説明

熱パッドを有するハンドヘルド医療デバイス

ハンドヘルドデバイスは、ハウジングと、モータと、モータとハウジングとの間の空間に配置された熱伝導パッドとを備える。モータによって生成された熱は、熱パッドによってハウジングまたはモータの長さにわたって全体に延在する内部流体通路へと伝達される。いくつかの実施形態では、熱パッドは、ハウジングの温度を業界ガイドラインに従って維持するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年1月11日に出願された「HANDHELD MEDICAL DEVICE WITH THERMALLY CONDUCTIVE PADDING」と題する米国仮特許出願第61/293,986号の優先権を主張するものであり、この特許の内容全体を本参照によって本明細書に組み込まれたものとする。
【0002】
以下の開示は、全体的には、ハンドヘルドデバイスに関する。特に、以下の開示のいくつかの特徴、態様、および利点は、熱の伝達を制御するための熱パッドを有するハンドヘルド医療デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、多数のさまざまな機能および動作特性のうちのいずれかを有する外科装置をモータが駆動するハンドヘルド医療デバイスが広く知られている。多くの場合、外科装置は互換性があり、同じハンドピースが多数の外科装置またはカッタ構造体のうちのいずれかと併用できる。このような外科装置では、装置のモータによって生じた過剰な熱がモータの動力の低減および/または故障につながる可能性が知られている。しかしながら、多くの従来のハンドヘルド医療デバイスは、一般に、熱をモータからハンドヘルドデバイスの他の部分および/またはハンドヘルドデバイスの中を流れる流体へ伝達しやすくするように構成されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
米国特許出願第12/122,400号明細書に開示されているように(この特許の内容全体を本参照によって本明細書に組み込まれたものとする)、ハンドヘルド医療デバイスは、ハウジングと、モータと、モータに沿って全体に延在する内部流体通路とを備えることができる。モータから熱を伝達しやすくするために、モータを部分的にまたは完全に熱パッド(例えば、熱を伝導することができるパッド)で覆うことができる。いくつかの形態では、パッドは、流体通路へと熱を伝導するように配置することができ、この流体通路は、パッドからの熱を伝達するために流体を吸引するように構成することができる。いくつかの形態では、パッドおよび/または流体通路は、一定量の熱を伝達して、ある一定の工業要件に従ってハンドヘルド医療デバイスの外表面の温度レベルを維持することができるようなサイズにされ、形状にされる。
【0005】
いくつかの実施形態では、医療用ハンドピースは、ハウジングが外表面と内表面とを有するハンドピースを備える。内表面とモータとの間に、一定量の空気を含むことができる間隙があることができる。一部の例では、熱パッドは、内表面とモータとの間に配置される。いくつかの実施形態では、パッドは、熱がモータからパッドに伝達され、次にハウジングの内表面に伝達することができるように、内表面およびモータと接触する。いくかの構造では、ハウジングは、細長いモータアセンブリに沿って全体に延在する流体通路を取り囲むことができる。
【0006】
いくつかの構造では、医療用ハンドピースは、ハウジングと、ハウジングに収容されるモータであって、器具(例えば、カッタ、傾斜カッタ、バー(bur)、ドリルなど)を駆動するように構成され、またはハウジングの一端に配置されることにより熱を発生させるモータと、流体を流すように構成され少なくともモータの一部に沿って延在する通路と、モータと通路との間に配置される熱伝導性パッドとを備え、熱伝導パッドの熱伝導率が空気の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有することによりモータから通路内の流体へ熱を流れやすくする医療用ハンドピースである。いくつかの実施形態では、熱伝導パッドは、モータおよび/または通路に隣接または接触する。一部の例では、熱伝導パッドは、ハウジングの外表面の温度を規定の上限温度未満に維持するために十分な熱量を流体に伝達するように構成されている。いくつかの実施形態では、規定の上限温度は、華氏約80°〜約120°の範囲内にあり、または国際電気標準会議規格IEC60601−1のような工業規格により規定され、この規格内容全体を参照によって本明細書に組み込まれたものとする。いくつかの構造では、熱伝導パッドは、約1.0W/m・K〜約3.50W/m・Kの範囲の熱伝導率を有し、および/またはガラス繊維強化シリコーンゲルである。いくつかの実施形態では、熱伝導パッドは、モータを取り囲む。いくつかの実施形態では、ハンドピースは、関節鏡用シェーバであり、および/または器具は刃を備える。一部の例では、通路は、モータの全長に沿って延在する、および/またはハウジングと一体である。本明細書で使用する場合、用語「一体」は、複数の部品が一体式であるか、または単一構造であることを指す。
【0007】
いくつかの実施形態では、医療用ハンドピースは、内表面および外表面を有するハウジングと、側壁を有するモータであって、ハウジング内に配置され、工具を動作させるように構成されたことにより熱を発生するモータと、内表面および側壁によって少なくとも部分的に画定される空間であって、一定量の空気を含む空間と、流体を流すように構成されたルーメンと、空間に配置される熱パッドとを備え、熱伝導パッドの熱伝導率が空気の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有することによりモータからルーメンへ熱を流れやすくする医療用ハンドピースである。一部の例では、熱パッドは、モータおよび/またはルーメンに隣接または接触する。いくつかの構造では、熱パッドは、ハンドピースの外表面を規定温度未満に維持するために十分な熱量をモータからルーメンに伝達するように構成されている。いくつかの実施形態では、ルーメンの少なくとも一部がハウジング内に配置される。一部の例では、熱パッドは、約1.0W/m・K〜約3.50W/m・Kの範囲の熱伝導率を有し、および/またはガラス繊維強化シリコーンゲルである。
【0008】
いくつかの態様では、医療用ハンドピースの一部の温度を制御する方法は、器具を駆動するように構成されることにより熱を発生させるモータと流体を流すように構成された通路とを有するハウジングを配設するステップと、モータと通路との間に熱伝導パッドを配設するステップとを含み、熱伝導パッドの熱導電率が空気の熱伝導率よりも高いことによりモータから通路へ熱を流れやすくし、熱伝導パッドが、ハンドピースの通常動作時にハンドピースの一部の温度を最高温度未満に維持するために十分な熱量を通路に伝達するように構成されている方法である。いくつかの実施形態では、熱伝導パッドは、モータおよび/または通路に隣接または接触する。いくつかの実施形態では、熱パッドは、約1.0W/m・K〜約3.50W/m・Kの範囲の熱伝導率を有し、および/またはガラス繊維強化シリコーンゲルである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】熱パッドを有するハンドヘルド医療デバイスの一実施形態の一実施形態を示す、一部を透視した斜視図である。
【図2】熱パッドが非限定的な代替位置に配置された図1のデバイスの長手方向断面図である。
【図3】図2のデバイスの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
所望の改良を達成するのに使用し得るさまざまな例を示すために、熱パッドを有するハンドヘルドデバイスのさまざまな例について以下に説明する。これらの例は、単なる例示であって、決して提示される本発明全体および本発明の種々の態様および特徴を制限するものではない。例えば、本明細書では医療分野の実施形態および例が示されているが、本発明は、専ら医療分野に限定されるのではなく、いくつかの実施形態は他の分野にも使用できる。その上に、本明細書で使用される表現や専門用語は説明するために使用されているのであって、限定的に使用されるものととらえるべきではない。本明細書で開示されている特徴、構造またはステップは必須または不可欠ではない。
【0011】
図1および図2では、ハンドピース10の実施形態が示されている。一般に、ハンドピース10は、医療器具(例えば、関節鏡用シェーバ)、または本明細書において後述される特徴、態様および利点のいずれかまたは全てにより利益が得られる他のタイプのハンドヘルドデバイス(例えば、ハンドヘルド回転ドリル)である。図示されているハンドピース10は、細長い本体と、電力、吸入装置、流体などの外部のソースに接続するための接続ポイントを有する端部とを有する。いくつかの実施形態では、ハンドピース10は、1つまたは複数のハンドルおよび/または制御装置(例えば、ボタン、スイッチ、ノブ、ディスプレイなど)を含む。この制御装置は、ハンドピース10の1つまたは複数のパラメータ(例えば、電源オン/オフ、器具の操作方向および/または速度、流体の流れの方向および/または流量などが挙げられるが、これらに限定されない)を調整することができるように構成することができる。一部の例では、ハンドピース10は、加圧滅菌またはその他の方法で殺菌することができる。
【0012】
図示されるように、ハンドピース10は、中空ハウジング12と、モータ18と、流体通路30と、モータ18とハウジング12との間の間隙26に配置される熱パッド28とを含むことができる。多くの材料(例えば、プラスチック、金属、樹脂、複合材料、これらの組み合わせなど)および成形方法(例えば、射出成形、スタンピング、鍛造、鋳造、機械加工、硬化、これらの組み合わせなど)を使用してハウジング12を成形することができる。
【0013】
通常、ハウジング12は封止されている、または他の方法で全体的に液体を通さない性質である。いくつかの実施形態では、ハウジング12は、一体成形部品である。他の実施形態では、ハウジング12は、任意の適切な方法(例えば、超音波溶接、締め具、接着剤、これらの組み合わせなど)で接合される2つ以上の部品で形成される。図示されているハウジング12は全体に細長シリンダ形状であるが、ほとんどどんな形状も可能である。一部の例では、ハウジング12は、ハンドピース10の人間工学的なハンドリングおよび/または操作を容易にするように形成される。
【0014】
モータアセンブリ18は、一般にハウジング12内に配置される。圧縮空気駆動式、流体駆動式、および電動のような多くのタイプのモータアセンブリを使用することができるが、これらに限定されない。図示されているように、モータは、近位端22と、遠位端20と、少なくとも1つの側壁24とを含む。一部の例では、ハウジング12は、これらの端部20、22のうちの一方または両方でモータ18と接触し、および/またはモータ18を支持する。モータ18とハウジング12の内表面16のモータに普通なら隣接するが離間した部分および/または流体通路(以下で説明する)との間に間隙26が設けられる。一部の例では、間隙26は、空気、窒素、ヘリウム、油などの流体を含むが、これらに限定されない。
【0015】
いくつかの構造では、熱パッド28は、間隙26に配置される。熱パッド28は、間隙26の一部または全体にわたって延在することができる。例えば、図示されている実施形態では、熱パッド28は図示されているモータ18の長手方向長さの少なくとも一部にわたって全体に延在する。別の実施形態では、熱パッド28は、モータ18の側壁24の周囲を完全に覆って、モータ18の長手方向長さにわたって延在する。熱パッド28は、1つまたは複数の層を備えることができる。
【0016】
多くのサイズおよび形状の熱パッド28を使用してもよい。図示された形態では、熱パッド28は、間隙26に挿置されるとシリンダの少なくとも一部を形成する。一部の例では、パッド28は、平坦に広げられるとほぼ長方形である。例えば、パッド28の平坦寸法は、約3/4インチ×2インチ×1/16インチにすることができる。別の実施形態では、パッド28は、平坦に広げられると、約1 1/4インチ×3インチ×1/8インチの寸法の長方形である。他の実施形態は、代わりの寸法の熱パッド28を含む。さらに別の実施形態は、他の形状の熱パッドを含む。例えば、いくつかの実施形態では、熱パッド28は、モータ18の周囲の少なくとも一部を取り囲み、モータの長手方向長さの一部に沿って延在するように構成されたたトロイダル形状である。
【0017】
熱パッド28は、通常、間隙26と同じ厚さを有するまたは間隙26よりわずかに厚い。すなわち、熱パッド28は、全体に間隙を埋め、または間隙内で圧縮される。他の構造では、間隙26の厚さはパッド18より厚く、そのために間隙の一部がパッド18によって埋まらない状態になる。いくつかの実施形態では、複数の熱パッドが重ねられ、および/またはさまざまな向きに位置決めされる。
【0018】
一般に、熱パッド28は、空気の熱伝導率より高い(例えば、約0.02W/m・Kより高い)熱伝導率を有する材料で構成される。例えば、いくつかの態様では、熱パッド28は、少なくとも0.05W/m・Kおよび/または10.0W/m・K以下の熱伝導率を有する。いくつかの実施形態では、熱パッド28は、約3.50W/m・Kの熱伝導率を有する。一部の例では、熱パッド28は、約1.3W/m・Kの熱伝導率を有する。いくつかの構造では、熱パッド28は、約1.0W/m・Kの熱伝導率を有する。熱パッド28は、ガラス繊維強化シリコーンゲルであることが多い。いくつかの実施形態では、熱パッドは、金属(例えば、鋼鉄、アルミニウム、銅など)である。一部の例では、熱パッド28は、TP−3560 THERMAL GAP PAD(Dow Corning Corporationから市販されている)、GAP PAD 1500S30(The Bergquist Companyから市販されている)、またはTHERMA−A−GAP(TM)500SERIES(Parker Hannifin Corporationから市販されている)の部材である。通常、熱パッド28は、通常の使用および拡張された使用でのモータ18の動作温度に耐えられる。いくつかの実施形態では、パッド28は、位置決めを助けるために接着剤または別段の粘着性面を有することができる。一部の例では、熱パッド28の熱伝導率は、モータ18と接触するハンドピース10の他のいずれの部品の熱伝導率よりも高い。いくつかの実施形態では、熱パッド28の熱伝導率は、モータ18に接触する、および/またはモータ18を支持するハウジング12の一部の熱伝導率よりも高い。
【0019】
熱パッド28の熱伝導率は空気の熱伝導率よりも高いので、モータ18によって生じた熱は空気を介するよりも効率的に熱パッド28を介して伝導される。したがって、所与の時間では、間隙26に空気のみが存在する場合よりも間隙26に熱パッド28が配置された場合の方が、より多量の熱をモータ18から伝導することができる。このようにパッド28を位置決めすることで、モータ18によって保持される熱の総量を低減することができ、そのことによりモータ18の動力低減および/または故障の事例を減らすことを促進することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、熱パッド28は、ハンドヘルドデバイス10の指定領域へ熱が流れやすくするように構成することができる。例えば、間隙26がハウジング12の内表面16とモータ18との間に配置された実施形態では、間隙26に配置された熱パッド28により、モータ18からの熱を、通常は使用者によって握られることのないハウジング12の一部に伝達しやすくなる。一部の例では、ハンドピース10の指定領域は、熱を周囲環境に伝達しやすくするためのフィンなどを有する。
【0021】
図2および図3に示されているように、ハンドピース10は、生理食塩水、空気、窒素、薬剤などの流体32を流すように構成することができる流体通路30を含むことができる。一般に、流体通路30は、ハウジング12と一体でハウジング12の内部にあるので、熱伝達、洗浄、メンテナンスが容易になる。他の形態では、流体通路30は、ハウジング12とは分離されハウジング12の外側にあり、例えばハウジング12の外表面14に沿って延在し、ハウジング12の外表面14にほぼ隣接した状態で維持されるホースなどである。流体通路30の少なくとも一部は、モータ30の少なくとも一部とほぼ平行に延在することが多い。
【0022】
図示されているように、間隙26は、モータ18と流体通路30との間に配置され、熱パッド28は、流体通路30とモータ18との間に位置するように間隙26に配置することができる。このような配置により、熱パッド28は全体的に熱をモータ18から流体通路30へ流れやすくすることができる。流体32が流体通路30を流れる実施形態では、熱は流体32に伝達され、流体32がモータ18およびハンドヘルドデバイス10から熱を伝達することができる。一部の例では、熱パッド28は、モータ18上の任意の点から流体通路30上の任意の点までが最短である距離が熱パッド28を通るように、モータ18と流体通路30との間に位置決めされる。一部の例では、パッド28は、流体通路30の少なくとも一部を完全に取り囲む。
【0023】
いくつかの実施形態では、熱パッド28および/または流体通路30は、ハウジング12の外表面14の温度を所望のパラメータ内で維持するように構成することができる。いくつかの実施形態では、熱パッド28および/または流体通路30は、外表面14の温度を、IEC60601−1(国際電気標準会議から入手可能)、UL60601−1(Underwriters Laboratories Inc.から入手可能)または同様の規格などしかしこれらに制限されない業界ガイドラインに従って維持するように構成されている。それぞれの規格内容全体を参照によって本明細書に引用したものとする。例えば、間隙26内の熱パッド28の材料、サイズ、形状、および位置は、モータ18からの熱を流体通路30に伝達して、それにより望ましくない熱がハウジング12に伝達されないようにするとともに、ハウジング12の外表面14の少なくとも一部の温度を所望の範囲内(約60°F〜約140°F、約80°F〜約120°F、約130°F未満、最高で約150°Fなど)に維持することを容易にするように構成することができる。いくつかの構造では、ハウジング12の外表面14の温度が所望の値を越えると、ハンドピース10は機能しなくなり、および/または温度が所望の値未満になるまで動作低下状態(例えば、全出力未満)に入る。
【0024】
上述の説明および概略は、特定の好適な実施形態、例、変形形態の態様に関して開示されているが、当業者により、本発明が具体的に開示されている実施形態および変形形態の域を越えて、他の代替形態および/または本発明の使用ならびに本発明の明らかな変更および均等物にまで及ぶことが理解されるであろう。さらに、本発明の多数の変形形態が示され詳細に説明されているが、本開示に基づいて本発明の範囲での他の修正形態も可能であることが当業者には容易に明らかになるであろう。したがって、本明細書で開示されている本発明の範囲は、上述した特定の開示された実施形態に限定されるべきでなく、以下の請求項の公正な解釈によってのみ決定されるべきであることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外表面を含むハウジングと、
ハウジング内に収容されるモータであって、ハウジングの一端に配置された器具を駆動するように構成されたことにより熱を発生させるモータと、
流体を流すように構成されたモータの少なくとも一部に沿って延在する通路と、
モータと通路との間に配置される熱伝導パッドと
を備え、
パッドの熱伝導率が空気の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有することによりモータから通路の流体へ熱を流れやすくする、医療用ハンドピース。
【請求項2】
熱伝導パッドが、外表面の少なくとも一部の温度を規定の上限温度未満に維持するために十分な熱量を流体に伝達するように構成された、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項3】
規定の上限温度が、華氏約80°〜120°である、請求項2に記載のハンドピース。
【請求項4】
規定の上限温度が、国際電気標準会議規格IEC60601−1によって規定される、請求項2に記載のハンドピース。
【請求項5】
熱伝導パッドが、約1.0W/m・K〜約3.50W/m・Kの範囲の熱伝導率を有する、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項6】
熱伝導パッドが、ガラス繊維強化シリコーンゲルを備える、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項7】
熱伝導パッドが、モータを取り囲む、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項8】
通路が、モータのケーシングの全長に沿って延在する、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項9】
通路が、医療用ハンドピースのハウジングと一体である、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項10】
ハンドピースが関節鏡用シェーバであり、器具は刃を備える、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項11】
熱伝導パッドが、モータと通路の両方に接触する、請求項1に記載のハンドピース。
【請求項12】
内表面および外表面を有するハウジングと、
側壁を有するモータであって、ハウジング内に配置され、工具を動作させるように構成されたことにより熱を発生させるモータと、
内表面と側壁とによって少なくとも部分的に画定される空間であって、一定量の空気を含む空間と、
流体を流すように構成されたルーメンと、
空間に配置され、空気の熱伝導率より高い熱伝導率を有することによりモータから熱パッドへ熱を流れやすくする熱パッドであって、ハンドピースの外表面の少なくとも一部の温度を規定温度未満に維持するために十分な熱量をルーメンに伝達するように構成された熱パッドと
を備える医療用ハンドピース。
【請求項13】
ルーメンの少なくとも一部が、ハウジング内に配置される、請求項12に記載のハンドピース。
【請求項14】
熱パッドが、約1.0W/m・K〜約3.50W/m・Kの範囲の熱伝導率を有する、請求項12に記載のハンドピース。
【請求項15】
熱パッドが、ガラス繊維強化シリコーンゲルを備える、請求項12に記載のハンドピース。
【請求項16】
医療用ハンドピースの一部の温度を制御する方法であって、
器具を駆動するように構成されたことにより熱を発生させるモータおよび流体を流すように構成された通路を有するハウジングを配設するステップと、
モータと通路との間に熱伝導パッドを配設するステップとを含み、
熱伝導パッドの熱伝導率が空気の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有することによりモータから通路へ熱を流れやすくし、熱伝導パッドが、ハンドピースの通常動作時にハンドピースの少なくとも一部の温度を最高温度未満に維持するために十分な熱量を通路に伝達するように構成された方法。
【請求項17】
熱パッドが、約1.0W/m・K〜約3.50W/m・Kの範囲の熱伝導率を有する、請求項16に記載のハンドピース。
【請求項18】
熱パッドが、ガラス繊維強化シリコーンゲルを備える、請求項16に記載のハンドピース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−516301(P2013−516301A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549007(P2012−549007)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【国際出願番号】PCT/US2011/020884
【国際公開番号】WO2011/085392
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(509316394)プロ−デツクス・インコーポレイテツド (3)
【Fターム(参考)】