説明

燃焼状態検出装置

【課題】火炎検知手段の異常とバーナ部取り付け周辺の異常高温を判定できる燃焼状態検出装置を提供する。
【解決手段】
炎検知部2の出力と比較して判定するための基準レベルを、炎の有無を判定する第1レベルと、燃焼中に炎検知部2の火炎検知手段3の異常発生の可能性を判定する第2レベルと、燃焼状態から燃焼停止状態になった時、バーナ部1取り付け周辺の異常高温を判定する第3レベルに切り替えるので、燃焼中の火炎の一時的な変化で異常発生と誤判定することがなく、叉、異常高温検知手段を必要とせずにバーナ部1取り付け周辺の異常温度判定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、燃焼機器の燃焼状態を検出する燃焼状態検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種のものに於いは、例えば、火炎の有無を検出する火炎検知手段が設けられており、この火炎検知手段としてCdSや半導体光センサなどの火炎センサが用いられ、この火炎センサが火炎の光量を検出してハイ信号叉はロウ信号を発し、この信号によりする火炎の有無を判断して燃焼中に火炎が消失すれば、燃料の供給を停止するものである。
【0003】
つまりこの火炎センサは、燃焼中で火炎がある時は、その火炎の光により火炎センサの出力が基準レベルより高くなり、この基準レベルより高いハイ信号により炎があることを判断し、叉、火炎が消失している時は、その火炎の光がないことにより火炎センサの出力が基準レベルより低くなり、この基準レベルより低いロウ信号により炎がないことを判断するものである。
【0004】
そしてこの火炎センサの断線故障及び短絡故障の検知については、燃焼中に火炎センサの出力が基準レベルより低いと火炎センサの断線故障と判断し、燃焼停止中に火炎センサの出力が基準レベルより高いと火炎センサの短絡故障と判断していた。
【0005】
また、メンテナンス等で燃焼バーナ部を一旦取り外して再度取り付けた時、取付が不備でそのままの状態で燃焼運転すると、燃焼バーナ取り付け部から高温の排気ガスが漏れてバーナ部及びバーナ部の受け側が異常高温になってしまうため、バーナ部及びバーナ部の受け側に温度ヒューズやサーモスタット等を取り付け、排気ガスの漏れがあった場合に作動させて、燃焼運転を停止させていた。
【0006】
ところでこの従来のものでは、燃焼中に火炎センサへの入力を一時的に断ち、この時火炎センサの出力が基準レベルより高いハイ信号の時、火炎センサの異常と判断して燃焼を停止させるが、火炎センサへの入力を一時的に断った時、ノイズにより火炎センサの出力が基準レベルより高いハイ信号と誤検知されて燃焼を停止させてしまうことがあり、これを防止するため基準レベルを一時的に異常燃焼と判定するレベルである第2基準値に切り替え、この時、炎有りとの火炎センサの出力があった時、火炎センサの異常と判断して燃焼を停止させていた。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開平11−241821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところでこの従来の燃焼状態検出装置では、異常燃焼と判定するレベルである第2基準値に基準レベルを切り替えて、この時、炎有りとの火炎センサの出力があった時、火炎センサの異常と判断して燃焼を停止させていたが、火炎の一時的な変化により偶然火炎センサの出力が炎有りとなり、火炎センサが異常ではないのに異常と判断してしまうことがあった。
【0008】
また、この炎検知とは別に、燃焼バーナ取り付け部からの排気ガスの漏れによるバーナ部及びバーナ部の受け側の異常高温を検知して燃焼運転を停止させる異常高温検知手段が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明はこの点に着目し上記課題を解決する為、特にその構成を請求項1では、バーナ部の燃焼状態に応じて出力を変化させる火炎検知手段を備えた炎検知部と、前記炎検知部からの出力値と基準値とを比較し、その大小判断に基づいて火炎の有無を判定して炎有り信号叉は炎無し信号を出力する炎判定部を備えた異常判定部と、該異常判定部からの炎有り信号叉は炎無し信号とその時の燃焼運転叉は燃焼停止状態とが一致するかしないかにより、燃焼状態及び火炎検知手段の正常叉は異常を判定する制御部とを備え、前記制御部は、燃焼状態中に炎判定部の基準値を、炎の有無を判定する第1レベルの基準値から火炎検知手段が正常時では到達せず異常時には到達する第1レベルより高い第2レベルに切り替え、前記炎判定部が第2レベルの基準値と炎検知部からの出力値とを比較し、その大小判断に基づいて火炎の有無を判定して炎有り信号を出力した時、燃焼状態中に火炎検知手段に異常が発生した可能性があるとして燃焼運転を一旦停止して消火し、消火状態で炎判定部の基準値を第2レベルから第1レベルに切り替え、その消火状態で前記炎判定部が第1レベルの基準値と炎検知部からの出力値とを比較し、その大小判断に基づいて火炎の有無を判定して炎有り信号を出力した時、燃焼状態中に火炎検知手段に異常が発生したと判断するするものである。
【0010】
又請求項2に係る燃焼状態検出装置では、特にその構成を請求項1の燃焼状態検出装置において、前記火炎検知手段は、炎の光を受光することにより出力するセンサを備え、異常判定部には、炎検知部の第1レベルの基準値よりも低く、燃焼停止後に正常な火炎検知手段が出力するレベルよりも高い第3レベルを基準レベルとし、この第3レベルの基準レベルと燃焼停止後の炎検知部の出力を比較し、炎検知部の出力が基準レベルより高い時、異常信号を出力する異常温度判定部を備え、前記制御部は異常温度判定部からの異常信号の出力が所定時間継続した時、バーナ部の取り付け周辺に排気ガス漏れ等による異常高温が発生したと判断するものである。
【0011】
又請求項3に係る燃焼状態検出装置では、特にその構成を請求項2の燃焼状態検出装置において、前記火炎検知手段は、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの半導体光センサを備えたものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明の請求項1によれば、火炎検知手段の出力が基準レベルより高いか低いかにより炎の有無を検知し、燃焼開始前に火炎検知手段が故障していた時は燃焼開始前の火炎検知手段の出力が炎有りの状態、叉は燃焼開始後の火炎検知手段の出力が炎無しの状態の時に、火炎検知手段に異常が発生したと判断すると共に、燃焼中に基準レベルを通常の炎の有無を判断する第1のレベルよりも高いレベルで正常では到達せず異常時に到達する第2のレベルに切り替えて、その切り替えた基準レベルで火炎検知手段の出力が炎有りの状態の時、燃焼中に火炎検知手段に異常が発生した可能性があると判断し、一旦燃焼停止して元の通常の炎の有無を判断する第1のレベルに基準レベルを切り替えて、火炎検知手段の出力が炎有りの状態であった時、燃焼中に火炎検知手段に異常が発生したと判断するので、燃焼中に火炎の一時的な変化により偶然火炎検知手段の出力が第2のレベルの基準レベルに対して炎有りとなっても、すぐに異常と判断せず、一旦燃焼停止して再度火炎検知手段の出力を確認することで燃焼中の火炎検知手段の異常発生を確実に判定できるものである。
【0013】
又本発明の請求項2に記載の燃焼状態検出装置によれば、請求項1の燃焼状態検出装置に於いて、火炎検知手段は、炎の光を受光することにより出力するセンサを備え、該センサは、受光していない時に半導体光センサ自体の温度が高くなるにつれて微小出力が大きくなる特性を利用して、燃焼中から燃焼停止した後の半導体光センサからなる火炎検知手段の出力が、燃焼停止後に正常な火炎検知手段が出力するレベルよりも高い第レベルより高くその状態が所定時間継続した時、排気ガス漏れ等による異常高温が発生したと判断するので、燃焼バーナ取り付け部からの排気ガスの漏れによるバーナ部及びバーナ部の受け側の異常高温を検知して燃焼運転を停止させる異常高温検知手段を必要とせずに異常温度判定することができるものである。
【0014】
又本発明の請求項3に記載の燃焼状態検出装置によれば、請求項2の燃焼状態検出装置に於いて、火炎検知手段は、火炎検知手段は、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの半導体光センサを備え、この半導体光センサは、受光していない時に半導体光センサ自体の温度が高くなるにつれて微小出力が大きくなる特性が大きく、燃焼中から燃焼停止した後の半導体光センサからなる火炎検知手段の出力が、燃焼停止後に正常な火炎検知手段が出力するレベルよりも高い第3レベルより高くその状態が所定時間継続した時、排気ガス漏れ等による異常高温が発生したと判断しやすいので、燃焼バーナ取り付け部からの排気ガスの漏れによるバーナ部及びバーナ部の受け側の異常高温を検知して燃焼運転を停止させる異常高温検知手段を必要とせずに異常温度判定することがより確実にできるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明に係る発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は燃焼機器のバーナ部で、気化された燃油と燃焼用空気とが混合されてその混合気が燃焼するものである。
2は炎検知部で、バーナ部1の火炎の有無により出力値が変化する火炎検知手段3を有し、該火炎検知手段3はフォトダイオードやフォトトランジスタなどからなる半導体光センサが用いられ、この火炎検知手段3は燃焼機器のバーナ部1を取り付けるバーナ取付部(図示せず)から排気ガス漏れが発生した時高温になり、且つバーナ部1が燃焼停止状態の時に火炎センサに入る光が最も少ない位置に取り付けられるものである。
【0016】
また、この炎検知部2はバーナ部1が燃焼中で火炎がある時は、その火炎の光により出力が基準レベルより高くなり、バーナ部1が燃焼停止中で火炎がない時は、その火炎の光がないことにより出力が基準レベルより低くなるものである。
【0017】
4は異常判定部で、炎判定部5と異常温度判定部6とからなり、前記炎判定部5は、炎検知部2からの出力を基準レベルと比較し、炎検知部2の出力が基準レベルより高いときはバーナ部1が燃焼中で火炎がある時と判定して炎有り信号を出力し、炎検知部2の出力が基準レベルより低いときはバーナ部1が燃焼停止中で火炎がない時と判定して炎無し信号を出力するものである。
【0018】
また、異常温度判定部6は、前記火炎検知手段3のフォトダイオードやフォトトランジスタなどからなる半導体光センサは、受光していないときに半導体光センサの温度が高くなるにつれて大きくなる微小出力があり、その半導体光センサからの微小出力により、燃焼バーナ取り付け部からの排気ガスの漏れによる異常高温を判定して異常高温信号を出力するものである。
【0019】
7は制御部で、バーナ部1の燃焼を制御し、異常判定部4の出力信号によりバーナ部1の炎の有無、炎検知部2の火炎検知手段3の異常判定、燃焼バーナ取り付け部からの排気ガスの漏れによる異常高温判定を行うものである。
【0020】
次に、炎判定について図2に示すフローチャートにしたがって説明する。
まず燃焼停止状態では炎がないので、炎検知部2の出力は基準レベルより低いロウ信号であり、炎検知部2から出力されたロウ信号が異常判定部4の炎判定部5に入力され、炎判定部5は基準レベルと比較した結果、炎が無いことを判定して炎無し信号を制御部7に出力する。(S1)
【0021】
この時、炎検知部2の火炎検知手段3の出力が基準レベルより高いハイ信号で、炎検知部2から出力されたハイ信号が異常判定部4の炎判定部5に入力され、炎判定部5は基準レベルと比較した結果、炎が有ると判定して炎有り信号を制御部7に出力した場合、制御部7は炎検知部2の火炎検知手段3に異常が発生したと判定し(S2)、燃焼を停止した状態で表示部(図示せず)に火炎検知手段3の異常発生を表示する。(S3)
【0022】
(S1)で、炎判定部5が基準レベルと比較した結果、炎が無いことを判定して炎無し信号を制御部7に出力した時、制御部7は炎が無いことと炎検知部2の火炎検知手段3が正常と判断して(S4)、燃焼を開始する。(S5)
【0023】
そして燃焼が開始されると、炎検知部2の出力は、基準レベルより低いロウ信号から基準レベルより高いハイ信号となり、炎検知部2からの出力が異常判定部4の炎判定部5に入力され、炎判定部5は基準レベルと比較した結果、炎が有ると判定して炎有り信号を制御部7に出力する。
【0024】
制御部7は、炎判定部5から炎有り信号が出力されたかを確認し(S6)、炎判定部5から炎有り信号が出力されていれば、その状態から燃焼が安定するまでの所定時間経過した後(S7)、炎判定部5の基準レベルを今まで設定されていた正常燃焼時の第1レベルから異常判定レベルの第2レベルに切り替えて(S8)、炎判定部5で炎検知部2の出力が第2レベルである基準レベルより低いか高いか判定し、その結果、炎検知部2の出力が基準レベルより高いハイ信号で、炎判定部5から炎有り信号が制御部7に出力された時(S9)、制御部7は火炎検知手段3に短絡状態等の異常が発生している可能性があると判断する。
【0025】
(S9)で、火炎検知手段3に短絡状態等の異常が発生している可能性があると判断した場合、燃焼を停止して(S10)、完全に消火するまでの所定時間経過した後(S11)、炎判定部5の基準レベルを異常判定レベルの第2レベルから正常燃焼時の第1レベルに切り替えて(S12)、(S1)で炎判定部5は炎検知部2の出力が基準レベルより低いロウ信号であるか判定し、その結果、炎判定部5から制御部7に炎無し信号が出力されれば、炎のちらつき等により一時的に火炎検知手段3の出力が第2レベルである基準レベルより高くなって異常が発生したわけではないと判断し(S4)、叉、炎判定部5から制御部7に炎有り信号が出力されれば、燃焼中に火炎検知手段3に短絡状態等の異常が発生したと判断する。(S2)
【0026】
叉(S5)で燃焼を開始しても、炎判定部5から炎有り信号が出力されずに炎無し信号が出力され続けていれば(S6)、制御部7は火炎検知手段3に断線状態等の異常が発生したと判断して燃焼を停止して(S10)、(S11)へと進む。
【0027】
叉(S9)で、炎検知部2の出力が基準レベルより低いロウ信号で、炎判定部5から炎無し信号が制御部7に出力された時、制御部7は火炎検知手段3は正常と判断して、炎判定部5の基準レベルを異常判定レベルの第2レベルから正常燃焼時の第1レベルに切り替えて(S13)、(S6)に戻るものである。
【0028】
次に、異常温度判定について図3に示すフローチャートにしたがって説明する。
まず燃焼状態から燃焼停止状態になったか確認し(S14)、炎が完全に消えた状態となるために所定時間経過した後に(S15)、制御部7は異常判定部4の異常温度判定部6から異常信号が出力されたかどうか確認する。(S16)
【0029】
この時、異常温度判定部6は炎検知部2の第1レベルよりも低く、燃焼停止後に正常な火炎検知手段3が出力するレベルよりも高い第3レベルを基準レベルとし、この第3レベルの基準レベルと(S15)で所定時間経過した後の炎検知部2の出力を比較し、炎検知部2の出力が基準レベルより高い時、異常温度判定部6は制御部7に異常信号を出力するものである。
【0030】
制御部7は(S16)で、異常温度判定部6から異常信号が出力されない時は(S14)に戻り、異常温度判定部6から異常信号が出力された時は、着火及び消火時のセンサ電流の変化による誤動作やノイズ混入による誤動作を防止するため、異常温度判定部6からの異常信号の出力が所定時間継続するか確認し(S17)、異常信号の出力が所定時間継続しない時は(S16)に戻り、異常信号の出力が所定時間継続した時は、排気ガス漏れ等による異常高温が発生したと判断して(S18)、燃焼を停止した状態で表示部に異常高温発生を表示するものである。(S19)
【0031】
尚、炎判定での火炎検知手段3の異常発生表示及び異常温度判定での異常高温発生表示後は、異常内容を修理、点検等により解消して異常発生表示がリセットされるまで燃焼運転は禁止されるものである。
【0032】
また、本実施例では異常判定部4を炎判定部5と異常温度判定部6とから構成したがこれに限定されるものではなく、異常判定部4が基準レベルとして第1レベル、第2レベル、第3レベルを有し、炎判定及び火炎検知手段3の異常判定を行う時には第1レベルと第2レベルを用い、異常温度判定を行う時には第3レベルを用いて炎検知部2の出力と比較して炎有り信号、炎無し信号、異常信号を制御部7に出力するようにしてもよいものである。
【0033】
以上のように半導体光センサからなる火炎検知手段3の出力が基準レベルより高いか低いかにより炎の有無を検知し、燃焼開始前に火炎検知手段3が故障していた時は燃焼開始前の火炎検知手段3の出力が炎有りの状態、叉は燃焼開始後の火炎検知手段3の出力が炎無しの状態の時に、火炎検知手段3に異常が発生したと判断すると共に、燃焼中に基準レベルを通常の炎の有無を判断する第1のレベルよりも高いレベルで正常では到達せず異常時に到達する第2のレベルに切り替えて、その切り替えた基準レベルで火炎検知手段3の出力が炎有りの状態の時、燃焼中に火炎検知手段3に異常が発生した可能性があると判断し、一旦燃焼停止して元の通常の炎の有無を判断する第1のレベルに基準レベルを切り替えて、火炎検知手段3の出力が炎有りの状態であった時、燃焼中に火炎検知手段3に異常が発生したと判断するので、燃焼中に火炎の一時的な変化により偶然火炎検知手段3の出力が第2のレベルの基準レベルに対して炎有りとなっても、すぐに異常と判断せず、一旦燃焼停止して再度火炎検知手段3の出力を確認することで燃焼中の火炎検知手段3の異常発生を確実に判定できるものである。
【0034】
また半導体光センサは、受光していない時に半導体光センサ自体の温度が高くなるにつれて微小出力が大きくなる特性を利用して、燃焼中から燃焼停止した後の半導体光センサからなる火炎検知手段3の出力が、燃焼停止後に正常な火炎検知手段3が出力するレベルよりも高い第3レベルより高くその状態が所定時間継続した時、排気ガス漏れ等による異常高温が発生したと判断するので、燃焼バーナ取り付け部からの排気ガスの漏れによるバーナ部及びバーナ部の受け側の異常高温を検知して燃焼運転を停止させる異常高温検知手段を必要とせずに異常温度判定することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明の一実施例を付した燃焼状態検出装置を示す概略構成図。
【図2】同炎判定のフローチャート図。
【図3】同異常高温判定のフローチャート図。
【符号の説明】
【0036】
1 バーナ部
3 火炎検知手段
2 炎検知部
4 異常判定部
7 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナ部の燃焼状態に応じて出力を変化させる火炎検知手段を備えた炎検知部と、前記炎検知部からの出力値と基準値とを比較し、その大小判断に基づいて火炎の有無を判定して炎有り信号叉は炎無し信号を出力する炎判定部を備えた異常判定部と、該異常判定部からの炎有り信号叉は炎無し信号とその時の燃焼運転叉は燃焼停止状態とが一致するかしないかにより、燃焼状態及び火炎検知手段の正常叉は異常を判定する制御部とを備え、前記制御部は、燃焼状態中に炎判定部の基準値を、炎の有無を判定する第1レベルの基準値から火炎検知手段が正常時では到達せず異常時には到達する第1レベルより高い第2レベルに切り替え、前記炎判定部が第2レベルの基準値と炎検知部からの出力値とを比較し、その大小判断に基づいて火炎の有無を判定して炎有り信号を出力した時、燃焼状態中に火炎検知手段に異常が発生した可能性があるとして燃焼運転を一旦停止して消火し、消火状態で炎判定部の基準値を第2レベルから第1レベルに切り替え、その消火状態で前記炎判定部が第1レベルの基準値と炎検知部からの出力値とを比較し、その大小判断に基づいて火炎の有無を判定して炎有り信号を出力した時、燃焼状態中に火炎検知手段に異常が発生したと判断することを特徴とする燃焼状態検出装置。
【請求項2】
前記火炎検知手段は、炎の光を受光することにより出力するセンサを備え、異常判定部には、炎検知部の第1レベルの基準値よりも低く、燃焼停止後に正常な火炎検知手段が出力するレベルよりも高い第3レベルを基準レベルとし、この第3レベルの基準レベルと燃焼停止後の炎検知部の出力を比較し、炎検知部の出力が基準レベルより高い時、異常信号を出力する異常温度判定部を備え、前記制御部は異常温度判定部からの異常信号の出力が所定時間継続した時、バーナ部の取り付け周辺に排気ガス漏れ等による異常高温が発生したと判断することを特徴とする請求項1記載の燃焼状態検出装置。
【請求項3】
前記火炎検知手段は、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの半導体光センサを備えたことを特徴とする請求項2記載の燃焼状態検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−275944(P2009−275944A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125512(P2008−125512)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】