説明

画像形成装置および画像形成システム

【課題】 以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイルを使用して再度印刷を行うときに、ユーザーの手間を軽減する。
【解決手段】 画像形成装置4において、ジョブ管理部53は、ユーザーによる印刷要求を受け付け、存在場所特定部54は、ジョブ管理部53により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得し、存在場所通知部55は、印刷要求に従って印刷を行う場合に、その存在場所情報をそのユーザーに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
所定のイベントが検出されると、各種情報をユーザーに通知する画像形成システムが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の画像形成システムでは、スキャナーにより画像読取が行われ、文書ファイルが生成されると、文書管理サーバーは、その文書ファイルを格納し、その文書ファイル(原データ)を印刷データに変換し、印刷データをプリンターへ送信して印刷を行わせる。また、文書管理サーバーは、文書ファイルの格納場所を示すメールを、クライアントへ送信する。クライアントは、そのメールを参照して、その文書ファイルの印刷を行わせることができる。
【0004】
また、特許文献2に記載の画像形成システムでは、画像形成装置が、電子メールで、ジョブの状態などを通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−318912号公報
【特許文献2】特開2004−192562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイルを使用して再度印刷を行うときに、ユーザーは、自己が以前に印刷した際に原データとして使用したファイルの存在場所を記憶していないことが多い。印刷をしたことがあるにも拘わらずファイルの存在場所を記憶していない場合には、ユーザーは、検索や以前の印刷物でファイルの存在場所を再度特定する必要があり、手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイルを使用して再度印刷を行うときに、ユーザーの手間を軽減する画像形成システムおよびそのシステムで使用可能な画像形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、ユーザーによる印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、印刷要求に従って印刷を行う場合に、その存在場所情報をそのユーザーに通知する存在場所通知部とを備える。
【0010】
これにより、ユーザーは、画像形成装置から通知された存在場所情報を参照することで、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を簡単に特定することができる。したがって、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【0011】
また、本発明に係る画像形成装置は、ユーザーによる印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、印刷要求に従って印刷データに基づいて印刷を行う場合に、その存在場所情報を、ユーザーに対応する格納場所に格納する存在場所格納部とを備える。
【0012】
これにより、ユーザーは、ユーザーに対応する格納場所に格納されている存在場所情報を参照することで、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を簡単に特定することができる。したがって、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【0013】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、原データは、ウェブページのHTMLデータであって、存在場所特定部は、印刷データからURLを原データの存在場所情報として抽出する。
【0014】
これにより、URLから、以前に印刷したウェブページをただちに特定することができる。
【0015】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、存在場所格納部は、HTMLで記述されたリンクとして上述のURLを格納する。
【0016】
これにより、ユーザーは、ウェブブラウザーを使用して、そのリンクから、以前に印刷したウェブページをただちに特定することができる。
【0017】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、上述の原データは、印刷要求で指定された共有ファイルであり、存在場所特定部は、その共有ファイルのパスを原データの存在場所情報として取得する。
【0018】
これにより、ファイルパスから、印刷に以前使用した共有ファイルをただちに特定することができる。
【0019】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、印刷要求受付部は、印刷要求に対応するジョブ名を受け付け、存在場所通知部は、存在場所情報とともにジョブ名を通知する。
【0020】
これにより、ユーザーは、ジョブ名から、所望の原データを、直感的に特定することができる。
【0021】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、印刷要求受付部は、印刷要求に対応するジョブ名を受け付け、存在場所格納部は、存在場所情報とともにジョブ名を格納する。
【0022】
これにより、ユーザーは、ジョブ名から、所望の原データを、直感的に特定することができる。
【0023】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、存在場所通知部は、存在場所情報とともに、存在場所情報に基づく原データのファイルへのショートカットの作成要求を、ユーザーの端末装置へ送信するようにしてもよい。
【0024】
本発明に係る画像形成システムは、ユーザーによる操作に従って印刷要求を送信するユーザー端末装置と、印刷要求を受信し、印刷要求に従って、原データから生成された印刷データに基づいて印刷を行う画像形成装置とを備える。そして、画像形成装置は、印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、印刷要求に従って印刷を行う場合に、その存在場所情報をユーザーに通知する存在場所通知部とを有する。
【0025】
これにより、ユーザーは、画像形成装置から通知された存在場所情報を参照することで、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を簡単に特定することができる。したがって、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【0026】
また、本発明に係る画像形成システムは、ユーザーによる操作に従って印刷要求を送信するユーザー端末装置と、印刷要求を受信し、印刷要求に従って、原データから生成された印刷データに基づいて印刷を行う画像形成装置とを備える。そして、画像形成装置は、印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、印刷要求に従って印刷データに基づいて印刷を行う場合に、その存在場所情報を、ユーザーに対応する格納場所に格納する存在場所格納部とを有する。
【0027】
これにより、ユーザーは、ユーザーに対応する格納場所に格納されている存在場所情報を参照することで、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を簡単に特定することができる。したがって、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイルを使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1におけるユーザー端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施の形態1における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【図5】図5は、実施の形態2における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【図6】図6は、実施の形態3における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態4における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、実施の形態4における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【図9】図9は、実施の形態5における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
実施の形態1.
【0032】
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。図1に示すシステムでは、LAN(Local Area Network)1に、ユーザー端末装置2、ファイルサーバー3、画像形成装置4、およびルーター5が接続されており、ルーター5は、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)6に接続されており、そのWAN6にはウェブサーバー7が接続されている。
【0033】
ユーザー端末装置2は、画像形成装置4用のドライバーをインストールされたパーソナルコンピューターなどである。ファイルサーバー3は、共有ファイルを格納しているサーバーである。この実施の形態1では、画像形成装置4は、複合機であるが、プリンターなどの印刷機能を有する他の装置でもよい。ウェブサーバー7は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)で送信要求を受信すると、その送信要求で指定されたURLのウェブページのHTMLデータを応答として送信する。
【0034】
ここで、ユーザー端末装置2および画像形成装置4の構成について説明する。
【0035】
図2は、図1におけるユーザー端末装置2の構成を示すブロック図である。
【0036】
ユーザー端末装置2は、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムなどをインストールされたネットワーク通信機能を有するパーソナルコンピューターである。ユーザー端末装置2は、通信装置11と、表示装置12と、入力装置13と、記憶装置14と、演算処理装置15を備える。
【0037】
通信装置11は、LAN1に接続され、LAN1などを介して他の装置(ファイルサーバー3、画像形成装置4、ウェブサーバー7など)と所定の通信プロトコルでデータ通信を行う装置である。通信装置11としては、ネットワークインターフェイス、モデムなどが使用される。表示装置12は、ユーザー端末装置2のユーザーに対して各種画面を表示する、液晶ディスプレイなどといった装置である。入力装置13は、ユーザーによる操作を検出する、キーボード、マウスなどといった装置である。
【0038】
また、記憶装置14は、各種データやプログラムを格納可能な装置である。記憶装置14としては、不揮発性メモリー、ハードディスクドライブなどの不揮発性の大容量記憶媒体が使用される。記憶装置14には、ドライバープログラム21が記憶されている。
【0039】
また、演算処理装置15は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピューターであり、記憶装置14、ROMなどからRAMへプログラムをロードし、そのプログラムをCPUで実行することにより、各種処理部を実現する。
【0040】
ユーザー端末装置2の起動後に、各種プログラムが演算処理装置15により適宜実行される。この実施の形態1では、演算処理装置15により、図示せぬオペレーティングシステム、通信処理部31、ドライバー32、ウェブブラウザー33などの処理部が実現される。
【0041】
通信処理部31は、通信装置11を制御してデータ通信を、所定の通信プロトコルで実行する。
【0042】
ドライバー32は、記憶装置14内のドライバープログラム21が演算処理装置15において実行されることにより実現される処理部であって、画像形成装置4用のドライバーである。
【0043】
実施の形態1では、ドライバー32は、アプリケーションで取得または生成された原データから、PDL(Page Description Language)データなどの印刷データを生成し、印刷要求として画像形成装置4へ送信する。
【0044】
ウェブブラウザー33は、アプリケーションの1つであり、ウェブサーバ7から、ウェブページのHTML(Hypertext Markup Language)データを取得し、そのHTMLデータに基づいて、ウェブページを表示装置12に表示させる。
【0045】
図3は、図1における画像形成装置4の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置4は、印刷装置41、記憶装置42、通信装置43、およびコントローラー44を有する。
【0046】
印刷装置41は、ラスター画像データに基づいて1ページずつ画像を印刷用紙に電子写真方式で印刷する内部装置である。
【0047】
また、記憶装置42は、各種データやプログラムを格納可能な装置である。記憶装置42としては、不揮発性メモリー、ハードディスクドライブなどの不揮発性の大容量記憶媒体が使用される。
【0048】
また、通信装置43は、LAN1に接続され、LAN1などを介して他の装置(ユーザー端末装置2、ファイルサーバー3など)とデータ通信を行う回路である。
【0049】
また、コントローラー44は、CPU、ROM、RAMなどを有し、ROMや記憶装置42などからRAMへプログラムをロードし、そのプログラムをCPUで実行することにより、各種処理部を実現する。この実施の形態では、コントローラー44において、RIP部51、通信処理部52、ジョブ管理部53、存在場所特定部54、および存在場所通知部55が実現される。
【0050】
RIP部51は、印刷データ(例えばPDLデータ)などからラスター画像データを生成する。
【0051】
通信処理部52は、通信装置43を制御してデータ通信を、所定の通信プロトコルで実行する。
【0052】
ジョブ管理部53は、ユーザー端末装置2から通信装置43および通信処理部52により受信された、ユーザーによる印刷要求を受け付ける。ジョブ管理部53は、受け付けた印刷要求に対応する印刷ジョブを、RIP部51および印刷装置41に実行させる。
【0053】
存在場所特定部54は、ジョブ管理部53により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得する。実施の形態1では、原データは、ウェブページのHTMLデータであって、存在場所特定部54は、印刷データの所定の位置に記述されているURL(Uniform Resource Locator)を原データの存在場所情報として抽出する。
【0054】
存在場所通知部55は、印刷要求に従って印刷を行う場合に、その存在場所情報をそのユーザーに通知する。この実施の形態1では、存在場所通知部55は、電子メールでその存在場所情報をユーザーに通知する。つまり、存在場所通知部55には、電子メール送信に使用するSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバー、および電子メールの宛先となるユーザーの電子メールアドレスが予め設定されており、存在場所通知部55は、その存在場所情報を含む電子メールを生成し、そのSMTPサーバーへ、SMTPで送信する。
【0055】
次に、実施の形態1に係る画像形成システムにおける各装置の動作について説明する。図4は、実施の形態1における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【0056】
ユーザー端末装置2のウェブブラウザー33は、ユーザーにより入力されたURLのウェブページのHTMLデータをウェブサーバー7からダウンロードし、そのHTMLデータに基づいてウェブページを表示装置12に表示させる。
【0057】
その後、ユーザーにより所定の操作が行われると、ドライバー32が起動し、印刷設定画面を表示装置12に表示させる。印刷設定画面には、データ存在場所通知設定のチェックボックスが存在し、ユーザーは、そのチェックボックスをチェックするか否かで、データ存在場所通知設定を有効または無効に設定できる(ステップS1)。その設定情報は、ユーザー端末装置2の記憶装置14に保存される。
【0058】
そして、ユーザーによるウェブページの印刷要求の操作が検出されると(ステップS2)、ドライバー32は、ウェブブラウザー33により表示されているウェブページのHTMLデータ(原データ)からPDLデータなどの印刷データを生成し、通信処理部31を使用して、その印刷データを画像形成装置4に送信する(ステップS3)。このとき、印刷データとともに、データ存在場所通知設定の情報も送信される。
【0059】
画像形成装置4では、その印刷データおよびデータ存在場所通知設定の情報は、通信装置43および通信処理部52により受信され、ジョブ管理部53により受け付けられる。印刷データは、コントローラー44内のRAMなどに一時的に記憶される。
【0060】
ジョブ管理部53は、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS4)。
【0061】
また、データ存在場所通知設定が有効である場合、ジョブ管理部53は、存在場所特定部54に、その印刷データの所定の位置からのURLの抽出を試みさせる(ステップS5)。存在場所特定部54は、その印刷データにおける、ページのヘッダーおよびフッターに対応する部分において、URLとみなせる記述(例えば「http:」で始まる記述)を検索する。そして、存在場所特定部54は、印刷データにおいてURLとみなせる記述を発見すると、その記述からURLを抽出し、そのURLをその時点の日付情報とともに、コントローラー44内のRAMなどで保持する(ステップS6)。
【0062】
そして、URLが発見されると、存在場所通知部55は、そのURLおよび日付情報を記述した電子メールを生成し、ユーザーへ送信する(ステップS7)。
【0063】
以上のように、上記実施の形態1によれば、画像形成装置4において、ジョブ管理部53は、ユーザーによる印刷要求を受け付け、存在場所特定部54は、ジョブ管理部53により受け付けられた印刷要求に対応する原データの存在場所情報を取得し、存在場所通知部55は、印刷要求に従って印刷を行う場合に、その存在場所情報をそのユーザーに通知する。
【0064】
これにより、ユーザーは、画像形成装置4から電子メールで通知された存在場所情報をメーラー等で参照することで、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を簡単に特定することができる。したがって、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【0065】
実施の形態2.
【0066】
本発明の実施の形態2に係る画像形成システムでは、画像形成装置4が、データ存在場所通知設定の情報を有している。
【0067】
なお、実施の形態2に係る画像形成システムにおける各装置の基本的な構成は、実施の形態1のものと同様であるが、ユーザー端末装置2および画像形成装置4は、以下のように動作する。
【0068】
図5は、実施の形態2における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【0069】
実施の形態2では、画像形成装置4が、データ存在場所通知設定の情報を有しているため、ユーザーは、図示せぬ操作パネルやユーザー端末装置2から画像形成装置4を操作して、データ存在場所通知の設定を有効にしたり、無効にしたりすることができる(ステップS11)。したがって、実施の形態2では、ユーザー端末装置2には、データ存在場所通知の設定情報が保存されない。
【0070】
そして、ウェブブラウザー33によるウェブページの表示開始後に、ユーザーによるウェブページの印刷要求の操作が検出されると(ステップS12)、ユーザー端末装置2のドライバー32は、ウェブブラウザー33により表示されているウェブページのHTMLデータから印刷データを生成し、通信処理部31を使用して、その印刷データを画像形成装置4に送信する(ステップS13)。
【0071】
画像形成装置4では、その印刷データは、通信装置43および通信処理部52により受信され、ジョブ管理部53により印刷要求として受け付けられる。この印刷データは、コントローラー44内のRAMなどに一時的に記憶される。
【0072】
データ存在場所通知設定が有効である場合、ジョブ管理部53は、存在場所特定部54に、その印刷データの所定の位置からのURLの抽出を試みさせ、印刷データ内にURLの記述が存在するか否かを判定する(ステップS14)。このとき、存在場所特定部54は、その印刷データにおける、ページのヘッダーおよびフッターに対応する部分において、URLとみなせる記述(例えば「http:」で始まる記述)を検索する。
【0073】
存在場所特定部54は、印刷データにおいてURLとみなせる記述を発見すると、その記述からURLを抽出し、そのURLをその時点の日付情報とともに、コントローラー44内のRAMなどで保持する(ステップS15)。そして、ジョブ管理部53は、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS16)。また、存在場所通知部55は、そのURLおよび日付情報を記述した電子メールを生成し、ユーザーへ送信する(ステップS17)。
【0074】
一方、URLの記述が存在しない場合、およびデータ存在場所通知設定が無効である場合には、ジョブ管理部53は、ただちに、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS18)。
【0075】
実施の形態3.
【0076】
本発明の実施の形態3に係る画像形成システムでは、画像形成装置4が、ネットワーク上の共有ファイルに基づく印刷を行った場合に、その共有ファイルのファイルパスを電子メールでユーザーに通知する。
【0077】
なお、実施の形態3に係る画像形成システムにおける各装置の基本的な構成は、実施の形態1,2のものと同様であるが、ユーザー端末装置2および画像形成装置4は、以下のように動作する。
【0078】
図6は、実施の形態3における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【0079】
実施の形態2では、ユーザー端末装置2のドライバー32は、起動後に、共有ファイルリストの要求を、通信処理部31および通信装置11で画像形成装置4へ送信する(ステップS21)。
【0080】
画像形成装置4のジョブ管理部53は、通信処理部52および通信装置41で、その要求を受け付けると、存在場所特定部54に、印刷に使用する共有ファイルの特定を行わせる。
【0081】
存在場所特定部54は、ファイルサーバー3の所定のディレクトリ内の共有ファイルのリストを生成し(ステップS22)、その要求の応答として送信する(ステップS23)。
【0082】
ユーザー端末装置2のドライバー32は、そのリストを受信すると、表示装置12に表示させる(ステップS24)。
【0083】
その後、そのリストから、印刷に使用する共有ファイルを選択するユーザー操作が検出されると、ドライバー32は、印刷に使用する共有ファイルを指定する印刷要求を、画像形成装置4へ送信する(ステップS26)。
【0084】
画像形成装置4の存在場所特定部54は、通信処理部52および通信装置41で、その印刷要求を受け付けると、印刷要求により指定された共有ファイルのパスを特定する(ステップS27)。共有ファイルのファイルパスは、「¥¥サーバー名¥ローカルファイルパス」という形式で表現される。ローカルファイルパスは、サーバー名で指定されているサーバー内でのファイルパスである。
【0085】
存在場所特定部54は、例えばSMB(Server Message Block)でそのパスの共有ファイルをファイルサーバー3から取得し(ステップS28)、コントローラー44内のRAMなどに記憶する。
【0086】
また、共有ファイルのファイルパスが特定されると、存在場所通知部55は、そのファイルパスおよび日付情報を記述した電子メールを生成し、ユーザーへ送信する(ステップS29)。
【0087】
共有ファイルが取得されると、ジョブ管理部53は、その共有ファイルからラスター画像データをRIP部51に生成させて印刷装置41に供給し、印刷ジョブを実行させる(ステップS30)。
【0088】
以上のように、上記実施の形態3によれば、存在場所特定部54は、印刷要求で指定された共有ファイルを原データとして取得し、その共有ファイルのパスを原データの存在場所情報として取得する。
【0089】
これにより、ユーザーは、そのファイルパスから、印刷に以前使用した共有ファイルをただちに特定することができる。
【0090】
実施の形態4.
【0091】
本発明の実施の形態4に係る画像形成システムでは、画像形成装置4は、印刷に使用する原データの存在場所情報を、ユーザーに対応する格納場所に格納する。この格納場所は、ユーザーが閲覧可能な場所であれば、ユーザー端末装置2のローカルな記憶装置でも、画像形成装置4、ファイルサーバー3、図示せぬウェブサーバーなどといったネットワーク上でアクセス可能なストレージでもよい。この実施の形態4では、画像形成装置4に、原データの存在場所情報を格納する。
【0092】
図7は、本発明の実施の形態4における画像形成装置4の構成を示すブロック図である。
実施の形態4における画像形成装置4では、コントローラー44は、存在場所格納部56および存在場所リスト管理部57を有する。
【0093】
存在場所格納部56は、印刷要求に従って印刷データに基づいて印刷を行う場合に、原データの存在場所情報を、ユーザーに対応する格納場所に格納する。この実施の形態4では、ユーザーに対応する格納場所は、ユーザー専用のウェブページとされる。
【0094】
この実施の形態4では、原データは、ウェブページのHTMLデータであって、存在場所特定部54は、印刷データからURLを原データの存在場所情報として抽出する。なお、存在場所格納部56は、HTMLで記述されたリンクとして上述のURLを格納するようにしてもよい。
【0095】
存在場所リスト管理部57は、ウェブサーバーを有し、ユーザーからの閲覧要求に応じて、そのユーザー専用のウェブページのHTMLデータを送信する。この実施の形態4では、ユーザー専用のウェブページは、記憶装置42に格納されている。ユーザー専用のウェブページは、例えば、印刷履歴の他、各印刷ジョブにおいて使用された原データの存在場所のリストを有する。存在場所格納部56は、そのユーザーによる印刷要求があるたびに、ユーザー専用のウェブページに、URLおよび日付情報の記述を追加して、そのウェブページを更新する。
【0096】
なお、実施の形態4に係る画像形成システムにおけるその他の装置の基本的な構成は、実施の形態1〜3のものと同様である。
【0097】
図8は、実施の形態4における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【0098】
実施の形態4では、画像形成装置4が、データ存在場所格納設定の情報を有しているため、ユーザーは、画像形成装置4を操作して、データ存在場所格納の設定を有効にしたり、無効にしたりすることができる(ステップS31)。
【0099】
そして、ウェブブラウザー33によるウェブページの表示開始後に、ユーザーによるウェブページの印刷要求の操作が検出されると(ステップS32)、ユーザー端末装置2のドライバー32は、ウェブブラウザー33により表示されているウェブページの印刷データを生成し、通信処理部31を使用して、その印刷データを画像形成装置4に送信する(ステップS33)。
【0100】
画像形成装置4では、その印刷データは、通信装置43および通信処理部52により受信され、ジョブ管理部53により受け付けられる。印刷データは、コントローラー44内のRAMなどに一時的に記憶される。
【0101】
データ存在場所格納設定が有効である場合、ジョブ管理部53は、存在場所特定部54に、その印刷データの所定の位置からのURLの抽出を試みさせ、印刷データ内にURLの記述が存在するか否かを判定する(ステップS34)。このとき、存在場所特定部54は、その印刷データにおける、ページのヘッダーおよびフッターに対応する部分において、URLとみなせる記述(例えば「http:」で始まる記述)を検索する。
【0102】
存在場所特定部54は、印刷データにおいてURLとみなせる記述を発見すると、その記述からURLを抽出し、そのURLをその時点の日付情報とともに、コントローラー44内のRAMなどで保持し、存在場所格納部56は、そのURLおよび日付情報を、ユーザー専用のウェブページに追加する(ステップS35)。そして、ジョブ管理部53は、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS36)。
【0103】
一方、URLの記述が存在しない場合、およびデータ存在場所格納設定が無効である場合には、ジョブ管理部53は、ただちに、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS36)。
【0104】
以上のように、上記実施の形態4によれば、画像形成装置4において、存在場所格納部56は、印刷要求に従って印刷データに基づいて印刷を行う場合に、その存在場所情報を、ユーザーに対応する格納場所に格納する。
【0105】
これにより、ユーザーは、ユーザーに対応する格納場所(ここでは、ユーザー専用ウェブページ)に格納されている存在場所情報を参照することで、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を簡単に特定することができる。したがって、以前の印刷の際に原データとして使用した、ネットワーク上に存在するファイル等を使用して再度印刷を行うときのユーザーの手間が軽減される。
【0106】
実施の形態5.
【0107】
本発明の実施の形態5に係る画像形成システムでは、画像形成装置4は、印刷要求に対応するジョブ名を、印刷に使用する原データの存在場所情報とともに、ユーザーへ通知したり、ユーザーに対応する格納場所に格納したりする。
【0108】
なお、実施の形態5に係る画像形成システムにおける各装置の基本的な構成は、実施の形態4のものと同様であるが、ユーザー端末装置2および画像形成装置4は、以下のように動作する。
【0109】
図9は、実施の形態5における各装置の動作について説明するシーケンス図である。
【0110】
ユーザー端末装置2のウェブブラウザー33は、ユーザーにより入力されたURLのウェブページのHTMLデータをウェブサーバー7からダウンロードし、そのHTMLデータに基づいてウェブページを表示装置12に表示させる。
【0111】
その後、ユーザーにより所定の操作が行われると、ドライバー32が起動し、印刷設定画面を表示装置12に表示させる。印刷設定画面には、今回の印刷にジョブ名を割り当てるか否かを設定するためのチェックボックス、およびそのジョブ名を入力するための入力フィールドが存在し、ユーザーは、そのチェックボックスをチェックするか否かで、ジョブ名を割り当てるか否かを設定できる。さらに、ジョブ名を割り当てる場合には、ユーザーは、その入力フィールドに、所望のジョブ名をテキスト入力する。
【0112】
ユーザー端末装置2のドライバー32は、印刷設定画面へのユーザー入力に基づいて、ジョブ名が割り当てられたか否かを判定する(ステップS41)。
【0113】
ジョブ名が割り当てられていない状態で、ユーザーによるウェブページの印刷要求の操作が検出されると(ステップS42)、ドライバー32は、ウェブブラウザー33により表示されているウェブページの印刷データを生成し、通信処理部31を使用して、その印刷データを画像形成装置4に送信する(ステップS43)。
【0114】
画像形成装置4では、その印刷データは、通信装置43および通信処理部52により受信され、ジョブ管理部53により印刷要求として受け付けられる。この印刷データは、コントローラー44内のRAMなどに一時的に記憶される。
【0115】
ジョブ管理部53は、存在場所特定部54に、その印刷データの所定の位置からのURLの抽出を試みさせ、印刷データ内にURLの記述が存在するか否かを判定する(ステップS44)。
【0116】
存在場所特定部54は、印刷データにおいてURLとみなせる記述を発見すると、その記述からURLを抽出し、そのURLをその時点の日付情報とともに、コントローラー44内のRAMなどで保持する。存在場所格納部56は、そのURLおよび日付情報を、ユーザー専用のウェブページに追加する(ステップS45)。また、存在場所通知部55は、そのURLおよび日付情報を記述した電子メールを生成し、ユーザーへ送信する(ステップS46)。
【0117】
そして、ジョブ管理部53は、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS47)。
【0118】
一方、ステップS44においてURLの記述が存在しないと判定された場合、ジョブ管理部53は、ただちに、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS47)。
【0119】
また、ステップS41においてジョブ名が割り当てられたと判定した場合、ドライバー32は、上述の入力フィールドに入力されたテキストをジョブ名とする(ステップS48)。
【0120】
その後、ユーザーによるウェブページの印刷要求の操作が検出されると(ステップS49)、ドライバー32は、ウェブブラウザー33により表示されているウェブページの印刷データを生成し、通信処理部31を使用して、その印刷データをそのジョブ名のデータとともに画像形成装置4に送信する(ステップS50)。
【0121】
画像形成装置4では、その印刷データおよびジョブ名のデータは、通信装置43および通信処理部52により受信され、ジョブ管理部53により印刷要求として受け付けられる。印刷データおよびジョブ名のデータは、コントローラー44内のRAMなどに一時的に記憶される。
【0122】
ジョブ管理部53は、存在場所特定部54に、その印刷データの所定の位置からのURLの抽出を試みさせ、印刷データ内にURLの記述が存在するか否かを判定する(ステップS51)。
【0123】
存在場所特定部54は、印刷データにおいてURLとみなせる記述を発見すると、その記述からURLを抽出し、そのURLをその時点の日付情報とともに、コントローラー44内のRAMなどで保持する。存在場所格納部56は、そのURLおよび日付情報を、ジョブ名とともにユーザー専用のウェブページに追加する(ステップS52)。また、存在場所通知部55は、そのURLおよび日付情報をジョブ名とともに記述した電子メールを生成し、ユーザーへ送信する(ステップS53)。
【0124】
そして、ジョブ管理部53は、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS54)。
【0125】
一方、ステップS51においてURLの記述が存在しないと判定された場合、ジョブ管理部53は、ただちに、その印刷データに基づく印刷ジョブをRIP部51および印刷装置41に実行させる(ステップS54)。
【0126】
以上のように、上記実施の形態5によれば、ジョブ管理部53は、印刷要求に対応するジョブ名を受け付け、存在場所通知部54は、存在場所情報とともにジョブ名を通知する。これにより、ユーザーは、自己の割り当てたジョブ名から、所望の原データを、直感的に特定することができる。
【0127】
また、上記実施の形態5によれば、存在場所格納部56は、存在場所情報とともにジョブ名を格納する。これにより、ユーザーは、自己の割り当てたジョブ名から、所望の原データを、直感的に特定することができる。
【0128】
実施の形態6.
【0129】
本発明の実施の形態6に係る画像形成システムでは、画像形成装置4の存在場所通知部54が、URL、ファイルパスなどといった存在場所情報とともに、その存在場所情報に基づく原データファイルへのショートカットの作成要求を、ユーザー端末装置2へ送信する。なお、本発明の実施の形態6に係る画像形成システムのその他の構成および動作については、実施の形態1〜3,5のいずれかに係る画像形成システムと同様であるので、その説明を省略する。
【0130】
実施の形態6では、画像形成装置4からユーザー端末装置2へ、存在場所情報とともに、その存在場所情報に基づく原データファイルへのショートカットの作成要求が送信される。ユーザー端末装置2では、ドライバー32が、その要求を受信すると、その要求および存在場所情報に従って、原データファイルへのショートカット(例えば、ウィンドウズ(登録商標)のショートカットファイル)を作成し、記憶装置14内の所定の格納場所に保存する。その格納場所は、そのユーザーのデスクトップ(デスクトップフォルダー)、印刷に使用した原データファイルへのショートカットを保存するための専用フォルダーなどである。
【0131】
以上のように、上記実施の形態6によれば、画像形成装置4からユーザー端末装置2へ、存在場所情報とともに、その存在場所情報に基づく原データファイルへのショートカットの作成要求が送信され、その要求に基づいて、ユーザー端末装置2は、原データファイルへのショートカットを作成する。これにより、ユーザーは、ショートカットを使用することで、ただちに原データファイルを開くことができる。
【0132】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0133】
例えば、上記実施の形態3において、画像形成装置4に、存在場所格納部56および存在場所リスト管理部57を設け、共有ファイルのパスを、原データの存在場所情報として格納するようにしてもよい。
【0134】
また、上記実施の形態5において、URLの代わりに、実施の形態3と同様にして共有ファイルのパスを原データの存在場所情報として取り扱うようにしてもよい。
【0135】
また、上記各実施の形態において、印刷、存在場所情報の通知、および存在場所情報の格納の実行順序は、上述のものに限定されず、任意の順番で行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0136】
本発明は、例えば、画像形成装置を含むネットワークシステムに適用可能である。
【符号の説明】
【0137】
2 ユーザー端末装置
4 画像形成装置
53 ジョブ管理部(印刷要求受付部の一例)
54 存在場所特定部
55 存在場所通知部
56 存在場所格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原データから生成された印刷データに基づいて印刷を行う画像形成装置において、
ユーザーによる印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、
前記印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する、ネットワーク上の前記原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、
前記印刷要求に従って印刷を行う場合に前記存在場所情報を前記ユーザーに通知する存在場所通知部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
原データから生成された印刷データに基づいて印刷を行う画像形成装置において、
ユーザーによる印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、
前記印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する、ネットワーク上の前記原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、
前記印刷要求に従って前記印刷データに基づいて印刷を行う場合に、前記存在場所情報を、前記ユーザーに対応する格納場所に格納する存在場所格納部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記原データは、ウェブページのHTMLデータであって、
前記存在場所特定部は、前記印刷データからURLを前記原データの存在場所情報として抽出すること、
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記原データは、ウェブページのHTMLデータであって、
前記存在場所特定部は、前記印刷データからURLを前記原データの存在場所情報として抽出すること、
を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記存在場所格納部は、HTMLで記述されたリンクとして前記URLを格納すること、
を特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記原データは、前記印刷要求で指定された共有ファイルであり、
前記存在場所特定部は、前記共有ファイルのパスを前記原データの存在場所情報として取得すること、
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記原データは、前記印刷要求で指定された共有ファイルであり、
前記存在場所特定部は、前記共有ファイルのパスを前記原データの存在場所情報として取得すること、
を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記印刷要求受付部は、前記印刷要求に対応するジョブ名を受け付け、
前記存在場所通知部は、前記存在場所情報とともに前記ジョブ名を通知すること、
を特徴とする請求項1、請求項3および請求項6のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記印刷要求受付部は、前記印刷要求に対応するジョブ名を受け付け、
前記存在場所格納部は、前記存在場所情報とともに前記ジョブ名を格納すること、
を特徴とする請求項2、請求項4および請求項7のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記存在場所通知部は、前記存在場所情報とともに、前記存在場所情報に基づく前記原データのファイルへのショートカットの作成要求を、前記ユーザーの端末装置へ送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項11】
ユーザーによる操作に従って印刷要求を送信するユーザー端末装置と、前記印刷要求を受信し、前記印刷要求に従って、原データから生成された印刷データに基づいて印刷を行う画像形成装置とを備え、
前記画像形成装置は、
前記印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、
前記印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する、ネットワーク上の前記原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、
前記印刷要求に従って印刷を行う場合に前記存在場所情報を前記ユーザーに通知する存在場所通知部とを有すること、
を特徴とする画像形成システム。
【請求項12】
ユーザーによる操作に従って印刷要求を送信するユーザー端末装置と、前記印刷要求を受信し、前記印刷要求に従って、原データから生成された印刷データに基づいて印刷を行う画像形成装置とを備え、
前記画像形成装置は、
前記印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、
前記印刷要求受付部により受け付けられた印刷要求に対応する、ネットワーク上の前記原データの存在場所情報を取得する存在場所特定部と、
前記印刷要求に従って前記印刷データに基づいて印刷を行う場合に、前記存在場所情報を、前記ユーザーに対応する格納場所に格納する存在場所格納部とを有すること、
を特徴とする画像形成システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−4030(P2013−4030A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137729(P2011−137729)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】