説明

特異なpHプローブ

【解決手段】
特異なpHプローブ(150)の設計は、外側表面と、第1の室と第2の室とに分割された内側容積部とを有する収納器(100)とを使用する。第1のpH感受性領域(101)は、第1のpH感受性領域(101)が試料に露出されるように構成された第1の室の外側表面上に配置される。第2のpH感受性領域(103)は、第2のpH感受性領域(103)が試料から遮蔽されて緩衝溶解液に露出された第2の室の外側表面上に配置される。第1の電極(112)は第1の室内の第1の電圧を検知するように構成され、第2の電極(115)は第2の室内の第2の電圧を検知するように構成される。回路(110)は、第1の電極(111)及び第2の電極(112)に結合されて試料のpHを測定するために第1の電圧と第2の電圧とを処理するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、pH測定の分野に関し、特に、特異なpHプローブに関する。pHプローブは、一般にサンプル内に浸されたpH感受性材料を横切って電圧を測定する活性化された室を使用して動作する。特異なpHセンサはまた、既知のpH、一般にpH7の緩衝溶解液に浸されたpH感受性材料を横切って電圧を測定する参照室を使用する。特異なプローブは、サンプルのpHを測定するために活性化電圧と参照電圧とを使用する。現在のpHプローブは、多くの流体シールを備えた、一般に複雑なデザインで大きく、製造するにはコスト高である。
【発明の開示】
【0002】
本発明の1つの特徴は、
外側表面と、第1の室と第2の室とに分割された内側容積部とを有する収納器と、
第1の室の外側表面上にあって試料に露出されるように構成された第1のpH感受性領域と、
第2の室の外側表面上にあって試料から遮蔽されて緩衝溶解液に露出された第2のpH感受性領域と、
第1の室内の第1の電圧を検知するように構成された第1の電極と、
第2の室内の第2の電圧を検知するように構成された第2の電極と、
第1の電極及び第2の電極に結合されて試料のpHを測定するために第1の電圧と第2の電圧とを処理するように構成された回路と
を有する特異な(differential)pHプローブを含むことである。
【0003】
好ましくは、収納器の外側表面は隣接する。
好ましくは、収納器は一般化された柱形状を有する。
好ましくは、第1の室は一般化された柱形状の一方の端と第1のシール部とによって形成され、第2の室は一般化された柱形状の中央のセクションと第2のシール部及び第3のシール部によって形成される。
好ましくは、第1のpH感受性領域は第1の形状を形成し、第2のpH感受性領域は第2の形状を形成し、第1の形状は第1の軸を画定し、第2の形状は第2の軸を画定し、第1の軸と第2の軸とは同軸にある。
【0004】
好ましくは、第1のpH感受性領域は一般に半球形状であって、収納器の第1の端に形成される。
好ましくは、第1のpH感受性領域は第1の柱形状を形成し、第2のpH感受性領域は第2の柱形状を形成する。
好ましくは、第1の柱形状及び第2の柱形状は同じ直径を有する。
好ましくは、第3の室を更に有し、第3の室は第1の室と第2の室との間にあり、第3の室の外側表面はpH感受性でない。
【0005】
好ましくは、導電性筐体を更に有し、導電性筐体は収納器の外側表面の少なくとも一部を囲み、導電性筐体は回路内の接地経路に結合される。
好ましくは、第1のシール部と第2のシール部とを更に有し、緩衝溶解液を保持する区画を形成するために、第1のシール部及び第2のシール部は収納器の外側表面と導電性筐体の内側表面とに結合される。
好ましくは、緩衝溶解液を保持する区画は、第1の室と軸方向に整合される。
【0006】
好ましくは、回路に結合されて第1の室内の温度を検知するように構成された第1の温度センサと、回路に結合されて第2の室内の温度を検知するように構成された第2の温度センサとを更に有し、回路は第1の室内及び第2の室内で検知された温度において測定されたpHを補償するように構成される。
好ましくは、緩衝溶解液はpH7を有する。
【0007】
本発明の他の特徴は、
外側表面と内側容積部とを有する一般化された柱の収納器であって、内側容積部が、第1の端にて第1の室と、第1の室に隣接する第2の室と、第2の室に隣接する第3の室とに分割された収納器と、
第1のpH感受性領域を有する第1の室の外側表面の第1の部分であって、第1のpH感受性領域は試料に露出されるように構成された第1の部分と、
第2の室の外側表面はpH感受性でなく、
第2のpH感受性領域を有する第3の室の外側表面の第1の部分であって、第2のpH感受性領域は緩衝溶解液に浸された第1の部分と、
第1の室内の第1の電圧を検知するように構成された第1の電極と、
第3の室内の第2の電圧を検知するように構成された第2の電極と、
試料のpHを測定するために第1の電圧及び第2の電圧を処理する回路と
を有することを特徴とする特異なpHプローブを含むことである。
【0008】
好ましくは、第1の室と第2の室との間に境界を形成する第1のシール部と、一般化された柱の収納器に挿入されて第2の室と第3の室との間に境界を形成する第2のシール部と、一般化された柱の収納器に挿入されて第3の室の外側境界を形成する第3のシール部とを更に有する。
好ましくは、一般化された柱形状の断面は、円形、正方形、長方形、正多角形、星型多角形、畝のある円形、丸みを帯びた長方形、卵形、スプライン(spline)、楕円形の中から1つ選ばれる。
好ましくは、一般化された柱形状の第1の端は一般に半球形状であって、第1のpH感受性領域を形成する。
好ましくは、導電性筐体を更に有し、導電性筐体は第2の室及び第3の室を囲み、導電性筐体は回路内の接地経路に結合される。
好ましくは、第1のシール部と第2のシール部とを更に有し、緩衝溶解液を保持する区画を形成するために、第1のシール部及び第2のシール部は一般化された柱形状の外側表面と導電性筐体の内側表面とに結合される。
【0009】
好ましくは、回路に結合されて試料の温度を検知するように構成された第1の温度センサと、回路に結合されて第3の室内の温度を検知するように構成された第2の温度センサとを更に有し、回路は試料と第3の室内とで検知された温度において測定されたpHを補償するように構成される。
好ましくは、緩衝溶解液はpH7を有する。
好ましくは、第1の室は第3の室とは異なる形状を有する。
【0010】
好ましくは、第1の室は第3の室とは異なる直径を有する。
好ましくは、第1の室及び第3の室は軸方向に整合される。
【0011】
本発明の他の特徴は、
pH感受性材料の2つのリングとpH非感受性材料の2つのリングとを備えた管を形成する工程であって、管はpH感受性材料のリングとpH非感受性材料のリングとが交互にあり、管は閉じた端を有し、pH感受性材料の第1のリングは閉じた端にある工程と、
管を第1の室と第2の室と第3の室とに分ける工程であって、第1の室はpH感受性材料の第1のリングに対応し、第2の室はpH非感受性材料の第1のリングに対応し、第3の室はpH感受性材料の第2のリングに対応する工程と、
第1の電極を第1の室に挿入し第2の電極を第3の室に挿入して、第1の電極及び第2の電極を回路に接続する工程と、
pH感受性材料の第2のリングを緩衝溶解液に浸す工程と
を有することを特徴とする特異なpHプローブを製造する方法を含むことである。
【0012】
好ましくは、第2の室及び第3の室を導電性筐体で囲んで、回路内の接地経路を導電性筐体に接続する工程を更に有する。
好ましくは、第1の温度センサを第1の室に挿入し第2の温度センサを第3の室に挿入して、第1の温度センサ及び第2の温度センサを回路に接続する工程を更に有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1乃至図7、及び、以下の記述と提示とは、本技術分野における当業者に本発明の最良の形態を製造する方法と使用する方法とを教示するために特別な例を示す。本発明の原理を教示する目的のために、従来のいくつかの局面を簡素化したり省略したりした。本技術分野の当業者は、本発明の範囲内にあるこれらの例から変形例を正しく認識するであろう。本技術分野の当業者は、以下に記述される特徴が様々な方法で結合されて本発明の多数の変形例を形成する場合があることを正しく認識するであろう。その結果、本発明は、以下に記述される特別な例に限定されず、特許請求の範囲とその同等物によってのみ限定される。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態における特異なpHプローブ150(図4に示す)に使われるガラス片100を示す。他の好適な形状も使われ得るが、ガラス片100は管として記述される。一般化された柱は、断面が任意の形状を有する柱である。ガラス片100は、活性化領域101,103を含み、加えて非活性化領域102,104を含む。活性化領域101,103はpH感受性ガラスで形成される。pH感受性ガラスの例として、リチウムイオン導電性ガラスが挙げられる。非活性化領域102,104は、pH非感受性ガラスで形成される。例えばpH感受性のポリマー樹脂やプラスチックのようなガラス以外の代替材料が片100に使用され得ることに留意されたい。
【0015】
活性化領域と非活性化領域とが一体化されて、ガラスの単一の片−−−ガラス片100が形成される点に留意されたい。活性化領域及び非活性化領域を形成するために単一のガラス管を取り扱うことによって、この一体化は達成されることができるだろう。代替的に、活性化領域及び非活性化領域が互いから離れて形成され、それからガラス片100を形成するために一緒に溶解される(fused)ことができるだろう。
【0016】
活性化領域101,103は、互いに同軸となるように同じ軸を共有する点に留意されたい。同軸の構成は、プローブ150の全体の大きさを減じる一方で、大きな活性化領域101を考慮する。単一の片の構成は構造的な強度を提供し、多数の片の構成よりも少ないシール部を要求する。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態における、図1からのガラス片100を示す。ガラス片100は、今やシール部105,106,107を有する。シール部105〜107は、ゴム、シリコン(silicon)、他の好適な絶縁材料である。活性化領域101とシール部105とは、活性化された室として参照される第1の室を形成する。活性化領域103とシール部106〜107とは、参照室として参照される第2の室を形成する。活性化された室と参照室の両方は、電解質溶液(electrolyte solution)で満たされる。本発明の一実施形態では、ガラス片100は、多数の異なる室に分けられる収納器と呼ばれることもある。
【0018】
図3は、図2からガラス片100を示し、回路110も示す。ガラス片100は活性化された室内に露出され、それから回路110へ走る活性化電極111を含む。活性化電極111は参照室の中心を通って走るが、参照室内に露出されないように、絶縁管113が使われる点に留意されたい。ガラス片100はまた、参照室内に露出されてそれから回路110へ走る参照電極112を含む。
【0019】
図4は、本発明の一実施形態における特異なpHプローブ150を示す。図1乃至図3にて示されたように、プローブ150はガラス片100と回路110とを含む。プローブ150はまた、導電性筐体120を含む。他の形状が使われることもあるが、導電性筐体120はガラス片100に似た管形状である。ガラス片100と回路110とは導電性筐体120内に配置される。
【0020】
導電性筐体120は、シール部121,122,123を含む。他の実施例では他の形状も使われ得るが、管形状のガラス片100と筐体120とを備えたこの実施例では、シール部121〜123はドーナツ形状の円板である。より良いシール部を提供するために、これらの円板は従来のOリングよりずっと大きい接触領域を有し得る。シール部121〜123は、ゴム、シリコン、又は他の絶縁材料であり得る。シール部121〜122は、緩衝室と試験される試料との間で導電性を許容するが流体の移動を許容しない接続部を提供する。この接続部を提供するために、シール部121〜122はセラミック製のフリット(frit)(管)を備えたシリコン円板である。そこでは、シール部121〜122は、塩の橋部を形成するための塩のゲルによって分離される。
【0021】
活性化された室の活性化領域101が外部の試料に露出したままとなるように、しかし、外部の試料が筐体120に入らないように、シール部121は筐体120の端をシールする。筐体120とシール部122〜123と活性化領域103とは、ガラス片100の活性化領域103の周りに緩衝室を形成する。この緩衝室は、一定のpH、一般に7、を維持する緩衝溶解液(buffer solution)で満たされる。
【0022】
回路110は、電気線113で導電性筐体120に接地される。回路110は、電気線114でプラグ115に結合される。この結果、線114とプラグ115とを通じて、回路110は外部システムに連絡する。他の実施形態では、回路110は、例えば、光学的なリンク、即ち、RFリンク等の、ワイアレス、即ち、非接触技術を使って、外部システムに連絡するかもしれない。
【0023】
動作において、プローブ150の活性化領域101は、pHが測定される試料へ浸される。試料が筐体120に入ることをシール部121が防ぐことに留意されたい。(未知のpHを備える)試料は、活性化領域101を横切って第1の電圧を生ずるために、活性化領域101と相互作用する。この第1の電圧は活性化電圧として参照され、試料の未知のpHに対応する。活性化電極111は活性化電圧を検知し、活性化電圧を回路110に示す。
【0024】
類似の方法で、(既知のpHを備える)緩衝溶解液は、活性化領域103を横切って第2の電圧を生ずるために、活性化領域103と相互作用する。この第2の電圧は参照電圧として参照され、緩衝溶解液の既知のpHに対応する。参照電極112は参照電圧を検知し、参照電圧を回路110に示す。
【0025】
回路110は、試料のpHを測定するために、従来の方法で、活性化電圧と参照電圧とを処理する。回路110は、プラグ115に差し込まれる外部システム(不図示)に試料のpHを示す。
【0026】
導電性筐体120は、一般に試験中、手で保持される。導電性筐体120は、プローブ150の内部の構成要素(電極111〜112と回路110)を手の容量から電気的に遮蔽する点に留意されたい。導電性筐体120はまた、接地を提供する。導電性筐体120は、ステンレス鋼、アルミニウム、又は他の導電性材料であり得る点に留意されたい。本発明の一実施形態では、導電性筐体120は、導電性部分と非導電性部分とを有する。導電性部分はシール部123の真下で始まり、回路110を含むプローブの下側部分を覆い、遮蔽する。シール部123の真下から始まる上側部分は非導電性材料で作られるか、或いは、非導電性被覆を有する。2つの部品の筐体を使うとき、分離された接地ロッドは、外部の塩の橋部のシール部121の中に配置されるかもしれない。
【0027】
図5は、本発明の一実施形態における特異なpHプローブ150を示す。サーミスタT1は、活性化電極111近くの温度を検知するために活性化された室に付加された。サーミスタT2は、参照電極112近くの温度を検知するために参照室に付加された。サーミスタT1,T2は、シール部105〜107内に統合されることができた。サーミスタT1は、温度情報を電気線116上で回路110に送る。サーミスタT2は、温度情報を電気線117上で回路110に送る。回路は、pH測定の最中に温度の補償を提供するために、サーミスタT1,T2からの温度情報を処理する。本発明の他の実施形態では、サーミスタT1は、活性化された室(不図示)の外側に配置され、試料に露出され、試料の温度を検知するために使われるかもしれない。本発明の他の実施形態では、サーミスタT2は、緩衝室内に配置されるかもしれない。
【0028】
図6は、ガラス片100に対する代替例を示す。明確さのためにいくつかの詳細な点が以前の図面から省略されている点に留意されたい。ガラス片130は、ガラス片100に代わって今やプローブ150のために使われる。ガラス片130は、活性化領域101,103と、活性化された室と参照室とを形成するためにシール部105〜107で分離された非活性化領域102,104とを備えるガラス片100に類似である。ガラス片100からの変更点は、活性化された室の形状の中にある。活性化領域101はガラス片の頂上がもはや半球形状でないが、活性化領域103が参照室を形成するのと同じ方法で、ガラス片130の壁部で今や形成される。このように、活性化された室は参照室と同じ幾何学を有する。望まれるのであれば非活性化ガラス108に代わってシール部が使われるが、非活性化ガラス108は活性化された室の頂上で使われる。活性化された室の頂上は、キャップ122によって保護される。キャップ122は、ガラス片130に付着される、ゴム、金属、他のいくつかの保護的な材料であるだろう。
【0029】
図7は、導電性筐体120の変形例を示す。明確さのためにいくつかの詳細な点が以前の図面から省略されている点に留意されたい。ガラス片130が使われるが、ガラス片100も同様に使われることができる。保護を提供するために、筐体120はガラス片130の活性化された室の上方に今や延伸する。筐体120の延伸部は、試料が活性化領域101に接触することを未だに許さなければならない。それで、筐体120内の開口部は、この目的のために提供されるべきである。試料は、未だに、シール部121を通過することを許されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態における、特異なpHプローブ150内で使用されるガラス片100を示す。
【図2】本発明の一実施形態における、シール部を備えるガラス片100を示す。
【図3】本発明の一実施形態における、シール部と回路とを備えるガラス片100を示す。
【図4】本発明の一実施形態における、特異なpHプローブ150を示す。
【図5】本発明の一実施形態における、温度センサを備える特異なpHプローブ150を示す。
【図6】本発明の一実施形態における、特異なpHプローブ150内で使用されるガラス片130を示す。
【図7】本発明の他の実施形態における、導電性筐体120の変形例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側表面と、第1の室と第2の室とに分割された内側容積部とを有する収納器(100)と、
前記第1の室の前記外側表面上にあって試料に露出されるように構成された第1のpH感受性領域(101)と、
前記第2の室の前記外側表面上にあって前記試料から遮蔽されて緩衝溶解液に露出された第2のpH感受性領域(103)と、
前記第1の室内の第1の電圧を検知するように構成された第1の電極(111)と、
前記第2の室内の第2の電圧を検知するように構成された第2の電極(112)と、
前記第1の電極(111)及び前記第2の電極(112)に結合されて前記試料のpHを測定するために前記第1の電圧と前記第2の電圧とを処理するように構成された回路(110)と
によって特徴付けられる特異な(differential)pHプローブ(150)。
【請求項2】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記収納器(100)の前記外側表面は隣接することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項3】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記収納器(100)は一般化された柱形状を有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項4】
請求項3に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1の室は前記一般化された柱形状の一方の端と第1のシール部(105)とによって形成され、
前記第2の室は前記一般化された柱形状の中央のセクションと第2のシール部(106)及び第3のシール部(107)によって形成されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項5】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1のpH感受性領域(101)は第1の形状を形成し、
前記第2のpH感受性領域(103)は第2の形状を形成し、
前記第1の形状は第1の軸を画定し、
前記第2の形状は第2の軸を画定し、
前記第1の軸と前記第2の軸とは同軸にあることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項6】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1のpH感受性領域(101)は一般に半球形状であって、前記収納器(100)の第1の端に形成されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項7】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1のpH感受性領域(101)は第1の柱形状を形成し、
前記第2のpH感受性領域(103)は第2の柱形状を形成することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項8】
請求項7に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1の柱形状(101)及び前記第2の柱形状(103)は同じ直径を有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項9】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
第3の室を更に有し、
前記第3の室は前記第1の室と前記第2の室との間にあり、
前記第3の室の前記外側表面はpH感受性でないことを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項10】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
導電性筐体(120)を更に有し、
前記導電性筐体(120)は前記収納器(100)の前記外側表面の少なくとも一部を囲み、
前記導電性筐体(120)は前記回路(110)内の接地経路に結合されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項11】
請求項10に記載の特異なpHプローブ(150)において、
第1のシール部(122)と第2のシール部(123)とを更に有し、
前記第1のシール部(122)及び前記第2のシール部(123)は前記収納器(100)の前記外側表面と前記導電性筐体(120)の内側表面とに結合されて、前記緩衝溶解液を保持する区画を形成することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項12】
請求項10に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記緩衝溶解液を保持する区画は、前記第1の室と軸方向に整合されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項13】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記回路(110)に結合されて前記第1の室内の前記温度を検知するように構成された第1の温度センサ(T1)と、
前記回路(110)に結合されて前記第2の室内の前記温度を検知するように構成された第2の温度センサ(T2)と
を更に有し、
前記回路(110)は前記第1の室内及び第2の室内で検知された温度において前記測定されたpHを補償するように構成されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項14】
請求項1に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記緩衝溶解液はpH7を有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項15】
外側表面と内側容積部とを有する一般化された柱の収納器(100)であって、当該内側容積部が、第1の端にて第1の室と、当該第1の室に隣接する第2の室と、当該第2の室に隣接する第3の室とに分割された収納器(100)と、
第1のpH感受性領域(101)を有する前記第1の室の前記外側表面の第1の部分であって、当該第1のpH感受性領域(101)は試料に露出されるように構成された第1の部分と、
前記第2の室の前記外側表面はpH感受性でなく、
第2のpH感受性領域(103)を有する前記第3の室の前記外側表面の第1の部分であって、当該第2のpH感受性領域(103)は緩衝溶解液に浸された第1の部分と、
前記第1の室内の第1の電圧を検知するように構成された第1の電極(111)と、
前記第3の室内の第2の電圧を検知するように構成された第2の電極(112)と、
前記試料のpHを測定するために前記第1の電圧及び前記第2の電圧を処理する回路(110)と
によって特徴付けられる特異なpHプローブ(150)。
【請求項16】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1の室と前記第2の室との間に境界を形成する第1のシール部(105)と、
前記一般化された柱の収納器(100)に挿入されて前記第2の室と前記第3の室との間に境界を形成する第2のシール部(106)と、
前記一般化された柱の収納器(100)に挿入されて前記第3の室の外側境界を形成する第3のシール部(107)と
を更に有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項17】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記一般化された柱形状(100)の断面は、円形、正方形、長方形、正多角形、星型多角形、畝のある円形、丸みを帯びた長方形、卵形、スプライン(spline)、楕円形の中から1つ選ばれることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項18】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記一般化された柱形状(100)の前記第1の端は一般に半球形状であって、前記第1のpH感受性領域(101)を形成することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項19】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
導電性筐体(120)を更に有し、
前記導電性筐体(120)は前記第2の室及び前記第3の室を囲み、
前記導電性筐体(120)は前記回路(110)内の接地経路に結合されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項20】
請求項19に記載の特異なpHプローブ(150)において、
第1のシール部(122)と第2のシール部(123)とを更に有し、
前記第1のシール部(122)及び前記第2のシール部(123)は前記一般化された柱形状(100)の前記外側表面と前記導電性筐体(120)の内側表面とに結合されて、前記緩衝溶解液を保持する区画を形成することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項21】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記回路(110)に結合されて前記試料の前記温度を検知するように構成された第1の温度センサ(T1)と、
前記回路(110)に結合されて前記第3の室内の前記温度を検知するように構成された第2の温度センサ(T2)と
を更に有し、
前記回路(110)は前記試料と前記第3の室内とで検知された前記温度において前記測定されたpHを補償するように構成されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項22】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記緩衝溶解液はpH7を有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項23】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1の室は前記第3の室とは異なる形状を有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項24】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1の室は前記第3の室とは異なる直径を有することを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項25】
請求項15に記載の特異なpHプローブ(150)において、
前記第1の室及び前記第3の室は軸方向に整合されることを特徴とする特異なpHプローブ(150)。
【請求項26】
特異なpHプローブ本体を製造する方法であって、
pH感受性材料の2つのリングとpH非感受性材料の2つのリングとを備えた管を形成する工程であって、当該管はpH感受性材料のリングとpH非感受性材料のリングとが交互にあり、当該管は閉じた端を有し、pH感受性材料の第1のリングは当該閉じた端にある工程と、
前記管を第1の室と第2の室と第3の室とに分ける工程であって、当該第1の室はpH感受性材料の前記第1のリングに対応し、当該第2の室はpH非感受性材料の第1のリングに対応し、当該第3の室はpH感受性材料の第2のリングに対応する工程と、
第1の電極を前記第1の室に挿入し第2の電極を前記第3の室に挿入して、当該第1の電極及び当該第2の電極を回路に接続する工程と、
pH感受性材料の前記第2のリングを緩衝溶解液に浸す工程と
によって特徴付けられる特異なpHプローブ本体を製造する方法。
【請求項27】
請求項26記載のpHプローブ本体を製造する方法において、
前記第2の室及び前記第3の室を導電性筐体で囲んで、前記回路内の接地経路を当該導電性筐体に接続する工程を更に有することを特徴とする特異なpHプローブ本体を製造する方法。
【請求項28】
請求項26記載のpHプローブ本体を製造する方法において、
第1の温度センサを前記第1の室に挿入し第2の温度センサを前記第3の室に挿入して、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサを前記回路に接続する工程を更に有することを特徴とする特異なpHプローブ本体を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−531662(P2009−531662A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501664(P2009−501664)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/064137
【国際公開番号】WO2007/109521
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(505106575)ハック・カンパニー (12)