説明

燃料スカベンジ水分除去系統

【課題】航空機の胴体中央タンクから翼タンクに燃料を移動させる際に、翼タンクが低温であることにより燃料に含まれる水分が凍結することを防止する。
【解決手段】航空機の燃料スカベンジ系統には、中央タンク10から燃料を受け取って翼タンク14に燃料を入れるスカベンジングポンプ30が組み込まれている。水分離器40は、到来する燃料に複数のモーメント荷重変化を与える送り込み管38を通して燃料を受け取るもので、スカベンジングポンプ30に接続された燃料流出口と、水分流出口とを有している。水分流出口と、エンジンへの燃料供給管路の流入口との間には、水分マニホルドが接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概して航空機の燃料系統に関し、具体的には、流向の変更と流量速度の減速とを行う燃料スカベンジ水分除去系統に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大型民間航空機には、中央の燃料タンクと、それとは別個の翼タンクとが使用されていることが多い。重量及びバランス要件、並びにエンジンによる燃料の使用、又はその他運用上の配慮により、翼タンク内の燃料の前に中央タンク内の燃料を燃焼させることが必要である。中央タンクの燃料ポンプは中央タンクを完全に空にすることはできないので、少量だけ残った燃料を翼タンクに移動させるために、別個の燃料スカベンジ系統が取り付けられている。胴体の外側の温度が内側の温度よりはるかに低いことにより、燃料に含まれる水分が外側へ向かって移動して翼タンクに達し、凍結して燃料移動を損なう場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、温度の高い中央タンクから水分を逃がさないようにする燃料スカベンジ水分除去系統を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に開示される実施形態により、中央タンクから燃料を受け取ってその燃料を翼タンク内に入れるスカベンジングポンプを組み込んだ航空機の燃料スカベンジ系統が提供される。水分離器は、到来する燃料に複数のモーメント荷重変化を与える送り込み管から燃料を受け取る。水分離器は、スカベンジングポンプに接続された燃料流出口と、水分流出口とを有している。水分流出口と、エンジンへの燃料供給管路への入口との間には、水分マニホルドが接続されている。
【0005】
例示的な一実施形態の水分離器は、燃料を受け取る送り込み管に取り付けられた流入口を有するキャニスタを含んでいる。送り込み管は、燃料にモーメント荷重の変化を与える複数の屈曲を有している。流入口に接続された分配管が、キャニスタ内のチャンバの中に燃料を放出する。キャニスタからの燃料流出口は機内マニホルドに接続されてスカベンジングポンプに燃料を供給しており、キャニスタからの水分流出口は、エンジンへの燃料供給に水分を混入させるための水分マニホルドに接続されている。
【0006】
動作時、スカベンジングポンプは、起動されると、中央燃料タンクから翼燃料タンクへと燃料をポンピングする。中央燃料タンクから引き出された燃料は、モーメント荷重変化を生じさせる送り込み管を通って水分離器に流入する。水分離器より内側に位置する湾曲した燃料分配管により、モーメント荷重の変化がもう一度生じる。次いで燃料は、キャニスタの内壁に対してほぼ接線方向に排出される。燃料の円周方向の動きを止める垂直方向バッフルによって、最後のモーメント荷重変化が生じる。分離された水分は、チャンバの下部領域に溜まり、浸漬管及び水分マニホルドから抽出される。次いで水分は、エンジンに流入する燃料に混入される。
【0007】
本明細書に開示される実施形態により、さらに、航空機の燃料スカベンジ系統のための水分離器が提供される。この水分離器は、送り込み管に取り付けられて燃料を受け取る流入口を有するキャニスタであって、送り込み管が、燃料にモーメント荷重の変化を与える複数の屈曲を有しているキャニスタ;流入口に接続してキャニスタ内のチャンバの中に燃料を放出する分配管;キャニスタから機内マニホルドに接続してスカベンジングポンプに燃料を供給する燃料流出口;並びにキャニスタから水分マニホルドに接続してエンジンへの燃料供給に水分を混入させる水分流出口を備えており、キャニスタは、ほぼ円筒形で、チャンバを画定する内壁を含んでおり;分配管は、90°より大きい水平屈曲部を含んでおり、その出口は内壁に対してほぼ接線方向に燃料を放出し;さらに、分配管の出口近傍に垂直バッフルが設けられており;送り込み管が、キャニスタへの流入口の前に、二つの垂直90°屈曲部を含んでおり、流入口はキャニスタの外壁上のボスに収容されており、流入口はキャニスタの頂部の中央に位置しており;水分流出口は、水分を回収するために、キャニスタの頂部からチャンバの下部領域の中に垂れ下がる浸漬管を含んでおり;且つ浸漬管は垂直バッフルに取り付けられている。
【0008】
上述の機構、機能、及び利点は、本発明の種々の実施形態において単独で達成することができるか、又は別の実施形態において組み合わせることができる。これらの実施形態の詳細は、後述の説明と添付図面に見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】図1Aは、本明細書に開示される実施形態を有する燃料系統を組み込んだ航空機を示している。
【図1B】図1Bは、例示的な民間航空機の燃料系統の詳細を示す線図であり、燃料スカベンジ水分除去系統の一実施形態を含む付属配管設備及びコンポーネントと共に、中央タンク及び一つの翼タンクを示している。
【図2】図2は、燃料スカベンジ水分離器の一実施形態の等角側面図である。
【図3A】図3Aは水分離器の側面図である。
【図3B】図3Bは水分離器の正面図である。
【図4】図4は水分離器の斜視断面図であり、内部コンポーネントが示されている。
【図5】図5は水分離器の底断面図であり、内部コンポーネントが示されている。
【図6】図6は、本発明の実施形態の燃料スカベンジ水分除去作業のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載される実施形態は、図1A及び1Bに示すように、大型航空機の燃料系統に使用される一系統を実例によって示すものである。中央燃料タンク10は航空機の胴体12内に位置している。航空機の翼16内の翼燃料タンク14は、中央燃料タンク10から見て機外側に位置している。付属の燃料タンク設備を有する例示的な翼の詳細は図1Bに示されており、典型的には、航空機の反対側の翼はこの図と左右対称な鏡像である。図示の実施形態の場合、相互接続されたチークタンク18が、メインの中央燃料タンク10の機外側に位置している。図示のエンジン20は、中央燃料タンク10、翼燃料タンク14、及びチークタンク18を含む航空機の燃料系統から、エンジン燃料供給マニホルド22を通して燃料を受け取る。エンジン燃料供給マニホルド22は、燃料タンクからの燃料の流れを適切な方向に維持する逆止め弁24と、エンジン遮断弁26a、投下弁26b、及び燃料抜き取り弁26cとを含む様々な弁とを含んでいる。エンジン燃料ブーストポンプ28a及び28bは、エンジン20に向かう燃料流に対して補助的な圧力を供給する。中央タンクからの燃料は、Override/Jettison(OJ)ポンプ86に送達される。
【0011】
燃料スカベンジ系統は、中央燃料タンク10から翼燃料タンク14へ燃料を移動させるために組み込まれている。スカベンジングポンプ30は、中央燃料タンク10に始まる機内マニホルド32通して、翼燃料タンク14に流入する機外マニホルド34へと燃料を送り込む。図示の実施形態の場合、スカベンジングポンプ30は、ブーストポンプ28a及び28bに接続されたポンプマニホルド37からの動力流によって生成される圧力差に基づいた受動的ベンチュリポンプである。図示の実施形態の場合、スカベンジングポンプ30は、翼燃料タンク14内の燃料レベルを感知する第1の浮き作動式遮断弁36aと、中央タンクの燃料レベルを感知する第2の浮き作動式遮断弁36bとに応答して動作する。弁36aは、翼燃料タンク14内の燃料が十分に消費されるまで燃料が翼燃料タンク14へ送り込まれることを防止して、送り込まれる燃料のために十分なスペースを確保することにより、翼燃料タンク14が溢れることを防止する。弁36bは、中央燃料タンク10内の燃料レベルを感知して、中央燃料タンク10がほぼ空になるまで、ブーストポンプ28a、28bからの動力流がスカベンジングポンプ30に送られることを防ぐ。中央燃料タンク10の送り込み管38とスカベンジングポンプ30との間に位置する機内マニホルド32には、水分離器40が挿入されている(図1Aにも示されている(縮尺は正確でない))。図2、3A及び3Bに示すように、水分離器40にはほぼ円筒形のキャニスタ42が組み込まれており、このキャニスタは分離器を適切な航空機構造に固定するための取り付け金具44a及び44bを有している。上蓋46及び底蓋48がキャニスタ42をシールしている。送り込み管38(図1A、1B、及び図3Aに示す)は、キャニスタの頂部(外壁)近傍の流入口50において受け入れられる。燃料流出口52は、上蓋の中央に位置して、機内マニホルド32を通してスカベンジングポンプ30へと燃料を流し続ける。上蓋46には水分流出口54も設けられている。送り込み管38は、二つの90°垂直屈曲部56a及び56b(図3Aに最もよく示す)を含む。これらの屈曲部の機能については後述でさらに詳しく説明する。
【0012】
水分離器40の内部構造が図4及び5に示されている。燃料分配管路58が、流入口50から、キャニスタ42内部のチャンバ60の中へ延びている。この分配管路58は、水平方向に湾曲しており、出口62の手前に、内壁に隣接するキャニスタの頂部と底部との間に取り付けられた垂直バッフル64を有している。分配管路の湾曲は90°より大きく、図示の実施形態では約120°である。分配管路58の形状により、さらにモーメント荷重が変化し、且つチャンバ60に到来する燃料の放出が、キャニスタ42の内壁66に対してほぼ接線方向となる。図示の実施形態の場合、流入口50は、キャニスタ42の外壁69から延びて、送り込み管38及び分配管路58の剛性構造支持部となるボス68の中に収容されている。ボス68は、キャニスタの壁上の、分配管路の水平方向の屈曲72に所望の半径70を得るのに十分な空隙が生じる位置に、ずらして配置されている。
【0013】
送り込み管38を通って中央燃料タンク10から流出する水質汚染を有する燃料は、垂直な90°の屈曲56a及び56bと、水平な湾曲(又は屈曲)72を通って流れる際に一連のモーメント荷重変化を受け、分配管路58の出口62から排出されて、図5の矢印74により示されるように、キャニスタの内壁66に沿ってほぼ接線方向に、減速しながら流れる。垂直バッフル64は、キャニスタ内における燃料の円周方向の動きをほぼ止める最後のモーメント荷重変化を生む。複数のモーメント荷重変化と、キャニスタ内での燃料の減速により、重量の大きい水分が分離されて、キャニスタ42のチャンバ60の底部領域64に降下する。
【0014】
図4に示すように、浸漬管78が、頂部46を通ってキャニスタ42の中に延びている。浸漬管78は、水分流出口54に接続し、キャニスタチャンバの底部領域76から水分の回収及び除去を行なっている。図3Aに示される水分マニホルド80は、水分流出口54から水分を運搬する。図示の実施形態の場合、浸漬管は、支持クリップ82により垂直バッフル64に装着されており、斜めに切られた流入口84を有している。
【0015】
図1に戻る。図示の実施形態の場合、水分マニホルド80は、override jettison(OJ)ポンプ86の流入口近傍で開口し、そこで、燃料供給マニホルド22に輸送される前の燃料に混合される。水分離器40に回収された水分は、燃焼のためにエンジンに向かう燃料の流れに加えられ、エンジンから排出される。流れを制御するために、水分マニホルドにはフロート弁88が使用されている。フロート弁88は、中央タンクが完全に空になるまで開かない。タンクが空になると、弁が開いて水分がOJポンプ86の流入口の隣まで流出する。水分は燃料と混合されて次のフライトで消費される。フロート弁88が開くと、水分離器に空気が流入し、その後のスカベンジポンプによる燃料の運搬が防止される。
【0016】
例示的な一実施形態では、水分離器のキャニスタ42は、直径約5インチ及び高さ約7インチの円筒形である。送り込み管38、機内マニホルド32、水分マニホルド80、及び浸漬管78は、すべて直径1/2インチの管路である。モーメント荷重変化を生む屈曲の屈曲半径は、図示の実施形態の場合、管路の直径の名目2倍であるか、又は約1インチである。例示的な実施形態のキャニスタの大きさは、少なくとも1リットルの水を保持できるものである。この値は、就役航空機の検査により決定された。図示のキャニスタ42は円筒形の断面を有しているが、別の実施形態では円錐形の断面を有する要素を使用することができる。
【0017】
水分分離を用いた燃料スカベンジ系統の動作を図6に示す。スカベンジングポンプ30を起動し(ステップ602)、中央燃料タンク10から翼燃料タンク14へと燃料をポンピングする。例示的な一実施形態の場合、スカベンジングポンプは、第1のフロート弁36bにより制御されるブーストポンプ28a、28bからの動力燃料流により起動される受動的ベンチュリポンプである(ステップ604)。翼燃料タンクのフロート弁36aは、必要に応じて、ポンプを遮断して翼タンクがいっぱいになることを防止する(ステップ606)。スカベンジングポンプ30によって中央燃料タンクから引き出された燃料は、モーメント荷重の変化を有する送り込み管38を通って流れ(ステップ608)、湾曲した燃料分配管58によって更なるモーメント荷重の変化が生じている水分離器40に流入する(ステップ610)。次いで、燃料は、キャニスタ42の内壁66に対してほぼ接線方向に排出される(ステップ612)。燃料の円周方向の動きを止める垂直バッフル64によって、最後のモーメント荷重変化が生成される(ステップ614)。分離されてチャンバ60の下部領域76に溜まった水分は、次いで浸漬管78及び水分マニホルド80を通って抽出され(ステップ616)、エンジン20に流入する燃料に混入される(ステップ618)。図示の実施形態の場合、抽出及び混入は、フロート弁88によって流量制御されるOJポンプ88を用いて行われる。
【0018】
本明細書に記載の実施形態では単一の水分離器を示したが、別の実施形態では、一又は複数のスカベンジ系統に複数の水分離器を使用することができる。
【0019】
本明細書では、本発明の種々の実施形態について、特許法で必要とされているように、詳細に説明した。当業者であれば、ここに開示された特定の実施形態への変更及び置換を認識するであろう。このような変更は、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲及び意図に含まれる。
【符号の説明】
【0020】
10 中央燃料タンク
12 胴体
14 翼燃料タンク
16 翼
18 チークタンク
20 エンジン
22 燃料供給マニホルド
24 逆止め弁
26a エンジン遮断弁
26b 投下弁
26c 燃料抜き取り弁
28a、28b ブーストポンプ
30 スカベンジングポンプ
32 機内マニホルド
34 機外マニホルド
36a 第1の浮き作動式遮断弁
36b 第2の浮き作動式遮断弁
37 ポンプマニホルド
38 送り込み管
40 水分離器
42 キャニスタ
44a、44b 取付け金具
46 上蓋
48 底蓋
50 流入口
52 燃料流出口
54 水分流出口
56a、56b 屈曲部(湾曲部)
58 燃料分配管路
60 チャンバ
62 分配管路の出口
64 垂直バッフル
66 キャニスタの名胃壁
68 ボス
69 キャニスタの外壁
70 屈曲の半径
72 水平方向の屈曲
76 チャンバの底部領域
78 浸漬管
80 水分マニホルド
82 支持クリップ
84 浸漬管の流出口
88 フロート弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機の燃料スカベンジ系統であって、
中央タンクから燃料を受け取り、翼タンクに燃料を入れるスカベンジングポンプ、
到来する燃料に複数のモーメント荷重変化を与える送り込み管から燃料を受け取る水分離器であって、スカベンジングポンプに接続された燃料流出口と、水分流出口とを有する水分離器、及び
水分流出口と、エンジンへの燃料供給管路への入力部とを接続する水分マニホルド
を備えた航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項2】
水分離器が、
送り込み管に取り付けられて燃料を受け取る流入口を有するキャニスタであって、前記送り込み管が、燃料にモーメント荷重変化を与える複数の屈曲を有しているキャニスタ、及び
流入口に接続されてキャニスタ内のチャンバ中に燃料を放出する分配管
を備えており、
燃料流出口が、キャニスタの頂部に位置し、スカベンジングポンプに燃料を供給する機内マニホルドに接続しており、且つ
水分流出口がキャニスタの頂部に位置している、
請求項1に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項3】
キャニスタが、実質的に円筒形であり、チャンバを画定する内壁を含んでいる、請求項1又は2に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項4】
分配管に90°より大きな水平方向の屈曲が組み込まれていることにより、出口から燃料が内壁に対して実質的に接線方向に放出される、請求項1、2、又は3に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項5】
分配管の出口近傍に位置する垂直バッフルをさらに備えている、請求項4に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項6】
送り込み管が、キャニスタへの流入管に達する前に二つの90°屈曲部を含んでおり、前記流入管がキャニスタの外壁上のボス内に収容されている、請求項1に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項7】
水分流出口が、キャニスタの頂部からチャンバの下部領域の中に垂れ下がって水分を回収する浸漬管を含んでいる、請求項1又は2に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項8】
浸漬管が垂直バッフルに取り付けられている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項9】
浸漬管が斜めに切られた流入口を有している、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の航空機の燃料スカベンジ系統。
【請求項10】
燃料スカベンジ系統における水分分離方法であって、
スカベンジングポンプを起動して、中央燃料タンクから翼燃料タンクへ燃料をポンピングするステップと、
中央燃料タンクから引き出された燃料を、モーメント荷重の変化が生じる送り込み管を通して水分離器に流すステップと、
水分離器の内側で湾曲した燃料分配管路によりさらなるモーメント荷重の変化を生じさせるステップと、
キャニスタの内壁に対して実質的に接線方向に燃料を排出するステップと、
燃料の円周方向の動きを止める垂直バッフルにより、最後のモーメント荷重変化を生じさせるステップと、
分離された水分をチャンバの下部領域に貯めるステップと、
分離された水分を、浸漬管及び水分マニホルドにより抽出するステップと、
エンジンに流入する燃料に水分を混入させるステップと
を含む方法。
【請求項11】
スカベンジングポンプが受動的ベンチュリポンプであり、燃料を流すステップが、エンジンの燃料ブーストポンプ内で生成されて第1のフロート弁によって制御される燃料の流れによって起動される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
翼燃料タンク内のフロート弁でポンプを遮断することにより、翼タンクがいっぱいになることを防ぐステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
抽出するステップと混入させるステップとを、第2のフロート弁によって流量制御されるOJポンプを用いて行う、請求項10に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−240678(P2012−240678A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−114975(P2012−114975)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company