12bからの光を外部へ拡散するシルク印刷された部分(光拡散部)12cとを含み、シルク印刷された部分12cは、導光板12aのLED12b側の一定幅の部分のみである。この幅の寸法は要求される照明装置の照度に応じて変化する。
【0024】
なお、棚部材21,22に設けられた照明装置10の上部には、通常のように、その部屋の天井に設けられた照明器具19が取付けられおり、照明装置10の中央部は透明の導光板12a、アクリル板13のみが設けられているため、通常は、照明装置10を作動することなく、照明器具19のみで問題はない。棚部材21,22の内部をチェックする場合にのみ照明装置10のLEDを作動させる。
【0025】
次に、照明装置10の要部の具体的構成について説明する。図4は照明装置10の要部の具体的構成を示す斜視図であり、図1に示した照明装置10を反転して示している。ここではクリータイプのLED12bを組み込んだ場合を示しているが、MCMタイプであってもよい。
【0026】
図4を参照して、照明装置10は、平板部11と平板部11の上に設けられた折り曲げ板17とを含む。平板部11と折り曲げ板17の折り曲げられた平面部17cとの間には矩形のヒートシンク15,16が設けられ、一方側のヒートシンク15の平面部17c側にLED12bが固定されている。ヒートシンク15,16は、棚部材21,22の長手方向(第2方向)に延在し、この方向に沿って複数のLED12bが所定の間隔を隔てて一列に整列して取付けられている。このLED12bのヒートシンク15への取付けは、両面テープや接着剤によって行なわれている。また、ヒートシンク15のLED12bの反対側の面には、図示のない配線が設けられている。
【0027】
複数のLED12bが取付けられたヒートシンク15a,15bの間には、LED12bに対向する入射面を有する直方体状の導光板12aが設けられている。導光板12aはアルミ製の平板部11に接着剤等で固定されている。
【0028】
次に、ヒートシンク15a,15bとアルミ製の折り曲げ板17の垂直部17bとの取付け方法について説明する。図4を参照して、折り曲げ板17の外側(棚部材側)にはねじ孔18a,18bが設けられている。また、ヒートシンク15a,15bのねじ孔18a,18bに対応する位置にも図示のないねじ孔が設けられている。このねじ孔18a,18に図示のないねじを挿入することによってアルミ製の折り曲げ板17に対してヒートシンク15,16を着脱自在に取付け可能となる。一方、ヒートシンク15a,15bにはLED12bが取付けられているため、ヒートシンク15a、15bをアルミ製の導光折り曲げ板17から外すことによって、複数のLED12bを一度に取り替えることが可能になる。
【0029】
ここでヒートシンク15,16について説明する。ヒートシンク15,16は矩形の断面を有するアルミ製であり、熱伝導率が高いため、放熱性がよい。また、ヒートシンク15,16を、折り曲げ板17と平板部11とで挟み、且つ、導光板12a等を平板部11と一体化したため薄くて軽く、照明システム10全体からの放熱が可能になる。
【0030】
また、ねじ等を用いて照明装置10を棚部材21,22から着脱自在に取付け可能したため、照明装置のメンテナンスが容易になる。
【0031】
なお、上記実施の形態においては、一対の棚部材の上に単一の照明装置10を載置する場合について説明したが、これに限らず、棚部材間の寸法が大きい時は、照明装置を複数の照明ユニットで構成し、複数の照明ユニットを接続部材で接続してもよい。その場合の構成を図5に示す。
【0032】
図5を参照して、照明装置40は第1照明ユニット40aと、第2照明ユニット40bと、第1照明ユニット40aと第2照明ユニット40bとを接続する接続部材27とを含む。それぞれの照明ユニット40aと40bとの基本構成は照明装置10と同様である。すなわち、照明ユニット40a,40bのそれぞれは、一方の棚部材21の通路側の上端部に設けられ、折り曲げ部材17と同様の形状を有する第1折り曲げ部材25aと、その反対側に設けられ、第1折り曲げ部材25aに対して通路側において線対称に折り曲げられた第2折り曲げ部材25bと、第1および第2折り曲げ部材25a,25bの上に設けられアルミの板で形成された第3折り曲げ部材26とを含み、両者の間にLEDや導光板12a等が挟まれている。
【0033】
なお、第1および第2折り曲げ部材25a,25bはそれぞれの通路方向の端部において、さらに下方向に延在する部分25cを有する。また、第3折り曲げ部材26は、中央部に設けられた平端部26aと平端部26aの両端部において、第1および第2折り曲げ部材25a,25bの垂直部(先の実施の形態における垂直部17bに対応)に沿った垂直部26bと、垂直部26bの上端部から水平方向に第1および第2折り曲げ部材25a,25bの水平部(先の実施の形態における平面部17aに対応)に沿った部分26cを有する。なお、ここでも、平端部26aは透光性を有するものとする。
【0034】
第1照明ユニット40aと第2照明ユニット40bとを接続する接続部材27は、第1照明ユニット40aの折り曲げ部材25bの端部に設けられた下方向に延在する部分25cと、第2照明ユニット40bの折り曲げ部材25aの端部に設けられた下方向に延在する部分25cとをそれぞれの外側から挟むU字状の溝を有する。第1照明ユニット40aと第2照明ユニット40bとの重量が軽い時は、接続部材27で下方向に延在する部分25cを挟むだけでも十分両者を連結保持可能である。
【0035】
一方、重量が重くなる時は接続部材27の下部に、折り曲げ部材25aの延在する方向(紙面に交わる方向)に図示のない支持部材を設け、この支持部材で接続部材27を支持してもよい。このとき、支持部材27は通路30に設けられた図示のない支持具で支持するものとする。この場合、図5に示すように、それぞれの折り曲げ部材の下方向に延在する部分25c間に間隔を設け、ここに、ねじのような、図示のない支持部材との接続部を設ける。
【0036】
また、ここでは、それぞれの折り曲げ部材の棚部材21,22の上部に位置する部分は棚部材21,22の上部に設けられた板28で支持しているが、これに限らず、折り曲げ部材を連続して設け、連続する折り曲げ部材を接続部材27で支持し、この接続部材を棚部材の上で支持するようにしてもよい。
【0037】
なお、上記実施の形態においては、一対の棚部材とその上に設けられた照明装置のみを図示したが、この対が複数横方向(第1方向)や、縦方向(第2方向)に連続的に設けられていてもよい。この場合、図5に示す照明ユニット40a等が連続して設けられてもよい。
【0038】
また、この場合、この照明装置が設けられた部屋を照明装置で上下に区切るようにしてもよい。こうすれば、たとえば、空調装置を照明装置の下部のみで作動させることにより、空調に必要なコストを削減できる。
【0039】
次に、この発明のさらに他の実施の形態について説明する。図6はこの発明に係る照明ユニットを照明システムに用いた場合の照明ユニットを保持する枠部材を示す図である。図6を参照して、枠部材51はマトリック状に配列され、それぞれが矩形状の開口部52を有する複数の支持部53を含む。それぞれの支持部53は、縦方向に配列され、所定の幅と高さを有する複数の縦方向部材54と、縦方向部材54の直交するように横方向に配列され、所定の幅と高さを有する複数の横方向部材55とが交わって構成される。それぞれの支持部53は同一形状を有しているのが好ましい。
【0040】
図7は図6において、矢印VII-VIIで示した部分の断面図に、支持部53に支持されるこの実施の形態に係る照明ユニット60を載置した状態を示す図である。図7を参照して、縦方向部材54および横方向部材55はそれぞれ、その下端部に横方向に延在する突出部54a,55aを含み、これらの突出部54a,55aによって照明ユニット60が支持されている。なお、照明ユニットは全ての支持部53に設ける必要はなく、必要な箇所のみに設け、他の部分には短なる装飾された板等を設けてもよい。
【0041】
次に、この実施の形態に係る照明ユニット60の詳細について説明する。図8はこの実施の形態における照明ユニット60の斜視図であり、図9は図8においてIX-IXで示す部分の断面図である。図8および図9を参照して、照明ユニット60は、全体が縦方向に薄い直方体状である。照明ユニット60は、照明ユニット60の外周部を覆い、断面が「コ」の字状の、アルミ板で形成された外装部61と、外装部61の「コ」の字を構成する上下の辺によって保持された導光板62と、導光板62の縦方向の端面に対向する位置に設けられたLED63と、LED63を保持するとともにLED63からの熱を逃がすための、矩形の断面を有するアルミ製のヒートシンク64とを含む、ヒートシンク64は外装部61に当接するように設けられている。また、LED63とヒートシンク64とは一体化されている。
【0042】
また、LED63に対向する導光板62の下方面には、光を拡散させるためのドット状のシルク印刷パターンが設けられる。なお、LED63は、照明ユニット60を構成する4つの辺の各々に設けてもよいし、縦方向、または、横方向のいずれかの辺において対になるように設けてもよいし、いずれかの辺にのみ設けるようにしてもよい。
【0043】
以上のように、この実施の形態においては、照明ユニット60を枠部材51に着脱自在になるよう、載置可能に構成したため、必要な箇所のみに照明ユニットを提供できる照明システムを提供できる。
【0044】
次にこの発明のさらに他の実施の形態について説明する。図10はこの発明のさらに他の実施の形態を示す図であり、先の実施の形態における図9に対応する。この実施の形態においては、照明ユニットを保持する枠部材にヒートシンクとLEDとを組み込み、アクリル板で構成される導光板本体を枠部材から着脱自在に構成したものである。
【0045】
図10を参照して、この実施の形態においては、枠部材71の基本的な構成は先の実施の形態と同様である。すなわち、枠部材71は縦方向部材74と、縦方向部材74と直交するように横方向に配列され、所定の幅と高さを有する複数の横方向部材75とが交わって構成される。それぞれの部材74、75の下端部には横方向に延在する突出部を有する(ここでは、部材74の下端部に延在する突出部74aのみを示している)。
【0046】
部材74には垂直方向に延在する部材74bと下端部に延在する部分74aとの一部を用いて矩形状の断面を有して縦方向に延在するヒートシンク73と、ヒートシンク73の開口部52側に設けられたLED72とが設けられている。LED72に対向する部分には、アクリル板で構成された導光板76が設けられる。
【0047】
突出部74aはヒートシンク73を構成する部分よりも対向する突出部側に延在し、この部分に導光板76の端部が支持され、導光板76は枠部材71に対して着脱自在に設けられる。
【0048】
なお、ここでは、横方向部材75にはヒートシンクやLEDを設けないが、必要に応じて横方向部材75にもヒートシンクやLEDを設けてもよい。
【0049】
また、ヒートシンクが矩形状の断面を有する場合について説明したが、この形状に限るものではない。また、縦方向部材74全体をヒートシンクとしてもよい。
【0050】
次に、この実施の形態の変形例について説明する。図11はこの変形例を示す図である。この実施の形態においては、縦方向部材74cはL字状であり、矩形の断面を有するヒートシンク73aは縦方向部材74cとは別に設けられている点が先の実施の形態と異なる。それ以外の部分については、先の実施の形態における参照番号と同じ参照番号を付してその説明は省略する。なお、この実施の形態においては、ヒートシンク73aは縦方向部材74cにねじ等77で固定される。すなわち、この実施の形態においては、導光板76だけでなく、ヒートシンク73a自体も縦方向部材74cから着脱自在になる。
【0051】
なお、上記実施の形態においては、導光板本体をアクリル板で構成した場合について説明したが、これに限らず、光の透過性を有し、かつ、自己消化性を有するものであればよい。すなわち、ガラスであってもよいし、ポリカーボネイトであってもよい。
【0052】
また、この実施の形態においても、照明システムの上方に、別の照明器具を設けてもよい。
【0053】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
この発明に係る照明装置は、棚部材をその上部から効率よく照明できるため、照明装置として有利に利用される。
【符号の説明】
【0055】
10 照明装置、11 平板部、12a 導光板、12b LED、13 アクリル板、15 第1ヒートシンク、16 第2ヒートシンク、17 折り曲げ部材、21,22 棚部材、30 通路。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に間隔を開けて配置され、前記第1の方向と交わる方向に延在する一対の棚部材の上に設けられ、前記棚部材から下の面を照明する照明装置であって、
前記一対の棚部材の上部に延在し、前記棚部材の上部に固定するための固定部を有する平板部と、
前記平板部の下面に設けられ、LEDおよび導光板と、
前記導光板の下面に設けられた保持部材とを含む、照明装置。
【請求項2】
前記導光板は下面の所定の位置に設けられた光拡散部を含む、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記LEDはヒートシンクと一体化されている、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記平板部の少なくとも中央部は透光部を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
【請求項5】
マトリック状に配列され、それぞれが矩形状の開口部を有する複数の支持部を有する枠部材と、
前記支持部に着脱自在に支持される照明ユニットとを含み、
前記照明ユニットはLEDおよび導光板を含む、照明システム。
【請求項6】
前記LEDはヒートシンクと一体化されている、請求項5に記載の照明システム。
【請求項7】
マトリック状に配列され、それぞれが矩形状の開口部を有する複数の支持部を有する枠部材と、
前記枠部材に取付けられたLEDと、
前記LEDに対向する端面を有する導光板とを含み、
前記導光板は前記枠部材に対して着脱自在に取付けられる、照明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−119133(P2012−119133A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267042(P2010−267042)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(508364174)早水電機工業株式会社 (2)
【出願人】(510316752)
【Fターム(参考)】