説明

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

【課題】 第1の面に係る画像データから良好に第2の面に係る画像を除去して、ユーザが所望の画像を得る事ができる仕組みを提供する
【解決手段】
搬送される原稿の表面の画像を読み取る第1の読取部と、搬送される原稿の裏面の画像を読み取る第2の読取部とを備える画像処理装置において、表示部に表示される前記原稿の表面の画像に裏写りされる裏面画像を除去するための画像処理パラメータを入力する。すると、表面の画像データに対して、入力された各画像処理パラメータに従う画像処理を行う。そして、表示部に表示された画像データを画像処理された表面の画像データに切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナやファクシミリ、複写機に代表される画像読取装置を備える画像処理装置においては、原稿から画像を読み取る際に、ADF(Auto Document Feeder)等を用いて原稿の表面画像と裏面画像を自動で取得することができる。
これにより、ユーザは、両面印刷されている原稿をわざわざ原稿台に表裏2度置く必要がなく、両面印刷されている原稿の取得負荷が軽減されていた。
また、近年では1つの読取装置の中で、イメージセンサを、表面読取用と裏面読取用に2つ設置し、見かけ上1回の読取動作で同時に原稿の表面画像と裏面画像を取得することが可能になっている。
【0003】
しかしながら、このような従来の画像読取装置において、両面印刷されている原稿を読み取った場合に、その原稿の紙厚や、イメージセンサへの光量等の関係で、裏面画像が表面画像に透けてしまい、読取画像の品質を損なう要因となっていた。
【0004】
従来から、これら原稿の裏写りの画像問題に対する試みはなされている。表面画像から裏面画像を鏡像反転した画像を差し引くことで、表面画像から裏面画像の影響を無くす処理等が代表的である。
特許文献1によれば、表面画像と裏面画像との加算演算により表面画像に対する裏面画像の影響をなくす処理により裏写りを軽減させている。
【0005】
特許文献2によれば、原稿の下地のレベルをプレスキャンにて判定し、算出した下地レベルより高い輝度の画素を効率よく消去する。その際、原稿色再現性を損なわない工夫が演算式でされているが、裏面画像の映り込みを考慮したものではなく裏写りの多い原稿下地から裏写りを消去することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−265563号公報
【特許文献2】特開平5−63968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のような合成処理を行うには、原稿の表面画像と裏面画像の位置合わせ精度が非常に重要になる。
例えば、表裏のレジ位置、つまり、裏面画像の表面画像に対応する座標位置が200μmずれた場合、600dpiの解像度で読み取った画像で約5pixel(ピクセル)のずれに相当する。
したがって、5pixel(ピクセル)ずれた原稿の差し引き合成を行った場合では差し引き合成が逆に、位置合わせ精度を低くする場合があり、読み取りデバイスのレジ精度の高精度化が必須要件になる。位置合わせ精度が低い場合には、新たに本来裏面画像が映りこんでいない箇所に対して引き算合成を行い裏写りの影ができてしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、第1の面に係る画像データから良好に第2の面に係る画像を除去して、ユーザが所望の画像を得る事ができる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
原稿の第1の面を読み取り第1の画像データを生成する第1の読取手段と、原稿の第2の面を読み取り第2の画像データを生成する第2の読取手段と、前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理パラメータのユーザの入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた画像処理パラメータと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理を実行する画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、第1の面に係る画像データから良好に第2の面に係る画像を除去して、ユーザが所望の画像を得る事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態を示す画像処理装置の構成を説明する断面図である。
【図2】本実施形態を示す画像処理装置の構成を説明する断面図である。
【図3】図2に示した画像処理装置の制御構成を説明するブロック図である。
【図4】画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。
【図5】読取デバイスが読み取った画像を説明する図である。
【図6】図3に示した操作部の構成を説明する平面図である。
【図7】画像処理装置における裏面除去処理を説明する図である。
【図8】画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。
【図9】画像処理装置が読み取る原稿の状態を説明する図である。
【図10】本実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図11】本実施形態を示す画像処理装置の画像処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1、図2は、本実施形態を示す画像処理装置の構成を説明する断面図である。本例は、情報が記載されている原稿の該情報を電子的に読み取る手段として、複写機やファクシミリ、コンピュータ入力用のスキャナなどの画像読取装置として画像処理装置が用いられる例を示す。
図1において、原稿置き台202、ピックアップローラ203、搬送ローラ204、コロ205、反転搬送/排紙ローラ206、分離ツメ207、光源208、読取部209、原稿台ガラス210、原稿211を示している。
【0012】
自動両面読取装置201に積載された原稿211は、ピックアップローラ203により一枚ずつ読み取り経路に送られる。ピックアップローラ203により一枚ずつ読み取り経路に送られた原稿は、搬送ローラ204を介して図示する経路1方向に搬送される。読取部209には光源208が併設されている。この光源208は、おおよそ可視光領域の波長領域について分光強度を有しているものである。
【0013】
経路1を通って読み取り位置に到達した原稿は光源208に照射され、原稿上で反射した光は読取部209に入射される。読取部209としては少なくとも光電変換素子を有しており、入射された光の強度に応じた電荷を蓄積し、これを不図示のA/D変換器にてデジタルデータ化することによって、原稿上の画像情報をデジタル画像データに変換するものである。なお、読取部209に入射される光の強度とは原稿上の情報に含まれる分光反射率の分布に依存するものである。
このようにして経路1を通って読み取り位置に到達した原稿211は光源208と読取部209によって表面に付加されている画像情報が読み取られる。
【0014】
その後、原稿211は、反転搬送/排紙ローラ206に到達し、一旦原稿後端まで排紙される。その後、反転搬送/排紙ローラ206は、その回転を反転させ原稿211を再度自動両面読取装置201に取り込んでいく。原稿211は、分離ツメ207により経路2方向へ導かれ、搬送ローラ204によって再度経路1を通り、原稿読取位置にて光源208ならびに読取部209によって原稿211の裏面に付加されている画像情報が読み取られる。後に、反転搬送/排紙ローラ206により、原稿211が排紙される。
以上の動作を繰り返すことで、原稿置き台202に積載された原稿群の表面画像と裏面画像の画像情報が順次読み取られる。
【0015】
このような自動両面読取装置にて原稿の表裏に記載されている画像情報を読み取る場合、ユーザの介在無しに自動的に原稿の表面画像と裏面画像を読み取ることができる。さらに、自動両面読取装置は、単一の光源および読取部にて表裏の画像を読み取り、かつその光学系の装置が単一である。ここで、原稿の表面を第1の面とし、原稿の裏面を第2の面とする場合を説明するが、面の設定はこれと逆であってもよい。
このため、自動両面読取装置では、表裏の読取画像の幾何特性ならびに色味といった特性が同一である。また、自動両面読取装置では、原稿は、表面画像を読み取るときと裏面画像を読み取るときに、自動両面読取装置内を搬送されるので、画像の読み取りに時間がかかってしまう。さらに、自動両面読取装置の原稿搬送は複雑であるため、ジャムの確率が上がってしまう。
【0016】
これに対して別の構成を取った読取部101では、1回の搬送で、表面と裏面に情報が記載されている原稿の表面画像と裏面画像を同時に読み取る同時両面読取装置が、図2の符号301に示されている。
【0017】
図2は、排紙ローラ302、光源303、読取部304を示しており、その他自動両面読取装置と同一の機能を有する部位は、図2と同じ番号の符号で示している。本例は、1回の搬送で原稿の両面を読み取るため、原稿読取部を所定の位置であって、所定の間隔をもって配置されている例である。特に、裏面側を読み取る読取部が、表面側を読み取る読取部よりも下流側に設けられて構成された例である。
図2において、原稿置き台202に積載された原稿211は、ピックアップローラ203により一枚ずつ読み取り経路に送られる。上記ピックアップされた原稿211は、搬送ローラ204を介して経路3方向に搬送される。原稿211は、経路3を通って読み取り位置に到達し、光源208と読取部209によって原稿211の表面に付加されている画像情報が読み取られる。その後、原稿211が読取部304の読み取り位置に到達した際に、光源303と読取部304によって原稿211の裏面の画像情報が読み取られる。その後、原稿211は、排紙ローラ302により排紙される。
以上の動作を繰り返すことで原稿置き台202に積載された原稿群はその表面画像と裏面画像の情報を一回の搬送で読み取られる。
【0018】
このような同時両面読取装置にて原稿の表裏に記載されている画像情報を読み取る場合、ユーザの介在無しに自動的に原稿の表面画像と裏面画像を読み取ることができる。さらに、同時両面読取装置は、一度の原稿搬送で表面画像と裏面画像の情報を同時に読み取ることができる。
このため、同時両面読取装置は、画像の読み取りにかかる時間を短縮し、読取装置としてのパフォーマンスを向上させることができる。さらに、同時両面読取装置は、原稿搬送が1経路でよいのでジャムの確率を低減することができる。また、同時両面読取装置では、光源208と光源303ならびに読取部209と読取部304というように、表面読取用と裏面読取用のそれぞれのために、画像読み取りデバイスが配されている。
以後、光源208と読取部209を合わせて第1の読み取り手段、光源303と読取部304を合わせて第2の読み取り手段と呼称する。
【0019】
例えば、第1の読み取り手段は、原稿台ガラス210の下面側に設置されており、原稿台ガラス210上に原稿211が置かれた場合に、第1の読み取り手段自身が、原稿の副走査方向に移動しながら読み取ることも可能である。
上述したような読取装置を用いることで両面に印刷されている原稿の表面画像と裏面画像の両方の情報を取得することが可能である。
【0020】
原稿の表面画像と裏面画像は、読み取られる際にγ補正や空間フィルタ等の画像処理を施された後一度HDD等の記録媒体にスプールされる。その後、画像処理を行いプリンタからプリントアウトされたり、表示部への表示や、ネットワークに送信されたりする。
図3は、図2に示した画像処理装置の制御構成を説明するブロック図である。本例は、両面原稿の画像を読み取って画像処理を行う画像処理装置であって、特に図2に示す画像処理装置に示すように、搬送される原稿の表面の画像を読み取る第1の読取部と、搬送される原稿の裏面の画像を読み取る第2の読取部とを備える。
【0021】
図3において、画像処理装置は、読取部101、画像処理部102、記憶部103、CPU104、画像出力部105、表示部106および操作部107を備える。なお、画像処理装置は、画像データを管理するサーバ、プリントの実行を指示するパーソナルコンピュータ(PC)などにネットワークなどを介して接続可能である。読取部101は、原稿の画像を読み取り、画像データを出力する。なお、読取部101のハード構成は、図1、図2に示した搬送経路、搬送方法で搬送される原稿を読み取る。また、読取部101は、光源208と読取部209を合わせた第1の読み取り手段として構成される読取デバイス101Aと、光源303と読取部304を合わせた第2の読み取り手段として構成される読取デバイス101Bを備える。
【0022】
画像処理部102は、読取部101や外部から入力される画像データを含む印刷情報を中間情報(以下「オブジェクト」と呼ぶ)に変換し、記憶部103のオブジェクトバッファに格納する。その際、地色除去や裏写り除去などの画像処理を行う。さらに、バッファしたオブジェクトに基づきビットマップデータを生成し、記憶部103のバッファに格納する。その際、地色除去処理、裏写り除去処理等を行う。詳細に関しては後述する。
【0023】
記憶部103は、ROM、RAM、ハードディスク(HD)などから構成される。ROMは、CPU104が実行する各種の制御プログラムや画像処理プログラムを格納する。RAMは、CPU104がデータや各種情報を格納する参照領域や作業領域として用いられる。また、RAMとHDは、上記のオブジェクトバッファなどに用いられる。
このRAMとHD上で画像データを蓄積し、ページのソートや、ソートされた複数ページにわたる原稿を蓄積し、複数部プリント出力等を行う。
【0024】
画像出力部105は、記録紙などの記録媒体にカラー画像を形成したり、ネットワークを用いた外部出力を行う。
表示部106は画像処理部102で行われた処理の結果を表示し、画像処理後の画像のプレビューし結果の確認等を行う。
操作部107ではコピーする部数や両面コピーの設定、カラーコピーを行うかモノクロコピーを行うか等の原稿設定や、地色や裏写り除去の調整設定等の操作を行う。
【0025】
読取部101は、原稿の表面画像と裏面画像の画像情報をユーザの介在無しに自動的に読み取る自動両面読取装置として、原稿反転部にて原稿を表裏反転させて読み取る方法が最も広く搭載され、実用化されている。
このような原稿反転部を利用した自動両面読取装置が、図1の符号201で示されている。
本実施形態では特に明示しない限りカラー原稿をカラー画像データとして読み取る場合について述べる。ここで、表面の画像データを第1の画像データとし、裏面の画像データを第2の画像データとする場合を説明するが、面の設定はこれと逆であってもよい。
【0026】
図4は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。本例は、図2に示すように搬送路上に所定の間隔をもって配置される画像読取手段を2つ備えて、搬送される原稿の表面と裏面の画像を並列的に読取を行いながら、裏面側の画像による表面への裏写り画像を除去する例である。なお、各ステップはCPU104からの命令を元に読取部101および画像処理部102により処理される。以下、裏写りする画像データに画像処理を施し、一例として表面の画像データに裏写りする裏面の画像データを除去した調整画像に切り替える表示画像調整処理を説明する。
原稿置き台202に複数の原稿が積載されたとする。不図示の実行ボタン等でユーザから読み取りの実行指示が入力されると、読取部101は1枚目の原稿を読み取る。S401において、読取部101の読取デバイス101Aにより、搬送路上を経路1にそって搬送される原稿の表面の画像情報を取得する。同様に、S402において、読取デバイス101Bにより、搬送される原稿の裏面の画像情報を取得する。なお、裏面の画像情報は、表面の画像情報の取得よりも所定時間遅れて取得される。
図5は、図3に示した読取デバイス101A、101Bが読み取った画像を説明する図である。図5の(a)に示す表面画像の例を、図5の(b)に示す裏面画像の例を示している。この図のように、表面画像には裏面画像が逆に裏面画像には表面画像が透けている画像がS401、S402で、読取デバイス101A、101Bから取得される。この時の画像はRGB各画素256階調を有するデジタル画像信号として取得され、画像上暗く黒に近い画素は小さな画素値、逆に明るい白に近い画素は大きな画素値を示す。なお、取得された画像は記憶部103に、以降の処理のために一時的に記憶しておく。ここで、CPU104は、S403において、表示部106に裏写りする表面の画像を表示する。次に、S404で、ユーザから裏写りの影響を除去するための属性の異なるパラメータの入力を受付ける。
【0027】
続いて、S405において、画像処理部102では裏面画像を鏡像反転させ表面画像の向きと合わせる処理を行う。これは表面画像に対する裏面画像は必ず鏡像反転しているためそれと合わせるために行われる。図5の(c)にその結果を示す。
【0028】
続いて、S406において、画像処理部102では表面画像の用紙地色を除去する画像処理を施す。この処理により、ハイライト部の明るめの画素値を白にすることで用紙地色がもつ淡い色が除去されたように見せる事ができる。具体的にはRGBそれぞれの画素に対してあるゲインをかけることで実現できる。
例えば入力の画素値をin、出力の画素値をout、その時のゲインをaとすると、out=a×inで実現可能である。この時のゲインaは後述する表示部106の表示結果とそれに基づく操作部107からの入力を元に設定される。
【0029】
続いて、S407において、画像処理部102では裏面画像の表面画像に対する座標位置を決定させる。表裏画像の先端および左右端を合わせたうえで表面画像に対して位置合わせを行う。
つまり、表面のある画素の座標が(x,y)の時、参照する裏面画像座標は(x+Δx,y+Δy)になる。この時の表面画像に対する裏面画像の座標位置のずれΔx,Δyは後述する表示部106および操作部107からの入力を元に設定される。
【0030】
続いて、S408において、画像処理部102では表面画像から裏面画像の影響を除去する。この処理により表面画像に対して透けている裏面画像の成分を除去する。
この際、裏面画像が濃い(暗い)部分は表面に対して影響が大きく逆に薄い(明るい)場合にはその影響は小さい。
つまり、裏面が白(画素値255)の時の影響が最小で裏面が黒(画素値0)の時の影響が最大になる。つまり、影響の度合いとしては裏面画像の画素値と反対の関係になっており、255−画素値でその影響度合いを定義することが可能になる。
この影響度合いに透け具合を係数としたゲインを乗じたものを表面の画素値にオフセットすることで、裏面画像の影響を軽減させることが可能になる。
このゲインは完全に裏面が透過した時に「1」となり、透け具合が小さいほど値が小さくなり、全く透けない場合には「0」となる係数になる。この事を利用し、具体的な処理としては、入力となる表面画像に対して裏面画像の画素値を反転させたものを足しこむことで影響を除去する。
例えば入力の画素値をin、出力の画素値をout、裏面の画素値をrev、ゲインをbとすると、out=in+(255−rev)×bで実現可能である。この時のゲインbは後述する表示部106および操作部107からの入力を元に設定される。
これらのステップを実行することで裏面画像の影響を除去した表面画像が作られる。この画像を記憶部103に格納し、画像出力部105より出力したり、S409で、表示部106への表示を行ったりする。そして、表示部106に表示された表面の画像を確定すると、つまり、ユーザが図示しないボタンを指示して表面の裏写りを除去するためのパラメータをOKとする指示を受け付けたら(S410)、残りの複数の原稿に対する読取を開始する。この複数の原稿に対しては、S404で再度パラメータを入力してもよいし、S404のパラメータの入力を省略して1枚目の原稿と同様の処理を行ってもよい。S411で、全ての原稿読取処理を完了したら、本処理を終了する。
【0031】
続いて、図6に示した表示部106および操作部107を用いて前記フローS406で用いたゲインaおよび、S407で用いたΔxおよびΔy、S408で用いたゲインbの値を適切に求めるための手段に関して説明する。
【0032】
図6は、図3に示した操作部107の構成を説明する平面図である。なお、本例は、操作部107がタッチパネルで構成され、各キー、バー等はソフトボタンとして表示される場合を示す。以下、原稿の表面の画像に裏写りされる裏面画像の影響を除去する属性の異なる画像処理パラメータを入力する例を説明する。なお、本実施形態では、原稿の地色を除去するレベルキーとして、バー601が設けられている。同様に、裏面の画像の影響度を示すレベルキーとして、バー602が設けられている。同様に、裏面の画像の座標位置を調整する移動のレベルキーとして、キー603U、603D、603L、603Rが設けられている。同様に、裏面の画像の倍率を調整するレベルキーとして、キー604が設けされている。ユーザは表示部605に表示される表面の画像および調整表示される画像を確認しながら、これらのキーを操作して属性の異なる画像処理パラメータを入力する。
図6において、601は用紙地色の除去量を調整するバーになっている。この調整値を「0」にすると全く地色を除去しない設定になり、先のS406で説明したゲインaの値は1.0に相当する。バー601を用いてゲインaを調整し、数字が大きくなるほどゲインaの値は大きくなる。例えば調整値を「1」にすると、ゲイン1.1、「2」にすると1.2、「4」にすると1.4等に変化する。
【0033】
602は裏面画像の寄与度を調整するバーになっている。この値を「0」にすると全く裏面画像の影響を除去しない設定になり、先のS408で説明したゲインbの値は0.0に相当する。バー602を用いて調整し、数字が大きくなるほどゲインbの値は小さくなる。例えば調整値を「1」にすると、ゲイン0.9、「2」にすると0.8、「4」にすると0.6等に変化する。
【0034】
603は裏面画像の座標位置を調整するキーであって、4つのキーから構成されている。このキー603のキー603Uを押下すと裏面画像の位置が1画素上に移動し、先のS405で説明したΔyの値は元のΔyの値に対して「+1」される。同様に下キー603Dを押すと、Δyの値は元のΔyの値に対して「−1」され、左キー603LでΔxの値が元のΔxの「+1」され、右キー603Rで「−1」される事になる。
【0035】
605は結果画像の表示部であり、バー601、602およびキー603を用いて調整した値を用いて、S403〜S406まで処理した結果の画像を表示する。つまり、バーとキーの調整が反映させた画像が表示部605に表示される。
具体的には、キー603が押され調整値の変化が起る度S401、S402にて取得、記憶されている画像に対して上記のステップで処理し直した結果の画像を都度表示する。604はキーで、表示部605の画像表示の拡大縮小を行う際に押下される。606および607はスクロールバーで、画像表示をスクロールさせる際に指示される。
【0036】
バー601で調整した地色除去量を用いた地色除去処理により裏面画像もある程度消去され、また逆に、バー602で調整した裏面画像の寄与度により表面の地色も除去される。このように相互に関係性があり、ユーザは、それぞれの調整値を表示部605で表示される結果画像を見ながらフィードバックさせることで適切な除去量、および寄与度を得る事ができる。
【0037】
キー603での座標位置の調整のイメージを図7を用いて詳細に説明する。
図7は、本実施形態を示す画像処理装置における裏面除去処理を説明する図である。本例は、ユーザが図6に示したキー603を操作することで、裏面側と表面側との画像域を調整することで、裏面側の表面側への裏写りを除去する状態を示している。
例えば表示部605に図7の(a)に示すような表面の画像が表示がされている時には、裏面の座標位置が表面に対してずれているので、裏面の影響が除去しきれていない事がわかる。
そこで、ユーザがキー603Uを一度押すと、表示部605に表示される表面の画像は図7の(b)で示すような表示画像に変化し、もう一度キー603Uを押すと、図7の(c)で示すような結果画像に表示が変化する。これで、縦方向の座標位置の一致を確認した後に続けて、左キー603Lを押すことで、図7の(d)の結果が得られ、再度左キー603Lを押すことで、図7の(e)に示されるように完全に裏面の影響を除去した結果画像を得る事が可能になる。
【0038】
このように表示部605の結果を見ながら、裏写りを除去するための適切な設定値、前記フローS404で用いたゲインaおよび、S407で用いたΔxおよびΔy、S408で用いたゲインbの値を求めることが可能になる。
このようにして求めた最適な設定値を用いて処理されて記憶部103に記憶された画像データを画像出力部105からプリントアウトしたり、ネットワークへ送信したりすることが可能になる。
なお、本実施形態において、表面画像と裏面画像の両方を一度に読み取る形態で記述しているが、図1に示す読取デバイスが1つの画像処理装置を用いて、表面画像と裏面画像とを独立に読み取らる場合にも本発明を適用可能である。
【0039】
また、表面画像と裏面画像との関係は逆の場合でも良い。つまり、原稿の裏面画像を原稿の表面にあるとみなすことで、裏面画像に写りこむ表面画像の除去も可能である。つまり、表裏の関係を逆にして処理することで、裏面画像に写りこんでいる表面画像の成分を除去することが可能になる。
【0040】
また、これまで1枚の原稿の表と裏の画像の組み合わせからそれに最適化した設定値を調整し、それを用いた処理を行う例を説明してきた。
しかしながら、読取部からは連続して複数枚の原稿を読み込むことが可能になっておりその1枚1枚に対して前述したような調整を個別に行っていくのは労力を伴う。その複数の原稿が同じ用紙を用いている場合、用紙の厚さなどが大きく起因する裏面の影響具合や、位置ずれは大きく異なるものではない。その場合、説明してきた設定値の調整はある1組の表裏の関係により求め、その設定値を記憶しておきそれらを複数からなる原稿すべてに対して適用する構成をとってもよい。
本実施形態によれば、レジ精度が十分でない読み取り装置であっても、裏面画像が写りこんでいる表面画像から良好に裏面画像を除去して、ユーザ所望の画像を得る事が可能になる。
〔第2実施形態〕
【0041】
先の第1実施形態では裏写りを除去する際、表面画像と裏面画像の倍率が完全一致していることを前提としている。これは図1で説明したように物理的に同一読取部で読み取った画像であれば完全一致が望めるが、図2で説明したような読取部が物理的に異なるものを用いた時には読取部のレンズや光路、センサ等の交差の影響により完全一致は望みにくい。そこで本実施形態では先の実施形態で用いた設定値に加え表裏の倍率違いも含め調整を行う構成に関して説明する。
なお、図1、図2、図3を用いた装置の構成に関する説明は本実施形態においても実施形態1と同様であるため説明は割愛する。
【0042】
図8は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。本例は、図2に示すように搬送路上に所定の間隔をもって配置される画像読取手段を2つ備えて、搬送される原稿の表面と裏面の画像を並列的に読取を行いながら、裏面側の画像による表面への裏写り画像を除去する例である。なお、各ステップは、図4での処理フローと同様にCPU104からの命令を元に読取部101および画像処理部102により処理される。
S801の処理はS401と、同様にS802の処理S402と、S805の処理はS405の処理と同様であるため説明を割愛する。
【0043】
続いて、S806において、画像処理部102では裏面画像の倍率を表面画像の倍率に合わせるための倍率変更の処理を行う。これは横方向の倍率sxおよび縦方向の倍率syを独立に設定され縦と横には異なる倍率で倍率変更処理が行われる。処理の一例としては公知のアフィン変換を用いた座標変換および画素補間処理を用いる。この時の横方向の倍率sxおよび縦方向の倍率syは後述する表示部106および操作部107からの入力を元に設定される。
続く、S807はS406と、S808はS407と、S809はS408の処理と同様であるため説明を割愛する。
【0044】
これらのステップを実行することで、表裏の画像の倍率が異なる場合においても裏面画像の影響を除去した表面画像が作られる。この画像を記憶部103に格納し、画像出力部105より出力したり、S810で、CPU104表示部106への表示を行ったりする。以後、S811,S812は、S410、S411と同様の処理を実行して、本処理を終了する。
【0045】
続いて、図6に示した表示部106および操作部107と図9に示すその時の表裏画像の例を用いて図8に示したS806で用いた倍率sxおよび倍率syの値を適切に求めるための手段について説明する。なお、図8に示したS807で用いるゲインaおよび、S809で用いるゲインbの値を適切に求めるための手段に関しての説明は第1実施形態と同様であるため割愛する。
【0046】
図9は、本実施形態を示す画像処理装置が読み取る原稿の状態を説明する図である。
図9の(a)には、図8に示したS801で取得された表面画像の例を、図9の(b)には、その時S802で取得された裏面画像に対してS805の鏡像反転を行った画像の例を示している。
この例では図9の(a)の画像中の丸901が、図9の(b)に示すように裏面では丸903に、同様に図9の(a)の画像中の丸902が、図9の(b)に示すように裏面では丸904として透けている状態であることを示している。
ここで、まず図6の拡大するためのキー604およびスクロールバー606、607を用いて丸901を中心とした拡大表示を行う。その時の中心の横方向の座標位置をx1として保持しておく。
【0047】
そこで、丸901と丸903が重なるように、裏面画像の座標位置をキー603を用いてずらしていく。ここで、丸901を中心とした領域に適したΔx、およびΔyが求まる。その様子を図9の(c)および図9の(d)に示す。
【0048】
もともと、図9の(c)のように表裏で丸の座標位置がずれていたが、キー603を用いて、Δx、Δyのずれ補正を行うことで、図9の(d)に示すように丸901に関しては一致する。続いて、同様に、拡大縮小するためのキー604およびスクロールバー606,607を用いて丸902を中心とした領域の表示を行う。この時の中心の横方向の座標位置をx2として保持しておく。
【0049】
なお、横方向の倍率が表裏で一致していない場合には、丸901の座標を合わせても丸902の座標位置が合う保証がない。そのため、再度丸902の位置ずれを座標位置を調整するためのキー603を用いて調整する。その結果、丸902用にΔxが求まり、それと丸901の横方向の座標位置x1および丸902の横方向の座標位置x2から倍率をsxを求める。
【0050】
具体的にはx2−x1−Δxの長さをx2−x1へ拡大する必要があるので、sx=(x2−x1)/(x2−x1−Δx)となる。その様子を図9の(d)および(e)に示す。
図9の(d)に示すように、丸901の位置が一致しているが、丸902の位置が一致していない。そこで、再度丸902のずれ量を求め、この場合裏面画像自体をシフトするわけではなく裏面の画像の倍率を変更することで(e)のようにいずれの丸も表裏で位置の一致を見る。なおここでは横方向の位置合わせに関してのみ説明したが、縦方向の倍率syに関しても同様に求める事が可能である。
【0051】
このように本実施形態では、裏写りを除去するための適切な設定値として先の実施形態で説明した設定値の他に、裏面画像倍率sxおよびsyの値を求め、倍率変更処理を加えることで裏面画像サイズの微小変化を吸収しより高精度に除去可能になる。このようにして求めた最適な設定値を用いて画像処理された画像データを画像出力部105によりプリントアウトしたり、ネットワークへ送信したりすることが可能になる。
【0052】
なお、本実施形態では表裏の倍率を表示部を用いて合わせる構成で説明したが、表裏の倍率だけでなく、歪み、スキュー、傾き等他の幾何変換に応用することも可能であり、その時も複数点の位置合わせ結果から算出することが可能である。
〔第3実施形態〕
【0053】
先の第1、第2実施形態では裏写りを除去する際、表面画像と裏面画像をいったん記憶装置に蓄積した後に処理開始をしていた。最適な設定値を求めるための操作を行っている最中は蓄積された画像データを用いた繰り返し処理が必要になるが、設定値が確定した後の複数ページ連続処理時に裏写り除去の前の中間画像をページ単位で蓄積するのは冗長な処理である。
本来はその後の利用を考えると、裏写りが除去された出力に適した画像データさえ蓄積されていれば良いはずである。そこで、本実施形態では画像データの蓄積量を最小限にしながら裏写りを除去する構成に関して説明を行う。
なお、図1、図2、図3を用いた装置の構成に関する説明は本実施形態においても、第1実施形態と同様であるため説明は割愛する。
【0054】
図1に示す画像処理装置の構成では原稿の表面画像の取得も裏面画像の取得も同一の読取部209を用いているため、表面画像を取得し終わらないと裏面画像が取得できない。そのため表面画像は完全に蓄積しないと裏面画像を用いて裏写り除去処理を行う事ができない。
しかし、図2に示す画像処理装置の構成の場合には、表面画像の取得は読取部209、裏面画像の取得は読取部304を用いているので画像データを同時に読み取ることが可能になる。本実施形態での読み取り装置は図2の構成を想定し異なる読取部で表裏の画像を同時に取得可能な構成であることを前提とする。
【0055】
図10は、本実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
図10の(a)において、先行読取部1001は、図2に示した読取部209が読み取る原稿の画像データをメモリ1003に書き込んで蓄積する。また、後行読取部1002は、図2に示した読取部304が読み取る画像データをメモリ1003に書き込んで蓄積する。また、先行読取部1001からの画像データを表面画像データ、後行読取部1002からの画像データを裏面画像データとして説明する。
【0056】
まず、先の第1実施形態に示す図6を用いて説明してきた各種裏写り除去で用いる設定値の算出時に関しては、図10の(a)のように表面画データと裏面画像データとの両方の画像データをメモリ1003に一度蓄積する。これにより、操作部107での操作結果を表示部106に対して表示する際に、画像処理部1004で処理する裏写り除去の処理を装置読み取り動作なく、記憶部103に対応するメモリ1003に蓄積された画像データを元に高速に実現する。
【0057】
この構成により、確定した各種設定値を元に続く複数の原稿に対して処理を行う場合には図10の(b)のように先行読取部1001で読み込まれた画像データのある幅一部のみメモリ1003に蓄積し、メモリ蓄積時間や容量を削減する。つまり、読み取り装置で原稿を読み取りながら画像処理をリアルタイムで行い、裏写りが除去された処理済みの画像データを蓄積し出力を行う。なお、メモリ1003は、第1の読取部が読み取る画像データを蓄積する手段であって、第1の読取部と前記第2の読取部とが配置される距離に応じて決定される画像幅分、前記表面の画像データを蓄積することが可能に構成されている。
【0058】
このメモリ1003に蓄積する画像幅に関して図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理を説明する図である。
図11において、ある時間t0において、先行読取部1001からの画像データの読み込みが開始される。しかしながら、その時はまだ原稿が後行読取部1002まで到達していないので、先行読取部1001の先端の裏面の情報が取得されていないため裏写り除去の処理を行う事ができない。そのため、CPU104は、後行読取部1002の先端に原稿がたどり着く時間t1になるまでの間、先行読取部1001にて読み込まれた画像データはメモリ1003に蓄積させておく。
【0059】
そして、t1以降の時間においては先行読み取りされた画像データはメモリ1003上から、後行の画像データは読み取った画像データを用いる事で表裏の同位置を参照することが可能になり、裏写り除去の処理が可能になる。
【0060】
この時のt1−t0の時間の間、読み込まれる画像幅がメモリ1003に蓄積しなければならないメモリ量になり、処理が進んでいっても先行、後行が同一速度で読み込まれている限りこの幅は変わらない。
そのため、後行画像が読み込まれた時点で、その読み込まれた幅の先行画像が書き込まれているメモリ1003は上書きしてもかまわず、バンド単位のリングバッファとして構成することが可能になる。
【0061】
このt1−t0の時間で読み込まれる画像幅であるが、読み取り装置の読取部209と読取部304の物理的な距離をTとすると、本来距離Tがそのままその画像幅になるが、組み付けの交差などでその値は一定にならず数画素ずれる。このずれは先の第1実施形態で説明した図6のキー603を用いた調整により求めたΔyより吸収することが可能になる。
物理的な読取部間の距離にΔyを加えたものが表裏を同時に処理するための最小メモリサイズであり、このΔyを元にメモリサイズを算出し、リアルタイムに裏写り除去の処理を行う事が可能になる。
【0062】
例えば、読取部209と読取部304の物理的な距離が1インチあり、読み取りの解像度が600dot per inchであり、かつΔyの値が+3であればメモリ1003には603ライン分の画像データを蓄積しておけばよい事になる。
【0063】
なお、ここではメモリ1003のサイズをΔyを元に算出する形で説明を行ったが、メモリサイズを十分に取れる場合にはΔyを元にメモリの読みだしタイミングを制御することになる。
つまり、t1−t0の時間で読み取ることができる幅に対して、Δyだけずれた位置を後行画像が読み込まれたタイミングでメモリ1003から引き出す必要がある。先の例であれば、先行読取部1001で画像データが603ライン読み込まれたタイミングでメモリ1003から読み出して、後行読取部1002の画像データと同期させることで表裏の位置合わせが可能になる。
【0064】
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【0065】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0066】
201 自動両面読取装置
202 原稿置き台
203 ピックアップローラ
204 搬送ローラ
205 コロ
206 反転搬送/排紙ローラ
207 分離ツメ
208 光源
209 読取部
210 原稿台ガラス
211 原稿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の第1の面を読み取り第1の画像データを生成する第1の読取手段と、
原稿の第2の面を読み取り第2の画像データを生成する第2の読取手段と、
前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理パラメータのユーザの入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた画像処理パラメータと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理を実行する画像処理手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、前記第1の画像データと前記第2の画像データとの座標位置を一致させたうえで、前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理を実行し、
前記画像処理パラメータは、前記座標位置に関するパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1の画像データを表示する表示手段を更に備え、
前記画像処理手段によって前記画像処理が実行された場合には、前記表示手段は、前記画像処理が実行された前記第1の画像データを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記第1の画像データと共に前記受付手段を更に表示することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1の画像データ、又は、前記画像処理が実行された前記第1の画像データを印刷する印刷手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理パラメータは、前記原稿の地色を除去するためのパラメータを更に含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第1の読取手段が前記第2の読取手段に先行して原稿を読み取った部分に相当する前記第1の画像データを蓄積する蓄積手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
原稿の第1の面を読み取り第1の画像データを生成する第1の読取ステップと、
原稿の第2の面を読み取り第2の画像データを生成する第2の読取ステップと、
前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理パラメータのユーザの入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた画像処理パラメータと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の画像データから前記第2の面に係る画像を除去するための画像処理を実行する画像処理ステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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