画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置
【課題】ウェブページに表示されている画像を特定して処理するための画像形成処理プログラム等の提供。
【解決手段】ブラウザアプリケーションは、複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する。ブラウザアプリケーションは、複数のタブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、アクティブ状態のタブ以外のタブを非アクティブ状態のタブとして設定し、アクティブ状態のタブに対応するウェブページを表示画面に表示する。一括表示アプリケーションは、非アクティブ状態のタブの中から、アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する。一括表示アプリケーションは、抽出された非アクティブ状態のタブに対応するウェブページを、アクティブ状態のタブに対応するウェブページと共に、縮小された状態で表示画面上に表示する。
【解決手段】ブラウザアプリケーションは、複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する。ブラウザアプリケーションは、複数のタブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、アクティブ状態のタブ以外のタブを非アクティブ状態のタブとして設定し、アクティブ状態のタブに対応するウェブページを表示画面に表示する。一括表示アプリケーションは、非アクティブ状態のタブの中から、アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する。一括表示アプリケーションは、抽出された非アクティブ状態のタブに対応するウェブページを、アクティブ状態のタブに対応するウェブページと共に、縮小された状態で表示画面上に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを表示するための画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タブブラウザ機能を備えたブラウザが利用されている。タブブラウザ機能は、1つのウィンドウ上で、1ページ1タブ単位でウェブページにアクセスすることが可能な機能である。タブブラウザ機能では、1つのアクティブ状態のタブに対応するウェブページが表示画面上に表示される一方で、他の非アクティブ状態のタブに対応するウェブページは表示画面上に表示されない。また、アクティブ状態のタブは、複数のタブの内から切替可能とされている。
【0003】
特許文献1には、タブブラウザ機能を備えたブラウザにおいて、全てのウェブページを表示画面上に同時に一括表示する技術が開示されている。ウェブページを一括表示する場合には、オリジナルの画像を一定の比率で縮小し、縮小した複数の静止画像を一括表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−122380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で行われるウェブページの一括表示では、非アクティブ状態のタブに対応するウェブページについても、その全てが表示画面上に表示されてしまう。すると利用者は、一括表示された全てのウェブページの中から、利用者が必要とするウェブページを探すことになるため、利用者の負担が増大する場合がある。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に記載の画像処理プログラムは、ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数のタブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、アクティブ状態のタブ以外のタブを非アクティブ状態のタブとして設定し、アクティブ状態のタブに対応するウェブページを表示画面に表示するウェブページ表示手段が機能するコンピュータを、非アクティブ状態のタブの中から、アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出された非アクティブ状態のタブに対応するウェブページを、アクティブ状態のタブに対応するウェブページと共に、縮小された状態で表示画面上に表示する表示手段と、して機能させることを特徴とする。
【0007】
このように構成された画像処理プログラムによって、コンピュータを上記各手段として機能させることにより、非アクティブ状態のタブに対応する少なくとも1つのウェブページのうちから、アクティブ状態のタブに関連するウェブページのみを、表示画面に表示させることができる。ここで、アクティブ状態のタブに対応するウェブページは、利用者が表示を必要としているウェブページであるとみなすことができる。よって、利用者が表示を必要とするウェブページのみを抽出して表示することが可能となるため、利用者の利便性を高めることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の画像処理プログラムでは、第3特定情報群が、第1特定情報と一致する第3特定情報を含んでいる場合には、当該第3特定情報群を、アクティブ状態のタブに関連する特定情報群であるとみなすことができる。そして、当該第3特定情報群に関連する第2特定情報を抽出することによって、アクティブ状態のタブに関連しているタブのみを抽出することが可能となる。ここで、第1特定情報と第3特定情報が「一致する」態様や、第3特定情報と第2特定情報が「一致する」態様には、様々な態様が存在する。すなわち「一致する」とは、特定情報の完全一致に限られず、一部一致を含む概念である。例えば、第1特定情報ないし第3特定情報が階層構造を有する情報(URLなど)である場合には、階層の浅い方の特定情報全体が階層の深い方の特定情報に含まれている場合に、両特定情報が一致すると判断するとしてもよい。
【0009】
また、請求項3に記載の画像処理プログラムでは、ウェブページデータに共通する文字列が含まれているか否かによって、アクティブ状態のタブと非アクティブ状態のタブとが互いに関連しているか否かを判断することができる。よって、より確実に、アクティブ状態のタブに関連する非アクティブ状態のタブを抽出することが可能となる。
【0010】
また、請求項4に記載の画像形成処理プログラムでは、アクティブ状態のタブに関連するウェブページの出力態様のみを、表示画面に表示させることができる。よって、全てのウェブページデータの出力態様を一括表示する場合に比して、同時に表示されるウェブページ数を少なくすることができるため、各々のウェブページの表示サイズを大きくすることが可能となる。これにより、ウェブページデータの出力態様が確認しやすくなるため、利用者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】一括表示アプリケーションの動作フロー(その1)である。
【図3】一括表示アプリケーションの動作フロー(その2)である。
【図4】ウェブブラウザの一例である。
【図5】ウェブページの一例である。
【図6】ウェブページの一例である。
【図7】一括表示ウィンドウの一例である。
【図8】アクティブタブテーブルの一例である。
【図9】第1ブックマークテーブルの一例である。
【図10】第2ブックマークテーブルの一例である。
【図11】一括表示アプリケーションの動作フロー(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、本願に係る実施形態として例示される、通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、PC(Personal Computer)10、MFP(Multifunction Peripheral)51、アクセスポイント62、ウェブサーバ71、を備える。MFP51は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備える多機能周辺装置である。アクセスポイント62は、既知の中継装置である。
【0013】
PC10とアクセスポイント62とは、無線LAN方式により、無線通信を行うことが可能とされている。また、MFP51とアクセスポイント62とは、無線LAN方式により、無線通信を行うことが可能とされている。また、PC10とウェブサーバ71とは、インターネット70を介して通信可能に接続されている。
【0014】
PC10の構成について説明する。PC10は、CPU11、記憶部12、無線LAN送受信部15、無線LANアンテナ部16、キーボード17、モニタ18、マウス19、ネットワークインターフェース22、を主に備えている。
【0015】
CPU11は、記憶部12に記憶されるプログラムや、無線LAN送受信部15を介して送受信される各種信号などに従って、各機能の制御を行う。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(ハードディスク)などが組み合わされて構成されているとしてもよい。
【0016】
無線LAN送受信部15は、無線LANアンテナ部16を介して無線通信を行う。そして、無線LAN送受信部15により、各種のデータを構成するデジタル信号が送受信される。また、ネットワークインターフェース22は、インターネット70を介して、ウェブサーバ71との間で各種の通信を行う。キーボード17は、PC10の各機能を実行するためのキーである。モニタ18は、PC10の各種機能情報を表示する。マウス19は、使用者操作を入力するための既知のデバイスである。
【0017】
記憶部12は、プログラム21を記憶する。CPU11は、記憶部12内のプログラム21に従って処理を実行する。プログラム21は、一括表示アプリケーション21a、ブラウザアプリケーション21b、オペレーティングシステム21eを備えている。
【0018】
一括表示アプリケーション21aは、後述する一括表示処理などを実行させるためのアプリケーションである。また、一括表示アプリケーション21aは、ブラウザアプリケーション21bに組み込まれたプラグインにより実現される拡張機能の一部に相当するアプリケーションである。一括表示アプリケーション21aは、ブラウザアプリケーション21bによって内部的に起動される。
【0019】
ブラウザアプリケーション21bは、ウェブページをモニタ18に表示させるためのアプリケーションである。CPU11は、ブラウザアプリケーション21bに従って処理を実行する。この処理では、ウェブサーバ(例えばウェブサーバ71)からHTML(HyperText Markup Language)データをダウンロードし、HTMLデータ内のデータ参照タグで参照されている参照画像データを参照先からダウンロードする。そしてCPU11は、ダウンロードしたHTMLデータや参照画像データ等を、ブラウザアプリケーション記憶領域23bへ記憶させる。またCPU11は、HTMLデータや参照画像データ等を元にして、ウェブページをモニタ18に表示させる。
【0020】
また、ブラウザアプリケーション21bは、タブブラウザ機能を備えている。タブブラウザ機能は、ウェブサーバからダウンロードした複数のHTMLデータに基づき、複数のHTMLデータが表す複数のウェブページを、モニタ18に切替可能に表示する機能である。具体的には、ブラウザアプリケーション21bは、複数のタブを備える。そして、各タブごとに割り当てられたURL(Uniform Resource Locator)に基づいて、各タブごとにHTMLデータをダウンロードする。また、複数のタブのうちの1つが、利用者によって選択可能とされている。ブラウザアプリケーション21bは、選択されたタブ(アクティブなタブ)に関するウェブページをモニタ18上に表示し、選択されていないタブ(非アクティブなタブ)に関するウェブページはモニタ18上に表示しない。また、アクティブなタブは、切替可能とされている。
【0021】
また、タブブラウザ機能では、1つのタブに対応するウェブページを、複数のページに亘って表示することができる。これにより、ダウンロードされたHTMLデータ容量が大きい場合においても、ウェブページのページ数を増やすことで、全てのページ内容を表示することが可能とされている。
【0022】
また、ブラウザアプリケーション21bは、ブックマーク機能を備えている。ブックマーク機能は、ブックマークフォルダに記憶してある複数のURLをモニタ18に一覧表示し、利用者によるURLの選択を受け付ける機能である。そして、利用者によって選択されたURLのウェブサイトにアクセスし、アクセスしたウェブサイトに関するウェブページをモニタ18に表示する機能である。利用者は、頻繁にアクセスするウェブサイトのURLをブックマークフォルダに記憶させておくことで、当該ウェブサイトにアクセスする際に、URLを直接入力する必要やリンクを辿る必要がなくなるため、利便性が高まる。また、ブックマークフォルダは1つに限られず、複数備えられていてもよい。本実施形態では、第1ブックマークフォルダと第2ブックマークフォルダの2つのフォルダが備えられている場合を例として、以下に説明する。
【0023】
オペレーティングシステム21eは、一括表示アプリケーション21aおよびブラウザアプリケーション21bに共通して利用される基本的な機能を提供するプログラムである。CPU11は、オペレーティングシステム21eに従って、一括表示アプリケーション21aおよびブラウザアプリケーション21bの各々の間での、画像データ等の受け渡しを管理する。
【0024】
また、記憶部12は、ブラウザアプリケーション記憶領域23b、設定記憶領域25、アクティブタブテーブルTB11、第1ブックマークテーブルTB21、第2ブックマークテーブルTB22、を備える。ブラウザアプリケーション記憶領域23bは、ブラウザアプリケーション21b用のインターネットの情報(一時ファイル)を記憶する領域である。ウェブページのデータが、ブラウザアプリケーション記憶領域23bにキャッシュデータとして記憶される。設定記憶領域25は、各種の設定を記憶する領域である。
【0025】
アクティブタブテーブルTB11は、後述する一括表示処理(S20)において取得される、アクティブなタブに関する情報を記憶するテーブルである。図8に、アクティブタブテーブルTB11の一例を示す。アクティブタブテーブルTB11は、アクティブタブ名称401、URL402、キーワード403、を記憶する。アクティブタブ名称401は、アクティブとされているタブの名称である。URL402は、アクティブなタブに対応するHTMLデータを提供するウェブサーバへアクセスするための情報である。キーワード403は、後述するキーワードの選択操作(S18)において、利用者によって選択された文字列である。
【0026】
第1ブックマークテーブルTB21は、第1ブックマークフォルダに登録されるURLを記憶するテーブルである。図9に、第1ブックマークテーブルTB21の一例を示す。第1ブックマークテーブルTB21は、URL番号501、URL502、を記憶する。URL番号501は、複数のURLの各々を識別するための識別番号である。URL502は、HTMLデータを提供するウェブサーバへアクセスするための情報である。
【0027】
また、第2ブックマークテーブルTB22は、第2ブックマークフォルダに登録されるURLを記憶するテーブルである。図10に、第2ブックマークテーブルTB22の一例を示す。第2ブックマークテーブルTB22の構成は、前述した第1ブックマークテーブルTB21の構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0028】
ウェブサーバ71の構成について説明する。ウェブサーバ71は、CPU72、記憶部73、通信部74、を主に備えている。ウェブサーバ71は、ネットワークにおいて、クライアント装置に対し、自身の保持しているHTMLデータや各種機能を提供する装置である。CPU72は、各機能の制御を行う。記憶部73は、各種のHTMLデータ等を記憶する。通信部74は、様々な情報をPC10との間で通信する。
【0029】
本実施形態に係る通信システム1の動作を説明する。一括表示アプリケーション21aが起動されることに応じて、図2のフローが開始される。S12において、CPU11は、アクティブなタブに対応するウェブページを、モニタ18に表示する。
【0030】
アクティブなウェブページを表示する処理について、本実施形態での具体例を説明する。図4は、モニタ18に表示されたウェブブラウザ100の一例を示した図である。ウェブブラウザ100には、ウェブページ101、タブ111ないし114が表示されている。タブ111ないし114は、その順番で一列に並んで表示されている。タブ111は1番目のタブであり、タブ112は2番目のタブであり、タブ113は3番目のタブであり、タブ114は4番目のタブである。図4の例では、タブ111が利用者にクリックされ、アクティブ状態とされている状態を説明している。図4に示す状態では、CPU11は、アクティブなタブ111に対応するURL(http://www.AAA.co.jp/news/file1.html)に基づいてウェブサーバ71からHTMLデータを受信して画像データ化し、ウェブページ101としてモニタ18に表示させている。
【0031】
図2のフローのS14において、CPU11は、ブックマークフォルダへのURL登録操作の入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合(S14:NO)にはS18へ進み、受け付けた場合(S14:YES)にはS16へ進む。S16において、CPU11は、URL登録処理(利用者により選択されたURLをブックマークフォルダへ記憶させる処理)を行う。
【0032】
URL登録処理について、本実施形態での具体例を説明する。本実施形態での説明例では、第1ブックマークフォルダにURLを記憶させる場合を説明する。また、図4に示す画面表示状態において、利用者がタブ111をアクティブとしており、「http://www.AAA.co.jp/」のURLに対応するウェブページを閲覧している場合を説明する。この状態で、利用者は、ウェブブラウザ100に備えられているブックマーク追加ボタン110をクリックする。また利用者は、不図示のユーザインターフェースを用いて、URLの記憶先として第1ブックマークフォルダを選択する。これにより、図9の第1ブックマークテーブルTB21において、URL番号501=「1」の欄に、「http://www.AAA.co.jp/」が記憶される。そして、URL登録処理が終了する。
【0033】
図2のフローのS18において、CPU11は、ウェブページ一括表示のためのキーワードの選択操作を受け付けたか否かを判断する。キーワードの選択操作は、アクティブ状態のタブに対応するHTMLデータの中から、任意の文字列を選択する操作である。選択操作を受け付けていない場合(S18:NO)にはS24へ進み、受け付けた場合(S18:YES)にはS20へ進む。S20において、CPU11は、ウェブページ一括表示処理を行う。
【0034】
(ウェブページ一括表示処理)
図3のフローを用いて、S20で行われるウェブページ一括表示処理について説明する。例として、図4に示す画面表示状態において、ウェブページ一括表示処理が行われる場合を説明する。S116において、CPU11は、S18で選択されたキーワードを、アクティブタブテーブルTB11に一時的に記憶させる。また、アクティブ状態のタブの名称と、アクティブ状態のタブに関するURLを、アクティブタブテーブルTB11に一時的に記憶させる。
【0035】
S117において、CPU11は、利用者により選択されたURLが記憶されているブックマークフォルダが存在するか否かを判断する。ブックマークフォルダが存在しない場合(S117:NO)にはウェブページ一括表示処理を終了し、存在する場合(S117:YES)にはS118へ進む。
【0036】
S118において、CPU11は、複数のブックマークフォルダのうちから、アクティブ状態のタブに関するURLと一致するURLを記憶しているブックマークフォルダを抽出する。
【0037】
S120において、CPU11は、モニタ18に、新たに一括表示ウィンドウ200を表示する。一括表示ウィンドウ200は、表示対象として抽出されたウェブページのサムネイルを、一括表示するためのウィンドウである。S120の段階では、一括表示ウィンドウ200には、まだ何れのサムネイルも表示されていない状態とされる。S122において、CPU11は、ウェブブラウザに並んで表示されている複数のタブのうち、1番目のタブを処理対象として選択する。
【0038】
S124において、CPU11は、S118で抽出されたブックマークフォルダに記憶されているURLの何れかと、S122で処理対象として選択されたタブに関するURLとが、一致するか否かを判断する。一致しない場合(S124:NO)には、S136へ進む。一方、一致する場合(S124:YES)には、処理対象として選択されたタブが、現在アクティブ状態であるタブに関連していると判断され、S126へ進む。
【0039】
なお、S118およびS124において、URLが一致すると判断される態様には、様々な態様が存在する。URLの完全一致に限られず、一部一致でもよい。例えば、S118において、アクティブ状態のタブに関するURLのディレクトリ階層の深さと、ブックマークフォルダに記憶されているURLのディレクトリ階層との深さとが異なる場合が発生しうる。また例えば、S122において、処理対象に選択されたタブに関するURLのディレクトリ階層の深さと、ブックマークフォルダに記憶されているURLのディレクトリ階層との深さとが異なる場合が発生しうる。これらの場合には、ディレクトリ階層の浅い方のURL全体がディレクトリ階層の深い方のURLに含まれている場合に、両URLが一致すると判断するとしてもよい。また両URLにおいて、ドメイン名(例:http://www.AAA.co.jp/)までが一致すれば、ドメイン名よりも深いディレクトリ階層のパスが一致しなくても、両URLが一致すると判断するとしてもよい。
【0040】
S126において、CPU11は、処理対象として選択されたタブのウェブページに関するHTMLデータ内に、S18で選択されたキーワードが含まれているか否かを判断する。当該判断は、HTMLデータ内に、キーワードと同一の文字列が含まれているか否かを検索することで行われる。キーワードが含まれていない場合(S126:NO)には、S136へ進む。一方、キーワードが含まれている場合(S126:YES)には、表示処理を行うと判断し、S128へ進む。
【0041】
S128において、CPU11は、処理対象のタブに対応するウェブページのうちの第1ページ目を、表示対象ページにセットする。S130においてCPU11は、一括表示ウィンドウ200内において表示対象ページのサムネイルを表示する位置を求め、当該位置に表示対象ページのサムネイルを表示する。
【0042】
S132において、CPU11は、処理対象のタブに対応するウェブページに、次ページが存在するか否かを判断する。次ページが存在する場合(S132:YES)にはS134に進み、CPU11は、ウェブページの次ページを表示対象ページにセットした上で、S130へ戻る。一方、次ページが存在しない場合(S132:NO)には、S136に進む。S136においてCPU11は、ウェブブラウザ100に次のタブが存在するか否かを判断する。存在する場合(S136:YES)にはS138に進み、次のタブを処理対象として選択した上で、S124へ戻る。一方、存在しない場合(S136:NO)には、一括表示処理を終了する。
【0043】
一括表示処理について、本実施形態での具体例を説明する。例として、図4に示すウェブブラウザ100のように、タブ111ないし114の4つのタブが使用されている場合を説明する。また、タブ111ないし114の各々に関するURLが、それぞれ、「http://www.AAA.co.jp/news/file1.html」、「http://www.BBB.co.jp/news/file2.html」、「http://www.CCC.co.jp/news/file3.html」、「http://www.DDD.co.jp/news/file4.html」、である場合を説明する。また、タブ111がアクティブ、タブ112ないし114が非アクティブである場合を説明する。また、タブ111に対応するウェブページ101のページ数が「2」であり、タブ112に対応するウェブページ102のページ数が「1」であり、タブ113に対応するウェブページ103のページ数が「1」であり、タブ114に対応するウェブページ104のページ数が「1」である場合を説明する。また、第1ブックマークフォルダには、図9の第1ブックマークテーブルTB21に示すように、3つのURLが記憶されている場合を説明する。また、第2ブックマークフォルダには、図10の第2ブックマークテーブルTB22に示すように、3つのURLが記憶されている場合を説明する。
【0044】
図4に示すように、利用者がマウス19を操作し、ウェブページ101内から、「愛知県」のキーワードを選択する。利用者がマウス19を右クリックすることで、ポップアップメニュー150が表示される。ポップアップメニュー150において、「一括表示」メニューのうちから、「キーワードを含みブックマーク登録してあるページを表示」メニューが利用者によって選択されると(S18:YES)、一括表示処理が開始される。
【0045】
図8に示すように、CPU11は、「愛知県」のキーワードを、アクティブタブテーブルTB11のキーワード403の欄に一時的に記憶させる(S116)。また、アクティブ状態とされているタブ111の名称(タブ1)を、アクティブタブテーブルTB11のアクティブタブ名称401の欄に、一時的に記憶させる(S116)。また、アクティブ状態とされているタブ111に関するURL(http://www.AAA.co.jp/news/file1.html)を、アクティブタブテーブルTB11のURL402の欄に、一時的に記憶させる(S116)。
【0046】
CPU11は、アクティブ状態のタブ111に関するURLとドメイン名が一致するURL(http://www.AAA.co.jp/)を記憶している、第1ブックマークフォルダを抽出する(S118)。この抽出処理は、第1ブックマークフォルダの記憶内容を表すテーブルである、第1ブックマークテーブルTB21を参照して行われる。なお、第2ブックマークフォルダの記憶内容を表す第2ブックマークテーブルTB22には、アクティブ状態のタブ111に関するURLとドメイン名が一致するURL(http://www.AAA.co.jp/)が記憶されていない。よって、第2ブックマークフォルダは抽出されない。CPU11は、図7に示すように、一括表示ウィンドウ200のウィンドウ枠を、モニタ18に新たに表示する(S120)。
【0047】
CPU11は、ウェブブラウザ100(図4)に並んで表示されているタブ111ないし114のうち、1番目のタブ111を処理対象として選択する(S122)。CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうち、URL番号501=「1」のURL(http://www.AAA.co.jp/)と、処理対象として選択されたタブ111に関するURL(http://www.AAA.co.jp/news/file1.html)とが、一致すると判断する(S124:YES)。また、タブ111に関するウェブページ101には、「愛知県」のキーワードが含まれていると判断する(S126:YES)。よって、ウェブページ101の1ページ目を表示対象ページにセットし(S128)、一括表示ウィンドウ200(図7)内に1ページ目のサムネイル141を表示する(S130)。ウェブページ101には2ページ目があるため(S132:YES)、2ページ目を表示対象ページにセットし(S134:YES)、一括表示ウィンドウ200(図7)内に2ページ目のサムネイル142を表示する(S130)。そして、ウェブページ101には3ページ目がないため(S132:NO)、次のタブ112が処理対象として選択される(S136:YES、S138)。
【0048】
次に、タブ112が処理対象として選択される場合を、図5に示すタブ112に関するウェブページ102を参照して説明する。S124において、CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうち、URL番号502=「2」のURL(http://www.BBB.co.jp/)と、処理対象として選択されたタブ112に関するURL(http://www.BBB.co.jp/news/file2.html)とが、一致すると判断する(S124:YES)。また、タブ112に関するウェブページ102(図5)には、領域R1に「愛知県」のキーワードが含まれていると判断する(S126:YES)。よって、ウェブページ102の1ページ目を表示対象ページにセットし(S128)、一括表示ウィンドウ200(図7)内に1ページ目のサムネイル143を表示する(S130)。そして、ウェブページ102には2ページ目がないため(S132:NO)、次のタブ113が処理対象として選択される(S136:YES、S138)。
【0049】
次に、タブ113が処理対象として選択される場合を、図6に示すタブ113に関するウェブページ103を参照して説明する。S124において、CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうち、URL番号503=「3」のURL(http://www.CCC.co.jp/)と、処理対象として選択されたタブ113に関するURL(http://www.CCC.co.jp/news/file3.html)とが、一致すると判断する(S124:YES)。また、タブ113に関するウェブページ103(図6)には、「愛知県」のキーワードが含まれていないと判断する(S126:NO)。よって、次のタブ114が処理対象として選択される(S138)。
【0050】
次に、タブ114が処理対象として選択される場合を説明する。S124において、CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうちの何れのURLも、処理対象として選択されたタブ114に関するURL(http://www.DDD.co.jp/news/file4.html)と一致しないと判断する(S124:NO)。そして、ウェブブラウザ100には次のタブがないため(S136:NO)、一括表示処理が終了する。
【0051】
以上により、アクティブなタブ111で選択されたキーワード「愛知県」を用いたウェブページ一括表示処理が、非アクティブなタブ112ないし114に対して実行される。そして図7に示すように、タブ111および112の各々に対応するサムネイル141ないし143が、一括表示ウィンドウ200に表示される。
【0052】
(印刷プレビュー一括表示処理)
図2のフローに説明を戻す。S24において、CPU11は、印刷プレビュー一括表示のためのキーワードの選択操作を受け付けたか否かを判断する。キーワードの選択操作の内容は、前述したS18の内容と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。選択操作を受け付けていない場合(S24:NO)にはS28へ進み、受け付けた場合(S24:YES)にはS26へ進む。
【0053】
S26において、CPU11は、印刷プレビューの一括表示処理を行う。印刷プレビューの一括表示処理は、非アクティブ状態のタブに対応するウェブページの印刷プレビューのサムネイルを、アクティブ状態のタブに対応するウェブページの印刷プレビューのサムネイルと共に、モニタ18に表示する処理である。印刷プレビューの一括表示処理の内容は、前述したS20の内容と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0054】
(印刷処理)
S28において、CPU11は、印刷を実行するページのサムネイルの選択操作を受け付けたか否かを判断する。選択操作は、例えば、利用者がマウス19を用いて、印刷を所望するページのサムネイルをクリックすることで行われる。選択操作を受け付けていない場合(S28:NO)にはS12へ戻り、受け付けた場合(S28:YES)にはS30へ進む。
【0055】
S30において、CPU11は、S28で選択されたサムネイルに関するウェブページを印刷する。具体的には、利用者によって印刷ボタン116(図7)がクリックされると、CPU11は、ブラウザアプリケーション記憶領域23bに記憶されているHTMLデータや参照画像データ等を読み出し、所定のレイアウトに従って出力ページデータを生成する。また、CPU11は、出力ページデータを、アクセスポイント62を介して、無線通信によりMFP51へ送信する。MFP51では、出力ページデータが印刷される。これにより、印刷処理が完了する。
【0056】
(効果)
本実施形態に係る一括表示アプリケーション21aでは、非アクティブ状態のタブに対応するウェブページのうちから、アクティブ状態のタブに関連するウェブページのみを、モニタ18に表示させることができる。ここで、アクティブ状態のタブに対応するウェブページは、利用者が表示を必要としているウェブページであるとみなすことができる。よって、利用者が表示を必要とするウェブページのみを抽出して一括表示することが可能となるため、利用者の利便性を高めることができる。
【0057】
また一括表示アプリケーション21aでは、S118において、ブックマークフォルダが、アクティブ状態のタブに関するURLと一致するURLを含んでいる場合には、当該ブックマークフォルダを、アクティブ状態のタブに関連するブックマークフォルダであるとみなすことができる。そして、当該ブックマークフォルダに記憶されているURLと一致するURLを有しているタブを抽出することによって、アクティブ状態のタブに関連しているタブのみを抽出することが可能となる。
【0058】
また一括表示アプリケーション21aでは、S126において、アクティブなタブに対応するウェブページ内のキーワードが、非アクティブなタブに対応するウェブページ内に含まれているか否かによって、アクティブなタブと非アクティブなタブとが互いに関連しているか否かを判断することができる。よって、アクティブなタブに関連している非アクティブなタブを、より確実に抽出することが可能となる。
【0059】
また一括表示アプリケーション21aでは、S26において、アクティブなタブに対応するウェブページと、アクティブなタブに関連している非アクティブなタブに対応するウェブページについて、印刷プレビューを表示させることができる。よって、全てのタブに対応するウェブページの印刷プレビューを一括表示する場合に比して、同時に表示される印刷プレビュー数を少なくすることができるため、各々の印刷プレビューの表示サイズを大きくすることが可能となる。これにより、ウェブページの印刷態様が確認しやすくなるため、利用者の利便性を高めることができる。
【0060】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0061】
(変形例)
S118では、複数のブックマークフォルダのうちから、アクティブ状態のタブに関するURLと一致するURLを記憶しているブックマークフォルダを抽出する場合を説明した。しかし、ブックマークフォルダの抽出方法は、この方法に限られない。例えば、図11に示すフローのように、ブックマークフォルダの抽出を、利用者が行う形態であってもよい。
【0062】
図11のS216において、CPU11は、ウェブページ一括表示のためのキーワードの選択操作を受け付けたか否かを判断する。選択操作を受け付けていない場合(S216:NO)にはS216へ戻り待機し、受け付けた場合(S216:YES)にはS218へ進む。S218において、CPU11は、複数のブックマークフォルダのうちからの、利用者によるブックマークフォルダの選択操作の入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合(S218:NO)にはS216へ戻り、受け付けた場合(S218:YES)にはS220へ進む。S220において、CPU11は、モニタ18に、新たに一括表示ウィンドウ200を表示する。S222において、CPU11は、ウェブブラウザに並んで表示されている複数のタブのうち、1番目のタブを処理対象として選択する。
【0063】
S224において、CPU11は、S218で利用者によって選択されたブックマークフォルダに記憶されているURLの何れかと、S222で処理対象として選択されたタブに関するURLとが、一致するか否かを判断する。一致しない場合(S224:NO)にはS236へ進み、一致する場合(S224:YES)にはS226へ進む。S226において、CPU11は、処理対象として選択されたタブのウェブページに関するHTMLデータ内に、S216で選択されたキーワードが含まれているか否かを判断する。キーワードが含まれていない場合(S226:NO)にはS236へ進み、含まれている場合(S226:YES)にはS228へ進む。S228〜S238のステップの動作は、図3のS128〜S138のステップの動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0064】
以上により、複数のタブに対応するウェブページのうちから、利用者が選択したブックマークフォルダに関連するウェブページのみを、モニタ18に表示させることができる。ブックマークフォルダには、利用者が頻繁にアクセスするウェブサイトのURLが記憶されているとみなすことができるため、利用者が表示を必要とするウェブページのみを抽出して一括表示することが可能となる。
【0065】
また本実施形態では、ブックマークテーブルを2つ備える場合を説明したが、この数に限られない。ブックマークテーブルが3つ以上備えられている場合においても、本願の一括表示アプリケーション21aの効果を得ることが可能である。
【0066】
本実施形態では、所定のURLを読み出す情報源として、ブックマークフォルダを用いる場合を説明したが、この形態に限られない。例えば、文章データやHTMLデータを、所定のURLを読み出す情報源として用いてもよい。
【0067】
また本実施形態では、S130からS134において、表示対象のタブに対応するウェブページが複数ページに亘る場合には、全てのページのサムネイルを表示する形態を説明したが、この形態に限られない。複数ページに亘るウェブページのうち、キーワードを含むページのサムネイルのみを表示する形態であってもよい。
【0068】
本実施形態の図3におけるウェブページ一括表示処理では、S124もしくはS126のいずれか一方の処理を省略してもよい。同様に、図11におけるウェブページ一括表示処理では、S224もしくはS226のいずれか一方の処理を省略してもよい。これによっても、非アクティブ状態のタブの中から、アクティブ状態のタブに関連するタブのみを抽出することが可能である。
【0069】
本実施形態では、1つのウェブブラウザ100における、複数のタブ111ないし114間において、ウェブページの一括表示処理を共有する形態を説明したが、この形態に限られない。例えば、複数のウェブブラウザ間において、ウェブページの一括表示処理を共有する形態であってもよい。この形態は、図3のフローにおいて、タブに関する処理をウェブブラウザに関する処理に変更することによって実施可能となる。
【0070】
本実施形態では、タブ111ないし114の4つのタブを用いる場合を説明したが、タブの数は4つに限られず、4つより多いまたは少ないタブに対しても本発明を適用することが可能である。
【0071】
本実施形態では、一括表示アプリケーション21aが、ブラウザアプリケーション21bにプラグインとして組み込まれる例を示したが、一括表示アプリケーション21aの機能をブラウザアプリケーション21b自体で備えていてもよい。
【0072】
本実施形態の説明例では、一括表示アプリケーション21aがPC10で使用されている場合を説明したが、この形態に限られない。一括表示アプリケーション21aは、携帯電話機や、多機能周辺装置においても使用可能である。
【0073】
特定領域121の入力は、マウス19などの入力装置を用いる形態に限られない。例えば、モニタ18をタッチパネルとすることによって、指やペンなどで特定領域121を特定してもよい。また、特定領域121の形状は、矩形形状に限られず、例えば平行四辺形や円形であってもよい。
【0074】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0075】
なお、PC10はコンピュータの一例である。ウェブサーバ71はウェブページデータの提供元の一例である。HTMLデータはウェブページデータの一例である。ブラウザアプリケーション21bはウェブページ表示手段の一例である。一括表示アプリケーション21aは画像処理プログラムの一例である。URLは第1ないし第3特定情報の一例である。ブックマークフォルダは第3特定情報群の一例である。
【0076】
また、S124、S126を実行する制御部は抽出手段の一例である。S130を実行する制御部は表示手段の一例である。S16を実行する制御部は記憶制御手段の一例である。S18を実行する制御部は選択受付手段の一例である。S30を実行する制御部は出力手段の一例である。
【符号の説明】
【0077】
1:通信システム、10:PC、11:CPU、12:記憶部、18:パネル、21a:一括表示アプリケーション、21b:ブラウザアプリケーション、51:MFP、71:ウェブサーバ、100:ウェブブラウザ、111ないし114:タブ、TB11:アクティブタブテーブル、TB21:第1ブックマークテーブル、TB22:第2ブックマークテーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを表示するための画像処理プログラム、画像処理方法および画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タブブラウザ機能を備えたブラウザが利用されている。タブブラウザ機能は、1つのウィンドウ上で、1ページ1タブ単位でウェブページにアクセスすることが可能な機能である。タブブラウザ機能では、1つのアクティブ状態のタブに対応するウェブページが表示画面上に表示される一方で、他の非アクティブ状態のタブに対応するウェブページは表示画面上に表示されない。また、アクティブ状態のタブは、複数のタブの内から切替可能とされている。
【0003】
特許文献1には、タブブラウザ機能を備えたブラウザにおいて、全てのウェブページを表示画面上に同時に一括表示する技術が開示されている。ウェブページを一括表示する場合には、オリジナルの画像を一定の比率で縮小し、縮小した複数の静止画像を一括表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−122380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で行われるウェブページの一括表示では、非アクティブ状態のタブに対応するウェブページについても、その全てが表示画面上に表示されてしまう。すると利用者は、一括表示された全てのウェブページの中から、利用者が必要とするウェブページを探すことになるため、利用者の負担が増大する場合がある。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に記載の画像処理プログラムは、ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数のタブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、アクティブ状態のタブ以外のタブを非アクティブ状態のタブとして設定し、アクティブ状態のタブに対応するウェブページを表示画面に表示するウェブページ表示手段が機能するコンピュータを、非アクティブ状態のタブの中から、アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出された非アクティブ状態のタブに対応するウェブページを、アクティブ状態のタブに対応するウェブページと共に、縮小された状態で表示画面上に表示する表示手段と、して機能させることを特徴とする。
【0007】
このように構成された画像処理プログラムによって、コンピュータを上記各手段として機能させることにより、非アクティブ状態のタブに対応する少なくとも1つのウェブページのうちから、アクティブ状態のタブに関連するウェブページのみを、表示画面に表示させることができる。ここで、アクティブ状態のタブに対応するウェブページは、利用者が表示を必要としているウェブページであるとみなすことができる。よって、利用者が表示を必要とするウェブページのみを抽出して表示することが可能となるため、利用者の利便性を高めることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の画像処理プログラムでは、第3特定情報群が、第1特定情報と一致する第3特定情報を含んでいる場合には、当該第3特定情報群を、アクティブ状態のタブに関連する特定情報群であるとみなすことができる。そして、当該第3特定情報群に関連する第2特定情報を抽出することによって、アクティブ状態のタブに関連しているタブのみを抽出することが可能となる。ここで、第1特定情報と第3特定情報が「一致する」態様や、第3特定情報と第2特定情報が「一致する」態様には、様々な態様が存在する。すなわち「一致する」とは、特定情報の完全一致に限られず、一部一致を含む概念である。例えば、第1特定情報ないし第3特定情報が階層構造を有する情報(URLなど)である場合には、階層の浅い方の特定情報全体が階層の深い方の特定情報に含まれている場合に、両特定情報が一致すると判断するとしてもよい。
【0009】
また、請求項3に記載の画像処理プログラムでは、ウェブページデータに共通する文字列が含まれているか否かによって、アクティブ状態のタブと非アクティブ状態のタブとが互いに関連しているか否かを判断することができる。よって、より確実に、アクティブ状態のタブに関連する非アクティブ状態のタブを抽出することが可能となる。
【0010】
また、請求項4に記載の画像形成処理プログラムでは、アクティブ状態のタブに関連するウェブページの出力態様のみを、表示画面に表示させることができる。よって、全てのウェブページデータの出力態様を一括表示する場合に比して、同時に表示されるウェブページ数を少なくすることができるため、各々のウェブページの表示サイズを大きくすることが可能となる。これにより、ウェブページデータの出力態様が確認しやすくなるため、利用者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】一括表示アプリケーションの動作フロー(その1)である。
【図3】一括表示アプリケーションの動作フロー(その2)である。
【図4】ウェブブラウザの一例である。
【図5】ウェブページの一例である。
【図6】ウェブページの一例である。
【図7】一括表示ウィンドウの一例である。
【図8】アクティブタブテーブルの一例である。
【図9】第1ブックマークテーブルの一例である。
【図10】第2ブックマークテーブルの一例である。
【図11】一括表示アプリケーションの動作フロー(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、本願に係る実施形態として例示される、通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、PC(Personal Computer)10、MFP(Multifunction Peripheral)51、アクセスポイント62、ウェブサーバ71、を備える。MFP51は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備える多機能周辺装置である。アクセスポイント62は、既知の中継装置である。
【0013】
PC10とアクセスポイント62とは、無線LAN方式により、無線通信を行うことが可能とされている。また、MFP51とアクセスポイント62とは、無線LAN方式により、無線通信を行うことが可能とされている。また、PC10とウェブサーバ71とは、インターネット70を介して通信可能に接続されている。
【0014】
PC10の構成について説明する。PC10は、CPU11、記憶部12、無線LAN送受信部15、無線LANアンテナ部16、キーボード17、モニタ18、マウス19、ネットワークインターフェース22、を主に備えている。
【0015】
CPU11は、記憶部12に記憶されるプログラムや、無線LAN送受信部15を介して送受信される各種信号などに従って、各機能の制御を行う。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(ハードディスク)などが組み合わされて構成されているとしてもよい。
【0016】
無線LAN送受信部15は、無線LANアンテナ部16を介して無線通信を行う。そして、無線LAN送受信部15により、各種のデータを構成するデジタル信号が送受信される。また、ネットワークインターフェース22は、インターネット70を介して、ウェブサーバ71との間で各種の通信を行う。キーボード17は、PC10の各機能を実行するためのキーである。モニタ18は、PC10の各種機能情報を表示する。マウス19は、使用者操作を入力するための既知のデバイスである。
【0017】
記憶部12は、プログラム21を記憶する。CPU11は、記憶部12内のプログラム21に従って処理を実行する。プログラム21は、一括表示アプリケーション21a、ブラウザアプリケーション21b、オペレーティングシステム21eを備えている。
【0018】
一括表示アプリケーション21aは、後述する一括表示処理などを実行させるためのアプリケーションである。また、一括表示アプリケーション21aは、ブラウザアプリケーション21bに組み込まれたプラグインにより実現される拡張機能の一部に相当するアプリケーションである。一括表示アプリケーション21aは、ブラウザアプリケーション21bによって内部的に起動される。
【0019】
ブラウザアプリケーション21bは、ウェブページをモニタ18に表示させるためのアプリケーションである。CPU11は、ブラウザアプリケーション21bに従って処理を実行する。この処理では、ウェブサーバ(例えばウェブサーバ71)からHTML(HyperText Markup Language)データをダウンロードし、HTMLデータ内のデータ参照タグで参照されている参照画像データを参照先からダウンロードする。そしてCPU11は、ダウンロードしたHTMLデータや参照画像データ等を、ブラウザアプリケーション記憶領域23bへ記憶させる。またCPU11は、HTMLデータや参照画像データ等を元にして、ウェブページをモニタ18に表示させる。
【0020】
また、ブラウザアプリケーション21bは、タブブラウザ機能を備えている。タブブラウザ機能は、ウェブサーバからダウンロードした複数のHTMLデータに基づき、複数のHTMLデータが表す複数のウェブページを、モニタ18に切替可能に表示する機能である。具体的には、ブラウザアプリケーション21bは、複数のタブを備える。そして、各タブごとに割り当てられたURL(Uniform Resource Locator)に基づいて、各タブごとにHTMLデータをダウンロードする。また、複数のタブのうちの1つが、利用者によって選択可能とされている。ブラウザアプリケーション21bは、選択されたタブ(アクティブなタブ)に関するウェブページをモニタ18上に表示し、選択されていないタブ(非アクティブなタブ)に関するウェブページはモニタ18上に表示しない。また、アクティブなタブは、切替可能とされている。
【0021】
また、タブブラウザ機能では、1つのタブに対応するウェブページを、複数のページに亘って表示することができる。これにより、ダウンロードされたHTMLデータ容量が大きい場合においても、ウェブページのページ数を増やすことで、全てのページ内容を表示することが可能とされている。
【0022】
また、ブラウザアプリケーション21bは、ブックマーク機能を備えている。ブックマーク機能は、ブックマークフォルダに記憶してある複数のURLをモニタ18に一覧表示し、利用者によるURLの選択を受け付ける機能である。そして、利用者によって選択されたURLのウェブサイトにアクセスし、アクセスしたウェブサイトに関するウェブページをモニタ18に表示する機能である。利用者は、頻繁にアクセスするウェブサイトのURLをブックマークフォルダに記憶させておくことで、当該ウェブサイトにアクセスする際に、URLを直接入力する必要やリンクを辿る必要がなくなるため、利便性が高まる。また、ブックマークフォルダは1つに限られず、複数備えられていてもよい。本実施形態では、第1ブックマークフォルダと第2ブックマークフォルダの2つのフォルダが備えられている場合を例として、以下に説明する。
【0023】
オペレーティングシステム21eは、一括表示アプリケーション21aおよびブラウザアプリケーション21bに共通して利用される基本的な機能を提供するプログラムである。CPU11は、オペレーティングシステム21eに従って、一括表示アプリケーション21aおよびブラウザアプリケーション21bの各々の間での、画像データ等の受け渡しを管理する。
【0024】
また、記憶部12は、ブラウザアプリケーション記憶領域23b、設定記憶領域25、アクティブタブテーブルTB11、第1ブックマークテーブルTB21、第2ブックマークテーブルTB22、を備える。ブラウザアプリケーション記憶領域23bは、ブラウザアプリケーション21b用のインターネットの情報(一時ファイル)を記憶する領域である。ウェブページのデータが、ブラウザアプリケーション記憶領域23bにキャッシュデータとして記憶される。設定記憶領域25は、各種の設定を記憶する領域である。
【0025】
アクティブタブテーブルTB11は、後述する一括表示処理(S20)において取得される、アクティブなタブに関する情報を記憶するテーブルである。図8に、アクティブタブテーブルTB11の一例を示す。アクティブタブテーブルTB11は、アクティブタブ名称401、URL402、キーワード403、を記憶する。アクティブタブ名称401は、アクティブとされているタブの名称である。URL402は、アクティブなタブに対応するHTMLデータを提供するウェブサーバへアクセスするための情報である。キーワード403は、後述するキーワードの選択操作(S18)において、利用者によって選択された文字列である。
【0026】
第1ブックマークテーブルTB21は、第1ブックマークフォルダに登録されるURLを記憶するテーブルである。図9に、第1ブックマークテーブルTB21の一例を示す。第1ブックマークテーブルTB21は、URL番号501、URL502、を記憶する。URL番号501は、複数のURLの各々を識別するための識別番号である。URL502は、HTMLデータを提供するウェブサーバへアクセスするための情報である。
【0027】
また、第2ブックマークテーブルTB22は、第2ブックマークフォルダに登録されるURLを記憶するテーブルである。図10に、第2ブックマークテーブルTB22の一例を示す。第2ブックマークテーブルTB22の構成は、前述した第1ブックマークテーブルTB21の構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0028】
ウェブサーバ71の構成について説明する。ウェブサーバ71は、CPU72、記憶部73、通信部74、を主に備えている。ウェブサーバ71は、ネットワークにおいて、クライアント装置に対し、自身の保持しているHTMLデータや各種機能を提供する装置である。CPU72は、各機能の制御を行う。記憶部73は、各種のHTMLデータ等を記憶する。通信部74は、様々な情報をPC10との間で通信する。
【0029】
本実施形態に係る通信システム1の動作を説明する。一括表示アプリケーション21aが起動されることに応じて、図2のフローが開始される。S12において、CPU11は、アクティブなタブに対応するウェブページを、モニタ18に表示する。
【0030】
アクティブなウェブページを表示する処理について、本実施形態での具体例を説明する。図4は、モニタ18に表示されたウェブブラウザ100の一例を示した図である。ウェブブラウザ100には、ウェブページ101、タブ111ないし114が表示されている。タブ111ないし114は、その順番で一列に並んで表示されている。タブ111は1番目のタブであり、タブ112は2番目のタブであり、タブ113は3番目のタブであり、タブ114は4番目のタブである。図4の例では、タブ111が利用者にクリックされ、アクティブ状態とされている状態を説明している。図4に示す状態では、CPU11は、アクティブなタブ111に対応するURL(http://www.AAA.co.jp/news/file1.html)に基づいてウェブサーバ71からHTMLデータを受信して画像データ化し、ウェブページ101としてモニタ18に表示させている。
【0031】
図2のフローのS14において、CPU11は、ブックマークフォルダへのURL登録操作の入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合(S14:NO)にはS18へ進み、受け付けた場合(S14:YES)にはS16へ進む。S16において、CPU11は、URL登録処理(利用者により選択されたURLをブックマークフォルダへ記憶させる処理)を行う。
【0032】
URL登録処理について、本実施形態での具体例を説明する。本実施形態での説明例では、第1ブックマークフォルダにURLを記憶させる場合を説明する。また、図4に示す画面表示状態において、利用者がタブ111をアクティブとしており、「http://www.AAA.co.jp/」のURLに対応するウェブページを閲覧している場合を説明する。この状態で、利用者は、ウェブブラウザ100に備えられているブックマーク追加ボタン110をクリックする。また利用者は、不図示のユーザインターフェースを用いて、URLの記憶先として第1ブックマークフォルダを選択する。これにより、図9の第1ブックマークテーブルTB21において、URL番号501=「1」の欄に、「http://www.AAA.co.jp/」が記憶される。そして、URL登録処理が終了する。
【0033】
図2のフローのS18において、CPU11は、ウェブページ一括表示のためのキーワードの選択操作を受け付けたか否かを判断する。キーワードの選択操作は、アクティブ状態のタブに対応するHTMLデータの中から、任意の文字列を選択する操作である。選択操作を受け付けていない場合(S18:NO)にはS24へ進み、受け付けた場合(S18:YES)にはS20へ進む。S20において、CPU11は、ウェブページ一括表示処理を行う。
【0034】
(ウェブページ一括表示処理)
図3のフローを用いて、S20で行われるウェブページ一括表示処理について説明する。例として、図4に示す画面表示状態において、ウェブページ一括表示処理が行われる場合を説明する。S116において、CPU11は、S18で選択されたキーワードを、アクティブタブテーブルTB11に一時的に記憶させる。また、アクティブ状態のタブの名称と、アクティブ状態のタブに関するURLを、アクティブタブテーブルTB11に一時的に記憶させる。
【0035】
S117において、CPU11は、利用者により選択されたURLが記憶されているブックマークフォルダが存在するか否かを判断する。ブックマークフォルダが存在しない場合(S117:NO)にはウェブページ一括表示処理を終了し、存在する場合(S117:YES)にはS118へ進む。
【0036】
S118において、CPU11は、複数のブックマークフォルダのうちから、アクティブ状態のタブに関するURLと一致するURLを記憶しているブックマークフォルダを抽出する。
【0037】
S120において、CPU11は、モニタ18に、新たに一括表示ウィンドウ200を表示する。一括表示ウィンドウ200は、表示対象として抽出されたウェブページのサムネイルを、一括表示するためのウィンドウである。S120の段階では、一括表示ウィンドウ200には、まだ何れのサムネイルも表示されていない状態とされる。S122において、CPU11は、ウェブブラウザに並んで表示されている複数のタブのうち、1番目のタブを処理対象として選択する。
【0038】
S124において、CPU11は、S118で抽出されたブックマークフォルダに記憶されているURLの何れかと、S122で処理対象として選択されたタブに関するURLとが、一致するか否かを判断する。一致しない場合(S124:NO)には、S136へ進む。一方、一致する場合(S124:YES)には、処理対象として選択されたタブが、現在アクティブ状態であるタブに関連していると判断され、S126へ進む。
【0039】
なお、S118およびS124において、URLが一致すると判断される態様には、様々な態様が存在する。URLの完全一致に限られず、一部一致でもよい。例えば、S118において、アクティブ状態のタブに関するURLのディレクトリ階層の深さと、ブックマークフォルダに記憶されているURLのディレクトリ階層との深さとが異なる場合が発生しうる。また例えば、S122において、処理対象に選択されたタブに関するURLのディレクトリ階層の深さと、ブックマークフォルダに記憶されているURLのディレクトリ階層との深さとが異なる場合が発生しうる。これらの場合には、ディレクトリ階層の浅い方のURL全体がディレクトリ階層の深い方のURLに含まれている場合に、両URLが一致すると判断するとしてもよい。また両URLにおいて、ドメイン名(例:http://www.AAA.co.jp/)までが一致すれば、ドメイン名よりも深いディレクトリ階層のパスが一致しなくても、両URLが一致すると判断するとしてもよい。
【0040】
S126において、CPU11は、処理対象として選択されたタブのウェブページに関するHTMLデータ内に、S18で選択されたキーワードが含まれているか否かを判断する。当該判断は、HTMLデータ内に、キーワードと同一の文字列が含まれているか否かを検索することで行われる。キーワードが含まれていない場合(S126:NO)には、S136へ進む。一方、キーワードが含まれている場合(S126:YES)には、表示処理を行うと判断し、S128へ進む。
【0041】
S128において、CPU11は、処理対象のタブに対応するウェブページのうちの第1ページ目を、表示対象ページにセットする。S130においてCPU11は、一括表示ウィンドウ200内において表示対象ページのサムネイルを表示する位置を求め、当該位置に表示対象ページのサムネイルを表示する。
【0042】
S132において、CPU11は、処理対象のタブに対応するウェブページに、次ページが存在するか否かを判断する。次ページが存在する場合(S132:YES)にはS134に進み、CPU11は、ウェブページの次ページを表示対象ページにセットした上で、S130へ戻る。一方、次ページが存在しない場合(S132:NO)には、S136に進む。S136においてCPU11は、ウェブブラウザ100に次のタブが存在するか否かを判断する。存在する場合(S136:YES)にはS138に進み、次のタブを処理対象として選択した上で、S124へ戻る。一方、存在しない場合(S136:NO)には、一括表示処理を終了する。
【0043】
一括表示処理について、本実施形態での具体例を説明する。例として、図4に示すウェブブラウザ100のように、タブ111ないし114の4つのタブが使用されている場合を説明する。また、タブ111ないし114の各々に関するURLが、それぞれ、「http://www.AAA.co.jp/news/file1.html」、「http://www.BBB.co.jp/news/file2.html」、「http://www.CCC.co.jp/news/file3.html」、「http://www.DDD.co.jp/news/file4.html」、である場合を説明する。また、タブ111がアクティブ、タブ112ないし114が非アクティブである場合を説明する。また、タブ111に対応するウェブページ101のページ数が「2」であり、タブ112に対応するウェブページ102のページ数が「1」であり、タブ113に対応するウェブページ103のページ数が「1」であり、タブ114に対応するウェブページ104のページ数が「1」である場合を説明する。また、第1ブックマークフォルダには、図9の第1ブックマークテーブルTB21に示すように、3つのURLが記憶されている場合を説明する。また、第2ブックマークフォルダには、図10の第2ブックマークテーブルTB22に示すように、3つのURLが記憶されている場合を説明する。
【0044】
図4に示すように、利用者がマウス19を操作し、ウェブページ101内から、「愛知県」のキーワードを選択する。利用者がマウス19を右クリックすることで、ポップアップメニュー150が表示される。ポップアップメニュー150において、「一括表示」メニューのうちから、「キーワードを含みブックマーク登録してあるページを表示」メニューが利用者によって選択されると(S18:YES)、一括表示処理が開始される。
【0045】
図8に示すように、CPU11は、「愛知県」のキーワードを、アクティブタブテーブルTB11のキーワード403の欄に一時的に記憶させる(S116)。また、アクティブ状態とされているタブ111の名称(タブ1)を、アクティブタブテーブルTB11のアクティブタブ名称401の欄に、一時的に記憶させる(S116)。また、アクティブ状態とされているタブ111に関するURL(http://www.AAA.co.jp/news/file1.html)を、アクティブタブテーブルTB11のURL402の欄に、一時的に記憶させる(S116)。
【0046】
CPU11は、アクティブ状態のタブ111に関するURLとドメイン名が一致するURL(http://www.AAA.co.jp/)を記憶している、第1ブックマークフォルダを抽出する(S118)。この抽出処理は、第1ブックマークフォルダの記憶内容を表すテーブルである、第1ブックマークテーブルTB21を参照して行われる。なお、第2ブックマークフォルダの記憶内容を表す第2ブックマークテーブルTB22には、アクティブ状態のタブ111に関するURLとドメイン名が一致するURL(http://www.AAA.co.jp/)が記憶されていない。よって、第2ブックマークフォルダは抽出されない。CPU11は、図7に示すように、一括表示ウィンドウ200のウィンドウ枠を、モニタ18に新たに表示する(S120)。
【0047】
CPU11は、ウェブブラウザ100(図4)に並んで表示されているタブ111ないし114のうち、1番目のタブ111を処理対象として選択する(S122)。CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうち、URL番号501=「1」のURL(http://www.AAA.co.jp/)と、処理対象として選択されたタブ111に関するURL(http://www.AAA.co.jp/news/file1.html)とが、一致すると判断する(S124:YES)。また、タブ111に関するウェブページ101には、「愛知県」のキーワードが含まれていると判断する(S126:YES)。よって、ウェブページ101の1ページ目を表示対象ページにセットし(S128)、一括表示ウィンドウ200(図7)内に1ページ目のサムネイル141を表示する(S130)。ウェブページ101には2ページ目があるため(S132:YES)、2ページ目を表示対象ページにセットし(S134:YES)、一括表示ウィンドウ200(図7)内に2ページ目のサムネイル142を表示する(S130)。そして、ウェブページ101には3ページ目がないため(S132:NO)、次のタブ112が処理対象として選択される(S136:YES、S138)。
【0048】
次に、タブ112が処理対象として選択される場合を、図5に示すタブ112に関するウェブページ102を参照して説明する。S124において、CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうち、URL番号502=「2」のURL(http://www.BBB.co.jp/)と、処理対象として選択されたタブ112に関するURL(http://www.BBB.co.jp/news/file2.html)とが、一致すると判断する(S124:YES)。また、タブ112に関するウェブページ102(図5)には、領域R1に「愛知県」のキーワードが含まれていると判断する(S126:YES)。よって、ウェブページ102の1ページ目を表示対象ページにセットし(S128)、一括表示ウィンドウ200(図7)内に1ページ目のサムネイル143を表示する(S130)。そして、ウェブページ102には2ページ目がないため(S132:NO)、次のタブ113が処理対象として選択される(S136:YES、S138)。
【0049】
次に、タブ113が処理対象として選択される場合を、図6に示すタブ113に関するウェブページ103を参照して説明する。S124において、CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうち、URL番号503=「3」のURL(http://www.CCC.co.jp/)と、処理対象として選択されたタブ113に関するURL(http://www.CCC.co.jp/news/file3.html)とが、一致すると判断する(S124:YES)。また、タブ113に関するウェブページ103(図6)には、「愛知県」のキーワードが含まれていないと判断する(S126:NO)。よって、次のタブ114が処理対象として選択される(S138)。
【0050】
次に、タブ114が処理対象として選択される場合を説明する。S124において、CPU11は、S118で抽出された第1ブックマークテーブルTB21に記憶されている3つのURL(図9)のうちの何れのURLも、処理対象として選択されたタブ114に関するURL(http://www.DDD.co.jp/news/file4.html)と一致しないと判断する(S124:NO)。そして、ウェブブラウザ100には次のタブがないため(S136:NO)、一括表示処理が終了する。
【0051】
以上により、アクティブなタブ111で選択されたキーワード「愛知県」を用いたウェブページ一括表示処理が、非アクティブなタブ112ないし114に対して実行される。そして図7に示すように、タブ111および112の各々に対応するサムネイル141ないし143が、一括表示ウィンドウ200に表示される。
【0052】
(印刷プレビュー一括表示処理)
図2のフローに説明を戻す。S24において、CPU11は、印刷プレビュー一括表示のためのキーワードの選択操作を受け付けたか否かを判断する。キーワードの選択操作の内容は、前述したS18の内容と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。選択操作を受け付けていない場合(S24:NO)にはS28へ進み、受け付けた場合(S24:YES)にはS26へ進む。
【0053】
S26において、CPU11は、印刷プレビューの一括表示処理を行う。印刷プレビューの一括表示処理は、非アクティブ状態のタブに対応するウェブページの印刷プレビューのサムネイルを、アクティブ状態のタブに対応するウェブページの印刷プレビューのサムネイルと共に、モニタ18に表示する処理である。印刷プレビューの一括表示処理の内容は、前述したS20の内容と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0054】
(印刷処理)
S28において、CPU11は、印刷を実行するページのサムネイルの選択操作を受け付けたか否かを判断する。選択操作は、例えば、利用者がマウス19を用いて、印刷を所望するページのサムネイルをクリックすることで行われる。選択操作を受け付けていない場合(S28:NO)にはS12へ戻り、受け付けた場合(S28:YES)にはS30へ進む。
【0055】
S30において、CPU11は、S28で選択されたサムネイルに関するウェブページを印刷する。具体的には、利用者によって印刷ボタン116(図7)がクリックされると、CPU11は、ブラウザアプリケーション記憶領域23bに記憶されているHTMLデータや参照画像データ等を読み出し、所定のレイアウトに従って出力ページデータを生成する。また、CPU11は、出力ページデータを、アクセスポイント62を介して、無線通信によりMFP51へ送信する。MFP51では、出力ページデータが印刷される。これにより、印刷処理が完了する。
【0056】
(効果)
本実施形態に係る一括表示アプリケーション21aでは、非アクティブ状態のタブに対応するウェブページのうちから、アクティブ状態のタブに関連するウェブページのみを、モニタ18に表示させることができる。ここで、アクティブ状態のタブに対応するウェブページは、利用者が表示を必要としているウェブページであるとみなすことができる。よって、利用者が表示を必要とするウェブページのみを抽出して一括表示することが可能となるため、利用者の利便性を高めることができる。
【0057】
また一括表示アプリケーション21aでは、S118において、ブックマークフォルダが、アクティブ状態のタブに関するURLと一致するURLを含んでいる場合には、当該ブックマークフォルダを、アクティブ状態のタブに関連するブックマークフォルダであるとみなすことができる。そして、当該ブックマークフォルダに記憶されているURLと一致するURLを有しているタブを抽出することによって、アクティブ状態のタブに関連しているタブのみを抽出することが可能となる。
【0058】
また一括表示アプリケーション21aでは、S126において、アクティブなタブに対応するウェブページ内のキーワードが、非アクティブなタブに対応するウェブページ内に含まれているか否かによって、アクティブなタブと非アクティブなタブとが互いに関連しているか否かを判断することができる。よって、アクティブなタブに関連している非アクティブなタブを、より確実に抽出することが可能となる。
【0059】
また一括表示アプリケーション21aでは、S26において、アクティブなタブに対応するウェブページと、アクティブなタブに関連している非アクティブなタブに対応するウェブページについて、印刷プレビューを表示させることができる。よって、全てのタブに対応するウェブページの印刷プレビューを一括表示する場合に比して、同時に表示される印刷プレビュー数を少なくすることができるため、各々の印刷プレビューの表示サイズを大きくすることが可能となる。これにより、ウェブページの印刷態様が確認しやすくなるため、利用者の利便性を高めることができる。
【0060】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0061】
(変形例)
S118では、複数のブックマークフォルダのうちから、アクティブ状態のタブに関するURLと一致するURLを記憶しているブックマークフォルダを抽出する場合を説明した。しかし、ブックマークフォルダの抽出方法は、この方法に限られない。例えば、図11に示すフローのように、ブックマークフォルダの抽出を、利用者が行う形態であってもよい。
【0062】
図11のS216において、CPU11は、ウェブページ一括表示のためのキーワードの選択操作を受け付けたか否かを判断する。選択操作を受け付けていない場合(S216:NO)にはS216へ戻り待機し、受け付けた場合(S216:YES)にはS218へ進む。S218において、CPU11は、複数のブックマークフォルダのうちからの、利用者によるブックマークフォルダの選択操作の入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けていない場合(S218:NO)にはS216へ戻り、受け付けた場合(S218:YES)にはS220へ進む。S220において、CPU11は、モニタ18に、新たに一括表示ウィンドウ200を表示する。S222において、CPU11は、ウェブブラウザに並んで表示されている複数のタブのうち、1番目のタブを処理対象として選択する。
【0063】
S224において、CPU11は、S218で利用者によって選択されたブックマークフォルダに記憶されているURLの何れかと、S222で処理対象として選択されたタブに関するURLとが、一致するか否かを判断する。一致しない場合(S224:NO)にはS236へ進み、一致する場合(S224:YES)にはS226へ進む。S226において、CPU11は、処理対象として選択されたタブのウェブページに関するHTMLデータ内に、S216で選択されたキーワードが含まれているか否かを判断する。キーワードが含まれていない場合(S226:NO)にはS236へ進み、含まれている場合(S226:YES)にはS228へ進む。S228〜S238のステップの動作は、図3のS128〜S138のステップの動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0064】
以上により、複数のタブに対応するウェブページのうちから、利用者が選択したブックマークフォルダに関連するウェブページのみを、モニタ18に表示させることができる。ブックマークフォルダには、利用者が頻繁にアクセスするウェブサイトのURLが記憶されているとみなすことができるため、利用者が表示を必要とするウェブページのみを抽出して一括表示することが可能となる。
【0065】
また本実施形態では、ブックマークテーブルを2つ備える場合を説明したが、この数に限られない。ブックマークテーブルが3つ以上備えられている場合においても、本願の一括表示アプリケーション21aの効果を得ることが可能である。
【0066】
本実施形態では、所定のURLを読み出す情報源として、ブックマークフォルダを用いる場合を説明したが、この形態に限られない。例えば、文章データやHTMLデータを、所定のURLを読み出す情報源として用いてもよい。
【0067】
また本実施形態では、S130からS134において、表示対象のタブに対応するウェブページが複数ページに亘る場合には、全てのページのサムネイルを表示する形態を説明したが、この形態に限られない。複数ページに亘るウェブページのうち、キーワードを含むページのサムネイルのみを表示する形態であってもよい。
【0068】
本実施形態の図3におけるウェブページ一括表示処理では、S124もしくはS126のいずれか一方の処理を省略してもよい。同様に、図11におけるウェブページ一括表示処理では、S224もしくはS226のいずれか一方の処理を省略してもよい。これによっても、非アクティブ状態のタブの中から、アクティブ状態のタブに関連するタブのみを抽出することが可能である。
【0069】
本実施形態では、1つのウェブブラウザ100における、複数のタブ111ないし114間において、ウェブページの一括表示処理を共有する形態を説明したが、この形態に限られない。例えば、複数のウェブブラウザ間において、ウェブページの一括表示処理を共有する形態であってもよい。この形態は、図3のフローにおいて、タブに関する処理をウェブブラウザに関する処理に変更することによって実施可能となる。
【0070】
本実施形態では、タブ111ないし114の4つのタブを用いる場合を説明したが、タブの数は4つに限られず、4つより多いまたは少ないタブに対しても本発明を適用することが可能である。
【0071】
本実施形態では、一括表示アプリケーション21aが、ブラウザアプリケーション21bにプラグインとして組み込まれる例を示したが、一括表示アプリケーション21aの機能をブラウザアプリケーション21b自体で備えていてもよい。
【0072】
本実施形態の説明例では、一括表示アプリケーション21aがPC10で使用されている場合を説明したが、この形態に限られない。一括表示アプリケーション21aは、携帯電話機や、多機能周辺装置においても使用可能である。
【0073】
特定領域121の入力は、マウス19などの入力装置を用いる形態に限られない。例えば、モニタ18をタッチパネルとすることによって、指やペンなどで特定領域121を特定してもよい。また、特定領域121の形状は、矩形形状に限られず、例えば平行四辺形や円形であってもよい。
【0074】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0075】
なお、PC10はコンピュータの一例である。ウェブサーバ71はウェブページデータの提供元の一例である。HTMLデータはウェブページデータの一例である。ブラウザアプリケーション21bはウェブページ表示手段の一例である。一括表示アプリケーション21aは画像処理プログラムの一例である。URLは第1ないし第3特定情報の一例である。ブックマークフォルダは第3特定情報群の一例である。
【0076】
また、S124、S126を実行する制御部は抽出手段の一例である。S130を実行する制御部は表示手段の一例である。S16を実行する制御部は記憶制御手段の一例である。S18を実行する制御部は選択受付手段の一例である。S30を実行する制御部は出力手段の一例である。
【符号の説明】
【0077】
1:通信システム、10:PC、11:CPU、12:記憶部、18:パネル、21a:一括表示アプリケーション、21b:ブラウザアプリケーション、51:MFP、71:ウェブサーバ、100:ウェブブラウザ、111ないし114:タブ、TB11:アクティブタブテーブル、TB21:第1ブックマークテーブル、TB22:第2ブックマークテーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数の前記タブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、前記アクティブ状態のタブ以外の前記タブを非アクティブ状態のタブとして設定し、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを前記表示画面に表示するウェブページ表示手段が機能するコンピュータを、
前記非アクティブ状態のタブの中から、前記アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページと共に、縮小された状態で前記表示画面上に表示する表示手段と、
して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項2】
前記ウェブページ表示手段は、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータに第1特定情報に基づいてアクセスすることで当該アクティブ状態のタブに対応するウェブページを取得するとともに、前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータに第2特定情報に基づいてアクセスすることで当該非アクティブ状態のタブに対応するウェブページを取得するものであり、
所定の前記ウェブページデータにアクセスするための第3特定情報を少なくとも1つ含んでいる第3特定情報群を、少なくとも1つ記憶する記憶制御手段をさらに備え、
前記抽出手段は、前記第1特定情報と一致する前記第3特定情報を含んでいる前記第3特定情報群を特定し、前記非アクティブ状態のタブの中から、前記特定した第3特定情報群に含まれている何れかの前記第3特定情報と一致する前記第2特定情報に係るタブを抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
【請求項3】
前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータの中から任意の文字列の選択を受け付ける選択受付手段をさらに備え、
前記抽出手段は、前記文字列を含んでいる前記ウェブページデータに対応している非アクティブ状態のタブを、少なくとも1つの前記非アクティブ状態のタブの中から抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
【請求項4】
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータと、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータとを出力する出力手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記出力手段によって前記ウェブページデータを出力する際の設定が反映された状態で前記ウェブページを表示することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像処理プログラム。
【請求項5】
ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数の前記タブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、前記アクティブ状態のタブ以外の前記タブを非アクティブ状態のタブとして設定し、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを前記表示画面に表示するウェブページ表示手段と、
前記非アクティブ状態のタブの中から、前記アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページと共に、縮小された状態で前記表示画面上に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】
ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数の前記タブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、前記アクティブ状態のタブ以外の前記タブを非アクティブ状態のタブとして設定し、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを前記表示画面に表示するウェブページ表示手段と、
前記非アクティブ状態のタブの中から、前記アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページと共に、縮小された状態で前記表示画面上に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項1】
ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数の前記タブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、前記アクティブ状態のタブ以外の前記タブを非アクティブ状態のタブとして設定し、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを前記表示画面に表示するウェブページ表示手段が機能するコンピュータを、
前記非アクティブ状態のタブの中から、前記アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページと共に、縮小された状態で前記表示画面上に表示する表示手段と、
して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項2】
前記ウェブページ表示手段は、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータに第1特定情報に基づいてアクセスすることで当該アクティブ状態のタブに対応するウェブページを取得するとともに、前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータに第2特定情報に基づいてアクセスすることで当該非アクティブ状態のタブに対応するウェブページを取得するものであり、
所定の前記ウェブページデータにアクセスするための第3特定情報を少なくとも1つ含んでいる第3特定情報群を、少なくとも1つ記憶する記憶制御手段をさらに備え、
前記抽出手段は、前記第1特定情報と一致する前記第3特定情報を含んでいる前記第3特定情報群を特定し、前記非アクティブ状態のタブの中から、前記特定した第3特定情報群に含まれている何れかの前記第3特定情報と一致する前記第2特定情報に係るタブを抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
【請求項3】
前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータの中から任意の文字列の選択を受け付ける選択受付手段をさらに備え、
前記抽出手段は、前記文字列を含んでいる前記ウェブページデータに対応している非アクティブ状態のタブを、少なくとも1つの前記非アクティブ状態のタブの中から抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
【請求項4】
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータと、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページデータとを出力する出力手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記出力手段によって前記ウェブページデータを出力する際の設定が反映された状態で前記ウェブページを表示することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像処理プログラム。
【請求項5】
ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数の前記タブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、前記アクティブ状態のタブ以外の前記タブを非アクティブ状態のタブとして設定し、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを前記表示画面に表示するウェブページ表示手段と、
前記非アクティブ状態のタブの中から、前記アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページと共に、縮小された状態で前記表示画面上に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】
ウェブページデータの提供元から提供される複数のウェブページデータに基づき、当該複数のウェブページデータが表す複数のウェブページを、表示画面に表示されている1つのウィンドウ内に複数のタブを用いて表示する手段であって、複数の前記タブのうちの1つをアクティブ状態のタブとする選択を受け付け、前記アクティブ状態のタブ以外の前記タブを非アクティブ状態のタブとして設定し、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを前記表示画面に表示するウェブページ表示手段と、
前記非アクティブ状態のタブの中から、前記アクティブ状態のタブに関連するタブを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記非アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページを、前記アクティブ状態のタブに対応する前記ウェブページと共に、縮小された状態で前記表示画面上に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−159970(P2012−159970A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18584(P2011−18584)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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