説明

燃料供給装置

【課題】燃料電池で構成された発電部の少なくとも一部を含む機器と、燃料カートリッジとの接続を容易にするための燃料供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による燃料供給装置は、ホルダ4と、第1コネクタ5と、第2コネクタ6と、連結管7とを有する。ホルダ4は燃料カートリッジ3を搭載するためのカートリッジホルダ部42を有する。第1コネクタ5は電子機器1に接続される。第2コネクタ6はカートリッジホルダ部42に設けられている。連結管7は第1コネクタ5と第2コネクタ6とを接続している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池で構成された発電部を含む機器と、燃料カートリッジとを接続して燃料カートリッジ内の燃料を発電部側へ送るための燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として、小型かつ軽量で、高エネルギー密度を有する二次電池への要望も高まっている。さらに、充電の必要な二次電池よりも燃料供給によって長時間連続使用が可能な燃料電池が注目されている。
【0003】
小型携帯電子機器に搭載される小型の燃料電池として、メタノールやメタノール水溶液、蟻酸水溶液などの液体燃料を用いるタイプの燃料電池が注目されている。このような燃料は人体に有害である。そのため、燃料カートリッジに封入されて供給され、燃料カートリッジのコネクタと燃料電池を搭載した電子機器側のコネクタとを直接接続して電子機器へと注入することが検討されている。そして燃料が漏れないようにこれらのコネクタの形状が開発されている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−128850号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料電池を搭載した電子機器は携帯電話に代表されるように小型化が進んでおり、これに伴ってコネクタの小型化も進んできる。しかしながらコネクタが小さい場合、高齢者などの視力の低下したユーザにはこれらのコネクタを確実に接続するのが容易ではない。また電子機器と燃料カートリッジとを接続させながら燃料カートリッジを手で押圧して燃料を電子機器側へ供給することは、子供や高齢者には困難である。さらに燃料カートリッジが電子機器に接続された状態で無理な力が作用するとコネクタ近傍で燃料カートリッジや電子機器が破損する可能性がある。
【0005】
本発明は、これらの問題点を解決し、燃料カートリッジ内の燃料を発電部側へ送ることを容易にするための燃料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による燃料供給装置は、ホルダと、機器に接続するための第1コネクタと、燃料カートリッジに接続するための第2コネクタと、連結管とを有する。ホルダは、燃料カートリッジを搭載するためのカートリッジホルダ部を含む。第2コネクタはカートリッジホルダ部に設けられている。連結管は第1コネクタと第2コネクタとを接続している。このような構造の燃料供給装置において、ユーザはカートリッジホルダ部に燃料カートリッジを嵌め込むだけで第2コネクタを燃料カートリッジに接続することができる。この状態で第1コネクタを機器に接続すれば燃料カートリッジ内の燃料を発電部側へ送ることができる。また燃料カートリッジが機器と直接繋がらず、しかも燃料カートリッジがホルダに保持されているため燃料カートリッジや機器が破損する可能性も低下する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、機器と燃料カートリッジとを接続しやすくなる。また子供や高齢者にとっても電子機器側へ燃料を供給しやすくなる。さらに燃料カートリッジが機器と直接繋がらず、しかも燃料カートリッジがホルダに保持されているため燃料カートリッジや機器がそれぞれのコネクタ部やその周辺で破損する可能性も低下する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の第1の発明は、燃料電池で構成された発電部の少なくとも一部を含む機器と、燃料カートリッジとを接続して燃料カートリッジ内の燃料を発電部側へ送るための燃料供給装置である。この燃料供給装置は、ホルダと、第1コネクタと、第2コネクタと、連結管とを有する。ホルダは燃料カートリッジを搭載するためのカートリッジホルダ部を有する。第1コネクタは燃料電池で構成された発電部の少なくとも一部を含む機器に接続される。燃料カートリッジに接続するための第2コネクタはカートリッジホルダ部に設けられている。連結管は第1コネクタと第2コネクタとを接続している。このような構造の燃料供給装置において、ユーザはカートリッジホルダ部に燃料カートリッジを嵌め込むだけで第2コネクタを燃料カートリッジに接続することができる。この状態で第1コネクタを機器に接続すれば燃料カートリッジ内の燃料を発電部側へ送ることができる。そのため機器と燃料カートリッジとを接続しやすくなる。また燃料カートリッジが機器と直接繋がらず、しかも機器がホルダに保持されているため燃料カートリッジや機器がそれぞれのコネクタ部やその周辺で破損する可能性も低下する。
【0009】
本発明の第2の発明は、第1の発明において、ホルダが機器を保持可能な機器ホルダ部をさらに有し、第1コネクタが機器ホルダ部に設けられた燃料供給装置である。このようにホルダが機器をも保持可能とすることにより、機器と燃料カートリッジとを両方ともホルダにセットするだけで両者を容易に接続できる。
【0010】
本発明の第3の発明は、第1の発明において、ホルダが、機器ホルダ部を有する第1ホルダと、燃料カートリッジを保持可能なカートリッジホルダ部を有する第2ホルダとで構成され、第1コネクタが機器ホルダ部に設けられた燃料供給装置である。このように分割された第1ホルダ、第2ホルダを用いて、それぞれに機器、燃料カートリッジを搭載させても第2の発明と同様の効果が得られる。
【0011】
本発明の第4の発明は、第1の発明において、第1コネクタと第2コネクタとが互いに結合可能な形状を有する燃料供給装置である。機器と燃料カートリッジとは直接結合可能なコネクタ部を有しており、機器と第1コネクタ、燃料カートリッジと第2コネクタはそれぞれ結合可能であるので、第1コネクタと第2コネクタとが互いに結合可能である。これによって異なる形式、形状のコネクタ部を有し、機器に適合しない燃料カートリッジを誤って接続することを防止できる。
【0012】
本発明の第5の発明は、第4の発明において、第1コネクタと第2コネクタとが、互いに結合可能な専用形状である一対のメカニカルキーを形成している燃料供給装置である。タイプの異なる燃料カートリッジを機器に接続することを防ぐために、機器のコネクタ部と燃料カートリッジのコネクタ部とは互いに結合可能な専用形状である一対のメカニカルキーを形成していることが好ましい。これに対応して第1コネクタと第2コネクタとが、一対のメカニカルキーを形成していることが好ましい。
【0013】
本発明の第6の発明は、第5の発明において、第2コネクタがホルダに対して回転可能に設けられた燃料供給装置である。もし燃料カートリッジのコネクタ部と第2コネクタとのメカニカルキーが一致しているのにも関わらず回転位置が整合していなければこの両者を結合できない。このような場合でも、第2コネクタがホルダに対して回転可能であれば、第2コネクタを回転させて結合することができる。
【0014】
本発明の第7の発明は、第6の発明において、第2コネクタが、第2コネクタを回転させるためにホルダから突出した操作部を有する燃料供給装置である。このような操作部を設けることにより第2コネクタを回転させやすくなる。
【0015】
本発明の第8の発明は、第1の発明において、第1コネクタは機器の厚み方向の長さよりも小径である燃料供給装置である。本発明の構成は、このように機器の側面や底面の最も幅の狭い位置にコネクタ部が設けられている場合に、接続を容易にする効果を発揮できる。
【0016】
本発明の第9の発明は、第1の発明において、カートリッジホルダ部が燃料カートリッジを外部から押圧可能な状態で保持する燃料供給装置である。燃料カートリッジには外部から押圧することで内部の燃料を送り出すタイプのものがある。このようなタイプの燃料カートリッジを用いて機器側へ燃料を送るために、カートリッジホルダ部が燃料カートリッジを外部から押圧可能な状態で保持することが好ましい。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、本明細書に記載された基本的な特徴に基づく限り、以下に記載の内容に限定されるものではない。また、各実施の形態において、先行する実施の形態と同様の構成をなすものには同じ符号を付して説明し、詳細な説明を省略する場合がある。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による燃料供給装置に電子機器1と燃料カートリッジ3を接続した状態を示す概略断面図である。電子機器1は燃料電池で構成された発電部2を含む。なお電子機器1や燃料カートリッジ3の内部の詳細な構造は省略する。この燃料供給装置は電子機器1と燃料カートリッジ3とを接続して燃料カートリッジ3内の燃料を発電部2側へ送る。この燃料供給装置は、ホルダ4と、第1コネクタ5と、第2コネクタ6と、連結管7とを有する。
【0019】
ホルダ4は燃料カートリッジ3を搭載するためのカートリッジホルダ部42を有する。燃料カートリッジ3に接続するための第2コネクタ6はカートリッジホルダ部42に設けられている。第1コネクタ5は電子機器1に接続される。連結管7は第1コネクタ5と第2コネクタ6とを接続している。
【0020】
なお発電部2は、燃料電池とこの燃料電池の燃料を蓄えるためのタンクとを有している。図1において発電部2は電子機器1に内蔵されている。しかしながら発電部2は電子機器1と別体に設けられ、電子機器1の本体と組み合わせて使用してもよい。また上述のタンクあるいは燃料電池のいずれかだけが電子機器1と別体に設けられていてもよい。したがって電子機器は少なくとも燃料電池で構成された発電部の一部でも含めばよい。
【0021】
ここで燃料とは、メタノールやその水溶液、蟻酸などの液体燃料を意図している。また燃料カートリッジ3は外部から加圧して燃料を送り出す方式でも、内圧が高く設定されていてその内圧によって燃料を送り出す方式でもよい。
【0022】
第1コネクタ5、第2コネクタ6、ホルダ4、連結管7は樹脂および/または金属で構成されている。特に第1コネクタ5、第2コネクタ6、および連結管7は燃料と反応や溶解、溶出しにくい、または溶出しない材料で構成されている。カートリッジホルダ部42は燃料カートリッジ3を保持できるよう、第2コネクタ6が設けられた位置以外に燃料カートリッジ3を保持する形状を有することが好ましい。第1コネクタ5、第2コネクタ6には燃料が外部へ漏れることを防ぐ機構が形成されているが、ここではその詳細を省略する。
【0023】
このような構造の燃料供給装置において、ユーザはカートリッジホルダ部42に燃料カートリッジ3を嵌め込むだけで第2コネクタ6を燃料カートリッジ3に接続することができる。この状態で第1コネクタ5を電子機器1に接続すれば燃料カートリッジ3内の燃料を発電部2側へ送ることができる。そのため電子機器1と燃料カートリッジ3とを接続しやすくなる。また燃料カートリッジ3が電子機器1と直接繋がらず、しかも燃料カートリッジ3がホルダ4に保持されているため燃料カートリッジ3や電子機器1がそれぞれのコネクタ部やその周辺で破損する可能性も低下する。
【0024】
なお、図1では第1コネクタ5がホルダ4から離れて配置されているが、ホルダ4の、カートリッジホルダ部42と反対側の側面上に設けてもよい。このように第1コネクタ5を配置すれば床面上で電子機器1を滑らせながらホルダ4と電子機器1を付き合わせることで電子機器1と第1コネクタ5とを結合することができる。
【0025】
なお第1コネクタ5と第2コネクタ6とが互いに結合可能な形状を有することが好ましい。電子機器1と燃料カートリッジ3とは互いに直接結合可能なコネクタ部を有している場合、電子機器1と第1コネクタ5、燃料カートリッジ3と第2コネクタ6はそれぞれ結合可能である。したがって、第1コネクタ5と第2コネクタ6とは互いに結合可能である。これによって異なる形式、形状のコネクタ部を有し、電子機器1に適合しない他の燃料カートリッジを誤って接続することを防止できる。
【0026】
なお、図1では第1コネクタ5を凸状、第2コネクタ6を凹状にしているが、逆であってもよく、電子機器1、燃料カートリッジ3にそれぞれ結合可能であればよい。
【0027】
特に第1コネクタ5は電子機器1の厚み方向の長さよりも小径であることが好ましい。本構成は、このように電子機器1の側面や底面の最も幅の狭い位置にコネクタ部が設けられている場合に、燃料カートリッジ3との接続を容易にする効果を発揮できる。
【0028】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2による燃料供給装置に電子機器1と燃料カートリッジ3を接続した状態を示す概略断面図である。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、ホルダ4は電子機器1を保持可能な機器ホルダ部41をさらに有し、第1コネクタ5が機器ホルダ部41に設けられていることである。また、カートリッジホルダ部42Aが筒状であり、上部開口から燃料カートリッジ3を挿入する構造になっている。さらに側面に開口43が設けられている。これ以外の構成は実施の形態1と同様である。
【0029】
このようにホルダ4が電子機器1をも保持可能とすることにより、電子機器1と燃料カートリッジ3とを両方ともホルダ4にセットするだけで両者を容易に接続できる。特に燃料で満たされて自重の大きい燃料カートリッジ3を上部開口から挿入するだけで容易に燃料カートリッジ3をカートリッジホルダ部42に保持させ、第2コネクタ6と結合することができる。また開口43がホルダ4の側面に設けられているため、燃料カートリッジ3を外部から押圧することができる。
【0030】
燃料カートリッジ3には外部から押圧することで内部の燃料を送り出すタイプのものがある。このようなタイプの燃料カートリッジ3を用いて電子機器1側へ燃料を送るために、カートリッジホルダ部42が燃料カートリッジ3を外部から押圧可能な状態で保持することが好ましい。
【0031】
図3は本発明の実施の形態2による他の燃料供給装置に電子機器1と燃料カートリッジ3を接続した状態を示す概略断面図である。図3に示す燃料供給装置が図2に示す燃料供給装置と異なる点は、ホルダ4が第1ホルダ4A、第2ホルダ4Bに分割され、第1ホルダ4Aに機器ホルダ部41が、第2ホルダ4Bにカートリッジホルダ部42が設けられている点である。また、カートリッジホルダ部42は図1と同様である。このように分割された第1ホルダ4A、第2ホルダ4Bを用いて、それぞれに電子機器1、燃料カートリッジ3を搭載させても図2と同様の効果を奏する。またこのように燃料カートリッジ3の側面が開放されていても同様に燃料カートリッジ3を外部から押圧可能である。
【0032】
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3による燃料供給装置に電子機器1と燃料カートリッジ3を接続した状態を示す概略断面図である。本実施の形態が実施の形態2の図3と異なる点は、第1コネクタ5Aと第2コネクタ6Aとが、互いに結合可能な専用形状である一対のメカニカルキーを形成していることと、ホルダ4が一体であることである。
【0033】
電子機器1のコネクタ部と燃料カートリッジ3のコネクタ部とは互いに結合可能な専用形状である一対のメカニカルキーを形成していることが好ましい。これによりタイプが異なり電子機器1に適合しない燃料カートリッジを電子機器1に接続することを防ぐことができる。これに対応して第1コネクタ5Aと第2コネクタ6Aとが、一対のメカニカルキーを形成していることが好ましい。
【0034】
ここで燃料カートリッジ3のタイプとは、燃料の種類、濃度、燃料送出のための内圧の有無などである。電子機器1の発電部2に適合しない燃料を用いると、発電部2の燃料電池の性能が損なわれる可能性が高い。本実施の形態による構成はこのような不具合を防止することができる。なお、本構成は実施の形態1に適用してもよい。
【0035】
図5は第1コネクタ5Aと第2コネクタ6Aの形状の一例を示している。図5(a)は第1コネクタ5Aの上面図、図5(b)は第2コネクタ6Aの上面図、図5(c)は第1コネクタ5Aの断面図、図5(d)は第2コネクタ6Aの断面図である。
【0036】
第1コネクタ5Aの中央部には燃料を通す貫通孔52が設けられるとともに、外周部に2つの突起51を有している。一方、第2コネクタ6Aの中央部には燃料カートリッジ3のコネクタ部を収容する窪み63と、それに続き燃料を通す貫通孔62が設けられている。また窪み63の外側に続いて、突起51に対応する位置に凹部61が設けられている。なお第1コネクタ5Aにも第2コネクタ6Aにも燃料が外部へ漏れることを防ぐ機構が形成されているが、ここではその詳細を省略する。
【0037】
この構造では突起51と凹部61とを一致させることで第1コネクタ5Aと第2コネクタ6Aとが結合可能な形状になっている。すなわち第1コネクタ5Aと第2コネクタ6Aとは互いに結合可能な専用形状である一対のメカニカルキーを形成している。なおメカニカルキーの形状はこれに限定されない。
【0038】
なお第2コネクタ6Aは、ホルダ4に対して回転可能に設けられていることが好ましい。もし燃料カートリッジ3のコネクタ部と第2コネクタ6Aとのメカニカルキーが一致しているのにも関わらず回転位置が整合していなければこの両者を結合できない。このような場合でも、第2コネクタ6Aがホルダ4に対して回転可能であれば、第2コネクタ6Aを回転させて燃料カートリッジ3のコネクタ部と結合することができる。
【0039】
(実施の形態4)
図6は本発明の実施の形態4による燃料供給装置の第2コネクタ6Bの周辺を拡大した概略断面図である。本実施の形態が実施の形態3と異なる点は、第2コネクタ6Bが、ホルダ4から突出し第2コネクタ6Bを回転させるための操作部64を有することである。
【0040】
実施の形態3で説明したように、燃料カートリッジ3のコネクタ部と第2コネクタ6Bとのメカニカルキーが一致しているのにも関わらず回転位置が整合していなければこの両者を結合できない。このような場合でも、第2コネクタ6Bがホルダ4に対して回転可能であれば、第2コネクタ6Bを回転させて燃料カートリッジ3のコネクタ部と結合することができる。この際、操作部64を用いて第2コネクタ6Bを回転させやすくなる。
【0041】
なお実施の形態1〜4では、液体燃料を用いることを前提に説明したが、ブタンや水素などの気体燃料を用いる場合にも本発明は適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明による燃料供給装置は、燃料カートリッジと電子機器との結合(接続)を容易にする。そのため電子機器への燃料供給が容易になる。この燃料供給装置は、小型の電子機器に小さなコネクタを介して燃料を供給するシステムにおいて利便性を向上するため有用である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態1による燃料供給装置に電子機器と燃料カートリッジを接続した状態を示す概略断面図
【図2】本発明の実施の形態2による燃料供給装置に電子機器と燃料カートリッジを接続した状態を示す概略断面図
【図3】本発明の実施の形態2による他の燃料供給装置に電子機器と燃料カートリッジを接続した状態を示す概略断面図
【図4】本発明の実施の形態3による燃料供給装置に電子機器と燃料カートリッジを接続した状態を示す概略断面図
【図5】(a)図4に示す燃料供給装置における第1コネクタの上面図、(b)同第2コネクタの上面図、(c)同第1コネクタの断面図、(d)同第2コネクタの断面図
【図6】本発明の実施の形態4による燃料供給装置の第2コネクタの周辺を拡大した概略断面図
【符号の説明】
【0044】
1 電子機器
2 発電部
3 燃料カートリッジ
4 ホルダ
4A 第1ホルダ
4B 第2ホルダ
5,5A 第1コネクタ
6,6A,6B 第2コネクタ
7 連結管
41 機器ホルダ部
42,42A カートリッジホルダ部
51 突起
52,62 貫通孔
61 凹部
63 窪み
64 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池で構成された発電部の少なくとも一部を含む機器と、燃料カートリッジと、を接続して前記燃料カートリッジ内の燃料を前記発電部側へ送るための燃料供給装置であって、
前記燃料カートリッジを搭載するためのカートリッジホルダ部を有するホルダと、
前記機器に接続するための第1コネクタと、
前記カートリッジホルダ部に設けられ、前記燃料カートリッジに接続するための第2コネクタと、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する連結管と、を備えた燃料供給装置。
【請求項2】
前記ホルダは、前記機器を保持可能な機器ホルダ部をさらに有し、
前記第1コネクタが前記機器ホルダ部に設けられた請求項1記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記ホルダは、前記機器を保持可能な機器ホルダ部を有する第1ホルダと、前記カートリッジホルダ部を有する第2ホルダとで構成され、
前記第1コネクタが前記機器ホルダ部に設けられた請求項1記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記第1コネクタと前記第2コネクタは互いに結合可能な形状を有する請求項1記載の燃料供給装置。
【請求項5】
前記第1コネクタと前記第2コネクタとは、互いに結合可能な専用形状である一対のメカニカルキーを形成している請求項4記載の燃料供給装置。
【請求項6】
前記第2コネクタは、前記ホルダに対して回転可能に設けられた請求項5記載の燃料供給装置。
【請求項7】
前記第2コネクタは、前記第2コネクタを回転させるために前記ホルダから突出した操作部を有する請求項6記載の燃料供給装置。
【請求項8】
前記第1コネクタは前記機器の厚み方向の長さよりも小径である請求項1記載の燃料供給装置。
【請求項9】
前記カートリッジホルダ部は前記燃料カートリッジを外部から押圧可能な状態で保持する請求項1記載の燃料供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−43582(P2009−43582A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−207590(P2007−207590)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】