説明

男性用循環式水洗トイレ

【課題】大きな節水効果を図ることのできる男性用循環式水洗トイレを提供する。
【解決手段】男性用循環式水洗トイレであって、水洗便器3と、洗浄水を貯留する洗浄水貯留槽7と、この洗浄水貯留槽7内の洗浄水を前記水洗便器3へ循環するための洗浄水循環手段27と、人体を検知する人体検知手段47と、前記水洗便器3内への小水を排水管15へ流出し前記水洗便器3内の洗浄を行った洗浄水を前記洗浄水貯留槽7へ流出すべく前記水洗便器3内からの流出路11を切替え自在の切替弁17とを備え、前記洗浄水貯留槽7の底部は、洗浄水を集中するための洗浄水集中部9が最も低くなるように傾斜してあり、前記洗浄水貯留槽7は、常態においては当該洗浄水貯留槽7内の臭気の流出を防止すべく密封してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性用の循環式水洗トイレに関し、さらに詳細には、全体的構成をユニット化して設置の容易化を図ると共に大きな節水効果を図った男性用循環式水洗トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、男性用トイレには、水洗便器に人が近づいて使用することを検知して洗浄水(洗浄液)を流すと共に、便器の使用後に再び洗浄水を流すトイレが開発されている。この種のトイレにおいては、便器の清掃を自動的に行うことができるものの、洗浄に使用する水量が多いという問題がある。そこで、汚水を浄化して洗浄水として再利用する循環式水洗トイレが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−11236号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1に記載の発明においては、キャスターを備えた構成であるから、移動が容易であり、所望位置への設置が容易であるものの、汚水タンクとしての第1タンク上に、汚水を浄化するために第1〜第3槽を備えた第2タンクを備え、この第2タンクに隣接して便器を備えた構成である。したがって、全体的構成が大型化し占有面積が大きくなるという問題がある。
【0004】
また、特許文献1に記載の発明においては、第1タンク内の汚水を第2タンクへ送水とするとき、汚水中の汚物や紙片などを細かく破くためのカッタ刃を備えた高価なポンプを使用するものであり、全体的構成が高値な構成になるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、男性用循環式水洗トイレであって、水洗便器と、洗浄水を貯留する洗浄水貯留槽と、この洗浄水貯留槽内の洗浄水を前記水洗便器へ循環するための洗浄水循環手段と、人体を検知する人体検知手段と、前記水洗便器内への小水を排水管へ流出し前記水洗便器内の洗浄を行った洗浄水を前記洗浄水貯留槽へ流出すべく前記水洗便器内からの流出路を切替え自在の切替弁と、を備えているものである。
【0006】
また、前記男性用循環式水洗トイレにおいて、前記洗浄水貯留槽の底部は、洗浄水を集中するための洗浄水集中部が低くなるように傾斜してあることを特徴とする。
【0007】
また、前記男性用循環式水洗トイレにおいて、前記洗浄水貯留槽は、常態においては当該洗浄水貯留槽内の臭気の流出を防止すべく密封してあることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記男性用循環式水洗トイレにおいて、前記水洗便器から人体が離れたことを前記人体検知手段によって検知したときに前記洗浄水循環手段を駆動すると共に前記水洗便器内の洗浄水を前記洗浄水貯留槽内へ流すように前記切替弁の切替えを制御するための制御装置を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記男性用循環式水洗トイレにおいて、当該水洗トイレを使用しない状態となったとき又は所定時刻になったときに前記洗浄水貯留槽内の洗浄水を排水管へ排出し、新しい洗浄水を貯留する構成であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、水洗トイレ内の小水は排水管へ排出し、前記水洗トイレに付着している小水成分を洗浄するものであり、かつ洗浄水を循環して利用するので、洗浄水の使用量が少なくなり、節水効果が向上するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1に概念的,概略的に示すように、本発明の実施形態に係る男性用の循環式水洗トイレ1は、水洗便器3を備えたハウジング5を備えている。このハウジング5内の下部側には、前記水洗便器3の洗浄を行うための洗浄水Wを適量貯留する洗浄水貯留槽7が備えられている。この洗浄水貯留槽7における底部には洗浄水Wを一箇所に集中するように洗浄水集中部9が備えられている。換言すれば、前記洗浄水貯留槽7の底部は、前記洗浄水集中部9が最も低くなるように適宜に傾斜してある。
【0012】
上記洗浄水集中部9を形成する構成としては、貯留槽7の底部を円錐、角錐など、錐形に形成することが望ましいが、例えば、椀状のごとき適宜の曲面に形成することも可能である。
【0013】
前記水洗便器3の底部に備えた流出路11は、前記洗浄水貯留槽7に連通した連通路13と下水道(図示省略)に接続する排水路(排水管)15とに分岐してあり、この連通路13と排水路15との分岐部には、切替弁17が備えられている。この切替弁17は、前記流出路11と連通路13とを接続したときには前記流出路11と排水路15との接続を遮断し、逆に、流出路11と排水路15とを接続したときには、前記流出路11と連通路13との接続を遮断する作用をなすものである。上記切替弁17は、例えばロータリーアクチュエータによってフラッパーを切り替えるフラップ弁、三方弁、ロータリーバルブなど、例えばソレノイドなどのごとき適宜のアクチュエータによって切替え動作が行われる構成である。
【0014】
前記洗浄水貯留槽7の洗浄水集中部9には前記排水路15に接続した排水管19が接続してあり、この排水管19には、当該排水管19を連通遮断自在な、例えばソレノイドバルブ等のごとき開閉弁21が設けられている。この開閉弁21は、前記洗浄水貯留槽7内の洗浄水の排出を行うときに開作動されるものである。そして、上記開閉弁21の開動作によって洗浄水が排出された後、新しい洗浄水を前記洗浄水貯留槽7内へ供給するための供給管23が接続してあり、この供給管23には開閉弁25が備えられている。
【0015】
前記洗浄水貯留槽7内に貯留された前記洗浄水を前記水洗便器3の洗浄を行うべく循環するために、前記ハウジング5内には洗浄水循環手段27が備えられている。より詳細には、前記洗浄水循環手段27は、前記洗浄水貯留槽7の前記洗浄水集中部9付近から洗浄水Wを吸引するポンプ10を備えており、このポンプ10の吐出側配管31には、例えばサイクロン等のごとき浄化手段33が備えられている。そして、前記吐出側配管31は、前記ハウジング5内に備えたサブタンク35に接続してある。
【0016】
なお、前記ポンプ10によって水洗便器3へ洗浄水を循環するとき、前記浄化手段33に代えて、前記ポンプ10の吸引側に接続したパイプにフィルターを設けるなど、ポンプ10から水洗便器3に至る適宜位置にフィルター装置を設けることも可能である。また、循環する洗浄水が比較的清浄な場合には、前記浄化手段33を省略することも可能である。
【0017】
前記サブタンク35は、前記水洗便器3へ流すための洗浄水を一時的に貯留するもので、このサブタンク35には当該サブタンク35内の洗浄水を排出するための排出管37が接続してあり、この排出管37には、開閉弁39が備えられている。さらに、前記サブタンク35にはオーバーフローパイプ41が接続してある。さらに、前記サブタンク35内の洗浄水を前記水洗便器3へ流すためのポンプ43が備えられていると共に、前記水洗便器3の上部側へ接続した配管45が備えられている。
【0018】
なお、前記吐出側配管31と前記配管45とを直接接続した構成とすることも可能であり、この場合には、前記サブタンク35及びポンプ43等を省略することも可能である。
【0019】
前記ハウジング5には、例えば超音波センサ等のごとき適宜の近接センサよりなる人体検知手段47が備えられていると共に、各種アクチュエータの制御を行う制御装置49が適宜位置に備えられている。前記制御装置49は、前記人体検知手段47が水洗便器3を使用(利用)している人を検知しているときには、前記水洗便器3の流出路11と排水路15とを接続するように前記切替弁17の切替えを制御する。そして、使用者(利用者)が水洗便器3の使用を終了したこと(離れたこと)を前記人体検知手段47によって検知したとき、制御装置49は、前記水洗便器3の洗浄を行うべくポンプ10を駆動して、又はポンプ43を駆動して洗浄水を水洗便器3内に流すと共に、前記流出路11と連通路13とを接続すべく前記切替弁17の切替動作を制御するものである。すなわち、制御装置49は、後述するように、循環式水洗トイレ1の種々の動作を制御するものである。
【0020】
以上のごとき構成において、水洗便器3を使用すべく利用者(使用者)がハウジング5に近接すると、人体検知手段47によって利用者が検知される。この際、切替弁17は、流出路11と排水路15とを接続した状態にあるので、利用者の小便(小水)は排水路15を介して下水道等へ排出される。そして、利用者がハウジング5から離れたこと又は使用を終了したことを人体検知手段47等によって検知すると、ポンプ43が所定時間駆動されて所定量の洗浄水が水洗便器3内へ流されて水洗便器3の洗浄が行われると共に、前記流出路11と連通路13とが接続状態となるように、切替弁17が切替えられる。
【0021】
したがって、前記水洗便器3の洗浄を行った後の洗浄水は洗浄水貯留槽7に回収されることになる。この際、使用者の小水の大部分は排水路15側へ排出され、洗浄水は、水洗便器3の表面に付着している少量の小水分を洗い流すことによって水洗便器3の洗浄を行うものであるから、洗浄水貯留槽7に回収される汚水(小水)は少ないものである。よって、洗浄水貯留槽7内の洗浄水の汚染度合いは、全量の小水をも洗浄水貯留槽7内に流入する場合に比較して、大きく遅れるものである。換言すれば、洗浄水は、長時間に亘って比較的清浄な状態に保持される。
【0022】
したがって、前記洗浄水貯留槽7内の洗浄水の汚染度合いによって洗浄水を交換する頻度が減少し、節水効果が向上するものである。また、水洗トイレの洗浄を行う場合、洗浄水に適宜の浄化液『例えば「TRIEX−1」(商品名)』を添加する場合もあるが、上記浄化液の添加量を少なくすることができ、場合によっては前記浄化液の添加を省略することも可能である。さらに、前記洗浄水貯留槽7に回収される汚水分が少量であるから、前記洗浄水貯留槽7の容積を小さくすることも可能であり、全体的構成の小型化を図ることができるものである。
【0023】
前述のごとく、水洗便器3に対して洗浄水を流して洗浄を行った後、タイマー(図示省略)によって予め設定された所定時間が経過すると、前記制御装置49の制御の下に、前記切替弁17は初期の状態、すなわち流出路11と排水路15とを接続した状態に復帰されるものである。ところで、前記連通路13又は排水路15内の臭気が気になるような場合には、常態においては、前記流出路11と連通路13及び排水路15との接続を前記切替弁17によって遮断状態に保持することが望ましいものである。
【0024】
前述のごとく、ポンプ43の駆動によってサブタンク35内の洗浄水を水洗便器3へ流して洗浄を行うことにより、前記サブタンク35内の洗浄水が減少したことを、例えばフロートセンサなどのごとき適宜の水位センサ(図示省略)によって検知すると、制御装置49の制御の下にポンプ10が駆動されて、洗浄水貯留槽7内の洗浄水がサブタンク35へ補充される。この際、前記サブタンク35へ流入する洗浄水は、例えば適宜のフィルターやサイクロン等のごとき浄化手段33によって微小な固形物等が除去されるものである。
【0025】
前述したように、前記洗浄水貯留槽7内の洗浄水を循環することによって水洗便器3の洗浄が多数回繰り返され、水洗トイレ1を使用しなくなったとき、又は所定時刻になると、開閉弁21,39が開作動されて、洗浄水貯留槽7及びサブタンク35内の洗浄水は排水路15へ排出される。前記所定時刻は、前記制御装置49のメモリに予め設定した時刻(例えば、22:00)と制御装置49に備えた時計の時刻とを比較することによって検知することができる。また水洗トイレ1を使用しなくなったときは、前記所定時刻前であっても、水洗トイレ1の設置場所の照明が例えば消灯されたことを光センサ(図示省略)によって検出するなど、使用しなくなったことの適数の条件(例えば設置建物のドアがロックされて建物内に人物がいない条件など)を検出すること等によって検知することができる。
【0026】
前述のごとく、洗浄水貯留槽7内の洗浄水を排出すると、前記洗浄水貯留槽7の底部に洗浄水集中部9が形成してあり、かつ底部は前記洗浄水集中部9が最も低くなるように傾斜してあるので、洗浄水貯留槽7の底部に滞留する傾向にある澱が洗浄水集中部9へ流下して排出されることになる。したがって洗浄水貯留槽7の底部に澱が滞留するようなことがなく、澱の滞留に起因する臭気の発生を防止することができるものである。
【0027】
前述のごとく、洗浄水貯留槽7及びサブタンク35から洗浄水を排出した後に、前記開閉弁21,39を閉状態にすると共に、開閉弁25を開状態として前記洗浄水貯留槽7に対して新しい洗浄水を供給すると共にポンプ10を駆動してサブタンク35へ新しい洗浄水を補充することにより、洗浄水貯留槽7及びサブタンク35に対して新しい洗浄水を貯留した初期状態とすることができるものである。
【0028】
なお、前記洗浄水貯留槽7及びサブタンク35に新しい洗浄水を貯留するに際して、洗浄水貯留槽7及びサブタンク35を新しい洗浄水によって一度洗浄した後に、改めて新しい洗浄水を貯留することも可能である。
【0029】
以上のごとき説明より理解されるように、水洗便器3の洗浄は、洗浄水貯留槽7に回収した洗浄水を循環使用するものであり、しかも、水洗便器3の利用者の小水の大部分は排水管15に排出し、水洗便器3に付着している小水分を洗浄するものであるから、洗浄水貯留槽7に回収される洗浄水の汚染度合いの進行が遅く、洗浄水貯留槽7から排出される洗浄水の排出回数は、利用人数の割に少なくなるものであって、大きな節水効果が得られるものである。
【0030】
ところで、前記洗浄水貯留槽7,サブタンク35内の洗浄水の臭気が外部へ漏れることをより確実に防止するには、洗浄水貯留槽7及びサブタンク35は、常態においては臭気が外部へ出ないように密封した構成とすることが望ましい。この場合、例えば次のごとき構成とすることができる。なお、サブタンク35の構成は、洗浄水貯留槽7に準じた構成とすることができるので、洗浄水貯留槽7の場合について例示し、かつ前述した実施形態における構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
【0031】
図2は密封した状態の洗浄水貯留槽7を概念的、概略的に示すものである。この実施形態においては、洗浄水貯留槽7の上部に、洗浄水貯留槽7に対する外気の流入は許容するが、洗浄水貯留槽7内からの気体の流出を阻止するためのチェック弁51を備えている。さらに、前記チェック弁51に備えた弁体53をスプリング55の付勢力に抗して押圧可能なアクチュエータ57を備えている。上記アクチュエータ57としては、必要なときに前記弁体53を押圧してチェック弁51を開状態にすることができればよいもので、例えばソレノイドなどとすることも可能である。
【0032】
前記アクチュエータ57として、本例においてはピストン59を往復動自在に内装した流体圧シリンダ61にて例示してある。前記ピストン59には、前記弁体53を先端部でもって押圧可能なピストンロッド63が備えられている。そして、前記流体圧シリンダ61におけるピストンロッド側の流体圧室内には、前記ピストンロッド63を前記弁体53から離反する方向へ付勢したスプリング65が弾装してあり、前記流体圧シリンダ61におけるピストン側の流体圧室は、連通孔67を介して前記洗浄水貯留槽7の内部と連通してある。
【0033】
上記構成により、ポンプ10の駆動によって洗浄水貯留槽7内の洗浄水Wがフィルターを介して吸引されて、内部が負圧になると、チェック弁51におけるスプリング55の付勢力に抗して弁体53が内方向へ移動されて、チェック弁51が開かれて外気が吸引される。同様に、開閉弁21を開動作して内部の洗浄水を排出するときも、チェック弁51から外気が吸引されるものである。すなわち、洗浄水貯留槽7内の洗浄水Wの吸引や排出を何等の問題なしに行うことができるものである。
【0034】
なお、密封状態の洗浄水貯留槽7内の多少の圧力変化は、上部の空気層によって吸収されるので、大きな問題となるようなことはないものである。
【0035】
前記開閉弁25を開動作して供給管23から洗浄水貯留槽7内に新しい洗浄水を補充する場合には、洗浄水が供給されることによって洗浄水貯留槽7内の圧力が次第に上昇する。洗浄水貯留槽7内の圧力は流体圧シリンダ61のピストン側の流体圧室に作用し、スプリング65の付勢力に抗してピストン59を押圧するので、ピストンロッド63がチェック弁51の弁体53を押圧し、チェック弁51を開状態にする。したがって、洗浄水貯留槽7内の気体はチェック弁51を介して外部へ流出するので、前記洗浄水貯留槽7に対して新しい洗浄水を、何等の問題なしに補充することができるものである。
【0036】
既に理解されるように、常態においてはチェック弁51は閉じた状態にあるので、洗浄水貯留槽7内の気体が、常態において外部へ流出することを防止することができるものである。なお、このように密封化した構成においては、洗浄水貯留槽7の底部を平面化することも可能である。
【0037】
ところで、本発明は、前述したごとき構成のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の態様でもって実施可能である。例えば、前記開閉弁21に代えて、前記洗浄水貯留槽7の底部と前記排水管19との接続部に、前記排水管19の開口部を開閉自在な開閉弁を設ける構成としてもよいものである。なお、開閉弁39も同様の構成とすることができる。
【0038】
また、供給管23をサブタンク35に対応した高さ位置又は配管45の端部付近に対応して配置して、サブタンク35側から洗浄水貯留槽7側へ新たな洗浄水を供給する構成や、水洗便器3側から洗浄水貯留槽7側へ新たな洗浄水を供給する構成とすることも可能である。
【0039】
また、洗浄水貯留槽7から洗浄水を排出するに当り、必要によってはポンプを使用して高位置の排水路15へ排出する構成とすることも可能である。さらに、通常の水洗トイレのように、前記流出路11の部分など適宜の部分に排出トラップを設けることも可能である。すなわち、設計的なこととして種々の変化が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る循環式水洗トイレの全体的構成を概念的,概略的に示した説明図である。
【図2】第2の実施形態に係る洗浄水貯留槽の構成を概念的,概略的に示した構成説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1 循環式水洗トイレ
3 水洗便器
5 ハウジング
7 洗浄水貯留槽
9 洗浄水集中部
10 ポンプ
11 流出路
13 連通路
15 排水路(排水管)
17 切換弁
19 排水管
21 開閉弁
23 供給管
27 洗浄水循環手段
33 浄化手段
35 サブタンク
43 ポンプ
47 人体検知手段
49 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性用循環式水洗トイレであって、水洗便器と、洗浄水を貯留する洗浄水貯留槽と、この洗浄水貯留槽内の洗浄水を前記水洗便器へ循環するための洗浄水循環手段と、人体を検知する人体検知手段と、前記水洗便器内への小水を排水管へ流出し前記水洗便器内の洗浄を行った洗浄水を前記洗浄水貯留槽へ流出すべく前記水洗便器内からの流出路を切替え自在の切替弁と、を備えていることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【請求項2】
請求項1に記載の男性用循環式水洗トイレにおいて、前記洗浄水貯留槽の底部は、洗浄水を集中するための洗浄水集中部が低くなるように傾斜してあることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の男性用循環式水洗トイレにおいて、前記洗浄水貯留槽は、常態においては当該洗浄水貯留槽内の臭気の流出を防止すべく密封してあることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【請求項4】
請求項1,2又は3に記載の男性用循環式水洗トイレにおいて、前記水洗便器から人体が離れたことを前記人体検知手段によって検知したときに前記洗浄水循環手段を駆動すると共に前記水洗便器内の洗浄水を前記洗浄水貯留槽内へ流すように前記切替弁の切替えを制御するための制御装置を備えていることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の男性用循環式水洗トイレにおいて、当該水洗トイレを使用しない状態となったとき又は所定時刻になったときに前記洗浄水貯留槽内の洗浄水を排水管へ排出し、新しい洗浄水を貯留する構成であることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性用循環式水洗トイレであって、水洗便器と、洗浄水を貯留する洗浄水貯留槽と、この洗浄水貯留槽内の洗浄水を前記水洗便器へ循環するための洗浄水循環手段と、人体を検知する人体検知手段と、前記水洗便器内への小水を排水管へ流出し前記水洗便器内の洗浄を行った洗浄水を前記洗浄水貯留槽へ流出すべく前記水洗便器内からの流出路を切替え自在の切替弁とを備え、前記洗浄水貯留槽の底部は、洗浄水を集中するための洗浄水集中部が低くなるように傾斜してあり、この洗浄水集中部は錐形に形成してあると共に開閉弁を介して前記排水管に接続してあることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【請求項2】
男性用循環式水洗トイレであって、水洗便器と、洗浄水を貯留する洗浄水貯留槽と、この洗浄水貯留槽内の洗浄水を前記水洗便器へ循環するための洗浄水循環手段と、人体を検知する人体検知手段と、前記水洗便器内への小水を、下水道に接続した排水管へ流出し前記水洗便器内の洗浄を行った洗浄水を前記洗浄水貯留槽へ流出すべく前記水洗便器内からの流出路を切替え自在の切替弁とを備え、前記洗浄水貯留槽の底部は、洗浄水を集中するための洗浄水集中部が低くなるように傾斜してあり、この洗浄水集中部と前記排水管とを接続して設けると共に第1の開閉弁を設け、前記洗浄水貯留槽に対して新しい洗浄水を供給するための供給管を設けると共に当該供給管に第2の開閉弁を設け、当該水洗トイレを使用しない状態となったとき又は所定時刻になったときに前記第1の開閉弁を開動作して前記洗浄水貯留槽内の洗浄水を前記排水管へ排出し、前記第1の開閉弁を閉状態にすると共に前記第2の開閉弁を開状態として新しい洗浄水を前記洗浄水貯留槽内に貯留する構成であることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。
【請求項3】
請求項2に記載の男性用循環式水洗トイレにおいて、前記洗浄水貯留槽の底部は錐形に形成してあることを特徴とする男性用循環式水洗トイレ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−348528(P2006−348528A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−174062(P2005−174062)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【特許番号】特許第3853825号(P3853825)
【特許公報発行日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【出願人】(504382567)朝日テック工業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】