説明

燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる単層又は多層のチューブ状食品包装フィルム及びその製造方法

本願発明は、燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、特に燻製及び/又は風乾ソーセージ又は肉製品用のソーセージケーシングである、単層又は多層のチューブ状食品包装フィルムに関し、ここで、ポリマーベースの食品用フィルムは、(共)押出フィルムブロー成形プラントにおいて、(共)押出されたプラスチックがブローノズルヘッドに供給されトリプルバブルプロセスにより二軸延伸される手段によって、均質な溶融プラスチック材料から製造され、該均質な溶融プラスチック材料は、PS又は様々なPSとPVOH及び/又はPEBAの混合物のプラスチック混合物から製造される。本発明はさらに、該食品フィルムの製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
請求項1のプリアンブルの記載によれば、本願発明は、燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、特に燻製及び/又は風乾ソーセージ又は肉製品用のソーセージケーシングである、単層又は多層のチューブ状食品包装フィルムであって、ポリマーベースの食品用フィルムが、(共)押出フィルムブロー成形プラントにおいて、(共)押出されたプラスチックがブローノズルヘッドに供給されトリプルバブルプロセスにより二軸延伸される手段によって、均質な溶融プラスチック材料から製造されるものに関する。請求項12の記載によれば、本発明はさらに、その製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
燻煙できるソーセージケーシングは、実施と文献により公知である。すなわち特許文献1は、ガスと酸素の透過性を目的とし、柔軟なプラスチックが採用された、人工的なソーセージケーシング材料のソーセージケーシングを開示する。特許文献1に記載されたソーセージケーシング材料は、溶接された長手の閉じ目を有する不規則に曲がったソーセージ形状である。このソーセージケーシングは燻煙でき、十分に強い強度を有すると考えられる。
【0003】
また特許文献2によれば、風乾し、燻煙できる食品用のフィルムが公知である。
【0004】
さらに特許文献3は、ウエブ材料の溶接及び裁断用の溶接及び裁断機で溶接可能なプラスチックのフィルム材料の二つ折りウェブから製造される不規則な外面形状を有する成形品を開示する。この裁断され溶接された成形品は、十分に強い強度を有し、燻煙できるソーセージケーシングを提供すると考えられる。
【0005】
さらに特許文献4によれば、長手方向に結合してホース状になった少なくとも1種のポリアミド(略してPA)のバインダーフリーの紡糸フリースから製造されると考えられる生ソーセージ用ケーシングが公知である。この生ソーセージ用ケーシングは燻煙できると考えられる。
【0006】
また特許文献4は、ファイバフリースで強化された燻煙できると考えられる人工的なケーシングを開示する特許文献5に言及している。この目的のために使用されるファイバフリースはPAをベースに形成できる。特に適切な紡糸フリースはPAとポリプロピレン(略してPP)がベースとなっている。このような紡糸フリースはコーティング溶液で含浸される。特許文献5によると、適切なコーティング材は、同様に、粉の形態で適用でき、次に熱で溶けてフィルムになるフィルム形成ポリマーである。また適切なフィルム形成ポリマーは、溶融塊、溶液、懸濁液又は分散体の形状でコーティングとして適用され、その後、乾燥することでフィルムに形成できるものである。言及された適切なコーティング材は、とりわけ、例えばポリビニルアルコール(略してPVOH)などの様々な重合体の分子が分散されたもしくはコロイドの溶液もしくは懸濁液又はこれらの混合物である。
【0007】
特許文献6は、泡の層が設けられたフレキシブルなキャリヤ材料を含む包装ケーシングを開示する。この目的のために使用されるコーティング材は、完全鹸化したPVOHである。この物質の泡は防水であり、グリースタイトであり、実質的に酸素、窒素及び二酸化炭素不透過性である。水蒸気のみが、自由に完全鹸化したPVOHの泡の層を透過することができる。したがって、完全鹸化したPVOHはソーセージケーシング、特に生ソーセージに適すると考えられる。また他のプラスチック分散体とPVOHの組み合わせが想定できると考えられる。
【0008】
一方、特許文献7は、PAとポリエーテルブロックアミド(略してPEBA)から成るプラスチック混合物の押出チューブをベースとしたフィルムケーシングを開示する。理論上、言及された混合物は、結果的に、従来のPA混合物と比較して、ひいては限られた燻煙の許容性においても、より高い水蒸気及び酸素透過性又は浸透性をもたらす。しかし、実際には、ソーセージ又は肉製品で要求され、必要とされる表面着色が完全に不足している。
【0009】
出願人の実際的経験によれば、燻煙の許容性は、高いPEBA濃度のときにさえ十分でないが、PEBA含有量に大いに依存している。PEBAが高価で柔らかい材料であることは、さらに不利な点である。その結果、高いPEBA含有量を有する混合物では、それに応じてある程度の燻煙の許容性が認められる。一方では、しかしながら、高いコストのために、そして特に低過ぎる剛性と強度のために、特にソーセージ製品に要求されるフィルムのギャザー寄せが難しく又は不可能にさえなる。他方では、低い寸法安定性が、生ソーセージ又はハードソーセージ及び特にサラミ用としてのこのフィルムケーシングの使用を妨げる。さらに、このフィルムケーシングの剥ぎ易さが低いことが、例えばホットドッグのようなボイルしたソーセージ用としてのこれの使用を妨げる。
【0010】
対照的に特許文献8は、PVOHが低比率であるPA混合物のソーセージケーシングを開示する。特許文献7のフィルムケーシングを除いて、この混合物は、最適とはいえないが、ソーセージ又は肉製品の表面着色を可能にする。しかしながら、必要とされる酸素又はガス透過性が明らかに低すぎる。水蒸気透過性は、PA又はPA/PEBA混合物と比べてより高いが、燻煙できる食品用フィルムとしての使用にはまだ低すぎる。このフィルム構造において、表面着色と、酸素又は水蒸気の透過性と、その結果としての燻煙の許容性の改良は、肉厚を徹底的に薄くすることによってのみ達成されるであろう。しかしながら、このことは同様に、剛性及び/又は強度において同程度にマイナスの影響があり、そしてその結果としてギャザー寄せ適合性にも同程度にマイナスの影響があるため、生又はハードソーセージ用としての使用には不利である。例えばホットドッグのようなボイルしたソーセージ用としての使用は、不十分な剥ぎ易さのために不可能である。
【0011】
特許文献9、特許文献10及び特許文献11は、PAベースと同等の食品用ケーシングを最終的に開示する。燻煙の許容性を改良する目的で、ここでは、ある程度のPVOHやPEBAのような複数の添加成分をベース材料のPAに混合している。結果として得られる混合物は、ソーセージ分野におけるいくつかの応用のための表面着色、酸素及び水蒸気透過性について、制限された有用性を提供する。しかしながら、この場合、少なくとも2つの柔らかい成分(PVOH、PEBA)が、燻煙の許容性と表面着色を得るために、比較的堅いベース材料のPAに混合されるため、このフィルム構造の不利な点のひとつは剛性と強度の不足である。少量の2つの添加成分の混合でさえ、ほとんどの応用にとって低すぎるレベルにフィルムの剛性及び/又は強度を引き下げる。さらに、不十分な燻煙の許容性と表面着色を改良するために、添加成分をより多く混合すること又は肉厚を低減することが必要であろう。このことが、ひいては、ほとんどの使用に必要な強度にもギャザー寄せ適合性にもマイナスの影響を及ぼす。
【0012】
このように、ポリマーベース、特にPVOH及びPEBAを含むPAベースの燻煙できる食品用ケーシングが先行技術によって公知であることは事実である。しかしながら、概して不十分な寸法安定性と、これらの低剛性と、その結果としてギャザー寄せが適切に行えないということが、限られた範囲での使用を可能とするのみである。さらに、煙を吸収するには低すぎる水蒸気の透過性及び吸収性、相対的に高価格なPAにより過度に高くなったコスト及び剛性のために必要となったより厚い材料の厚みが、条件付きでのみ、対象とする使用の目的に適する。
【0013】
さらに先行技術によれば、大規模な一連の製造における食品用フィルムの機械的特性を改良するために、網、フレキシブルなキャリヤ材料又は紡糸フリースを利用することは公知である。しかしながら、特にファイバフリース又は紡糸フリースの場合、これらは高い頻度で縮絨又はコーティングされなければならず、その結果、複雑さが増す。しかしながら、このような方法では、これらの低剛性を十分に増大させることができず、したがって、ギャザー寄せをはるかに難しくし、特に網のない小さな径のギャザー寄せを明らかに不可能にする。したがって、今日に至るまで、このような公知のソーセージケーシングは、さらに自動化された加工には適合していない。
【0014】
その上、上で説明した食品用ケーシングは、機械の方向及び/又はソーセージの縦方向において明らかに不十分な剥ぎ取り及び/又はスプライシングの傾向を示し、同様に詰められた物の過度に高い密着性を示す。このことは、特にサポートする網、ファイバ又は紡糸フリースが使用されているときに、剥ぎ易さを不十分にするか又は完全に欠如させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】独国特許出願公開第199 42 835号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第198 30 389号明細書
【特許文献3】独国特許出願公開第101 25 762号明細書
【特許文献4】独国特許第35 26 394号明細書
【特許文献5】独国特許出願公開第30 29 028号明細書
【特許文献6】独国特許出願公開第42 20 957号明細書
【特許文献7】国際公開第00/75220号
【特許文献8】独国特許出願公開第102 95 683号明細書
【特許文献9】独国特許出願公開第103 02 960号明細書
【特許文献10】独国特許出願公開第103 20 327号明細書
【特許文献11】独国特許出願公告第103 23 417号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、本発明の目的は、燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる単層又は多層のチューブ状食品包装フィルムを提案することであり、これは、工業的大量生産において、大量に、溶融プラスチック材料から費用効率的な方法で製造することができ、食品用フィルムは、燻煙の許容性(酸素と水蒸気透過性及び酸素と水蒸気吸収性で決まる)、詰められた物の表面着色、剛性及び/又は強度(寸法安定性)と、特に剥ぎ易さなどのコアパラメータを獲得しており、またその結果、自動化された方法で製造でき、完全に自動化された方法で剥ぐことができる。更なる目的は、この目的のために適切な方法を特定することである。
【発明を解決するための手段】
【0017】
この目的は請求項1の特徴を通して、そして請求項12の特徴を通した製造技術において達成される。
【0018】
本発明により提案されていることは、単層又は多層の、燻煙することができ、風乾することができ、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができるチューブ状食品用フィルム、特に燻製及び/又は風乾ソーセージ又は肉製品用のソーセージケーシングであって、ポリマーベースの食品用フィルムが、(共)押出フィルムブロー成形プラントにおいて、(共)押出されたプラスチックがブローノズルヘッドに供給されトリプルバブルプロセスにより二軸延伸される手段によって、均質な溶融プラスチック材料から製造されるものである。この均質な溶融プラスチック材料はポリスチレン(略してPS)又は様々なPSとPVOH及び/又はPEBAの混合物のプラスチック混合物から製造される。
【発明の効果】
【0019】
有利には、これは、燻煙することができ、風乾することができ、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる食品包装用のチューブ状食品フィルムの大量生産を、ノズルブラストドローイング法と、それに続くトリプルバブルプロセスにおける二軸延伸により初めて可能にするだけではなく、特に大規模な一連の製造において不利であると思われる、上で論じた網、フレキシブルなキャリヤ材料又は紡糸フリースを完全に排除することを可能とする。その結果、本発明の食品用フィルムは、初めて、これまで得ることができなかった剥ぐことができる食品用フィルム及びこれまで全く得ることができなかった完全に自動化された方法で剥ぐことができる食品用フィルムを供給する。
【0020】
さらに、特に有利な方法では、その不十分な透過性と吸収性のために、そしてその不十分な剛性とその過度に高いコストのために、市場において条件付き使用のみで見られた公知のPA混合物を置き換えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の食品用フィルムに関する様々な研究と試験が、いくつかの傾向を明らかにした。すなわち、基本的には、良好な寸法安定性と剛性には、高いPS含有量が必要である。PAベースの混合物以外では、高いPS含有量は、所望の高い煙透過性、詰められた物の表面着色及び詰められた物の低い密着性を損なわない。すなわち、表面着色も、水蒸気の吸収性や透過性に類似する煙の透過性も、類似するPA混合物に比べて、高いPET含有量のものでは、明らかに低下が抑えられる。また、高いPS含有量では、食品用ケーシングに詰められた物の密着が実質的に全く起こらない。
【0022】
その上、PEBAの添加により、水蒸気と煙の透過性を実質的に改良することができ、同時に剥ぎ易さをさらに最適化できることが見出された。しかしながら、PEBAの添加では、要求される高い酸素又は水蒸気透過性とその結果である煙の透過性の最終的な調整を未だ可能としていない。またPEBAの添加によってのみでは、表面着色の調整も十分にはできない。さらに不適当に配分されたPEBAの添加によって、寸法安定性及び/又は剛性は低下し、要求される特性に関してさらなる二律背反が結果的に生じる。
【0023】
しかしながら驚くべきことに、本発明によれば、混合割合が選択され、配分された場合、PVOHをさらに混合すると、要求される高い水蒸気透過性とその結果である煙の透過性を示すプラスチック混合物を初めて得ることができることが見出された。その上、高い表面着色と実質的により高い剛性が、これにより実現される。また詰められた物の密着はさらに抑えられる。さらに本発明におけるプラスチック混合物において、寸法安定性の調整性は最適なままである。
【0024】
本発明の燻煙することができ、風乾することができ、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができるチューブ状食品用フィルムは、ホットドッグのようなボイルしたソーセージに良好に適している。その上、詰められた物が手作業で、すなわち圧力をかけることなく又はほんの低圧力下で、そして適切な充填機を使用することなく詰められたとしても、ギャザーを寄せることなしに詰められた物との接触を維持する。
【0025】
本発明の燻煙することができ、風乾することができ、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる食品包装用のチューブ状食品用フィルムを用いて製造された、例えばボイルしたソーセージ、特にホットドッグのような肉又はソーセージ製品は、極めて燻製に適しており、特に風乾に適している。さらに、これらは手作業の又は自動化された皮むきに非常に適している。
【0026】
本発明の食品用フィルムの有利な展開は、従属項の対象である。
【0027】
すなわち、第一の改良型において、単層又は多層の、燻煙することができ、風乾することができ、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができるチューブ状食品フィルムのプラスチック混合物は、
−50〜99%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、及び
−1〜50%(wt)の割合のPVOH
を含むことができ;
又は第二の改良型において、
−70〜99%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、及び
−1〜30(wt)の割合のPEBA
を含むことができ;
又は第三の改良型において、
−20〜98%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、
−1〜50%(wt)の割合のPVOH、及び
−1〜30%(wt)の割合のPEBA
を含むことができる。
【0028】
特に有利な実施態様では、第三の改良型のプラスチック混合物が、
−55〜90%(wt)、特に60〜75%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、
−5〜30%(wt)、特に15〜25%(wt)の割合のPVOH、及び
−1〜15%(wt)、特に5〜10%(wt)の割合のPEBA
を含む。
【0029】
本発明のこれらの実施態様は、燻煙することができ、風乾することができ、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができるチューブ状食品用フィルムの特に簡単な製造を、ノズルブラストドローイング法と、それに続くトリプルバブルプロセスにおける二軸延伸により初めて可能にする。その結果、例えばホットドッグ等のための、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができるソーセージケーシングにおいて、燻煙することができ、剥ぐことができるという要件に、これらは初めて完全に適合する。この食品用フィルム(すなわち、このソーセージケーシング又は食品用フィルム)は、最大の水蒸気吸収と煙の透過性を達成するものであり、酸素透過性とは別に、水蒸気透過性と吸収性は、燻煙プロセスのためにも重要である。同時に、良好なギャザー寄せプロセスのために重要である高い剛性が得られる。最適な充填プロセスのために要求される良好な寸法安定性は、この食品用フィルムによって同様に実現される。
【0030】
さらに、製造作業の後の方に影響する要求、特に詰められた物の低い密着性と非常に良好な剥ぎ易さは、詰められた物とは実際に密着し始めることがないPAベースの混合物以外のベース原料PSの本発明の食品用フィルムを用いて容易に得られる。
【0031】
最終的に、燻製ソーセージ製品に特有の視覚的な外観を作り出す、詰められた物、特にソーセージ製品に要求される強い表面着色もまた本発明の食品用フィルムで極めて良好に得られる。
【0032】
また、食品用フィルムは、フィルムの厚さの範囲を10〜50μm、好ましくは15〜25μm、好ましくは内径を最大90mm、特に内径の範囲を15〜40mmとすることができる。その結果、十分に高い強度と寸法安定性を本発明の食品用ケーシングに与えるフィルムの厚みを選択することが可能となる。
【0033】
別の実施態様では、食品用フィルムは、20μmのフィルムの厚み(測定法:ISO 15106−1)において、少なくとも0.5kg/(m・日)、好ましくは0.5〜0.75kg/(m・日)の範囲の水蒸気透過性を示すことができる。
【0034】
さらに、食品用フィルムは、少なくとも4,000cm/(m・日)、好ましくは4,000〜6,000cm/(m・日)の範囲の酸素透過性を示すことができる(測定法:ISO 15105−1)。
【0035】
すなわち、PAベースの混合物は、0.8〜1.0kg/(m・日)の範囲のわずかに高い水蒸気透過性を示すが、その酸素透過性の100〜200cm/(m・日)は、本発明の食品用フィルムのものより何倍も低い。
【0036】
本発明の食品用フィルムの非常に高い酸素透過性は、類似のPA混合物のものよりも、最大50倍も高く、高い剛性と同時に非常に薄いフィルムの厚さですら実現を可能にする。その結果、特に薄いフィルムを製造することが初めて可能となり、特にボイルされたソーセージ又はホットドッグ用のその後の燻煙と任意の風乾のための、ただし少なくとも完全に自動化された皮むきための有利性を構成する。
【0037】
さらに、食品用フィルムが少なくとも3,000N/mm、好ましくは3,000〜3,600N/mmの範囲の弾性率を示す場合、有利である(測定法:ISO 527)。それに対し、PAベースの混合物は、たった400〜750N/mmの弾性率を示す(測定法:ISO 527)。同時に、食品用フィルムの剛性は優れた強度の指標であり、従来のPAベースの混合物のものの4〜9倍高い。その結果、本発明の食品用フィルムで特に薄い肉厚を実現することは可能である。同様に、良好な燻煙の許容性だけではなく、食品用フィルムの更に自動化された製造の最適な能力についても有利性を有する。
【0038】
さらに、PAベース混合物のコストは、類似のPS混合物のものよりも、少なくとも30〜50%高い。
【0039】
同時に、本発明の食品用フィルムは、少なくとも0.4m/sから少なくとも1.0m/s又は1.2m/s以上、特に少なくとも0.5m/sから少なくとも0.7m/sの速度の、好ましくはオートメーション化された剥ぎ易さを示す。この非常に良好な剥ぎ易さは、1分あたり少なくとも200個のボイルされたソーセージ又はホットドッグの完全に自動化された皮むきを可能とする。これは、食品用フィルムの極端な剥ぎ取りとスプライシングの傾向の結果である。さらに、食品用フィルムは非常に良好な寸法安定性を示すので、これを用いて製造された肉又はソーセージ製品は、特に燻煙に対応した工程の後と、また長時間の風乾の段階後の特定の場合において良好に、ソーセージケーシングによって、予め決められた所望の形状を維持する。
【0040】
直径が30mm未満の小径であることや、拡張時の状態が少なくとも100mでギャザーの状態が20cmであるギャザーの長さに対する拡張時の長さの割合を考慮に入れても、このように、本発明の食品用フィルムは、特に良好なギャザー寄せ適合性によって特徴付けられる。
【0041】
別の実施態様では、プラスチック混合物は少なくとも1種のケイ酸塩を含むことができる。これにより、水蒸気と煙の透過性はかなり増加する。
【0042】
さらにプラスチック混合物は、コーンスターチ、セルロース粉末及びマイクロガラスビーズから成る群より選択された少なくとも1種のフィラーを含むことができる。このようなフィラーの添加は、また水蒸気と煙の透過性を著しい増加を実現する。
【0043】
さらに、プラスチック混合物は、石灰、タルク、塩及び他の無機物質から成る群より選択された少なくとも1種のフィラーを含むことができる。このような添加は透過性と吸収特性の改良を達成する。
【0044】
プロセス技術の観点から、上で論じた目的は請求項12の特徴を経由して達成され、上で論じた特徴と利点は、本発明の方法に類似した方法に適用される。
【0045】
かくして、燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる単層又は多層のチューブ状食品フィルム、特に燻製及び/又は風乾のソーセージ又は肉製品のための特にソーセージケーシングの本願発明の製造方法においては、ソーセージ又は肉製品が燻煙の前に食品用フィルムの中に充填される。この食品用フィルムは、ノズルブラストドローイング法と、それに続くトリプルバブルプロセスにおける二軸延伸において、均質な溶融プラスチック材料から製造される。また、均質な溶融プラスチック材料は、PS又は様々なPSの混合物及びPVOH及び/又はPEBAから製造される。
【0046】
本発明の方法の有利な展開は従属項の対象であり、上で論じた本発明の食品用ケーシングについて言及された利点の全ては本発明の方法に類似して有効である。
【0047】
すなわち、プラスチック混合物の第一の、第二の又は第三の改良型を選択することができ、
第一の改良型は、
−50〜99%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、及び
−1〜50%(wt)の割合のPVOH
を含み;
第二の改良型は、
−70〜99%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、及び
−1〜30(wt)の割合のPEBA
を含み;
第三の改良型は、
−20〜98%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、
−1〜50%(wt)の割合のPVOH、及び
−1〜30%(wt)の割合のPEBA
を含む。
【0048】
特に有利な方法の実施態様では、第三の改良型、
−55〜90%(wt)、特に60〜75%(wt)の割合のPS又は様々なPSの混合物、
−5〜30%(wt)、特に15〜25%(wt)の割合のPVOH、及び
−1〜15%(wt)、特に5〜10%(wt)の割合のPEBA
による食品用フィルムを製造するために提供することができる。
【0049】
したがって、食品用フィルムのフィルムの厚さの範囲は、10〜50μm、好ましくは15〜25μm、好ましくは内径を最大90mm、特に内径の範囲を15〜40mmに調整することができる。
【0050】
さらに、プラスチック混合物は、食品用フィルムが、20μmのフィルムの厚みにおいて、少なくとも0.5kg/(m・日)、好ましくは0.5〜0.75kg/(m・日)の範囲の水蒸気透過性を示すように選択することができる。
【0051】
さらに、プラスチック混合物は、食品用フィルムが、少なくとも4,000cm/(m・日)、好ましくは4,000〜6,000cm/(m・日)の範囲の酸素透過性を示すように選択することができる。
【0052】
別の実施態様では、プラスチック混合物は、食品用フィルムが、少なくとも3,000N/mm、好ましくは3,000〜3,600N/mmの範囲の弾性率を示すように選択することができる。
【0053】
さらに、プラスチック混合物は、好ましくはオートメーション化された方法において、食品用フィルムが、少なくとも0.4m/sから少なくとも1.0m/s又は1.2m/s以上、特に少なくとも0.5m/sから少なくとも0.7m/sの速度で剥ぐことができるように選択することができる。
【0054】
さらに、少なくとも1種のケイ酸塩をプラスチック混合物に加えることができる。
【0055】
さらに、コーンスターチ、セルロース粉末及びマイクロガラスビーズから成る群より選択された少なくとも1種のフィラーをプラスチック混合物に加えることができる。
【0056】
最後に、石灰、タルク、塩及び他の無機物質から成る群より選択された少なくとも1種のフィラーをプラスチック混合物に加えることができる。
【0057】
以上に記載された好ましいプラスチック混合物及びさらなるプラスチック混合物は、燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる本発明の例えばソーセージケーシングなどの食品包装用の単層又は多層のチューブ状食品フィルムの製造のための最適なプラスチック混合物を決定するために、出願人の施設において多くの研究と一連の試験の対象となった。この目的のために、適切なプラスチック混合物が溶融状態のプラスチック材料の製造に使用され、次に食品用フィルムがノズルブラストドローイング法で製造された。続いてこのフィルムはトリプルバブルプロセスにより二軸延伸された。最後に、このように製造し延伸したフィルムを、上で説明した特性に関して試験した。
【0058】
燻煙し、風乾し、剥ぐことができる食品包装フィルムの好ましい実施形態では、PSの割合は、好ましくは50〜90%(wt)である。PVOHの割合は10〜30%(wt)、好ましくは15〜25%(wt)である。したがって、特定の場合、PEBAの割合は1〜15%(wt)、好ましくは5〜10%(wt)である。その結果、特定された混合割合により、ソーセージケーシング及び特に剥ぐことができるケーシング用の特に良好な食品用フィルムが得られた。
【0059】
本発明のケーシング又はフィルムは単層又は多層となるものを形成できる。
【0060】
さらに、自然の煙、燻煙液又は他の考え得る煙の利用形態もしくは煙の代わりとなる物質が、燻煙に利用可能である。
【0061】
上で論じた本発明の態様及び利点は、特許明細書DE199 16 428 B4で同じ出願人に開示されるような、それらの押出に続く薄い熱可塑性のチューブの急速冷却用システムがさらに利用される場合、例えばソーセージケーシング等の食品包装用の剥ぐことができるチューブ状食品フィルムのノズルブラストドローイング法による製造のための同じ出願人による装置又はシステムへの更なる相乗効果を利用して最も良好に得ることができる。またこの点において、特許明細書DE100 48 178 B4に基づいて、対応する更なる展開を検討することが可能である。
【0062】
この事象では、ブローノズルヘッドにおいて溶融プラスチック材料から製造されたチューブ状フィルムは激しく冷却され、溶融プラスチック材料由来の熱可塑性の材料の非晶質構造が維持される。特許明細書DE199 16 428 B4及びDE 100 48 178 B4に詳細に記載されているように、初めにブローノズルヘッドで溶融プラスチック材料から垂直に押出されたチューブ状フィルムは、冷却装置に移動し、壁面に接触することなく冷却される。また、キャリブレーション手段と見なされるこの冷却手段の方法、構造及び操作の詳細に関しては、特許明細書DE199 16 428 B4とDE100 48 178 B4の内容は全て、繰り返しを避けるために、参照することにより本明細書に含まれる。
【0063】
ここで、この冷却手段においては、チューブ状フィルムは、チューブ状フィルムの内部と冷却媒体の間の圧力差のためにフィルムが支持される支持部材を通り抜け、液体フィルムが、フィルムと支持部材の間に維持され、その結果、チューブ状フィルムの密着が防止される。支持部材の直径はチューブ状フィルムの直径に影響し、またこのことは、同じ出願人によるこの冷却手段が、キャリブレーション手段と見なされる理由である。
【0064】
PETとPVAL及び/又はPEBAのプラスチック混合物について、上で論じた態様と利点が、ノズルブラストドローイング法及びその後の急速で激しい冷却と現在議論されるキャリブレーション手段の助けの組み合わせにおいて達成されることが最も良いであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、特に燻製及び/又は風乾ソーセージ又は肉製品用のソーセージケーシングであり、(共)押出フィルムブロー成形プラントにおいて、(共)押出されたプラスチックがブローノズルヘッドに供給されトリプルバブルプロセスにより二軸延伸される手段によって、均質な溶融プラスチック材料から製造される単層又は多層のチューブ状食品フィルムであって、
該均質な溶融プラスチック材料が、
−ポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、及び
−ポリビニルアルコール、及び/又は
−ポリエーテルブロックアミド
のプラスチック混合物から製造されることを特徴とするチューブ状食品フィルム。
【請求項2】
前記プラスチック混合物が、
第一の改良型において、
−50〜99%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、及び
−1〜50%(wt)の割合のポリビニルアルコール
を含み;
又は、
第二の改良型において、
−70〜99%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、及び
−1〜30(wt)の割合のポリエーテルブロックアミド
を含み;
又は、
第三の改良型において、
−20〜98%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、
−1〜50%(wt)の割合のポリビニルアルコール、及び
−1〜30%(wt)の割合のポリエーテルブロックアミド
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状包装フィルム。
【請求項3】
前記プラスチック混合物が、
第三の改良型において、
−55〜90%(wt)、特に60〜75%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、
−5〜30%(wt)、特に15〜25%(wt)の割合のポリビニルアルコール、及び
−1〜15%(wt)、特に5〜10%(wt)の割合のポリエーテルブロックアミド
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項4】
前記食品フィルムが、10〜50μm、好ましくは15〜25μmのフィルムの厚さの範囲、好ましくは最大90mmの内径、特に15〜40mmの内径の範囲を示すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項5】
前記食品フィルムが、20μmのフィルムの厚みにおいて、少なくとも0.5kg/(m・日)、好ましくは0.5〜0.75kg/(m・日)の範囲の水蒸気透過性を示すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項6】
前記食品フィルムが、少なくとも4,000cm/(m・日)、好ましくは4,000〜6,000cm/(m・日)の範囲の酸素透過性を示すことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項7】
前記食品フィルムが、少なくとも3,000N/mm、好ましくは3,000〜3,600N/mmの範囲の弾性率を示すことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項8】
前記食品フィルムが、少なくとも0.4m/s〜1.0m/s、特に少なくとも0.5m/s〜0.7m/sの速度の(好ましくはオートメーション化された)剥ぎ易さを示すことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項9】
前記プラスチック混合物が、少なくとも1種のケイ酸塩を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項10】
前記プラスチック混合物が、コーンスターチ、セルロース粉末及びマイクロガラスビーズから成る群より選択された少なくとも1種のフィラーを含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項11】
前記プラスチック混合物が、石灰、タルク、塩及び他の無機物質から成る群より選択された少なくとも1種のフィラーを含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、単層又は多層のチューブ状食品フィルム。
【請求項12】
ソーセージ又は肉製品が燻煙の前に充填され、燻煙し、風乾し、剥ぐことができる、特に完全に自動化された方法で剥ぐことができる、特に燻製及び/又は風乾ソーセージ又は肉製品用のソーセージケーシングである単層又は多層のチューブ状食品フィルムの製造方法であって、
ノズルブラストドローイング法と、それに続くトリプルバブルプロセスにおける二軸延伸において、食品用フィルムが均質な溶融プラスチック材料から製造され、
該均質な溶融プラスチック材料が、
−ポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、及び
−ポリビニルアルコール、及び/又は
−ポリエーテルブロックアミド
から製造されることを特徴とする、単層又は多層のチューブ状食品フィルムの製造方法。
【請求項13】
前記プラスチック材料が、第一の、第二の又は第三の改良型から選択され、
第一の改良型は、
−50〜99%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、及び
−1〜50%(wt)の割合のポリビニルアルコール
を含み;
又は、
第二の改良型は、
−70〜99%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、及び
−1〜30(wt)の割合のポリエーテルブロックアミド
を含み;
又は、
第三の改良型は、
−20〜98%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、
−1〜50%(wt)の割合のポリビニルアルコール、及び
−1〜30%(wt)の割合のポリエーテルブロックアミド
を含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記食品フィルムの製造のために、第三の改良型に、
−55〜90%(wt)、特に60〜75%(wt)の割合のポリスチレン又は様々なポリスチレンの混合物、
−5〜30%(wt)、特に15〜25%(wt)の割合のポリビニルアルコール、及び
−1〜15%(wt)、特に5〜10%(wt)の割合のポリエーテルブロックアミド
が供給されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記食品フィルムのフィルムの厚さが、10〜50μm、好ましくは15〜25μmの範囲、好ましくは最大90mmの内径、特に15〜40mmの内径の範囲に調整される特徴とする、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記食品フィルムが、20μmのフィルムの 厚みにおいて、少なくとも0.5kg/(m・日)、好ましくは0.5〜0.75kg/(m・日)の範囲の水蒸気透過性を示すように、前記プラスチック混合物が選択されることを特徴とする、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記食品フィルムが、少なくとも4,000cm/(m・日)、好ましくは4,000〜6,000cm/(m・日)の範囲の酸素透過性を示すように、前記プラスチック混合物が選択されることを特徴とする、請求項12〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記食品フィルムが、少なくとも3,000N/mm、好ましくは3,000〜3,600N/mmの範囲の弾性率を示すように、前記プラスチック混合物が選択されることを特徴とする、請求項12〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記食品フィルムが、少なくとも0.4m/s〜1.0m/s、特に少なくとも0.5m/s〜0.7m/sの速度の(好ましくはオートメーション化された)剥ぎ易さを示すように、前記プラスチック混合物が選択されることを特徴とする、請求項12〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1種のケイ酸塩が、前記プラスチック混合物に添加されることを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
コーンスターチ、セルロース粉末及びマイクロガラスビーズから成る群より選択された少なくとも1種のフィラーが、前記プラスチック混合物に添加されることを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
石灰、タルク、塩及び他の無機物質から成る群より選択された少なくとも1種のフィラーが、前記プラスチック混合物に添加されることを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2012−518391(P2012−518391A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550421(P2011−550421)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【国際出願番号】PCT/EP2009/007683
【国際公開番号】WO2010/094309
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(509037949)クーネ アンラゲンバウ ゲーエムベーハー (2)
【Fターム(参考)】