説明

生ゴミ圧縮器

【課題】 水切り容器を生ゴミ圧縮器の構成部品とすると共に水切り容器が台所のシンク内の隅部で邪魔とならず水切り容器とハンドル部とが分離可能で生ゴミ圧縮器を構成する水切り容器をゴミ溜として使用でき、別の場所に保管するのは押圧部を連結したハンドル部のみで保管場所に大きなスペースを必要とすることはなく、圧縮,脱水作業により生ゴミの重量及び容積も小さくすることができてゴミの排出を容易にすることができる生ゴミ圧縮器を提供する。
【解決手段】 水切り容器2とハンドル部3と押圧部4とから構成され、水切り容器にハンドル部の一端に設けたピン9を挿着するヒンジ部7が形成され、ハンドル部と押圧部とを前記ヒンジ部において水切り容器から着脱自在とした生ゴミ圧縮器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水切り容器とハンドル部と押圧部とからなる生ゴミ圧縮器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来,水切り容器が載置される架台と、該架台の一端に軸支されたハンドル部と、該ハンドル部に固定された連結棒に前記水切り容器内の生ゴミを圧縮する押圧板とから成る生ゴミ圧縮器であって、前記架台とハンドル部と連結棒及び押圧板が一体化され、水切り容器が架台に載置自在とされたものがある(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−259594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来の技術では、普段は水切り容器のみを台所のシンク内に設置し、該水切り容器内に生ゴミが溜まった時に別の場所に組付け保管していた生ゴミ圧縮器をシンク内に運び込み、水切り容器を架台に載置させてハンドル部操作により生ゴミを圧縮するものであり、生ゴミ圧縮器は架台とハンドル部と連結棒と押圧板とで一体化されたまま保管するために保管場所に大きなスペースを必要とする、という問題がある。
【0005】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水切り容器を生ゴミ圧縮器の構成部品とすると共に水切り容器が台所のシンク内の隅部で邪魔とならず該水切り容器とハンドル部とが分離可能で生ゴミ圧縮器を構成する該水切り容器をゴミ溜として使用でき、別の場所に保管するのは押圧部を連結したハンドル部のみで保管場所に大きなスペースを必要とすることはなく、圧縮,脱水作業により生ゴミの重量及び容積も小さくすることができてゴミの排出を容易にすることができる生ゴミ圧縮器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明における生ゴミ圧縮器は、水切り容器とハンドル部と押圧部とから構成され、水切り容器にハンドル部の一端に設けたピンを挿着するヒンジ部を形成し、ハンドル部と押圧部とを前記ヒンジ部において水切り容器から着脱自在としたことを特徴とするものである。
【0007】
また、前記ハンドル部にブラケットを形成し、該ブラケットに押圧部の連結棒を枢着し、前記水切り容器の底部で前記ヒンジ部と対向する水切り容器の前面部位に該水切り容器を支える複数の支え部材を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、生ゴミ圧縮器を水切り容器とハンドル部と押圧部とで構成し、水切り容器にハンドル部の一端に設けたピンを挿着するヒンジ部を形成し、ハンドル部と押圧部とを前記ヒンジ部において水切り容器から着脱自在としたので、簡単に生ゴミ圧縮器を組付けることができ、生ゴミ圧縮器の水切り容器が台所のシンク内の隅部で邪魔とならずゴミ溜として使用でき、別の場所に保管するのは押圧部を連結したハンドル部のみで保管場所に大きなスペースを必要とすることはなく、圧縮,脱水作業により生ゴミの重量及び容積も小さくすることができてゴミの排出を容易にすることができる生ゴミ圧縮器となる。
【0009】
また、ハンドル部にブラケットを形成し、該ブラケットに押圧部の連結棒を枢着し、水切り容器の底部でヒンジ部と対向する水切り容器の前面部位に該水切り容器を支える複数の支え部材を設けたので、押圧板を押し下げる角度の微調整が可能となり水切り容器内でネット内の生ゴミが水平でなくても押圧板で確実に生ゴミを圧縮し、水を脱水することができると共にハンドル部を押し下げる加圧力による水切り容器の転倒を防止して水切り容器を安定して設置できる生ゴミ圧縮器となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1ないし図4は本発明に係る生ゴミ圧縮器の実施例に関するもので、図1は生ゴミ圧縮器の組立説明図、図2は水切り容器の平面図、図3はハンドル部の平面図、図4は押圧部の平面図を示すものである。
【0011】
図において、1は生ゴミ圧縮器であり、該圧縮器1は水切り容器2とハンドル部3と押圧部4とから構成されている。
前記水切り容器2は、合成樹脂,ステンレス等により上面に開口部を有する中空円柱状に形成され、該中空円柱状の底板5には多数の水流出孔6,6,…が形成されている。また、前記水切り容器2の上面側の一側縁側にはヒンジ部7が形成されている。
【0012】
前記ハンドル部3には、合成樹脂,ステンレス等によりハンドル8が形成され、該ハンドル8の一端側に前記ヒンジ部7に挿着されるピン9が設けられ、ハンドル8の他端側には生ゴミ圧縮器1の使用者が握り易いようにグリップ10が形成されている。
【0013】
前記押圧部4は、合成樹脂,ステンレス等により形成された押圧板11と該押圧板11と前記ハンドル8とを連結する連結棒12とで構成されている。
そして、前記押圧板11は前記水切り容器2内の生ゴミを均等に押圧できるように該水切り容器2の中空円柱状の開口部と略同一の輪郭形状となっている。また、前記連結棒12の一端側には前記ハンドル8と連結されるピン13を設けて連結棒12をハンドル8に枢着するようになっており、連結棒12の他端側は押圧板11の略中心部に連結されている。
【0014】
以上のような構成からなる生ゴミ圧縮器であって、台所のシンク内に水切り容器2を設置し、該水切り容器2内にネットの袋状のものを配置して生ゴミ等をネット内に溜めることができる。そして、ネットに溜まった生ゴミを捨てる際には押圧部4を連結したハンドル部3をあらかじめ保管していた場所から取り出し、ハンドル8の一端側に設けたピン9を前記水切り容器2に形成されたヒンジ部7に挿着することにより簡単に生ゴミ圧縮器1を組付けることができるので、この組付けられた状態でハンドル部3のグリップ10を持ってハンドル8を矢印ロの方向に押すことにより押圧板11はヒンジ部7を支点として生ゴミに向けて押圧力を発揮して生ゴミが圧縮され、該生ゴミに含まれていた水分が脱水されて前記水切り容器2の底板5に形成された多数の水流出孔6,6,…から台所の排水溝に水を捨てることができる。
【0015】
したがって、生ゴミを圧縮することによりゴミの容積を小さくすることができ、生ゴミの水分を脱水することにより生ゴミの重量も軽くなり、ゴミを外部に排出することが容易となるし、また台所の別の場所にバケツ等でゴミを溜めておく場合でもゴミの防臭等の効果が期待できる。
【0016】
さらに、ヒンジ部7が前記水切り容器2の開口部と略同一の高さに形成されている場合には、台所のシンク内の隅部でも邪魔とならずゴミ溜として使用できると共に押圧部4を連結したハンドル部3を別の場所に保管しておけばよいので保管場所として大きなスペースを必要とすることはない。
【0017】
また、前記ハンドル部3のハンドル8の略中央部位にブラケット14を形成することも可能であり、この場合にはブラケット14に押圧部4の連結棒12がピン13で枢着されるようにしてある。
ブラケット14を介して連結棒12を枢着することにより、押圧板11を押し下げる角度の微調整が可能となり水切り容器2内でネット内の生ゴミが水平でなくても押圧板11で確実に生ゴミを圧縮し、水を脱水することができる。
なお、押圧板11の上面にもブラケットを設け(図示せず)、該ブラケットを介して連結棒12を枢着することも可能であり、これによりハンドル8及び押圧板11の部位で角度の微調整が可能となりより確実に生ゴミを圧縮し、水を脱水することができようになる。
【0018】
さらに、前記水切り容器2の底部で前記ヒンジ部7と対向する水切り容器2の前面部位には該水切り容器を支える側面視略L字状の複数の支え部材15,15,…を設け、該複数の支え部材15,15,…に対向する水切り容器2の底部部位には水切り容器2の高さを安定させる突起部材16,16,…が形成されて水切り容器2を安定させて設置させるようにしてある。
前記支え部材15,15,…を設けることにより、ハンドル部3を押し下げて押圧板11により生ゴミを圧縮する際にハンドル部3を押し下げることにより水切り容器2の底部で前記ヒンジ部7と対向する水切り容器2の前面部位に係る加圧力により水切り容器2が転倒することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例に係る生ゴミ圧縮器の組立説明図である。
【図2】水切り容器の平面図である。
【図3】ハンドル部の平面図である。
【図4】押圧部の平面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 生ゴミ圧縮器
2 水切り容器
3 ハンドル部
4 押圧部
7 ヒンジ部
9 ピン
12 連結棒
14 ブラケット
15 支え部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水切り容器とハンドル部と押圧部とからなる生ゴミ圧縮器であって、前記水切り容器にハンドル部の一端に設けたピンを挿着するヒンジ部を形成し、前記ハンドル部と押圧部とを前記ヒンジ部において水切り容器から着脱自在としたことを特徴とする生ゴミ圧縮器。
【請求項2】
前記ハンドル部にブラケットを形成し、該ブラケットに押圧部の連結棒を枢着し、前記水切り容器の底部で前記ヒンジ部と対向する水切り容器の前面部位に該水切り容器を支える複数の支え部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ圧縮器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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