説明

画像再生装置、遠隔操作装置及び画像再生システム

【課題】背景画像と一体感のある文字列データ及び広告をユーザに見せることができる画像再生装置、遠隔操作装置及び画像再生システムを提供する。
【解決手段】カラオケ曲の出力と併行してそのカラオケ曲に対応付けられた背景画像を表示させる制御部40と、遠隔操作装置5から送信された文字列データを受信する送受信部45とを有する。背景画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データの表示が可能なテキスト表示領域が予め設定されている。また、制御部40は、送受信部45が受信した文字列データに対応する文字列をその文字列データに対応付けられたテキスト表示領域内に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店、カラオケボックス、家庭等に設置される画像再生装置、遠隔操作装置及び画像再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カラオケ曲の演奏中又は曲間に、人気曲及び話題性の高い楽曲に関係する広告情報を画像表示装置に表示させることができるカラオケ装置が記載されている。また、特許文献2には、歌唱中に定型の批評メッセージを画像表示装置に表示させることができるカラオケ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−345326号公報
【特許文献2】特開平3−290692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のカラオケ装置にあっては、歌詞画像の背景に表示される背景画像に含まれる対象物とは関係なく背景画像の一部の領域に広告情報又は定型の批評メッセージ情報を表示させるだけであり、背景画像内に含まれる対象物と一体感のあるメッセージ情報又は広告情報を表示するものではない。そのため、多様な表現形式でメッセージ情報及び広告情報を背景画像内に表示することによりカラオケの娯楽性を高めることができなかった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、文字入力可能な遠隔操作装置を用いて文字列データを画像再生装置に送信し、又は装置自身に設けられたタッチパネルにて文字列データを受け付け、その文字列データを画像(背景画像)内の対象物に予め設定されている文字列表示領域内に表示させることにより、背景画像と一体感のあるメッセージ情報及び広告情報等をユーザに見せることができる画像再生装置、遠隔操作装置及び画像再生システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像再生装置は、複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられ対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置において、文字列データを受信する受信手段を備え、前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてあることを特徴とする。
【0007】
本発明にあっては、画像に含まれる対象物に予め設定されている文字列表示領域に外部から受信した文字列を表示するために、画像と一体感のある文字列を表示させることができる。
【0008】
本発明の画像再生装置は、文字列データを記憶する記憶手段と、該記憶手段から文字列データを読み出す読み出し手段とを更に備え、前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応付けられていない文字列表示領域がある場合、前記読み出し手段により読み出された文字列データに対応する文字列を該文字列表示領域内に表示させるようにしてあることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、文字列データに対応付けられていない文字列表示領域がある場合、即ち、文字列表示領域に空きの領域がある場合、その文字列表示領域内にユーザが入力した文字列とは別の文字列(例えば、広告データに関する文字列)を表示するため、文字列表示領域を無駄なく利用することができる。
【0010】
本発明の画像再生装置は、文字列データを受信したか否かを判定する判定手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記判定手段が否と判定した場合、前記読み出し手段により読み出された文字列データに対応する文字列を前記文字列表示領域内に表示させるようにしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、外部から文字列データを受信しなかった場合、即ち、外部から文字列データが送信されなかった場合、文字列表示領域内にユーザが入力した文字列とは別の文字列(例えば、広告を表す文字列)を表示するため、全ての文字列表示領域を有効利用することができる。
【0012】
本発明の画像再生装置は、複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられた対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置において、対象物を含む画像を表示する表示部と、該表示部の前面に配され、文字列データを受け付けるタッチパネルとを備え、前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、前記表示制御手段は、前記タッチパネルが受け付けた文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、装置自身に設けられたタッチパネルにて、文字列を受け付け、楽曲に対応付けられた対象物の文字列表示領域に、外部から受け付けた文字列を表示する。文字列表示領域内に文字列を含む画像は、表示部に表示させても良いし、外部の画像表示装置に表示させても良い。
【0014】
本発明の画像再生装置は、前記表示制御手段は、対象物を含む画像の再生を早送りし、又は停止する場合、前記タッチパネルが受け付けた文字列データに対応する文字列を表示させるようにしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、対象物を含む画像の再生が早送りされ、又は停止された場合、前記タッチパネルが受け付けた文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域に含ませて表示する機会が失われるおそれがあるが、この場合、受け付けた文字列を、文字列表示領域に含ませずに表示する。
【0016】
本発明の遠隔操作装置は、複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる画像再生装置を遠隔操作する遠隔操作装置において、文字列データを受け付ける受け付け手段と、楽曲に対応付けられた画像データを外部から取得する取得手段と、該取得手段が取得した画像データに基づき、複数の画像が縮小された複数の縮小画像の一覧を作成する作成手段と、該作成手段により作成された複数の縮小画像の中から少なくとも一つの縮小画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された縮小画像に対応する画像と、前記受け付け手段が受け付けた文字列データとを対応付ける手段と、文字列データを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、文字列データを受け付け、画像再生装置から画像を取得し、取得した画像の縮小画像(サムネイル)一覧を作成し、その中から選択された縮小画像に対応する画像に文字列データを対応づけ、その文字列データを画像再生装置に送信する。そのため、演奏中に表示される予定の画像の全体像を迅速に知ることができ、ユーザは画像毎に表示させる文字列を予め準備しておくことができる。
【0018】
本発明の遠隔操作装置は、楽曲毎に前記縮小画像に対応する画像が表示される時間に関する情報を記憶する記憶手段を更に備え、前記送信手段は、前記記憶手段から読み出した時間に関する情報に従って文字列データを送信することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、楽曲毎に各背景画像が表示される時刻を示す時間情報を記憶しているため、所定の時間が経過した場合、自動的にメッセージ情報をカラオケ装置に送信することができる。
【0020】
本発明の画像再生システムは、複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられ対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置と、該画像再生装置を遠隔操作すると共に、該画像再生装置から送信されたデータを受信する遠隔操作装置とを備える画像再生システムにおいて、前記遠隔操作装置は、文字列データを受け付ける受け付け手段と、受け付けた文字列データを前記画像再生装置に送信する手段とを備え、前記画像再生装置は、前記遠隔操作装置から送信された文字列データを受信する受信手段を備え、前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてあることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、楽曲に対応付けられた対象物の文字列表示領域に、外部から受け付けた文字列を表示する。
【0022】
本発明の画像再生システムは、複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられ対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置と、該画像再生装置を遠隔操作すると共に、該画像再生装置から送信されたデータを受信する遠隔操作装置とを備える画像再生システムにおいて、前記画像再生装置は、前記遠隔操作装置から送信された文字列データを受信する受信手段を備え、前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてあり、前記遠隔操作装置は、文字列データを受け付ける受け付け手段と、楽曲に対応付けられた画像データを前記画像再生装置から取得する取得手段と、該取得手段が取得した画像データに基づき、複数の画像が縮小された複数の縮小画像の一覧を作成する作成手段と、該作成手段により作成された複数の縮小画像の中から少なくとも一つの縮小画像を選択する選択手段と、該選択手段により選択された縮小画像に対応する画像と、前記受け付け手段が受け付けた文字列データとを対応付ける手段と、文字列データを前記画像再生装置に送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、画像に含まれる対象物に予め設定されている文字列表示領域に外部から受信した文字列を表示するために、画像と一体感のある文字列を表示させることができると共に予め映像の全体像を把握できるため、ユーザは画像毎に表示させる文字列を予め準備しておくことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、楽曲に対応する画像に含まれている対象物に予め設定されている文字列表示領域内に文字列(例えば、メッセージ情報、広告情報等)を表示させることができるため、違和感がなく、画像と一体感がある文字列をユーザに視聴させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】カラオケシステムの一構成例を模式的に示す説明図である。
【図2】中央装置の一構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザ情報データベースのレコードレイアウトの一例を模式的に示す説明図である。
【図4】楽曲データベースのレコードレイアウトの一例を模式的に示す説明図である。
【図5】背景画像データベースのレコードレイアウトの一例を模式的に示す説明図である。
【図6】背景画像の例を示す説明図である。
【図7】カラオケ装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】遠隔操作装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】サムネイルを一覧表示するサムネイル表示画面の一例を示す説明図である。
【図10】一つのサムネイルが拡大されて表示されている表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】表示装置に表示されたメッセージ情報入力画面の一例を示す説明図である。
【図12】遠隔操作装置に入力したメッセージ情報が背景画像のテキスト表示領域に表示されている様子を示した説明図である。
【図13】遠隔操作装置に入力したメッセージ情報が背景画像のテキスト表示領域に表示されている様子を示した説明図である。
【図14】遠隔操作装置に入力したメッセージ情報が背景画像のテキスト表示領域に表示されている様子を示した説明図である。
【図15】遠隔操作装置が受け付けたメッセージ情報又は予めカラオケ装置が記憶している広告情報を背景画像内に表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】遠隔操作装置が受け付けたメッセージ情報又は予めカラオケ装置が記憶している広告情報を背景画像内に表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】遠隔操作装置が受け付けたメッセージ情報又は予めカラオケ装置が記憶している広告情報を背景画像内に表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】カラオケ演奏の開始後に遠隔操作装置に表示される背景画像選択用画面の一例を示す説明図である。
【図19】背景画像選択用画面にて選択された背景画像に対してメッセージ情報を入力するためのメッセージ情報入力画面の一例を示す説明図である。
【図20】遠隔操作装置の記憶部に設けられたサムネイルデータベースの一例を模式的に示す説明図である。
【図21】遠隔操作装置でのメッセージ情報の受け付けに関わる処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】実施の形態3に係るカラオケ装置の構成例を示すブロック図である。
【図23】実施の形態3におけるメッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図24】実施の形態3におけるメッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図25】実施の形態3におけるメッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図26】実施の形態3におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。
【図27】実施の形態4におけるメッセージの表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図28】実施の形態4におけるメッセージの表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図29】実施の形態4におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。
【図30】実施の形態4におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。
【図31】演奏の早送り又は停止時におけるメッセージの表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図32】演奏の早送り又は停止時におけるメッセージの表示方法を示す説明図である。
【図33】演奏の早送り又は停止時におけるメッセージの表示方法を示す説明図である。
【図34】演奏の早送り又は停止時におけるメッセージの表示方法を示す説明図である。
【図35】実施の形態6におけるメッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図36】実施の形態6におけるメッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図37】実施の形態6におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。
【図38】メッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図39】メッセージ情報の表示に係る制御部の処理手順を示したフローチャートである。
【図40】実施の形態7に係るサムネイル表示画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して実施の形態を具体的に説明する。
実施の形態1
図1は、カラオケシステムの一構成例を模式的に示す説明図である。
カラオケシステムは、カラオケコンテンツ提供会社に設置されている中央装置1と、カラオケボックス、飲食店等の店舗2(以下、「カラオケ店舗2」と呼ぶ。)に設置されているカラオケ装置4と、中央装置1とカラオケ装置4とを接続する通信網Nとを有する。
【0027】
中央装置1は、主にカラオケに係る情報(以下、「カラオケ情報」と呼ぶ。)をカラオケ装置4に配信すると共にカラオケを利用した各種サービスをカラオケ店舗2に提供する。
カラオケ装置4は、カラオケ店舗2の各個室21に通常一台設置され、有線LAN(Local Area Network)ケーブル32を介して、カラオケ店舗2に設置されたルータ31に接続されている。
また、各個室21には、カラオケ装置4を遠隔操作することができる遠隔操作装置5(「電子早見本装置」とも呼ぶ)が置かれている。遠隔操作装置5は、ペンタッチ入力可能なタッチパネルから構成されたボード型の情報入力装置である。遠隔操作装置5は、カラオケシステムへのログイン、歌唱曲の選曲、歌唱に関するメッセージ情報、コメント情報等の入力操作に用いられる。カラオケ店舗2内には複数のカラオケ装置4を相互に接続するLANが敷設されており、遠隔操作装置5とカラオケ装置4との間のデータ送受信はアクセスポイント33及び有線LANケーブル32を介して行われる。
通信網Nは、電話回線又は専用線から成り、中央装置1及びカラオケ装置4は通信網Nを介して相互にデータ送受信を行う。
【0028】
図2は中央装置の一構成例を示すブロック図である。
中央装置1は、楽曲データ、背景画像データ、広告データ等を含むカラオケ情報を記憶すると共に、通信回線Nを介してカラオケ情報をカラオケ装置4に定期的に配信するサーバである。楽曲データとは、演奏音を生成するための演奏データ及び歌詞文字画像(「歌詞テロップ」とも呼ぶ。)を生成するための歌詞データ等である。背景画像データとは、楽曲の演奏中に個室に設置された表示装置に表示する画像を生成するための画像データである。広告データとは、例えば、新譜情報、選曲数ランキング、CDの売上げランキング、カラオケ店舗2内で販売している飲食物等に関する広告画像を生成するための画像データである。広告データは、カラオケ店舗内の表示装置を介して歌唱者及び聴取者に対してカラオケ情報及びカラオケ店舗に関する最新情報である。
【0029】
中央装置1は、その中央装置1の各構成部の動作を制御する制御部10、ROM11、RAM12、記憶装置13及び通信部14を有し、各部はバス15を介して接続され相互にデータの送受信を行う。
【0030】
制御部10は内部にCPUを含み、中央装置1を統括的に制御すると共にカラオケ装置4へのカラオケ情報の配信を制御する。
ROM11は、制御部10の動作を指示するプログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等のメモリである。
RAM12は、制御部10による処理に必要なデータ及び処理に伴い発生するデータを一時記憶するDRAM、SRAM等のメモリである。
【0031】
記憶装置13は、コンピュータを、中央装置1として機能させるためのコンピュータプログラムを記憶するハードディスク、不揮発性メモリ等である。また、記憶装置13には、カラオケシステムのユーザに関するデータを記憶するユーザ情報データベース13a、楽曲データを記憶する楽曲データベース13b、背景画像データを記憶する背景画像データベース13c及び広告データベース13dが設けられている。
通信部14は、通信網Nを介して、楽曲データ、背景画像データ、広告データをカラオケ装置4に送信する。
【0032】
図3はユーザ情報データベースのレコードレイアウトの一例を模式的に示す説明図である。図4は楽曲データベースのレコードレイアウトの一例を模式的に示す説明図である。図5は背景画像データベースのレコードレイアウトの一例を模式的に示す説明図である。
【0033】
図3に示すユーザ情報データベース13aは、カラオケ装置4を利用したユーザに関する情報をユーザ固有の識別情報、即ちユーザIDと対応付けて記憶する。
ユーザ情報データベース13aのレコードレイアウトは、複数の列、例えば「ユーザID」列、「ニックネーム」列、「生年月日」列、「性別」列、「電子メールアドレス」列、「パスワード」列等で構成されており、「ユーザID」列と他の列とは対応付けて記憶されている。また、各行には、各列に対応した情報が記憶されている。図示しないが、ユーザ情報データベース13aは、更に、歌唱者が得意な曲として登録した楽曲に関する情報、歌唱者により選曲された楽曲の履歴情報、例えば、選曲された楽曲の楽曲ID、歌唱者の過去の歌唱評価結果に関する情報を記憶する。
【0034】
ユーザID、電子メールアドレス、パスワードは、ユーザがカラオケシステムにログインして各種サービスを利用する際に必要となる認証情報である。ニックネームは、ユーザの仮の名称であり、カラオケシステムのユーザはニックネームを用いて互いを識別する。パスワードは複数の英数字文字列から成る。
【0035】
図4に示す楽曲データベース13bは、カラオケ装置4へ配信する楽曲データ及びそれに関連するデータを記憶する。楽曲データ及びそれに関連するデータは、各楽曲に固有の識別情報、即ち楽曲IDと対応付けて記憶される。
【0036】
楽曲データベース13bのテーブルは、複数の列、例えば「楽曲ID」列、「曲名」列、「歌手名」列、「楽曲データ」列、「ジャンル」列等で構成されており、「楽曲ID」列と他の列とは対応付けて記憶されている。また、各行には、各列に対応した情報が記憶されている。曲名は楽曲の名称、歌手名は楽曲の歌い手の名前、楽曲データは楽曲の伴奏データを含む楽曲データ、ジャンルは楽曲が属する音楽分野又はその楽曲が使用されるテレビ番組又は映画の種類である。ジャンルとしては、例えば、J−POP、ドラマ、アニメ、邦楽ポップス、演歌等が挙げられる。
【0037】
「楽曲データ」列には、例えば、伴奏データ、歌詞データ、主旋律データが記憶されている。伴奏データは、例えば、MIDIデータであり、音のオンオフを指定するデータ、音程を指定する音程データ、音量を指定する音量データ、楽器の制御データ、楽器を指定する音色データ、各音の出力時間間隔を指定する時間データ等で構成される。主旋律データは、伴奏に合わせて歌唱すべき音の旋律、即ち、主旋律を構成する音のオンオフを示すデータ、音程データ、音量データ、主旋律の各オンの出力時間間隔を示す時間データ等で構成されている。
【0038】
図5に示す背景画像データベース13cは、カラオケ装置4へ配信する背景画像データを記憶する。図5Aに示す例では、背景画像データは、楽曲ID及び背景画像IDと対応付けて記憶されている。即ち、楽曲ID及び背景画像IDによって背景画像データが選択される。図5Bに示す例では、背景画像データは、歌手名及び背景画像IDと対応付けて記憶されている。即ち、歌手名及び背景画像IDによって背景画像データが選択される。図5Cに示す例では、背景画像データは、ジャンル名及び背景画像IDと対応付けて記憶されている。即ち、ジャンル名及び背景画像IDによって背景画像データが選択される。更に、背景画像データにはテキスト表示領域(文字列表示領域)が対応付けられている。テキスト表示領域はXY座標系で定義される。ここで、(x1、y1)〜(x2、y2)で表されるテキスト表示領域は矩形であって、矩形の左上の点の座標値が(x1、y1)であり、矩形の右下の点の座標値が(x2、y2)であるものとする。また、楽曲IDが528で背景画像IDが303のテキスト表示領域には2つの矩形が定義されているが、これは一つの背景画像内にテキスト表示領域が二つ設定されていることを意味する。尚、テキスト表示領域の形状は矩形に限らず、吹き出し形、丸、ハート型でもよい。
【0039】
図6は背景画像の例を示す説明図である。
本実施の形態では、背景画像は、例えば、風景、建物、乗り物、家電製品、美術品等の対象物を主要部とした静止画像であるものとする。本実施の形態では、撮影された背景画像に映し出されている対象物に対して一つ又は複数の矩形又は吹き出し形のテキスト表示領域が予め設定されている。尚、背景画像は動画像であってもよい。例えば、大きなビルが背景にあってそのビルの前の道路を人が歩行している街の風景を固定カメラで撮影した動画像のように、通行人の背景にビルの画像が定位置に映っているような場合には、そのビルの外面にテキスト表示領域を予め設定する構成にしてもよい。図6中、例えば、建物の壁、バスの車体内の白い領域がテキスト表示領域である。テキスト表示領域は、画像単位に個別に座標情報を指定することに設定し、又は、公知の画像処理ソフト又はオーサリングツールを用いることにより設定することができる。図6A〜図6Fに示した背景画像の場合、建物の壁に設置されている広告板(20a〜20e)、人を現す彫刻物の口元(20f)、雑誌の見開きページ(20g、20h)及びバスの車体の外側(20j)にそれぞれテキスト表示領域が設定されている。詳細は後述するが、カラオケ装置4のユーザ、特に聴取者は、遠隔操作装置5を用いて、歌唱者が歌っている最中にこれらのテキスト表示領域に歌唱に関する感想、応援、つぶやき等のメッセージ情報をリアルタイムで書き込むことができる。
【0040】
広告データベース13dは、広告情報を記憶する。広告情報は、例えば、カラオケ装置4により演奏可能となったカラオケの新譜情報、所定期間における楽曲の選曲数ランキングに関する情報、所定期間におけるCDの売り上げランキング、カラオケ店舗で販売されている飲食物及びそれらの価格、カラオケ店舗で実施中又は実施予定のサービス又はキャンペーンの内容等である。
【0041】
図7はカラオケ装置の構成例を示すブロック図である。
カラオケ装置4は、そのカラオケ装置4の各構成部の動作を制御する制御部40、ROM41、RAM42、記憶装置43、通信部44、送受信部45、画像エンコーダ46a、画像制御回路46b、画像デコーダ46c、採点部47、音声エンコーダ48a、音源48b及び音声デコーダ48cを有し、各部はバス49を介して接続され相互にデータの送受信を行う。
【0042】
画像ミキサ46dには、画像エンコーダ46a、画像制御回路46b及び画像デコーダ46cが接続され、音声ミキサ48dには、採点部47、音声エンコーダ48a、音源48b及び音声デコーダ48cが接続されている。更に、カラオケ装置4は、図示しない画像入力端子、画像出力端子、音声入力端子、音声出力端子を有しており、各端子にはそれぞれ、撮像装置46e、画像表示装置46f、マイク48e及びスピーカ48fが接続されている。
尚、画像表示装置46fは、例えば、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。
【0043】
制御部40は内部にCPUを含み、カラオケ装置4を統括的に制御すると共に中央装置1及び遠隔操作装置5との間のカラオケ情報の送受信を制御する。
制御部40は、遠隔操作装置5を介して楽曲が選曲された場合、選曲された楽曲をRAM42内に設けられた予約曲リストに登録する。次いで、制御部40は、その予約曲リストに登録された楽曲の演奏順に従って、選曲された楽曲データを記憶装置43から読み取りRAM42に記憶する。また、制御部40は、楽曲の演奏が進行するのに伴いRAM42から楽曲データを読み出し、音源48bへ与える。また、制御部40は、画像デコーダ46cを制御して所定の背景画像を再生させ、画像表示装置46fに表示させる。更に、制御部40は、曲間又は演奏中に、新譜情報、選曲ランキング、カラオケ店舗の広告データを記憶装置43の広告データベース43cから読み取り、画像表示装置46fに表示させる。
【0044】
ROM41は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等のメモリである。
RAM42は、制御部40が処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等のメモリである。
【0045】
記憶装置43は、コンピュータを、カラオケ装置4として機能させるためのコンピュータプログラムを記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。また、記憶装置43には、楽曲データを記憶する楽曲データベース43a、背景画像データを記憶する背景画像データベース43b、広告データを記憶する広告データベース43cが設けられている。カラオケ装置4には、定期的に、新たな楽曲データ、背景画像データ、広告データ等が中央装置1から配信され、記憶装置43の楽曲データベース43a、背景画像データベース43b、広告データベース43cに記憶される。これらのデータベースの基本的な構成は中央装置1の記憶装置13に設けられた各種データベースと同様である。
【0046】
通信部44は、通信網Nを介して接続された他のカラオケ装置4及び中央装置1との間で、カラオケ情報、各種カラオケサービスに関する情報を送受信する。
送受信部45は、有線LAN又は無線LANを介して、遠隔操作装置5との間で情報の送受信を行う。例えば、カラオケ装置4は、送受信部45を介して、遠隔操作装置5からの選曲入力を受け付ける一方、遠隔操作装置5へ所定の処理を実行させるための指令を送信する。尚、通信部44は、アクセスポイント33を介して遠隔操作装置5との間で情報の送受信を行うことができる。
【0047】
画像エンコーダ46aは、撮像装置46eから出力され、画像入力端子を通じて入力された画像データを圧縮符号化する回路であり、圧縮符号化された画像データは、一時的にRAM42又は記憶装置43に記憶される。尚、圧縮符号化の形式は、例えばMPEGであるが、特にこれに限定されない。
画像制御回路46bは、RAM42又は記憶装置43から画像情報を読み出し、各種画像を表現した画像データを生成し、画像ミキサ46dに与える等、画像に関する各種制御処理を実行する。例えば、楽曲データの再生時、画像制御回路46bは、楽曲データに含まれる歌詞データに基づいて、歌詞を表現した画像データを画像ミキサ46dに与える。また、画像制御回路46bは、カラオケ装置4の操作に関するメニュー画面、歌唱採点結果表示画面等を表現した画像データを画像ミキサ46dに与える。
画像デコーダ46cは、記憶装置43の背景画像データベース43bから、例えば、歌唱時に画像表示される背景画像データを読み出して復号し、復号された画像データを画像ミキサ46dに与える。背景画像データは、例えば、MPEG形式のデータである。
画像ミキサ46dは、画像制御回路46bと、画像デコーダ46cと、撮像装置46eとから送られた画像の全部又はいずれか2つを合成し、合成して得られた画像データを画像表示装置46fへ出力する。画像表示装置46fは、画像ミキサ46dから出力された画像データに基づいて画像を表示する。
【0048】
採点部47は、マイク48eから出力され音声入力端子を通じて入力された音声データを取得し、また、記憶装置43の楽曲データベース43aから楽曲データを読み出し、音声データ及び楽曲データに含まれる主旋律データに基づいて、歌唱の音声及び主旋律における音程、音量、リズムを評価し、歌唱力をリアルタイムで採点する。
【0049】
音声エンコーダ48aは、マイク48eから出力され音声入力端子を通じて入力された音声データを取得し、取得した音声データを圧縮符号化する。尚、圧縮符号化の形式は、例えばMP3、AAC(Advanced Audio Coding)、AC3(Audio Code number3)等であるが、特にこれらに限定されない。
音源48bは、記憶装置43の楽曲データベース43aから読み出された楽曲データに基づいて楽器の演奏信号等の音声データを作成するMIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源である。音源48bにより作成された音声データは音声ミキサ48dへ与えられる。
音声デコーダ48cは、RAM42又は記憶装置43の楽曲データベース43aから読み出した音声データを復号し、復号して得た音声データを音声ミキサ48dに与える。
音声ミキサ48dは、音源48bと、音声デコーダ48cとから送られた音声データに基づいて音声を合成し、合成して得た音声データを、音声出力端子を通じてスピーカ48fへ出力する。スピーカ48fは、音声ミキサ48dから出力された音声データに基づいて音声を放音する。
【0050】
図8は遠隔操作装置の構成例を示すブロック図である。
遠隔操作装置5は、その遠隔操作装置5の各構成部の動作を制御する制御部50、ROM51、RAM52、記憶部53、送受信部54、表示制御部55及び入力制御部59を有し、各部はバス100を介して接続され相互にデータの送受信を行う。また、表示制御部55及び入力制御部59にはタッチパネルディスプレイ56が接続されている。タッチパネルディスプレイ56は、所定の画像を表示させる表示装置57と、ユーザがタッチペンを接触させることにより文字等を入力するタッチパネル58を有する。表示制御部55は表示装置57による表示を制御し、入力制御部59はタッチパネル58による入力を制御する。
【0051】
ROM51は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等のメモリである。
RAM52は、制御部50が処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等のメモリである。
【0052】
記憶部53は、コンピュータを、遠隔操作装置5として機能させるためのコンピュータプログラムを記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。また、記憶部53には、カラオケ装置4の楽曲データベース43aに記憶された楽曲データそれぞれに対応して曲名、アーティスト名、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報を楽曲ID毎に記憶する楽曲データベース、メッセージ情報を記憶するメッセージ情報データベース等の各種データベースが設けられている。
【0053】
制御部50は、記憶部53から選曲案内情報を読み出し、表示装置57を介してその選曲案内情報に基づく所定の選曲案内情報をタッチパネル58上に表示させる。タッチパネル58上に表示された選曲案内情報に従ってユーザがタッチパネル58にて選曲入力を行った場合、制御部50は、楽曲を予約するための選曲予約信号をカラオケ装置4に送信するための制御を行う。更に、制御部50は、後述するメッセージ情報受付/表示制御を実行する。
【0054】
続いて、遠隔操作装置5の表示装置57がユーザに示すメッセージ情報入力画面及びサムネイル表示画面について説明する。
制御部50は、ユーザによるタッチパネルディスプレイ56による操作に応じてカラオケ装置4への選曲入力を制御する。すなわち、制御部50は表示制御部55を用いて表示装置57に所定の選曲入力画面を表示させる。次いで、制御部50は、入力制御部59を用いて、タッチパネル58上に表示されている選曲入力画面に対する楽曲IDの入力を受け付け、受け付けた楽曲IDをカラオケ装置4に送信する。送信された楽曲IDは、カラオケ装置4が有するRAM42に形成されている予約曲リストに予約曲の番号として記憶される。
【0055】
選曲した楽曲の演奏の開始が指示されると、カラオケ装置4の制御部10は、遠隔端末装置5から送信された楽曲IDに基づき背景画像データベース43bを検索し、背景画像を表示装置57に表示させると共に、その楽曲IDと対応付けられた背景画像IDと背景画像データとを遠隔操作装置5に送信する。
遠隔操作装置5の制御部50は、カラオケ装置4から送信された背景画像IDと背景画像データとを用いて、背景画像の縮小画像(以下、「サムネイル」と呼ぶ。)を作成し、RAM52に記憶させる。次いで、制御部50は、タッチパネル58を介してサムネイル表示の指示を受け付けると、RAM52からサムネイルを読み出し、表示装置57にサムネイルを一覧表示させる。
尚、上記の例は、カラオケ装置4から遠隔操作装置5へ背景画像IDと背景画像データを送信する構成であるが、遠隔操作装置5の処理負担、記憶容量及び通信負荷を考慮して、カラオケ装置4側が背景画像からサムネイルを作成し、そのサムネイルと、そのサムネイルに対応する背景画像の背景画像IDとを対応付けて遠隔操作装置5へ送信する構成であってもよい。
【0056】
図9は、サムネイルを一覧表示するサムネイル表示画面の一例を示す説明図である。
サムネイル表示画面には、遠隔端末装置5を用いてユーザが選曲入力した一つの楽曲IDの楽曲に対応付けられた複数の背景画像のサムネイルの一覧が配列される。図9に示す配列の場合、背景画像は、サムネイルの一覧の一段目の左端の画像から右端の画像の順に、続いて、2段目の左端の画像から右端の画像の順に画像表示装置46fに表示されることになる。ユーザはこれらのサムネイルの全体を見ることにより、選択した楽曲が演奏されている間に画像表示装置46fに表示される背景画像を全て確認することができる。前述した通り、背景画像に映し出されている対象物に対して一つ又は複数の矩形又は吹き出し形のテキスト表示領域が予め設定されている。図9に示したサムネイル表示画面の場合、図6に示した背景画像を縮小した画像が表示されている。図6に示した背景画像と同様に、建物の壁に設置されている広告板(30a〜30e)、人を表す彫刻物の口元(30f)、雑誌の見開きページ(30g、30h)及びバスの車体の外側(30j)にそれぞれテキスト表示領域が表示されている。カラオケ装置4のユーザは、遠隔操作装置5を用いて、これらのサムネイルに対応する背景画像の中のテキスト表示領域にメッセージ情報を書き込むことができる。また、背景画像内に画像表示領域を設けることにより、画像を書き込みできるようにしてもよい。
尚、一つの楽曲に対応付けられたサムネイルの数が多いことにより全てのサムネイルを同時に単一の表示画面に表示できない場合、サムネイル表示画面の右端に設けられている垂直スクロールバー70を操作してサムネイル表示画面全体を下方にスクロールさせることにより全てのサムネイルを見ることができる。
【0057】
更に、図9に表示されたサムネイルの中の一つのサムネイルを拡大表示し詳細を確認する場合には、タッチペンでそのサムネイルをタッチすることによりそのサムネイルが拡大され表示装置57に表示される。
【0058】
図10は、一つのサムネイルが拡大されて表示されている表示画面の一例を示す説明図である。本表示画面により、ユーザは、その一つのサムネイルの基の背景画像の詳細を確認することができる。
【0059】
ユーザは背景画像のサムネイル一覧を確認した後にメッセージ情報を書き込むサムネイルを選択し、書き込むメッセージ情報を決めるが、選択したサムネイルは図10に示すように拡大表示することができる。それにより、ユーザは、テキスト表示領域40aのサイズからどの程度の長さのメッセージ情報を書き込むことができるかを推測できる。
【0060】
図11は、表示装置に表示されたメッセージ情報入力画面の一例を示す説明図である。
制御部50は、メッセージ情報の入力に際して表示制御部55を介して表示装置57に五十音又はアルファベットといった文字から成るメッセージ情報を入力するための文字ボタン60を表示させる。次いで、制御部50は、文字ボタン60へのタッチペンの接触に応じてタッチパネル58によりその文字ボタンに対応する文字の入力を受け付ける。その際、制御部50は、入力されたメッセージ情報を画面上部の表示窓61に表示させる。表示窓の上部には、「カラオケ画像に好きな言葉を飛ばそう」というタイトルが付いている。制御部50は、画面右下の「この言葉を送信する」ボタン62にタッチペンが接触すると、表示窓61に表示されているメッセージ情報及び背景画像IDをカラオケ装置4に送信する。遠隔操作装置5から送信されたメッセージ情報を受信したカラオケ装置4は、受信した背景画像IDに対応付けられた背景画像のテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し、表示装置57に表示させる。尚、一つの背景画像内にテキスト表示領域が複数ある場合には各テキスト表示領域に領域IDを定義し、領域IDに対応するテキスト表示領域毎にメッセージ情報を入力すると共に、領域IDに対応するテキスト表示領域毎に、領域IDに対応するメッセージ情報を合成するようにする。
【0061】
尚、遠隔操作装置5は、メッセージ情報が合成される予定の背景画像が画像表示装置46fに表示される前にメッセージ情報をカラオケ装置4に送信しなければならない。遠隔操作装置5は、楽曲毎に時間情報、即ち、各背景画像が表示される時刻を示す時間情報を記憶しているため、自動的にメッセージ情報及び背景画像IDをカラオケ装置4に送信する構成にしてもよい。
【0062】
一方、メッセージ情報が所定時間経過しても遠隔操作装置5に入力されない場合、背景画像内のテキスト表示領域は空欄となるが、その場合、カラオケ装置4は、そこに広告情報を合成し、広告情報が背景画像に合成された画像を表示する。即ち、カラオケ装置4は、テキスト表示領域が空欄である場合、広告データベース43cから新譜情報、選曲ランキング、カラオケ店舗の広告等を読み出し、それらの情報をその空欄に合成して表示する。
【0063】
図12から図14は、遠隔操作装置に入力したメッセージ情報が背景画像のテキスト表示領域に表示されている様子を示した説明図である。
図12Aによると、遠隔操作装置5が操作され「渋谷へいきたいな」というメッセージ情報が入力されている。入力されたメッセージ情報は遠隔操作装置5からカラオケ装置4に送信され、図12Bに示すように背景画像のテキスト表示領域20aに合成されている。
図13Aによると、遠隔操作装置5が操作され「そろそろセールの時期か」というメッセージ情報が入力されている。入力されたメッセージ情報は遠隔操作装置5からカラオケ装置4に送信され、図13Bに示すように背景画像のテキスト表示領域20bに合成されている。一方、背景画像のテキスト表示領域20cにはメッセージ情報が入力されなかったため、新譜に関する広告情報が合成されている。
図14Aによると、遠隔操作装置5にメッセージ情報が入力されていない。したがって、図14Bに示すように背景画像のテキスト表示領域20d及び20eには新譜に関する広告情報が合成されている。
【0064】
以上の通り、実施の形態1は、背景画像の一覧をサムネイルで表示することにより背景画像の進行を予めユーザに示し、事前にメッセージ情報を書き込む実施形態である。
【0065】
図15から図17は、遠隔操作装置が受け付けたメッセージ情報又は予めカラオケ装置が記憶している広告情報を背景画像内に表示する処理の流れを示すフローチャートである。
遠隔操作装置5の制御部50は、記憶部53から選曲案内情報を読み出し、表示装置57を介してその選曲案内情報をタッチパネル58上に表示させる(ステップS11)。上述したとおり、遠隔操作装置5の記憶部53には、カラオケ装置4の楽曲データベース43aに記憶された楽曲データそれぞれに対応して、曲名、アーティスト名等の選曲案内情報が楽曲ID毎に記憶されている。
制御部50は、タッチパネル58上に表示された選曲案内情報に従って、ユーザが遠隔操作装置5のタッチパネル58を操作して入力した楽曲を受け付ける(ステップS12)。
制御部50は、入力された楽曲の楽曲IDを含む楽曲要求データをカラオケ装置4に送信する(ステップS13)。
【0066】
カラオケ装置4の制御部40は、遠隔操作装置5から送信された楽曲IDを含む楽曲要求データを受信し(ステップS14)、その楽曲要求データを中央装置1へ送信する(ステップS15)。
【0067】
中央装置1の制御部10は、カラオケ装置4から送信された楽曲要求データを受信し(ステップS16)、受信した楽曲データに含まれる楽曲IDに対応する楽曲データ及び背景画像データを記憶装置13の楽曲データベース13b及び背景画像データベース13cそれぞれから読み出す。次いで、制御部10は、読み出した楽曲データ及び背景画像データを、楽曲要求元のカラオケ装置4へ送信する(ステップS17)。
【0068】
カラオケ装置4の制御部40は、中央装置1から送信された楽曲データ及び背景画像データを受信し(ステップS18)、カラオケ装置4の記憶装置43に設けられた楽曲データベース43a及び背景画像データベース43bそれぞれに記憶させる。楽曲データベース43a及び背景画像データベース43bでは、楽曲データとその楽曲ID、及び背景画像データと背景画像IDは、それぞれ関連づけられて記憶される。
制御部40は、遠隔操作装置5から送信された楽曲IDに基づき、背景画像データベース43bからその楽曲IDと対応付けられた背景画像IDと背景画像データとを読み出し、遠隔操作装置5に送信する(ステップS19)。背景画像は図6に示した通りである。前述した通り、背景画像内には1又は複数のテキスト表示領域が予め設定されている。
【0069】
遠隔操作装置5の制御部50は、カラオケ装置4から送信された背景画像IDと背景画像データとを受信し(ステップS20)、それらを用いてその背景画像のサムネイル一覧を作成し、RAM52に記憶させる(ステップS21)。
制御部50は、タッチパネル58を介してユーザからサムネイル表示の指示を受け付けた場合、RAM52からサムネイル一覧を読み出し、表示装置57にサムネイル一覧を表示させる(ステップS22)。サムネイル一覧は図9に示した通りである。
【0070】
表示装置57には、遠隔端末装置5を用いてユーザが選曲入力した一つの楽曲IDの楽曲に対応付けられた背景画像のサムネイル一覧が左右及び上下に並べて表示されている。
【0071】
制御部50は、ユーザは背景画像のサムネイル一覧を確認した後、メッセージ情報を合成する1又は複数のサムネイルの選択を受け付ける(ステップS23)。
次いで、制御部50は、ユーザの指示に従い、メッセージ入力画面を表示装置57に表示させ、メッセージ入力画面に含まれる文字ボタンが操作されることによりメッセージ情報が受け付けられたかどうかを判定する(ステップS24)。
メッセージ情報が受け付けられた場合(ステップS24:YES)、制御部50は、入力されたメッセージ情報とそのメッセージ情報が合成される背景画像の背景画像IDを一旦RAM52に記憶する。
制御部50は、カラオケ演奏が始まって所定の時間が経過すると、RAM52からメッセージ情報及び背景画像IDを読み取り、カラオケ装置4に送信する(ステップS25)。
カラオケ装置4の制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、背景画像IDに対応付けられたテキスト表示領域の座標情報を取得する(ステップS26)。
制御部40は、取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、そのテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS27)、画像表示装置46fに表示する(ステップS28)。
【0072】
一方、メッセージ情報が所定時間経過しても受け付けられない場合(ステップS24:NO)、即ち、ユーザがメッセージ情報を入力していない場合、背景画像内のテキスト表示領域にはメッセージ情報は表示されないが、その代わりに、広告情報が表示されるものとする。即ち、カラオケ装置4の制御部40は、テキスト表示領域にメッセージ情報が入力されていない場合、広告データベース43cから新譜情報、選曲ランキング、カラオケ店舗の広告情報を読み出す(ステップS30)。
制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、背景画像IDに対応付けられたテキスト表示領域の座標情報を取得する(ステップS31)。
制御部40は、取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、そのテキスト表示領域に広告情報を合成し(ステップS32)、画像表示装置46fに表示する(ステップS33)。
【0073】
実施の形態2
遠隔操作装置5は、楽曲毎に各背景画像が表示されるまでの時間を示す時間情報を記憶している。そこで実施の形態2では、楽曲の進行に合わせて、各背景画像が何秒後に画像表示装置46fに表示されるかをユーザに示す構成をとる。
【0074】
図18は、カラオケ演奏の開始後に遠隔操作装置に表示される背景画像選択用画面の一例を示す説明図である。
背景画像選択用画面の上部には、複数のサムネイルを含むウインドウ画面80が設けられている。ウインドウ画面80内にはサムネイルが横一列に配置されている。画像表示装置46fには左側のサムネイルに対応する背景画像から右側のサムネイルに対応する背景画像の順に画像表示装置46fに表示される。また、横スクロールバーを操作することによりウインドウ画面80内のサムネイルを右方向にスクロールすることができる。また、画像表示装置46fでの表示が終わった背景画像のサムネイルはウインドウ画面80内から削除される。
【0075】
図において、サムネイル80aの下には「50秒後に表示」、背景画像80bの下には「1分30秒後に表示」、背景画像80cの下には「2分25秒後に表示」という時間情報が表示されている。これらの時間情報は、背景画像が画像表示装置46fに表示されるまでの時間を示す。メッセージ情報を入力するユーザは、ウインドウ画面80内に表示されているサムネイル及びそのサムネイルに対応する時間情報を参考にして、ウインドウ画面80内のサムネイルの中から一つのサムネイルを選択する。選択されたサムネイルは、メッセージ情報を書き込む背景画像に対応する。尚、サムネイルの選択はタッチペンを用いた指定により行える。
【0076】
図19は、背景画像選択用画面にて選択された背景画像に対してメッセージ情報を入力するためのメッセージ情報入力画面の一例を示す説明図である。
メッセージ情報入力画面の左上には、背景画像選択用画面にて選択された背景画像のサムネイルが表示され、同画面の右上には、その背景画像が画像表示装置46fに表示されるまでの時間が表示される。それ以外の画面レイアウトは、図11に示したメッセージ情報入力画面と同様である。メッセージ情報を入力するユーザは、メッセージ情報入力画面の右上に表示されている時間を確認して、背景画像が画像表示装置46fに表示される前に、メッセージ情報を入力し、カラオケ装置4への送信を完了させる。
【0077】
図20は、遠隔操作装置の記憶部に設けられたサムネイルデータベースの一例を模式的に示す説明図である。
遠隔操作装置5の制御部50は、サムネイルデータベースに記憶されている情報を参照して上述のサムネイルの表示を制御する。
【0078】
図20に示すサムネイルデータベースのレコードレイアウトは、複数の列、例えば「楽曲ID」列、「サムネイルID」列、「テキスト表示領域」列、「表示時間帯」列等で構成されており、「楽曲ID」列と他の列とは対応付けて記憶されている。図20に示す例では、楽曲IDが「01」の楽曲とサムネイルIDが「0101」〜「0120」のサムネイルが対応付けられている。これは、楽曲IDが「01」である楽曲の演奏中に20個のサムネイルがウインドウ画面80内に表示されることを示す。更に、サムネイルIDが「0101」〜「0120」の各サムネイルにはテキスト表示領域と表示時間帯が対応付けられている。例えば、サムネイルIDが「0101」であるサムネイルの場合、テキスト表示領域は(x1、y1)〜(x2、y2)であり、表示時間帯は0分0秒〜0分30秒である。これは、そのサムネイルには(x1、y1)〜(x2、y2)の座標情報により定義される矩形のテキスト表示領域が一つ含まれており、更に、そのサムネイルに対応する背景画像が画像表示装置46fに表示されている時間は曲の開始時刻から30秒間であることを示す。遠隔操作装置5の制御部50は、サムネイルデータベースから上記の情報を読み出し、読み出した情報に従って表示装置57の制御を行う。
【0079】
図21は、遠隔操作装置でのメッセージ情報の受け付けに関わる処理の流れを示すフローチャートである。
遠隔操作装置5の制御部50は、楽曲の演奏が開始されると、サムネイルデータベース内の「楽曲ID」列及び「サムネイルID」列を参照して、その楽曲に対応し表示可能なサムネイルをRAM52から読み出す(ステップS50)。また、制御部50は、サムネイルデータベース内の「表示時間帯」列を参照して、サムネイルに対応する背景画像がカラオケ装置4の表示装置46fに表示されるまでの時間(残り時間)をサムネイル毎に算出する(ステップS51)。
【0080】
次いで、制御部50は、ステップS50で読み出したサムネイル及びステップS51で算出した時間を上述した背景画像選択用画面に表示する(ステップS52)。
制御部50は、遠隔操作装置5のユーザによる背景画像の選択を受け付けたか否かを判定し(ステップS53)、選択を受け付けた場合(ステップS53:YES)、ステップS54の処理に進み、選択を受け付けない場合(ステップS53:NO)、ステップS51の処理に戻る。
選択を受け付けた場合、制御部50は、メッセージ情報を受け付け(ステップS54)、受け付けたメッセージ情報及び選択されたサムネイルに対応する背景画像の背景画像IDをカラオケ装置4に送信する(ステップS55)。
メッセージ情報及び背景画像IDを受信したカラオケ装置4は、その背景画像IDを有する背景画像のテキスト表示領域にメッセージ情報を合成する。
【0081】
実施の形態2では、遠隔操作装置5は、楽曲の演奏が開始されてから各背景画像が表示されるまでの時間を示す時間情報を各背景画像のサムネイルと共に表示装置57に表示する。したがって、遠隔操作装置5のユーザは、その時間情報及びサムネイルを確認しながらメッセージ情報を入力することができる。
【0082】
実施の形態3
実施の形態3に係るカラオケシステムは、カラオケ装置にタッチパネルディスプレイが設けられ、該タッチパネルディスプレイでメッセージ情報の入力を受け付け、メッセージを合成した背景画像を表示する点が、実施の形態1と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。
図22は、実施の形態3に係るカラオケ装置4の構成例を示すブロック図である。実施の形態3に係るカラオケ装置4は、実施の形態1と同様の構成であり、更にタッチパネルディスプレイ46gを備える。タッチパネルディスプレイ46gは、バスに接続されており、背景画像等を表示する表示部46hと、該表示部46hの前面に配され、文字列データを受け付けるタッチパネル46iとを有する。表示部46hによる画像表示及びタッチパネル46iによる文字列データの受け付け処理は、制御部40によって行われる。
【0083】
図23乃至図25は、実施の形態3におけるメッセージ情報の表示に係る制御部40の処理手順を示したフローチャート、図26は、実施の形態3におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。ここでは、カラオケ曲の演奏を開始するところから、メッセージ情報の表示に係る処理を説明する。
【0084】
制御部40は、ユーザによって指定され、中央装置11から送信された楽曲データ、及び該楽曲データに対応する背景画像データの再生を開始する(ステップS71)。そして、制御部40は、再生している楽曲の楽曲IDに対応付けられた背景画像ID及び背景画像データを遠隔操作装置5へ送信する(ステップS72)。なお、ここで送信される背景画像データは、背景画像のサムネイル画像のデータであれば良い。もちろん、背景画像データそのものを遠隔操作装置5へ送信しても良い。
【0085】
遠隔操作装置5の制御部50は、カラオケ装置4から送信された背景画像ID及び背景画像データを受信する(ステップS73)。受信した背景画像ID及び背景画像データは、RAM52が記憶する。
【0086】
制御部50は、タッチパネル58の操作状態を監視しており、ユーザからサムネイル表示の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS74)。サムネイル表示の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS74:YES)、制御部50は、ステップS73で受信した背景画像データに基づいて、背景画像のサムネイル一覧を作成し(ステップS75)、作成したサムネイル一覧を表示装置57に表示させる(ステップS76)。
【0087】
次いで、制御部50は、タッチパネル58にて、メッセージ情報を合成する1又は複数のサムネイルの選択を受け付ける(ステップS77)。メッセージ情報が入力された場合、制御部50は、受け付けたメッセージ情報、及び該メッセージ情報が合成される背景画像の背景画像IDをカラオケ装置4へ送信する(ステップS78)。
【0088】
カラオケ装置4の制御部40は、遠隔操作装置5から送信されたメッセージ情報及び背景画像IDを受信する(ステップS79)。
【0089】
一方、カラオケ装置4の制御部40は、自身のタッチパネル46iの操作状態を監視しており、ユーザからサムネイル表示の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS80)。なお、説明の便宜上、図23及び図24では、ステップS79の処理を終えた場合、又はステップS74でサムネイル表示の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS74:NO)、制御部40によってステップS80の処理が実行される処理が描かれているが、言うまでも無く、遠隔操作装置5によるメッセージ情報の受け付け処理と、後述するカラオケ装置4によるメッセージ情報の受け付け処理とを逆順で、又は並行的に行っても良い。
【0090】
サムネイル表示の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS80:YES)、背景画像データに基づいて、背景画像のサムネイル一覧を作成し(ステップS81)、作成したサムネイル一覧を表示部46hに表示させる(ステップS82)。そして、制御部40は、タッチパネル46iにて、メッセージ情報を合成する1又は複数のサムネイルの選択を受け付ける(ステップS83)。なお、メッセージ情報が入力された場合、制御部40は、受け付けたメッセージ情報と、該メッセージ情報が合成される背景画像の背景画像IDとを紐付けてRAM42に記憶させる。
【0091】
ステップS83の処理を終えた場合、又はステップS80でサムネイル表示の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS80:NO)、制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、背景画像IDを用いてテキスト表示領域の座標情報を取得する(ステップS84)。次いで、制御部40は、再生される背景画像に合成すべきメッセージ情報があるか否かを判定する(ステップS85)。具体的には、制御部40は、再生される背景画像の背景画像IDに紐付けられたメッセージ情報をRAM42が記憶しているか否かを判定する。つまり、制御部40は、遠隔操作装置5又はカラオケ装置4のいずれかで受け付けたメッセージ情報があるかどうかを判定している。
【0092】
メッセージ情報ありと判定した場合(ステップS85:YES)、制御部40は、ステップS84で取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、そのテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS86)、画像表示装置46fに表示する(ステップS87)。
【0093】
次いで、制御部40は、テキスト表示領域にメッセージ情報を合成したときの文字の大きさが所定ポイント超であるか否かを判定する(ステップS88)。所定ポイントは、テキスト表示領域内にメッセージ情報の文字列を合成し、カラオケ装置4の表示部46hに表示した場合に、該文字列が小さくなり過ぎて、ユーザがメッセージを確認し難くなるような文字の大きさを示す値である。
【0094】
テキスト表示領域にメッセージ情報を合成したときの文字の大きさが所定ポイント以下であると判定した場合(ステップS88:NO)、制御部40は、テキスト表示領域を拡大し(ステップS89)、図26に示すように、拡大したテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS90)、カラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS91)。ステップS88で、メッセージ情報の文字が所定ポイント超であると判定した場合(ステップS88:YES)、制御部40は、標準のテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS90)、カラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS91)。
【0095】
ステップS85でメッセージ情報が無いと判定した場合(ステップS85:NO)、制御部40は、広告データベース43cから新譜情報、選曲ランキング、カラオケ店舗の広告情報を読み出す(ステップS92)。そして、制御部40は、ステップS84で取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、特定されたテキスト表示領域に広告情報を合成する(ステップS93)。次いで、制御部40は、広告情報が合成された背景画像を、画像表示装置46fに表示する(ステップS94)。
【0096】
次いで、制御部40は、テキスト表示領域に広告情報を合成したときの広告文字の大きさが所定ポイント超であるか否かを判定する(ステップS95)。所定ポイントは、テキスト表示領域内に広告情報の文字列を合成し、カラオケ装置4の表示部46hに表示した場合に、該文字列が小さくなり過ぎて、ユーザが広告情報を確認し難くなるような文字の大きさを示す値である。
【0097】
テキスト表示領域に広告情報を合成したときの文字の大きさが所定ポイント以下であると判定した場合(ステップS95:NO)、制御部40は、テキスト表示領域を拡大し(ステップS96)、拡大したテキスト表示領域に広告情報を合成し(ステップS97)、カラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS98)。ステップS95で、広告情報の文字が所定ポイント超であると判定した場合(ステップS95:YES)、制御部40は、標準のテキスト表示領域に広告情報を合成し(ステップS97)、カラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS98)。
【0098】
メッセージ情報又は広告情報の表示に係るステップS91又はステップS98の処理を終えた場合、制御部40は、楽曲再生が終了したか否かを判定する(ステップS99)。楽曲再生が終了していないと判定した場合(ステップS99:NO)、制御部40は、処理をステップS72へ戻し、メッセージ情報及び広告情報の表示処理を実行する。楽曲再生が終了したと判定した場合(ステップS99:YES)、制御部40は処理を終える。
【0099】
このように、実施の形態3に係るカラオケシステムによれば、ユーザは、遠隔操作装置5だけでは無く、カラオケ装置4のタッチパネルディスプレイ46gを用いてメッセージ情報を入力し、画像表示装置46fと、カラオケ装置4の表示部46hとの両方にメッセージ情報を表示することができる。
【0100】
また、メッセージ情報又は広告情報が合成された背景画像をカラオケ装置4の表示部46hに表示する場合、テキスト表示領域を拡大して文字を大きく表示するように構成してあるため、カラオケ装置4の表示部46hの大きさが画像表示装置46fに比べて小さくても、図26に示すように、見やすい文字の大きさでメッセージ情報及び広告情報を表示することができる。
なお、また、実施の形態3は、実施の形態1の変形例としてカラオケ装置4のタッチパネルディスプレイ46gを用いて文字情報の受け付け、表示を行う例を説明したが、同様にして、実施の形態2についてもカラオケ装置4のタッチパネルディスプレイ46gにて文字情報の受け付け、表示処理を実行するように構成しても良い。
【0101】
実施の形態4
実施の形態4に係るカラオケシステムは、メッセージ情報及び広告情報の表示方法が実施の形態3と異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。カラオケ装置4の構成は、実施の形態3と同様である。
【0102】
図27及び図28は、実施の形態4におけるメッセージの表示に係る制御部40の処理手順を示したフローチャート、図29及び図30は、実施の形態4におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。ここでは、カラオケ曲の演奏が開始され、背景画像にメッセージ情報又は広告情報を合成して表示する部分の処理手順を説明する。具体的には、図24のステップS83の処理を終えた後、制御部40がステップS111〜126の処理を実行する例を説明する。ステップS71〜83までの処理は実施の形態3と同様である。
【0103】
カラオケの楽曲を開始し、メッセージ情報の受け付け処理を終えた制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、再生している背景画像の背景画像IDを用いてテキスト表示領域の座標情報を取得する(ステップS111)。また、制御部40は、広告データベース43cから広告情報を読み出す(ステップS112)。
【0104】
次いで、制御部40は、再生される背景画像に合成すべきメッセージ情報があるか否かを判定する(ステップS113)。合成すべきメッセージ情報があると判定した場合ステップS113:YES)、制御部40は、広告データベース43cを検索し、合成すべき広告情報があるか否かを判定する(ステップS114)。なお、表示する広告情報が常に用意されている場合、ステップS114の処理は不要である。
【0105】
合成すべき広告情報があると判定した場合(ステップS114:YES)、制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、背景画像IDに対応付けられたテキスト表示領域が複数存在するか否かを判定する(ステップS115)。テキスト表示領域が複数では無いと判定した場合、つまり、テキスト表示領域が一つしか無いと判定した場合(ステップS115:NO)、制御部40は、ステップS111で取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、特定されたテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS116)、メッセージ情報が合成された背景画像を画像表示装置46fに表示する(ステップS117)。また、制御部40は、テキスト表示領域に広告情報を合成し(ステップS118)、広告情報が合成された背景画像をカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS119)。ステップS116〜ステップS119の処理により、メッセージ情報と、広告情報とが存在し、テキスト表示領域が一つしか無い場合、図29に示すように、画像表示装置46fには、メッセージ情報が合成された背景画像が表示され、カラオケ装置4の表示部46hには、広告情報が合成された背景画像が表示される。
【0106】
図27に戻り、ステップS115で、テキスト表示領域が複数存在すると判定した場合(ステップS115:YES)、制御部40は、ステップS111で取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、特定された複数のテキスト表示領域にメッセージ情報及び広告情報を合成し(ステップS120)、各情報が合成された背景画像を画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS121)。ステップS120〜S121の処理により、メッセージ情報と、広告情報とが存在し、テキスト領域が複数存在する場合、図30に示すように、一部のテキスト表示領域にはメッセージ情報が合成され、他のテキスト表示領域には広告情報が合成された背景画像が画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示される。
【0107】
一方、ステップS114で広告情報が無いと判定した場合(ステップS114)、制御部40は、ステップS111で取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、特定されたテキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS122)、メッセージ情報が合成された背景画像を、画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS123)。
【0108】
また、ステップS113で、メッセージ情報が無いと判断した場合(ステップS113:NO)、制御部40は、広告情報データベースを検索し、合成すべき広告情報があるか否かを判定する(ステップS124)。なお、表示する広告情報が常に用意されている場合、ステップS124の処理は不要である。
【0109】
広告情報があると判定した場合(ステップS124:YES)、制御部40は、ステップS111で取得した座標情報に基づきテキスト表示領域を特定し、特定されたテキスト表示領域に広告情報を合成し(ステップS125)、広告情報が合成された背景画像を画像表示装置46f及び表示部46hに表示する(ステップS126)。
【0110】
ステップS124で広告情報が無いと判定した場合(ステップS124:NO)、ステップS119、ステップS121、ステップS123、又はステップS126の処理を終えた場合、制御部40は、楽曲再生が終了したか否かを判定する(ステップS127)。楽曲再生が終了していないと判定した場合(ステップS127:NO)、制御部40は、実施の形態3と同様、処理をステップS72へ戻し、メッセージ情報及び広告情報の表示処理を実行する。楽曲再生が終了したと判定した場合(ステップS127:YES)、制御部40は処理を終える。
【0111】
実施の形態4に係るカラオケシステムによれば、合成して表示すべきメッセージ情報と、広告情報とがあるにも拘わらず、テキスト表示領域の数が一つであるような場合、メッセージ情報が合成された背景画像を画像表示装置46fに表示し、広告情報が合成された背景画像をカラオケ装置4の表示部46hに表示することができる。
【0112】
なお、メッセージ情報が合成された背景画像をカラオケ装置4の表示部46hに表示し、広告情報が合成された背景画像を画像表示装置46fに表示しても良い。
【0113】
また、カラオケ装置4の表示部46hにメッセージ情報又は広告情報を表示する場合、実施の形態3と同様、テキスト表示領域を拡大して、メッセージ情報又は広告情報を合成するように構成しても良い。
【0114】
更に、カラオケ装置4の表示部46hにメッセージ情報又は広告情報を表示するときに、文字が所定ポイント以下になるような場合、広告情報又はメッセージ情報をスクロール表示させるように構成しても良い。
【0115】
更にまた、画像表示装置46f又はカラオケ装置4の表示部46hのいずれにメッセージ情報又は広告情報を優先的に表示すべきかを示す優先順位情報をカラオケ装置4が受け付け、受け付けた優先順位情報に従って、画像表示装置46f又はカラオケ装置4の表示部46hのいずれかにメッセージ情報と、広告情報とを表示するように構成しても良い。また、テキスト表示領域が一つしか無い場合に、メッセージ情報及び広告情報を順次表示するように構成しても良い。
【0116】
実施の形態5
図31は、演奏の早送り又は停止時におけるメッセージの表示に係る制御部40の処理手順を示したフローチャート、図32〜34は、演奏の早送り又は停止時におけるメッセージの表示方法を示す説明図である。ここでは、カラオケ曲の演奏が開始された後、カラオケ楽曲の早送り、演奏停止処理が行われた場合のメッセージ情報の表示に係る処理手順を説明する。具体的には、図25のステップS98の処理を終えた後、制御部40がステップS151〜161の処理を実行する例を説明する。ステップS71〜98までの処理は実施の形態3と同様である。
【0117】
カラオケ装置4の制御部40は、遠隔操作装置5に対する操作内容を、通信部44を介して監視しており、遠隔操作装置5に早送りの指示が入力されたか否かを判定する(ステップS151)。早送りの操作が入力されたと判定した場合(ステップS151:YES)、制御部40は、早送りされた背景画像に合成すべきメッセージ情報があるか否かを判定する(ステップS152)。具体的には、制御部40は、再生される背景画像の背景画像IDに紐付けられたメッセージ情報をRAM42が記憶しているか否かを判定する。
【0118】
背景画像に合成すべきメッセージ情報があると判定した場合(ステップS152:YES)、制御部40は、合成すべきであったメッセージ情報の一覧を作成し(ステップS153)、図32に示すように、メッセージ情報の一覧をカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS154)。つまり、早送り再生されたために、背景画像に合成して表示できなかったメッセージ情報を一覧にしてカラオケ装置4の表示部46hに表示する。
【0119】
メッセージ情報が無いと判定した場合(ステップS152:NO)、制御部40は、広告データベース13dから広告情報を読み出し(ステップS155)、図33に示すように、読み出した広告情報をカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS156)。
【0120】
ステップS154又はステップS156の処理を終えた場合、制御部40は、早送りされているカラオケ楽曲の演奏が再開されたか否かを判定する(ステップS157)。演奏が再開されていないと判定した場合(ステップS157:NO)、制御部40は処理をステップS152へ戻す。演奏が再開されたと判定した場合(ステップS157:YES)、又はステップS151で早送りされていないと判定した場合(ステップS151:NO)、制御部40は、遠隔操作装置5に演奏停止の指示が入力されたか否かを判定する(ステップS158)。演奏停止の指示が入力されたと判定した場合(ステップS158:YES)、制御部40は、未表示メッセージの一覧を作成し(ステップS159)、図34に示すように、作成した未表示メッセージの一覧をカラオケ装置4の表示部46hに表示し(ステップS160)、処理を終える。なお、既に表示したメッセージ情報を、未表示のメッセージ情報と共に表示するように構成しても良い。また、既表示のメッセージ情報と、未表示のメッセージ情報を表示する場合、既表示のものと、未表示のものを異なる表示態様で表示するように構成すると良い。
【0121】
ステップS158で演奏停止の指示が入力されていないと判定した場合(ステップS158:NO)、制御部40は、楽曲再生が終了したか否かを判定する(ステップS161)。楽曲再生が終了していないと判定した場合(ステップS161:NO)、制御部40は、実施の形態3と同様、処理をステップS72へ戻し、メッセージ情報及び広告情報の表示処理を実行する。楽曲再生が終了したと判定した場合(ステップS161:YES)、制御部40は処理を終える。
【0122】
実施の形態5に係るカラオケシステムによれば、メッセージ情報が入力されたものの、カラオケ楽曲の早送り又は演奏停止によって、背景映像に合成される機会を失ったメッセージ情報を、カラオケ装置4の表示部46hに表示することができる。
【0123】
なお、上述の実施の形態では、メッセージ情報の一覧を表示する例を説明したが、メッセージ情報をスライドショー形式で表示するように構成しても良い。
また、メッセージ情報の一覧を、画像表示装置46fに表示しても良い。
【0124】
実施の形態6
図35及び図36は、実施の形態6におけるメッセージ情報の表示に係る制御部40の処理手順を示したフローチャート、図37は、実施の形態6におけるメッセージ情報の表示方法を示す説明図である。ここでは、カラオケ曲の演奏が開始され、背景画像にメッセージ情報又は広告情報を合成して表示する部分の処理手順を説明する。具体的には、図24のステップS83の処理を終えた後、制御部40がステップS211〜228の処理を実行する例を説明する。ステップS71〜83までの処理は実施の形態3と同様である。
【0125】
カラオケの楽曲を開始し、メッセージ情報の受け付け処理を終えた制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、再生している背景画像の背景画像IDを用いてテキスト表示領域の座標情報を取得する(ステップS211)。
【0126】
次いで、制御部40は、再生される背景画像に合成すべきメッセージ情報があるか否かを判定する(ステップS212)。合成すべきメッセージ情報があると判定した場合ステップS212:YES)、制御部40は、背景画像データベース43bを検索し、背景画像IDに対応付けられたテキスト表示領域の数を特定し、メッセージ情報の数がテキスト表示領域の数よりも多いか否かを判定する(ステップS213)。例えば、一つのテキスト表示領域しか存在しない背景画像に対して、複数人のユーザからメッセージ情報を受け付けたような場合、メッセージ情報の数が、テキスト表示領域の数よりも多くなる。
【0127】
メッセージ情報の数がテキスト表示領域の数よりも多いと判定した場合(ステップS213:YES)、制御部40は、テキスト表示領域に一部のメッセージ情報を合成し(ステップS214)、前記一部のメッセージ情報が合成された背景画像を画像表示装置46fに表示する(ステップS215)。次いで、制御部40は、テキスト表示領域に他のメッセージ情報を合成し(ステップS216)、前記他のメッセージ情報が合成された背景画像をカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS217)。メッセージ情報を表示するテキスト表示領域の数が足りない場合であっても、ステップS214〜ステップS217の処理によって、図37に示すように、一部のメッセージ情報は画像表示装置46fに表示され、他のメッセージ情報はカラオケ装置4の表示部46hに表示される。なお、図37では、2つのメッセージをそれぞれ、画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示する例を説明したが、メッセージ情報が3つ以上の場合、テキスト表示領域が2つ以上の場合でも同様にして、メッセージ情報を振り分けて表示すると良い。
【0128】
ステップS213でメッセージの数がテキスト表示領域数以下であると判定した場合(ステップS213:NO)、制御部40は、メッセージ情報の数がテキスト表示領域の数と等しいか否かを判定する(ステップS218)。メッセージ情報の数と、テキスト表示領域の数とが等しいと判定した場合(ステップS218:YES)、制御部40は、テキスト表示領域にメッセージ情報を合成し(ステップS219)、メッセージ情報が合成された背景画像を画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS220)。
【0129】
ステップS218でメッセージの数がテキスト表示領域の数と等しくないと判定した場合(ステップS218:NO)、制御部40は、テキスト表示領域の数が、メッセージ情報の数よりも大きいか否かを判定する(ステップS221)。テキスト表示領域の数が、メッセージ情報の数よりも大きいと判定した場合(ステップS221:YES)、制御部40は、広告データベース43cから広告情報を読み出し(ステップS222)、テキスト表示領域にメッセージ情報及び広告情報を合成し(ステップS223)、各情報が合成された背景画像を画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS224)。
【0130】
一方、図35に示すステップS212でメッセージ情報が無いと判定した場合(ステップS212:NO)、図36に示すように制御部40は、広告データベース43cから広告情報を読み出し(ステップS225)、テキスト表示領域に広告情報を合成し(ステップS226)、広告情報が合成された背景画像を画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hに表示する(ステップS227)。
【0131】
ステップS221でテキスト表示領域の数がメッセージ情報の数よりも少ないと判定した場合(ステップS221:NO)、ステップS217、ステップS220、ステップS224、又はステップS227の処理を終えた場合、制御部40は、楽曲再生が終了したか否かを判定する(ステップS228)。楽曲再生が終了していないと判定した場合(ステップS228:NO)、制御部40は、実施の形態3と同様、処理をステップS72へ戻し、メッセージ情報及び広告情報の表示処理を実行する。楽曲再生が終了したと判定した場合(ステップS228:YES)、制御部40は処理を終える。
【0132】
実施の形態6に係るカラオケシステムによれば、一つのテキスト表示領域に対して複数のメッセージ情報を受け付けた場合、一のメッセージ情報が合成された背景画像を画像表示装置46fに表示し、他のメッセージ情報が合成された背景画像をカラオケ装置4の表示部46hにそれぞれ表示することができる。
【0133】
実施の形態7
図38及び図39は、メッセージ情報の表示に係る制御部40の処理手順を示したフローチャート、図40は、実施の形態7に係るサムネイル表示画面の一例を示す説明図である。ここでは、メッセージ情報の受け付けに係る処理部分を説明する。具体的には、実施の形態3のステップS73〜84の処理に代えて、後述するステップS251〜266の処理を実行する。
【0134】
遠隔操作装置5の第2制御は、カラオケ装置4から送信された背景画像ID及び背景画像データを受信する(ステップS251)。受信した背景画像ID及び背景画像データは、RAM52が記憶する。
【0135】
制御部50は、タッチパネル58の操作状態を監視しており、ユーザからサムネイル表示の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS252)。サムネイル表示の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS252:YES)、制御部50は、登録済みのメッセージ情報をカラオケ装置4に要求する(ステップS253)。
【0136】
カラオケ装置4の制御部40は、遠隔操作装置5からの要求に応じて、登録済みのメッセージ情報、及び該メッセージ情報に対応付けられた背景画像IDを遠隔操作装置5へ送信する(ステップS254)。登録済みのメッセージ情報とは、ステップS253の要求を受け付けたときに、既に遠隔操作装置5又はカラオケ装置4に入力され、カラオケ装置4が記憶しているメッセージ情報を意味する。
【0137】
遠隔操作装置5の制御部50は、カラオケ装置4から送信された登録済みのメッセージ情報及び背景画像IDを受信する(ステップS255)。そして、制御部50は、ステップS251で受信した背景画像データに基づいて、背景画像のサムネイル一覧を作成し(ステップS256)、ステップS255で受信した登録済みメッセージを対応するサムネイル画像に合成する(ステップS257)。次いで、制御部50は、図40に示すように、登録済みメッセージ情報が合成されたサムネイル一覧を表示装置57に表示する(ステップS258)。
【0138】
次いで、制御部50は、タッチパネル58にて、メッセージ情報を合成する1又は複数のサムネイルの選択を受け付ける(ステップS259)。メッセージ情報が入力された場合、制御部50は、受け付けたメッセージ情報、及び該メッセージ情報が合成される背景画像の背景画像IDをカラオケ装置4へ送信する(ステップS260)。
【0139】
カラオケ装置4の制御部40は、遠隔操作装置5から送信されたメッセージ情報及び背景画像IDを受信する(ステップS261)。
【0140】
一方、カラオケ装置4の制御部40は、自身のタッチパネル46iの操作状態を監視しており、ユーザからサムネイル表示の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS262)。なお、説明の便宜上、ステップS261の処理を終えた場合、又はステップS252でサムネイル表示の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS252:NO)、制御部40によってステップS261の処理が実行される処理が描かれている事情は、実施の形態3と同様である。
【0141】
サムネイル表示の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS262:YES)、制御部40は、背景画像のサムネイル一覧を作成し(ステップS263)、登録済みメッセージを対応するサムネイル画像に合成する(ステップS264)。そして、制御部40は、図40に示すように、作成したサムネイル一覧を表示部46hに表示させる(ステップS265)。そして、制御部40は、タッチパネル46iにて、メッセージ情報を合成する1又は複数のサムネイルの選択を受け付ける(ステップS266)。なお、メッセージ情報が入力された場合、制御部40は、受け付けたメッセージ情報と、該メッセージ情報が合成される背景画像の背景画像IDとを紐付けてRAM42に記憶させる。
【0142】
実施の形態7に係るカラオケシステムによれば、一つのテキスト表示領域に対して、複数のメッセージ情報が重複して入力されることを防ぐことができる。
なお、実施の形態7の技術を実施の形態6と組み合わせ、一つのテキスト表示領域に対して、ほぼ同時に複数のメッセージ情報が入力された場合、実施の形態6の技術で、重複して入力されたメッセージ情報を画像表示装置46f及びカラオケ装置4の表示部46hにそれぞれ表示するように構成しても良い。
【0143】
実施の形態8
実施の形態8に係るカラオケシステムは、省電力モードを備える点が上述の実施の形態と異なり、構成及びその他の処理内容は、上述の実施の形態3乃至実施の形態7と同様である。実施の形態8に係るカラオケ装置2が備える表示部46hは、明るさを調整する機能を有する。例えば、表示部46hは、液晶パネルと、該液晶パネルを照明するバックライトとを備え、制御部40は、バックライトへの給電を制御することによって、表示部46hの明るさを調整することができる。省電力モードにある場合、表示部46hに表示する画像にメッセージ情報が含まれていないとき、表示部46hを暗くし、メッセージ情報が含まれているとき、表示部46hを明るくなるよう、表示部46hの動作を制御する。
なお、表示部46hの明るさを変更する例を説明したが、表示部46hに表示する画像にメッセージ情報が含まれていないとき、表示部46hをオフ状態にし、メッセージ情報が含まれているとき、表示部46hをオン状態にするように制御しても良い。
【0144】
尚、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0145】
1 中央装置
2 カラオケ店舗
4 カラオケ装置
5 遠隔操作装置
10 制御部
13 記憶装置
13a ユーザ情報データベース
13b 楽曲データベース
13d 広告データベース
40 制御部
43 記憶装置
43a 楽曲データベース
43b 背景画像データベース
43c 広告データベース
50 制御部
53 記憶部
56 タッチパネルディスプレイ
57 表示装置
58 タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられ対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置において、
文字列データを受信する受信手段
を備え、
前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、
前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてある
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項2】
文字列データを記憶する記憶手段と、
該記憶手段から文字列データを読み出す読み出し手段と
を更に備え、
前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応付けられていない文字列表示領域がある場合、前記読み出し手段により読み出された文字列データに対応する文字列を該文字列表示領域内に表示させるようにしてある
ことを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
【請求項3】
文字列データを受信したか否かを判定する判定手段
を更に備え、
前記表示制御手段は、前記判定手段が否と判定した場合、前記読み出し手段により読み出された文字列データに対応する文字列を前記文字列表示領域内に表示させるようにしてある
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像再生装置。
【請求項4】
複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられた対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置において、
対象物を含む画像を表示する表示部と、
該表示部の前面に配され、文字列データを受け付けるタッチパネルと
を備え、
前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、
前記表示制御手段は、前記タッチパネルが受け付けた文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてある
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
対象物を含む画像の再生を早送りし、又は停止する場合、前記タッチパネルが受け付けた文字列データに対応する文字列を表示させるようにしてある
ことを特徴とする請求項4に記載の画像再生装置。
【請求項6】
複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる画像再生装置を遠隔操作する遠隔操作装置において、
文字列データを受け付ける受け付け手段と、
楽曲に対応付けられた画像データを外部から取得する取得手段と、
該取得手段が取得した画像データに基づき、複数の画像が縮小された複数の縮小画像の一覧を作成する作成手段と、
該作成手段により作成された複数の縮小画像の中から少なくとも一つの縮小画像を選択する選択手段と、
該選択手段により選択された縮小画像に対応する画像と、前記受け付け手段が受け付けた文字列データとを対応付ける手段と、
文字列データを送信する送信手段と
を備えることを特徴とする遠隔操作装置。
【請求項7】
楽曲毎に前記縮小画像に対応する画像が表示される時間に関する情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記送信手段は、前記記憶手段から読み出した時間に関する情報に従って文字列データを送信することを特徴とする請求項6記載の遠隔操作装置。
【請求項8】
複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられ対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置と、該画像再生装置を遠隔操作すると共に、該画像再生装置から送信されたデータを受信する遠隔操作装置とを備える画像再生システムにおいて、
前記遠隔操作装置は、
文字列データを受け付ける受け付け手段と、
受け付けた文字列データを前記画像再生装置に送信する手段と
を備え、
前記画像再生装置は、
前記遠隔操作装置から送信された文字列データを受信する受信手段を備え、
前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、
前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてある
ことを特徴とする画像再生システム。
【請求項9】
複数の楽曲のうちから選択された楽曲を出力させる手段及び楽曲の出力と併行して該楽曲に対応付けられ対象物を含む画像の表示を制御する表示制御手段を備える画像再生装置と、該画像再生装置を遠隔操作すると共に、該画像再生装置から送信されたデータを受信する遠隔操作装置とを備える画像再生システムにおいて、
前記画像再生装置は、
前記遠隔操作装置から送信された文字列データを受信する受信手段
を備え、
前記画像に含まれる対象物の少なくとも一つには、文字列データに対応する文字列の表示が可能な文字列表示領域が予め設定されており、
前記表示制御手段は、前記受信手段が受信した文字列データに対応する文字列を、対象物に設定された文字列表示領域内に表示させるようにしてあり、
前記遠隔操作装置は、
文字列データを受け付ける受け付け手段と、
楽曲に対応付けられた画像データを前記画像再生装置から取得する取得手段と、
該取得手段が取得した画像データに基づき、複数の画像が縮小された複数の縮小画像の一覧を作成する作成手段と、
該作成手段により作成された複数の縮小画像の中から少なくとも一つの縮小画像を選択する選択手段と、
該選択手段により選択された縮小画像に対応する画像と、前記受け付け手段が受け付けた文字列データとを対応付ける手段と、
文字列データを前記画像再生装置に送信する手段と
を備えることを特徴とする画像再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2012−93747(P2012−93747A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218125(P2011−218125)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】