説明

男性用下穿き

【課題】 排尿後において、排尿後滴下を防止する手段を、日常化するとともに、残尿が尿漏れ、失禁に及んだ場合の、対応ができる男性用下穿きを提供する。
【解決手段】ブリーフ1又は褌型下着2の会陰部に当たる箇所に、突起又は飛行船型の立体物を指圧マーク3として設け、排尿後該指圧マーク3より球部尿道bを会陰部の奥から手前にしごくように圧迫する事によって残尿をなくし、又、該ブリーフ1又は褌型下着2の前身頃内側中央には、陰茎先端部の接する箇所に吸尿ナプキンを固着するナプキン収納ネット4を設け、排尿後滴下の防止と、尿漏れ失禁対応を備えたことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排尿後において排尿後滴下を防止する手段を工夫し、加えて尿漏れの場合の吸尿ナプキンを備える事の出きる軽失禁の男性用下穿きに関するものである。
【背景技術】
【0002】
排尿後、よく振ったにも係わらず、ズボンのファスナー7を閉じ一歩踏み出すとジワット又はダラダラと尿がしみ出た経験のある人の多いことは周知の事である。加齢が進むに従い、尿道cをとりかこむ球海綿体筋の収縮機能が低下し、排尿後滴下、尿失禁の傾向は多くなる。従来、その対策は失禁パッドが主流である。
【0003】
【特許文献1】 特開平9−119001号公報
【非特許文献1】 「排泄学」ことはじめ 医学書院 P193
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた排尿後滴下、尿失禁の程度は個人差が大きく、それぞれのその対応は見過ごされている事が多い。
【0005】
本発明は、疾患による排尿困難、例えば頻尿、糖尿病、尿崩症、膀胱炎、前立腺結石、前立腺肥大症等々以外の、尿漏れ、失禁に対する対応、対策を実現する事を目的とするものである。
【0006】
課題は、尿漏れ、失禁を少なくする工夫と、尿漏れ、失禁に対する対応を、外観上知られない商品に仕上げ問題を解決しようとするものであり、排尿後滴下の日常的防止と、失禁対応を備えた男性用下穿きを実現する事である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するため、ブリーフ1又は褌型下着2に於いて会陰部に当たる箇所に、突起又は飛行船型の立体物を指圧マーク3として設け、該指圧マーク3は、該ブリーフ1又は褌型下着2の外側から手を触れると、その位置が容易に確認でき、排尿後指圧マーク3より球部尿道bを会陰部の奥から手前にしごくように圧迫し、球部尿道b、尿道cにたまっている尿を押しだし残尿排泄動作によって残尿を排泄し、漏れ、失禁を無くすることを主なる手段とする。
【0008】
併し、排尿後、指圧マーク3より球部尿道bを会陰部の奥から手前にしごくように圧迫し、球部尿道b、尿道cにたまっている尿を前記のように残尿排泄動作を行っても、排尿時の状況、即ち障害になる下穿き、例えば図5に示すようにファスナー7の位置等による陰茎dの角度、布地の重なりによる陰茎dにたいする圧迫等の有無により排泄しきれない場合がある。
【0009】
上記課題の尿漏れ、失禁を少なくする工夫に於いて、残尿排泄動作を行っても排泄しきれない場合、即ち少量の残尿、尿漏れを想定し、ブリーフ1又は褌型下着2の前身頃内側中央部、指圧マーク3上方、陰茎先端部の接する箇所に、底辺の短い台形のかたちをしたネット又はメッシュの左右両端を前身頃内側に縫いつけ上開口部4x、下開口部4yとし上、下、開口されているナプキン収納ネット4を設け、該上開口部4xよりナプキンを量を踏まえて挿入固着し吸尿をたすけ対応をする。
【発明の効果】
【0010】
上述したように尿漏れ、失禁については、疾患による排尿困難以外の者であれば、排尿後、残尿排泄動作を日常化する事によって残尿を減らすことは出きる。尿漏れ失禁の量にに合わせ、失禁パッドを使用するのではなく、尿漏れ失禁の量を減らす工夫をし、衛生面において快適さを取り戻すことである。指圧マーク3は老若、健常者、疾患者に係わらず残尿を少なくする啓蒙マークであり尿漏れ防止に役立つ。
【0011】
上述したように本発明は排尿後の残尿を減らすことを工夫し、尿漏れ失禁を無くすることを目的とするが、尿漏れがある場合に備え、ナプキンを、ナプキン収納ネット4の上開口部4xより二つ折りにした片方を挿入し残る片方はナプキン収納ネット4を覆い被せ固着しその対応とする。尚ナプキンの量は尿漏れに合わせる。
【0012】
指圧マーク3の付いた下穿きを使用する事によって、排尿後の残尿にたいする意識を高め、残尿排泄動作を実行し尿漏れを少なくし、ナプキンの量を減らす事ができる。外観上も他人に知られずにすみ効果を発揮するものである。
【発明の実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0014】
図においては、図1の1はブリーフ、図3の2は褌型下着で、褌型下着2はトランクスを使用する場合併用して用いる。先ず褌型下着2を穿きその上にトランクスを穿く。
【0015】
本発明は、排尿後如何にして残尿を少なく、無くするかを目的としている。実験とデータによると、家庭内において便器に座して排尿した場合と、トランクス状の下穿きにおいて男性用便器に排尿した場合は、図4で示すように自然体に近い状態で、膀胱f、球部尿道b、尿道cは下降向きになり残尿は少なく又無いことがある。
【0016】
図5は、排尿時ズボンのファスナー7から陰茎dをだした概略断面図である。外出時多くの場合の排尿形態は上記の状態が一般的で、排尿時持ち上げられた陰茎dは、膀胱fからつながる球部尿道b尿道cは上向きになり、加えて尿道cをとりかこむ球海綿体筋の収縮機能低下が認められる場合、多くの尿を球部尿道b尿道cに残すことになる。毎回ではないが、この場合排尿後の残尿排泄動作時、線状に尿跡を描く程に残尿の排泄が認められる。
【0017】
前記から、排尿時の環境を改善することによって、例えばブリーフ1は開口部8の長めのもの、ズボンのファスナー7は下方に長く開くもの、褌型下着2とトランクスの組み合わせのものが好ましく、排尿後の残尿を減らす事ができる。
【0018】
以下、上記構成の動作を説明する。排尿後、ブリーフ1又は褌型下着2に於いて、指圧マーク3より球部尿道bを、会陰部の奥から手前にしごくように圧迫し、球部尿道b尿道cにたまっている尿を押しだし残尿排泄動作によって残尿を排泄した後陰茎dを納める。排泄しきれない残尿による尿漏れは、指圧マーク3上方にあるナプキン収納ネット4に固着してあるナプキンによって吸尿される。又ナプキンの交換は容易であり、外観上も知られる事もない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 ブリーフの斜視図
【図2】 図1におけるA−A断面図
【図3】 褌型下着の斜視図
【図4】 男性の下半身部分の概略断面図
【図5】 男性の下半身部分のファスナーの位置による球部尿道、尿道の概略断面図
【符号の説明】
【0020】
1 ブリーフ
2 褌型下着
3 指圧マーク
4 ナプキン収納ネット
4x 上開口部
4y 下開口部
5 腰締め
6 褌
7 ファスナー
8 開口部
f 膀胱
b 球部尿道
c 尿道
d 陰茎

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリーフ1又は褌型下着2に於いて、会陰部に当たる箇所に突起又は飛行船型の立体物を指圧マーク3として設け、該指圧マーク3は該ブリーフ1又は褌型下着2の外側から手を触れると、その位置が容易に確認出きることを特徴とする男性用下穿き。
【請求項2】
前記ブリーフ1又は褌型下着2に於いて、前身頃内側中央部の、指圧マーク3上方陰茎先端部の接する箇所に、吸尿ナプキンを固定するナプキン収納ネット4を設けた請求項1記載の男性用下穿き。
【請求項3】
前記ナプキン収納ネット4は、底辺の短い台形のかたちをしたネット又はメッシュの両端を,該ブリーフ1又は褌型下着2の前身頃内側に縫いつけ上開口部4x,下開口部4yは、開口されている事を特徴とする請求項1又は2記載の男性用下穿き。
【請求項4】
前記褌型下着2は、トランクス型の腰締め5に股間を褌6状にして被い一体化したことを特徴とする請求項1又は2,3記載の男性用下穿き。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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