説明

画像処理装置

【構成】イメージャ16から出力された被写界像は、メモリ制御回路30によってSDRAM32に取り込まれる。CPU26は、取り込まれた被写界像から1または2以上の顔画像の集合を検出し、検出された顔画像の集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを、検出された顔画像の集合を覆うようにSDRAM32に定義する。CPU26はまた、定義された切り出しエリアに属する一部の被写界像をSDRAM32に取り込まれた被写界像から切り出す。
【効果】顔画像の集合に対する背景画像の割合が適応的に調整され、被写界像の再現性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像処理装置に関し、特に、ディジタルカメラに適用され、撮像面で捉えられた被写界像を処理する、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、互いに異なる複数のサイズをそれぞれ有する複数の顔判別領域が準備される。これらの顔判別領域は、被写界像から顔画像を検出するために撮像面をラスタ走査方向に移動する。顔判別領域に属する部分画像が顔画像と判別されると、この時点の顔判別領域のサイズおよび位置が顔情報として記述される。フォーカスや露光量のような撮像パラメータは、こうして記述された顔位置情報を参照して調整される。
【特許文献1】特開2007−259423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、背景技術では、顔画像の検出結果が被写界像を再現する際の画角に反映されることはなく、被写界像の再現性に限界がある。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、被写界像の再現性を向上させることができる、画像処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に従う画像処理装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、撮像手段(16)から出力された被写界像を取り込む取り込み手段(30, 32)、取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する検出手段(S31~S63, S89)、検出手段によって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを検出手段によって検出された集合を覆う位置に定義する定義手段(S105~S111)、および切り出しエリアに属する一部の被写界像を取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す切り出し手段(S1, S25, S27)を備える。
【0006】
撮像手段から出力された被写界像は、取り込み手段によって取り込まれる。検出手段は、取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する。定義手段は、検出手段によって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを、検出手段によって検出された集合を覆う位置に定義する。切り出し手段は、切り出しエリアに属する一部の被写界像を取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す。
【0007】
このように、切り出しエリアの位置は特定物体像の集合を覆うように調整され、切り出しエリアのサイズは特定物体像の集合の規模に基づいて調整される。これによって、特定物体像の集合に対する背景画像の割合が適応的に調整され、被写界像の再現性が向上する。
【0008】
好ましくは、検出手段は集合を形成する特定物体像に接する枠を定義する枠定義手段(S89)を含み、定義手段は枠定義手段によって定義された枠と集合を形成する特定物体像の数とに基づいて切り出しエリアのサイズおよび位置を決定する決定手段(S105)を含む。
【0009】
好ましくは、定義手段は決定手段によって決定されたサイズおよび/または位置がエラー条件に合致するとき切り出しエリアを再定義する再定義手段(S109~S111)をさらに含む。
【0010】
さらに好ましくは、エラー条件は切り出しエリアが取り込み手段によって取り込まれた被写界像からはみ出すという条件に相当し、再定義手段は切り出しエリアのサイズおよび/または位置を変更する。
【0011】
好ましくは、切り出し手段によって切り出された被写界像を表示する表示手段(36, 38)をさらに備え、撮像手段は被写界像を繰り返し出力し、取り込み手段は被写界像を繰り返し取り込む。
【0012】
さらに好ましくは、切り出しエリアを初期設定する初期設定手段(S81)をさらに備え、定義手段は初期設定手段による初期設定の後の既定指示に応答して定義処理を実行する。
【0013】
好ましくは、検出手段によって検出された集合に対応する一部の被写界像を参照して撮像パラメータを調整する調整手段(S91, S9, S15, S17, S23, S75)をさらに備える。
【0014】
好ましくは、特定物体像は人物の顔部の画像に相当する。
【0015】
この発明に従う画像処理プログラムは、撮像手段(16)から出力された被写界像を取り込む取り込み手段(20, 34)を備える画像処理装置(10)のプロセッサ(26)に、取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する検出ステップ(S31~S63, S89)、検出ステップによって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを検出ステップによって検出された集合を覆う位置に定義する定義ステップ (S105~S111)、および切り出しエリアに属する一部の被写界像を取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す切り出しステップ(S1, S25, S27)を実行させるための、画像処理プログラムである。
【0016】
この発明に従う画像処理方法は、撮像手段(16)から出力された被写界像を取り込む取り込み手段(20, 34)を備える画像処理装置(10)によって実行される画像処理方法であって、取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する検出ステップ(S31~S63, S89)、検出ステップによって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを検出ステップによって検出された集合を覆う位置に定義する定義ステップ (S105~S111)、および切り出しエリアに属する一部の被写界像を取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す切り出しステップ(S1, S25, S27)を備える。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、切り出しエリアの位置は特定物体像の集合を覆うように調整され、切り出しエリアのサイズは特定物体像の集合の規模に基づいて調整される。これによって、特定物体像の集合に対する背景画像の割合が適応的に調整され、被写界像の再現性が向上する。
【0018】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞りユニット14を含む。これらの部材を経た被写界の光学像は、イメージャ16の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が生成される。
【0020】
電源が投入されると、CPU26は、撮像タスクの下でスルー画像処理を開始するべく、ドライバ18cに露光動作および間引き読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ18cは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷の一部をラスタ走査態様で読み出す。イメージャ16からは、読み出された電荷に基づく低解像度の生画像信号が周期的に出力される。
【0021】
前処理回路20は、イメージャ16から出力された生画像信号にCDS(Correlated Double Sampling),AGC(Automatic Gain Control),A/D変換などの処理を施し、ディジタル信号である生画像データを出力する。出力された生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32の生画像エリア32aに書き込まれる。
【0022】
後処理回路34は、生画像エリア32aに格納された生画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施す。これによって生成されたYUV形式の画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32のYUV画像エリア32bに書き込まれる。
【0023】
LCDドライバ36は、YUV画像エリア32bに格納された画像データをメモリ制御回路30を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ38を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
【0024】
図2を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、256個の分割エリアが評価エリアEVAを形成する。また、前処理回路20は、上述した処理に加えて、生画像データを簡易的にRGBデータに変換する簡易RGB変換処理を実行する。
【0025】
AE/AWB評価回路22は、前処理回路20によって生成されたRGBデータのうち評価エリアEVAに属するRGBデータを、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAE/AWB評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAE/AWB評価回路22から出力される。
【0026】
また、AF評価回路24は、前処理回路20から出力されたRGBデータのうち同じ評価エリアEVAに属するGデータの高周波成分を抽出し、抽出された高域周波数成分を垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAF評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAF評価回路24から出力される。
【0027】
CPU26は、AE/AWB評価回路22からの出力に基づくスルー画像用AE/AWB処理をスルー画像処理と並列して実行し、適正EV値および適正白バランス調整ゲインを算出する。算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間は、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。また、算出された適正白バランス調整ゲインは、後処理回路34に設定される。この結果、スルー画像の明るさおよび白バランスが適度に調整される。
【0028】
CPU26はまた、スルー画像処理と並列するコンティニュアスAFタスクの下で、AF評価回路24からの出力に基づくスルー画像用AF処理を実行する。フォーカスレンズ12は、AF評価回路24の出力がAF起動条件を満足するとき、ドライバ18aによって合焦点に設定される。これによって、スルー画像のフォーカスが適度に調整される。
【0029】
シャッタボタン28sが半押しされると、CPU26は、コンティニュアスAFタスクを中断し、記録用AF処理を撮像タスクの下で実行する。記録用AF処理もまたAF評価回路24の出力に基づいて実行される。これによって、フォーカスが厳格に調整される。CPU26は続いて、AE/AWB評価回路22の出力に基づいて記録用AE処理を実行し、最適EV値を算出する。算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、上述と同様、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳格に調整される。
【0030】
シャッタボタン28sが全押しされると、CPU26は、記録処理のために、ドライバ18cに露光動作および全画素読み出し動作を1回ずつ実行することを命令し、さらにI/F40を起動する。ドライバ18cは、垂直同期信号Vsyncに応答して撮像面を露光し、これによって生成された電荷の全てをラスタ走査態様で撮像面から読み出す。イメージャ16からは、高解像度を有する1フレームの生画像信号が出力される。
【0031】
イメージャ16から出力された生画像信号は前処理回路20によって生画像データに変換され、変換された生画像データはメモリ制御回路30によってSDRAM32の記録画像エリア32cに書き込まれる。CPU26は、記録画像エリア32cに格納された生画像データに基づいて最適白バランス調整ゲインを算出し、算出された最適白バランス調整ゲインを後処理回路34に設定する。
【0032】
後処理回路34は、生画像エリア32aに格納された生画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された生画像データを最適白バランスを有するYUV形式の画像データに変換し、変換された画像データをメモリ制御回路30を通して記録画像エリア32cに書き込む。I/F40は、こうして記録画像エリア32cに格納された画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された画像データをファイル形式で記録媒体42に記録する。
【0033】
なお、スルー画像処理は、高解像度を有する生画像データが記録画像エリア32cに確保された時点で再開される。コンティニュアスAFタスクもまた、この時点で再起動される。
【0034】
CPU26は、スルー画像処理と並列して実行される顔検出タスクの下で、SDRAM32の生画像エリア32aに格納された低解像度の生画像データから人物の顔画像を繰り返し検索する。このような顔検出タスクのために、図3に示す辞書DIC,図4に示す複数の顔検出枠FD_1,FD_2,FD_3,…および図5に示す2つのテーブルTBL1〜TBL2が準備される。
【0035】
図3によれば、複数の顔パターンFP_1,FP_2,…が辞書DICに登録される。また、図4によれば、顔検出枠FD_1,FD_2,FD_3,…は、互いに異なる形状および/または大きさを有する。さらに、図5に示すテーブルTBL1〜TBL2の各々は、顔枠情報を記述するためのテーブルに相当し、顔画像の位置(顔画像が検出された時点の顔検出枠の位置)を記述するカラムと顔画像のサイズ(顔画像が検出された時点の顔検出枠のサイズ)を記述するカラムとによって形成される。
【0036】
顔検出タスクにおいては、まずテーブルTBL1が現フレームの顔枠情報を保持する現フレームテーブルとして指定される。ただし、指定されるテーブルは1フレーム毎にテーブルTBL1およびTBL2の間で更新され、現フレームテーブルは次フレームにおいて前フレームテーブルとなる。現フレームテーブルの指定が完了すると、変数Kが“1”に設定され、顔検出枠FD_Kが図6に示す評価エリアEVAの左上つまり顔検出開始位置に設定される。
【0037】
垂直同期信号Vsyncが発生すると、SDRAM32の生画像エリア32aに格納された現フレームの生画像データのうち、顔検出枠FD_Kに属する部分画像データが、図3に示す辞書DICに記述された複数の顔パターンFP_1,FP_2,…の各々と照合される。注目する部分画像がいずれかの顔パターンに適合すると判別されれば、顔検出枠FD_Kの現在位置およびサイズが顔枠情報として現フレームテーブルに記述される。
【0038】
顔検出枠FD_Kは、図6に示す要領でラスタ方向に既定量ずつ移動され、評価エリアEVA上の複数の位置で上述のような照合処理を施される。そして、人物の顔画像が発見される毎に、発見された顔画像に対応する顔枠情報(つまり顔検出枠FD_Kの現在位置およびサイズ)が現フレームテーブルに記述されていく。
【0039】
顔検出枠FD_Kが評価エリアEVAの右下つまり顔検出終了位置に達すると、変数Kが更新され、更新された変数Kの値に対応する顔検出枠FD_Kが顔検出開始位置に再配置される。上述と同様、顔検出枠FD_Kは評価エリアEVA上をラスタ方向に移動し、照合処理によって検出された顔画像に対応する顔枠情報は現フレームテーブルに記述される。このような顔認識処理は、顔検出枠FD_Kmax(Kmax:末尾の顔検出枠の番号)が顔検出終了位置に達するまで繰り返し実行される。
【0040】
顔検出枠FD_Kmaxが顔検出終了位置に達すると、指定テーブルが更新され、かつ更新後の指定テーブルが初期化される。さらに、変数Kが“1”に設定される。次フレームの顔認識処理は、垂直同期信号Vsyncの発生に応答して開始される。
【0041】
上述した撮像タスクと並行して、CPU40は、AE/AWB処理およびAF処理のために参照されるパラメータ調整エリアADJの位置および形状、ならびにLCDドライバ36による画像読み出し処理のためにSDRAM32のYUV画像エリア32bに割り当てられる切り出しエリアCTの位置および形状を、エリア制御タスクの下で定義する。
【0042】
エリア制御タスクでは、まず切り出しエリアCTが初期化される。切り出しエリアCTは、YUV画像エリア32bに格納される被写界像の全体を覆うように設定される。LCDドライバ36は、初期設定された切り出しエリアCTに属する画像データをYUV画像エリア32bから読み出し、読み出された画像データに基づく被写界像をスルー画像としてLCDモニタ38に表示する。
【0043】
垂直同期信号Vsyncが発生すると、顔枠情報が確定している前フレームテーブルが指定され、前フレームテーブルに顔枠情報が記述されているか否かが判別される。
【0044】
前フレームテーブルに少なくとも1つの顔枠が記述されていれば、この顔枠の集合に外接する顔集合枠GRPが定義される。さらに、評価エリアEVAを形成する256個の分割エリアのうち顔集合枠GRP内のエリアを覆う一部の分割エリアが、パラメータ調整エリアADJとして定義される。これに対して、前フレームテーブルに1つの顔画像も記述されていなければ、顔集合枠GRPの定義が解除され、評価エリアEVA全体がパラメータ調整エリアADJとして定義される。
【0045】
したがって、前フレームテーブルに図7に示す矩形枠KF1およびKF2が記述されている場合、顔枠KF1およびKF2に外接するように顔集合枠GRPが定義される。さらに、顔集合枠GRP内のエリアを覆うようにパラメータ調整エリアADJが定義される。
【0046】
上述したスルー画像用AE/AWB処理および記録用AE/AWB処理は、AE/AWB評価回路22から出力された256個のAE/AWB評価値のうち、パラメータ調整エリアADJに属するAE/AWB評価値に基づいて実行される。また、スルー画像用AF処理および記録用AF処理も、AF評価回路24から出力された256個のAF評価値のうち、パラメータ調整エリアADJに属するAF評価値に基づいて実行される。これによって、露光量やフォーカスなどの撮像パラメータの調整精度が向上する。
【0047】
シャッタボタン28sが操作(半押し)されると、顔集合枠GRPが定義されているか否かが判別される。顔集合枠GRPが定義されていれば、切り出しエリアCTの位置およびサイズが以下の要領で調整される。
【0048】
まず、係数αtop,αunder,αleftおよびαrightが、顔集合枠GRPのサイズに基づいて決定される。次に、係数βtop,βunder,βleftおよびβrightが、前フレームテーブルに記述された顔枠の数に基づいて決定される。
【0049】
係数αtop,αunder,αleftおよびαrightは、顔集合枠GRPの位置および/またはサイズに応じて異なる数値を示す。また、係数βtop,βunder,βleftおよびβrightは、顔集合枠GRPを形成する顔枠の数に応じて異なる数値を示す。特に、係数βtop,βunder,βleftおよびβrightの各々は、顔枠数=1に対応して“1.0”を示し、顔枠数が増大するほど“0.0”に近づく特性を有する。
【0050】
こうして決定された係数αtop,αunder,αleft,αrightならびに係数βtop,βunder,βleft,βrightは数1に適用され、これによって切り出しエリアCTの位置およびサイズが決定される。
[数1]
D_top=D_fy*αtop*βtop
D_under=D_fy*αunder*βunder
D_left=D_fx*αleft*βleft
D_right=D_fx*αright*βright
ただし、
D_fx:顔集合枠GRPの水平サイズ
D_fy:顔集合枠GRPの垂直サイズ
D_top:顔集合枠GRPの上端から切り出しエリアCTの上端までの距離
D_under:顔集合枠GRPの下端から切り出しエリアCTの下端までの距離
D_left:顔集合枠GRPの左端から切り出しエリアCTの左端までの距離
D_right:顔集合枠GRPの右端から切り出しエリアCTの右端までの距離
【0051】
数1によって定義された切り出しエリアCTは、顔集合枠GRPとの間で図8(A)に示す位置関係およびサイズ関係を示す。
【0052】
ただし、切り出しエリアCTのサイズは、既定のアスペクト比(=4:3)に適合するように修正される。したがって、図8(A)に示す切り出しエリアCTが得られた場合、切り出しエリアCTのサイズは、図8(B)に示すように修正される。
【0053】
既定のアスペクト比に適合する切り出しエリアCTが得られると、この切り出しエリアCTがYUV画像エリア32bからはみ出すか否か(切り出しエリアCTがエラー条件に合致するか否か)が判別される。切り出しエリアCTがエラー条件に合致すれば、切り出しエリアCTが再定義される。つまり、切り出しエリアCTがYUV画像エリア32bに収まるように、切り出しエリアCTのサイズが縮小される。
【0054】
したがって、既定のアスペクト比を有する切り出しエリアCTが図9(A)に示す要領でYUV画像エリア32bに配置される場合、切り出しエリアCTのサイズは図9(B)に示すように縮小される。
【0055】
LCDドライバ36は、シャッタボタン28sが半押し状態にあるとき、こうして定義された切り出しエリアCTに属する画像データをYUV画像エリア32bから読み出し、読み出された画像データに基づく一部の被写界像をLCDモニタ38に全面表示する。したがって、LCDモニタ38に表示されるスルー画像の画角は、シャッタボタン28sが半押しされる前後で変化する。
【0056】
つまり、図10(A)に示す被写界像がLCDモニタ38に表示されている状態でシャッタボタン28sが半押しされると、図10(B)に示す要領で顔集合枠GRPおよび切り出しエリアCTが定義される。LCDモニタ38には、切り出しエリアCTに属する一部の被写界像が拡大表示される。
【0057】
また、図11(A)に示す被写界像がLCDモニタ38に表示されている状態でシャッタボタン28sが半押しされると、図11(B)に示す要領で顔集合枠GRPおよび切り出しエリアCTが定義され、定義された切り出しエリアCTに属する一部の被写界像がLCDモニタ38に拡大表示される。
【0058】
さらに、図12(A)に示す被写界像がLCDモニタ38に表示されている状態でシャッタボタン28sが半押しされると、図12(B)に示す要領で顔集合枠GRPおよび切り出しエリアCTが定義される。この結果、切り出しエリアCTに属する一部の被写界像がLCDモニタ38に拡大表示される。
【0059】
シャッタボタン28sが全押しされると、I/F40は、切り出しエリアCTに対応する記録用切り出しエリア(図示せず)を記録画像エリア32cに設定し、記録用切り出しエリアに属する一部の画像データを記録画像エリア32cから読み出し、そして読み出された画像データを記録媒体42に記録する。
【0060】
このように、切り出しエリアCT(および記録用切り出しエリア)の位置は顔枠の集合を覆うように調整され、切り出しエリアCT(および記録用切り出しエリア)のサイズは顔枠の集合の規模に基づいて調整される。これによって、人物の顔部の画像の集合に対する背景画像の割合が適応的に調整され、被写界像の再現性が向上する。
【0061】
CPU40は、図13〜図14に示す撮像タスク,図15〜図17に示す顔検出タスク,図18に示すコンティニュアスAFタスク,および図19〜図21に示すエリア制御タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ44に記憶される。また、顔検出タスクおよびコンティニュアスAFタスクの起動/停止は、撮像タスクによって制御される。
【0062】
図13を参照して、ステップS1ではスルー画像処理を実行する。この結果、被写界を表すスルー画像がLCDモニタ38に表示される。ステップS3では顔検出タスクを起動し、ステップS5ではコンティニュアスAFタスクを起動する。ステップS7ではシャッタボタン28sが半押しされたか否かを判別し、NOである限り、ステップS9のスルー画像用AE/AWB処理を繰り返す。スルー画像用AE/AWB処理はパラメータ調整エリアADJに属するAE/AWB評価値に基づいて実行され、これによってスルー画像の明るさおよび白バランスが適度に調整される。
【0063】
ステップS7でYESであれば、ステップS11で顔検出タスクを停止し、ステップS13でコンティニュアスAFタスクを停止する。ステップS15では記録用AF処理を実行し、ステップS17では記録用AE処理を実行する。記録用AF処理はパラメータ調整エリアADJに属するAF評価値に基づいて実行され、記録用AE処理はパラメータ調整エリアADJに属するAE/AWB評価値に基づいて実行される。これによって、スルー画像のフォーカスおよび明るさが厳格に調整される。
【0064】
ステップS19ではシャッタボタン28sが全押しされたか否かを判別し、ステップS21ではシャッタボタン28sの操作が解除されたか否かを判別する。ステップS19でYESであればステップS23に進み、ステップS21でYESであればステップS3に戻る。ステップS23では、記録用AWB処理を実行し、ステップS25では記録処理を実行する。記録用AWB処理は、パラメータ調整エリアADJに属するAE/AWB評価値に基づいて実行される。これによって、最適な白バランスを有する高解像度の被写界像が記録媒体42に記録される。ステップS27ではスルー画像処理を再開し、その後にステップS3に戻る。
【0065】
図15を参照して、ステップS31では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、AF起動条件が満足されるか否かをステップS33で判別する。ここでNOであればそのままステップS31に戻る一方、YESであればステップS35でスルー画像用AF処理を実行してからステップS71に戻る。
【0066】
AF起動条件が満足されるか否かの判別処理はパラメータ調整エリアADJに属するAF評価値に基づいて実行され、スルー画像用AF処理もパラメータ調整エリアADJに属するAF評価値に基づいて実行される。これによって、スルー画像のフォーカスが継続的に調整される。
【0067】
図16を参照して、ステップS41では、テーブルTBL1〜TBL2を初期化し、ステップS43ではテーブルTBL1を現フレームテーブルとして指定する。ステップS45では変数Kを“1”に設定し、ステップS47では顔検出枠FD_Kを評価エリアEVAの左上の顔検出開始位置に配置する。
【0068】
なお、現フレームテーブルは、後述するステップS71の処理によってテーブルTBL1〜TBL2の間で更新される。したがって、現フレームテーブルは次フレームにおいて前フレームテーブルとなる。
【0069】
ステップS49では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS51で変数Lを“1”に設定する。ステップS53では顔検出枠FD_Kに属する部分画像を辞書DICに登録された顔パターンFP_Lと照合し、ステップS55では顔検出枠FD_Kの部分画像が顔パターンFP_Lに適合するか否かを判別する。
【0070】
ここでNOであればステップS57で変数Lをインクリメントし、インクリメントされた変数Lが定数Lmax(Lmax:辞書DICに登録された顔パターンの総数)を上回るか否かをステップS59で判別する。そして、L≦LmaxであればステップS53に戻る一方、L>LmaxであればステップS63に進む。
【0071】
ステップS55でYESであればステップS61に進み、顔検出枠FD_Kの現時位置およびサイズを顔枠情報として指定テーブルに記述する。ステップS61の処理が完了すると、ステップS63に進む。
【0072】
ステップS63では、顔検出枠FD_Kが評価エリアEVAの右下の顔検出終了位置に達したか否かを判別する。ここでNOであればステップS65で顔検出枠FD_Kを既定量だけラスタ方向に移動させ、その後にステップS51に戻る。一方、ステップS63でYESであれば、ステップS67で変数Kをインクリメントし、インクリメントされた変数Kが“Kmax”を上回るか否かをステップS69で判別する。
【0073】
そして、K≦KmaxであればステップS47に戻る一方、K>KmaxであればステップS71に進む。ステップS71では、指定テーブルを更新しかつ更新された指定テーブルを初期化する。ステップS71の処理が完了すると、ステップS73で変数Kを“1”に設定し、その後にステップS47に戻る。
【0074】
図19を参照して、ステップS81では、SDRAM32のYUV画像エリア32bに割り当てられる切り出しエリアCTを初期化する。切り出しエリアCTは、YUV画像エリア32bに格納される被写界像の全体を覆うように設定される。
【0075】
ステップS83では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS85で前フレームテーブルを指定する。ステップS87では、前フレームテーブルに少なくとも1つの顔枠が記述されているか否かを判別し、YESであればステップS89〜S91を経てステップS85に進む一方、NOであればステップS93〜S95を経てステップS97に進む。
【0076】
ステップS89では、前フレームテーブルに記述された顔枠に外接するように顔集合枠GRPを定義する。ステップS91では、評価エリアEVAを形成する256個の分割エリアのうち顔集合枠GRP内のエリアを覆う一部の分割エリアを調整エリアADJとして定義する。ステップS93では顔集合枠GRPの定義を解除し、ステップS95では評価エリアEVA全体を調整エリアADJとして定義する。
【0077】
ステップS97ではシャッタボタン28sが操作(半押し)されたか否かを判別し、NOでればステップS83に戻る一方、YESであればステップS99に進む。ステップS99では、顔集合枠GRPが定義済みであるか否かを判別し、NOであればそのままステップS113に進む一方、YESであればステップS101〜S111を経てステップS113に進む。ステップS113では、シャッタボタン28sの操作が解除されたか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS81に戻る。
【0078】
ステップS101では、顔集合枠GRPのサイズを参照して係数αtop,αunder,αleft,αrightを決定する。ステップS103では、前フレームの被写界像から検出された顔枠の数を参照して係数βtop,βunder,βleft,βrightを決定する。
【0079】
ステップS105では、決定された係数αtop,αunder,αleft,αrightならびに係数βtop,βunder,βleft,βrightを上述した数1に適用して、切り出しエリアCTのサイズおよび位置を算出する。ステップS107では、ステップS105で算出された切り出しエリアCTのサイズを、既定のアスペクト比(=4:3)に適合するように修正する。
【0080】
ステップS109では、こうして定義された切り出しエリアCTがYUV画像エリア32bからはみ出すか否か(切り出しエリアCTがエラー条件に合致するか否か)を判別する。ここでNOであればそのままステップS113に進む一方、YESであれば切り出しエリアCTをステップS111で再定義してからステップS113に進む。ステップS111の処理の結果、切り出しエリアCTがYUV画像エリア32bに収まるように切り出しエリアCTのサイズが縮小される。
【0081】
以上の説明から分かるように、イメージャ16から出力された被写界像は、メモリ制御回路30によってSDRAM32に取り込まれる。CPU26は、取り込まれた被写界像から1または2以上の顔画像の集合を検出し(S41~S73, S89)、検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアCTを、検出された集合を覆う位置に定義する(S105~S111)。CPU26はまた、切り出しエリアCTに属する一部の被写界像をSDRAM32に取り込まれた被写界像から切り出す(S1, S25, S27)。
【0082】
このように、切り出しエリアCTの位置は顔画像の集合を覆うように調整され、切り出しエリアCTのサイズは顔画像の集合の規模に基づいて調整される。これによって、顔画像の集合に対する背景画像の割合が適応的に調整され、被写界像の再現性が向上する。
【0083】
なお、この実施例では、切り出しエリアCTがエラー条件に合致するときに切り出しエリアCTのサイズを縮小するようにしているが、サイズの縮小に代えて或いはサイズの縮小とともに切り出しエリアCTの位置を変更するようにしてもよい。
【0084】
また、この実施例では、既定の物体として人物の顔部を想定しているが、これに代えて犬や猫などの動物の顔部を想定するようにしてもよい。
【0085】
さらに、この実施例では、静止画像を記録するいわゆるディジタルスチルカメラを想定しているが、この発明は動画像を記録するディジタルビデオカメラにも適用できる。
【0086】
また、この実施例では、シャッタボタン28sが半押しされると、顔検出タスクが停止し(図13のステップS7,S11参照)、切り出しエリアCTが位置およびサイズが確定する(図19〜図21のステップS97〜S111参照)。切り出しエリアCTの位置およびサイズは、シャッタボタン28sの操作が解除されるまで固定される。
【0087】
しかし、シャッタボタン28sが半押しされた後も顔検出タスクを起動し続け、半押し状態における顔画像の出現,移動,消失に従って切り出しエリアCTの位置およびサイズを変更するようにしてもよい。この場合、好ましくは、図13に示すステップS11,図19に示すステップS97,および図21に示すステップS113の処理が省略され、さらに、図20のステップS99でNOと判断されたとき、または図21のステップS111の処理が完了したときに、処理が図19に示すステップS83に戻る。
【0088】
さらに、この実施例では、切り出しエリアCTがYUV画像エリア32bからはみ出すことをエラー条件として規定しているが、これに加えて、これまで検出されていた顔が検出されなくなったこともエラー条件として規定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】評価エリアを撮像面に割り当てた状態の一例を示す図解図である。
【図3】図1実施例で参照される辞書の一例を示す図解図である。
【図4】顔認識処理のために用いられる複数の顔検出枠の一例を示す図解図である。
【図5】図1実施例によって参照されるテーブルの一例を示す図解図である。
【図6】顔検出動作の一部を示す図解図である。
【図7】パラメータ調整エリアの設定動作の一例を示す図解図である。
【図8】(A)は切り出しエリアを定義する動作の一部を示す図解図であり、(B)は切り出しエリアを定義する動作の他の一部を示す図解図である。
【図9】(A)は切り出しエリアを定義する動作のその他の一部を示す図解図であり、(B)は切り出しエリアを定義する動作のさらにその他の一部を示す図解図である。
【図10】(A)は被写界の一例を示す図解図であり、(B)は被写界に割り当てられた顔集合エリアおよび切り出しエリアの一例を示す図解図である。
【図11】(A)は被写界の他の一例を示す図解図であり、(B)は被写界に割り当てられた顔集合エリアおよび切り出し枠の他の一例を示す図解図である。
【図12】(A)は被写界のその他の一例を示す図解図であり、(B)は被写界に割り当てられた顔集合エリアおよび切り出しエリアのその他の一例を示す図解図である。
【図13】図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図14】図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図15】図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図16】図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図17】図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図18】図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図19】図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図20】図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図21】図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0090】
10 …ディジタルカメラ
16 …イメージセンサ
20 …前処理回路
22 …AE/AWB評価回路
24 …AF評価回路
26 …CPU
32 …SDRAM
34 …後処理回路
44 …フラッシュメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段から出力された被写界像を取り込む取り込み手段、
前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを前記検出手段によって検出された集合を覆う位置に定義する定義手段、および
前記切り出しエリアに属する一部の被写界像を前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す切り出し手段を備える、画像処理装置。
【請求項2】
前記検出手段は前記集合を形成する特定物体像に接する枠を定義する枠定義手段を含み、
前記定義手段は前記枠定義手段によって定義された枠と前記集合を形成する特定物体像の数とに基づいて前記切り出しエリアのサイズおよび位置を決定する決定手段を含む、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記定義手段は前記決定手段によって決定されたサイズおよび/または位置がエラー条件に合致するとき前記切り出しエリアを再定義する再定義手段をさらに含む、請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記エラー条件は前記切り出しエリアが前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像からはみ出すという条件に相当し、
前記再定義手段は前記切り出しエリアのサイズおよび/または位置を変更する、請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記切り出し手段によって切り出された被写界像を表示する表示手段をさらに備え、
前記撮像手段は前記被写界像を繰り返し出力し、
前記取り込み手段は前記被写界像を繰り返し取り込む、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記切り出しエリアを初期設定する初期設定手段をさらに備え、
前記定義手段は前記初期設定手段による初期設定の後の既定指示に応答して前記定義処理を実行する、請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記検出手段によって検出された集合に対応する一部の被写界像を参照して撮像パラメータを調整する調整手段をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記特定物体像は人物の顔部の画像に相当する、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項9】
撮像手段から出力された被写界像を取り込む取り込み手段を備える画像処理装置のプロセッサに、
前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する検出ステップ、
前記検出ステップによって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを前記検出ステップによって検出された集合を覆う位置に定義する定義ステップ、および
前記切り出しエリアに属する一部の被写界像を前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す切り出しステップを実行させるための、画像処理プログラム。
【請求項10】
撮像手段から出力された被写界像を取り込む取り込み手段を備える画像処理装置によって実行される画像処理方法であって、
前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像から1または2以上の特定物体像の集合を検出する検出ステップ、
前記検出ステップによって検出された集合の規模に基づくサイズを有する切り出しエリアを前記検出ステップによって検出された集合を覆う位置に定義する定義ステップ、および
前記切り出しエリアに属する一部の被写界像を前記取り込み手段によって取り込まれた被写界像から切り出す切り出しステップを備える、画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−102596(P2010−102596A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−274994(P2008−274994)
【出願日】平成20年10月26日(2008.10.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】