説明

画像形成装置およびコンピュータプログラム

【課題】操作し易いように操作画面をスライドインさせるユーザーインタフェースを提供する。
【解決手段】画面表示をする装置は、操作パネルと、第1画面を操作パネルに表示させる画面表示処理部と、操作パネルによる操作に呼応して、表示面の一端から他端へ向かうスライド方向における配置位置が異なる複数の操作キーを有した第2画面を、スライド方向に沿って移動するように第1画面上にスライドインさせるスライドイン表示処理部と、第2画面のスライドインの進行中に予め定められた停止条件に該当する状態変化が生じたとき、スライドインの進行を停止させるスライドイン制御部と、複数の操作キーのうちの少なくとも一つが表示された状態において、表示されている操作キーによる操作を受け付ける入力処理部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面を表示する画像形成装置および画像形成装置において実行されるコンピュータプログラムに関する。画像形成装置には、プリンタ、複写機、およびMFP(Multifunction Peripheral)が含まれる。
【背景技術】
【0002】
近年の多機能化した画像形成装置は、操作のためのタッチパネルを備えている。ここでいうタッチパネルは、画面表示の可能なディスプレイとタッチ式ポインティングデバイスとを組み合わせた操作入力装置であり、タッチパネルの前面は表示面とタッチ入力面とを兼ねる。画像形成装置に搭載される機能の増加に伴って、タッチパネルの表示面サイズの大型化が進んでいる。
【0003】
画像形成装置のタッチパネルでは、ユーザーによる操作に応じて画面表示の内容が変更される。例えば、動作設定の項目を選択するための複数のキー(ボタンとも呼ばれる)を有する第1の操作画面が表示されている状態において、ユーザーがキーの一つを操作すると、操作されたキーに該当する項目の詳細な設定のための第2の操作画面が、第1の操作画面に代えて、または第1の操作画面上に部分的に重ねるように表示される。ユーザーは、表示された操作画面において適切に操作をすることにより、所望の操作画面を表示させることができる。
【0004】
一方、映像表現の技法の一つにスライドイン/スライドアウトがある。スライドインは、表示面の外側から内側へ入り込むように画面を移動させるアニメーションである。移動が進むにつれて画面のうちの表示される範囲が拡がる。このように画面が移動すること自体を“スライドイン”と呼ぶこともある。スライドアウトは、スライドインとは逆に表示面の内側から外側へ退出するように画面を移動させるアニメーションである。スライドイン/スライドアウトは、画面の大きさまたは濃さを徐々に変化させるフェードイン/フェードアウトとともに、例えばフォトフレームにおける写真の切替えに用いられている。
【0005】
スライドインの技法を用いた操作パネルが知られている。特許文献1の図5(b)には、車載ナビゲーションシステムにおいて、メニュー画面A2に配置された選択ボタンのタッチ操作に呼応して、いったん元機能画面A3を表示し、元機能画面A3の上に別機能画面A4をスライドインさせる表示形態が記載されている。特許文献1の開示では、元機能画面A3が別機能画面A4に入れ替わるまでスライドイン(画面移動)が一気に進行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−198088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
操作パネルの表示面内に操作画面をスライドインさせる場合、スライドインした操作画面での操作の操作性を良好にする必要がある。操作画面により多くの操作キーを配置すれば、ユーザーは他の操作画面に切り替えることなく多様な操作を行うことができる。反面、操作キーが多いほど、ユーザーがどのキーを操作すればよいか迷うという状況が発生し易い。操作性の上では、ユーザーにとって必要な操作キーのみを表示するのが最も好ましい。また、ユーザーが操作に際して動かす手の移動距離を短くすることも操作性の向上に寄与する。表示面が大型であるほど、表示面を横切るようなユーザーの負担の大きい動きを減らす工夫が求められる。
【0008】
一方、画像形成装置の動作に関する設定には、一般のユーザーに開放されているユーザー設定と、管理者のみが行うよう操作者が制限されている管理者設定とがある。管理者設定を行う際にはパスワードのような認証情報を入力しなければならないので、管理者設定のための操作画面はユーザー設定のための操作画面とは別に用意されていた。このため、管理者が2つの操作画面を交互に表示させて設定をする煩雑な操作を行わなければならない状況が生じていた。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑み、操作し易いように操作画面をスライドインさせる新規のユーザーインタフェースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する装置は、画面表示をする操作パネルを有した画像形成装置であって、第1画面を前記操作パネルに表示させる画面表示処理部と、前記操作パネルによる操作に呼応して、表示面の一端から他端へ向かうスライド方向における配置位置が異なる複数の操作キーを有した第2画面を、前記スライド方向に沿って移動するように前記第1画面上にスライドインさせるスライドイン表示処理部と、前記第2画面のスライドインの進行中に予め定められた停止条件に該当する状態変化が生じたとき、スライドインの進行を停止させるスライドイン制御部と、前記複数の操作キーのうちの少なくとも一つが表示された状態において、表示されている操作キーによる操作を受け付ける入力処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第2画面の一部のみがスライドインした段階でスライドインの進行を停止させ、かつスライドインの進行が停止した状態で表示されている第2画面内の操作キーの操作が有効となるユーザーインタフェースが実現される。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、画像形成装置のユーザーは所望の操作に必要な操作キーが表示された時点でスライドインの進行を停止させて所望の操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】MFPのハードウェア構成を示す図である。
【図3】MFPに備わる制御回路の画面表示に関わる機能構成を示す図である。
【図4】MFPにおける操作パネル制御の第1例の概要を示すフローチャートである。
【図5】操作パネルにおいて表示される第1画面の一例を示す図である。
【図6】第2画面のスライドインを指示する操作のためのスライドキーの構成を示す図である。
【図7】スライドインによる画面遷移の第1例を示す図である。
【図8】第2画面の一部のみがスライドインした状態での操作におけるユーザーの手の移動距離を示す図である。
【図9】第2画面の全域を一気にスライドインさせた場合のスライドイン後の操作におけるユーザーの手の移動距離を示す図である。
【図10】スライドインによる画面遷移の第2例を示す図である。
【図11】MFPにおける操作パネル制御の第2例の概要を示すフローチャートである。
【図12】操作パネル制御の第2例に係るスライドイン表示更新ルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
操作画面を表示する操作パネルを備える画像形成装置の例としてMFPを挙げる。MFPは、画像形成装置としての機能であるコピーおよびネットワークプリンティングに加えて、イメージ入力(スキャニング)、ファクシミリ通信、電子メール送受信、ドキュメントの保存などの多数の機能を有した情報機器である。
【0015】
図1に例示されるMFP1はインターネット9に繋がる例えば企業のLAN(Local Area Network)のようなネットワーク4に接続され、複数のパーソナルコンピュータ5,6,7、サーバー8、他のMFP1bなどの外部機器と通信可能に接続される。ネットワーク4は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、および有線と無線とが混在するネットワークのいずれでもよい。MFP1はパーソナルコンピュータ5,6,7を含む外部機器からのアクセスおよび操作パネル10による操作に応じて動作する。例示のMFP1の操作パネル10は筐体上部の前側に配置されている。
【0016】
MFP1のハードウェア構成が図2に示される。
【0017】
操作パネル10はタッチパネル101を有する。タッチパネル101は、操作画面を表示するディスプレイ102とその表示面に密着する透光性のタッチ入力デバイス103とを備える。タッチパネル101の前面は表示面とタッチ操作面とを兼ねる。操作パネル10にはタッチパネル101の他に、図示しないテンキーを含む固定キーが配置される。生体認証のためのセンサーを操作パネル10に配置することもできる。
【0018】
MFP1の全体の制御を受け持つ制御回路11は、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)112、制御プログラムやアプリケーションを実行するコンピュータとしてのCPU(central processing unit)113、プログラム実行のワークエリアとされるS−RAM(Static Random Access Memory)115、各種の設定を記憶するバッテリバックアップされたNV−RAM(Non Volatile RAM)116、およびシステム時刻を計時する時計IC(Integrated Circuit)118を有する。
【0019】
ADF(Auto Document Feeder)12は、原稿台を有しており、コピー、イメージ入力、またはファクシミリ送信において、原稿台にセットされた原稿シートをイメージスキャナ13の読取り位置へ搬送する。イメージスキャナ13は、読取り位置にセットされた原稿シートに記録されている画像情報を光学的に読み取る。プリンタコントローラ14は、印刷のための種々の制御処理を担う。プリンタコントローラ14に備わるRIP(Raster Image Processor)回路141は、外部機器から受信したPDL(Page Description Language)データを解析し、印刷対象データをビットマップ用メモリ上に展開する。プリンタエンジン15は、多段形式の用紙ストッカ16から供給される用紙の片面または両面にモノクロまたはカラーの画像を印刷する。フィニッシャー17は、印刷後の用紙を二つ折りにしたりステープルで綴じたりする仕上げ加工に用いられる。ネットワークインタフェース18はMFP1をネットワーク4に接続し、MFP1と外部とのLAN通信およびファクシミリ通信を可能にする。ストレージ19はハードディスクドライブ(HDD)のような大容量記憶デバイスである。ストレージ19には、操作画面の表示のための画像情報を含む制御データを記憶するメモリ領域とともに、各種ドキュメントのファイルを保存するメモリ領域(ボックス群)191が設けられる。
【0020】
このようなMFP1を操作するユーザーには、以下の画面表示制御によるグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)が提供される。
【0021】
図3は制御回路11における画面表示に関わる機能構成を示す。制御回路11は、入力処理部201、画面表示処理部202、スライドイン表示処理部203、およびスライドイン制御部205を有する。これら要素は、CPU113が所定の制御用コンピュータプログラムを実行することによって実現される機能要素である。
【0022】
入力処理部201は、タッチ入力デバイス103の出力するタッチ入力信号に基づいて、タッチ操作の内容を解析し、操作内容を他の所定の機能要素に伝える。解析において、表示面を指(タッチペンまたはそれに類似するツールを用いてもよい)で押下するタッチ、押下された位置に該当する操作キー、押下した指を表示面から離すタッチ解除、および押下したまま表示面をなぞるように指を移動させるドラッグが判別される。
【0023】
画面表示処理部202は、操作パネル10のディスプレイ102に第1画面Q1を表示させる。画面表示処理部202は、表示中の画面を即座に他の画面に置き換える形式の画面表示制御を担う。第1画面Q1は画面表示処理部202が表示処理を受け持つ操作画面の総称である。
【0024】
スライドイン表示処理部203は、入力処理部201が受け付けた所定の操作に呼応して、ディスプレイ102の表示面の一端から他端へ向かうスライド方向に沿って移動するように、表示されている第1画面Q1上に第2画面Q2をスライドインさせる。すなわち、スライドイン表示処理部203はアニメーションを伴うスライドイン形式の画面表示制御を担う。スライドインを指示する操作としては、第1画面Q1の特定部分のドラッグ、タップおよびダブルタップがある。第2画面Q2はスライドイン表示処理部203が表示処理を受け持つ操作画面の総称である。図示におけるスライド方向は表示面の上端から下端へ向かう方向である。ただし、これに限らず、下端から上端へ向かう方向、左端から右端へ向かう方向、または右端から左端へ向かう方向であってもよい。
【0025】
第1画面Q1および第2画面Q2を表示するための画像データは、ROM112、NV−RAM116またはストレージ19に予め格納されており、適宜に読み出されて表示に用いられる。表示処理の形態は、背景と前景パーツとに分けて格納された部分画像を合成して一つの画面を作成するものでもよいし、予め作成された各画面に対応する1画面分の画像を用いるものでもよい。
【0026】
スライドイン制御部205は、第2画面Q2のスライドインの進行中に予め定められた停止条件に該当する状態変化が生じたとき、スライドイン表示処理部203に指示を与えることによってスライドインの進行を停止させる。例えば、ドラッグ操作に追従するスライドインの進行中にユーザーがドラッグする手の動きを止めるかタッチを解除するかしたとき、スライドイン制御部205はスライドインの進行を停止させる。また、本実施形態において、段階的なスラインドインを指示するタップ操作に呼応して開始したスライドインの1段分の進行完了、およびダブルタップ操作に呼応して開始したスライドインの進行中におけるタップ操作(ユーザーによる停止指示)が停止条件として定められている。さらに、第2画面Q2が操作権限の異なる複数の領域に区画されている場合において、操作したユーザーに操作が許されている区画範囲の終端位置までの進行完了も停止条件に該当する。
【0027】
スライドインの進行が停止しても第2画面Q2の表示は継続され、第2画面Q2を部分的に表示した状態が維持される。そして、入力処理部201は、第2画面Q2における表示されている部分に操作キーが配置されている場合、その操作キーの操作を受け付ける。すなわち、第2画面Q2の全体が表示されるスライドイン完了の以前の段階であっても、第2画面Q2における操作が有効とされる。
【0028】
これにより、ユーザーは例えばドラッグ操作によって第2画面Q2のスライドインを開始させ、所望の操作に必要な操作キーが表示された時点でドラッグ操作を止めてスライドインの進行を停止させ、第2画面Q2での所望の操作を行うことができる。第2画面Q2のスライドイン範囲を必要最小限に抑え、効率よく操作作業を進めることができる。
【0029】
以下、画面の具体例を挙げて画面表示制御をさらに詳しく説明する。
【実施例1】
【0030】
図4のフローチャートはMFP1における操作パネル制御の第1例の概要を示す。制御回路11のCPU113は、電源投入またはリセット操作に呼応して初期化処理を実行する(S11)。初期化処理においてS−RAM115がクリアされ、デフォルトモードの設定が行われる。
【0031】
初期化処理が終了すると、入力処理部201が操作パネル10における操作を受け付け、ユーザーによる何らかの操作が為されたかどうかをチェックする(S13)。操作が為されていなければ(S13でNo)、処理の流れはステップS15へ進む。
【0032】
ユーザーによる何らかの操作が為された場合(S13でYes)、それがスライドインを指示するタッチ操作(ドラッグ、タップ、ダブルタップ)かどうかを入力処理部201はチェックする(S17)。
【0033】
為された操作がスライドインを指示する操作であれば(S17でYes)、スライドイン表示処理部203が第2画面Q2のスライドインを進行させるスライドイン表示更新を実行する(S21)。スライドインアニメーションの表示更新は上述の停止条件に該当する状態変化が生じるかまたは第2画面Q2の全体が表示されるスライドイン終了状態になるまで繰り返される(S23、S21)。スライドイン表示更新において、スライドインを指示する操作がドラッグ操作である場合、ドラッグに追従するようにスライドインの進行が制御される。指示操作がタップ操作であれば、1操作ごとに所定量ずつ段階的に進むようにスライドインの進行が制御される。また、指示操作がダブルタップ操作であれば、一気に最終状態まで進むようにスライドインの進行が制御される。
【0034】
為された操作がスライドインを指示する操作でなければ(S17でNo)、CPU113は操作によって要求された処理を実行する(S19)。ここで、要求される処理には、第1画面Q1または第2画面Q2に配置された操作キーが関係する各種の動作設定の変更、および画面切替えが含まれる。画面切替えが要求された場合、画面表示処理部202が要求に応じた第1画面Q1をディスプレイ102に表示させる。要求された処理が終了すると、処理の流れはステップS15へ進む。
【0035】
ステップS15において、CPU113は外部機器からの何らかの要求があったか否かをチェックする。ネットワークインタフェース18による何らかの要求の受信があった場合、CPU113は外部機器の要求する処理を実行する(ステップS25)。ここで実行する処理は様々であり、通信のリクエストに対するレスポンスの送信のように比較的に簡単な処理もあれば、印刷要求に応えるジョブの実行のように比較的に複雑な処理もある。動作設定の変更が要求されたときには、CPU113はNV−RAM116に記憶されている各種設定情報を書き換える。要求された処理の実行が終わると、処理の流れはステップS13へ戻る。ステップS13〜S25の処理は繰り返し実行される。
【0036】
図5は第1画面Q1の一例を示す。例示の第1画面Q10は、MFP1のデフォルトモードであるコピー動作モードの操作画面であり、ユーザー認証が完了したとき、ユーザー認証を省略する運用において待機状態になったとき、または他の画面での操作によって指示されたときに表示される。
【0037】
第1画面Q10の上部にメッセージ領域79が設けられ、下部に動作設定の項目選択のための項目キー81,82,83,84,85,86,87が横一列に並べて配置され、右下隅部に項目グループ選択のための項目グループキー91,92,93が配置される。そして、上下方向の中央部は、原稿の様相と出力される用紙の様相とを模式的に示すプレビュー表示に用いられる。
【0038】
項目グループキー91を囲む枠状のカーソル90は、項目グループキー91に対応する項目グループ「基本1」が選択され、項目キー81〜87に対応する項目が項目グループ「基本1」に属していることを表す。なお、項目キー81〜87に対応する項目がどのような設定を行う項目であるかは画面表示制御に直接には関係しないので、項目についてのさらに詳しい説明を省略する。
【0039】
注目すべきは、第1画面Q10に重ねてスライドキー95が表示されていることである。スライドキー95は、ユーザーがスライドインを指示するための操作キーであり、第1画面Q10の上端部、すなわちスライド方向の起点側の端部に配置されている。詳しくは、第1画面Q10の上端部の左端の近傍に、第1画面Q10の上端縁に沿うタグのようにスライドキー95が表示される。スライドキー95はスライドインする第2画面の一部であって、その位置はスライドインに伴って移動する。これを踏まえ、図5のように表示面の端部に表示されるスライドキー95の配置を「初期配置」と呼称する。
【0040】
図6のとおり、スライドキー95は、スライドインの対象となる画面の選択肢の名称を表示するテキストボックス951、選択肢のいずれかを選択するためのボタン952、および選択されている選択肢の名称を示す文字列953を有する。例示において選択されている選択肢の名称は「プログラム」である。すなわち、例示の状態のスライドキー95は、ユーザーが動作設定を登録することができる「プログラム機能」に関わる第2画面のスライドインを指示するための操作キーである。
【0041】
スライドキー95の操作に呼応して始まるスライドインにおける画面遷移の例が図7(A)〜(D)に示される。
【0042】
まず、図7(D)について説明する。図7(D)は、第2画面Q20のスライドインが終了して第2画面Q20の全体が表示された状態を示している。例示の第2画面Q20は、計28個の操作キーからなる7行4列のキー配列300、およびユーザーが第2画面Q20の表示の終了を指示するための閉じるキー330を有する。キー配列300の七つの行の互いの間で、各行に属する操作キーのスライド方向の位置が異なる。閉じるキー330は、第2画面Q20の右下隅の近傍に配置されている。
【0043】
図7(A)はスライドインが開始される以前の第1画面Q10を示している。図示のように、ユーザーが例えば指Fでスライドキー95を押下し、表示面にタッチしたままスライドキー95を下方へドラッグしたとする。そうすると、第1画面Q10の上方から引き下ろされるように第2画面Q20が表示面内にスライドインし、図7(B)のように第2画面Q20の下端部分Q20aが表示される。第2画面Q20の下端部分Q20aには、キー配列300のうちの最下の1行に該当する部分300aが含まれる。ユーザーは図7(B)の状態でタッチしたまま指Fをとめて表示内容を確認することができる。また、タッチを解除して部分300aの4個の操作キーおよび閉じるキー330を操作することができる。このようにスライドインが始まって第2画面Q20の一部または全部が表示されている状態においては、第1画面Q10の操作が禁止され、それを表すために第1画面Q10に対してアクティブ時と比べて暗くするグレーアウト表示が行われる。
【0044】
ユーザーがドラッグ操作を続けると、スライドインが進行し、図7(C)のように第2画面Q20の下側端部分Q20bが表示される。第2画面Q20の下側部分Q20bには、キー配列300のうちの下側の4行に該当する部分300bが含まれる。この状態においても、ユーザーはドラッグ操作をやめて部分300aの16個の操作キーおよび閉じるキー330を操作することができる。
【0045】
さらにユーザーがドラッグ操作を続けると、スライドインが終了状態まで進行し、図7(D)のように第2画面Q20の全体が表示される。スラインドインはこれ以上進行しない。キー配列300のいずれかの行の途中までが表示された時点でユーザーが指Fをとめたときには、当該行の操作キーが操作可能に表示されるまでスライドインが続行される。つまり、ユーザーは実質的にはキー配列300の行間位置ごとにスライドインを停止させることができる。
【0046】
図7ではドラッグ操作に呼応するスラインドインを示したが、ユーザーは図7(A)の状態でスライドキー95のタップ操作またはダブルタップ操作を行うことによって第2画面Q20をスライドインさせることができる。
【0047】
ユーザーがスライドキー95に1回タッチして直ぐに離すタップ操作を行うと、第2画面Q20を所定段階(例えば、2〜5段階程度)に分けてスライドインさせる段階的スライドインの1段分のスライドインが進行する。その後、タップ操作を行うごとに1段分のスライドインが進行し、最終段まで進行して第2画面Q20の全体が表示された後のタップ操作は無効となる。
【0048】
ユーザーがタップ操作を素早く続けて2回行うダブルタップ操作を行うと、第2画面Q20のスライドインが開始状態から終了状態まで一気に進行し、第2画面Q20の全体が表示される。ただし、スライドインの進行速度は、瞬間的な画面切替えではなくスライドイン形式の画面遷移であるとユーザーが知覚することができ、かつユーザーに長く待たされたと感じさせないように選定される。例えば1秒程度で終了するようにすればよい。
【0049】
ドラッグ操作による任意の段階での停止が可能なスライドインの利点が図8と図9との比較によって明らかになる。図8の表示状態は図7(B)と同様に第2画面Q20の下端部分Q20aがスライドインした状態であり。図9の表示状態は図7(D)と同様に第2画面Q20の全体がスライドインした状態である。
【0050】
ここで、ユーザーが行う一連の操作の例として、ユーザーがドラッグ操作によって第2画面Q20をスライドインさせ、第2画面Q20に配置されたキー配列300における左下隅の操作キー301を選択し、直ちに第2画面Q20の表示を終了させるという一連の操作を想定する。
【0051】
図8のように第2画面Q20の下端部分Q20aのみが表示された時点でユーザーがドラッグ操作をやめたならば、その後のユーザーの動かす手の移動距離は比較的に短い。ユーザーは、スライドキー95に対応するドラッグ時のタッチ位置からその少し上に配置された操作キー325まで矢印701のように指を動かし、操作キー325にタッチした後に矢印702のように指を動かして閉じるキー330にタッチすればよい。操作キー325が表示面の左端近くに在って閉じるキー330が右端近くに在るので、矢印702に沿う移動の長さは第2画面Q20の左右の長さに概ね等しい。しかし、矢印702に沿う移動の長さは僅かである。
【0052】
これに対して、ユーザーが例えばダブルタップ操作を行って図9のように第2画面Q20の全体を表示させたならば、その後のユーザーの動かす手の移動距離は比較的に長い。ユーザーは、表示面の上端部であるダブルタッチ位置から表示面の下側領域の位置する操作キー325まで矢印705のように指を動かし、操作キー325にタッチした後に矢印706のように指を動かして閉じるキー330にタッチする。矢印706に沿う移動の長さは図8における矢印702に沿う移動の長さと同じである。しかし、矢印705に沿う移動の長さは第2画面Q20の上下方向の長さにほぼ相当する。したがって、指の移動距離の合計は図9の場合の方が図8の場合と比べて長い。
【0053】
以上のとおり、進行途中に第2画面Q20のスライドインを停止させかつ途中停止した状態での第2画面Q20の操作を受け付ける画面表示制御は、ユーザーの動かす手の移動量を低減して操作を効率化することができるという効果をもつ。第2画面Q20のキー配列300において、選択される頻度の高い操作キーをスライド方向の前方側(本例では下側)に配置するように、使用頻度に応じて操作キーの配置位置を選定しておくことにより、操作キーを選択する操作が早期にスライドインを停止させてもよい効率的な操作になる確率が増大し、MFP1の使い勝手がより良好になる。
【0054】
図8の状態と同様の表示状態をタップ操作に呼応して現出させることができる。段階的スライドインの1段目の表示状態を、図8のようにキー配列300のうちの最下の1行のみを表示する状態に選定しておけばよい。手を動かす距離を低減する効率化は、ドラッグ操作に呼応してスライドインを行う場合に限らず、タップ操作に呼応してスライドインを行う場合にも実現し得る。
【0055】
なお、図9中に矢印707,709で示されるようにキー配列300における上側部分の操作キー(図示の例では左上隅の操作キー301)を選択して第2画面Q20を閉じる場合には、ダブルタップ操作が便利である。スライドキー95が初期配置されるダブルタップ位置から操作キー301までの距離は短いので、ダブルタップ位置から閉じるキー330までの指の移動距離の合計は、左下隅の操作キー325を選択する場合の移動距離の合計よりも短い。これに対して、ユーザーがドラッグ操作によって第2画面Q20の全体を表示させた場合には、第2画面Q20の上端から下端までドラッグした指を下端から上端付近の操作キー301まで戻す必要がある。このため、移動距離の合計はダブルタップ操作を行う場合の移動距離の合計よりも長くなる。
【実施例2】
【0056】
実施例2では、ユーザーに与えられている操作権限に応じてスライドインの進行が制御される。実施例2のスライドインによる画面遷移が図10(A)〜(C)に示される。
【0057】
まず、図7(D)について説明する。図7(D)は、第1画面Q10上に第2画面Q21の全体がスライドインした状態を示している。例示の第2画面Q21は、ストレージ19のボックス群191に関する操作のための操作画面であり、スライド方向に並ぶ三つの領域A1,A2,A3に区画されている。これら三つの領域A1,A2,A3には互いの間で異なる操作権限が定められている。
【0058】
三つの領域A1〜A3のうちでスライド方向における前方側に位置する領域A1は、全てのユーザーが操作可能なパブリックユーザー領域である。この領域A1には、ボックス群191のうちのパブリックユーザー用のボックスに格納されたファイルまたはフォルダを選択するための操作キー411,412、および第2画面Q21の表示を終了させるための閉じるキー330が配置されている。例示ではファイル選択のための操作キーの数は2であるが、キー数は格納されているファイルまたはフォルダの数に依存する。選択肢が無い状態では、閉じるキー330のみが配置される。
【0059】
領域A1に隣接する領域A2は、予め登録されたユーザーが操作可能な登録ユーザー領域である。この領域A2には、登録ユーザー用のボックスに格納されたファイルまたはフォルダにアクセスするための操作キー421、および閉じるキー330が配置されている。領域A1と同様に、キー数はボックスに格納されている選択肢の数に依存する。領域A2での操作を行いたいユーザーはユーザー認証を受けなければならない。
【0060】
スライド方向における後方側に位置する領域A3は、予め登録された管理者のみが操作可能な管理者領域である。この領域A3には、ボックス管理に関わる設定のための操作キー431,432、および閉じるキー330が配置されている。領域A3での操作を行いたいユーザーは管理者としてユーザー認証を受けなければならない。
【0061】
図10(A)は、第1画面Q10上に領域A1がスライドインした状態を示している。図10(A)の表示状態は、例えば図5のようにスライドキー95が表示された状態において、図6に示されるボタン952を用いてスライドインの対象として第2画面Q21を選択し、それに呼応してスライドキー95に代えて表示されたスライドキー95bを下方へドラッグし、またはタップするという一連の操作が行われたときに現出する。
【0062】
本実施例2では、ユーザーのもつ権限にかかわらず、図10(A)の状態になるとスライドインの進行が停止する。ここでの説明の便宜のため、スライドインの開始の契機となった操作がドラッグ操作であったものとする。ユーザーが既に認証を受けた登録ユーザーまたは管理者であってかつドラッグを続行した場合、所定の僅かな一旦停止時間の経過後にスライドインの進行が再開される。次に、図10(B)のように領域A2が表示された状態になると、スライドインの進行が再び停止する。このとき、ユーザーが既に認証を受けた管理者であってかつドラッグを続行した場合、前回の停止時と同様に所定の僅かな一旦停止時間の経過後にスライドインの進行が再開される。そして、図10(C)のように領域A3を含めて第2画面Q21の全体が表示される。
【0063】
一方、図10(A)の状態でスライドインの進行が停止したとき、認証を受けていないユーザーがドラッグを続行しようとすると、スライドインの進行を再開する代わりに、ユーザー認証のための図示しないログイン画面が表示中の画面に部分的に重ねてポップアップ表示される。ユーザーが所定の認証情報を入力して認証を受けた後、改めてスライドキー95bをドラッグすると、図10(B)の状態までスライドインが進行する。
【0064】
同様に、図10(B)の状態でスライドインの進行が停止したとき、管理者として認証を受けていないユーザーがドラッグを続行しようとすると、スライドインの進行を再開する代わりに、ユーザー認証のための図示しないログイン画面が表示中の画面に部分的に重ねてポップアップ表示される。ユーザーが所定の認証情報を入力して管理者としての認証を受けた後、改めてスライドキー95bをドラッグすると、図10(C)の状態までスライドインが進行する。
【0065】
ユーザーがタップ操作によってスライドインの指示をする場合も、ドラッグ操作による場合と同様に画面表示が制御される。すなわち、図10(A)の状態でスライドインの進行が停止したとき、既に認証を受けたユーザーがタップ操作を行うと、スライドインの進行が再開され、認証を受けていないユーザーがタップ操作を行うと、スライドインの進行を再開する代わりにログイン画面がポップアップ表示される。図10(B)の状態でスライドインの進行が停止したとき、既に管理者として認証を受けたユーザーがタップ操作を行うと、スライドインの進行が再開され、管理者として認証を受けていないユーザーがタップ操作を行うと、スライドインの進行を再開する代わりにログイン画面がポップアップ表示される。
【0066】
実施例2の第2画面Q21では三つの領域A1〜A3のそれぞれに閉じるキー330が配置されている。これにより、ユーザーが領域A1〜A3のいずれかでの操作をして第2画面Q21を閉じようとするとき、操作をした領域から他の領域へ指を移動させることなく、操作をした領域の閉じるキー330を用いて第2画面Q21を閉じることができる。
【0067】
図11のフローチャートはMFP1における操作パネル制御の第2例の概要を示す。処理の流れの大半は図4の第1例の流れと同様である。第2例では、第1例のステップS21,S23の処理に代えて、ステップS22のスライドイン表示更新処理が実行される。その他は第1例と同様である。図11のステップS22の詳細が図12に示される。
【0068】
図12のフローチャートにおいて、スライドイン表示処理部203が第2画面Q21のうちの領域A1(パブリックユーザー領域)と領域A2(登録ユーザー領域)との区切りまでスライドインを進行させるアニメーション表示を実行する(S221,S222,S223)。スライドインがドラッグ操作によって指示された場合において、スライドインの進行中にユーザーがドラッグする手の動きを止めるかタッチを解除すると(S222でYes)、スライドイン制御部204がスライドイン表示処理部203に対してスライドインの進行を停止させ、処理の流れはメインルーチンへ戻る。
【0069】
パブリックユーザー領域と登録ユーザー領域との区切りまでスライドインが進行すると(S223でYes)、スライドイン制御部204がユーザー認証の有無をチェックする(S224)。現在のユーザーが既にユーザー認証を受けている場合(S224でYes)、スライドイン制御部204は、スライドインの進行を一時停止させた後、登録ユーザー領域のスライドインを開始させる(S225,S226)。一方、現在のユーザーがユーザー認証を受けていない場合(S224でNo)、スライドイン制御部204は、スライドイン表示処理部203に対してスライドインの進行停止を指示し(S233)、ログイン画面を表示する認証処理(S234)の実行を画面表示処理部202に指示する。処理の流れがメインルーチンへ戻り、その後にユーザーが認証を受け、さらにパブリックユーザー領域が表示された状態(図10(A)参照)で改めてスライドインを指示すると、メインルーチンからステップS221〜S225を経てステップS226へと処理の流れが進み、登録ユーザー領域のスライドインが始まる。
【0070】
ステップS226〜S229において、スライドイン表示処理部203が第2画面Q21のうちの領域A2(登録ユーザー領域)と領域A3(管理者領域)との区切りまでスライドインを進行させるアニメーション表示を実行する。スライドインがドラッグ操作によって指示された場合において、スライドインの進行中にユーザーがドラッグする手の動きを止めるかタッチを解除すると(S227でYes)、スライドイン制御部204がスライドイン表示処理部203に対してスライドインの進行を停止させ、処理の流れはメインルーチンへ戻る。
【0071】
登録ユーザー領域と管理者領域との区切りまでスライドインが進行すると(S228でYes)、スライドイン制御部204が管理者としてのユーザー認証の有無をチェックする(S229)。現在のユーザーが既に管理者として認証を受けている場合(S229でYes)、スライドイン制御部204は、スライドインの進行を一時停止させた後、管理者領域のスライドインを開始させる(S230,S3231,S232)。一方、現在のユーザーが管理者として認証を受けていない場合(S229でNo)、スライドイン制御部204は、スライドイン表示処理部203に対してスライドインの進行停止を指示し(S235)、管理者用ログイン画面を表示する認証処理(S236)の実行を画面表示処理部202に指示する。処理の流れがメインルーチンへ戻り、その後にユーザーが認証を受け、さらにパブリックユーザー領域および登録ユーザー領域が表示された状態(図10(B)参照)で改めてスライドインを指示すると、メインルーチンからステップS221〜S230を経てステップS231へと処理の流れが進み、管理者領域のスライドインが始まる。
【0072】
以上の実施例2によれば、一つの第2画面Q21の中に操作権限の異なる複数の領域A1〜A3を設けたので、一例として挙げたボックス機能のように管理者および管理者以外のユーザーの双方が関係する機能について、管理者は一つの第2画面Q21をスライドインさせることによって、管理者としての操作および管理者でないユーザーとしての操作の双方を行うことができる。管理者は、管理者用の操作画面と管理者以外のユーザー用の操作画面とを切り替える煩雑な操作によらず、権限の異なるユーザー用の画面を統合したシームレスな環境の下で所望の設定や指示を効率的に行うことができる。また、登録ユーザーに対しても、登録ユーザー用の操作画面とパブリックユーザー用の操作画面とを統合したシームレスな操作環境が提供される。
【0073】
上述の実施形態においては、図6のようにスライドインの対象となる第2画面の選択が可能な一つのスライドキー95を第1画面Q10の一端に配置したが、複数の第2画面に一つずつ対応する複数のスライドキーを第1画面Q10の一端に並べて初期配置することもできる。
【0074】
第2画面Q2を配置する操作キーの使用頻度によって複数の領域の区画し、領域の区切りごとにスライドインを一時停止させることができる。
【0075】
表示面をはらうように勢いよく擦るスライド操作が行われたときに、ダブルタップ操作が行われたときと同様に、一気にスライドインを進行させるようにしてもよい。
【0076】
表示面内の位置を指定する操作手段はタッチパネルに限らず、カーソルを表示するディスプレイとカーソルを移動させるマウスや他のポインティングデバイスとの組み合わせでもよい。その場合、クリック操作がタップ操作に相当し、ダブルクリック操作がダブルタップ操作に相当する。
【0077】
実施形態において例として挙げたMFPに限らずMFP以外の画像形成装置に本発明を適用することができる。また、操作キーの押下に応答して画面表示をする操作パネルを有した各種情報機器のUI(ユーザーインタフェース)に本発明を応用することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 MFP(画像形成装置)
10 操作パネル
101 タッチパネル
201 入力処理部
202 画面表示処理部
203 スライドイン表示処理部
204 スライドイン制御部
300 キー配列
301,325 操作キー
411,412,421,431,432 操作キー
Q1,Q10 第1画面
Q2,Q20,Q21 第2画面
95,95b スライドキー
330 閉じるキー(指示キー)
A1,A2,A3 領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面表示をする操作パネルを有した画像形成装置であって、
第1画面を前記操作パネルに表示させる画面表示処理部と、
前記操作パネルによる操作に呼応して、表示面の一端から他端へ向かうスライド方向における配置位置が異なる複数の操作キーを有した第2画面を、前記スライド方向に沿って移動するように前記第1画面上にスライドインさせるスライドイン表示処理部と、
前記第2画面のスライドインの進行中に予め定められた停止条件に該当する状態変化が生じたとき、スライドインの進行を停止させるスライドイン制御部と、
前記複数の操作キーのうちの少なくとも一つが表示された状態において、表示されている操作キーによる操作を受け付ける入力処理部と、を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第2画面は、当該第1画面における前記一端の側の端部に初期配置されるスライドキーを有し、
前記スライドイン表示処理部は、前記スライドキーのドラッグ操作に追従するように前記第2画面を移動させ、
前記スライドイン制御部は、操作者が前記ドラッグ操作を止めるという状態変化に呼応してスライドインの進行を停止させる
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2画面における前記スライド方向の前方側の端部に、当該第2画面の表示を終了させる操作のための指示キーが配置されている
請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2画面は、前記スライド方向に並ぶ複数の領域に区画されており、
前記スライドイン制御部は、前記複数の領域どうしの境界までスライドインが進行したときにスライドインの進行を停止させる
請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2画面の前記複数の領域は互いの間で操作権限が異なる領域である
請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記スライドイン表示処理部は、前記スライドキーのタップ操作が行われるごとに段階的にスライドインを進行させる
請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記スライドイン表示処理部は、前記スライドキーのダブルタップ操作に呼応して、前記複数の操作キーが全て表示されるまで一気にスライドインを進行させる
請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
画面表示をする操作パネルを有した画像形成装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置に備わるコンピュータによって実行されたときに、
第1画面を前記操作パネルに表示させる画面表示処理部と、
前記操作パネルによる操作に呼応して、表示面の一端から他端へ向かうスライド方向における配置位置が異なる複数の操作キーを有した第2画面を、前記スライド方向に沿って移動するように前記第1画面上にスライドインさせるスライドイン表示処理部と、
前記第2画面のスライドインの進行中に予め定められた停止条件に該当する状態変化が生じたとき、スライドインの進行を停止させるスライドイン制御部と、
前記複数の操作キーのうちの少なくとも一つが表示された状態において、表示されている操作キーによる操作を受け付ける入力処理部とを、前記コンピュータに実現させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−103602(P2012−103602A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253910(P2010−253910)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】