画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するためのプログラム及び記憶媒体
【課題】受験者毎に解答データを効率的且つ精度良く纏めることができる画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するためのプログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】画像形成システムは、通信網500を介してクライアントコンピュータ200及び管理サーバ100と通信可能に接続されており、マークシート領域及び手書き文字領域が設けられた答案用紙を連続して読取り、複数の答案用紙を電子化するスキャナ230と、スキャナ230により電子化された答案用紙データをOCR処理及びOMR処理し、複数の答案用紙データの認識処理結果をテキストファイルとして(1ファイル/1面)保存する全体制御部120と、全体制御部120の処理結果に基づいて受験番号毎に該答案用紙データを結合したファイルを生成するデータ結合部131とを備える。
【解決手段】画像形成システムは、通信網500を介してクライアントコンピュータ200及び管理サーバ100と通信可能に接続されており、マークシート領域及び手書き文字領域が設けられた答案用紙を連続して読取り、複数の答案用紙を電子化するスキャナ230と、スキャナ230により電子化された答案用紙データをOCR処理及びOMR処理し、複数の答案用紙データの認識処理結果をテキストファイルとして(1ファイル/1面)保存する全体制御部120と、全体制御部120の処理結果に基づいて受験番号毎に該答案用紙データを結合したファイルを生成するデータ結合部131とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するためのプログラム及び記憶媒体に関し、特に、教育機関等で用いられる答案用紙をスキャンしてその結果を文字認識処理し、受験者毎に答案用紙をまとめる画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大学等の教育機関では、マークシート方式、記述方式、又はその両方を採用した試験が行われている。具体的には、学籍番号がマークシート方式、採点された点数が記述方式で夫々記載された答案用紙にOMR処理及びOCR処理を施すことより、答案用紙の文字認識が行われる。
【0003】
例えば、特許文献1では、試験のいわゆる「足切り」を考慮し、選択式試験と記述式試験とを併用した答案用紙の採点を行う場合に、記述式試験の採点対象者を絞り込んだ後に記述式試験の採点を行う答案採点処理システムが提案されている。これにより、採点処理を迅速に行うことができ、より正確な採点処理を行うことが可能である。
【特許文献1】特開2004−29107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の答案採点処理システムでは、OMR処理やOCR処理により1人分の解答用紙に応じた答案用紙データを取得し採点しているため、複数の答案用紙に対応する答案用紙データを効率的に纏めることができない。また、OMR処理やOCR処理を行う際に認識エラーが発生したときは、認識エラーが発生した答案用紙データを表示装置の画面に表示するのみである。
【0005】
本発明の目的は、受験者毎に答案用紙データを効率的且つ精度良く纏めることができる画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するためのプログラム及び記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取り手段と、前記読取り手段により電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理手段と、前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、受験者を特定する個人情報を及び得点を含む試験情報が記入された答案用紙の少なくとも一方の面が連続的に読取られ、電子化された複数の答案用紙データが認識処理され、複数の答案用紙データの認識処理結果が保存され、認識処理結果に基づいて個人情報毎に該答案用紙データが結合されるので、複数の解答用紙を処理する場合であっても、受験者毎に答案用紙データを効率的且つ精度良く纏めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備える画像処理システムの構成を概略的に示す図である。
【0010】
図1において、100は試験等で使用された答案用紙のデータを管理する管理サーバであり、汎用コンピュータ等の情報処理装置により構成される。また、管理サーバ100は、所定の通信網500を介してクライアントコンピュータ200,300と通信可能に接続され、各学部に設置されている。具体的には、IP−VPNや企業内(学内)LANにより接続される。さらに、この管理サーバ100上では、図示しないOS,アプリケーションが稼動している。
【0011】
スキャナ230(読取り手段)は、直接または通信網500を介してクライアントコンピュータ200及び管理サーバ100と通信可能に接続されており、マークシート領域及び手書き文字領域が設けられた答案用紙を連続して読取り、複数の答案用紙を電子化する。また、スキャナ330は、直接または通信網500を介してクライアントコンピュータ300及び管理サーバ100と通信可能に接続されており、マークシート及び手書き文字が設けられた答案用紙を連続して読取り、複数の答案用紙を電子化する。
【0012】
この印刷制御システムは、例えば、クライアントコンピュータ200や不図示の端末から要求を受けた際に、スキャナ230により答案用紙をスキャンし、スキャナ230により得られた画像データをクライアントコンピュータ200に取り込むように構成されている。また、クライアントコンピュータ200は、取り込まれた画像データを管理サーバ100に送信し、管理サーバ100に送信された画像データをデータベース101に格納するように構成されている。なお、クライアントコンピュータ300及びスキャナ330は、上記同様の動作を行うことが可能である。
【0013】
図2は、図1におけるクライアントコンピュータ200の構成を概略的に示すブロック図である。なお、図2に示すハードウェア構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成をとり得る。また、管理サーバ100及びクライアントコンピュータ300は、夫々クライアントコンピュータ200と同様の構成を有する。
【0014】
図2において、201はCPUであり、システムバス220に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM202あるいは外部記憶装置211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)、アプリケーション、プリンタドライバ100に対応するプログラムコード、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等がコンピュータ読取可能に記憶されている。
【0015】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202、外部記憶装置211又は不図示の記録媒体からRAM203にロードして、該プログラムをRAM203上で実行する。これにより、後述する本システムの各種動作が行われる。
【0016】
入力コントローラ(入力C)205は、キーボード,ポインティングデバイス(PD)209からの入力を制御する。なお、ポインティングデバイスは、マウス、トラックボール、その他のポインティングデバイスであってもよい。ビデオコントローラ(VC)206は、表示装置210への表示を制御する。表示装置210は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイであってもよく、また、他の表示装置であってもよい。入力コントローラ(入力C)205、ビデオコントローラ(VC)206及び表示装置210は、必要に応じて管理者が使用する。
【0017】
メモリコントローラ(MC)207は、外部記憶装置211へのアクセスを制御する。外部記憶装置211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体を含む。この外部記憶装置211は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。
【0018】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0019】
スキャンコントローラ(SCANC)204は、スキャナ230と双方向に通信可能に構成される。
【0020】
スキャナ230はクライアントコンピュータ200に接続されており、SCANC204を利用してスキャンの命令を実行することができる。なお、ホストコンピュータ200とスキャナ230との接続形態はローカル接続に限るものではなく、ネットワーク経由の接続でも構わない。また複数台数接続されていても構わない。
【0021】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上に不図示のマウスカーソル等を表示制御して不図示のマウス等のポインティングデバイスからのユーザ指示を可能とする。
【0022】
CPU201により実行される画像処理プログラムは、外部記憶装置211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされる。
【0023】
なお、管理サーバ100が備えるCPUにより本発明を実現するための画像処理プログラムが実行されてもよい。
【0024】
図3は、図1における管理サーバ100の構成の主要部を概略的に示すブロック図である。
【0025】
図3において、管理サーバ100は、スキャナ230により電子化された答案用紙データ上のマークや文字を読み取り、文字情報として認識するためにOCR処理及びOMR処理し、複数の答案用紙データの認識処理結果をテキストファイルとして(CSV形式)保存する全体制御部120(認識処理手段)と、答案用紙をスキャンした画像データを1ファイル/1面として保存処理する画像データ処理部130とを備える。全体制御部120は、画像処理アプリケーション110を実行することにより画像データ処理部130を制御する。
【0026】
画像データ処理部130は、全体制御部120の認識処理結果に基づいて受験番号毎に該答案用紙データを結合したファイルを生成するデータ結合部131(データ結合手段)と、全体制御部120により得られた認識処理の判定を行う判定部132と、判定部132の判定結果に基づいてエラー処理を実行するエラー処理部133とを備える。
【0027】
判定部132は、全体制御部120により得られた認識処理が成功したか否かを判定さする認識結果判定部132a(第1の認識判定手段)と、全体制御部120により得られた認識処理結果の整合性の有無を判定する整合性判定部132b(第2の認識判定手段)とを備える。具体的には、認識結果判定部132aは、答案用紙のOMR処理及びOCR処理が正常に実行されたか否かを判定し、整合性判定部132bは、答案用紙に含まれる情報、例えばOCR処理により取得した得点や、OMR処理により取得した学籍番号が正常な値であるか否かを判定する。この判定には、図9に示すような整合性判定情報900が用いられる。整合性判定情報900はデータベース101に記憶されている。図9において、判定内容901には、得点、学籍番号など正常な値であるか否かの判定をする項目が設定される。しきい値904には、判定対象としての得点や学籍番号が正常であるとみなすしきい値が設定される。本実施の形態では、判定対象となる得点が0点以上100点以下であるときは、当該得点は正常とみなされ、0点未満又は100点より大きい値であれば当該得点は異常と判定される。また、判定対象となる学籍番号が5桁又は10桁であるときは当該学籍番号は正常であるとみなされ、5桁又は10桁以外であるときは当該学籍番号は異常であるとみなされる。
【0028】
図4は、図1の画像処理システムにより実行される登録処理のフローチャートである。
【0029】
図4において、まず、複数の答案用紙の表(おもて)面及び裏面を、スキャナ230により連続的に読取る(ステップS401)。本実施の形態では、図7(a)に示すように、マークシート方式に対応するA4縦サイズの答案用紙を使用している。この答案用紙の表面には、表面を表す番号「100」が右上に印字され、手書き文字領域701及びマークシート領域702が設けられている。手書き文字領域701には、得点欄701aや解答欄701b等が含まれる。また、マークシート領域702には、受験者の学籍番号や得点を示すマーク情報が記入される。また、裏面には、裏面を表す番号「101」が右上に印字され、手書き文字領域703が設けられている。なお、答案用紙のサイズは、A4縦、B4縦、A3縦等の他のサイズであってもよい。
【0030】
次に、答案用紙におけるマークシート領域702のマーク情報、例えば「学籍番号」を特定する個人情報に関するマーク情報を読取って数字変換し(OMR処理)、該数字変換されたマーク情報を登録情報としてデータベース101に登録する(ステップS402)。次に、各答案用紙における手書き文字領域701の試験情報に関する文字情報、例えば「学籍番号」、「氏名」、「学年」、「得点」、「教員ID」、「年度」、「学科(学生の所属)」、「期」、「科目」、「曜日」、「時間」、「実施日」、及び「試験区分」の文字情報を読取り(OCR処理)、該文字情報をキー情報としてステップS401で読み取られた各答案用紙の登録情報に付加し、データベース101に登録し(ステップS403)、本処理を終了する。なお、これら個人情報や試験情報は、OMR処理、OCR処理どちらの方法で認識処理されてもよい。
【0031】
なお、データベース101に登録済みの答案用紙は、上記のキー情報を元にブラウザから検索が可能である。また、検索結果の一覧を、CSVデータとしてダウンロードすることも可能である。登録される答案用紙が上記定形外のもの、例えば図面等である場合は、該図面を撮像装置で撮影することにより得られるJPEGファイルを登録する。この場合、図面に付加されるキー情報は全て手入力により登録される。また、答案用紙がスキャナ等で既に読取られている場合は、答案用紙の画像ファイル(マルチTIFF形式等)を用いて、答案用紙の登録情報をデータベース101に登録することが可能である。
【0032】
図5は、図2におけるCPU201により実行されるテキストファイル作成処理を示すフローチャートである。図10及び図11は、図5のフローチャートにおいて作成されるテキストファイルの一例であり、それぞれ正常認識ベーステキスト・エラーテキストとして、本フローチャートの判定結果が書き込まれるようになっている。詳細については後述する。
【0033】
図5において、まず、複数の答案用紙を連続的に読取り、複数の答案用紙の各画像データに対して、画像ファイル番号及びシーケンスID(答案ファイルスキャン番号)を付与する(ステップS501)。例えば、1番目に読み取った答案用紙の場合は、当該答案用紙の表面の画像データに画像ファイル名「00001.tif」及びシーケンスID「1」を付与し、当該答案用紙の裏面の画像データに画像ファイル名「00002.tif」及びシーケンスID「2」を付与する。
【0034】
答案用紙の表面又は裏面のOMR処理が失敗している場合は、登録されている画像データは存在しないため、読取りエラーが発生した画像データの次の画像データに画像ファイル番号が付与される。また、この場合、シーケンスIDには、読取りエラーの発生にかかわらず番号が付与され、例えばスキャン動作の回数に対応する番号が付与される。例えば、図10及び図11に示すように、3回目のスキャンに失敗した場合、エラーテキストのシーケンスIDは「3」となり、次の画像データに対応する正常認識ベーステキストのシーケンスIDは「4」、画像ファイル名は「00003.tif」となる。
【0035】
次に、シーケンスIDを付与した画像データのOMR処理が成功したか否か、すなわち答案用紙のマーク情報の読取りが成功しているか否かを判定する(ステップS502)。なお、この判定には、OMR用ソフトのエラーログ等を利用することが可能である。マーク情報の読取りが成功していない場合は、当該シーケンスIDをエラーテキストにセットする(ステップS503)。図11は、OMR処理が失敗した場合に作成されるエラーテキストの一例を示す図である。結果欄1101には、ステップS502の処理が成功であったか失敗であったかが記入されている。シーケンスID欄1102には、ステップS501で付与されたシーケンス番号が記入されている。
【0036】
一方、マーク情報の読取りが成功している場合は、画像データが答案用紙の表面であるか否かを判定し(ステップS504)、答案用紙の表面でない場合は、当該シーケンスIDに答案用紙の裏面を示す番号「101」をセットして(ステップS505)、ステップS509に進み、画像データが答案用紙の表面である場合は、当該シーケンスIDに答案用紙の表面を示す番号「100」をセットする(ステップS506)。画像データが表面であるか否かの判定には、図7(a)に示す解答用紙に記載されている番号「100」や「101」をスキャンすることで判定してもよいし、表面/裏面を表すバーコード又はICチップが解答用紙に付与されていてもよい。
【0037】
その後、シーケンスIDを付与した画像データから学籍番号を取得し(ステップS507)、さらに、得点を取得する(ステップS508)。次に、当該シーケンスIDに付与された画像ファイル番号、当該シーケンスIDに対応するOMR処理が成功したことを示す文字「OK」、表面又は裏面であることを示す番号「100/101」、学籍番号及び得点を正常認識テキストにセットする(ステップS509)。
【0038】
次いで、シーケンスIDが最後の番号か否かを判定し(ステップS510)、最後の番号でない場合はステップS501に戻り、最後の番号である場合は、図10に示すような正常認識ベーステキスト及び図11に示すようなエラーテキストを保存し、本処理を終了する。
【0039】
図6は、図3における全体制御部120により実行されるデータ判定処理を示すフローチャートである。
【0040】
図6において、先ず、図5のステップS509でセットした正常認識ベーステキスト(図10)及びエラーテキスト(図11)を参照し(ステップS601)、シーケンスIDに対応するOMR処理が成功したか否かを(結果欄1001及び1101を参照)シーケンスIDの順に判定し(ステップS602)、OMR処理が失敗である場合は、当該シーケンス番号に対応する画像データ(答案用紙データ)の読込みをエラーとし(ステップS603)、当該シーケンス番号に対応する画像データを、その画像データと組となるべき画像データと結合する(ステップS604)(データ結合手段)具体的には、図7(b)及び図7(c)において、シーケンスID「3」がOMR処理に失敗しているのでそれと対になるシーケンスID「4」が表面/裏面のセットで組となるべき画像データとなる。ここで、当該画像データと組になるべき画像データとは、同一の受験者によって作成された答案用紙に対応する複数の画像データを示す。例えば、シーケンスID、画像データの表面/裏面を示す番号「100/101」又は学籍番号の有無等に基づいて、当該画像データに対応するテキストの前後のテキストが選択され、選択されたテキストに対応する1つ又は複数の画像データが当該画像データと結合される。
【0041】
一方、OMR処理が成功である場合は(ステップS602でYES)、OCR処理が成功したか否かを判定し(ステップS605)、OCR処理が失敗した場合はステップS603に進み上記同様の処理を行う。図7(b)のシーケンスID「8」がこれに相当する(表面であるのに学籍番号が抜けている。)。この場合、組となるものはシーケンスID「7」となり、当該画像データが結合される。一方、OCR処理が成功した場合は、テキストにセットされた得点が所定値、例えば100点以下であるか否かを判定する(ステップS606)。なお、この所定値は、任意の値に設定できるものとする。得点が所定値以上である場合は画像データの得点をエラーとし(ステップS607)、当該シーケンス番号に対応する画像データを、その画像データと組になるべき画像データと結合して(ステップS608)、ステップS613に進み、画像データの得点が所定値以下である場合は、得点が正常であるとしてステップS609に進む。図7(b)のシーケンスID「9」がこれに相当する(得点が100点より大きい値となっている)。この場合、組となるものはシーケンスID「10」となり、当該画像データが結合される。
【0042】
ステップS609では、学籍番号が正常であるか、例えば学籍番号が所定の桁数であるか否かを判定し、学籍番号が異常である場合は、学籍番号をエラーとし(ステップS610)、当該シーケンス番号に対応する画像データを、その画像データと組となるべき画像データと結合し(ステップS611)、さらに、結合した画像データに対応する学籍番号のうち、2番目以降(例えば組となるべき画像データ)の学籍番号を消去して(ステップS612)、ステップS613に進む。学籍番号が正常である場合は、正常認識テキストに当該シーケンスIDに対応するOMR処理が成功であることを示す文字「OK」をセットし、ステップS613に進む。
【0043】
次に、図7(b)に示すような正常認識テキストファイルと、図7(c)に示すようなエラーテキストファイルを夫々作成する(ステップS613)。この際、表面や裏面が連続していないかのチェックを行っている。具体的には、図7(b)及び図7(c)において、シーケンスID「5」及び「6」の画像データは、共に判定処理結果ではエラーが発生していない。また、シーケンスID「5」と表面/裏面のセットで対となる画像データはシーケンスID「6」の画像データである。このとき、シーケンスID「5」及び「6」の画像データは、夫々「表面/裏面」の判断が裏となっているので、各画像データの判定処理結果にかかわらずエラーデータとして処理される。また、シーケンスID「13」と「15」の学籍番号が同一であるが、このような場合は同一人物とみなしてシーケンスID「13」〜「16」の画像データを一組として処理する。
【0044】
その後、シーケンスIDが最後の番号か否かを判定し(ステップS614)、最後の番号でない場合はステップS602に戻り、最後の番号である場合は本処理を終了する。
【0045】
図8は、図3における全体制御部120により実行される一括登録処理を説明する図であり、(a)は初期画面を示し、(b)は一括登録処理を実行した際の画面を示し、(c)は、再度一括登録処理を実行した際の画面を示す図である。
【0046】
図8に示すように、まず、図6のステップS613で作成されるテキストファイルに基づいて、スキャナ230で読取った答案用紙のデータ判定処理結果を示す一覧画面801が表示される。一覧画面801には、「取得日時」、「学籍番号」、「得点」、「判別結果」、「エラー内容」及び「元のシーケンスID」を表示する欄が設けられており、各答案用紙の上記情報が表示される(図8(a))。尚、一覧画面801に表示されている「学籍番号」は、該学籍番号の答案用紙の画像データとリンクしており、学籍番号をクリックすることにより画像データを表示又は取得することができる。
【0047】
次に、一括登録ボタン802がクリックされると、判別結果がNGであるデータ行が消去される共に、判別結果がOKであるデータのみが纏められ、データベース101に一括登録される。また、画面上には「2件を一括登録しました」のウィンドウ803が表示される(図8(b))。その後、再度一括登録ボタン802がクリックされると、画面上には「該当データは既に一括登録済みです」を示すウィンドウ804が表示される(図8(c))。尚、本実施の形態では、判別結果がOKとなったものを一覧画面801に表示しているが、NGになったものを表示することも可能である。
【0048】
本実施の形態によれば、受験者を特定する学籍番号を示すマークシート領域702及び文字領域701,703が設けられた複数の答案用紙の両面が連続的に読取られ、電子化された複数の答案用紙データがOMR処理及びOCR処理され、複数の答案用紙データの認識処理結果が保存され、認識処理結果に基づいて個人情報毎に該答案用紙データが結合されるので、複数の解答用紙を処理する場合であっても、受験者毎に答案用紙データを効率的且つ精度良く纏めることができる。
【0049】
尚、本実施の形態では、クライアントコンピュータ200がテキストファイル作成処理を実行し、管理サーバ100がデータ判定処理を実行するが、これに限るものではなく、管理サーバ100及びクライアントコンピュータ200のいずれか一方がテキストファイル作成処理及びデータ判定処理を実行してもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、答案用紙には手書き文字領域701及びマークシート領域702が設けられているが、これに限るものではなく、マークシート領域のみが設けられてもよく、また、手書き文字領域のみが設けられてもよい。また、答案用紙の表面に手書き文字領域701及びマークシート領域702が設けられ、裏面に手書き文字領域が設けられているが、答案用紙の表面にのみ手書き文字領域及びマークシート領域及びが設けられていてもよい。さらに、答案用紙には手書き文字領域が設けられているが、これに限るものではなく、印字された文字等を記入するための文字領域が設けられてもよい。
【0051】
また、本実施の形態では、マークシート領域702には、学籍番号や得点を示すマーク情報が記入されるが、これに限るものではなく、受験番号を示すマーク情報が記入されてもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、答案用紙両面を利用しているが、これに限るものではなく、片面のみを利用してもよいし、両面/片面が混在して利用してもよい。
【0053】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体を画像処理装置に供給し、その画像処理装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても、達成される。
【0054】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0055】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0056】
コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することにより、上述した上記実施の形態の機能が実現されだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動するOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0057】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備える画像処理システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるクライアントコンピュータ200の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1における管理サーバの構成の主要部を概略的に示すブロック図である。
【図4】図1の画像処理システムにより実行される登録処理のフローチャートである。
【図5】図2におけるCPUにより実行されるテキストファイル作成処理を示すフローチャートである。
【図6】図3における全体制御部により実行されるデータ判定処理を示すフローチャートである。
【図7】図6のデータ判定処理を説明するのに用いられる図であり、(a)は、連続した複数の答案用紙を示し、(b)は、ステップS613で作成される正常認識テキストファイルを示し、(c)は、同ステップで作成されるエラーテキストファイルを示す。
【図8】図3における全体制御部により実行される一括登録処理を説明する図であり、(a)は初期画面を示し、(b)は一括登録処理を実行した際の画面を示し、(c)は、再度一括登録処理を実行した際の画面を示す図である。
【図9】図1におけるデータベースに記憶されている整合性判定情報900を示す図である。
【図10】図5のフローチャートにおいて作成される正常認識ベーステキストファイルの一例を示す図である。
【図11】図5のフローチャートにおいて作成されるエラーテキストファイルの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
100 管理サーバ
120 全体制御部
130 画像データ処理部
131 データ結合部
132 判定部
132a 認識結果判定部
132b 整合性判定部
133 エラー処理部
200,300 クライアントコンピュータ
230,330 スキャナ
500 通信網
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するためのプログラム及び記憶媒体に関し、特に、教育機関等で用いられる答案用紙をスキャンしてその結果を文字認識処理し、受験者毎に答案用紙をまとめる画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大学等の教育機関では、マークシート方式、記述方式、又はその両方を採用した試験が行われている。具体的には、学籍番号がマークシート方式、採点された点数が記述方式で夫々記載された答案用紙にOMR処理及びOCR処理を施すことより、答案用紙の文字認識が行われる。
【0003】
例えば、特許文献1では、試験のいわゆる「足切り」を考慮し、選択式試験と記述式試験とを併用した答案用紙の採点を行う場合に、記述式試験の採点対象者を絞り込んだ後に記述式試験の採点を行う答案採点処理システムが提案されている。これにより、採点処理を迅速に行うことができ、より正確な採点処理を行うことが可能である。
【特許文献1】特開2004−29107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の答案採点処理システムでは、OMR処理やOCR処理により1人分の解答用紙に応じた答案用紙データを取得し採点しているため、複数の答案用紙に対応する答案用紙データを効率的に纏めることができない。また、OMR処理やOCR処理を行う際に認識エラーが発生したときは、認識エラーが発生した答案用紙データを表示装置の画面に表示するのみである。
【0005】
本発明の目的は、受験者毎に答案用紙データを効率的且つ精度良く纏めることができる画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するためのプログラム及び記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取り手段と、前記読取り手段により電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理手段と、前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、受験者を特定する個人情報を及び得点を含む試験情報が記入された答案用紙の少なくとも一方の面が連続的に読取られ、電子化された複数の答案用紙データが認識処理され、複数の答案用紙データの認識処理結果が保存され、認識処理結果に基づいて個人情報毎に該答案用紙データが結合されるので、複数の解答用紙を処理する場合であっても、受験者毎に答案用紙データを効率的且つ精度良く纏めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備える画像処理システムの構成を概略的に示す図である。
【0010】
図1において、100は試験等で使用された答案用紙のデータを管理する管理サーバであり、汎用コンピュータ等の情報処理装置により構成される。また、管理サーバ100は、所定の通信網500を介してクライアントコンピュータ200,300と通信可能に接続され、各学部に設置されている。具体的には、IP−VPNや企業内(学内)LANにより接続される。さらに、この管理サーバ100上では、図示しないOS,アプリケーションが稼動している。
【0011】
スキャナ230(読取り手段)は、直接または通信網500を介してクライアントコンピュータ200及び管理サーバ100と通信可能に接続されており、マークシート領域及び手書き文字領域が設けられた答案用紙を連続して読取り、複数の答案用紙を電子化する。また、スキャナ330は、直接または通信網500を介してクライアントコンピュータ300及び管理サーバ100と通信可能に接続されており、マークシート及び手書き文字が設けられた答案用紙を連続して読取り、複数の答案用紙を電子化する。
【0012】
この印刷制御システムは、例えば、クライアントコンピュータ200や不図示の端末から要求を受けた際に、スキャナ230により答案用紙をスキャンし、スキャナ230により得られた画像データをクライアントコンピュータ200に取り込むように構成されている。また、クライアントコンピュータ200は、取り込まれた画像データを管理サーバ100に送信し、管理サーバ100に送信された画像データをデータベース101に格納するように構成されている。なお、クライアントコンピュータ300及びスキャナ330は、上記同様の動作を行うことが可能である。
【0013】
図2は、図1におけるクライアントコンピュータ200の構成を概略的に示すブロック図である。なお、図2に示すハードウェア構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成をとり得る。また、管理サーバ100及びクライアントコンピュータ300は、夫々クライアントコンピュータ200と同様の構成を有する。
【0014】
図2において、201はCPUであり、システムバス220に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM202あるいは外部記憶装置211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)、アプリケーション、プリンタドライバ100に対応するプログラムコード、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等がコンピュータ読取可能に記憶されている。
【0015】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202、外部記憶装置211又は不図示の記録媒体からRAM203にロードして、該プログラムをRAM203上で実行する。これにより、後述する本システムの各種動作が行われる。
【0016】
入力コントローラ(入力C)205は、キーボード,ポインティングデバイス(PD)209からの入力を制御する。なお、ポインティングデバイスは、マウス、トラックボール、その他のポインティングデバイスであってもよい。ビデオコントローラ(VC)206は、表示装置210への表示を制御する。表示装置210は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイであってもよく、また、他の表示装置であってもよい。入力コントローラ(入力C)205、ビデオコントローラ(VC)206及び表示装置210は、必要に応じて管理者が使用する。
【0017】
メモリコントローラ(MC)207は、外部記憶装置211へのアクセスを制御する。外部記憶装置211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体を含む。この外部記憶装置211は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。
【0018】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0019】
スキャンコントローラ(SCANC)204は、スキャナ230と双方向に通信可能に構成される。
【0020】
スキャナ230はクライアントコンピュータ200に接続されており、SCANC204を利用してスキャンの命令を実行することができる。なお、ホストコンピュータ200とスキャナ230との接続形態はローカル接続に限るものではなく、ネットワーク経由の接続でも構わない。また複数台数接続されていても構わない。
【0021】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上に不図示のマウスカーソル等を表示制御して不図示のマウス等のポインティングデバイスからのユーザ指示を可能とする。
【0022】
CPU201により実行される画像処理プログラムは、外部記憶装置211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされる。
【0023】
なお、管理サーバ100が備えるCPUにより本発明を実現するための画像処理プログラムが実行されてもよい。
【0024】
図3は、図1における管理サーバ100の構成の主要部を概略的に示すブロック図である。
【0025】
図3において、管理サーバ100は、スキャナ230により電子化された答案用紙データ上のマークや文字を読み取り、文字情報として認識するためにOCR処理及びOMR処理し、複数の答案用紙データの認識処理結果をテキストファイルとして(CSV形式)保存する全体制御部120(認識処理手段)と、答案用紙をスキャンした画像データを1ファイル/1面として保存処理する画像データ処理部130とを備える。全体制御部120は、画像処理アプリケーション110を実行することにより画像データ処理部130を制御する。
【0026】
画像データ処理部130は、全体制御部120の認識処理結果に基づいて受験番号毎に該答案用紙データを結合したファイルを生成するデータ結合部131(データ結合手段)と、全体制御部120により得られた認識処理の判定を行う判定部132と、判定部132の判定結果に基づいてエラー処理を実行するエラー処理部133とを備える。
【0027】
判定部132は、全体制御部120により得られた認識処理が成功したか否かを判定さする認識結果判定部132a(第1の認識判定手段)と、全体制御部120により得られた認識処理結果の整合性の有無を判定する整合性判定部132b(第2の認識判定手段)とを備える。具体的には、認識結果判定部132aは、答案用紙のOMR処理及びOCR処理が正常に実行されたか否かを判定し、整合性判定部132bは、答案用紙に含まれる情報、例えばOCR処理により取得した得点や、OMR処理により取得した学籍番号が正常な値であるか否かを判定する。この判定には、図9に示すような整合性判定情報900が用いられる。整合性判定情報900はデータベース101に記憶されている。図9において、判定内容901には、得点、学籍番号など正常な値であるか否かの判定をする項目が設定される。しきい値904には、判定対象としての得点や学籍番号が正常であるとみなすしきい値が設定される。本実施の形態では、判定対象となる得点が0点以上100点以下であるときは、当該得点は正常とみなされ、0点未満又は100点より大きい値であれば当該得点は異常と判定される。また、判定対象となる学籍番号が5桁又は10桁であるときは当該学籍番号は正常であるとみなされ、5桁又は10桁以外であるときは当該学籍番号は異常であるとみなされる。
【0028】
図4は、図1の画像処理システムにより実行される登録処理のフローチャートである。
【0029】
図4において、まず、複数の答案用紙の表(おもて)面及び裏面を、スキャナ230により連続的に読取る(ステップS401)。本実施の形態では、図7(a)に示すように、マークシート方式に対応するA4縦サイズの答案用紙を使用している。この答案用紙の表面には、表面を表す番号「100」が右上に印字され、手書き文字領域701及びマークシート領域702が設けられている。手書き文字領域701には、得点欄701aや解答欄701b等が含まれる。また、マークシート領域702には、受験者の学籍番号や得点を示すマーク情報が記入される。また、裏面には、裏面を表す番号「101」が右上に印字され、手書き文字領域703が設けられている。なお、答案用紙のサイズは、A4縦、B4縦、A3縦等の他のサイズであってもよい。
【0030】
次に、答案用紙におけるマークシート領域702のマーク情報、例えば「学籍番号」を特定する個人情報に関するマーク情報を読取って数字変換し(OMR処理)、該数字変換されたマーク情報を登録情報としてデータベース101に登録する(ステップS402)。次に、各答案用紙における手書き文字領域701の試験情報に関する文字情報、例えば「学籍番号」、「氏名」、「学年」、「得点」、「教員ID」、「年度」、「学科(学生の所属)」、「期」、「科目」、「曜日」、「時間」、「実施日」、及び「試験区分」の文字情報を読取り(OCR処理)、該文字情報をキー情報としてステップS401で読み取られた各答案用紙の登録情報に付加し、データベース101に登録し(ステップS403)、本処理を終了する。なお、これら個人情報や試験情報は、OMR処理、OCR処理どちらの方法で認識処理されてもよい。
【0031】
なお、データベース101に登録済みの答案用紙は、上記のキー情報を元にブラウザから検索が可能である。また、検索結果の一覧を、CSVデータとしてダウンロードすることも可能である。登録される答案用紙が上記定形外のもの、例えば図面等である場合は、該図面を撮像装置で撮影することにより得られるJPEGファイルを登録する。この場合、図面に付加されるキー情報は全て手入力により登録される。また、答案用紙がスキャナ等で既に読取られている場合は、答案用紙の画像ファイル(マルチTIFF形式等)を用いて、答案用紙の登録情報をデータベース101に登録することが可能である。
【0032】
図5は、図2におけるCPU201により実行されるテキストファイル作成処理を示すフローチャートである。図10及び図11は、図5のフローチャートにおいて作成されるテキストファイルの一例であり、それぞれ正常認識ベーステキスト・エラーテキストとして、本フローチャートの判定結果が書き込まれるようになっている。詳細については後述する。
【0033】
図5において、まず、複数の答案用紙を連続的に読取り、複数の答案用紙の各画像データに対して、画像ファイル番号及びシーケンスID(答案ファイルスキャン番号)を付与する(ステップS501)。例えば、1番目に読み取った答案用紙の場合は、当該答案用紙の表面の画像データに画像ファイル名「00001.tif」及びシーケンスID「1」を付与し、当該答案用紙の裏面の画像データに画像ファイル名「00002.tif」及びシーケンスID「2」を付与する。
【0034】
答案用紙の表面又は裏面のOMR処理が失敗している場合は、登録されている画像データは存在しないため、読取りエラーが発生した画像データの次の画像データに画像ファイル番号が付与される。また、この場合、シーケンスIDには、読取りエラーの発生にかかわらず番号が付与され、例えばスキャン動作の回数に対応する番号が付与される。例えば、図10及び図11に示すように、3回目のスキャンに失敗した場合、エラーテキストのシーケンスIDは「3」となり、次の画像データに対応する正常認識ベーステキストのシーケンスIDは「4」、画像ファイル名は「00003.tif」となる。
【0035】
次に、シーケンスIDを付与した画像データのOMR処理が成功したか否か、すなわち答案用紙のマーク情報の読取りが成功しているか否かを判定する(ステップS502)。なお、この判定には、OMR用ソフトのエラーログ等を利用することが可能である。マーク情報の読取りが成功していない場合は、当該シーケンスIDをエラーテキストにセットする(ステップS503)。図11は、OMR処理が失敗した場合に作成されるエラーテキストの一例を示す図である。結果欄1101には、ステップS502の処理が成功であったか失敗であったかが記入されている。シーケンスID欄1102には、ステップS501で付与されたシーケンス番号が記入されている。
【0036】
一方、マーク情報の読取りが成功している場合は、画像データが答案用紙の表面であるか否かを判定し(ステップS504)、答案用紙の表面でない場合は、当該シーケンスIDに答案用紙の裏面を示す番号「101」をセットして(ステップS505)、ステップS509に進み、画像データが答案用紙の表面である場合は、当該シーケンスIDに答案用紙の表面を示す番号「100」をセットする(ステップS506)。画像データが表面であるか否かの判定には、図7(a)に示す解答用紙に記載されている番号「100」や「101」をスキャンすることで判定してもよいし、表面/裏面を表すバーコード又はICチップが解答用紙に付与されていてもよい。
【0037】
その後、シーケンスIDを付与した画像データから学籍番号を取得し(ステップS507)、さらに、得点を取得する(ステップS508)。次に、当該シーケンスIDに付与された画像ファイル番号、当該シーケンスIDに対応するOMR処理が成功したことを示す文字「OK」、表面又は裏面であることを示す番号「100/101」、学籍番号及び得点を正常認識テキストにセットする(ステップS509)。
【0038】
次いで、シーケンスIDが最後の番号か否かを判定し(ステップS510)、最後の番号でない場合はステップS501に戻り、最後の番号である場合は、図10に示すような正常認識ベーステキスト及び図11に示すようなエラーテキストを保存し、本処理を終了する。
【0039】
図6は、図3における全体制御部120により実行されるデータ判定処理を示すフローチャートである。
【0040】
図6において、先ず、図5のステップS509でセットした正常認識ベーステキスト(図10)及びエラーテキスト(図11)を参照し(ステップS601)、シーケンスIDに対応するOMR処理が成功したか否かを(結果欄1001及び1101を参照)シーケンスIDの順に判定し(ステップS602)、OMR処理が失敗である場合は、当該シーケンス番号に対応する画像データ(答案用紙データ)の読込みをエラーとし(ステップS603)、当該シーケンス番号に対応する画像データを、その画像データと組となるべき画像データと結合する(ステップS604)(データ結合手段)具体的には、図7(b)及び図7(c)において、シーケンスID「3」がOMR処理に失敗しているのでそれと対になるシーケンスID「4」が表面/裏面のセットで組となるべき画像データとなる。ここで、当該画像データと組になるべき画像データとは、同一の受験者によって作成された答案用紙に対応する複数の画像データを示す。例えば、シーケンスID、画像データの表面/裏面を示す番号「100/101」又は学籍番号の有無等に基づいて、当該画像データに対応するテキストの前後のテキストが選択され、選択されたテキストに対応する1つ又は複数の画像データが当該画像データと結合される。
【0041】
一方、OMR処理が成功である場合は(ステップS602でYES)、OCR処理が成功したか否かを判定し(ステップS605)、OCR処理が失敗した場合はステップS603に進み上記同様の処理を行う。図7(b)のシーケンスID「8」がこれに相当する(表面であるのに学籍番号が抜けている。)。この場合、組となるものはシーケンスID「7」となり、当該画像データが結合される。一方、OCR処理が成功した場合は、テキストにセットされた得点が所定値、例えば100点以下であるか否かを判定する(ステップS606)。なお、この所定値は、任意の値に設定できるものとする。得点が所定値以上である場合は画像データの得点をエラーとし(ステップS607)、当該シーケンス番号に対応する画像データを、その画像データと組になるべき画像データと結合して(ステップS608)、ステップS613に進み、画像データの得点が所定値以下である場合は、得点が正常であるとしてステップS609に進む。図7(b)のシーケンスID「9」がこれに相当する(得点が100点より大きい値となっている)。この場合、組となるものはシーケンスID「10」となり、当該画像データが結合される。
【0042】
ステップS609では、学籍番号が正常であるか、例えば学籍番号が所定の桁数であるか否かを判定し、学籍番号が異常である場合は、学籍番号をエラーとし(ステップS610)、当該シーケンス番号に対応する画像データを、その画像データと組となるべき画像データと結合し(ステップS611)、さらに、結合した画像データに対応する学籍番号のうち、2番目以降(例えば組となるべき画像データ)の学籍番号を消去して(ステップS612)、ステップS613に進む。学籍番号が正常である場合は、正常認識テキストに当該シーケンスIDに対応するOMR処理が成功であることを示す文字「OK」をセットし、ステップS613に進む。
【0043】
次に、図7(b)に示すような正常認識テキストファイルと、図7(c)に示すようなエラーテキストファイルを夫々作成する(ステップS613)。この際、表面や裏面が連続していないかのチェックを行っている。具体的には、図7(b)及び図7(c)において、シーケンスID「5」及び「6」の画像データは、共に判定処理結果ではエラーが発生していない。また、シーケンスID「5」と表面/裏面のセットで対となる画像データはシーケンスID「6」の画像データである。このとき、シーケンスID「5」及び「6」の画像データは、夫々「表面/裏面」の判断が裏となっているので、各画像データの判定処理結果にかかわらずエラーデータとして処理される。また、シーケンスID「13」と「15」の学籍番号が同一であるが、このような場合は同一人物とみなしてシーケンスID「13」〜「16」の画像データを一組として処理する。
【0044】
その後、シーケンスIDが最後の番号か否かを判定し(ステップS614)、最後の番号でない場合はステップS602に戻り、最後の番号である場合は本処理を終了する。
【0045】
図8は、図3における全体制御部120により実行される一括登録処理を説明する図であり、(a)は初期画面を示し、(b)は一括登録処理を実行した際の画面を示し、(c)は、再度一括登録処理を実行した際の画面を示す図である。
【0046】
図8に示すように、まず、図6のステップS613で作成されるテキストファイルに基づいて、スキャナ230で読取った答案用紙のデータ判定処理結果を示す一覧画面801が表示される。一覧画面801には、「取得日時」、「学籍番号」、「得点」、「判別結果」、「エラー内容」及び「元のシーケンスID」を表示する欄が設けられており、各答案用紙の上記情報が表示される(図8(a))。尚、一覧画面801に表示されている「学籍番号」は、該学籍番号の答案用紙の画像データとリンクしており、学籍番号をクリックすることにより画像データを表示又は取得することができる。
【0047】
次に、一括登録ボタン802がクリックされると、判別結果がNGであるデータ行が消去される共に、判別結果がOKであるデータのみが纏められ、データベース101に一括登録される。また、画面上には「2件を一括登録しました」のウィンドウ803が表示される(図8(b))。その後、再度一括登録ボタン802がクリックされると、画面上には「該当データは既に一括登録済みです」を示すウィンドウ804が表示される(図8(c))。尚、本実施の形態では、判別結果がOKとなったものを一覧画面801に表示しているが、NGになったものを表示することも可能である。
【0048】
本実施の形態によれば、受験者を特定する学籍番号を示すマークシート領域702及び文字領域701,703が設けられた複数の答案用紙の両面が連続的に読取られ、電子化された複数の答案用紙データがOMR処理及びOCR処理され、複数の答案用紙データの認識処理結果が保存され、認識処理結果に基づいて個人情報毎に該答案用紙データが結合されるので、複数の解答用紙を処理する場合であっても、受験者毎に答案用紙データを効率的且つ精度良く纏めることができる。
【0049】
尚、本実施の形態では、クライアントコンピュータ200がテキストファイル作成処理を実行し、管理サーバ100がデータ判定処理を実行するが、これに限るものではなく、管理サーバ100及びクライアントコンピュータ200のいずれか一方がテキストファイル作成処理及びデータ判定処理を実行してもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、答案用紙には手書き文字領域701及びマークシート領域702が設けられているが、これに限るものではなく、マークシート領域のみが設けられてもよく、また、手書き文字領域のみが設けられてもよい。また、答案用紙の表面に手書き文字領域701及びマークシート領域702が設けられ、裏面に手書き文字領域が設けられているが、答案用紙の表面にのみ手書き文字領域及びマークシート領域及びが設けられていてもよい。さらに、答案用紙には手書き文字領域が設けられているが、これに限るものではなく、印字された文字等を記入するための文字領域が設けられてもよい。
【0051】
また、本実施の形態では、マークシート領域702には、学籍番号や得点を示すマーク情報が記入されるが、これに限るものではなく、受験番号を示すマーク情報が記入されてもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、答案用紙両面を利用しているが、これに限るものではなく、片面のみを利用してもよいし、両面/片面が混在して利用してもよい。
【0053】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体を画像処理装置に供給し、その画像処理装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても、達成される。
【0054】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0055】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0056】
コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することにより、上述した上記実施の形態の機能が実現されだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動するOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0057】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備える画像処理システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるクライアントコンピュータ200の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1における管理サーバの構成の主要部を概略的に示すブロック図である。
【図4】図1の画像処理システムにより実行される登録処理のフローチャートである。
【図5】図2におけるCPUにより実行されるテキストファイル作成処理を示すフローチャートである。
【図6】図3における全体制御部により実行されるデータ判定処理を示すフローチャートである。
【図7】図6のデータ判定処理を説明するのに用いられる図であり、(a)は、連続した複数の答案用紙を示し、(b)は、ステップS613で作成される正常認識テキストファイルを示し、(c)は、同ステップで作成されるエラーテキストファイルを示す。
【図8】図3における全体制御部により実行される一括登録処理を説明する図であり、(a)は初期画面を示し、(b)は一括登録処理を実行した際の画面を示し、(c)は、再度一括登録処理を実行した際の画面を示す図である。
【図9】図1におけるデータベースに記憶されている整合性判定情報900を示す図である。
【図10】図5のフローチャートにおいて作成される正常認識ベーステキストファイルの一例を示す図である。
【図11】図5のフローチャートにおいて作成されるエラーテキストファイルの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
100 管理サーバ
120 全体制御部
130 画像データ処理部
131 データ結合部
132 判定部
132a 認識結果判定部
132b 整合性判定部
133 エラー処理部
200,300 クライアントコンピュータ
230,330 スキャナ
500 通信網
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取り手段と、
前記読取り手段により電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理手段と、
前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記認識処理が成功したか否かを判別する第1の認識判定手段を更に有し、
前記データ結合手段は、前記個人情報及び前記試験情報の少なくともいずれか一方の認識処理が成功しなかったと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記認識処理は、OMR処理及びOCR処理であり、
前記OMR処理及びOCR処理より得られた前記認識処理結果の整合性の有無を判定する第2の認識判定手段を更に有し、
前記データ結合手段は、前記OMR処理及び前記OCR処理の少なくともいずれか一方により得られた認識処理結果が整合性無しと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記認識処理手段は、前記OMR処理により前記個人情報が記入された領域から受験者を特定する個人情報を文字情報として取得し、
前記データ結合手段は、前記OMR処理による前記個人情報の認識処理結果が整合性無しと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記認識処理手段は、前記OCR処理により前記試験情報が記入された領域から前記答案用紙の得点情報を文字情報として取得し、
前記データ結合手段は、前記OCR処理による前記得点情報の認識処理結果が整合性無しと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項3又は4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記データ結合手段は、前記答案用紙と対となる他の答案用紙が存在するときは、他の答案用紙データの認識処理結果にかかわらず、前記他の答案用紙データをエラーデータとして前記答案用紙データと結合することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記個人情報は、受験番号及び学籍番号のいずれか一方であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記認識処理手段は、前記複数の答案用紙データの認識処理結果をテキストファイルとして保存することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取りステップと、
前記読取りステップにより電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理ステップと、
前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取りモジュールと、
前記読取りモジュールにより電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理モジュールと、
前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合モジュールとを有することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10記載のプログラムをコンピュータで読取可能に格納することを特徴とする記憶媒体。
【請求項1】
受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取り手段と、
前記読取り手段により電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理手段と、
前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記認識処理が成功したか否かを判別する第1の認識判定手段を更に有し、
前記データ結合手段は、前記個人情報及び前記試験情報の少なくともいずれか一方の認識処理が成功しなかったと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記認識処理は、OMR処理及びOCR処理であり、
前記OMR処理及びOCR処理より得られた前記認識処理結果の整合性の有無を判定する第2の認識判定手段を更に有し、
前記データ結合手段は、前記OMR処理及び前記OCR処理の少なくともいずれか一方により得られた認識処理結果が整合性無しと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記認識処理手段は、前記OMR処理により前記個人情報が記入された領域から受験者を特定する個人情報を文字情報として取得し、
前記データ結合手段は、前記OMR処理による前記個人情報の認識処理結果が整合性無しと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記認識処理手段は、前記OCR処理により前記試験情報が記入された領域から前記答案用紙の得点情報を文字情報として取得し、
前記データ結合手段は、前記OCR処理による前記得点情報の認識処理結果が整合性無しと判定されたときは、前記個人情報毎に前記答案用紙データをエラーデータとして結合することを特徴とする請求項3又は4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記データ結合手段は、前記答案用紙と対となる他の答案用紙が存在するときは、他の答案用紙データの認識処理結果にかかわらず、前記他の答案用紙データをエラーデータとして前記答案用紙データと結合することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記個人情報は、受験番号及び学籍番号のいずれか一方であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記認識処理手段は、前記複数の答案用紙データの認識処理結果をテキストファイルとして保存することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取りステップと、
前記読取りステップにより電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理ステップと、
前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
受験者を特定する個人情報及び得点を含む試験情報が記入された複数の答案用紙の少なくとも一方の面を連続的に読取り、複数の答案用紙を電子化する読取りモジュールと、
前記読取りモジュールにより電子化された複数の答案用紙データを認識処理し、前記複数の答案用紙データの認識処理結果を保存する認識処理モジュールと、
前記認識処理結果に基づいて前記個人情報毎に該答案用紙データを結合するデータ結合モジュールとを有することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10記載のプログラムをコンピュータで読取可能に格納することを特徴とする記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−122788(P2008−122788A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−308087(P2006−308087)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
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