説明

熱収縮ホルダ、物品の熱収縮包装体、及び物品を包装する方法

複数の物品を固定するための熱収縮ホルダが開示されている。ホルダは、熱収縮材料から形成される第1のシート、及び熱収縮材料から形成され、第1のシートに接合される第2のシートを含み得る。第1のシート及び第2のシートは、それぞれ、実質的に等しい収縮前の長さを有し、それらの間に少なくとも2つの開口部を作り出すように接合される。開口部各々は、1つの物品よりも大きく作られている。第1及び第2のシートは、2つの物品を一緒に単一体に固定するのに十分な開口部を収縮するようにある程度熱収縮する。3枚以上のシートの使用を含むこと、物品またはホルダ上の印刷表示の読み取りを提供すること、把手を提供することなど、様々な変更や追加が可能である。物品の多数の幾何学的配置及び収集体が可能である。ホルダ及び包装体の関連する製造方法ばかりでなく、ホルダ及び物品を含む関連する包装体も開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概略、物品を保護する熱収縮ホルダ、熱収縮性シートを用いてそのような物品を保護する包装体、及び熱収縮性シートを用いて物品を固定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料容器のような物品は、多くの場合、熱可塑性環状キャリア(carrier)を用いてまとめて固定される。種々の数の容器を保持するキャリアが使用されてきたけれども、そのようなキャリアのいくつかは、時には、“6個入りパック”キャリアとして知られている。一般的には、そのようなキャリアは、例えば、低密度ポリエチレンから作られる可撓性のプラスチックからなる。キャリアは、容器より小さく形成された開口部を有する。キャリアは、適切に配置された容器の一群を覆って伸長している。解放されると、開口部が容器の両側に合致し、それにより、容器を包装体に一体化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような伸長装填したキャリアに使用されるプラスチックの特性は、要求される力の量が原因で、個々の容器又は容器のグループを一緒に取り除くことが難しいことにある。特に、製造やそのようなキャリアの使用の複雑さは、実質的に、キャリアによって保持される容器の数が増すに従って増大する。また、使用されるキャリアは、容器の上部を取り囲んで、例えば、缶の上部にある隆起部に沿って、配置される通常小さな細片である。したがって、プラスチックは、印刷表示(printed indicia)を扱う余地がなく、一般的には、保持される容器のいかなる表示をも見ることができるように十分に透明又は半透明ではない。また、容器を覆ってキャリアを設置するためにキャリアを伸長させるのに、かなりの力と複雑な機械類が要求される。したがって、伸長装填されたキャリアは何年にもわたって使用されてきたけれども、伸長装填されたキャリアに関して様々な欠点が存在する。
【0004】
従来の収縮包装においては、収縮包装用フィルムが何らかの方法で荷物に置かれる包装区域に該荷物が供給される。荷物が配置される前又は配置されている間に、フィルムが断片又はシートに切断される。一般的に、フィルムは、2つの切断端部が重なるように、荷物の周囲を完全に一周する。次に、荷物とフィルムは、加熱トンネル内に入り、フィルムを荷物に対して収縮させ、圧縮させる。一般的に、フィルムは荷物の上に配置されると、両端部間の若干の重複を許容するのに十分な大きさでシートに切断される。したがって、加熱工程の間に、両端部は、一体のパッケージを形成しつつ一緒にシールされる。
【0005】
容器のような物品のグループは、これまでは、そのような方法の収縮包装により包装されてきた。しかしながら、従来の収縮包装の性質により、フィルムは、物品のただ外側を取り囲んで延在している。したがって、個々の物品は、パッケージ全体の完全性を損なうことなく取り外されることはあり得ない。また、個々の物品は、包装されている間、互いに接触し、結果として損傷を招く恐れがある。そのような問題に取り組むために、時々、物品は、箱又は収縮包装用キャリアのような第1の容器内にまさに配置され、次に、収縮包装される。そのような包装は、費用を加え、材料を浪費する。
【0006】
したがって、従来の包装技術の1以上の上記欠点及び/又はその他の現在入手可能な技術の不都合な点に取り組んでいる、容器のような物品のための改良されたホルダ、一体化された容器の改良された包装体、及び改良された包装方法が歓迎される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特定の形態によれば、複数の物品を固定する熱収縮ホルダが開示される。該ホルダは、熱収縮材料から形成され、収縮前の長さを有する第1のシート、及び第1の収縮前のシートの長さに実質的に等しい熱収縮材料から形成されている第2のシートであって、第1のシートに接合されている第2のシートを含んでいる。第1のシート及び第2のシートは、それらの間に少なくとも2つの開口部を作り出すように接合され、開口部それぞれは、物品の1つよりも大きい大きさに作られ、第1及び第2のシートは、2つの物品を合わせて単一体に固定することができるくらいに開口部を収縮すべくある程度熱収縮する。様々なオプションや変更が可能である。
【0008】
例えば、ホルダは、一緒に単一体に接合されている2つの第1のシートと2つの第2のシートとを含んでいてもよい。また、ホルダは、2列に配列される複数の開口部を持って、及び/又は2×3の配列で6つの物品を固定するために6つの開口部を持って構成されていてもよい。
【0009】
物品は、固定されるとき、該物品が互いに直接接触しないように配列され得る。第1及び第2のシートの少なくとも一方は、物品に関する印刷表示を含んでいる。第1および第2のシートは、加熱あるいは接着剤のうちの少なくとも1つによって接合され得る。開口部は、そこに置かれている物品の外周より大きい内周を有し得る。ホルダは、第1及び第2のシートから連続して形成される一群の分離可能なホルダに形成され、第1及び第2のシートから形成される隣接するホルダを分離するために、ミシン目が設けられ得る。ホルダは、さらに、第1及び第2のシートのうちの少なくとも1つから延在する把手を含んでいてもよく、また、物品は、容器であってもよい。第1又は第2のシートのうちの少なくとも1つは、熱収縮後、物品が単一体から取り外されることを可能とするように構成されているミシン目を含み得る。
【0010】
本発明の別の形態によれば、物品の包装体が開示されている。該包装体は、複数の物品、熱収縮材料から形成され、収縮前の長さを有する第1のシート、及び第1の収縮前のシートの長さに実質的に等しい熱収縮材料から形成されている第2のシートであって、第1のシートに接合されている第2のシートを含んでいる。第1のシート及び第2のシートは、それらの間に少なくとも2つの開口部を有するように接合され、開口部それぞれは、物品の1つよりも大きい大きさに作られ、第1及び第2のシートは、2つの物品を合わせて単一体に固定することができるくらいに開口部を収縮すべくある程度熱収縮する。上述したように、様々なオプションや変更が可能である。
【0011】
本発明の別の形態によれば、物品の包装体が開示されている。該包装体は、複数の物品、及び実質的に等しい収縮前の長さを有する熱収縮材料からなる少なくとも4つのシートを含んでいる。シートは、複数の別個の接合部分において接合され、それにより、少なくとも2列に配列される複数の開口部を形成する。開口部各々は、そこにある物品を固定する大きさに作られている。それにより、熱収縮材料及び物品は、少なくとも2列に配列される複数の物品を有して構成される一体の熱収縮包装体を形成する。上述したように、様々なオプションや変更が可能である。
【0012】
例えば、包装体は、物品が収縮により2つの直交する方向に一緒に引き寄せられ、及び/又は、2×4の配列又は2×3の配列に配列されている開口部を有するように構成され得る。包装体は、固定されると、物品が互いに直接接触しないように構成され得る。
【0013】
本発明の特定の別の形態によれば、複数の物品を固定する熱収縮ホルダが開示されている。該ホルダは、実質的に等しい収縮前の長さを有する、熱収縮材料からなる少なくとも4つのシートを含んでいる。該シートは、複数の別個の接合部分で接合され、それにより、少なくとも2列に配列されている複数の開口部を形成している。開口部それぞれは、物品の1つより大きい大きさに作られている。シートは、2つの物品を合わせて少なくとも2列の物品を有する単一体に固定することができるくらいに開口部を収縮すべくある程度熱収縮する。この場合もやはり様々なオプションや変更が可能である。
【0014】
本発明の別の形態によれば、物品を包装する方法が開示されている。該方法は、熱収縮材料からなる第1のシートであって、複数の収縮前の長さを定めている第1のシートを提供すること、熱収縮材料からなる第2のシートであって、第1のシートの長さに実質的に等しい複数の収縮前のホルダの長さを定めている第2のシートを提供すること、複数の開口部を形成するように、第1及び第2のシートに沿って間隔を置いて配置される別個の接合部分で第1のシートを第2のシートに接合し、各開口部がそれぞれ隣接する一対の接合部分の間に配置され、接合部が、第1及び第2のシートの収縮前のホルダの長さをそれぞれ有する複数のホルダを形成すること、各開口部内に物品を挿入すること、及び、第1及び第2のシートを加熱し、第1及び第2のシートを収縮し、それにより、シートと挿入された物品とからなる一体の包装体を形成することを含んでいる。この方法においても同様に様々なオプションや変更が可能である。
【0015】
例えば、方法は、加熱ステップの前に、第1及び第2のシートを切断し、収縮前のホルダの長さを持つ物品ホルダを形成することをさらに含み得る。また、方法は、熱収縮材料からなる第1シート及び第2のシートを2つずつ提供することをさらに含み得る。
【0016】
方法は、2列に配列される複数の開口部を形成するように第1及び第2のシートを接合することを含み得る。また、方法は、第1及び第2のシートの内の少なくとも一方にミシン目を形成し、個々の物品の取り外しを可能とすることを含み得る。接合ステップは、接着剤を塗布するか又は熱を加えることのうちの少なくとも一方により実現され得る。方法は、挿入ステップの前に、開口部を開くことをさらに含み得る。開くステップは、ガスを吹き込むこと、吸引を行うこと、又は1以上の機械で動く指を使用し、開口部を開くことのうちの1つを含み得る。物品は、容器であってもよい。また、第1及び第2のシートは、加熱ステップ中、物品が2つの直交する方向に一緒に引き寄せられるように、ある大きさに作られる。方法は、包装体用の把手を提供することを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1A】本発明の特定の形態に係る熱収縮ホルダを製造するラインの1つの可能性のあるライン構成の概略斜視図である。
【図1B】包装体を作り出すために熱収縮ホルダに物品を置くラインの1つの実行可能なライン構成の概略斜視図である。
【図2A】空の熱収縮ホルダの一例の斜視図である。
【図2B】熱収縮前の、物品がホルダの開口部内に配置されている、図2Aと同様の熱収縮ホルダの斜視図である。
【図2C】熱収縮後の、図2Bと同様のホルダと物品の斜視図である。
【図3】明確にするために物品が取り外されている図2Cと同様の熱収縮されたホルダの上面図である。
【図4A】ホルダが個々の物品を取り外すのに役立つミシン目を含んでいる、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図4B】ホルダがより小さな垂直寸法を有する、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図4C】物品が図4Bと同様のホルダ2つにより保持されている、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図4D】ホルダがより小さく且つ物品に沿って垂直に中央に配置されている、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図4E】ホルダがその上に印刷表示を含んでいる、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図4F】物品の印刷表示がホルダの少なくとも一部から見られ得るとともに随意の把手を含んでいる、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図4G】ホルダが側面全体に沿い且つ物品の上面及び底面上に少なくとも部分的に延在している、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図5A】ホルダが2×6の配列でより多くの物品を保持している、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図5B】ホルダが3×4の配列でより多くの物品を保持している、図2Cと同様の別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図6A】別の空の熱収縮ホルダの斜視図である。
【図6B】熱収縮前の、物品がホルダの開口部内に配置されている、図6Aと同様の熱収縮ホルダの斜視図である。
【図6C】熱収縮後の、図6Bと同様の熱収縮ホルダと物品の斜視図である。
【図7】明確にするために物品が取り外されている、図6Cと同様の熱収縮されたホルダの上面図である。
【図8A】ホルダが随意の把手を含んでいる、別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【図8B】ホルダが別の随意の把手を含んでいる、別の熱収縮されたホルダと物品の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施態様、について詳細に説明がなされているとともに、その1以上の実施例が図面に例示されている。本発明の説明のために、各実施例が提供されているが、各実施例は、本発明を限定するものではない。例えば、1つの実施態様の一部として例示され又は記載されている特徴は、別の実施態様にも使用され、さらに、第3の実施態様にも生じる。本発明はこれらの及びその他の変更や変形を含むことを意図している。様々な実施態様を述べるにあたり、同類の又は同様の参照番号が、以下、様々な実施態様の同類の又は同様の部品に使用されている。
【0019】
本明細書で説明されるように、収縮包装材料は、物品のためのホルダを形成するために使用され得る。ホルダは、少なくとも1列の物品を保持するために、熱収縮材料からなる少なくとも2枚のシートから形成されることが好ましい。しかしながら、より多くのシート及び様々な構造体が使用され得る。例えば、従来の6パック(2×3)配列のような2列の物品用に3枚のシートが使用され得る。必要に応じて、シートは異なる特性を有していてもよく、全てのシートが熱収縮性である必要はない。例えば、以下に述べるように、2枚のシートのうちの一方が熱収縮性であればよい。あるいは、3枚のシートのうちの2枚が熱収縮性であればよい。非収縮シートは、構造上の安定性(例えば、中心シート又は把手として使用する)のため、印刷表示を扱うため、又は、その他の目的のために提供され得る。本発明は、また、物品を保持する様々な包装体及びそのようなホルダ及び包装体を作り出す方法を含んでいる。
【0020】
図1Aないし3は、そのようなホルダを製造し、そのような包装体を作り出す1つの実行可能な方法を開示している。そこに使用される例は、従来の6パック缶用である。本発明は、示されるように、当然のことながら、容器のみならず様々な物品に、また、缶のみならず様々な容器に実用性を有する。
【0021】
より詳細には、図1Aは、その実施例が図2Aに示されている熱収縮ホルダを製造するラインの1つの可能性のあるライン構成の概略斜視図である。図1Aに示されるように、ライン10aは、一方の端部にフィルム供給ロール12、14、16を、他方の端部に巻き取りロール18を含んでいる。ロール間には、形成ゾーン20があり、そこでは、ロール12、14、16からのフィルムが物品用ホルダに形成されている。
【0022】
形成ゾーン20は、延展機22及び密封機24を含んでいる。図1Aに示されるように、延展機22は、フィルム26、28、30の間に挿入されている棒であり、開口部32を作り出す。形成ゾーン20の最も右の端部において、延展機22aは、フィルム28に密接に隣接して、フィルム26、28、30の間に挿入されている。延展機22は、通常、一端挿入されると、フィルムとともに方向Dに沿って進む。延展機22aが方向Dに沿って移動し、延展機22bの位置に達するまでに、延展機22aは、矢印Oの方向にフィルム28から外側に向って移動するだろう。同時に、密封機24がフィルム26及び30をフィルム28に封止する。接着剤塗布装置のような、その他の装置がフィルムを一緒に封止するのに使用され得るけれども、例示されるように、密封機24は、ヒートシール装置である。延展機22aが延展機22bの位置まで移動する間に、密封機24aは、フィルム26、28、30を一緒に保持し、それらを封止し、それにより、接合部分を形成する。次に、別の密封機24(不図示)が、フィルム26、28、30に接触し、それらを一緒に封止し、開口部32aから上流側に別の開口部(不図示)を作り出す。
【0023】
示されるように、各開口部32は、1つの延展機22と2つの密封機24により形成される。それらの間に共通の密封機24を利用して隣接する開口部を形成することもまた可能である。したがって、たった1組の密封機24が、例えば、開口部32aと32bとの間のフィルムの上及び下に設けられ得る。そのような1組の密封機は、一点接触をなし、それにより、わずかに拡げるように開口部の形状を変え、あるいは、開口部32aと32bとの間で方向Dに沿って延在し、密封機24bと24cとの間にある領域全体を封止し得る。全ての開口部32が同じ大きさである必要はない。例えば、共通の6パック配列において、最も外側の開口部は、中心の開口部より大きくてもよい(図1Aにおいては、異ならない大きさの開口部が形成されている)。したがって、フィルム26のループ(loops)は、所定のホルダに沿って異なる大きさを有する。より小さい中心ループを作ることは、熱収縮中に、出来上がった包装体を一緒にさらにきつく引っ張るのに役立つ。
【0024】
延展機22及び密封機24は、それらを一緒に確実に封止し、ブランク(a blank)42を形成する間中ずっと、フィルム26、28、30に接触したままである。接触時間は、ラインの速度、密封機の種類(熱対接着剤)、密封器の温度、フィルムの特性などにより変化し得る。図1Aは、延展機22の可能な配列の本の一例と密封機24の接触範囲を示している。
【0025】
延展機22及び密封機24は、適切なモータ、駆動装置などにより、所定の位置へ及び所定の位置から、横に、垂直に、旋回可能に、又はそれらの組み合わせで移動し得る。例えば、延展機及び密封機は、上流位置で要素を配置し、方向Dにそれらを駆動し、下流位置でそれらを取り除き、次に、上流位置へそれらを戻す回転装置に取り付けられ得る。プログラマブル論理制御装置、モータ及びセンサがそのような移動を要望通り制御するのに使用され得る。様々な、駆動されるか又はアイドラー(idlers)であるガイドローラ34がライン10aを介してフィルムを案内するために設けられている。フィルムは、異なる速度でロール12、14、16から繰り出され、形成ゾーン20において使用されるフィルムの異なる長さの原因となる。すなわち、図1Aに構成されるように、フィルム28より多くのフィルム26と30が必要とされる。したがって、フィルム供給ロール12、14、16のいくつか又は全てが駆動されてもよく、ジンバル式ローラ(gimballing rollers)などのようなその他の流れ制御構造が、使用され得る。
【0026】
図1Aに概略的に示されているミシン目を入れる装置36、38及び40も必要に応じて使用され得る。示されるように、ミシン目を入れる装置36は、別個のホルダにフィルムを分割することを可能とするように、3枚のフィルム26、28、30全てにミシン目を入れる。ミシン目を入れる装置38は、フィルム26にミシン目を入れ、ミシン目を入れる装置40は、フィルム30にミシン目を入れる。これらのフィルム26及び40に入れられるミシン目は、後に、個々の物品が形成されたホルダから取り外されることを可能とする。ミシン目を入れる装置36、38、40は、直線式又は回転式に移動するナイフ装置であってもよい。制御装置及びサーボモータなどがミシン目を入れる装置を所望の時間に作動させ、フィルムに所望されるミシン目を実現させる。
【0027】
巻き取りロール18は、必要ならば省略され得る。図1Aのライン10aは、図1Bのライン10bに直接つながっていてもよい。あるいは、巻き取りロール18は、フィルム材料が所定の位置に連続的に折畳まれる場合、箱などに入れ替えられてもよい。箱の使用は、より容易な重ね継ぎや交換の機会を提供し得る。他方、ロールの使用は、より安全な制御及び高密な包装を提供し得る。どちらも示されるものの条件に合った変更である。
【0028】
図1Bは、包装体を作り出すように熱収縮ホルダに物品を置くライン10bの1つの実行可能なライン構成の概略斜視図である。上述のように、ライン10a及びライン10bは、必要に応じて巻き取りロール18の使用を不要とし、1つのラインに結合し得る。示されるように、ロール18は、図1Bにおいて装置36により形成されるミシン目44により分離される隣接6パックホルダ100を備えるブランク42材料を供給する。ブランク42は、送風機48、吸引装置49、又は、機械的フィンガ装置(a mechanical finger device)50又はそれらのうちのいずれか2つの組み合わせのような開口機がホルダ100の開口部32を開ける開口ステーション46へ移動する。次に、物品102が開口部32内に詰め込まれる(矢印L参照)。示されるように、6つの缶が開口部32内に垂直に移動する。しかしながら、物品は、代わりに、垂直に静止していてもよい。そして、ブランク材料が必要に応じて上又は下から物品を覆うようにしてもよい。次に、ブランク42は、分割機52によりミシン目44で分離され、個々の装荷ホルダを形成する。ライン10aに例示されるミシン目を作らず、ライン10bに示されるようにブランク42を簡単に切断することが可能である。装荷ホルダ100は、次に、加熱トンネルのような加熱装置54内に入る。次に、熱収縮性であるホルダ100内のいずれかのフィルムが収縮し、一体包装体200を形成する。
【0029】
必要に応じて、包装体200は、ヒートシールや収縮又は接着剤のような様々な方法でさらに結合され、さらに大きい包装体を作り出し得る。例えば、2つの6パックホルダが結合され、12パックホルダ(図5B参照)を作りだしてもよいし、4つの6パックホルダが結合され、ケースなどを作り出してもよい。また、包装体200は、垂直連結されていてもよい。
【0030】
当然のことながら、図1A及び1Bの表示は、一定の縮尺で表しているものではなく、単に概略図である。また、当然のことながら、ライン10aは、3枚のフィルムを使用する必要がなく、ラインを変更することで2以上の枚数のフィルムが使用され得る。例えば、直線状に集められた物品を作り出すように2枚のフィルムが使用され得る。4枚又は5枚のフィルムが(横に2列ではなく)横に3列の物品の配置を作り出すように使用され得る。熱による活性化、熱による硬化、接着剤による接触又は別の方法であろうとなかろうと、ヒートシールへの変更及び接着剤の潜在的用途が開口部のより大きな配列及びより大きな包装体を作り出すために使用され得る。
【0031】
図2A−Cは、ホルダ100と物品102、この場合缶、の拡大図を示している。図2Aは、ミシン目44に沿って分離されたホルダ100を示している。必要に応じて、ホルダを物品102で満たす前に、ホルダを分離することが可能である。図2Bは、熱収縮の前のホルダ100の開口部32内にある6個の物品102を示している。図2Cは、熱収縮後のユニット化された包装体200を示している。図2B及び2Cは、熱収縮により物品102が中心のフィルム28の線及びそれに直交する線に沿う2次元内で一緒に都合よく引っ張られることを例示している。このような収縮は、固体のユニット化された包装体200を保護するのに役立つ。隣接する物品102は、全て、その側部間にフィルムを有し、互いに音を立てて動くことはなく、取り扱い中や輸送中に物品を傷つけることがないだろう。このことは、物品がガラス瓶のような容器である場合、特に有効である。また、あちこちに移動されるとき容器の底が上から垂れ下がり得るある種の容器ホルダとは対照的に、熱収縮は、物品を固体構造に維持する。また、本発明のホルダ100は、そのような揺動を防止し、それに起因する損傷を潜在的に防止する。物品は、熱収縮により発生する張力により、ホルダ100から抜け落ちることがなく、該物品を取り扱い及び運ぶことを容易にする。また、結果として生じる一体包装体は、容易に積み重ねられ、陳列に使用され得る。各物品は、それ自身の熱収縮された開口部内に包装されるので、個々の容器は、他の包装体の完全性を損なうことなく容易に取り外される。
【0032】
図3は、明確にするために物品が取り除かれている、図2Cのような熱収縮されたホルダ100の上面図である。理解されるように、フィルム28が続く中心線に沿う収縮は、ユニット化された形状を形成するために6つの容器を引き寄せるのに役立つとともに、全ての隣接する容器は、保護のためにそれらの間に少なくとも1つのフィルムからなる緩衝片を有する。図に示されるように、フィルム26と30からの使用されるフィルムの量は、中心フィルム28からの量よりも非常に多く、最も外側の開口部32は、中心の開口部より大きい。包装される物品の大きさ及び形状に基づいて、形成ゾーン20の操作は、所望の結果として生じる構造を実現するように容易に設計され得る。したがって、外側のフィルム26及び30に対して使用されるフィルムの量は、フィルム28の使用量の2倍であり、適用によってはさらに4倍以上にもなり得る。
【0033】
図4Aは、図2Cの熱収縮されたホルダ110及び物品102を含む別の包装体210の斜視図である。ここでは、ホルダは、個々の物品を取り外すのに役立つさらなるミシン目112を含んでいる。ミシン目112は、上述したように、ライン10aの装置38及び40により作られる。示されるように、2つのミシン目112が各物品102に対して設けられている。しかし、ミシン目の数は多くても少なくてもよい。また、ミシン目の間のフィルム114の領域は、必要に応じて、例えば、フィルム又は物品に塗布される接着剤又は熱収縮中にあるいは別の方法で活性化される接着剤により、物品102に接着され得る。したがって、ホルダ100は、フィルム片114を介して物品102用ラベルを提供し、物品に別々にラベル付けする必要性を排除する。(図4Eの印刷表示参照)
図4Bは、図2Cと同様に、ホルダ120及び物品102を含んでいる別の熱収縮された包装体220の斜視図である。ここでは、ホルダは、より小さい垂直方向の寸法を有する。必要に応じて、ホルダ120は、物品をそれほど覆っていないが、保護能(the protective abilities)は、より小さなホルダであるとある時点で減少し得る。また、ホルダは、必要に応じて、ビンの首にかけられるかまたは缶の頭部にかけられ得る。
【0034】
図4Cは、図2Cと同様に、ホルダ120及び物品102を含んでいる別の熱収縮された包装体230の斜視図である。ここでは、物品は、図4Bと同様のホルダ120を2つ用いて保持されている。2つのより小さなホルダ120の使用は、ホルダ100ほどにはフィルムを必要としないし、包装体230の組み立てはより複雑になり得るけれども、上述した保護の問題に取り組んでいる。
【0035】
図4Dは、図2Cと同様に、熱収縮されたホルダ120及び物品102を含んでいる別の包装体240の斜視図である。ここでは、ホルダは、より小さくかつ物品に沿って垂直方向中心部分に配置されている。より小さなホルダの中心部分の配置は、また、保護問題に取り組む一方、使用される材料を減らし得る。
【0036】
図4Eは、図2Cと同様に、熱収縮されたホルダ150及び物品102を含んでいる別の包装体250の斜視図である。ここでは、ホルダ150は、その上の印刷表示152を含んでいる。印刷表示152は、要求どおりに、様々な物品を横切って、または多種多様の包装体を横切って、個々の構成要素であってもよいし、共通の構成要素であってもよい。したがって、全ての物品のラベル付けまたは追加の物品のラベル付けは、包装体のホルダ部分を介して実現され得る。
【0037】
図4Fは、図2Cと同様に、熱収縮されたホルダ160及び物品102を含んでいる別の包装体260の斜視図である。ここでは、物品102上の印刷表示162は、ホルダの少なくとも一部分を通して認識され得る。また、包装体260は、任意の把手164を含んでいる。この実施態様において、外側のフィルム26及び30は、全体または一部において、少なくとも部分的に半透明または透明である。そのような把手164が提供される場合、図示される中心フィルム28のようなフィルムの部分、または、熱または接着剤を介するような何らかの方法で取り付けられる完全に別体の部片であり得る。把手164は、包装体の大きさや重量に応じて、より強い、及び/または収縮性が少ないか非収縮性のフィルム、あるいはその他の材料から作られる必要があり得る。
【0038】
図4Gは、図2Cと同様に、熱収縮されたホルダ170及び物品102を含んでいる別の包装体270の斜視図である。ここでは、ホルダは、側面全体に沿い、また、少なくとも部分的に、物品の上面及び底面上に延在している。したがって、図示されるように、物品102は、実質的に包まれ、ホルダ170を使用して三次元的に固定されている。
【0039】
図5Aは、熱収縮されたホルダ180及び物品102を含んでいる別の包装体280の斜視図である。ここでは、ホルダは、物品を2×6配列で保持している。したがって、当然のことながら、物品の様々な配列が可能である。例えば、図5Bにさらに示されるように、別の包装体290は、熱収縮されたホルダ190と物品102を含んでいる。ここでは、ホルダは、3×4、12個のパック配列で物品を保持している。そのような配列は、様々な方法で、また上述したような様々なステップで実現され得る。本明細書に示されるように、包装体290は、基本的に、2つずつ並んだ6個パックの包装体200に等しく、それらの間に追加されたフィルム層292を有している。層292は、熱及び/または接着剤によって適用され得る。あるいは、12個全体の物品用ホルダ190は、修正版のライン10aで一度に作成され得る。
【0040】
図6A−6Cは、別のホルダ300及び物品302、この場合、ビン、の拡大図を示している。ホルダ300は、フィルム324、326、328、330の4枚のシートから作られている。ホルダ300は、上述したミシン目44のようなミシン目に沿って分離可能な、複数のそのようなホルダを保持するブランク(a blank)から形成されている。ホルダ300の分離は、結果として、ホルダの各端部に2つの縁部322をもたらす。図示されるように、ホルダ300は、上述したように、実際には、いくつでも使用され得るけれども、物品302を収容する8個の開口部332を有する。別の開口部333は、製造工程で作り出されるが、これらの開口部は、必ずしも物品302または少なくとも同じ大きさの物品を受け入れるために作られたものではない。図6Bは、熱収縮前のホルダ300の開口部332内にある8つの物品302を示している。図6Cは、熱収縮後の一体化された包装体400を示している。上述の図2B及び2Cと同様に、熱収縮は、物品302を直交する2次元内で一緒に引っ張られるようにし、堅固で一体化された包装体400を確保するのに役立つ。隣接する物品302は、全て、上述したようにそれらの側部間にフィルムを有し、各物品は、個々の容器が包装体の残りの部分の完全性を損なうことなく容易に取り外せるように、それ自身が熱収縮された開口部内に再度包装されている。
【0041】
ホルダ300は、都合よく、縁部322間に実質的に等しい長さのシートを含んでいる。そのような等しいシートの長さは、ホルダ300または多種多様のホルダのブランクが平坦の状態にあるかまたは容易に巻かれることを可能とする。使用目的によっては、そのような能力は、上述のホルダと比較すると、望ましいものである。
【0042】
ホルダ300は、4枚のシート及び8個の開口部を有するように例示されているけれども、当然のことながら、様々に異なる大きさのものが可能である。例えば、ホルダ300は、直線状の物品のグループを保持する2枚のシートを有し得るし、より幅の広いグループを保持する6枚または8枚のシートを有し得る。
【0043】
図7は、明確にするために物品が取り除かれている熱収縮されたホルダ300の断面の上面図である。見られるように、収縮は、一体化形状を形成するように、8個の容器を引き寄せるのに役立っている。この時、隣接する容器は、フィルムからなる少なくとも1つの緩衝片をそれらの間に保護用に有している。フィルム324−330から使用されるフィルムの量は、ある程度等しいので、結果としての包装体は、ある程度対称的である。
【0044】
包装された物品の大きさや形状に基づいて、図1Aに示されるような形成ゾーン及び図1Bの詰め込みゾーンの操作は、ホルダ300を形成するために容易に変更され得る。例えば、偶数のフィルム供給ロールが使用され得るし、延展機や密封機が望ましい構成を形成するために必要に応じ配置され得る。最初に2つのフィルムを接合し、物品用の1列の開口部を有する最初のブランクを形成し、次に、1列以上の包装体を作り出すように、2以上のブランクを結合することが可能である。ヒートシール機を使用してフィルムを接合する一方、接着剤を使用してブランクを結合することも可能であり、またはその逆も可能である。
【0045】
図8A及び8Bは、把手を含んでいる包装体400の2つの変形例を示している。図8Aにおいて、包装体410は、上述した包装体と同様に把手464を含んでいる。把手464は、ホルダ300’を形成するシートの1つから延在し得る。または、把手464は、追加のシートであってもよい。図8Bには、包装体420の把手564は、ホルダ300”の外側シートに取り付けられている。把手564は、ヒートシールまたは接着剤でどこにでも取り付けられ得る。把手は、要望どおり、収縮性または非収縮性のプラスチックから作られてもよいし、あるいは、別の材料から作られてもよい。把手564は、また、必要に応じて、より安定した保持のために包装体の回りに延在してもよい。
【0046】
例えば、ポリエチレン(LLDPE、LDPE、HDPE)、PVC、ポリプロピレン、スチレン・コポリマー、または同様のもののような、商業的に入手可能な熱収縮フィルムのような、様々な種類のフィルムがホルダフィルム及び把手用に使用され得る。選択される最終的な材料及びその物性は、包装される物品の大きさ、形状、重量及び数量、輸送の方法、販売と使用、などの要求を実現するように選択され得る。
【0047】
したがって、当然のことながら、本発明が利用されるホルダ、包装体及び物品の種類は、本明細書で示される実施態様に制限されるものではない。また、当然のことながら、上述した様々な実施態様の特徴は、別の方法で再組み合わせされ、本発明の範囲内でさらに別の実施態様を実現し得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を固定するための熱収縮ホルダであって、
熱収縮材料から成り、収縮前の長さを有する第1のシート、及び
第1のシートの収縮前の長さに実質的に等しい熱収縮材料から成る第2のシートであって、第2のシートは、第1のシートに接合され、第1のシート及び第2のシートは、それらの間に少なくとも2つの開口部を作り出すように接合され、各開口部は、物品の1つよりも大きい大きさに作られ、第1及び第2のシートは、2つの物品を合わせて単一体に固定するのに十分な開口部を収縮すべくある程度熱収縮する第2のシート、
を備えていることを特徴とするホルダ。
【請求項2】
ホルダが一緒に単一体に接合されている2つの第1のシートと2つの第2のシートとを含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
2列に配列される複数の開口部を持って構成されることを特徴とする請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
2×3の配列で6つの物品を固定するために6つの開口部を持って構成されることを特徴とする請求項3に記載のホルダ。
【請求項5】
固定されると、物品が互いに直接接触しないことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項6】
第1及び第2のシートの少なくとも一方は、物品に関する印刷表示を含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項7】
第1及び第2のシートは、加熱あるいは接着剤のうち少なくとも1つによって接合されることを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項8】
開口部は、そこに置かれている物品の外周より大きい内周を有することを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項9】
第1及び第2のシートから連続して形成される一群の分離可能なホルダに形成されることを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項10】
第1及び第2のシートから形成される隣接するホルダを分離するために、ミシン目が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のホルダ。
【請求項11】
第1及び第2のシートのうち少なくとも1つから延在する把手をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項12】
物品は容器であることを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項13】
第1または第2のシートのうち少なくとも1つは、熱収縮後、物品が単一体から取り外されることを可能とするように構成されているミシン目を含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項14】
物品の包装体であって、
複数の物品、
熱収縮材料から形成され、収縮前の長さを有する第1のシート、及び
第1の収縮前のシートの長さに実質的に等しい熱収縮材料から形成されている第2のシートであって、第2のシートは第1のシートに接合され、第1及び第2のシートはそれらの間に少なくとも2つの開口部を有するように接合され、各開口部は物品の1つよりも大きい大きさに作られ、第1及び第2のシートは2つの物品を合わせて単一体に固定するのに十分な開口部を収縮すべくある程度熱収縮する第2のシート、
を備えていることを特徴とする包装体。
【請求項15】
固定されると、物品が互いに直接接触しないことを特徴とする請求項14に記載の包装体。
【請求項16】
第1及び第2のシートのうち少なくとも一方は、物品に関する印刷表示を含むことを特徴とする請求項14に記載の包装体。
【請求項17】
第1及び第2のシートは、加熱あるいは接着剤のうち少なくとも1つによって接合されることを特徴とする請求項14に記載の包装体。
【請求項18】
第1又は第2のシートのうち少なくとも1つは、熱収縮後、物品が単一体から取り外されることを可能とするように構成されているミシン目を含むことを特徴とする請求項14に記載の包装体。
【請求項19】
物品の包装体であって、
複数の物品、及び
実質的に等しい収縮前の長さを有する熱収縮材料からなる少なくとも4つのシートであって、シートは複数の別個の接合部分において接合され、それにより少なくとも2列に配列される複数の開口部を形成し、各開口部はそこにある物品を固定する大きさに作られ、それにより、熱収縮された材料及び物品は、少なくとも2列に配列される複数の物品を有して構成される一体の熱収縮された包装体を形成する少なくとも4つのシート、
を備えていることを特徴とする包装体。
【請求項20】
物品が収縮により2つの直交する方向に一緒に引き寄せられるように構成されることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項21】
2×4の配列に配列されている複数の開口部を有するように構成されることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項22】
2×3の配列に配列されている6つの物品を固定するための6つの開口部を持って構成されることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項23】
固定されると、物品が互いに直接接触しないように構成されることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項24】
第1及び第2のシートのうち少なくとも一方が物品に関する印刷表示を含むことを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項25】
第1及び第2のシートは、加熱あるいは接着剤のうち少なくとも1つによって接合されることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項26】
開口部は、そこに置かれている物品の外周より大きい内周を有することを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項27】
さらに第1及び第2のシートのうち少なくとも1つから延在する把手を含むことを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項28】
物品は容器であることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項29】
第1及び第2のシートのうち少なくとも1つは、物品が単一体から取り外されることを可能とするように構成されているミシン目を含むことを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項30】
少なくとも一方のシートの一部が物品上に留まることを可能にするようにミシン目が配されることを特徴とする請求項19に記載の包装体。
【請求項31】
複数の物品を固定する熱収縮ホルダであって、
実質的に等しい収縮前の長さを有する、熱収縮された材料からなる少なくとも4つのシートであって、シートは複数の別個の接合部分で接合され、それにより、少なくとも2列に配列されている複数の開口部を形成し、各開口部は、物品の1つより大きい大きさに作られ、シートは2つの物品を合わせて少なくとも2列の物品を有する単一体に固定するのに十分な開口部を収縮すべくある程度熱収縮する少なくとも4つのシートを備えていることを特徴とするホルダ。
【請求項32】
2×4の配列で配列される4つの開口部を持って構成されることを特徴とする請求項31に記載のホルダ。
【請求項33】
2×3の配列で配列される6つの開口部を持って構成されることを特徴とする請求項31に記載のホルダ。
【請求項34】
シートのうち少なくとも1つは、個々の物品の取り外しを可能とするように構成されたミシン目を含んでいることを特徴とする請求項31に記載のホルダ。
【請求項35】
シートのうち少なくとも1つは、物品に関する印刷表示を含むことを特徴とする請求項31に記載のホルダ。
【請求項36】
物品を包装する方法であって、
熱収縮材料からなる第1のシートであって、複数の収縮前のホルダ長さを画定している第1のシートを提供し、
熱収縮材料からなる第2のシートであって、第1のシートと実質的に同じ長さである複数の収縮前のホルダ長さを画定している第2のシートを提供し、
複数の開口部を形成するように、第1及び第2のシートに沿って間隔を置いて配置される別個の接合部分において、第1のシートを第2のシートに接合し、開口部それぞれは各隣接する一対の接合部分の間に配置され、接合は、第1及び第2のシートの収縮前のホルダの長さをそれぞれ有する複数のホルダを形成し、
物品を開口部それぞれに挿入し、
第1及び第2のシートを加熱し、第1及び第2のシートを収縮させ、それにより、シートと挿入された物品の一体化された包装体を形成することを特徴とする方法。
【請求項37】
加熱するステップの前に、第1及び第2のシートを切断し、収縮前のホルダ長さを持つ物品ホルダを形成することをさらに含んでいることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項38】
熱収縮材料から成る2つの第1及び第2のシートを提供することをさらに含んでいることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項39】
第1及び第2のシートは、2列に配列された複数の開口部を形成する用に接合されていることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
第1または第2のシートの少なくとも一方にミシン目を形成し、個々の物品の取り外しを可能とすることをさらに含んでいることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項41】
接合するステップは、接着剤を適用するかまたは熱を加えることの少なくとも一方により実現されることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項42】
挿入するステップの前に、開口部を開くことをさらに含んでいることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項43】
開くステップは、気体を吹き込む、吸引を行う、または1以上の機械で動く指を使用し、開口部を開くことのうちの1つを含んでいることを特徴とする請求項42に記載の方法。
【請求項44】
物品は容器であることを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項45】
第1及び第2のシートは、加熱するステップの間、物品が2つの直交する方向に一緒に引き寄せられるような大きさに作られていることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項46】
包装体用把手を提供するステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項36に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2010−508217(P2010−508217A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534922(P2009−534922)
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/082797
【国際公開番号】WO2008/052211
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(501178938)ハートネス インターナショナル インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】