説明

生体サンプルの分析システム、方法及びコンピュータプログラム製品

【課題】改良された分析システム、改良されたコンピュータ実行可能方法及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【解決手段】分析システムは、ユーザ(104)を識別するためのユーザ識別要素(101.1、101.2)、装置識別要素(103.1、103.2)、及び、識別されたユーザのユーザ識別子と前記ラボ装置の装置識別子を送信するためのインターフェース要素を有する、少なくとも第1及び第2のラボ装置と、前記ユーザ識別子と前記装置識別子とを受信するためのサーバインターフェース要素(164)、識別されたユーザによって実行されるべきワークフロー(192)のステップを決定するための処理要素(160)を有し、前記サーバインターフェース要素が前記ワークフローの決定されたステップを示す信号を前記装置識別子によって識別された前記ラボ装置に送信するように機能する、サーバコンピュータ(108)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば体液のような生体サンプルの分析システム、分析システムによって実行される方法及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、生体サンプルのインビトロ分析のための分析器のように、生体サンプルを分析するための種々の自動分析器が知られている。EP1959257A2は、このような自動分析器の一例を示している。
【0003】
US2008/0168850A1は、分析装置を同時モニタするためのディスプレイを示している。このディスプレイは、装置グループにおける各分析装置の装置情報を表示するための主要部分を有している。装置情報は複数の情報フィールドを有している。
【0004】
本発明は、改良された分析システムを提供し、且つ、改良されたコンピュータ実行可能方法及びコンピュータプログラム製品を提供することを目的とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、各独立請求項に記載するように、生体サンプルを分析するための分析システム、方法及びコンピュータプログラム製品を提供する。本発明の実施の形態は従属の請求項に示されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで使用する用語“分析器”は、測定値を得るための試薬とサンプルとの反応を含む全ての装置を包含する。例えば、この分析器は、測定データを提供するために、光の吸収、発光、電気ポテンシャル、或いはその他の反応の、物理的又は化学的特性を測定する。
【0007】
ここで使用する用語“ワークフロー”は、例えば、分析システム又はそのシステム要素の1個の維持管理又は操作のような、予め定義された多くのステップを含む全てのタスクを包含する。
【0008】
ここで使用する用語“ワークフローのステップ”は、あるワークフローに属する全ての活動を包含する。この活動は、基本的な又は複合した特性であっても良く、更に、通常は、単一の実験室装置(以下、ラボ装置)によって又はこの装置を使用して実施される。
【0009】
ここで使用する用語“分析データ”は、自動分析器によって実施される分析の結果の記述、分析された生体サンプルの識別子、更に注文番号を含むことが出来る、全てのデータを包含する。較正する場合、分析データは、較正結果、即ち較正データを含む。特に、分析データは分析を実施したサンプルの識別子と、例えば測定データのような分析結果を記述するデータを含む。
【0010】
ここで使用する用語“ラボ装置”は、例えば蓋を外すための装置のような事前分析装置、サンプル調整及び分配システム、事後分析装置、特に自動サンプル保管装置を含む、全ての分析器及び分析すべきサンプル、又は、ピペット、ピペットチップ、又はバルブのような、サンプル、分析補助材料、試薬、洗浄緩衝液、補助液体の容器に関連したその他全てのラボ装置を包含する。ワークフローのステップの実行は、このようなラボ装置の使用を含んでいる。
【0011】
ここで使用する用語“接続されたラボ装置(以下、結合ラボ装置)”は、サーバコンピュータに接続された全てのラボ装置、特に、サーバコンピュータ又はサーバコンピュータとデータ交換するための通信チャネルを、例えば、無線通信チャンネル又はローカルエリアネットワーク(LAN)を介して確立する他の通信手段と通信するためのネットワークインターフェースを有する、全てのラボ装置を包含する。
【0012】
ここで使用する用語“接続されていない(以下、非接続)ラボ装置”は、サーバコンピュータに接続されない全てのラボ装置、特に、例えば冷蔵庫又は試薬又はサンプルをストックするための棚などのような、サーバコンピュータと通信するネットワークインターフェースを有さない全てのラボ装置を包含する。
【0013】
ここで使用する用語“携帯装置”は、サーバコンピュータと通信するインターフェースを有する全ての携帯電子機器、特に、例えば携帯電話、スマートフォーン、携帯情報端末(PDA)又は他の例えば無線デジタル携帯電話通信ネットワーク又はその他の無線通信チャンネル上でサーバコンピュータと通信リンクを確立する無線インターフェースを有する他の電子機器のような、全てのハンドヘルドの電池式携帯機器を包含する。
【0014】
本発明の実施形態によれば、少なくとも第1及び第2のラボ装置であって、そのうちの少なくとも1個は、ユーザを識別するためのユーザ識別要素と、ラボ装置を識別するための装置識別要素と、識別されたユーザのユーザ識別子及びラボ装置の装置識別子を送信するためのインターフェース要素とを有する、少なくとも第1及び第2のラボ装置と、ユーザ識別子と装置識別子を受信するサーバインターフェース要素と、識別されたユーザによって実行されるワークフローのステップを決定する処理要素とを有するサーバコンピュータとを備え、前記サーバインターフェース要素は、装置識別子によって識別された装置にワークフローの前記決定されたステップを示す信号を送信するように機能する、生体サンプルを分析するための分析システムを提供する。
【0015】
本発明の実施形態は、第1及び第2のラボ装置の少なくとも一方を用いてログインすると、サーバコンピュータからユーザによって実行されるべきワークフローの1個又はそれ以上のステップに関する情報がユーザに知らせられるので、非常に有益である。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、ワークフローのステップの実行完了がサーバコンピュータに信号で伝達される。例えば、ユーザは、決定されたステップの実行のために非結合ラボ装置を使用し、その後、結合ラボ装置に確認応答を入力して実行の完了が結合ラボ装置からサーバコンピュータに信号伝達されるようにすることができる。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、サーバコンピュータは、第1ラボ装置にワークフローの第1ステップセットを割り当て、且つ、第2のラボ装置にワークフローの第2ステップセットを割り当てるためのデータベースを有している。サーバコンピュータの処理要素は、決定されたステップがデータベース中の識別されたラボ装置に割り当てられない場合、メッセージを生成する。例えば、このメッセージはサーバコンピュータから識別されたラボ装置に送られて、決定されたステップが割り当てられ、且つ、その結果決定されたステップの実行のためにユーザによって使用され得る、他の1個のラボ装置が示される。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、分析システムは更に少なくとも1個の携帯装置を有している。この携帯装置は、決定されたワークフローステップを示す信号を受信することができる。この信号は、更に、決定されたワークフローステップの実行のために使用されるラボ装置の内の1個を示す。少なくとも1個の携帯装置を分析装置に統合することによって分析システムのユビキタス操作が可能になるので、これは特に便利であり且つ効率的である。
【0019】
他の観点において、本発明は、生体サンプルを分析するための分析システムによって実行される方法に関している。この方法は、第1及び第2のラボ装置の1個によってユーザを識別するステップと、識別されたユーザのユーザ識別子と第1及び第2のラボ装置の前記1個の装置識別子とをサーバコンピュータに送信するステップと、ユーザ識別子と装置識別子を用いてサーバコンピュータによってワークフローのステップを決定するステップと、サーバコンピュータからラボ装置の1個に決定されたステップを表示する信号を送信するステップと、を備えている。
【0020】
ワークフローは、サーバコンピュータ又は、例えば結合ラボ装置及び/又は携帯装置のような他の装置上に記憶することができる。このワークフローは静的であり、或いはそれを、ワークフローの修正を必要とするイベント、誘因、或いはユーザの行動に応答してダイナミックに生成し及び/又は適応させることができる。ワークフローの実行は、例えばサーバコンピュータ、結合ラボ装置及び/又は携帯装置によって追跡される。サーバコンピュータによるワークフローステップの決定は、サーバコンピュータ又はネットワークに接続された他のサーバコンピュータ上で稼動するワークフロー管理システムを使用して実施することができる。
【0021】
本発明の実施形態によれば、分析システムの携帯装置は、ワークフローの少なくとも1個の決定ステップを示し、且つ、このステップの実行のために使用されるラボ装置の1個を示す信号を受信する。更に、この信号は、実行のために使用されるラボ装置の位置を示すことができる。位置情報は、ラボ装置の地理的及び/又はトポロジー的な位置表示を備えている。例えば、位置情報は、そのラボ装置が位置する実験室を表す実験室番号として提供される。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、この分析システムは、サーバコンピュータに接続されていない、少なくとも1個の非結合ラボ装置を備えており、この装置は、例えば、冷蔵庫、試薬棚或いは電子要素を有さない他のラボ装置である。この場合、携帯装置によって受信される信号は、非結合ラボ装置において実行されるワークフローの1個の又はそれ以上のステップを示すことができる。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、サーバから受信された信号はワークフローのステップ中の優先度を示す。携帯装置又はラボ装置による信号の受信に応答して、これらのステップは、信号によって与えられる優先順位でディスプレイされる。
【0024】
本発明の一実施形態によれば、ワークフローの決定されたステップを示す信号は、プッシュ又はプル動作によって、サーバコンピュータからラボ装置又は携帯装置に送信される。
【0025】
本発明の一実施形態によれば、ユーザ識別は、ユーザのログイン動作によって、RFID方法及び/又はチップカードによって実施される。特に、携帯装置は、一般に、通信チャンネルが確立された場合ユーザの識別に用いることができる、ユーザの電話番号を信号伝達するので、この携帯装置をユーザ識別に用いることができる。例えば、この携帯装置がいわゆる加入者識別モジュール(SIM)カードのための統合カードリーダを持つように、この携帯装置を、例えばGSM標準のような携帯デジタル電話通信標準に準拠させることができる。SIMカード上に記録されたデータは、ユーザ識別のために使用することができる。
【0026】
更に他の観点では、本発明は、分析システムのサーバコンピュータによる実行のために、実行可能なプログラム命令を備えるコンピュータプログラム製品に関する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の分析システムの一実施形態のブロック図。
【図2】本発明の方法の一実施形態のフローチャート。
【図3】本発明の分析システムの更なる実施形態のブロック図。
【図4】本発明の分析システムの更なる実施形態のブロック図。
【図5】本発明の方法の更なる実施形態のフローチャート。
【図6】本発明の分析システムの、試薬の補充要求をユーザに信号伝達する一実施形態の説明図。
【図7】補充要求を示す信号の受信後に、携帯ユーザ装置の一実施形態上にディスプレイされる画面イメージの一例。
【図8】ユーザがナビゲーションコマンドを入力した後の、図7の携帯ユーザ装置を示す。
【図9】ユーザが更なるナビゲーションコマンドを入力した後の、図7及び8の携帯ユーザ装置を示し、特定の画面イメージの第1のサブバージョンがディスプレイされている。
【図10】1個の分析器制御コンピュータのモニタ上にディスプレイされている画面イメージ。
【図11】第1のサブバージョンが第2のサブバージョンによって置き換えられた、図9の携帯ユーザ装置。
【図12】タスクが完了した後の図10の画面イメージ。
【図13】ワークフローの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に本発明の例示的な実施形態を、図面を参照して説明する。以下の好ましい実施形態の説明において、同様の構成部材は同一の参照番号で示す。
【0029】
図1は、分析システム100のブロック図を示す。分析システム100は、個々の分析器の機能を制御する分析器制御コンピュータに接続された、種々の分析器を備えている。分析器はその分析器の機能を制御する分析器制御コンピュータに接続することもできる。実施状況によって、分析器又は分析器制御コンピュータは、ネットワーク110を介してサーバコンピュータ108に接続されている。そのため、分析器及び/又は分析器制御コンピュータは結合ラボ装置を構成することができる。ここで検討する実施形態において、分析システム100は結合ラボ装置Aと結合ラボ装置Bを有している。結合ラボ装置Aは、少なくとも1個のプロセッサ116.1を、プログラム命令118.1を実行するために有している。結合ラボ装置Aは、結合ラボ装置Aをネットワーク110に接続して、特にサーバコンピュータ108との通信を可能とするためのネットワークインターフェース120.1を有している。
【0030】
ネットワーク110は、例えば、ローカルエリアネットワーク、アースネット等のような有線ネットワークであっても良く、或いは、例えばWIFI、GSM、UMTS或いはその他のワイヤレスデジタルネットワークのような無線ネットワークであっても良い。特に、ネットワーク110は、インターネットプロトコル(IP)、特に携帯IP、を実行することができる。例えば、ネットワーク110は、有線及び無線ネットワークの組合せを備えている。
【0031】
結合ラボ装置Aは、テキスト出力を含む場合もある画面イメージ124.1を表示するために、例えばコンピュータモニタ122.1のようなディスプレイを有している。
【0032】
更に、結合ラボ装置Aは、ユーザ識別要素101.1及び装置識別要素103.1を有している。
【0033】
ユーザ識別要素101.1は、例えば実験室助手のようなユーザ104の識別を行う。ユーザ識別要素101.1は、ユーザ104によるユーザネーム及びパスワードの入力に対して機能することができる。別の方法として或いは追加として、ユーザ識別要素101.1は、そのユーザのRFIDチップカードによってユーザ104識別を決定するために、RFID方法を実行することができる。別の方法として或いは追加として、ユーザ識別要素101.1は、例えば指紋識別のような生体方法を使用してユーザ104の識別を実行することができる。この場合、ユーザ識別要素101.1は、例えば指紋センサのような、ユーザ104の各生体の特徴を検知するためのセンサを備えている。
【0034】
装置識別要素103.1は、結合ラボ装置Aの保護された記憶領域であっても良い。この領域中にその装置の識別のための唯一の装置識別子が記憶されている。この装置識別子は、例えば、グローバル一意識別子(GUID)のような、結合ラボ装置Aにその生産過程で割り当てられた連続番号であっても良く、或いは、分析システム内でユニークであり、且つ分析システムの管理者によって結合ラボ装置Aに割り当てられた識別子であっても良い。或いは、装置IDを装置識別要素103.1によって永久に記憶せず、反対に、結合ラボ装置Aの識別が要求される度に、装置識別要素103.1によって装置IDを計算するようにしても良い。装置IDの計算は、例えば暗号アルゴリズムのような予め定義されたアルゴリズムを使用して、装置識別要素103.1によって実行することも出来る。
【0035】
分析システム100の結合ラボ装置Bは、結合ラボ装置Aと類似の設計を有している。従って、結合ラボ装置Bは、結合ラボ装置Aの各要素に対応して、ユーザ識別要素101.2、装置識別要素103.2、プログラム命令118.2の実行のためのプロセッサ116.2、画面イメージ124.2を表示するためのモニタ122.2及び、計量インターフェース120.2を有している。
【0036】
分析システム100は、図1には示されていない複数の追加の結合ラボ装置を有しており、これらも同様にネットワーク110上でサーバコンピュータ108に接続されている。
【0037】
サーバコンピュータ108はプログラム命令162の実行ためのプロセッサ160と、サーバコンピュータ108をネットワーク110に接続するためのネットワークインターフェース164を有している。プログラム命令162は、サーバコンピュータ108に接続された記憶要素190中に記憶されているワークフロー192のステップを決定するためのプログラムモジュール163を備えている。記憶要素190は、サーバコンピュータ108の不可欠な部分を構成しても良いし、或いは、直接或いはネットワーク110を介してサーバコンピュータ108に接続されたデータベースサーバのような別要素であっても良い。
【0038】
ワークフロー192は、ステップ1、ステップ2、ステップ3のような種々のステップを備えている。更に、他のワークフローが記憶装置190内に記憶されていても良い。
【0039】
作動中、ユーザ104は、例えば結合ラボ装置Aのような、分析システム100の1個の結合ラボ装置を選択する。ユーザ識別要素101.1の機能によって、ユーザ104は、例えばユーザ識別子の入力により識別される。
【0040】
ユーザ104の識別子と、装置識別子要素103.1によって提供された結合ラボ装置Aの装置識別子は、結合ラボ装置Aのインターフェース120.1からネットワーク110を介してサーバコンピュータ108に送信される。これによって、ユーザ識別子と結合ラボ装置Aから受信した装置識別子とに応じて、ワークフロー192のステップを決定するプログラムモジュール163の実行が起動される。例えば、プログラムモジュール163は、ユーザに割り当てられたワークフローのステップを検索するために、ユーザ識別子及び/又は装置識別子を使用して、ワークフロー192が記憶されているデータベースに問い合わせを行う。
【0041】
プログラムモジュール163の実行によって、プロセッサ160は、ワークフローの決定されたステップを示す信号を生成する。この信号は、サーバコンピュータ108からネットワーク110を介して装置識別子によって識別された結合ラボ装置、即ち結合ラボ装置A、に送信される。結合ラボ装置Aによってこの信号が受信されると、プログラム命令118.1の実行が起動されて、決定されたステップを記述するテキスト出力を含む画面イメージ124.1がモニタ122.1上に表示される。その結果、ユーザ104は、そのユーザによって実行すべきワークフロー192のステップに関して、通知される。
【0042】
図2はそのフローチャートを示している。ステップ200において、例えば結合ラボ装置Aのような1個の結合ラボ装置によって、ユーザが識別される。このユーザの識別に応答して、ユーザの識別子及び、ユーザ識別を実行した結合ラボ装置、即ち結合ラボ装置A、の装置識別子が、ステップ202において、サーバコンピュータに送信される。次に(ステップ204)、サーバコンピュータは、ステップ202で受信したユーザIDによって識別されたユーザによって実行されるワークフローステップの決定を実行する。
【0043】
ステップ206において、決定されたステップがサーバコンピュータから、ステップ202で受信された装置識別子によって識別された結合ラボ装置に信号伝達される。結合ラボ装置はステップ208において信号をディスプレイし、例えば、テキストボックス又はシンボルを表示することによって、及び/又は結合ラボ装置によって生成される他の種類の視覚的、聴覚的及び/又は音響的出力によって、ユーザに、決定されたステップを通知する。
【0044】
図3は、本発明の分析システム100の更なる実施形態を示している。ここで検討される実施形態において、記憶要素190は、データベーステーブル194及び196のような複数のデータベーステーブルを記憶するデータベースである。データベーステーブル194は、例えば、ステップI.1、I.2・・・を有するワークフローI及びステップII.1、II.2・・・を有するワークフローIIのような、複数のワークフローとそれらの各ステップを定義するデータを含んでいる。
【0045】
データベーステーブル196は、データベーステーブル194において定義されたワークフローのステップを、分析システム100の種々の結合又は非結合ラボ装置に割り当てるように働く。例えば、ワークフローIのステップI.1〜I.3及びステップI.5とI.6は、結合ラボ装置Aに割り当てられ、一方、ワークフローIのステップI.4は結合ラボ装置Bに割り当てられる。これは次のことを示唆している。即ち、ステップI.4は、データベーステーブル196において結合ラボ装置Aに割り当てられていないので、結合ラボ装置Aを使用して実行することはできず、反対に、ステップI.4がデータベース196において結合ラボ装置Bに割り当てられているので、このステップI.4を実行するために結合ラボ装置Bを使用することができる。
【0046】
図1及び2の実施形態の場合の様に、サーバコンピュータ108は、作動中、例えば結合ラボ装置Aである、分析システム100の結合ラボ装置の1つから、ユーザ識別子と装置識別子を受信する。プログラムモジュール163の実行によって、ユーザ識別子によって識別されたユーザによって実行されるべきワークフローの1ステップが決定される。例えば、プログラムモジュール163の実行によって、ステップI.4がデータベース194を使用してユーザ104によって実行されるべきであることが決定される。
【0047】
実行すべきステップの決定後、実行すべきこのステップが、サーバコンピュータ108によって受信された装置識別子によって識別されるラボ装置に割り当てられているか否かを決定するために、データベーステーブル196をアクセスする。ここで検討中の事例では識別されたラボ装置に割り当てられていない。何故なら、データベーステーブル196において、ステップI.4が結合ラボ装置Aに割り当てられておらず、結合ラボ装置Bに割り当てられているので。その結果、プログラムモジュール163によってプログラムモジュール165が起動され、メッセージが生成される。
【0048】
このメッセージは、ユーザが実行すべきとして決定されたワークフローのステップ、即ちステップI.4は、そのステップの実行のために結合ラボ装置を使用することができないこと、及び/又は結合ラボ装置Bを決定されたステップの実行のために使用することができることを示している。このメッセージはサーバコンピュータ108からネットワーク110を介して結合ラボ装置Aに送信される。
【0049】
図4は、本発明の分析システム100の更なる実施形態を示す。図4の実施形態の分析システム100は、携帯装置106のような、1個又はそれ以上の携帯装置を有している。携帯装置106は、テキスト或いはその他の視覚出力を含みうる画面イメージ132を表示するために、一体化されたディスプレイ130を有している。更に、携帯装置106は、ネットワーク110に接続するためのネットワークインターフェース198を有している。
【0050】
分析システム100は、非結合ラボ装置C180のような、1個又はそれ以上の非結合ラボ装置を有している。例えば、非結合ラボ装置Cは、分析システム100の種々の分析器を作動させるために必要な試薬を貯蔵する冷蔵庫である。
【0051】
データベーステーブル196においてステップ1.7は非結合ラボ装置Cに割り当てられている。
【0052】
作動中、ユーザは、図1から3の実施形態におけるように、結合ラボ装置A又はBの1個を選択してサーバコンピュータ108がユーザ識別子と装置識別子を受信するようにする。別の方法として、ユーザは、携帯装置106を選択して、サーバコンピュータ108が代わりに、ユーザ識別子と携帯装置識別子を受信するようにすることもできる。図1から3の実施形態の場合のように、ユーザ識別子と装置識別子は、データベーステーブル194を用いてユーザ104によって実行されるべきワークフローのステップを決定するために、プログラムモジュール163によって使用される。
【0053】
説明を簡単にするため及び一般性を制限することなく、ここでは決定されたステップをステップI.7と仮定する。このステップは結合ラボ装置又は携帯装置106の1つに割り当てられていないので、サーバコンピュータ108によって受信された装置識別子は、データベーステーブル196においてステップI.7が割り当てられたラボ装置に一致せず、プログラムモジュール163はプログラムモジュール165の実行を起動する。プログラムモジュール165はメッセージを携帯装置106に送信し、ユーザ104によって実行されるべく決定されたステップと、この決定されたステップが実行されるべき非結合ラボ装置Cを示す。更に、このメッセージは、非結合ラボ装置Cの位置、例えば、非結合ラボ装置Cが位置する実験室の部屋番号を示すことができる。この位置情報は、又、データベーステーブル196内に記憶されても良い。
【0054】
携帯装置106においてメッセージを受信すると、ユーザ104は非結合ラボ装置Cに歩いていき、決定されたステップを実行することができる。決定されたステップの実行が完了すると、ユーザ104は、携帯装置106を使用して実行の完了を通知することができる。この通知は、携帯装置106からサーバコンピュータ108に信号で通知され、データベーステーブル194において、ステップI.7が完了したとしてマークが付される。
【0055】
図5はそのフローチャートを示す。ステップ300において、ユーザは、例えばラボ装置Aである、1個の結合ラボ装置を選択する。ユーザは選択されたラボ装置Aによって識別され、ステップ302において、ユーザ識別子とラボ装置Aの装置識別子がサーバコンピュータに送信される。ステップ304において、ユーザ識別子によって識別されたユーザによって実行されるべきワークフローのステップが、サーバコンピュータによって決定される。このステップが、例えばラボ装置Cのような非結合ラボ装置において実行されるべきものである場合は、決定されたステップは、ステップ306において、サーバコンピュータから携帯装置に信号で通知される。この通知は、実行すべきステップの説明及び/又はラボ装置Cの位置を含むことができる。
【0056】
ステップ308において、ユーザは非結合ラボ装置において決定されたステップを実行し、ステップ310において、携帯装置からサーバコンピュータにこのステップの実行完了を、例えば、ステップの完了に関する確認を携帯装置に入力することなどにより、信号で通知する。
【0057】
図6は、本発明の分析システムの典型的な実施形態を示し、このシステムは、装置識別子‘Cane’を有するcobas6000型の分析器102.2と、装置ID‘Cavallo’を有するcobas6000型の分析器102.2と、装置ID‘Calamaro’を有するIntegra800型の分析器102.3を備えている。分析器102.1及びその分析器制御コンピュータ104.1は結合ラボ装置Aを構成し、分析器102.2とその分析器制御コンピュータ104.2は結合ラボ装置B(図1から5参照)を構成する。この分析システムは更に、試薬のストックを貯蔵するための冷蔵庫である非結合ラボ装置180を備えている。
【0058】
作動中、例えば分析器102.1である1個の分析器が試薬の補充を要求する。これは、例えば、分析器制御コンピュータ104.1に接続されたセンサによって検知される。分析器102.1の試薬の補充レベルが既定のしきい値レベルよりも低い場合、分析器制御コンピュータ104.1は信号182を生成し、この信号を直接或いはサーバコンピュータ108の中継を介して携帯装置106に送信する。一実施形態では、分析器制御コンピュータ104.1はサーバコンピュータ108に信号182を送り、次に、携帯ユーザ装置106を選択してこの信号182を転送する。
【0059】
図7は、携帯装置106の実施形態を示す。携帯ユーザ装置106のディスプレイ130に表示されている現在の画面イメージ132は、ユーザによって実行されるべき多くのタスク(Tasks)、Due及びAnanouncedを示している。
【0060】
タスクの作成は、以下の場合に発生する。
分析器の1つに電源が投入されると、その分析器は自己診断を実行することができる。自己診断の結果、分析器又はそれに接続された分析器制御コンピュータは、1個又はそれ以上のタスクの実行が必要であることを決定する場合がある。自己診断を実行することによって或いはエラーメッセージによって、例えば、試薬の補充が要求されていること、又はキャリブレーションが予定されていることが検出される。
ユーザは自身で、何らかのタスクの実行が必要であることを理解し、そして、予定の又は現在のタスクとするために、タスクを選択する。
分析システムの操作の進行中に、1個又はそれ以上のタスクの実行が必要となり、このタスクは、分析システムによって自動的に決定され或いはユーザによって決定される。
【0061】
実行に依存してタスクをユーザに割り当てるために種々の方法がある。
分析器が、例えばその自己診断の結果として、あるタスクの実行を要求する場合、その分析器を利用しようと試みるユーザは自動的にこのタスクを割り当てられる。
分析システム又はユーザの1人によって自動的に決定されることによりタスクの実行が必要になった場合、この要求は、放送メッセージ又はマルチキャストメッセージとして全てのユーザ又は少なくとも1個のユーザグループに送信され、ユーザの1人がそのタスクを選択して自身の現在のタスクとする。
ある種のタスクを、特定のユーザ又はユーザグループに事前に割り当てておくことができる。
【0062】
ユーザへのタスクの割り当ては、ワークフロー管理システムによって実行することができる。
【0063】
検討中の実施形態において、ユーザによって現時点で選択されている現在のタスクは、(*)によってマークされている。したがって、‘Prepare:Cavallo'が現在のタスクである。
【0064】
信号182(図6参照)によって、追加のデュータスクがディスプレイ132上に現れる。これは‘Refill Reagents:Cane’である。ユーザは、現在のタスク‘Prepare:Cavallo'の実行を中断して、‘Refill Reagents:Cane’を選択しこれを現在のタスクとすることができる。或いはユーザは、次のタスクを選択して現在のタスクとする前に、現在のタスクを完結することもでき、これはユーザの自由裁量の範囲内である。図8のディスプレイスクリーン132は、ユーザが‘Refill Reagents:Cane’を選択して現在のタスクとした後のものを示している。
【0065】
ユーザが‘Refill Reagents:Cane’を選択して現在のタスクとすると、サーバコンピュータ108は、少なくともCane或いは他の全ての使用可能な分析器の分析器ステータス情報をデータベース166から読み取り、読み出した分析器ステータス情報を携帯ユーザ装置106に提供し、そこで画面イメージ132を生成し表示させる。図8に示す実施形態では、画面イメージ132は、分析システムの種々の分析器の補充レベルに関してユーザに概観を提供する。
【0066】
ナビゲーションボタン184の選択によって、ユーザは、ユーザインターフェースの現在選択されている木節から他の木節にナビゲートすることができる。ナビゲーションボタン184の選択は、携帯ユーザ装置106からサーバコンピュータ108に信号で伝達される。これに応答して、対応する画面イメージ132が、図9に示す様に表示される。
【0067】
ここで検討する事例では、画面イメージ132は‘Cane’の補充レベルに関して詳細な情報を示す。画面イメージ132は、制御ボタン186及び188を備え、ユーザはこれらをコマンド入力のために選択することができる。
【0068】
ユーザが分析器制御コンピュータ104から直接現在のタスクを実行することを決定すると、画面イメージ124がモニタ122上に対話モードで表示され、このようにして制御ボタン186及び188を含む。更に、画面イメージ128は画面イメージ132上に表示されない情報を含んでいる。
【0069】
分析器制御コンピュータ104へ変えるために、ユーザはログインオペレーションを、或いは、若し、ユーザが既にログインしている場合、例えばマウスクリックのような特殊ではない入力オペレーションを実施することができる。これに応答して、携帯ユーザ装置106はサーバコンピュータ108によってディスプレイモードに入る。その結果、制御ボタン186及び188は、図11に示す様に、携帯ユーザ装置106の画面イメージ132上では姿を消す。
【0070】
図12は、現在のタスクの実行完了後、即ち、Caneの試薬補充が実行された後の画面イメージ124を示す。現在のタスクの完了にもかかわらず、現在のユーザナビゲーションの状況が保存されることに注意する必要がある。
【0071】
図13は、ステップ1から6を含むタスクの実行を示している。1個のステップ、即ちステップ4は、例えば、分析器制御コンピュータのような特別な装置によって実施することができるが、携帯ユーザ装置によって実施することは出来ない。一方、その他の全てのステップは、携帯ユーザ装置及び分析器制御コンピュータの両者によって実施することができる。例えば、タスクの実行は携帯ユーザ装置から開始される。タスク実行がステップ3の完成に至ったとき、携帯ユーザ装置はディスプレイモードに入り、ユーザは、分析器制御コンピュータに次のステップ4から6を実行させるために、この分析器制御コンピュータに変える。
【符号の説明】
【0072】
100 分析システム
101 ユーザ識別要素
102 分析器
103 装置識別要素
104 ユーザ
106 携帯ユーザ装置
108 サーバコンピュータ
110 ネットワーク
116 プロセッサ
118 プログラム命令
120 ネットワークインターフェース
122 モニタ
124 画面イメージ
130 ディスプレイ
132 画面イメージ
160 プロセッサ
162 プログラム命令
163 プログラムモジュール
164 ネットワークインターフェース
165 プログラムモジュール
166 データベース
168 ログイン信号
170 セッション
172 セッション
174 データベーステーブル
176 記憶装置
180 非結合ラボ装置
182 信号
184 ナビゲーションボタン
186 制御ボタン
188 制御ボタン
190 記憶要素
192 ワークフロー
194 データベーステーブル
196 データベーステーブル
198 ネットワークインターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1及び第2のラボ装置であって、そのうちの少なくとも1個のラボ装置はユーザ(104)を識別するためのユーザ識別要素(101.1、101.2)と、ラボ装置を識別するための装置識別要素(103.1、103.2)、及び、識別されたユーザのユーザ識別子と前記ラボ装置の装置識別子を送信するためのインターフェース要素とを有する、少なくとも第1及び第2のラボ装置と、
前記ユーザ識別子と前記装置識別子とを受信するためのサーバインターフェース要素(164)と、識別されたユーザによって実行されるべきワークフロー(192)のステップを決定するための処理要素(160)とを有し、前記サーバインターフェース要素は前記ワークフローの決定されたステップを示す信号を前記装置識別子によって識別された前記ラボ装置に送信するように機能する、サーバコンピュータ(108)と、を備える、生体サンプルを分析するための分析システム。
【請求項2】
請求項1に記載の分析システムにおいて、前記ラボ装置のインターフェース要素は、前記サーバコンピュータに前記決定されたステップの実行完了を信号伝達するように機能する、分析システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の分析システムにおいて、前記サーバコンピュータは、更に、第1のラボ装置にワークフローのステップの第1のセットを割り当て、第2のラボ装置にワークフローのステップの第2のセットを割り当てるためのデータベース(190)を備える、分析システム。
【請求項4】
請求項3に記載の分析システムにおいて、前記処理要素は、前記決定されたステップが前記データベース中の識別されたラボ装置に割り当てられない場合メッセージを生成するように適応され、前記サーバインターフェース要素は識別されたラボ装置に前記メッセージを送信するように機能する、分析システム。
【請求項5】
請求項4に記載の分析システムにおいて、前記メッセージは前記決定されたステップが割り当てられる少なくとも1個のラボ装置を示すものである、分析システム。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の分析システムにおいて、前記分析システムは更に少なくとも1個の携帯装置(106)を備え、前記携帯装置はワークフローの決定されたステップを示す信号と、前記ワークフローの決定されたステップの実行のために使用される前記ラボ装置の1個を示す信号とを受信するように適応されている、分析システム。
【請求項7】
生体サンプルを分析するための分析システムによって実行される方法であって、前記方法は、
第1及び第2のラボ装置の1個によってユーザ(104)を識別し、
前記識別されたユーザのユーザ識別子と前記第1及び第2のラボ装置の前記1個の装置識別子とをサーバコンピュータ(108)に送信し、
前記ユーザ識別子及び装置識別子を用いて、前記サーバコンピュータによって、ワークフローのステップを決定し、
前記決定されたステップを示す信号を前記サーバコンピュータから前記ラボ装置の前記1個に送信する、各ステップを備える方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、更に、
前記第1及び第2のラボ装置の他方のラボ装置を使用して前記ユーザを識別し、
ユーザを識別するユーザ識別子と前記第1及び第2のラボ装置の他方のラボ装置の装置識別子とを、前記ラボ装置の他方のラボ装置から前記サーバコンピュータに送信し、
前記識別されたユーザによって実行されるワークフローのステップを決定し、
前記ワークフローの決定されたステップを示す信号を前記他方のラボ装置に送信する、各ステップを備える、方法。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の方法において、前記分析システムは更に、少なくとも1個の携帯装置(106)を備え、該携帯装置はワークフローの少なくとも1個の決定されたステップを示す信号と前記ワークフローの前記少なくとも1個のステップの実行に使用されるラボ装置の1個を示す信号とを受信する、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、前記信号は、前記少なくとも1個のステップの実行に使用されるラボ装置の地理的又はトポロジー的位置を示す位置情報を示す、方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の方法において、前記分析システムは更に、前記サーバコンピュータに接続されていない非結合ラボ装置(180)を備え、前記信号は該非結合ラボ装置において実行されるワークフローの1個又はそれ以上のステップを示す、方法。
【請求項12】
請求項9乃至11の何れか1項に記載の方法において、前記信号は前記ワークフローの複数のステップ間の優先度を示すものであり、前記携帯装置又はラボ装置は前記複数のステップを優先度の順に表示する、方法。
【請求項13】
請求項9乃至12の何れか1項に記載の方法において、更に、ワークフローのステップの完了を前記携帯装置から前記サーバコンピュータに信号伝達するステップを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、更に、非結合ラボ装置において前記ワークフローのステップを実行するステップを含む、方法。
【請求項15】
請求項7乃至14の何れか1項に記載の方法を実行するための実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−64682(P2011−64682A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−203897(P2010−203897)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】