説明

特に果物および野菜などの商品のための輸送コンテナシステム

本発明は、果物および野菜などの商品を輸送するために特に適切である輸送コンテナシステム(10)に関する。前記システムは、折畳み得る、または折畳めない、積重ね可能なクレート(20)を含み、クレートは、圧力抵抗のある態様で構築された底部(13)と、4つの横方向の壁部分(11,11a,12および12a)と、輸送コンテナ(20)の容量を拡大するための頂部(30)とを含む。前記頂部部分(30)はクレート(20)の横方向の壁部分(11,11a,12,12a)によって形成されるクレート開口部を補完する方法で形成され、前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)の上側に配置され得る。輸送コンテナシステム(10)の前記クレート(20)および前記頂部部分(30)は、輸送コンテナシステム(10)が積重ね可能であるような方法で分離可能に係合され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、好ましくはクレートである積重ね可能な輸送コンテナを有する、特に商品用の輸送コンテナシステムに関する。積重ね可能な輸送コンテナは、折畳み式であっても、または折畳み式でなくてもよい。このようなクレートは、果物および野菜などの商品を輸送するために特に知られ、用いられている。本発明の枠組みの中で、商品とは、少なくとも0.5cm−1.0cmのサイズの個々の物品を含む、輸送される商品単位であることが理解される。
【背景技術】
【0002】
果物および野菜用に既に公知である折畳み式の、または折畳み式でない輸送コンテナは、段ボール、木、またはプラスチックを含む。折畳み式輸送コンテナは、その横方向の壁部分が輸送コンテナの内側底部に向って動かされ得ることを特徴とし、それにより空のときの輸送コンテナの体積の低減を達成する。折畳まれていないとき、横方向の壁部分は内側底部に対して90°の角度であって、さまざまな手段を用いて互いに分離可能に係合可能である。折畳み式でない、または折畳み式の輸送コンテナの底部が規定のサイズを有する一方で、さまざまな輸送体積を得るために横方向の壁部分がさまざまな高さを有するコンテナがあり、2つまたは4つの横方向の壁部分の高さが同じである。さらに横方向の壁部分は、底部と反対方向の上部側に、輸送コンテナを積重ね可能にする輪郭または装置を有する。輸送コンテナは、折畳み式でない、または折畳み式の輸送コンテナの安定性を高めるために、特に積重ね可能性に関して、好ましくは角補強材を有する。公知の輸送コンテナは、底部のサイズおよび横方向の壁部分の高さによって決定される最大収容量を有する。さらに大きな収容量が輸送コンテナに求められる場合、輸送コンテナは他の、より高い横方向の壁部分を備えなければならない。したがって、変化するユーザの要求に輸送コンテナの収容量をすばやく適合させることは条件付きでしかもたらされない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ある種の果物および野菜のサイズは、たとえば生育期などの異なる要因に依存し、季節によって変動する。梱包される果物および野菜のサイズはヨーロッパ共同体(European Community)の規則によって定められる。したがって、果物および野菜などの商品の輸送における公知の問題のひとつは、輸送コンテナに最適に詰めるには輸送される商品のサイズがさまざまであることから生じる。商品の要件がさまざまであることを考慮に入れることができるよう、輸送コンテナ、特にクレートは、生産施設によっても特定され得る、または生産パラメータの選択によって定められ得る特定のサイズに機械製造される。したがって、生産施設で生じる大きな物流上の輸送問題または複雑な変化およびそれに関連する高い費用を伴うことなしに、商品のサイズに依存した最適な詰め方という意味において、輸送コンテナのサイズおよびそれに従う収容量をすばやく変えることは不可能である。
【0004】
公知の輸送コンテナについて前述の問題が起こるのは、特に、比較的生産が簡単で果物および野菜などの商品の輸送向きの段ボール包装が、このような使用に好適なプラスチックまたは類似の材料からできた、より環境にやさしく再利用可能であるが生産に費用もかかるコンテナに置き換えられるときである。公知のプラスチック製の再利用可能なコンテナについては、輸送される商品のサイズに輸送コンテナを最適に適合させることが特に複雑で困難であることが証明されている。輸送機器の最大限の利用を得るために輸送コンテナは積重ね可能であって、これらの複数のコンテナは、トラックの荷積み台、貨物列車、または類似の輸送機器においてコンテナ内で輸送され得る。輸送される物品は輸送コンテナの上縁部から突出してはならない。なぜなら、そうすると輸送コンテナはもはや積重ね
可能でなくなり、かつ/または物品が損傷されるからである。その結果として、多くの場合において公知の輸送コンテナの収容量が最適に用いられ得ない。
【0005】
出願人の再利用可能な輸送コンテナは業界では「往復コンテナ」と呼ばれるものであって、横方向の壁部分の高さによって区別される、約10個の異なる実施例において利用可能である。横方向の壁部分の高さは8cmから28cmまで変動し、ここで用いられる好ましい高さは、8cm,10cm,13cm,15cm,16cm,18cm,20cm,および23cmである。これらの輸送コンテナの底部は好ましくは矩形であって、600mm×400mmの外寸法を有する。これは、標準化されたEUROパレットおよびUSパレットの底部寸法に対応することを意味する。本発明の目的は、輸送コンテナの収容量を、輸送される商品のさまざまなサイズにすばやくかつ変動可能に適合させることができるよう、かつそれにより輸送コンテナの最適な詰め方が可能となるように、輸送コンテナシステムを設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有する輸送コンテナシステムによって発明として得られる。本発明の有利な実施例は従属請求項に規定される。
【0007】
発明としての輸送コンテナシステムの1つは、底部と、圧力下で安定的であるよう構築される4つの横方向の壁部分とを含む、特にクレートである積重ね可能な輸送コンテナによって区別される。積重ね可能な輸送コンテナは折畳み式であるか、または折畳み式ではない。さらに、輸送コンテナシステムは、輸送コンテナの収容量の拡大を可能にする頂部を含む。頂部自体は、クレートの開口部の上に形状に一致する態様で配置される4つの壁部分を含み、頂部は段ボール、プラスチック、木または類似の好適な安定的材料でできている。これらの材料は、刻印、ラベル、または別のマークを有利に与えられることができ、マークは、認識、登録、または特に好ましい広告目的を好ましくは促進する。商品の配達先で頂部を処分することが可能となる、たとえば木または段ボールなどの天然製品で頂部を生産することにより特別な利点が生じ、頂部を販売元に返却するための費用がかからない。
【0008】
本発明の別の利点は、頂部の横方向の壁部分が異なる高さで生産され、そのため輸送コンテナの収容量が、特に果物および野菜などの輸送される商品の変動し得るサイズに最適に適合されることからもたらされる。頂部の横方向の壁部分の高さは好ましくは2cm−8cmであり、特に好ましくは3cm−5cmである。少なくとも2つのほぼ平行な横方向の壁部分は好ましくは同じ高さであり、特に好ましくは4つの横方向の壁部分すべての高さが等しい。
【0009】
輸送コンテナの形状に一致した、頂部の横方向の壁部分は、好ましくは、留付手段を用いて輸送コンテナと分離可能に係合する。留付手段は、頂部と輸送コンテナとに好ましくは取付けられ、かつそれらと分離可能に係合し得る。頂部または輸送コンテナは、輸送コンテナまたは頂部と分離可能に係合する留付手段を有することが特に好ましい。頂部は、輸送コンテナの横方向の壁部分または底部のある領域に好ましくはロックする。特に留付手段として好適なのは、アイ、フック、ねじ接続などの、輸送コンテナと頂部との間に分離可能に係合可能な接続を与えるあらゆる手段である。輸送コンテナと頂部とは、クランプ、クリップなどの、輸送コンテナシステムに恒常的に取付けられていない外部留付手段を用いて、好ましくは分離可能に係合可能である。これらの留付手段は輸送コンテナに相対して頂部が変位することを有利に防止し、そのため輸送コンテナシステムに含まれる商品が損傷されない。輸送コンテナに頂部が分離可能に係合されていることの別の利点は、輸送される商品の目的地において、頂部が輸送コンテナから問題なく取外され得ることであって、そのため空になった輸送コンテナの体積を低減する。これは再利用可能な輸送コ
ンテナを用いる際に特に有利である。
【0010】
頂部の横方向の壁部分の壁強度は、輸送される商品で満たされた輸送コンテナシステムが積重ね可能であるように好ましくは選択される。輸送コンテナシステムが積重ね可能であることは、4つの頂部の横方向の壁部分が同じ高さを有することによって、および、特に好ましくは、輸送コンテナの底部下側の輪郭または補助輪郭と頂部上側の輪郭が好ましくは一致することで特に頂部が輸送コンテナと分離可能に係合することによって、好ましくは促進される。頂部および輸送コンテナの輪郭は輸送コンテナシステムの積重ねを有利に容易にし、輸送中にシステムがずれることを防止する。したがって輸送中、好ましくは積重ねられた輸送コンテナシステムの追加的な固定は必要ではない。これは輸送される商品を損傷することなく輸送機器の容量を最大限に利用することに有利に貢献する。
【0011】
頂部は特に4つの角の縁部における折畳み位置を用いて、細い帯状に好ましくは潰されることができる。1つの利点は折畳まれた頂部の輸送体積が低いことであり、それが輸送手段の最適な利用を容易にする。なぜなら頂部は、特に果物および野菜の収穫地域から商品の梱包地域へ非常に長い距離にわたってしばしば輸送されなければならず、再利用可能な頂部の場合、販売元へ戻されなければならないからである。
【0012】
枠状の頂部は、安定性を増すために好ましくは角補強材を有する。特に、頂部が一片を備え、帯状の横方向の壁部分の自由端を接続することによって作られる場合、または特に好ましくは押出輪郭(extrusion profile)として実現される場合においてさらに安定性の増加が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の追加的な適用例のオプションおよび利点は、図面に関連した下記の説明によりもたらされる。
【0014】
図1aは発明の輸送コンテナシステム10の可能な実施例の斜視図である。図1aに示される輸送コンテナシステム10は、折畳み式でない、または折畳み式の輸送コンテナ20および頂部30を含む。発明の輸送コンテナシステム10の輸送コンテナ20は、矩形の底部13、2つのほぼ平行な横方向の壁部分11および11a、ならびに2つのほぼ平行な横方向の壁12および12aを含む。横方向の壁部分11,11a,12,12aは、図1bに示されるように、輸送コンテナ20の底部13の内側表面に相対して折畳み可能である。
【0015】
図1aは、折畳み式輸送コンテナ20の折畳まれていない状態、または折畳み式でない輸送コンテナを示し、横方向の壁部分11,11a,12,12aは、輸送コンテナ20の底部13の内側表面に対して90°の角度を有する。2つの横方向の壁部分12および12aの上部領域においては、輸送コンテナシステムの輸送を容易にすることを促進するハンドル凹部14,14aを有する。このようなハンドル凹部14,14aはまた、2つの横方向の壁部分11および11aにおいても考えられ得るが、より明瞭にするために、それらは示されない。さらに図1aは、形状に一致した態様で横方向の壁11,11a,12,12a上に配置される枠状の頂部30を示す。輸送コンテナ20に一致した頂部30は、同様に、ほぼ平行な2つの横方向の壁部分15および15a、ならびに2つのほぼ平行な横方向の壁部分16および16aを含む。図1aに示されるように、輸送コンテナ20の横方向の壁部分11,11a,12,12aは、頂部30の横方向の壁部分15,15a,16,16aと同様に、好ましくは高さが等しく、頂部30の横方向の壁部分の高さと輸送コンテナ20の横方向の壁部分の高さとは、好ましくは異なる。
【0016】
輸送コンテナの横方向の壁部分11,11a,12,12aは、図1aに示されるよう
に、底部13に対向する壁領域において直線で終了するか、または図2,図5,図5a,および図5bに示されるように、輪郭(profile)21を有する。同じことが、輸送コンテナ20の底部13に当てはまる。図1aにおいて、底部13は直線として実現される一方で、図2、図5、図5aおよび図5bにおいては輸送コンテナ20の底部13の下側は輪郭22を示す。図1a、図2、図5、図5aおよび図5bにおいて示されるように、頂部30の輪郭31は、輸送コンテナ20横方向の壁部分11,11a,12,12aおよび底部13に一致する。好ましくは頂部30は、輸送コンテナ20の好ましくは格子構造の横方向の壁部分11,11a,12,12a(図2、図3、図3a、図5、図5aおよび図5b)と分離可能に係合する、頂部30の材料で作られる留付手段32を含む。留付手段32は、頂部または輸送コンテナの材料以外の他のいかなる材料でも作られ得る。好ましくは輸送コンテナ20または頂部30は、留付手段32と分離可能に係合する、留付手段32に対するカウンタピース23を有する。特に好ましくは、留付手段32は頂部30に取付けられ、輸送コンテナ20の横方向の壁部分11,11a,12,12aまたは底部13と分離可能に係合する。別の実施例(図3b)において、留付手段は輸送コンテナ20に結合され、頂部30の横方向の壁部分15,15a,16,16aと分離可能に係合する。
【0017】
図3aは、頂部30に取付けられて輸送コンテナ20の横方向の壁面と分離可能に係合する、留付手段32を示す。この例示的実施例において、フック状の留付手段は、輸送手段20の壁面の格子構造において分離可能に係合するよう示される。図2に示されるような頂部30の輪郭が一致した設計は、頂部30が留付手段32を用いて輸送コンテナ20と分離可能に係合する態様と同じく、輸送コンテナシステム10が有利に積重ね可能であることを促進にする。
【0018】
図4aは折畳まれた場合の発明の頂部30を示す。頂部30は2つの異なる物理的な形状を想定できる。頂部30が使用される場所への輸送のために空間を節約するよう潰されるか(図4a)、または頂部30が折畳まれずに輸送コンテナシステムの一構成要素となる枠状の実現例(図4b)のいずれかである。
【0019】
図4bおよび図5に示される実施例は、頂部30の角領域において、頂部30の折畳みを容易にする折畳み線18を有する。一旦折畳まれると、頂部30の横方向の壁15は横方向の壁16と境を接し、横方向の壁16aおよび15aと接触するようになる。角補強材17は、頂部30が折畳まれないで枠状であるときの頂部30の安定性を促進する。これらの角補強材17は、好ましくは4つの角すべてに取付けられる。
【0020】
図1bおよび図4aは、頂部30に加えて、輸送コンテナシステム10の輸送コンテナ20にもまた2つの物理的形状があることを示す。したがって輸送コンテナシステム10は、輸送中に用いられる、空間を節約する最適な形状で存在し、頂部30は輸送コンテナ20から取外され、頂部30および輸送コンテナ20は折畳まれた、または潰された状態にある。輸送コンテナシステム10の使用場所において頂部は折畳まれておらず、折畳み式輸送コンテナ20は開かれていて、頂部30は、折畳み式でない、または折畳み式の輸送コンテナ20と分離可能に係合されている。ここで頂部30は輸送コンテナ20の収容量を所望の通り拡大することに導き、それは輸送コンテナ20の収容量の最適な利用をもたらす。使用場所において異なる高さで利用可能である頂部の高さは、輸送コンテナ20のなんらかの最適でないサイズを有する輸送コンテナシステム10が存在しても、最適な詰め方を確実にするよう選択されることができる。
【0021】
図5は、発明の頂部の別の例示的実施例を示し、各側面15,15a,16,16aに留付手段32が1つのみ取付けられる。図5aおよび図5bが示すように、各留付手段は、側面15,15aおよび/または16,16aの中央に取付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1a】発明の輸送コンテナシステムの一実施例の立面斜視図である。
【図1b】折畳み式輸送コンテナおよび折畳み式頂部の概略的な図である。
【図2】輪郭に一致した頂部の斜視図である。
【図3a】頂部に取付けられる留付手段の例示的実施例である。
【図3b】輸送コンテナに取付けられる留付手段の例示的一実施例である。
【図4a】折畳まれた場合の頂部を示す図である。
【図4b】角補強材を有する枠状の頂部を示す図である。
【図5】輪郭に沿った頂部の斜視立面図である。
【図5a】留付手段を有する、輪郭に一致した頂部の長手方向の側面図である。
【図5b】留付手段を有する、輪郭に一致した頂部の横断方向の側面図である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部(13)および4つの横方向の壁部分(11,11a,12,12a)が圧力下で安定的であるよう構築され、頂部(30)が天然製品でできた、折畳み式でない、または折畳み式の積重ね可能なクレート(20)を有する、特に果物および野菜などの商品の輸送のための輸送コンテナシステム(10)であって、収容量を拡大するために前記クレート(20)の横方向の4つの壁部分(15,15a,16,16a)を含み、前記頂部(30)は一片であって角部における折畳み線に沿って折畳み可能であり、クレート開口部に面する側面において前記クレートの前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)によって形成されるクレート開口部と形状において一致し、かつ、積重ねるために、クレート開口部から反対側を向いた側面において前記底部(13)の少なくとも角領域で輪郭(profile)22として実現され、前記クレートの前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)の上側に配置されることができ、前記輸送コンテナシステム(10)が積重ね可能となるように、留付手段(32)を用いて前記横方向の壁部分と分離可能に係合可能な、輸送コンテナシステム。
【請求項2】
前記頂部(30)は木または段ボールを含み、一度使用した後処分される、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項3】
前記留付手段(32)は、前記頂部(30)および/または、前記クレートの前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)に取付けられる、請求項1または2に記載のシステム(10)。
【請求項4】
前記頂部(30)は潰されることができる、請求項1から3のいずれかに記載のシステム(10)。
【請求項5】
前記頂部(30)は角補強材(17)を有する、請求項1から4のいずれかに記載のシステム(10)。
【請求項6】
前記頂部(30)は押出輪郭(extrusion profile)として実現される、請求項1から5のいずれかに記載のシステム(10)。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の前記輸送コンテナシステム(10)の頂部(30)であって、前記頂部(30)は、特に果物または野菜などの商品の輸送のための積重ね可能なクレートの収容量を拡大するために、互いに接続するよう配列されて折畳み線(18)に沿って潰されることができる、4つの枠状の横方向の壁部分(14,15a,16,16a)を有することを特徴とし、前記頂部(30)はEUROパレットに適合する寸法のクレートに取付けられ得るようなサイズおよび形状を有し、さらに、頂部がクレートの収容量の所望の拡大が高さに応じて徐々に適合され得るような高さを有し、かつ複数のクレートの1つのクレートが他のクレートの上に積重ねられ得るような強度を有することを特徴とする、頂部(30)。
【請求項8】
前記頂部(30)は留付手段(32)または留付手段の部分(23)を有することを特徴とする、請求項7に記載の頂部(30)。
【請求項9】
前記頂部(30)の、産業クレートの開口部に面する側面が、少なくとも角領域において産業クレートの下側の形状に一致する輪郭(21)を有することを特徴とする、請求項7または8に記載の頂部(30)。
【請求項10】
前記頂部(30)の前記横方向の壁部分(15,15a,16,16a)は段ボールで
形成され、前記横方向の壁部分の高さは3cmから10cm、特に3cmから6cmまでである、請求項7から9のいずれかに記載の頂部(30)。
【請求項11】
果物または野菜などの商品を輸送するための、請求項1から6のいずれかに記載の前記輸送コンテナシステム(10)の使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部(13)および4つの横方向の壁部分(11,11a,12,12a)が圧力下で安定的であるよう構築され、頂部(30)が天然製品でできた、折畳み式でない、または折畳み式の積重ね可能なクレート(20)を有する、特に果物および野菜などの商品の輸送のための輸送コンテナシステム(10)であって、収容量を拡大するために前記クレート(20)の横方向の4つの壁部分(15,15a,16,16a)を含み、前記頂部(30)は一片であって角部における折畳み線に沿って折畳み可能であり、クレート開口部に面する側面において前記クレートの前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)によって形成されるクレート開口部と形状において一致し、かつ、積重ねるために、クレート開口部から反対側を向いた側面において前記底部(13)の少なくとも角領域で輪郭(profile)22として実現され、前記クレートの前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)の上側に配置されることができ、前記輸送コンテナシステム(10)が積重ね可能となるように、留付手段(32)を用いて前記横方向の壁部分と分離可能に係合可能であって、前記頂部(30)は木または段ボールを含み、一度使用した後処分される、輸送コンテナシステム。
【請求項2】
前記留付手段(32)は、前記頂部(30)および/または、前記クレートの前記横方向の壁部分(11,11a,12,12a)に取付けられる、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項3】
前記頂部(30)は潰されることができる、請求項1から2のいずれかに記載のシステム(10)。
【請求項4】
前記頂部(30)は角補強材(17)を有する、請求項1から3のいずれかに記載のシステム(10)。
【請求項5】
前記頂部(30)は押出輪郭(extrusion profile)として実現される、請求項1から4のいずれかに記載のシステム(10)。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の前記輸送コンテナシステム(10)の頂部(30)であって、前記頂部(30)は、特に果物または野菜などの商品の輸送のための積重ね可能なクレートの収容量を拡大するために、互いに接続するよう配列されて折畳み線(18)に沿って潰されることができる、4つの枠状の横方向の壁部分(14,15a,16,16a)を有することを特徴とし、前記頂部(30)はEUROパレットに適合する寸法のクレートに取付けられ得るようなサイズおよび形状を有し、さらに、頂部がクレートの収容量の所望の拡大が高さに応じて徐々に適合され得るような高さを有し、かつ複数のクレートの1つのクレートが他のクレートの上に積重ねられ得るような強度を有することを特徴とする、頂部(30)。
【請求項7】
前記頂部(30)は留付手段(32)または留付手段の部分(23)を有することを特徴とする、請求項に記載の頂部(30)。
【請求項8】
前記頂部(30)の、産業クレートの開口部に面する側面が、少なくとも角領域において産業クレートの下側の形状に一致する輪郭(21)を有することを特徴とする、請求項または7に記載の頂部(30)。
【請求項9】
前記頂部(30)の前記横方向の壁部分(15,15a,16,16a)は段ボールで形成され、前記横方向の壁部分の高さは3cmから10cm、特に3cmから6cmまでである、請求項6から8のいずれかに記載の頂部(30)。
【請求項10】
果物または野菜などの商品を輸送するための、請求項1から5のいずれかに記載の前記輸送コンテナシステム(10)の使用。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−527144(P2006−527144A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515789(P2006−515789)
【出願日】平成16年5月24日(2004.5.24)
【国際出願番号】PCT/EP2004/005578
【国際公開番号】WO2004/110884
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(505450928)イフコ・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (12)
【氏名又は名称原語表記】IFCO SYSTEMS GMBH
【Fターム(参考)】