説明

物品販売装置

【課題】物品を購入する利用者の属性を推定する処理を無駄に繰り返すのを防止し、装置本体の負荷を低減した物品販売装置を提供する。
【解決手段】検出部3が、赤外線センサ3aを利用して、装置本体正面に位置する人物の有無を検出する。画像処理部4は、カメラ4aが撮像した、装置本体正面に位置する人物の性別、年齢等を属性として推定する。表示制御部5は画像処理部4が推定した属性に応じて、商品ディスプレイ画面を表示器5aに表示する。また、画像処理部4は、検出部3が装置本体正面に位置する人物を検出すると、カメラ4aが撮像している画像に撮像されている人物の属性の推定を行い、検出部3が人物を継続して検出している間、本体正面に位置する人物の属性を今回推定された属性で保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、物品、例えば飲料等の商品や乗車券等のチケット、を購入希望者に販売する物品販売装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料等の商品を販売する自動販売機や、乗車券等のチケットを販売する自動券売機等の物品販売装置が広く一般に普及している。
【0003】
また、最近では、装置本体正面に表示器を取り付け、販売している複数種類の商品を購入希望者に提示する商品ディスプレイ画面を表示器に表示する自動販売機の実用化が進められている(非特許文献1等参照)。この自動販売機は、表示器の画面上にタッチパネルを貼付し、その押下位置を検出することにより、購入希望者が選択した商品の種類を判別している。
【0004】
また、この自動販売機は、購入希望者を撮像するカメラを備え、該カメラで撮像した画像を処理して、購入希望者の性別、年齢等を属性として推定する。そして、ここで推定した属性に応じて表示器に表示する商品ディスプレイ画面を変化させている。具体的には、推定した購入希望者の属性に応じて、販売している商品の並びを変化させたり、推定した属性の購入希望者に対するおすすめ商品の強調表示等を行っている。
【0005】
さらに、この自動販売機は、利用者の属性別に、販売した商品の種類を集計するマーケティング機能も備えている。マーケティング機能による集計結果は、上述した表示器に表示する商品ディスプレイ画面の選択に利用される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/10/news080.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、1人の利用者が、複数の商品を購入する場合、この利用者が選択した商品(購入した商品)を取り出すために、体を屈めたり、顔を下に向けたりして、利用者の顔がカメラの撮像視野から外れることがある。この場合、この利用者の顔が再度カメラの撮像視野内に入ると、別の利用者(新たな利用者)と判断し、その属性を推定する。すなわち、同じ利用者に対して、属性の推定を複数回行うことがあった。
【0008】
このため、装置本体の処理負荷(属性推定にかかる処理負荷)を無駄に増大させていた。
【0009】
この発明の目的は、物品を購入する利用者の属性を推定する処理を無駄に繰り返すのを防止し、装置本体の負荷を低減した物品販売装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の物品販売装置は、上記課題を解決し、その目的を達するために、以下のように構成している。
【0011】
表示制御部が、販売している物品を選択する選択画面を装置本体正面に設けた表示器に表示する。利用者による物品の選択を検出する構成は、例えば、この表示器の画面にタッチパネルを貼付し、利用者の押下位置に応じて、選択された物品を判断する構成とすればよい。
【0012】
検出部が、近接センサを利用して、装置本体正面に位置する人物の有無を検出する。近接センサは、例えば赤外線を利用して物体を検出する赤外線センサである。
【0013】
撮像部は、装置本体正面を撮像する。撮像部は、表示器に表示している画面(選択画面等)を見ている人の顔が撮像されるように、撮像エリアを設定している。属性推定部は、撮像部が撮像した画像を処理し、装置本体正面に位置する人物の性別、年齢等を属性として推定する。上述の表示制御部は、属性推定部が推定した属性に応じて、表示器に表示する選択画面を切り換える。
【0014】
また、属性推定指示部は、検出部が装置本体正面に位置する人物を検出すると、このタイミングで、属性推定部に対して、撮像部が撮像している画像に撮像されている人物の属性の推定を指示し、検出部が人物を継続して検出している間、本体正面に位置する人物の属性を今回推定された属性で保持する。
【0015】
1人の利用者が複数の物品を購入する場合、この利用者が選択した物品(購入した物品)を取り出すために、体を屈めたり、顔を下に向けたりして、利用者の顔が撮像部の撮像エリアから外れても、検出部が装置本体正面にいる利用者を検出しつづける。このため、この利用者の顔が再度撮像部の撮像視野内に入ったときに、この利用者を新たな利用者と判断せず、先の物品の利用者と同じ人であると判断する。この場合、属性推定指示部は、属性推定部に対して撮像部が撮像している画像に撮像されている人物の属性の推定を指示しない。
【0016】
したがって、物品を購入する利用者の属性を推定する処理を無駄に繰り返すのを防止し、装置本体の負荷を低減することができる。
【0017】
また、販売した物品を、属性別に集計する集計部を備えるとともに、表示制御部が集計部の集計結果に基づいて表示器に表示する選択画面を決定する構成としてもよい。このようにすれば、利用者に対して、その利用者に応じた物品の選択画面を表示器に表示するので、物品の販売促進が図れる。また、複数の物品を購入した1人の利用者を、1人の利用者として集計することができるので、複数の物品を購入した利用者についての集計も適性に行える。
【0018】
また、検出部は、販売した物品を取り出す物品取り出し口前方に位置する人物の有無を検出するように配置すればよい。
【0019】
また、表示制御部は、検出部が装置本体正面に位置する人物を検出していないとき、表示器に選択画面以外の画面表示(例えば、広告表示)、または画面表示の停止を行ってもよい。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、装置本体の負荷を低減することができるとともに、マーケティング機能における集計精度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】自動販売機の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】自動販売機の外観を示す概略図である。
【図3】自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【図4】自動販売機を操作する利用者の動きを説明する図である
【図5】利用者に対して属性の推定を行うタイミングを示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、この発明の実施形態にかかる自動販売機の主要部の構成を示すブロック図である。図2は、自動販売機の外観を示す概略図である。図2(A)は、正面図であり、図2(B)は側面図である。この自動販売機1は、主制御部2と、検出部3と、画像処理部4と、表示制御部5と、操作検出部6と、媒体処理部7と、貨幣処理部8と、商品放出部9と、を備えている。
【0024】
主制御部2は、自動販売機1本体各部の動作を制御するとともに、後述する集計処理を行う。集計処理の詳細については、後述する。
【0025】
検出部3は、赤外線センサ3a〜3cを有し、装置本体正面に位置する人物を検出する。赤外線センサ3a〜3cは、図2(A)に示すように、装置本体の幅方向に並べている。また、赤外線センサ3a〜3cは、検出位置が床面から60cm程度の高さになる位置に取り付けている。
【0026】
なお、ここでは、検出部3は、装置本体の幅方向に並べた3つの赤外線センサ3a〜3cを有する構成としているが、少なくとも本体正面中央部に配置した赤外線センサ3aを有する構成であればよい。すなわち、検出部3は、この赤外線センサ3aのみを有する構成であってもよいし、2つ以上の赤外線センサを有する構成であってもよい。
【0027】
画像処理部4は、カメラ4a(この発明で言う撮像部に相当する。)が撮像しているフレーム画像を取り込み、このフレーム画像に撮像されている人物の性別、年齢等を含む属性を推定する。カメラ4aは、装置本体正面における幅方向の略中央で、且つ床面から180cm程度の高さの位置に取り付けている。また、カメラ4aは、撮像視野をやや下向きにしており、本体正面に位置する人物の顔が撮像エリア内に入るように取り付けている。
【0028】
表示制御部5は、表示器5aにおける画面表示を制御する。表示器5aは、図2(A)に示すように、本体正面に設けており、上端が160cm、下端が80cm程度になる位置に取り付けている。
【0029】
操作検出部6は、表示器5aの画面上に貼付したタッチパネル6aを有しており、このタッチパネル6aの押下位置を検出することにより、装置本体に対する入力操作を判定する。
【0030】
媒体処理部7は、装置本体正面における幅方向の略中央で、且つ赤外線センサ3aの近くに設けた無線通信アンテナ7a(以下、単にアンテナ7aと言う。)を有している。媒体処理部7は、このアンテナ7aに翳された無線通信媒体(非接触ICカードや携帯電話等)との間で無線通信を行う無線通信機能を有している。媒体処理部7は、アンテナ7aに翳された無線通信媒体との無線通信により、販売する商品にかかる取引金額の精算処理を行う。
【0031】
また、貨幣処理部8は、硬貨や紙幣の投入を受け付け、販売する商品にかかる取引金額を精算する。また、貨幣処理部8は、必要に応じて釣銭の放出も行う。装置本体正面には、硬貨を投入する硬貨投入口、紙幣を挿入する紙幣挿入口、釣銭を放出する釣銭放出口が設けられている。貨幣処理部8は、硬貨投入口から投入された硬貨や、紙幣挿入口から挿入された紙幣について、その真偽や種類を識別する貨幣識別機能を有している。
【0032】
さらに、商品放出部9は、利用者が選択し、且つ精算が完了した商品を商品放出口9aに放出する。商品放出口9aは、装置本体正面における幅方向の略中央で、且つ床面から45cm程度の高さの位置に設けている。
【0033】
商品放出口9aは、上述したように、床面から45cm程度の高さであるので、少し屈むことによって、放出された商品を取り出すことができる。また、上述した赤外線センサ3aは、この商品放出口9aに放出した商品を取り出している利用者を検知できるように、床面から60cm程度の高さに取り付けている。
【0034】
なお、商品放出口9aに放出した商品を取り出している利用者の顔が、カメラ4aの撮像視野から外れることはあるが、上述したように、赤外線センサ3aでこの利用者の存在を検出することができる。
【0035】
以下、この自動販売機1における商品の販売動作について説明する。図3は、自動販売機の動作を示すフローチャートである。
【0036】
検出部3が赤外線センサ3a〜3cのいずれにおいても、人物を検出していない状態を初期状態として説明する。すなわち、ここで言う初期状態は、自動販売機1本体正面に人物が位置していない状態である。
【0037】
主制御部2は、検出部3において、赤外線センサ3a〜3cのいずれかが人物を検出するのを待っている(s1)。検出部3が、赤外線センサ3a〜3cのいずれかで人物を検出すると、装置本体の幅方向の略中央に取り付けている赤外線センサ3aが所定時間(例えば、1秒)継続して人物を検出するかどうか判定する(s2)。
【0038】
s1で検出される人物には、自動販売機1で商品を購入する利用者だけでなく、自動販売機1本体正面を通過する通行者が含まれる。自動販売機1で商品を購入する利用者は、装置本体の幅方向の略中央で立ち止まる。一方、自動販売機1で商品を購入しない通行者は、装置本体の幅方向の略中央で立ち止まらない。s2では、自動販売機1で商品を購入する利用者であるか、自動販売機1で商品を購入しない通行者であるかを判定している。
【0039】
主制御部2は、s2で検出部3が赤外線センサ3aで所定時間継続して人物を検出していると判定すると、画像処理部4に対して属性推定を指示する(s3)。画像処理部4は、この指示にしたがって利用者の属性を推定する。
【0040】
具体的には、画像処理部4は、カメラ4aが撮像しているフレーム画像を複数フレーム取り込む。画像処理部4は、取り込んだ複数のフレーム画像の中で、利用者の顔が略正面から撮像されている、当該利用者の属性を推定するのに最適なフレーム画像を選択する。自動販売機1で商品を購入する利用者は、図4(A)に示すように、自動販売機1本体正面に立っているので、カメラ4aで当該利用者の顔が略正面から撮像できる。
【0041】
なお、カメラ4aは、常時起動しておいてもよいが、検出部3がいずれかの赤外線センサ3a〜3cで人物を検出したタイミングで起動してもよいし、特に赤外線センサ3aで人物を検出したタイミングで起動してもよい。
【0042】
画像処理部4は、選択したフレーム画像に撮像されている人物について、性別、年齢等を推定する、属性の推定は、顔の輪郭、目、鼻、口等の顔部品の大きさや形状、目尻の皺や、豊麗線の深さ等を用いて推定する。
【0043】
主制御部2は、利用者の属性が推定されると、表示制御部5に対して、推定された利用者に応じた商品の販売画面(商品ディスプレイ画面)を表示器5aに表示することを指示する(s4)。表示制御部5は、この指示にしたがって、該当する商品ディスプレイ画面を表示器5aに表示する。表示制御部5は、s4で推定された属性の利用者が購入する頻度が高い商品や、この属性の利用者に対して販売を促進したい商品等を強調した商品ディスプレイ等を表示する。
【0044】
表示制御部5は、s4で、商品ディスプレイ画面を表示器5aに表示するまで、広告画面を表示器5aに表示していてもよいし、また、表示器5aにおける画面表示を停止していてもよい。
【0045】
主制御部2は、販売する商品の精算方法を受け付ける(s5)。利用者は、例えば、取引金額を貨幣(現金)で精算する場合には貨幣処理部8に貨幣(硬貨や紙幣)を投入する。主制御部2は、貨幣処理部8において投入された貨幣を受け付けると、販売する商品の精算方法が貨幣であると判定する。また、利用者は、取引金額を非接触ICカードや、携帯電話等の無線通信媒体が有する価値で精算する場合には、使用する無線通信媒体の種類を選択する。操作検出部6が、この無線通信媒体の種類の選択操作を受け付ける。
【0046】
主制御部2は、利用者による購入する商品の選択を受け付ける(s6)。利用者は、表示器5aに表示されている商品ディスプレイ画面上において、購入する商品の表示位置を押下する。操作検出部6が、利用者の押下位置をタッチパネル6aで検出し、利用者が選択した商品(検出した押下位置に表示されている商品)を判断する。
【0047】
主制御部2は、販売する商品の精算方法が無線通信媒体であれば、アンテナ7aに無線通信媒体が翳されるのを待ち(s7、8)、アンテナ7aに翳された無線通信媒体との無線通信により、取引金額を精算する精算処理を行う(s9)。また、販売する商品の精算方法が現金であれば、先に投入されている貨幣により、取引金額を精算する精算処理を行う(s9)。販売する商品の精算方法が現金で行う場合、s9で釣銭の放出も行う。
【0048】
主制御部2は、s9で販売する商品の精算処理が完了すると、商品放出部9に対して今回利用者が選択した商品の放出を指示する(s10)。商品放出部9は、この指示にしたがって、商品を商品放出口9aに放出する。
【0049】
主制御部2は、再度、販売する商品の精算方法を受け付けるか(s11)、検出部3において赤外線センサ3aでの人物の検出が途切れるのを待つ(s12)。利用者は、商品放出口9aに放出された商品を取り出すとき、図4(B)に示すように、少し屈むので、この利用者の顔がカメラ4aの撮像視野から外れることがある。しかし、検出部3が赤外線センサ3aで、この利用者の存在を検出しつづける。
【0050】
主制御部2は、検出部3において赤外線センサ3aでの人物の検出が途切れることなく、再度、販売する商品の精算方法を受け付けると、s6に戻り、上述した処理を繰り返す。すなわち、今回s6に戻ったときには、この利用者を、前回の利用者と同一人物として商品の販売を行う。これにより、商品を購入する利用者の属性を推定する属性推定処理(上述のs3にかかる処理)を無駄に繰り返すのを防止でき、自動販売機1本体の負荷を低減することができる。
【0051】
また、主制御部2は、検出部3において赤外線センサ3aでの人物の検出が途切れると、この利用者の属性と、この利用者が購入した1、または複数の商品を対応づけて記憶する集計処理を行い(s13)、s1に戻る。s13では、販売している商品の種類毎に、利用者の属性別に販売数を対応づけた集計を行う。これにより、属性別に、人気のある商品(販売数の多い商品)が判断できる。また、主制御部2は、この集計結果を用いて、s4で表示器5aに表示する商品ディスプレイ画面を決定する。
【0052】
また、s13では、表示制御部5が、広告画面を表示器5aに表示する切り換えを行ってもよいし、また、表示器5aにおける画面表示を停止していてもよい。さらには、s13では、検出部3において赤外線センサ3b、3cのいずれかで、人物を検出していると、表示器5aにおける画面表示を切り換えることなく、s1に戻ってもよい。このようにすれば、赤外線センサ3b、3cのいずれかで検出している人物が、次の利用者であったときに、表示器5aにおける画面表示の切り換えが頻繁に行われるのを防止できる。
【0053】
図5は、上述した処理において、利用者の属性推定が行われるタイミングを示した図である。図5において、T1、およびT4は、赤外線センサ3aで人物を検出したタイミングである。T1で検出した人物は所定時間経過する前(T2に達する前)のタイミングT3で、赤外線センサ3aでの検出が途切れた人物(通過者)である。したがって、この人物に対しては、s3における属性推定処理が行われない。
【0054】
一方、T4で検出した人物は、所定時間経過したタイミングT5で利用者と判定され、この時点で属性の推定が開始される。その後、赤外線センサ3aでの人物の検出が途切れるタイミングT6までの間、この利用者(赤外線センサ3aで検出している人物)を同一人物と判断し、タイミングT6までの間に複数の商品を販売しても、この利用者の対する属性推定にかかる処理を繰り返さない。
【0055】
なお、上記の説明では、自動販売機を例にして本願発明の説明を行ったが、自動券売機等、他の種類の物品販売装置についても本願発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1…自動販売機
2…主制御部
3…検出部
3a〜3c…赤外線センサ
4…画像処理部
4a…カメラ
5…表示制御部
5a…表示器
6…操作検出部
6a…タッチパネル
7…媒体処理部
8…貨幣処理部
9…商品放出部
9a…商品放出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売している物品を選択する選択画面を装置本体正面に設けた表示器に表示する表示制御部と、
装置本体正面に位置する人物の有無を検出する検出部と、
装置本体正面を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した画像を処理し、装置本体正面に位置する人物の属性を推定する属性推定部と、
前記検出部が装置本体正面に位置する人物を検出すると、このタイミングで、前記属性推定部に対して、前記撮像部が撮像している画像に撮像されている人物の属性の推定を指示し、前記検出部が人物を継続して検出している間、本体正面に位置する人物の属性を今回推定された属性で保持する属性推定指示部と、を備え、
前記表示制御部は、前記属性推定部が推定した属性に応じて、前記表示器に表示する前記選択画面を切り換える、物品販売装置。
【請求項2】
販売した物品を、属性別に集計する集計部を備え、
前記表示制御部は、前記集計部の集計結果に基づいて、前記表示器に表示する前記選択画面を決定する、請求項1に記載の物品販売装置。
【請求項3】
前記検出部は、販売した物品を取り出す物品取り出し口前方に位置する人物の有無を検出する、請求項1、または2に記載の物品販売装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記検出部が装置本体正面に位置する人物を検出していないとき、前記表示器に前記選択画面以外の画面表示、または画面表示の停止を行う、請求項1〜3のいずれかに記載の物品販売装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−123656(P2012−123656A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274476(P2010−274476)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】