説明

生コンクリート製造プラントの集塵装置

【課題】 プラント本体内をその粉塵濃度に応じて効率よく集塵して清浄に維持することを可能とした生コンクリート製造プラントの集塵装置を提供する。
【解決手段】 プラント本体7に二基の粉塵吸引用の集塵機36、37を備え、これらの集塵機36、37に連結した吸引ダクト38、39をプラント本体7内の粉塵発生源に臨ませると共に、吸引ダクト38、39の吸引口38a、38b、38c、39d付近には粉塵センサ40a、40b、40c、40dを備える。そして、これらの粉塵センサ40a、40b、40c、40dにて検出される粉塵濃度や、粉塵を検出する粉塵センサの数に応じて集塵機36、37の吸引力をインバータ制御にて調整しながら集塵するようにしたので、無駄も少なくて効率よく集塵でき、プラント本体7内を効果的に清浄に維持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種コンクリート材料を計量、混練処理して生コンクリートを製造する生コンクリート製造プラントにおいて、特にプラント本体にて発生する粉塵を吸引、除去してプラント本体内を清浄に維持する生コンクリート製造プラントの集塵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
生コンクリート製造プラントは、例えば特許文献1(特開2000−84923号公報)に示されるように、基礎となる架台上にミキサ室、計量室、貯蔵室、及び受材室を順に階層状に積み上げて成るプラント本体と、地上からプラント本体最上部の受材室に掛け渡された骨材搬送用の傾斜コンベヤ等から構成される。前記傾斜コンベヤの先端部は受材室に備えた受材シュート内に臨ませており、該受材シュートに払い出された砂利、砂等の骨材は旋回自在とした分配シュートを介して下位の貯蔵室の骨材貯蔵槽に骨材種毎に分配貯蔵される。一方、残りのコンクリート材料である、セメント、水、混和剤等はそれぞれ供給ポンプ等により、貯蔵室に備えた各種貯蔵槽に貯蔵される。
【0003】
そして、上記生コンクリート製造プラントにて生コンクリートを製造するときには、各貯蔵槽に貯蔵した砂利、砂、セメント、水、混和剤等の各種コンクリート材料を下位の計量室の各計量槽に払い出して所定量ずつ計量し、計量完了後、更に下位のミキサ室のミキサに順次投入し、所定時間混練して所望性状の生コンクリートを製造している。
【0004】
このとき、微粉体であるセメントは、貯蔵槽から計量槽に払い出す際や、計量槽からミキサに投入する際に粉塵となって大量に舞い上がるため、これらの継ぎ目を蛇腹やキャンバス等の可撓性部材で覆って密封構造としたり、特許文献2(特開2000−75400号公報)に示すように、ミキサ近傍に集塵機を備えてミキサ内の粉塵を吸引して除去するようにしている。
【特許文献1】特開2000−84923号公報
【特許文献2】特開2000−75400号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来装置等では、ミキサ混練中は集塵機にて絶えず全開の吸引力にて集塵を行っているため、粉塵の少なくなる混練終了間際などでは無駄も多く、効率面で改良の余地があると考えられる。また、粉塵はセメント以外からも、例えば砂利、砂等の骨材からも同様に発生し、特に最近においては骨材資源の枯渇に伴ってより粉塵の発生しやすい砕石等が骨材として使用される場合も増えつつあり、従来装置のようなミキサ内の集塵だけではプラント本体内を清浄な状態に維持することは難しい。
【0006】
本発明は上記の点に鑑み、プラント本体内をその粉塵濃度に応じて効率よく集塵して清浄に維持することを可能とした生コンクリート製造プラントの集塵装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る請求項1記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、架台上にミキサ室、計量室、貯蔵室、及び受材室を階層状に積み上げて成るプラント本体に粉塵吸引用の集塵機を少なくとも一基以上備え、該集塵機に連結した少なくとも一本以上の吸引ダクトをプラント本体内の粉塵発生源に臨ませると共に、吸引ダクトの吸引口付近には粉塵センサを備え、該粉塵センサにて検出される粉塵濃度に応じて前記集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成したことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、集塵機に複数本の吸引ダクトを連結した場合に、粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて前記集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成したことを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、プラント本体内に二基の集塵機を備え、そのうちの一基をプラント本体上部側に設置し、この上部集塵機にて主にプラント本体上部側の受材室と貯蔵室の粉塵を吸引させる一方、残りの一基をプラント本体下部側に設置し、この下部集塵機にて主にプラント本体下部側の計量室とミキサ室の粉塵を吸引させるようにしたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項4記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、前記集塵機の一基を骨材貯蔵槽の上位に設置すると共に、該集塵機の下端部と骨材貯蔵槽とを連通管にて連通させ、該連通管に備えた開閉弁の開放操作によって回収した粉塵を骨材貯蔵槽に投入して還元させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項5記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、戦記集塵機の一基をミキサの上位に設置すると共に、該集塵機の下端部とミキサとを連通管にて連通させ、該連通管に備えた開閉弁の開放操作によって回収した粉塵を1バッチ毎にミキサへ投入して還元させるようにしたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項6記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、吸引ダクトから分岐させた分岐ダクトにプラント本体内のダスト清掃用の吸引ホースを連結する一方、前記分岐ダクトの途中にはダクト開閉用の開閉弁を備え、該開閉弁の開放操作によって前記集塵機の吸引力を利用して吸引ホースの吸引力を得るように構成したことを特徴としている。
【0013】
また、請求項7記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置では、前記分岐ダクトと吸引ホースとの間に、重量ダストを分離回収するサイクロンを介在させたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る請求項1記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、架台上にミキサ室、計量室、貯蔵室、及び受材室を階層状に積み上げて成るプラント本体に粉塵吸引用の集塵機を少なくとも一基以上備え、該集塵機に連結した少なくとも一本以上の吸引ダクトをプラント本体内の粉塵発生源に臨ませると共に、吸引ダクトの吸引口付近には粉塵センサを備え、該粉塵センサにて検出される粉塵濃度に応じて前記集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成したので、プラント本体内の粉塵発生源を効率よく集塵してプラント本体内を清浄に維持することができる。
【0015】
また、請求項2記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、集塵機に複数本の吸引ダクトを連結した場合に、粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて前記集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成したので、プラント本体内の複数の粉塵発生源を効率よく集塵してプラント本体内を清浄に維持することができる。
【0016】
また、請求項3記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、プラント本体内に二基の集塵機を備え、そのうちの一基をプラント本体上部側に設置し、この上部集塵機にて主にプラント本体上部側の受材室と貯蔵室の粉塵を吸引させる一方、残りの一基をプラント本体下部側に設置し、この下部集塵機にて主にプラント本体下部側の計量室とミキサ室の粉塵を吸引させるようにしたので、粉塵発生源が点在するプラント本体内を二基の集塵機で分担して効率よく集塵でき、集塵機の無用な大型化や過負荷を防ぐことができて好適である。
【0017】
また、請求項4記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、前記集塵機の一基を骨材貯蔵槽の上位に設置すると共に、該集塵機の下端部と骨材貯蔵槽とを連通管にて連通させ、該連通管に備えた開閉弁の開放操作によって回収した粉塵を骨材貯蔵槽に投入して還元させるようにしたので、ごく簡易で低廉な構成ながら、集塵して回収した粉塵をコンクリート材料として有効に再利用させることが可能となる。
【0018】
また、請求項5記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、前記集塵機の一基をミキサの上位に設置すると共に、該集塵機の下端部とミキサとを連通管にて連通させ、該連通管に備えた開閉弁の開放操作によって回収した粉塵を1バッチ毎にミキサへ投入して還元させるようにしたので、生コンクリートの品質への影響を極力抑えながら、集塵して回収した粉塵をコンクリート材料として有効に再利用させることが可能となる。
【0019】
また、請求項6記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、吸引ダクトから分岐させた分岐ダクトにプラント本体内のダスト清掃用の吸引ホースを連結する一方、前記分岐ダクトの途中にはダクト開閉用の開閉弁を備え、該開閉弁の開放操作によって前記集塵機の吸引力を利用して吸引ホースの吸引力を得るように構成したので、プラント本体内のミキサ室、計量室、貯蔵室、及び受材室の床面上等に溜まった骨材やセメント等のダストも簡単に清掃可能となり、プラント本体内をより一層清浄に維持することができる。
【0020】
また、請求項7記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置によれば、前記分岐ダクトと吸引ホースとの間に、重量ダストを分離回収するサイクロンを介在させたので、不用意に吸い込まれた金属片等の重量ダストが集塵機を損傷したり、骨材貯蔵槽やミキサに投入されて生コンクリートの品質に影響が出るのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明に係る生コンクリート製造プラントの集塵装置にあっては、プラント本体に粉塵吸引用の集塵機を二基備え、そのうちの一基をプラント本体上部側である骨材貯蔵槽の上位に設置し、該上部集塵機に連結した吸引ダクトをプラント本体上部側の粉塵発生源である、例えば受材室の受材シュートや、その下位の分配シュート、及び貯蔵室の骨材貯蔵槽下端の排出ゲートにそれぞれ臨ませて粉塵を吸引させるようにしている一方、残りの一基をプラント本体下部側であるミキサの上位に設置し、該下部集塵機に連結した吸引ダクトをプラント本体下部側の粉塵発生源である、例えばミキサ室のミキサや、計量室のセメント計量槽のエア抜きダクトにそれぞれ臨ませて粉塵を吸引させるようにしている。
【0022】
前記各吸引ダクトの吸引口付近にはそれぞれ粉塵センサを備えており、各粉塵センサにて検出される粉塵濃度に応じ、或いは粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて各集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成している。例えば、主にミキサ内の集塵を行う下部集塵機においては、ミキサと連動して起動すると共に、粉塵センサにて検出されるミキサ内の粉塵濃度に応じて吸引力を調整するようにしている一方、受材シュートや、分配シュート、及び骨材の排出ゲートの三箇所の集塵を行う上部集塵機においては、何れの粉塵センサも粉塵を検出していなければ集塵機を停止(待機)状態としておき、何れか一箇所でも検出すれば起動すると共に、粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて吸引力を調整するようにしている。
【0023】
また、前記上部集塵機では、その下端部と直下の骨材貯蔵槽とを連通管にて連通させており、該連通管に備えた開閉弁であるバタフライ弁の開放操作によって集塵機に回収した粉塵を適宜骨材貯蔵槽に落下投入して還元させるように構成している。一方、下部集塵機では、その下端部と近傍のミキサとを連通管にて連通させており、該連通管に備えた開閉弁であるバタフライ弁の開放操作と、送出用のエア噴射ノズルからのエア噴射によって集塵機に回収した粉塵を1バッチ毎にミキサへ投入して還元させるように構成している。
【0024】
また、前記吸引ダクトからは複数の分岐ダクトを分岐させ、各分岐ダクトをそれぞれミキサ室、計量室、貯蔵室、及び受材室に延ばしていると共に、各分岐ダクトの先端部には金属片等の重量ダストを分離回収するサイクロンを介して各階の床面上等に溜まった骨材やセメント等のダストを吸引して清掃する吸引ホースを連結している一方、各分岐ダクトにはダクト開閉用のバタフライ弁を備え、該バタフライ弁の開放操作によって前記各集塵機の吸引力を利用して吸引ホースの吸引力を得られるように構成している。
【0025】
そして、この生コンクリート製造プラントにて生コンクリートを製造するときには、先ず傾斜コンベヤにてコンクリート材料である砂利、砂等の骨材を搬送してプラント本体最上部の受材室の受材シュートへ送り込み、該受材シュートから分配シュートを介して下位の骨材貯蔵槽へ骨材種毎に分配貯蔵させると共に、残りのコンクリート材料であるセメント、水、混和剤等をそれぞれ供給ポンプにて各種貯蔵槽に貯蔵させる。そして、各貯蔵槽に貯蔵した砂利、砂、セメント、水、混和剤等の各種コンクリート材料を下位の各計量槽に払い出して所定量ずつ計量し、計量完了後、更に下位のミキサに順次投入し、所定時間混練して所望性状の生コンクリートを製造する。
【0026】
このとき、プラント本体上部側の受材シュートや、分配シュート、及び骨材貯蔵槽下端の排出ゲートに臨ませた吸引ダクトの何れかの粉塵センサが粉塵を検出すると、停止(待機)状態にある上部集塵機が直ちに起動すると共に、その検出した粉塵センサの数に応じて集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整した上で集塵を行う。なお、この上部集塵機にて回収した粉塵は、連通管のバタフライ弁の開放操作によって適宜骨材貯蔵槽に落下投入して還元させて再利用する。一方、プラント本体下部側のミキサでは、ミキサと連動して下部集塵機が起動すると共に、ミキサに臨ませた吸引ダクトの粉塵センサが検出するミキサ内の粉塵濃度に応じて集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整した上で集塵を行う。なお、この下部集塵機にて回収した粉塵は、連通管のバタフライ弁の開放操作、及びエア噴射ノズルからのエア噴射によって1バッチ毎にミキサへ投入して還元させて再利用する。
【0027】
また、プラント本体内のミキサ室や、計量室、貯蔵室、及び受材室の床面上等に骨材やセメント等のダストが溜まっておれば、プラント非稼働時等を見計らって分岐ダクトのバタフライ弁を開放操作すると共に集塵機を起動させ、その吸引力を利用して吸引ホースより各階の床面上に溜まったダストを吸引して清掃を行う。このとき、金属片等の重量ダストを不用意に吸い込んでしまってもサイクロンにて分離除去されるため、集塵機を損傷したり、骨材貯蔵槽やミキサに投入されて生コンクリートの品質に悪影響が出るようなおそれはない。
【0028】
このように、プラント本体内の粉塵発生源に臨ませた集塵機の吸引ダクトに粉塵センサを備え、該粉塵センサにて検出される粉塵濃度に応じて集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整しながら集塵するようにしたので、無駄も少なくて効率よく集塵でき、プラント本体内を効果的に清浄に維持できる。また、吸引ダクトを複数の粉塵発生源に臨ませた場合には、粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整しながら集塵するようにしたので、上記同様に無駄も少なくて効率よく集塵できる。
【0029】
また、集塵機をプラント本体上部側と下部側とに二基備え、それぞれの集塵機にてプラント本体内に点在する複数の粉塵発生源を分担して集塵させるようにしたので、プラント本体全体を集塵する場合でも集塵機への過負荷や無用な大型化を防げ、無駄も少なくて効率よく集塵できる。更に、集塵機にて回収した粉塵を骨材貯蔵槽やミキサへ適宜還元させるようにしたので、粉塵を廃棄処理する手間やコストが省け、有効に再利用することが可能となる。
【0030】
更に、吸引ダクトから分岐させた分岐ダクトにプラント本体内のダスト清掃用の吸引ホースを連結したので、プラント非稼働時には集塵機の吸引力を利用しながらプラント本体内の清掃が手軽に行え、低コストでプラント本体内をより一層効果的に清浄に維持できる。
【実施例】
【0031】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0032】
図中の1は、各種コンクリート材料を貯蔵、計量、混練して生コンクリートを製造する生コンクリート製造プラントであって、基礎となる架台2上にミキサ室3、計量室4、貯蔵室5、及び受材室6を順に階層状に積み上げて成るプラント本体7と、地上の骨材ヤード(図示せず)から前記プラント本体7最上部の受材室6に掛け渡した骨材搬送用の傾斜コンベヤ8等から主体を構成している。
【0033】
前記傾斜コンベヤ8は、先端部のヘッドプーリ9と末端部のテールプーリ(図示せず)間にベルト10を巻回したもので、前記ヘッドプーリ9を受材室6に備えた骨材受け入れ用の受材シュート11内に臨ませている。また、前記受材シュート11の下位には、受材シュート11内に払い出された砂利、砂等の骨材を更に下位の貯蔵室5の骨材貯蔵槽に骨材種毎に分配貯蔵させる分配シュート12を旋回自在に備えている。
【0034】
受材室6下位の貯蔵室5には、砂利用の骨材貯蔵槽である砂利貯蔵槽13、砂用の骨材貯蔵槽である砂貯蔵槽14、及びセメント貯蔵用のセメント貯蔵槽15を並設していると共に、水、混和剤用の各貯蔵槽(図示せず)も備えている。また、砂利貯蔵槽13、砂貯蔵槽14の下端部には扇形の排出ゲート16、17をそれぞれ開閉自在に備えていると共に、セメント貯蔵槽15の下端部にはスルースゲートやロータリーバルブ等から成る排出ゲート18を開閉自在に備えている。
【0035】
貯蔵室5下位の計量室4には、砂利計量槽19、砂計量槽20、セメント計量槽21をそれぞれ備えていると共に、水、混和剤用の計量槽(図示せず)も備えている。また、砂利計量槽19、砂計量槽20、セメント計量槽21の下端部にも排出ゲート22、23、24をそれぞれ開閉自在に備えている。
【0036】
計量室4下位のミキサ室3には、前記各計量槽より払い出される各種コンクリート材料を混練して生コンクリートを製造するミキサ25を備えており、更にその下位の架台2には前記ミキサ25より排出される生コンクリートを一時貯留するコンクリートホッパ26を備えており、一時貯留した生コンクリートをコンクリートホッパ26下端部に備えた排出ゲート(図示せず)の開閉によって適宜排出可能としている。
【0037】
前記各計量槽とミキサ25との間には、計量槽より払い出される砂利、砂、セメントを予備混合するプレミックスシュート27を必要に応じて備えており、セメント計量槽21から払い出したセメントをセメント放出管28より払い出しながら、砂利計量槽19、砂計量槽20から砂利、砂を払い出し、予備混合させてミキサ25での混練時間を短縮したり、ミキサ25の混練能力を向上させるなどの工夫が施されてプラントの出荷能力を高めている。
【0038】
また、プラント本体7内の防塵対策として、傾斜コンベヤ8から供給される骨材を受け入れる受材シュート11を密閉構造としていると共に、その下位の分配シュート12の旋回範囲周囲も防塵用カーテン29にて囲って密閉している。また、砂利貯蔵槽13、砂貯蔵槽14下端部の排出ゲート16、17の周囲も防塵用のキャンバス30、31で囲って密閉していると共に、砂利計量槽19、砂計量槽20下端部の排出ゲート22、23の周囲も同様にキャンバス32、33にて囲って密閉している。
【0039】
粉塵となりやすいセメントの流路であるセメント貯蔵槽15からセメント計量槽21、及びセメント放出管28に至るまでは以前より密閉構造を採用しており、セメント貯蔵槽15からセメント計量槽21への材料放出、及びセメント計量槽21からセメント放出管28への材料放出がスムーズに行えるように、セメント計量槽21上端部とセメント放出管28上端部とをエア抜きダクト34にて連結している。また、ミキサ25上部はミキサカバー35にて囲って防塵を図っている。
【0040】
36、37は粉塵吸引用の集塵機であって、そのうちの一基をプラント本体7上部側の砂貯蔵槽14の上位に設置し、この上部集塵機36に連結した吸引ダクト38をプラント本体7上部側の粉塵発生源である、例えば受材シュート11や、分配シュート12周囲の防塵用カーテン29内、及び砂利貯蔵槽13、砂貯蔵槽14下端の排出ゲート16、17周囲のキャンバス30、31内にそれぞれ臨ませており、発生した粉塵を各吸引口38a、38b、38cより吸引して回収させるようにしている一方、別の一基をプラント本体7下部側のミキサ25上位付近に設置し、この下部集塵機37に連結した吸引ダクト39をプラント本体7下部側の粉塵発生源である、例えばミキサ25上部のミキサカバー35内や、セメント計量槽21に備えたエア抜きダクト34にそれぞれ臨ませており、発生した粉塵を各吸引口39d、39eより吸引して回収させるようにしている。
【0041】
また、上部集塵機36の吸引ダクト38の各吸引口38a、38b、38c、及び下部集塵機37の吸引ダクト39の吸引口39d付近にはそれぞれ粉塵センサ40a、40b、40c、及び40dを備えており、各粉塵センサにて検出される粉塵濃度に応じ、或いは粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて各集塵機36、37の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成している。
【0042】
このうち主にミキサ25内の集塵を行う下部集塵機37においては、ミキサ25と連動して起動すると共に、例えば、先ず約50%程度の吸引力で集塵を開始し、粉塵が大量に舞い上がる水投入完了後から約5秒後には一旦全開の100%の吸引力に切り換えた後、粉塵センサ40dにて検出される粉塵濃度が予め設定した所定値以下まで下がれば再び最初の約50%程度の吸引力に調整して集塵を行う構成としている。なお、インバータ制御にて調整する吸引力の大きさや切り換えのタイミング等は特に上記値に限定するものではなく、発生する粉塵の程度等に応じて適宜設定すればよい。
【0043】
また、セメント計量槽21のエア抜きダクト34に臨ませた吸引ダクト39の吸引口39e付近には粉塵センサを備えずにダクト開閉用のバタフライ弁41を備えており、ダクト内の粉塵濃度に拘わらずセメント計量時にはこのバタフライ弁41を開放してエア抜きダクト34内を流れるセメント粉塵を吸引して除去する一方、計量完了時には前記バタフライ弁41を閉鎖する構成としている。
【0044】
一方、受材シュート11や、分配シュート12周囲の防塵用カーテン29内、及び砂利貯蔵槽13、砂貯蔵槽14下端の排出ゲート16、17周囲のキャンバス30、31内の三箇所の集塵を行う上部集塵機36においては、これら三箇所の何れの粉塵センサ40a、40b、40cも粉塵を検出していなければ集塵機36を停止(待機)状態としておき、何れか一箇所でも検出すれば直ちに起動すると共に、その検出した粉塵センサの数が一箇所の場合には、例えば約50%程度の吸引力で、二箇所の場合には約80%程度、三箇所全部で検出した場合には全開の100%の吸引力に調整して集塵を行う構成としている。なお、ここでもインバータ制御にて調整する吸引力の大きさは特に上記値に限定するものではなく、発生する粉塵の程度等に応じて適宜設定すればよい。また、集塵箇所は上記箇所に限定するものではなく、その他の粉塵発生源としてもよいし、また集塵箇所を三箇所ではなく、二箇所、或いは四箇所以上とすることもできる。
【0045】
また、上部集塵機36では、その下端部と直下の砂貯蔵槽14とを連通管42にて連通させており、該連通管42に備えたバタフライ弁43の開放操作によって集塵機36に回収した粉塵を適宜砂貯蔵槽14に落下投入して還元させる構成としている。一方、下部集塵機37では、その下端部とミキサ25上部に備えたセメント放出管28とを連通管44にて連通させており、該連通管44に備えたバタフライ弁45、46の開放操作と、送出用のエア噴射ノズル47からのエア噴射によって集塵機37に回収した粉塵を1バッチ毎にミキサ25内へ投入して還元させる構成としている。例えば、セメント計量槽21からのセメント払い出しから約5秒後にバタフライ弁45を開放し、続いて約4秒後にバタフライ弁45を閉鎖し、更に約0.5秒後にバタフライ弁46を開いて、同時にエア噴射ノズル47からエアを噴射して連通管44内の粉塵をミキサ25へ還元させ、その約5秒後にバタフライ弁46を閉鎖させ、これをバッチ毎に繰り返す。
【0046】
なお、このように下部集塵機37で回収した粉塵を1バッチ毎にミキサ25へ還元させるようにしたのは、複数バッチ分の粉塵をまとめてミキサ25へ還元させると生コンクリートの品質に影響を及ぼすおそれがあるためである。一方、上部集塵機36で回収した粉塵は砂貯蔵槽14に還元させるだけなので生コンクリートの品質に影響を及ぼすおそれはなく、還元は任意のタイミングでよく、例えば集塵機36内の粉塵量が多くなればプラントのオペレーターに報知して還元を促すような機能を備えてもよい。
【0047】
48は吸引ダクト38、39から分岐させた分岐ダクトであって、受材室6、貯蔵室5、計量室4、及びミキサ室3にそれぞれ延設していると共に、各分岐ダクト48の先端部には金属片等の重量ダストを分離回収するサイクロン49を介して、各階の床面上等に溜まった骨材やセメント等のダストを吸引して清掃する可撓性の吸引ホース50を連結している一方、各分岐ダクト48の途中にはダクト開閉用のバタフライ弁51を備え、各バタフライ弁51の開放操作によって前記各集塵機36、37の吸引力を利用して吸引ホース50の吸引力を得られるように構成している。52はサイクロン49で分離除去した重量ダスト等を回収する、例えばペール缶等の回収ボックスであり、図2、3に示すように、該回収ボックス52をキャスター付きのベース台53上に着脱自在に備えると共に、回収ボックス52の上部開口部に前記サイクロン49の下部開口部を嵌め入れ、隙間が無いように固定具にて密着固定している。54は吸引ホース50の先端部に適宜取り付ける先端ノズルである。
【0048】
また、吸引ダクト38、39の途中にもダクト開閉用のバタフライ弁55、56を備えており、各吸引ホース50使用時にはその上流側の分岐ダクト48のバタフライ弁51を開放させると共に、更に上流側の吸引ダクト38、39のバタフライ弁55、56を閉鎖させることで、集塵機36、37からの十分な吸引力が得られるように図っている。なお、各吸引ホース50の把持部等に、分岐ダクト48のバタフライ弁51の開閉操作や、吸引ダクト38、39のバタフライ弁55、56の開閉操作、及び集塵機36、37の起動・停止操作が行えるような操作スイッチを備えれば操作性が向上して便利である。このとき、分岐ダクト48のバタフライ弁51を開放させれば、その上流側の吸引ダクト38、39のバタフライ弁55、56が自動で閉鎖する構成としてもよい。
【0049】
そして、上記構成の集塵装置を備えた生コンクリート製造プラント1にて生コンクリートを製造するときには、先ず傾斜コンベヤ8にてコンクリート材料である砂利、砂等の骨材を搬送して受材室6の受材シュート11へ送り込み、該受材シュート11から分配シュート12を介して下位の砂利貯蔵槽13、砂貯蔵槽14へ骨材種毎に分配貯蔵させると共に、セメントは供給ポンプ(図示せず)にてセメント貯蔵槽15に投入して貯蔵させ、残りのコンクリート材料である水、混和剤等もそれぞれ各種貯蔵槽(図示せず)に貯蔵させる。そして、各貯蔵槽に貯蔵した砂利、砂、セメント、水、混和剤等の各種コンクリート材料を下位の各計量槽に払い出して所定量ずつ計量し、計量完了後、更に下位のミキサ25に順次投入し、所定時間混練して所望性状の生コンクリートを製造する。
【0050】
このとき、プラント本体7上部側の受材シュート11や、分配シュート12、及び砂利貯蔵槽13、砂貯蔵槽14下端の排出ゲート16、17では、砂利や砂等の骨材の投入や払い出しの際に粉塵が発生するが、これら各粉塵発生源に臨ませた吸引ダクト38a、38b、38cの何れかの粉塵センサ40a、40b、40cが粉塵を検出すると、停止(待機)状態にある上部集塵機36が直ちに起動すると共に、その検出した粉塵センサの数に応じて集塵機36の吸引力をインバータ制御にて調整した上で集塵を開始する。そして、粉塵を検出する粉塵センサの数が変わればそれに応じて集塵機36の吸引力を調整しつつ、何れの粉塵センサ40a、40b、40cにおいても粉塵を検出しなくなれば停止(待機)状態に戻す。そして、この上部集塵機36にて回収した粉塵は、連通管42のバタフライ弁43の開放操作によって下位の砂貯蔵槽14に適宜落下投入して還元させて再利用する。
【0051】
一方、プラント本体7下部側のミキサ25では、ミキサ25と連動して下部集塵機37が起動すると共に、インバータ制御にて吸引力を半分程度に調整した上で集塵を開始し、砂利計量槽19や、砂計量槽20、セメント計量槽21等より砂利や砂、セメント等がミキサ25に投入される際に発生する粉塵の集塵に備える。そして、粉塵が大量に舞い上がる材料投入完了後に吸引力を一旦全開まで上げた後、粉塵センサ40dにて検出されるミキサ25内の粉塵濃度が予め設定した所定値以下まで下がってくれば再び半分程度の吸引力に戻し、次バッチの混練に備える。そして、この下部集塵機37にて回収した粉塵は、連通管44のバタフライ弁45、46の開放操作、及びエア噴射ノズル47からのエア噴射によって1バッチ毎にミキサ25へ投入して還元させて再利用する。
【0052】
また、プラント非稼働時等に、何れかの吸引ホース50にてミキサ室3や、計量室4、貯蔵室5、及び受材室6の床面上等を清掃するときには、例えば、ミキサ室3の清掃を行うときには、ミキサ室3に備えた吸引ホース50上流の分岐ダクト48のバタフライ弁51を開放する一方、更にその上流側の吸引ダクト39のバタフライ弁56を閉鎖させた上で集塵機37を起動させ、この集塵機37の吸引力を利用しながら吸引ホース50にてミキサ室3の床面上等に溜まった骨材やセメント等のダストを吸引して清掃を行う。
【0053】
このように、プラント本体7内の粉塵発生源に臨ませた集塵機36、37の吸引ダクト38、39に粉塵センサ40a、40b、40c、40dを備え、該粉塵センサ40a、40b、40c、40dにて検出される粉塵濃度や、粉塵を検出する粉塵センサの数に応じて集塵機36、37の吸引力をインバータ制御にて調整しながら集塵するようにしたので、無駄も少なくて効率よく集塵でき、プラント本体7内を効果的に清浄に維持できる。
【0054】
また、集塵機36、37をプラント本体7の上部側と下部側とに二基備え、それぞれの集塵機36、37にてプラント本体7内を分担して集塵させるようにしたので、ミキサ25以外にもプラント本体7内に点在する複数の粉塵発生源を集塵する場合でも、集塵機への過負荷や無用な大型化を防げ、また吸引ダクトも配管し易くなり、無駄も少なくて効率よく集塵できる。更に、集塵機36、37にて回収した粉塵を砂貯蔵槽14やミキサ25へ適宜還元させるようにしたので、粉塵を廃棄処理する手間やコストが省け、有効に再利用することが可能となる。
【0055】
また、集塵機36、37の吸引力を利用してプラント本体7内を手軽に清掃可能としたので、低コストでより一層プラント本体7内を効果的に清浄に維持できる。このとき、金属片等の重量ダストを不用意に吸い込んでしまってもサイクロン49にて分離回収でき、集塵機36、37を損傷したり、砂貯蔵槽14やミキサ25に投入されて生コンクリートの品質に影響が出るおそれはない。
【0056】
なお、本実施例においては、集塵機をプラント本体7内の上部側と下部側の二基備えたものを記載したが、例えば受材室6、貯蔵室5、計量室4、ミキサ室3の各階に一基ずつ設置してもよいし、吸引力に十分な余裕があれば一基だけ設置させるようにしてもよい。また、複数の粉塵発生源の集塵を行う集塵機において、粉塵が検出される粉塵センサの数と、それら各粉塵センサにて検出される粉塵濃度の両方を加味した上で集塵機の吸引力を調整させるようにしてもよい。例えば、粉塵が検出される粉塵センサの数が一箇所でも、その粉塵濃度が高ければそれに応じて集塵機の吸引力を増加させる一方、粉塵が検出される粉塵センサの数が複数箇所であっても、それら何れの粉塵濃度とも低ければそれに応じて集塵機の吸引力を低下させる。
【0057】
また、粉塵が検出される粉塵センサの数に応じて集塵機の吸引力を調整する場合に、各吸引ダクトの途中にそれぞれ個別にバタフライ弁を備え、粉塵が検出された吸引ダクトのみバタフライ弁を開放させる一方、粉塵が検出されない吸引ダクトはバタフライ弁を閉鎖した状態で集塵するようにすれば、吸引力の無駄が省けてより一層効率よく集塵できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に係る、生コンクリート製造プラントの集塵装置の概略説明図である。
【図2】吸引ホース使用時の説明図である。
【図3】吸引ホース部の組み立て手順を説明する図である。
【符号の説明】
【0059】
1…生コンクリート製造プラント 2…架台
3…ミキサ室 4…計量室
5…貯蔵室 6…受材室
7…プラント本体 8…傾斜コンベヤ
11…受材シュート 12…分配シュート
13…砂利貯蔵槽(骨材貯蔵槽) 14…砂貯蔵槽(骨材貯蔵槽)
15…セメント貯蔵槽 16、17、22、23…排出ゲート
19…砂利計量槽 20…砂計量槽
21…セメント計量槽 25…ミキサ
28…セメント放出管 29…防塵用カーテン
30、31、32、33…キャンバス
34…エア抜きダクト 35…ミキサカバー
36、37…集塵機 38、39…吸引ダクト
38a、38b、38c、39d、39e…吸引口
40a、40b、40c、40d…粉塵センサ
42、44…連通管
43、45、46…バタフライ弁(開閉弁)
47…エア噴射ノズル
48…分岐ダクト 49…サイクロン
50…吸引ホース 51…バタフライ弁(開閉弁)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
架台上にミキサ室、計量室、貯蔵室、及び受材室を階層状に積み上げて成るプラント本体に粉塵吸引用の集塵機を少なくとも一基以上備え、該集塵機に連結した少なくとも一本以上の吸引ダクトをプラント本体内の粉塵発生源に臨ませると共に、吸引ダクトの吸引口付近には粉塵センサを備え、該粉塵センサにて検出される粉塵濃度に応じて前記集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成したことを特徴とする生コンクリート製造プラントの集塵装置。
【請求項2】
集塵機に複数本の吸引ダクトを連結した場合に、粉塵を検出した粉塵センサの数に応じて前記集塵機の吸引力をインバータ制御にて調整するように構成したことを特徴とする請求項1記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置。
【請求項3】
プラント本体内に二基の集塵機を備え、そのうちの一基をプラント本体上部側に設置し、この上部集塵機にて主にプラント本体上部側の受材室と貯蔵室の粉塵を吸引させる一方、残りの一基をプラント本体下部側に設置し、この下部集塵機にて主にプラント本体下部側の計量室とミキサ室の粉塵を吸引させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置。
【請求項4】
前記集塵機の一基を骨材貯蔵槽の上位に設置すると共に、該集塵機の下端部と骨材貯蔵槽とを連通管にて連通させ、該連通管に備えた開閉弁の開放操作によって回収した粉塵を骨材貯蔵槽に投入して還元させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置。
【請求項5】
前記集塵機の一基をミキサの上位に設置すると共に、該集塵機の下端部とミキサとを連通管にて連通させ、該連通管に備えた開閉弁の開放操作によって回収した粉塵を1バッチ毎にミキサへ投入して還元させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置。
【請求項6】
吸引ダクトから分岐させた分岐ダクトにプラント本体内のダスト清掃用の吸引ホースを連結する一方、前記分岐ダクトの途中にはダクト開閉用の開閉弁を備え、該開閉弁の開放操作によって前記集塵機の吸引力を利用して吸引ホースの吸引力を得るように構成したことを特徴とする請求項1乃至5記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置。
【請求項7】
前記分岐ダクトと吸引ホースとの間に、重量ダストを分離回収するサイクロンを介在させたことを特徴とする請求項6記載の生コンクリート製造プラントの集塵装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−76101(P2010−76101A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243569(P2008−243569)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000226482)日工株式会社 (177)
【Fターム(参考)】