説明

燃料電池スタック

【課題】本発明は単位電池を積層した積層体にかかる締結荷重を所定値に容易に調整できるとともに、積層方向の変位を許容する弾性部材を備える燃料電池スタックにおける単位電池積層面の面圧分布を均一化する燃料電池スタックを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、単位電池12を複数積層した積層体14と、積層方向の変位を許容する弾性部材16と、積層体14と弾性部材16とを締結する締結荷重を付与する一対のエンドプレート22,24と、弾性部材16とエンドプレート24との間に位置する中間プレート32と、を備え、中間プレート32は、荷重入力点34と、該荷重入力点に対して点対称な位置に2点の荷重作用点36と、を有する燃料電池スタックである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池スタックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水素と酸素を反応させて発電する燃料電池を単位電池として、単位電池を複数積層した燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックにおいて、単位電池の積層体を締結し、単位電池の積層面に一定の面圧を掛けることが必要である。一定の面圧を掛けることで、電気的な接触抵抗を軽減すること等により出力向上が図られるからである。
【0003】
例えば特許文献1では、単位電池の積層体を積層方向に貫通する複数の締結部材を等間隔に配置することにより、単位電池の積層面に一定の面圧を掛ける燃料電池スタックの構成が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、エンドプレートに配置された複数のバネの弾性率を異ならせることにより、単位電池の積層面に一定の面圧を付与する燃料電池スタックの構成が知られている。
【0005】
また、図9に示すような、複数のバネ102を並列に配置した積層方向の変位を許容する弾性部材(スプリングボックス104)を積層体の端面に配置し、このスプリングボックス104をエンドプレート106により一点支持108して締結力を付与する燃料電池スタック100の構成が知られている。
【0006】
【特許文献1】特開2000−268843号公報
【特許文献2】特開2006−252972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
単位電池の積層面に一定の面圧を付与するために、単位電池の積層体に付与する荷重を所定値とすることが必要である。特許文献1又は特許文献2では、複数の締結部材が独立して積層体を締結して荷重を付与する構成である。そのため、それぞれの締結部材の締結荷重を測定して、合計された締結荷重の値を積層体に付与される所定値に調整しなければならない。また、単位電池の積層体の不均一な熱膨張等により、それぞれ独立した締結部材は均等に締結力を付与することが困難である。これにより、単位電池の積層面に一定の面圧が掛かっていないという問題があった。
【0008】
また、図9に示す一点支持108されたスプリングボックス104を備える燃料電池スタック100の構成において、一点支持する部分の荷重を測定することにより積層体に付与される締結荷重の合計値を測定することが出来る。しかし、一点支持されたスプリングボックスの端板110において、支持点に近い部分112の締結荷重は大きく、支持点から離れた部分114の締結荷重は小さくなり、面圧が均一に掛かっていないという問題があった。特に、一点支持されたスプリングボックスの端板の面圧が不均一になる問題は、単位電池の形状が辺長比の大きい矩形板の形状であるときに顕著となる。
【0009】
そこで、本発明は単位電池を積層した積層体にかかる締結荷重を所定値に容易に調整できるとともに、積層方向の変位を許容する弾性部材を備える燃料電池スタックにおける単位電池積層面の面圧分布を均一化する燃料電池スタックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、単位電池を複数積層した積層体と、前記積層体の積層方向外側に位置し、前記積層体を締結する締結荷重を付与する一対のエンドプレートと、前記積層体の一の端面と前記エンドプレートとの間に位置する中間プレートと、を備え、前記中間プレートは、前記エンドプレートからの締結荷重を中間プレートに入力する荷重入力点と、該荷重入力点に対して点対称な位置に入力された締結荷重を積層体へ作用させる2点の荷重作用点と、を有する燃料電池スタックである。
【0011】
また、前記積層体の一の端面と前記エンドプレートの間に位置し、前記積層方向の変位を許容する弾性部材を有することが好適である。
【0012】
また、前記中間プレートと前記弾性部材との間に前記中間プレートからの締結荷重を前記積層体に伝達する少なくとも一枚の伝達プレートを有し、前記伝達プレートは、前記中間プレートからの締結荷重を伝達プレートに入力する荷重入力点と、該荷重入力点に対して点対称な位置に入力された締結荷重を前記積層体側に作用させる2点の荷重作用点と、を有することが好適である。
【0013】
また、中間プレートと伝達プレートの荷重入力点において中間プレート又は伝達プレートが、積層方向に垂直な方向に対して傾斜可能であることが好適である。
【0014】
また、中間プレート又は伝達プレートの2点の荷重入力点を結ぶ線の何れか一組が交差することが好適である。
【0015】
また、中間プレートは荷重作用点を3点備え、該3点は荷重入力点を重心とする正三角形の頂点を構成することが好適である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、積層体にかかる締結荷重が中間プレートの荷重入力点のみから入力されるので、締結荷重を所定値にすることが容易である。さらに、積層方向の変位を許容する弾性部材は、複数の荷重作用点から均等分割された荷重を付与されるので、弾性部材の積層方向端面において面圧分布を均一化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、実施形態について図面1−6を参照して説明する。図1−3は実施形態1を示し、図4−5は実施形態2を示し、図6は実施形態3を示す。燃料電池スタックは、例えば自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられても良い。
【0018】
実施形態1の燃料電池スタックの平面図を図1に示す。
【0019】
燃料電池スタック10は、水素と酸素を反応させて発電する燃料電池を単位電池12として、単位電池12を複数枚(例えば、200枚)積層した積層体14と、積層体の積層方向の一の端面に位置して積層方向の変位を許容する弾性部材としてのスプリングボックス16と、積層体14とスプリングボックス16との積層方向外側に位置して積層体14とスプリングボックス16に締結力を付与する一対のエンドプレート22,24と、エンドプレート24とスプリングボックス16の間に位置する中間プレート32から構成される。
【0020】
単位電池12は、水素と酸素が反応して発電する発電部と、発電部を積層方向に挟む一対のセパレータとから構成される。セパレータは、発電部に水素と酸素を供給するための水素供給路と酸素供給路がそれぞれ形成されている。なお、セパレータはカーボンセパレータ又はメタルセパレータのいずれでも良い。
【0021】
発電部で発電された電力は、発電部とセパレータの接触により外部に取り出すことが出来る。ここで、単位電池12にかかる締結圧力が一定でない場合、発電部とセパレータとの接点において接触抵抗が生じて、燃料電池の出力が低下する。また、水素供給路又は酸素供給路を構成する構成部品等が変形(クリープ)してしまい、水素又は酸素の発電部への供給を阻害したり、発電部で生じる水の排水を阻害したりして、燃料電池の出力を低下させる。
【0022】
スプリングボックス16は、積層方向の変位を許容する弾性部材である。燃料電池スタック10は発電時に高温(80℃程度)となり熱膨張する。熱膨張の際に燃料電池スタック10を構成する単位電池12と他の部品(例えば、後述のテンションロッド28)と熱膨張率が異なり、加えて、単位電池12を構成する発電部とセパレータとの熱膨張率も異なるため、その積層方向の変位を許容する弾性部材が必要となる。
【0023】
ここで、スプリングボックス16は、単位電池12の積層方向に配置された2枚の端板18,20の間に、複数の弾性体であるバネ26を並列に配置した構成である。このバネ26により上述の燃料電池スタック10の積層方向の変位が吸収される。
【0024】
積層体14とスプリングボックス16とを挟む一対のエンドプレート22,24は、積層体14の外側において複数本(例えば、4本)のテンションロッド28で締結される。テンションロッド28はエンドプレート22,24の積層方向外側でナット30により締結される。ナット30の締め付けを強めることにより、単位電池12にかかる面圧を強くすることが出来る。
【0025】
エンドプレート24とスプリングボックス16との間には、中間プレート32が介在し、複数本のテンションロッド28によりエンドプレート24に付加される締結荷重を、スプリングボックス16に伝達する。
【0026】
中間プレート32は、エンドプレート24の締結荷重を中間プレート32に入力する荷重入力点34を一点備える。この中間プレートの荷重入力点34において、荷重を測定することにより積層体14にかかる締結荷重を所定値とすることが出来る。例えば、中間プレートの荷重入力点34にかかる荷重をロードセルにより検出し、所定の荷重となるように4個のナット30の締め付けを調節する。
【0027】
荷重入力点34から入力された締結荷重は、中間プレート32の2つの荷重作用点36からスプリングボックス16に対して作用される。ここで、実施形態1の2点の荷重作用点36は荷重入力点34に対して点対称に位置する。これにより、エンドプレート24からの締結荷重は、2つの荷重作用点36により均等に二分割される。
【0028】
スプリングボックスの端板20において、荷重作用点36近傍の締結荷重は大きく、荷重作用点36から離れるに従い締結荷重が小さくなる面圧分布となる。実施形態1では、等しい荷重を付与する荷重作用点36が二つあるので、荷重作用点が一つのときに比べて面圧分布は均一化する。
【0029】
なお、中間プレートの荷重入力点34の位置は、発電部の中心位置に基づいて決めることが好適である。発電部の中心が単位電池12の中心と一致する場合は、中間プレートの荷重入力点34は単位電池12の中央に位置するように設ける。一方、発電部の中心が単位電池12の中心に対してずれている場合には、中間プレートの荷重入力点34は発電部の中心と一致するように設ける。また、2点の荷重作用点36は、発電部を2等分したそれぞれの中心に位置することが好適である。これにより、発電部とセパレータに一定の締結荷重を付与することができて、接触抵抗を小さくすることが出来る。
【0030】
実施形態1では、エンドプレート24と中間プレートの荷重入力点34とを連結する連結部材40と、中間プレートの荷重作用点36とスプリングボックスの端板20とを連結する連結部材40とが、単位電池12の積層方向に対して傾斜可能な構成となっている。この構成は、半球状の連結受け部42と、受け部と回転可能に係合する連結係合部44により達成される。
【0031】
図2に、発電時における単位電池12の不均一な熱膨張等により、単位電池12の積層方向が傾斜した燃料電池スタック10を示す。上述の連結部材40が傾斜可能なため、傾斜した単位電池12及びスプリングボックス16と、中間プレート32が平行な状態となる。これにより、エンドプレート24からの締結荷重が、中間プレート32を介して傾斜した積層面方向から付与されるため、単位電池12の面圧を一定に保つことが出来る。
【0032】
図3に、締結荷重により中間プレート32が弾性変形している燃料電池スタック10を示す。このような場合であっても、2点の荷重作用点36は荷重入力点34に対して点対称に位置するため、エンドプレート24からの締結荷重は2等分されスプリングボックスの端板20に作用させることが出来る。これにより、剛性が低く荷重に対して弾性変形するような軽量化された中間プレートを用いることが出来る。
【0033】
実施形態2について、図4を用いて説明する。実施形態2の燃料電池スタック10は、単位電池12を複数積層した積層体14と、積層体の積層方向の一の端面に位置し積層方向の変位を許容する弾性部材としてのスプリングボックス16と、積層体と弾性部材との積層方向外側に位置し、積層体と弾性部材とを締結する締結荷重を付与する一対のエンドプレート22,24と、弾性部材とエンドプレート24との間に位置する中間プレート32と、中間プレートと弾性部材との間に位置する伝達プレート52と、を備える燃料電池スタック10である。ここで、中間プレート32はエンドプレート24からの締結荷重を中間プレートに入力する荷重入力点34と、荷重入力点34に対して点対称な位置に入力された締結荷重を伝達プレート52に作用させる2点の荷重作用点36とを有し、伝達プレート52は中間プレートの荷重作用点36から締結荷重を入力される荷重入力点54と、荷重入力点54に対して点対称な位置に入力された締結荷重を弾性部材へ作用させる2つの荷重作用点56とを有する。
【0034】
すなわち、実施形態2は、エンドプレート24とスプリングボックスの端板20の間に2層のプレートが介在する構成である。これにより、エンドプレート24による締結荷重は中間プレート32により2分割され、さらに伝達プレートで2分割され、スプリングボックス16に対して伝達プレートの荷重作用点56は4分割された締結荷重を付与する。なお、伝達プレートの荷重作用点56は、単位電池12の発電部を4等分したそれぞれの中心に位置することが好適である。実施形態2では、荷重作用点56が4個あるので、荷重作用点が2つの実施形態1に比べて単位電池12の積層面の面圧がより均一化する。
【0035】
また、実施形態2の変形例として図5を示す。図5の燃料電池スタック10は、図4に示した燃料電池スタック10の中間プレート32と伝達プレート52とが、それぞれの荷重入力点34,54が荷重作用点36,56に対して積層方向の積層体14側に窪んだ構成である。これにより、実施形態2のように中間プレート32と伝達プレート52を積層した場合であっても、エンドプレート24とスプリングボックスの端板20との距離を短くすることができ、燃料電池ボックスの体積を小さくすることが出来る。
【0036】
実施形態3について、図6を用いて説明する。実施形態3の構成は、実施形態2の構成に加えて、更に伝達プレート60を一枚備える構成である。すなわち、不図示のエンドプレートとスプリングボックスの端板20の間に3層のプレートが介在する構成である。伝達プレート52の荷重作用点56は、伝達プレート60に荷重を伝達する。伝達プレート60の荷重入力点64は、伝達された荷重を更に2分割してスプリングボックスの端板20に入力する。実施形態3では、締結荷重が均等に8分割された8個の荷重入力点により、荷重入力点が4個の実施形態2に比べて単位電池12の面圧の均一化が向上する。
【0037】
加えて、実施形態3において、伝達プレート52の2点の荷重作用点56を結ぶ直線と伝達プレート60の2点の荷重入力点64を結ぶ直線とが交差しているので、単位電池12の積層面において荷重作用点を自由に配置させることが可能となり、面圧をより均一化させることが出来る。
【0038】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、実施形態1から実施形態3において、中間プレート又伝達プレートは2点の荷重作用点を備えていたが、3点の荷重作用点を備える構成も好適である。この構成を実施形態4として、図7に示す。中間プレート20の3点の荷重作用点36は正三角形の頂点に配置され、正三角形の重心に荷重入力点34が位置する。これにより、荷重入力点34から3点の荷重作用点36までの距離が等しく、荷重入力点34に入力される締結荷重を3分割して、荷重作用点36から作用させることが出来る。これにより、荷重作用点が二つの実施形態1に比べて、単位電池12の積層面の均一化が向上する。
【0039】
また、図8に示すように、複数(例えば、2個)の単位電池積層体14を一組のエンドプレート(不図示)で締結する燃料電池スタックに適用しても良い。すなわち、単位電池12を複数積層した積層体14を並列に複数備え、それぞれの積層体の積層方向の一の端面に位置し積層方向の変位を許容する弾性部材としてのスプリングボックス16と、それぞれの積層体14とスプリングボックス16との積層方向外側に位置し、それぞれの積層体と弾性部材とを締結する締結荷重を付与する一対のエンドプレート(不図示)と、それぞれの弾性部材とエンドプレートとの間に位置する中間プレート32と、を備える燃料電池スタックの構成であってもよい。
【0040】
この場合、中間プレート32は、エンドプレートからの締結荷重を中間プレートに入力する荷重入力点34と、荷重入力点に対して点対称な位置に入力された締結荷重をそれぞれの弾性部材へ作用させる2点の荷重作用点36と、を備える。これにより、複数の単位電池の積層体14に均等に締結荷重を付与することができ、それぞれの積層体を構成する単位電池の積層面に一定の面圧を付与することが出来る。
【0041】
さらに、図10には、スプリングボックス16を省略した例を示してある。積層体14の一端には、積層体14の一端の全面を支持する端板70が配置されている。そして、中間プレートの荷重作用点36と端板70との間に、バネ72が配置されている。従って、中間プレートの荷重作用点36からの荷重はバネ72を介し、端板70に印加され、これによって積層体14に締結力が作用される。この構成によっても、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。また、この構成において伝達プレートをさらに配置することも好適である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施形態1の燃料電池スタックの平面図である。
【図2】積層体の積層方向が傾斜した実施形態1の平面図である。
【図3】中間プレートが弾性変形した実施形態1の平面図である。
【図4】実施形態2の燃料電池スタックの平面図である。
【図5】実施形態2の変形例の平面図である。
【図6】実施形態3における燃料電池スタックの積層体の斜視図である。
【図7】実施形態4における燃料電池スタックの積層体の斜視図である。
【図8】実施形態5における燃料電池スタックの積層体の斜視図である。
【図9】従来技術の燃料電池スタックの平面図である。
【図10】さらに、別の実施形態の燃料電池スタックの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 燃料電池スタック、12 単位電池、14 積層体、16 スプリングボックス、18,20 スプリングボックスの端板、22,24 エンドプレート、26,72 バネ、28 テンションロッド、30 ナット、32 中間プレート、34 中間プレートの荷重入力点、36 中間プレートの荷重作用点、40 連結部材、42 受け部、44 係合部、52,60 伝達プレート、54,62 伝達プレートの荷重入力点、56,64 伝達プレートの荷重作用点、70 端板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単位電池を複数積層した積層体と、
前記積層体の積層方向外側に位置し、前記積層体を締結する締結荷重を付与する一対のエンドプレートと、
前記積層体の一の端面と前記エンドプレートとの間に位置する中間プレートと、を備え、
前記中間プレートは、前記エンドプレートからの締結荷重を中間プレートに入力する荷重入力点と、該荷重入力点に対して点対称な位置に入力された締結荷重を積層体へ作用させる2点の荷重作用点と、を有する燃料電池スタック。
【請求項2】
請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記積層体の一の端面と前記エンドプレートの間に位置し、前記積層方向の変位を許容する弾性部材を有する燃料電池スタック。
【請求項3】
請求項1または2に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記中間プレートと前記弾性部材との間に前記中間プレートからの締結荷重を前記積層体に伝達する少なくとも一枚の伝達プレートを有し、
前記伝達プレートは、前記中間プレートからの締結荷重を伝達プレートに入力する荷重入力点と、該荷重入力点に対して点対称な位置に入力された締結荷重を前記積層体側に作用させる2点の荷重作用点と、を有する燃料電池スタック。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
前記中間プレートと前記伝達プレートの荷重入力点において前記中間プレート又は前記伝達プレートが、積層方向に垂直な方向に対して傾斜可能である燃料電池スタック。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
前記中間プレート又は前記伝達プレートの2点の荷重入力点を結ぶ線の何れか一組が交差する燃料電池スタック。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
前記中間プレートは前記荷重作用点を3点備え、該3点は前記荷重入力点を重心とする正三角形の頂点を構成する燃料電池スタック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−43619(P2009−43619A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208416(P2007−208416)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】