説明

画像スクロール表示装置およびその組み立て方法

【課題】画像スクロール表示装置の現地での組み立て作業に要する時間を少なくし、納期を短縮しかつ生産効率を向上させること。
【解決手段】方形枠状に形成され、画像フィルム25を巻き取って正逆方向にスクロールさせる2つのローラ23a,bを有したスクロールユニット13と、スクロールユニットの外周を囲うように形成され、スクロールユニットがネジにより取り付けられてスクロールユニットの機械的強度を増大させる、方形枠状の補強フレーム14と、補強フレームの外周を囲うように形成され、補強フレームがネジにより取り付けられるとともに、画像フィルムに描かれた画像を背面から照明して表示するための照明装置が設けられた本体フレームとを有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告塔、広告看板、案内板、装飾写真板、または表示板なとして用いられる画像スクロール表示装置およびその組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、フィルムに背面から光を照射し、フィルムに描かれた画像を透過光によって表示する表示装置が普及しており、例えば、駅やショッピングセンターの通路、またはビルの壁面などに数多く設置されている。
【0003】
そのような表示装置において、広告の効果を高めるために、ローラによってフィルムの両端部を互いに逆方向に巻き取って画像をスクロールさせるように構成された画像スクロール表示装置がしばしば用いられる(特許文献1〜3)。
【0004】
つまり、特許文献3で提案された画像スクロール表示装置1jにおいては、図10および図11に示すように、本体フレーム110、第一のローラ111、第二のローラ112、ガイド部材113,114、フィルム115、照明装置116、および制御装置117などから構成される。
【0005】
本体フレーム110は、軽量型鋼からなる横枠材131a,131bおよび縦枠材131c,131dなどによって方形の筐状に構成されている。前面(図10における正面)には、横枠材131a,131bおよび縦枠材131c,131dに沿って化粧枠板132が取り付けられる。前面以外の各面には、カバーとして薄板材が取り付けられる。
【0006】
第一のローラ111は、上辺を構成する横枠材131aの近辺において、横枠材131aと平行に設けられている。第一のローラ111は、右端に設けられた第1の駆動装置133aによって回転駆動される。駆動装置133aは、電動式のモータ、ギヤなどを有し、適当なタイミングで正逆のいずれか適当な方向に回転するように制御装置117によって制御される。
【0007】
このように、従来の画像スクロール表示装置1jでは、方形枠状の本体フレーム110の内部に、ローラ111,112や照明装置116などが直接に取り付けられて構成される。本体フレーム110を現地の建築物の壁面や壁面に設けられた凹部に取り付けることによって、画像スクロール表示装置1jが設置される。
【特許文献1】特開2003−114628
【特許文献2】特開2004−198813
【特許文献3】特開2004−219713
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
通常、このような画像スクロール表示装置は、既に存在する建築物に対して設置される。したがって、従来の画像スクロール表示装置1jを設置するに際しては、本体フレーム110を現地の建築物の構造や形状に合わせる必要がある。そのため、画像スクロール表示装置1jを構成する部品を現地へ搬送し、現地で取り付けた本体フレーム110にローラなどの部品を組み付けていくことによって、画像スクロール表示装置1jを組み立てることとなる。このように、画像スクロール表示装置1jは現地で組み立てる必要があり、現地での作業時間が長くなって納期として多くの日数を要していた。
【0009】
他方、2つのローラを枠材に組み付けることによってスクロールユニットを構成し、このスクロールユニットを、照明装置などが取り付けられた本体フレーム110に組み付けることが行われている。しかしその場合に、画像スクロール表示装置の全体の機械的強度は本体フレーム110によって維持される構造であるので、スクロールユニットは、一応の機能ユニットとして構成されるものの、それのみでは強度は維持されない。したがって、この場合でも、スクロールユニットを現地で組み立てるか、または予め工場で組み立てた場合には現地へ搬送して組み立てる時点で再調整を行う必要がある。
【0010】
このように、従来においては、画像スクロール表示装置の現地での組み立て作業に多くの時間を要しており、納期や生産効率の点で課題を残していた。
【0011】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、画像スクロール表示装置の現地での組み立て作業に要する時間を少なくし、納期を短縮しかつ生産効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施形態に係る画像スクロール表示装置は、方形枠状に形成され、画像フィルムを巻き取って正逆方向にスクロールさせる2つのローラを有したスクロールユニットと、前記スクロールユニットの外周を囲うように形成され、前記スクロールユニットがネジにより取り付けられて前記スクロールユニットの機械的強度を増大させる、方形枠状の補強フレームと、前記補強フレームの外周を囲うように形成され、前記補強フレームがネジにより取り付けられるとともに、前記画像フィルムに描かれた画像を背面から照明して表示するための照明装置が設けられた本体フレームとを有してなる。
【0013】
好ましくは、前記スクロールユニットは、互いに平行に配置された2つの縦枠材と、前記2つの縦枠材のそれぞれの端部から中央部に寄った位置においてそれらの間に取り付けられた2つの横枠材と、を有し、前記2つのローラが、前記2つの縦枠材のそれぞれの端部の間に回転可能にかけわたされて構成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、画像スクロール表示装置の現地での組み立て作業に要する時間を少なくし、納期を短縮しかつ生産効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係る画像スクロール表示装置1の正面図、図2は画像スクロール表示装置1の内部構造を示す正面図、図3は画像スクロール表示装置1の右側面図、図4は画像スクロール表示装置1の平面図、図5は補強スクロールユニットSHの右側面図、図6は図2の一部を拡大して示す図、図7は図4の一部を拡大して示す図、図8は本体フレーム11と補強スクロールユニットSHとの間に調整用のワシャ51を挿入した状態の図6と同様の図である。
【0016】
図1において、画像スクロール表示装置1は、方形枠状に形成された本体フレーム11の内部にスクロールユニット13が取り付けられ、スクロールユニット13の前面周囲を覆うように化粧枠板12が本体フレーム11に取り付けられている。
【0017】
スクロールユニット13には、画像フィルム25がスクロールするように設けられており、化粧枠板12の枠内に位置する画像フィルム25の画像GF1が表示されるようになっている。
【0018】
すなわち、図1ないし図7に示すように、画像スクロール表示装置1は、本体フレーム11、化粧枠板12、スクロールユニット13、および補強フレーム14などからなっている。
【0019】
スクロールユニット13は、互いに平行に配置された2つの縦枠材21a,b、2つの縦枠材21a,bのそれぞれの端部から中央部に寄った位置においてそれらの間に取り付けられた2つの横枠材22a,b、2つの縦枠材21a,bのそれぞれの端部の間に回転可能にかけわたされた2つのローラ23a,bを有する。
【0020】
縦枠材21a,bおよび横枠材22a,bは、アルミニウム合金や鋼鉄などの金属材料からなり、ネジ(ボルト)やナットなどによって互いに連結されている。これによって機械的な形状が一応保持されるが、そのままでは強度的には弱く、外力が加わった場合や運搬した場合には形状が歪んだり変形したりする。そこで、後で述べるように、縦枠材21a,bを補強フレーム14の内側に配置してネジで連結することにより、スクロールユニット13を補強する。
【0021】
ローラ22a,bは、それぞれ、モータM1a,bによって回転駆動され、画像フィルム25を巻き取って正逆方向にスクロールさせる。ローラ22aとモータM1a、およびローラ22bとモータM1bは、それぞれ一体化されたローラユニットとなっており、ローラユニットが縦枠材21a,bにネジなどで取り付けられる。
【0022】
縦枠材21bの長さ方向の中央部に、画像フィルム25の一方の縁辺部を検出してモータM1a,bを駆動制御するための制御装置24が設けられている。制御装置24は、モータM1a,bを駆動して画像フィルム25を正方向または逆方向にスクロールさせるとともに、画像フィルム25の各画像GFの位置を検出して各画像GFが化粧枠板12内に表示されるように位置決めする。制御装置24の動作の詳細については、上に述べた特許文献1〜3を参照することができる。
【0023】
補強フレーム14は、スクロールユニット13の外周を囲うように方形枠状に形成され、スクロールユニット13が複数のネジ33およびナット34により取り付けられ、これによりスクロールユニット13の機械的強度を増大させるものである。
【0024】
すなわち、補強フレーム14は、鋼鉄製の角パイプからなる2つの縦枠材31a,bおよび2つの横枠材32a,bが、方形枠状に溶接などにより互いに連結されて構成される。角パイプとして、例えば、断面の外形が12×25mmのもの、15×25mmのもの、20×30mmのものなど、スクロールユニット13のサイズに応じて種々のサイズのものが用いられる。
【0025】
補強フレーム14の2つの縦枠材31a,bの内側の表面間の距離は、スクロールユニット13の縦枠材21a,bの外側の表面間の距離と等しく、これらの表面が互いに接触する状態である。この状態で、縦枠材31a,bおよび縦枠材21a,bを貫通するように設けられた複数の穴に、それぞれネジ33が挿通され、ナット34によって締め付けられて固定されている。なお、本実施形態では、ネジ33として皿ネジが用いられ、縦枠材31a,bの穴の外周側に皿ザグリが設けられて、ネジ33が補強フレーム14の外周から突出しないようになっている。
【0026】
なお、ネジ33として、丸頭ネジ、六角穴付きネジなど、種々のものを用いることも可能である。また、ナット34を用いることなく、相手方の側にタップを設けてネジ込んでもよい。ネジ33を縦枠材21a,bの側から挿入するようにしてもよい。
【0027】
いずれにしても、スクロールユニット13を補強フレーム14にネジで取り付けることにより、これらが一体となった補強スクロールユニットSHが構成される。この補強スクロールユニットSHは、スクロールユニット13単体の場合と比較して、強度および剛性が向上し、少々の外力が加わっても形状が歪んだり変形しない。また、補強スクロールユニットSHは、通常の運搬によっては形状が大きく歪んだり変形しない。
【0028】
本体フレーム11は、補強フレーム14の外周を囲うように形成され、補強フレーム14がネジ44などにより取り付けられる。ネジ44は複数箇所において設けられている。例えば、4箇所、6箇所、8箇所…などである。
【0029】
つまり、本体フレーム11は、2組の4つの枠部材41a〜d、42a〜dからなる方形枠状のフレーム部材41、42、および、これらフレーム部材41、42を互いに連結する複数の連結部材43,43,43…によって、直方体枠状に構成される。2つのフレーム部材41、42は、互いに平行に配置され、それらの間が連結部材43,43,43…によって連結されて固定されているのである。
【0030】
枠部材41a〜d、42a〜dは、鋼鉄製の角パイプからなり、それらが互いに溶接によって連結されて方形枠状に形成されている。連結部材43も鋼鉄製の角パイプからなり、溶接によって連結されている。
【0031】
角パイプとして、例えば、断面の外形が12×25mmのもの、25×25mmのもの、20×30mmのものなど、スクロールユニット13のサイズに応じて種々のサイズのものが用いられる。なお、例えば、枠部材41a〜d、42a〜dには25×25mmのものを用い、連結部材43には12×25mmのものを用いてもよい。
【0032】
連結部材43にはネジ穴が設けてあり、そのネジ穴に対応する補強フレーム14の位置に貫通穴が設けられている。このようなネジ穴および貫通穴の組みが複数設けられている。それぞれの貫通穴にネジ44を挿入しネジ穴にネジ込んで締めつける。これによって、補強フレーム14が本体フレーム11に固定されている。
【0033】
なお、ネジ44として、皿ネジ、丸頭ネジ、六角穴付きネジなど、種々のものを用いることが可能である。また、ナットを用いてもよい。ネジ44を連結部材43の側から挿入するようにしてもよい。
【0034】
本体フレーム11には、照明装置47が取り付けられる。照明装置47は、例えば直管型の複数の蛍光灯であり、画像フィルム25に描かれた画像GFを背面から照明して表示する。なお、本体フレーム11は、建物の適当な床面に設置され、または壁面などに取り付けられる。
【0035】
次に、画像スクロール表示装置1の組み立て方法について説明する。
【0036】
図9は画像スクロール表示装置1の組み立ての手順を示すフローチャートである。
【0037】
図9において、スクロールユニット13を組み立てる(#11)。スクロールユニット13を補強フレーム14に取り付ける(#12)。画像フィルム25が正常にスクロールするように調整する(#13)。調整済みの補強スクロールユニットSHを現地へ搬送する(#14)。現地において、本体フレーム11の内部に補強スクロールユニットSHを取り付ける(#15)。完成した画像スクロール表示装置1に電源などを供給して運転する(#16)。
【0038】
このように構成された画像スクロール表示装置1は、制御装置24の制御によって、モータM1a,bが駆動され、ローラ23a,bの回転によって画像フィルム25が上方向または下方向にスクロールされる。これによって、画像フィルム25に描かれたそれぞれの画像GFが、一定時間ずつ表示される。
【0039】
画像フィルム25は極めて薄いので、ローラ23a,bの回転軸が偏心していると正常に巻き取られなくなり、捩れてしまう。そのため、ローラ23a,bの回転軸が正確に平行になっている必要がある。
【0040】
すなわち、ローラ23a,bの平行度が悪い場合には、画像フィルム25を巻き取るにしたがって画像フィルム25がローラ23a,bの軸方向に沿って移動してずれてしまう。画像フィルム25に6画面分の画像が描かれているとすると、1画像が例えば高さ(長さ)2メ−トルである場合に、全長は12メ−トルとなる。仮に、1メ−トルを巻き取るのに1ミリメートルのずれ(誤差)が生じた場合には全長で12ミリメートルのずれが生じることととなる。そうすると、画像フィルム25はローラ23a,bに巻き取られるときに捩れてしまうとともに、ローラ23a,bの走行の制御を行うために画像フィルム25の端縁部を検出しているセンサSE1(図2参照)から画像フィルム25が外れてしまって検出できなくなり、走行の制御が不可能になってしまう。
【0041】
したがって、ローラ23a,bの平行度の精度を維持するために、補強フレーム14によってスクロールユニットSUを補強し、その強度および剛性を高くしておく必要があるのである。補強スクロールユニットSHにおいて、画像フィルム25が正常にスクロールされるように調整しておき、調整済みの補強スクロールユニットSHを現地へ搬送し、これを本体フレーム11に取り付けることによって、画像スクロール表示装置1の組み立て作業が簡単となり、しかもローラ23a,bの平行度が高精度に維持されるのである。
【0042】
また、画像スクロール表示装置1の設置場所によっては、電車や自動車による振動が伝わってきたり、また地震などによって、本体フレーム11に歪みが生じることがある。本体フレーム11に歪みが生じた場合であっても、本体フレーム11と補強スクロールユニットSHとが別体で独立しているので、補強スクロールユニットSHを一旦取り外し、補強スクロールユニットSHの本体フレーム11に対する取り付け位置を変更したり、補強スクロールユニットSHと本体フレーム11との間に調整用のシムまたはワシャ、またはクッション用のゴム部材などを挿入することにより、本体フレーム11の補修を行うことなく、補強スクロールユニットSHの歪みをなくして正常なスクロールが行われるように再調整することができる。
【0043】
すなわち、図8に示すように、補強フレーム14と本体フレーム11とをそれぞれネジ44で固定する際に、補強フレーム14と本体フレーム11との間に適当な厚さ寸法のワシャ51を挿入し、本体フレーム11の歪みが補強スクロールユニットSHに及ばないようにする。適当な厚さの1枚のワシャ51に代えて、複数枚のワシャまたはシムを用いてもよく、また、弾性変形可能なゴム部材を用いてもよい。ゴム部材を用いると、寸法誤差を吸収できるとともに、外部の振動がスクロールユニットSUに伝わり難くなって好都合である。なお、ワシャ51などを挿入するために、本体フレーム11の内周面の大きさを補強スクロールユニットSHの外周面よりも予め大きくしておけばよい。
【0044】
本実施形態の画像スクロール表示装置1では、スクロールユニット13が補強フレーム14により補強され、補強スクロールユニットSHとなっているので、ローラ23a,bの回転軸が正確に平行になるように一度位置調整すると、運搬してもその位置がずれることがなく、本体フレーム11に組み込んだときにもローラ23a,bの回転軸の平行度が保たれる。
【0045】
したがって、スクロールユニット13を工場で組み立てて調整し、補強スクロールユニットSHとしておくことにより、補強スクロールユニットSHを本体フレーム11のある現地に搬送し、現地で本体フレーム11に補強スクロールユニットSHを取り付けることによって、短時間で画像スクロール表示装置1を作成することができる。
【0046】
このように、本実施形態の画像スクロール表示装置1によると、従来のようにスクロールユニット13を現地へ搬送した後でローラ23a,bの回転軸の平行度を再調整したりスクロールユニット13を現地で組み立てたりしなくてもよいので、画像スクロール表示装置1の現地での組み立て作業に要する時間が少なくなり、納期を短縮しかつ生産効率を向上させることができる。
【0047】
上の実施形態においては、スクロールユニット13を補強フレーム14にネジ33によって取り付けたが、他の固定手段を併用してもよい。補強スクロールユニットSHを本体フレーム11にネジ44によって取り付けたが、他の固定手段を併用してもよい。また、ネジ33、44は、部材間を直接的に固定するものでなくてもよい。例えば、部材が組み手などによって組み立てられ、それらの抜け止めや回転止めのためにネジを用いるものであってもよい。
【0048】
上の実施形態において、本体フレーム11、スクロールユニット13、補強フレーム14は方形枠状であるが、これは概略の形状であって、少々台形状であったり円弧状であってもよい。また、本体フレーム11は、直方体枠状でなくてもよく、例えば台形枠状であったり三角枠状であったり、他の形状や面を有していてもよい。
【0049】
その他、本体フレーム11、化粧枠板12、スクロールユニット13、補強フレーム14、補強スクロールユニットSH、および画像スクロール表示装置1の全体または各部の構造、形状、寸法、個数、材質、画像の内容などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像スクロール表示装置の正面図である。
【図2】画像スクロール表示装置の内部構造を示す正面図である。
【図3】画像スクロール表示装置の右側面図である。
【図4】画像スクロール表示装置の平面図である。
【図5】補強スクロールユニットの右側面図である。
【図6】図2の一部を拡大して示す図である。
【図7】図4の一部を拡大して示す図である。
【図8】調整用のワシャを挿入した状態の図6と同様の図である。
【図9】画像スクロール表示装置の組み立ての手順を示すフローチャートである。
【図10】従来の画像スクロール表示装置の内部構造を示す正面図である。
【図11】従来の画像スクロール表示装置の内部構造を示す側面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 画像スクロール表示装置
11 本体フレーム
12 化粧枠板
13 スクロールユニット
14 補強フレーム
21a,b 縦枠材
22a,b 横枠材
23a,b ローラ
33 ネジ
41 フレーム部材
41a〜d 枠部材
42a〜d 枠部材
43 連結部材
44 ネジ
47 照明装置
SH 補強スクロールユニット
GF 画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形枠状に形成され、画像フィルムを巻き取って正逆方向にスクロールさせる2つのローラを有したスクロールユニットと、
前記スクロールユニットの外周を囲うように形成され、前記スクロールユニットがネジにより取り付けられて前記スクロールユニットの機械的強度を増大させる、方形枠状の補強フレームと、
前記補強フレームの外周を囲うように形成され、前記補強フレームがネジにより取り付けられるとともに、前記画像フィルムに描かれた画像を背面から照明して表示するための照明装置が設けられた本体フレームと、
を有してなることを特徴とする画像スクロール表示装置。
【請求項2】
前記スクロールユニットは、
互いに平行に配置された2つの縦枠材と、前記2つの縦枠材のそれぞれの端部から中央部に寄った位置においてそれらの間に取り付けられた2つの横枠材と、を有し、
前記2つのローラが、前記2つの縦枠材のそれぞれの端部の間に回転可能にかけわたされて構成されている、
請求項1記載の画像スクロール表示装置。
【請求項3】
前記補強フレームは、4つの枠部材が方形枠状に互いに連結されて構成され、
前記本体フレームは、2組の4つの枠部材で方形枠状に形成された2つのフレーム部材が互いに平行に配置され、それらの間が連結部材によって連結されることにより構成されている、
請求項1または2記載の画像スクロール表示装置。
【請求項4】
互いに平行に配置される2つの縦枠材、前記2つの縦枠材のそれぞれの端部から中央部に寄った位置においてそれらの間に配置される2つの横枠材、および、前記2つの縦枠材のそれぞれの端部の間に回転可能に配置される2つのローラを用いて、方形枠状に形成されたスクロールユニットを組み立てる工程と、
前記スクロールユニットを、方形枠状の補強フレームの内側に配置して当該補強フレームにネジで取り付け、これによって補強スクロールユニットを組み立てる工程と、
前記補強スクロールユニットを現地へ搬送する工程と、
現地において、搬送されてきた前記補強スクロールユニットを、本体フレームの内部にネジによって取り付ける工程と、
を有することを特徴とする画像スクロール表示装置の組み立て方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate