説明

照明装置

【課題】蓋板の照明装置本体からの取り外し作業を容易にすることができる照明装置を提供する。
【解決手段】センタカバー3は、照明装置本体に対して着脱することが可能であって、照明装置本体の中央部に設けられた開口部10を覆うことができる。センタカバー3の一方側には、センタカバー3を照明装置本体に取り付けるための引掛部(31、21)を設けてある。また、センタカバー3の他方側には、センタカバー3を照明装置本体に取り付けるための付勢部(41、22)を設けてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面等に設置される照明装置に関し、照明装置本体に着脱可能に取り付けられる蓋板を備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、省電力化及び長寿命化に優れているとして蛍光灯や白熱灯に替わって発光ダイオード(LED)などを光源とする照明装置の開発が行われており、これらの照明装置は、住宅用の照明に限らず、オフィス又は店舗用の照明などに広く用いられつつある。
【0003】
例えば、照明装置本体の筐体に平面視略円形の凹部からなる収容部を備え、収容部の外周部に4つの係止孔を有し、照明装置本体を天井面に設置した後、カバーの裏面に設けた4つの係止脚を前述の係止孔に嵌め込むことによりカバーを照明装置本体に取り付けることができるLED照明装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−49830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の照明装置にあっては、円盤状のカバー(蓋板)の周縁部に等間隔に4つの係止脚を設けてあるので、係止脚が一旦係止孔に嵌め込まれた場合、カバーが4か所で照明装置本体と固定されるため、容易にカバーを取り外すことができない。このため、照明装置の保守等でカバーを取り外す際の作業性が悪いという問題がある。また、カバーの周縁部に設けられた係止脚はカバーの中心から外向きに設けられているので、係止脚を係止孔に嵌め込んだつもりが完全に嵌め込まれていなかった場合、カバーの自重で係止脚が係止孔から容易に外れ、カバーが落下するという問題もある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、蓋板の照明装置本体からの取り外し作業を容易にすることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明装置は、光源部を有する照明装置本体と、該照明装置本体に着脱可能に取り付けられる蓋板とを備える照明装置において、前記蓋板の一方側を前記照明装置本体に引掛けて保持することが可能な引掛部と、前記蓋板の他方側を付勢力で前記照明装置本体に係止するための付勢部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、蓋板の一方側を照明装置本体に引掛けて保持することが可能な引掛部と、蓋板の他方側を付勢力で照明装置本体に係止するための付勢部とを備える。蓋板の一方側とは、例えば、蓋板の中央部から周辺部寄りの一部分であり、他方側とは、蓋板の中央部を間にして当該一方側と他方側の周辺部寄りの一部分である。蓋板の一方側を照明装置本体に引掛けて保持することが可能な引掛部と、蓋板の他方側を付勢力で照明装置本体に係止するための付勢部とを備える。蓋板を照明装置本体に取り付ける場合、まず引掛部で蓋板の一方側を照明装置本体に引掛けて保持した状態で、次に付勢部で蓋板の他方側を照明装置本体に係止する。付勢力を利用して蓋板を照明装置本体に係止するので、従来の取付構造に比べて容易に取り付けることができるとともに確実に取り付けることができる。また、蓋板の他方側だけを付勢力を利用して取り付けているので、例えば、蓋板の取付箇所のすべてを付勢力で取り付ける場合、あるいは取付箇所のすべてを嵌合させて取り付ける場合等に比べて、容易に取り外すことができる。
【0009】
本発明に係る照明装置は、前記付勢部は、前記蓋板の他方側を前記照明装置本体に係止した係止状態で該蓋板に所定方向の張力を加えることにより前記係止状態から解除可能に構成してあることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、付勢部は、蓋板の他方側を照明装置本体に係止した係止状態で蓋板に所定方向の張力を加えることにより係止状態から解除可能にすることができる。所定方向は、蓋板を照明装置本体から取り外す際に蓋板に加える力の方向であり、例えば、蓋板を引っ張る方向である。これにより、蓋板を引っ張るだけで、蓋板と照明装置本体との係止状態を解除して蓋板を照明装置本体から簡単に取り外すことができる。
【0011】
本発明に係る照明装置は、前記引掛部は、前記蓋板の前記一方側の表面から前記他方側へ延設された延設部材と、前記照明装置本体に設けられ、前記延設部材を引掛ける引掛部材とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、引掛部は、蓋板の一方側の表面から他方側へ延設された延設部材と、照明装置本体に設けられ、延設部材を引掛ける引掛部材とを備える。延設部材の長さ寸法は、適宜設定することができるが、引掛部材に引掛けるのに十分な長さであればよい。延設部材が、蓋板の一方側の表面から他方側へ延設されているので、延設部材を引掛部材に引掛けた場合、蓋板の自重により延設部材が引掛部材に引掛けた状態を維持することができ、延設部材が引掛部材から抜け落ちることがない。これにより、蓋板の他方側が付勢部により照明装置本体に係止していない状態でも、蓋板の落下を防止することができる。
【0013】
本発明に係る照明装置は、前記延設部材との間で前記引掛部材を挟持する挟持部材を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、延設部材との間で引掛部材を挟持する挟持部材を備える。挟持部材により引掛部材が延設部材から外れることを防止することができるので、蓋板の落下をさらに確実に防止することができる。
【0015】
本発明に係る照明装置は、前記付勢部は、前記蓋板の前記他方側に立設された被押圧部材と、前記照明装置本体に設けられ、前記被押圧部材を押圧するバネ部材とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、付勢部は、蓋板の他方側に立設された被押圧部材と、照明装置本体に設けられ、被押圧部材を押圧するバネ部材とを備える。バネ部材の付勢力が被押圧部材を押圧するので、蓋板を照明装置本体に確実に係止することができる。また、付勢力よりも大きな力で蓋板を照明装置本体から離すことにより、蓋板を容易に取り外すことができる。
【0017】
本発明に係る照明装置は、前記付勢部は、前記蓋板の前記他方側に立設されたバネ部材と、前記照明装置本体に設けられ、前記バネ部材により押圧される被押圧部材とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、付勢部は、蓋板の他方側に立設されたバネ部材と、照明装置本体に設けられ、バネ部材により押圧される被押圧部材とを備える。バネ部材の付勢力が被押圧部材を押圧するので、蓋板を照明装置本体に確実に係止することができる。また、付勢力よりも大きな力で蓋板を照明装置本体から離すことにより、蓋板を容易に取り外すことができる。
【0019】
本発明に係る照明装置は、前記被押圧部材は、前記バネ部材により押圧される凸部を備え、前記バネ部材は、前記蓋板を照明装置本体に取り付けた状態で前記凸部に係止する係止部を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、被押圧部材は、バネ部材により押圧される凸部を備え、バネ部材は、蓋板を照明装置本体に取り付けた状態で凸部に係止する係止部を備える。係止部は、例えば、バネ部材の端部、あるいは凸部に係止するようにバネ部材の一部を屈曲させた部分とすることができる。係止部と凸部とが係止するので、蓋板を照明装置本体に確実に係止させることができる。
【0021】
本発明に係る照明装置は、前記被押圧部材は、前記バネ部材により押圧される凹部を備え、前記バネ部材は、前記蓋板を照明装置本体に取り付けた状態で前記凹部に係止する係止部を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、被押圧部材は、バネ部材により押圧される凹部を備え、バネ部材は、蓋板を照明装置本体に取り付けた状態で凹部に係止する係止部を備える。係止部は、例えば、凹部に係止するようにバネ部材の一部を屈曲させた突出部分とすることができる。係止部と凹部とが係止するので、蓋板を照明装置本体に確実に係止させることができる。
【0023】
本発明に係る照明装置は、前記係止部は、前記バネ部材を屈曲させた屈曲面を有し、前記凸部又は凹部は、前記屈曲面に当接する当接面を有し、前記蓋板を照明装置本体から取り外す場合、前記当接面及び前記屈曲面同士を摺動させるように構成してあることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、係止部は、バネ部材を屈曲させた屈曲面を有する。被押圧部材の凸部又は凹部は、屈曲面に当接する当接面を有する。蓋板を照明装置本体に取り付けた状態では、バネ部材の屈曲面と被押圧部材の凸部又は凹部の当接面とは当接した状態でバネ部材と被押圧部材とが係止している。当接面及び屈曲面は、蓋板を照明装置本体から取り外す場合、お互いに摺動するように構成してある。例えば、蓋板を照明装置本体から取り外すため蓋板を照明装置本体から離隔させる場合、当接面及び屈曲面同士を摺動させることにより、蓋板を引っ張るだけで容易に照明装置本体から取り外すことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、蓋板の照明装置本体からの取り外し作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施の形態の照明装置の構成の一例を示す外観図である。
【図2】本実施の形態の照明装置の構成の要部一例を示す断面図である。
【図3】センタカバーの構成の一例を示す断面図である。
【図4】センタカバーの構成の一例を示す平面図である。
【図5】照明装置本体の開口部付近の構成の一例を示す要部断面図である。
【図6】センタカバーの一方側を照明装置本体に引掛ける際の様子を示す説明図である。
【図7】センタカバーの他方側を照明装置本体に係止する際の様子を示す説明図である。
【図8】センタカバーの他方側を照明装置本体に係止した状態の様子を示す説明図である。
【図9】センタカバーを照明装置本体に取り付ける様子を示す説明図である。
【図10】センタカバーを照明装置本体に取り付ける様子を示す説明図である。
【図11】センタカバーを照明装置本体に取り付ける様子を示す説明図である。
【図12】付勢部の構成の他の例を示す説明図である。
【図13】実施の形態2のセンタカバーの構成の例を示す分解斜視図である。
【図14】実施の形態2のセンタカバーの要部斜視図である。
【図15】引掛部材の外観斜視図である。
【図16】実施の形態3のバネ部材の外観斜視図である。
【図17】実施の形態3のバネ部材の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の照明装置100の構成の一例を示す外観図である。以下の説明では、照明装置100として、天井等の取付面に着脱可能に取り付けることができるシーリングライトを例として挙げるが、本実施の形態の照明装置100は、シーリングライトに限定されるものではない。
【0028】
図1に示すように、照明装置100は、金属製(例えば、アルミニウム製)であって略矩形状のシャーシ1を備え、シャーシ1は天井等に取り付け、シャーシ1には、略矩形状であって光拡散性を有する透光カバー2を取り付けてある。シャーシ1、透光カバー2及びシャーシ1と透光カバー2とで囲まれる空間に内蔵される光源部、種々の電気部品、構造部品(不図示)を含めて照明装置本体と称する。透光カバー2の中央部には略矩形状であって着脱可能な蓋板としてのセンタカバー3を取り付けてある。なお、センタカバー3の平面視の形状は、矩形状に限定されるものではなく、円形状、楕円形状、三角形状など他の形状でもよい。
【0029】
なお、センタカバー3には、照度センサ及びワイヤレスリモートコントロールなどの遠隔操作端末装置(以下、「リモコン」とも称する)からの光信号を受光する受光部(いずれも不図示)のための透明窓(不図示)を設けてある。
【0030】
図2は本実施の形態の照明装置100の構成の要部一例を示す断面図である。照明装置100は、シャーシ1、透光カバー2、センタカバー3等の他に、光源部としてのLEDモジュールを実装した実装基板6、LEDモジュールに電力を供給する電源部(不図示)などを備える。実装基板6上のLEDモジュールからの光は透光カバー2を透過して外部へ放射される。シャーシ1の中央部には、照明装置100を天井などの設置面に設置するための略円筒状の取付部材7を設けてある。天井面に固定された引掛けシーリング(不図示)に取付部材7を引掛けることにより、照明装置100を天井面に設置することができる。
【0031】
電源部は、LEDモジュールに所要の電流を供給するための定電流回路を有するとともに、LEDモジュールに供給する電流を調整(調光)するためのPWM回路などの電流調整回路、リモコンからの光信号に基づいて照明装置100の動作を制御する制御回路などを有する。
【0032】
LEDモジュールは、例えば、昼光色のLEDモジュールであるが、電球色でもよく、あるいは両者の組み合わせでもよい。昼光色と電球色のLEDモジュールを組み合わせ、それぞれのLEDモジュールに流れる電流を調整することにより、調色機能を実現することができる。図2の構成は、一例であって、図2の例に限定されるものではない。例えば、LEDモジュールを実装した実装基板6の配置は、他の構成でもよい。
【0033】
センタカバー3は、照明装置本体に対して着脱することが可能であって、照明装置本体の中央部に設けられた開口部10を覆うことができる。開口部10は、照明装置本体を天井面等に設置する際に、天井面に固定した引掛けシーリングに取付部材7を引掛ける作業、電源線などの配線作業のための作業空間へのアクセスを可能にするものである。
【0034】
センタカバー3の一方側には、センタカバー3を照明装置本体に取り付けるための引掛部(図2で例示する符号31、21に相当するもの)を設けてある。また、センタカバー3の他方側には、センタカバー3を照明装置本体に取り付けるための付勢部(図2で例示する符号41、22に相当するもの)を設けてある。なお、引掛部及び付勢部の詳細は後述する。
【0035】
センタカバー3の一方側(片側とも称する)とは、例えば、センタカバー3の中央部から周辺部寄りの一部分であり、他方側(反対側とも称する)とは、センタカバー3の中央部を間にして当該一方側と他方側の周辺部寄りの一部分である。換言すると、センタカバー3の中央を中心として前記一方側と略対称となる位置である。なお、引掛部および付勢部の位置は、センタカバー3の一方側と他方側との両方でセンタカバー3が自重で傾くことなくバランス良く照明装置本体に取り付けることができる箇所であれば、センタカバー3の任意の箇所でよい。
【0036】
図3はセンタカバー3の構成の一例を示す断面図であり、図4はセンタカバー3の構成の一例を示す平面図である。なお、図4はセンタカバー3を照明装置本体に取り付けた状態で照明装置本体側から見た場合の平面視での状態を表す。
【0037】
センタカバー3は、平面視が略矩形状(長方形状又は正方形状)の板体30で構成されている。板体30の一面(照明装置本体に取り付けた状態で照明装置本体側の表面)には、引掛部としての延設部材31、31、付勢部としての被押圧部材41を設けている。
【0038】
延設部材31、31は、センタカバー3の一方側としての、板体30の4縁辺のうちの一縁辺の近傍に、お互いに適長離隔して配置されている。また、被押圧部材41は、センタカバー3の他方側としての、板体30の前述の一縁辺に対向する他方側の他縁辺の近傍に配置されている。延設部材31、31、被押圧部材41は、平面視が、センタカバー3の重心を囲む三角形の頂点に位置するので、センタカバー3をバランス良く照明装置本体に取り付けることができる。
【0039】
延設部材31は、適長の長さ寸法(縁辺に沿った長さ)及び高さ寸法を有し、板体30の一面に設けた壁部311と、当該壁部311の先端から板体30の中央部(前述の縁辺に対応する他方側の縁辺)へ適長の幅寸法だけ延設された延設部312とを有する。すなわち、延設部312と板体30の一面との間には、壁部311の略高さ寸法、延設部312の略長さ寸法及び幅寸法で画定される隙間314が形成されている。当該隙間には、後述の引掛部材21を挿入することにより、延設部材31を引掛部材21に引掛けることができる。なお、延設部材31の長さ寸法は、適宜設定することができるが、引掛部材21に引掛けるのに十分な長さであればよい。
【0040】
図3の例では、延設部312は、延設方向に沿って板体30の一面との間隔が大きくなるように傾斜させて設けてある。これにより、センタカバー3を照明装置本体に取り付ける際に、引掛部材21が挿入される隙間314の入り口を広くすることができ、さらに板体30を照明装置本体に対して斜めにした状態で引掛部材21が引掛けられるのでセンタカバー3の他方側(反対側)が邪魔になりにくくすることができる。これにより、延設部材31を引掛部材21に引掛け易くすることができる。
【0041】
また、延設部312を壁部311の先端から板体30の中央部側に延設することで、延設部31を引掛部材21に引掛けたときに、延設部31が引掛部材21から抜け落ちず延設部31のみで安定してセンタカバー3を照明装置本体に保持して仮止めすることができる。
【0042】
被押圧部材41は、板体30の一面から立設した立設部411と、立設部411の先端に前述の他縁辺側の表面に形成した凸部412とを有する。凸部412が、後述のバネ部材22に当接することにより、被押圧部材41はバネ部材22により押圧される。センタカバー3を照明装置本体に取り付ける際及び取り外す際に凸部412はバネ部材22に摺動するように構成されている。
【0043】
板体30の一面の延設部材31、31の間の位置近傍には基台51を設けてある。基台51には帯状の板バネ52を固定してある。板バネ52の両端は、図4に示すように、平面視がL字状に屈曲された形状にしてある。L字状に形成された端部は、図3に示すように、断面形状が略S字状に形成された挟持部材521をなす。
【0044】
挟持部材521は、センタカバー3の一方側だけを照明装置本体に引掛けた状態、あるいはセンタカバー3の一方側を照明装置本体に引掛けるとともに、他方側も照明装置本体に係止させた状態で、延設部材31との間で引掛部材21を挟持する。挟持部材521により引掛部材21が延設部材31から外れることを防止することができるので、センタカバー3の落下を確実に防止することができる。
【0045】
図3及び図4の例では、延設部材31を板体30の縁辺に沿って離隔して2つ設けているが、これに限定されるものではなく、適長の延設部材31を板体30の縁辺に沿って1つ設ける構成でもよい。
【0046】
図5は照明装置本体の開口部10付近の構成の一例を示す要部断面図である。照明装置本体は、センタカバー3を照明装置本体に取り付けた状態で、延設部材31に対応する位置に、引掛部材21を設けてある。
【0047】
引掛部材21は、例えば、金属製の板材の端部を断面形状が略L字状に形成したものである。なお、引掛部材21の材質は金属製に限らず合成樹脂製でもよい。延設部312と板体30の一面との間の隙間に引掛部材21を挿入することにより、延設部材31を引掛部材21に引掛けることができる。
【0048】
また、照明装置本体は、センタカバー3を照明装置本体に取り付けた状態で、被押圧部材41に対応する位置に、バネ部材22を設けてある。
【0049】
バネ部材22は、被押圧部材41の幅寸法と略同寸法の幅寸法を有する。バネ部材22は、長手方向が、センタカバー3を照明装置本体に取り付ける場合、あるいは取り外す場合に、被押圧部材41の凸部412が移動する方向、すなわち略垂直方向となるように設けてある。また、バネ部材22は、先端側が照明装置本体の中央部に近づくように垂直方向に対して傾斜させて設けている。これにより、被押圧部材41の凸部412が照明装置本体側へ移動するにつれて(すなわち、センタカバー3を照明装置本体に近づけるにつれて)、バネ部材22が被押圧部材41を押圧する力が増加するようになっている。
【0050】
バネ部材22の先端側には、被押圧部材41の凸部412に係止する係止部221を有する。係止部221は、バネ部材の端部を透光カバー2の外側に向けて略L字状に屈曲させたものである。
【0051】
上述のように、本実施の形態では、センタカバー3の一方側を照明装置本体に引掛けて保持することが可能な引掛部としての延設部材31及び引掛部材21と、センタカバー3の中央部を間にして当該一方側の他方側を付勢力で照明装置本体に係止するための付勢部としての被押圧部材41及びバネ部材22とを備える。センタカバー3を照明装置本体に取り付ける場合、まず引掛部でセンタカバー3の一方側を照明装置本体に引掛けて保持した状態で、次に付勢部でセンタカバー3の他方側を照明装置本体に係止する。付勢力を利用してセンタカバー3を照明装置本体に係止するので、容易に取り付けることができるとともに、凸部412が221aに係止して初めてセンタカバー3が照明装置本体に取り付けられるので、確実に取り付けることができる。
【0052】
また、付勢部としての被押圧部材41及びバネ部材22は、センタカバー3の他方側を照明装置本体に係止した係止状態でセンタカバー3に所定方向の張力を加えることにより係止状態から解除可能にすることができる。所定方向は、センタカバー3を照明装置本体から取り外す際にセンタカバー3に加える力の方向であり、例えば、センタカバー3を下方に引っ張る方向である。これにより、センタカバー3を引っ張るだけで、センタカバー3と照明装置本体との係止状態を解除してセンタカバー3を照明装置本体から簡単に取り外すことができる。すなわち、センタカバー3の他方側だけを付勢力を利用して取り付けているので他方側を引っ張るだけで付勢部による係止を取り外すことができ、例えば、センタカバーの取付箇所のすべてを付勢力で取り付ける場合、あるいは取付箇所のすべてを嵌合させて取り付ける場合等に比べて、容易に取り外すことができる。さらに、図2に示すように、センタカバー3の他方側(縁辺部)と照明装置本体(透光カバー2)との間に、センタカバー3の他方側を指で引掛けて引っ張るための隙間301を設けてあるので、容易に付勢部による係止を取り外すことができる。
【0053】
図6はセンタカバー3の一方側を照明装置本体に引掛ける際の様子を示す説明図である。図6に示すように、延設部材31の延設部312が、センタカバー3の一方側の表面から他方側へ延設されているので、延設部材31を引掛部材21に引掛けた場合、センタカバー3の自重により延設部材31が引掛部材21に引掛けた状態を維持することができ、延設部材31が引掛部材21から抜け落ちることがない。これにより、センタカバー3の他方側の被押圧部材41が照明装置本体のバネ部材22に係止していない状態でも、センタカバー3の落下を防止することができる。
【0054】
また、挟持部材521は、センタカバー3の一方側だけを照明装置本体に引掛けた状態で、延設部材31との間で引掛部材21を挟持する。すなわち、引掛部材21の先端およびL字に屈曲された引掛け部材21の角部が延設部材31及び挟持部材521により狭持されることで、センタカバー3は照明装置本体の中心と反対方向に強く力を入れて押されない限り、引掛部材21は延設部材31から外れにくい状態となる。これにより、引掛部材21が延設部材31から外れることを防止することができるので、センタカバー3の落下をさらに確実に防止することができる。
【0055】
図7はセンタカバー3の他方側を照明装置本体に係止する際の様子を示す説明図である。図7で示す状態は、図6で例示したように、センタカバー3の延設部材31を照明装置本体の引掛部材21に引掛けて保持した状態を示す。センタカバー3の一方側だけが照明装置本体に保持(仮留め)されているので、センタカバー3は水平方向に対して傾いた状態となる。
【0056】
図7に示すように、センタカバー3の延設部材31を照明装置本体の引掛部材21に引掛けて保持した状態で、センタカバー3の他方側を照明装置本体の方向(図7中、矢印Aで示す方向)に向かって押し上げる。センタカバー3の他方側を単に押し上げるだけで、被押圧部材41の凸部412がバネ部材22の表面を摺動して、バネ部材22の先端側へ移動する。この際にバネ部材22は、付勢力に反する方向(図7中、矢印Bで示す方向)に撓むので、バネ部材22の被押圧部材41に対する押圧力は増加する。
【0057】
被押圧部材41の凸部412が、バネ部材22の先端が屈曲した角に位置する係止部221付近に到達した状態でバネ部材22の被押圧部材41に対する押圧力は最も大きくなる。しかし、凸部412が係止部221を通過した後は、バネ部材22の付勢力により、バネ部材22の撓みが軽減してバネ部材22は元の形状に近い形状に戻り、凸部412の当接面412aが係止部221の屈曲面221aに当接した状態で、係止部221が凸部412に係止する。
【0058】
従って、凸部412がバネ部材22の係止部221を通過して初めてセンタカバー3の他方側が照明装置本体に係止する。すなわち、取付作業時に凸部412が係止部221に到達するまでは、凸部412にはバネ部材22の付勢力により照明装置本体から離れる方向に力が作用するので、バネ部材22の係止部221の手前で凸部412が止まった状態で保持されることがない。これにより、付勢部による係止がなされない場合にはセンタカバー3は引掛部のみにより保持され、必ず水平方向に対して傾斜した状態となるので、センタカバー3の取り付けが不完全であることが容易にわかるので、落下を未然に防ぐことができる。
【0059】
図8はセンタカバー3の他方側を照明装置本体に係止した状態の様子を示す説明図である。バネ部材22の付勢力によりバネ部材22が被押圧部材41を押圧し、凸部412の当接面412aが係止部221の屈曲面221aに当接した状態で、係止部221が凸部412に係止するので、センタカバー3を照明装置本体に確実に係止することができる。
【0060】
また、図8に示すように、センタカバー3を照明装置本体から取り外す場合には、センタカバー3を照明装置本体と反対の方向(図8中、矢印Cで示す方向)に押し下げる。
【0061】
凸部412の当接面412a及び係止部221の屈曲面221aは、センタカバー3を照明装置本体から取り外す場合、係止状態から互いに摺動して係止状態の解除が可能となるように構成してある。すなわち、当接面412a及び屈曲面221aは、垂直方向に対して摺動し易いように傾斜させてある。センタカバー3を照明装置本体から取り外すためセンタカバー3を照明装置本体から離隔させる場合、センタカバー3を、バネ部材22の付勢力よりも大きな力で押し下げる(引っ張る)だけでバネ部材22が凸部412から力を加えられて付勢部による係止が解除される方向(照明装置本体の中心に対して外側方向)に撓み、当接面412aが屈曲面221aに対して摺動することで容易に照明装置本体から取り外すことができる。
【0062】
図9、図10及び図11はセンタカバー3を照明装置本体に取り付ける様子を示す説明図である。センタカバー3を照明装置本体に取り付ける場合、図9に示すように、まず、センタカバー3の一方側にある延設部材31を照明装置本体にある引掛部材21に引掛ける。
【0063】
図10は、延設部材31を照明装置本体にある引掛部材21に引掛けた状態を示す。延設部材31が、センタカバー3の中央部の方向に沿って延設されているので、延設部材31を引掛部材21に引掛けた状態でもセンタカバー3が落下しない。センタカバー3の一方側が照明装置本体に引掛けられて保持された状態で、センタカバー3の他方側を押し上げる。
【0064】
図11に示すように、センタカバー3の一方側が照明装置本体に引掛けられて保持された状態で、センタカバー3の他方側を押し上げるだけで、被押圧部材41がバネ部材22に係止する。バネ部材22の付勢力により、被押圧部材41がバネ部材22に確実に係止するので、センタカバー3を照明装置本体に確実に取り付けることができる。なお、センタカバー3を照明装置本体から取り外す場合には、図9〜図11で示す操作と逆の順序の操作を行えばよい。
【0065】
上述の例では、被押圧部材41に凸部412を設ける構成であったが、これに限定されるものではない。
【0066】
図12は付勢部の構成の他の例を示す説明図である。図12に示すように、付勢部を構成する被押圧部材41は、板体30の一面から立設した立設部411と、立設部411の前述の他縁辺側の表面に形成した凹部413とを有する。また、付勢部を構成するバネ部材22は、先端側の近傍に凹部413の形状に合わせた係止部222を有する。係止部222は、例えば、凹部413に係止するようにバネ部材22の一部を屈曲させた突出部分である。
【0067】
凹部413は、係止部222に当接することにより、被押圧部材41はバネ部材22により押圧される。係止部222と凹部413とが係止するので、センタカバー3を照明装置本体に確実に係止させることができる。
【0068】
また、凹部413の当接面413a及び係止部222の屈曲面222aは、センタカバー3を照明装置本体から取り外す場合、お互いに摺動するように構成してある。すなわち、当接面413a及び屈曲面222aは、垂直方向に対して摺動し易いように傾斜させてある。センタカバー3を照明装置本体から取り外すためセンタカバー3を照明装置本体から離隔させる場合、当接面413a及び屈曲面222a同士を摺動させることにより、センタカバー3を、バネ部材22の付勢力よりも大きな力で押し下げる(引っ張る)だけで容易に照明装置本体から取り外すことができる。
【0069】
上述の実施の形態では、センタカバー3の他方側だけをバネ部材の付勢力で係止するので、仮にセンタカバー3の他方側の付勢部による係止が外れた場合でも、センタカバー3の一方側の引掛部でセンタカバー3は照明装置本体に保持され落下することがなく、かつセンタカバー3が傾いた状態で保持されるので、付勢部で確実に係止されていない状態が直ぐに分かるという利点がある。
【0070】
上述の実施の形態では、センタカバー3は照明装置本体の中央部に取り付ける構成であったが、センタカバー3の取り付け位置はこれに限定されるものではない。また、センタカバー3の平面視の形状が矩形状であったが、これに限定されるものではなく他の形状でもよい。
【0071】
上述の実施の形態では、付勢部は、センタカバー3の他方側に立設された被押圧部材41と、照明装置本体に設けられたバネ部材22であったが、これに限定されるものではない。例えば、付勢部として、センタカバー3の他方側に立設されたバネ部材と、照明装置本体に設けられ、当該バネ部材により押圧される被押圧部材とを備える構成でもよい。この場合でも、バネ部材の付勢力が被押圧部材を押圧するので、センタカバー3を照明装置本体に確実に係止することができる。また、付勢力よりも大きな力でセンタカバー3を照明装置本体から引き下げることにより、センタカバー3を容易に取り外すことができる。
【0072】
上述の実施の形態では、挟持部材をセンタカバー3に設ける構成であったが、これに限定されるものではなく、照明装置本体側に挟持部材を設けることもできる。この場合には、挟持部材は、引掛部材21との間で延設部材31を挟持するようにすればよい。
【0073】
(実施の形態2)
上述の実施の形態1(例えば、図4)では、板体30の一面の延設部材31、31の間の位置近傍に基台51と、当該基台51に帯状の板バネ52とを備え、板バネ52の端部に挟持部材521を備える構成であったが、これに限定されるものではない。以下、挟持部材の他の例について説明する。
【0074】
図13は実施の形態2のセンタカバー3の構成の例を示す分解斜視図であり、図14は実施の形態2のセンタカバー3の要部斜視図である。また、図15は引掛部材21の外観斜視図である。なお、図15の構成は、実施の形態1、2で同じである。図13、図14の例では、図4の例の基台51及び板バネ52に代えて、ガイドリブ61、挟持部材としての補助スプリング62、スプリングカバー板63、ビス64、ビス孔65などを備える点で異なる。
【0075】
ガイドリブ61は、板体30の一面に立設した平面視が略U字状の側壁部611を有し、側壁部611の一方側(板体30の中央側)には湾曲した湾曲部611aを有し、側壁部611の他方側は対設した構成をなす。側壁部611は、湾曲部611aの方向に向かって高くなる稜612を有する。
【0076】
稜612の高さが板体30の中央部に向かって高くなるように形成してあるので、センタカバー30を斜めにして、延設部材31を照明装置本体の引掛部材21に引掛ける場合、稜612は略水平となり、引掛部材21にスムーズに引掛けることができる。
【0077】
側壁部611の内側には、補助スプリング62が配置され、側壁部611の一部には、補助スプリング62の一部が露出するように開口部613を設けてある。
【0078】
補助スプリング62は、中途をコイル状に券回したコイル部623と、一端側を略L字状に形成してなる撓み部621及び留め部622とを有する。補助スプリング62をガイドリブ61の内側に配置し、補助スプリング62を覆うようにスプリングカバー板63を配置し、ビス64で固定する。スプリングカバー板63は、例えば、合成樹脂製であり、補助スプリング62に引掛部材21から力が加わったときに補助スプリング62の移動をガイドする。補助スプリング62をガイドリブ61の内部に取り付けた状態で、撓み部621及び留め部622がガイドリブ61から露出する。
【0079】
また、図15に示すように、引掛部材21は、延設部材31、31の位置に合わせて離隔して設けてあり、対向する引掛部材21の縁辺は略L字状に形成してなるガイド部211及び固定部212を有する。
【0080】
センタカバー30を照明装置本体に取り付ける場合には、図13及び図14において符号Dで示す矢印の向きにセンタカバー30を移動させる。このとき、稜612とガイド部211とがガイドとなって引掛け位置を容易に合わせることができる。
【0081】
センタカバー30を矢印Dの方向に沿ってさらに移動させると、ガイド部211が補助スプリング62の撓み部621に当接して符号Eで示す矢印の方向に移動しつつ符号Fで示す矢印の向きに力が加わり、撓み部621がガイドリブ61の内側の方へ押圧され撓む。
【0082】
さらに、センタカバー30を矢印Dの方向に沿ってさらに移動させると、ガイド部211及び固定部212が撓み部621から離れ、補助スプリング62の付勢力により撓み部621が元の形状に復帰し、留め部622がガイドリブ61(開口部613)から外側へ突出することにより、留め部622が固定部212に当接する。これにより、引掛部材21が延設部材31と補助スプリング62の留め部622との間で挟持され、板バネ52の挟持部材521の場合と同様に、センタカバー30を取付方向と反対側の方向へ移動することを規制し、センタカバー30の落下を防止することができる。
【0083】
また、図15に示すように、センタカバー30の周辺の透光カバー2は、センタカバー30の方向に沿って凹状に傾斜する傾斜面201を有するので、センタカバー30が取付方向と反対側に若干移動した場合には、センタカバー30の縁辺が傾斜面201に当たることになる。このため、センタカバー30が取付方向と反対側に移動することを傾斜面201が規制するので、さらにセンタカバー30が外れて落下しにくくなる。なお、傾斜面201を有する点は、実施の形態1も同様である。
【0084】
センタカバー30を照明装置本体から取り外す場合には、付勢部による係止を解除し、センタカバー30の他方側を取り外した後、延設部材31の取付方向と反対側の方向へセンタカバー30を若干強く押すことで、補助スプリング62の留め部622がガイドリブ61の内側に向かって移動し、固定部212から離れるので、センタカバー30の延設部材31を引掛部材21から取り外すことができる。
【0085】
(実施の形態3)
上述の実施の形態1、2では、付勢部としてバネ部材22を用いる構成であったが、バネ部材の形状は限定されるものではない。以下、付勢部としてのバネ部材の他の形状について説明する。
【0086】
図16は実施の形態3のバネ部材23の外観斜視図であり、図17は実施の形態3のバネ部材23の側面図である。バネ部材23は、所定寸法の平板の内側に略U字状の切欠きを設け、両端側の支持板部231によって支持される中割れ形状をなす。切欠きの内側には、中板部232を設けてある。支持板部231は、中途に略90°屈曲させた屈曲部231bを有し、端側には、被押圧部材41の凸部412が係止する係止部233を有する。
【0087】
センタカバー3の延設部材31を照明装置本体の引掛部材21に引掛けて保持した状態で、センタカバー3の他方側を照明装置本体の方向に向かって押し上げる場合、被押圧部材41の凸部412がバネ部材23の中板部232の表面を摺動して、バネ部材23の先端側へ移動する。この際にバネ部材23は、付勢力に反する方向(図17中、矢印Gで示す方向)に撓むので、バネ部材23の被押圧部材41に対する押圧力は増加する。この場合、バネ部材23は、破線で示す位置に移動する。
【0088】
被押圧部材41の凸部412が、バネ部材23の先端が屈曲した角に位置する係止部233付近に到達した状態でバネ部材23の被押圧部材41に対する押圧力は最も大きくなる。しかし、凸部412が係止部233を通過した後は、バネ部材23の付勢力により、バネ部材23の撓みが軽減してバネ部材23は元の形状に近い形状に戻り、凸部412の当接面412aが係止部233に係止する。
【0089】
バネ部材23は、切欠きで支持板部231と中板232とを分離しているので、支持板部231の幅は比較的小さい。また、支持板部231は屈曲部231bを有するので、センタカバー30を下方に引き下げる際にバネ部材23に作用する力に対する曲げモーメントを大きくすることができ、小さい力でバネ部材23を曲げることができる。このため、センタカバー30の被押圧部材41を外しやすくすることができる。
【0090】
上述の実施の形態では、シーリングライトとしての照明装置について説明したが、照明装置は、シーリングライトに限定されるものでなく、他の照明装置であってよい。また、光源としてLEDモジュールを備える照明装置について説明したが、光源はLEDモジュールに限定されるものではなく、EL(Electro-Luminescence)など他の光源でもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 シャーシ
2 透光カバー
3 センタカバー
10 開口部
21 引掛部材
22 バネ部材
221、222 係止部
221a、222a 屈曲面
31 延設部材
41 被押圧部材
412 凸部
413 凹部
412a、413a 当接面
521 挟持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部を有する照明装置本体と、該照明装置本体に着脱可能に取り付けられる蓋板とを備える照明装置において、
前記蓋板の一方側を前記照明装置本体に引掛けて保持することが可能な引掛部と、
前記蓋板の他方側を付勢力で前記照明装置本体に係止するための付勢部と
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記付勢部は、
前記蓋板の他方側を前記照明装置本体に係止した係止状態で該蓋板に所定方向の張力を加えることにより前記係止状態から解除可能に構成してあることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記引掛部は、
前記蓋板の前記一方側の表面から前記他方側へ延設された延設部材と、
前記照明装置本体に設けられ、前記延設部材を引掛ける引掛部材と
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記延設部材との間で前記引掛部材を挟持する挟持部材を備えることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記付勢部は、
前記蓋板の前記他方側に立設された被押圧部材と、
前記照明装置本体に設けられ、前記被押圧部材を押圧するバネ部材と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記付勢部は、
前記蓋板の前記他方側に立設されたバネ部材と、
前記照明装置本体に設けられ、前記バネ部材により押圧される被押圧部材と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記被押圧部材は、
前記バネ部材により押圧される凸部を備え、
前記バネ部材は、
前記蓋板を照明装置本体に取り付けた状態で前記凸部に係止する係止部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記被押圧部材は、
前記バネ部材により押圧される凹部を備え、
前記バネ部材は、
前記蓋板を照明装置本体に取り付けた状態で前記凹部に係止する係止部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の照明装置。
【請求項9】
前記係止部は、
前記バネ部材を屈曲させた屈曲面を有し、
前記凸部又は凹部は、
前記屈曲面に当接する当接面を有し、
前記蓋板を照明装置本体から取り外す場合、前記当接面及び前記屈曲面同士を摺動させるように構成してあることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−26044(P2013−26044A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160250(P2011−160250)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】