説明

画像形成装置のクリーニング装置

【課題】 クリーニング装置の組立工数を少なくし、トナー除去逆流防止部材が転写残トナーの逆流を確実に防止できるようにする。
【解決手段】 クリーニング装置は、ハウジング30と、クリーニングブラシ31と、クリーニングブレード32と、掻き出し部材33と、トナー除去逆流防止部材34とを備えている。ハウジング30は、内部空間を第1収容部30aと第2収容部30bとに分割する仕切り部40を有している。クリーニングブラシ31およびクリーニングブレード32は、感光体ドラム10の表面の転写残トナーを第1収容部30aに除去する。掻き出し部材33は、転写残トナーを第1収容部30aから第2収容部30bへと掻き出す。トナー除去逆流防止部材34では、ブラシ用トナー除去部34aとトナー逆流防止部34bとが一体に形成されている。このトナー除去逆流防止部材34は、仕切り部40に装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置のクリーニング装置、特に、感光体ドラムの表面の転写残トナーを除去して回収するための画像形成装置のクリーニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、主に、画像読み取り部と印刷部とを備えている。画像読み取り部は原稿の画像情報を読み取るためのものであり、印刷部は画像読み取り部で読み取った画像情報に応じて紙等の転写材上に画像を形成するためのものである。印刷部は、画像形成部と転写材を搬送する転写材搬送部とを有している。画像形成部は、主に、感光体ドラムと、帯電器と、露光器と、現像装置と、クリーニング装置とからなっている。この画像形成部では、まず、帯電器が感光体ドラムの表面を帯電させる。そして、露光器が、画像読み取り部により読み取られた画像情報に応じて、帯電器により帯電させられた感光体ドラムの表面に露光を施している。これにより、感光体ドラムの表面には静電潜像が形成される。次に、現像装置において、現像ローラがトナーを感光体ドラムの表面の静電潜像に付着させる。最後に、感光体ドラムの表面に形成されたトナ−画像が、転写材搬送部により搬送されてきた用紙に転写される。なお、このような一連の動作が実行されているときには、クリーニング装置が、感光体ドラム表面の転写残トナーを除去して回収している。
【0003】
クリーニング装置は、主に、ハウジングと、クリーニングブラシと、クリーニングブレードと、掻き出し部材と、ブラシ用トナー除去部材と、トナー逆流防止部材とを備えている。ハウジングは、感光体ドラムの近傍に配置されている。ハウジングには、転写残トナーを収容するための内部空間が形成されている。ハウジングは、内部空間を感光体ドラムに近接した側の第1収容部と感光体ドラムから離反した側の第2収容部とに分割するための仕切り部を有している。クリーニングブラシは、ハウジングに回転自在に装着されている。このクリーニングブラシは、感光体ドラムの表面に回転摺接して感光体ドラムの表面の転写残トナーを第1収容部に除去する。クリーニングブレードは、感光体ドラムの軸方向に沿うようにハウジングに装着されている。このクリーニングブレードは、感光体ドラムの表面に摺接して感光体ドラムの表面の転写残トナーを第1収容部に除去する。掻き出し部材は、ハウジングに回転自在に装着されている。この掻き出し部材は、クリーニングブラシとクリーニングブレードによって除去された転写残トナーを第1収容部から第2収容部へと掻き出す。ブラシ用トナー除去部材は、一部がクリーニングブラシに当接してクリーニングブラシに残留した転写残トナーを第1収容部に除去するためのものである。
このブラシ用トナー除去部材は、薄板状に形成されており、仕切り部に装着されている。トナー逆流防止部材は、一部が掻き出し部材に当接して第2収容部から第1収容部に転写残トナーが逆流しないようにするためのものである。このトナー逆流防止部材は、薄板状に形成されており、仕切り部に装着されている。
【特許文献1】特開2002−328573
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のクリーニング装置では、ブラシ用トナー除去部材とトナー逆流防止部材とが、薄板状に形成されており、ハウジングの仕切り部に装着されている。このような薄板状のブラシ用トナー除去部材とトナー逆流防止部材を、組立作業者は限られた内部空間の仕切り部に装着しなければならないため、組立作業者の作業が繁雑になり、組立作業者がクリーニング装置を組み立てにくいという問題がある。特に、ブラシ用トナー除去部材とトナー逆流防止部材とは薄板状に形成されているので、組立作業者は、ブラシ用トナー除去部材およびトナー逆流防止部材それぞれを仕切り部に装着したり、ブラシ用トナー除去部材およびトナー逆流防止部材それぞれをクリーニングブラシおよび掻き出し部材それぞれに当接させたりするといった位置決め作業を行いにくい。
【0005】
また、転写残トナーが第2収容部から第1収容部へと逆流しようとするときや、回転する掻き出し部材にトナー逆流防止部材が接した状態にあるときには、トナー逆流防止部材には第2収容部から第1収容部へ向かう方向の力がかかる。すると、薄板状のブラシ用トナー除去部材とトナー逆流防止部材とが、ハウジングの仕切り部に貼り付け装着されている場合、第2収容部から第1収容部へ向かう方向の力によって、トナー逆流防止部材が、めくれてしまったり、場合によっては剥がれてしまったりして、トナー逆流防止部材が、転写残トナーの逆流を十分に防止できなくなるおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、クリーニング装置の組立工数を少なくすることにある。
本発明の別の課題は、トナー除去逆流防止部材が転写残トナーの逆流を確実に防止できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る画像形成装置のクリーニング装置は、感光体ドラムの表面の転写残トナーを除去して回収するための画像形成装置のクリーニング装置であって、ハウジングと、クリーニングブラシと、クリーニングブレードと、掻き出し部材と、トナー除去逆流防止部材とを備えている。ハウジングは、感光体ドラムの近傍に配置されている。ハウジングには、転写残トナーを収容するための内部空間が形成されている。ハウジングは、内部空間を感光体ドラムに近接した側の第1収容部と感光体ドラムから離反した側の第2収容部とに分割するための仕切り部を有している。クリーニングブラシは、ハウジングに回転自在に装着されている。クリーニングブラシは、感光体ドラムの表面に回転摺接して感光体ドラムの表面の転写残トナーを第1収容部に除去している。クリーニングブレードは、感光体ドラムの軸方向に沿うようにハウジングに装着されている。クリーニングブレードは、感光体ドラムの表面に摺接して感光体ドラムの表面の転写残トナーを第1収容部に除去している。掻き出し部材は、ハウジングに回転自在に装着されている。掻き出し部材は、クリーニングブラシとクリーニングブレードによって除去された転写残トナーを第1収容部から第2収容部へと掻き出している。トナー除去逆流防止部材は、仕切り部に装着されている。トナー除去逆流防止部材では、ブラシ用トナー除去部とトナー逆流防止部とが一体に形成されている。ブラシ用トナー除去部は、一部がクリーニングブラシに当接しており、クリーニングブラシに残留した転写残トナーを除去する。トナー逆流防止部は、一部が掻き出し部材に当接しており、第2収容部から第1収容部に転写残トナーが逆流しないようにする。
【0008】
このクリーニング装置では、感光体ドラムの表面の転写残トナーが、クリーニングブラシにより感光体ドラムの表面から第1収容部に除去される。そして、クリーニングブラシで除去しきれなかった感光体ドラムの表面の転写残トナーが、クリーニングブレードにより第1収容部に除去される。また、クリーニングブラシが回転しているときには、トナー除去逆流防止部材のブラシ用トナー除去部がクリーニングブラシに繰り返し衝突して、クリーニングブラシに残留した転写残トナーが、ブラシ用トナー除去部により第1収容部に除去される。このようにクリーニング装置が一連の動作を行っているときに、転写残トナーが第2収容部から第1収容部へと逆流しそうになったときは、トナー除去逆流防止部材のトナー逆流防止部により転写残トナーの逆流が防止される。
【0009】
ここでは、トナー除去逆流防止部材においてブラシ用トナー除去部とトナー逆流防止部とが一体に形成されている。このため、クリーニングブラシに残留した転写残トナーを除去したり、第2収容部から第1収容部に転写残トナーが逆流しないようにしたりするためには、ブラシ用トナー除去部とトナー逆流防止部とが一体に形成されたトナー除去逆流防止部材を仕切り部に装着するだけで済む。これにより、クリーニング装置の組立工数を少なくすることができる。なお、このようにクリーニング装置の組立工数を少なくすることができるということは、つまり、クリーニング装置の部品点数を減らせるということにつながる。
【0010】
請求項2に係る画像形成装置のクリーニング装置では、請求項1に記載の画像形成装置のクリーニング装置において、ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれが、一方向に長い板状に形成されている。ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の一方は、互いに一体化されている。また、ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の他方は、クリーニングブラシおよび掻き出し部材それぞれに当接している。この場合、一方向に長い板状のブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の一方は互いに一体化されている。たとえば、トナー除去逆流防止部材の長辺方向に垂直な断面が略V字形状に形成されている場合、組立作業者は、トナー除去逆流防止部材のV字の開口側、すなわちブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の他方部分を摘んで、トナー除去逆流防止部材を仕切り部に装着することができる。そして、トナー除去逆流防止部材が仕切り部に装着された時点で、ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれが、クリーニングブラシおよび掻き出し部材それぞれに対して位置決めされる。このようにして、クリーニング装置の組み立てを容易に行うことができる。
【0011】
請求項3に係る画像形成装置のクリーニング装置では、請求項1に記載の画像形成装置のクリーニング装置において、ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれは、一方向に長い板状に形成されている。ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の一方は、連結部を介して互いに一体化されている。また、ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の他方は、クリーニングブラシおよび掻き出し部材それぞれに当接している。この場合、一方向に長い板状のブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の一方は、連結部を介して互いに一体化されている。たとえば、トナー除去逆流防止部材の長辺方向に垂直な断面が略U字形状に形成されている場合、組立作業者は、トナー除去逆流防止部材のU字の開口側、すなわちブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の他方部分を摘んで、トナー除去逆流防止部材を仕切り部に装着することができる。そして、トナー除去逆流防止部材が仕切り部に装着された時点で、ブラシ用トナー除去部およびトナー逆流防止部それぞれが、クリーニングブラシおよび掻き出し部材それぞれに対して位置決めされる。このようにして、クリーニング装置の組み立てを容易に行うことができる。
【0012】
請求項4に係る画像形成装置のクリーニング装置では、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置のクリーニング装置において、仕切り部に少なくとも1つの突起が形成されている。トナー除去逆流防止部材には、仕切り部の突起に嵌合可能な貫通孔が形成されている。この場合、トナー除去逆流防止部材に形成された貫通孔が仕切り部の突起に嵌合されることにより、トナー除去逆流防止部材を仕切り部に容易に位置合わせして装着することができる。また、トナー除去逆流防止部材を仕切り部に嵌合装着できるようにすることにより、トナー除去逆流防止部材が仕切り部からめくれたり剥がれるという問題がなくなり、トナー除去逆流防止部材が転写残トナーの逆流を確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、トナー除去逆流防止部材においてブラシ用トナー除去部とトナー逆流防止部とが一体に形成されている。このため、クリーニングブラシに残留した転写残トナーを除去したり、第2収容部から第1収容部に転写残トナーが逆流しないようにしたりするためには、ブラシ用トナー除去部とトナー逆流防止部とが一体に形成されたトナー除去逆流防止部材を仕切り部に装着するだけで済む。これにより、クリーニング装置の組立工数を少なくすることができる。また、トナー除去逆流防止部材を仕切り部に嵌合装着できるようにすることにより、トナー除去逆流防止部材が仕切り部からめくれたり剥がれるという問題がなくなり、トナー除去逆流防止部材が転写残トナーの逆流を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置すなわちタンデム型カラープリンタの概略断面図を示している。このカラープリンタは、カラー画像形成のための各色の画像形成部2(2M,2Y,2C,2B)と、各色のトナー供給装置3(3M,3Y,3C,3B)と、用紙を搬送する搬送ベルト4と、搬送される用紙に各色のトナー画像を転写するための第1から第4転写ローラ5M,5Y,5C,5Bと、画像形成部2M,2Y,2C,2Bに用紙を給紙する給紙機構6と、用紙上に転写されたトナー画像を定着するための定着部7と、排出部8とを有している。画像形成部2と、トナー供給装置3と、搬送ベルト4と、転写ローラ5M,5Y,5C,5Bと、給紙機構6と、定着部7とは、カラープリンタのプリンタ本体1の内部に配置されている。また、排出部8は、カラープリンタのプリンタ本体1の上部に設けられている。
【0015】
画像形成部2M,2Y,2C,2Bは、それぞれマゼンダ、イエロー、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するものであり、用紙の搬送方向上流側から搬送ベルト4に沿って横方向に順に並べて配置されている。これらの画像形成部2M,2Y,2C,2Bのそれぞれは、像担持体としてのアモルファスシリコン等からなる感光層を有する感光体ドラム10を有し、各感光体ドラム10の周囲には帯電器11、露光器12、現像装置13及びクリーニング装置14が順に配置されている。
【0016】
トナー供給装置3は、現像装置13にトナーを供給するためのものであり、現像装置13の上部に配置されている。トナー供給装置3は、図示しない、トナーを収容するためのトナー収容容器と、トナー収容容器内のトナーを攪拌するためのトナー攪拌部材と、攪拌されたトナーをトナー供給口へと搬送するためのトナー搬送部材とを有している。
搬送ベルト4は、駆動ローラ20と従動ローラ21との間に掛け渡されて循環駆動されている。この搬送ベルト4は、給紙機構6から給紙搬送路22を介して搬送されてきた用紙を吸着してほぼ水平方向に搬送している。第1から第4転写ローラ5M,5Y,5C,5Bは、この搬送ベルト4を介して各画像形成部2M,2Y,2C,2Bの感光体ドラム10に対向するように配置されている。この第1から第4転写ローラ5M,5Y,5C,5Bは、それぞれがソレノイド23によって上方の転写位置と下方の解除位置との間で移動可能となっている。ここで、第1から第4転写ローラ5M,5Y,5C,5Bが上方に移動して転写位置に配置されると、搬送ベルト4上の用紙は感光体ドラム10に接触した状態になる。一方、第1から第4転写ローラ5M,5Y,5C,5Bが下方に移動して解除位置に配置されると、搬送ベルト4上の用紙と感光体ドラム10とは離れた状態になる。
【0017】
給紙搬送路22は、搬送のガイドとなるガイド部材と、複数のローラ対とから構成されており、この給紙搬送路22の最も下流側には、トナー画像の形成と用紙の搬送とを同期させるためのレジストローラ対25が設けられている。そして、レジストローラ対25と第1転写ローラ5Mとの間には、吸着ローラ26が設けられている。この例では、吸着ローラ26が、搬送ベルト4が掛けられた従動ローラ21の上方に従動ローラ21と対向して配置されている。この位置で、吸着ローラ26は、用紙の先端部あるいは全面に吸着用のバイアス電圧を印加して、用紙を搬送ベルト4に吸着させている。
【0018】
定着部7は、内部にヒータを有する加熱ローラ及び加熱ローラに押圧される加圧ローラを有している。そして、この定着部7と排出部8との間には排紙搬送路27が設けられている。排紙搬送路27は、給紙搬送路22と同様に、ガイド部材と、複数のローラ対とから構成されている。なお、排出部8は装置の上面に形成されており、定着部7を通過した用紙が、排紙搬送路27を介して上方に搬送され装置の上面に排出される。
【0019】
クリーニング装置14は、感光体ドラム10の表面の転写残トナーを除去して回収するためのものである。クリーニング装置14は、図2に示すように、主に、ハウジング30と、ファーブラシ31と、クリーニングブレード32と、掻き出し部材33と、トナー除去逆流防止部材34を備えている。
ハウジング30は、感光体ドラム10の近傍に配置されている。ここでは、ハウジング30は、感光体ドラム10の左側に隣接するように配置されている。ハウジング30には、転写残トナーを収容するための内部空間が形成されている。ハウジング30は仕切り部40を有しており、この仕切り部40によって内部空間が第1収容部30aと第2収容部30bとに分割されている。ハウジング30の第1収容部30aは、感光体ドラム10に近接した側に設けられ、感光体ドラム10の表面の転写残トナーを一時的に収容する部分である。ハウジング30の第2収容部30bは、感光体ドラム10から離反した側に設けられ、感光体ドラム10の表面の転写残トナーを第1収容部30aから回収して収容する部分である。
【0020】
仕切り部40は、ハウジング30の内部空間の内周面上面から内部空間側に向けて突出するように設けられている。仕切り部40の先端部とハウジング30の内部空間の内周面下面との間には、第1収容部30aと第2収容部30bとを連結するための連結路30cが形成されている。また、仕切り部40には、少なくとも1つの突起40cが形成されている。たとえば、図3に示すように、仕切り部40には、感光体ドラム10の回転軸方向に長い溝部40aが設けられている。溝部40aはV字形状に形成されており、この溝部40aの対向する内側壁には、内側壁から突出した突起40cが互いに対向するように形成されている。これら一対の突起40cは、溝部40aの長手方向に所定の間隔を隔てて複数配置されている。ここでは、一対の突起40cは、溝部40aの長手方向に所定の間隔を隔てて3箇所に配置されている。
【0021】
ファーブラシ31は、ハウジング30に回転自在に装着されている。ここでは、ファーブラシ31は、後述するクリーニングブレード32の下方で、ハウジング30の第1収容部30aに回転自在に装着されている。このようなファーブラシ31は、感光体ドラム10の表面に回転摺接して感光体ドラム10の表面の転写残トナーを除去している。ファーブラシ31により除去された感光体ドラム10の表面の転写残トナーは、ハウジング30の第1収容部30aに一時的に収容される。
【0022】
クリーニングブレード32は、感光体ドラム10の軸方向に沿うようにハウジング30に装着されている。クリーニングブレード32は、感光体ドラム10の表面に摺接して感光体ドラム10の表面の転写残トナーを第1収容部30aに除去する。ここでは、クリーニングブレード32は、感光体ドラム10に摺接して、ファーブラシ31で除去しきれなかった感光体ドラム10の表面の転写残トナーを除去している。クリーニングブレード32により除去された感光体ドラム10の表面の転写残トナーは、ハウジング30の第1収容部30aに一時的に収容される。
【0023】
掻き出し部材33は、ハウジング30に回転自在に装着されている。ここでは、掻き出し部材33は、ハウジング30の連結路30cに回転自在に装着されている。そして、掻き出し部材33は、図2に示した反時計回りの方向に回転するようになっている。掻き出し部材33は、回転軸に垂直方向の断面が長円形状に形成されている。この掻き出し部材33は、クリーニングブレード32およびファーブラシ31によって除去された転写残トナーを第1収容部30aから第2収容部30bへと掻き出せるようになっている。ここでは、掻き出し部材33は、クリーニングブレード32からハウジング30の第2収容部30b側に所定の間隔を隔てた位置に配置されている。また、掻き出し部材33は、ファーブラシ31からハウジング30の第2収容部30b側に所定の間隔を隔てた位置に配置されている。これらのことから、ファーブラシ31は、掻き出し部材33とクリーニングブレード32との間に配置されることになる。
【0024】
トナー除去逆流防止部材34は、略V字形状に形成されている。たとえば、トナー除去逆流防止部材34は、ポリプロピレン等からなる一方向に長い薄板部材を折り曲げ加工することにより、略V字形状に形成されている。このトナー除去逆流防止部材34は、仕切り部40に装着されている。
トナー除去逆流防止部材34は、ブラシ用トナー除去部34aとトナー逆流防止部34bとを有している。ブラシ用トナー除去部34aは、一部がファーブラシ31に当接してファーブラシ31に残留した転写残トナーを除去している。トナー逆流防止部34bは、一部が掻き出し部材33に当接して第2収容部30bから第1収容部30aに転写残トナーが逆流しないようにしている。
【0025】
ブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれは、一方向に長い薄板状に形成されており、ブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれの対向する長辺の一方は互いに一体化されている。これらブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれの対向する長辺の一方側が、仕切り部40に装着される。
【0026】
トナー除去逆流防止部材34には、仕切り部40の一対の突起40cに嵌合可能な貫通孔34dが形成されている。ここでは、ブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれに貫通孔34dが形成されている。ブラシ用トナー除去部34aの貫通孔34dとトナー逆流防止部34bの貫通孔34dとは互いに対向した位置に設けられており、これら貫通孔34dに仕切り部40の一対の突起40cが嵌合される。このように、ブラシ用トナー除去部34aの貫通孔34dとトナー逆流防止部34bの貫通孔34dとに仕切り部40の突起40cを嵌合することにより、トナー除去逆流防止部材34が仕切り部40に位置決めされる。このとき、トナー除去逆流防止部材34は、仕切り部40に接着剤等で接着される。このようにして、トナー除去逆流防止部材34は、仕切り部40に装着される。この状態において、ブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれの対向する長辺の他方は、ファーブラシ31および掻き出し部材33それぞれに当接している。ここでは、ブラシ用トナー除去部34aの対向する長辺の他方をファーブラシ31に食い込ませており、ファーブラシ31が回転すると、ブラシ用トナー除去部34aが繰り返しファーブラシ31に衝突して、ファーブラシ31に残留した転写残トナーが第1収容部30aに一時的に除去される。また、トナー逆流防止部34bの対向する長辺の他方を掻き出し部材33の回転中心を基準として感光体ドラム10側に当接させることにより、トナー逆流防止部34bは仕切り部40と掻き出し部材33との間の空間を閉塞している。
【0027】
上記のようなクリーニング装置14では、まず、感光体ドラム10の表面の転写残トナーがファーブラシ31によって除去され第1収容部30aに一時的に収容される。そして、ファーブラシ31によって除去しきれなかった感光体ドラム10の表面の転写残トナーが、クリーニングブレード32によって除去され第1収容部30aに一時的に収容される。また、ファーブラシ31に残留した転写残トナーは、トナー除去逆流防止部材34のブラシ用トナー除去部34aによって除去され第1収容部30aに一時的に収容される。このようにして第1収容部30aに収容された転写残トナーは、掻き出し部材33が回転することによって第1収容部30aから第2収容部30bへと掻き出される。このとき、第2収容部30bに収容された転写残トナーが、仕切り部40と掻き出し部材33との間の空間を第2収容部30bから第1収容部30aへと逆流してしまわないように、逆流防止板が、仕切り部40と掻き出し部材33との間の空間を閉塞している。これらのことから、感光体ドラム10の表面に残留した転写残トナーは、最終的に第2収容部30bに収容される。
【0028】
本実施形態では、トナー除去逆流防止部材34においてブラシ用トナー除去部34aとトナー逆流防止部34bとが一体に形成されている。このため、ファーブラシ31に残留した転写残トナーを除去したり、第2収容部30bから第1収容部30aに転写残トナーを逆流させないようにしたりするためには、ブラシ用トナー除去部34aとトナー逆流防止部34bとが一体に形成されたトナー除去逆流防止部材34を仕切り部40に装着するだけで済む。これにより、クリーニング装置14の組立工数を少なくすることができる。
【0029】
また、トナー除去逆流防止部材34の長辺方向に垂直な断面が略V字形状になるように、ブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれの対向する長辺の一方は互いに一体化されている。これにより、組立作業者は、トナー除去逆流防止部材34のV字の開口側、すなわちブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれの対向する長辺の他方部分を摘んで、トナー除去逆流防止部材34に形成された貫通孔34dに仕切り部40の突起40cを嵌合することによって、トナー逆流防止部34bを位置決めすることができる。これにより、トナー除去逆流防止部材34を仕切り部40に容易に位置合わせして装着することができる。そして、トナー除去逆流防止部材34が仕切り部40に装着された時点で、ブラシ用トナー除去部34aおよびトナー逆流防止部34bそれぞれが、ファーブラシ31および掻き出し部材33それぞれに対して位置決めされる。このようにして、クリーニング装置14の組み立てを容易に行うことができる。
【0030】
さらに、トナー除去逆流防止部材34を仕切り部40に嵌合装着することにより、トナー除去逆流防止部材34が仕切り部40からめくれたり剥がれるという問題がなくなり、トナー除去逆流防止部材34によって転写残トナーの逆流を確実に防止することができる。
〔第2実施形態〕
本第2実施形態におけるカラープリンタの構成は、クリーニング装置を除いて、第1実施形態のカラープリンタの構成と同様であるため、ここではクリーニング装置についての説明のみを行うものとする。
【0031】
クリーニング装置114は、感光体ドラム110の表面の転写残トナーを除去して回収するためのものである。クリーニング装置114は、図4に示すように、主に、ハウジング130と、ファーブラシ131と、クリーニングブレード132と、掻き出し部材133と、トナー除去逆流防止部材134を備えている。
ハウジング130は、感光体ドラム110の近傍に配置されている。ここでは、ハウジング130は、感光体ドラム110の左側に隣接するように配置されている。ハウジング130には、転写残トナーを収容するための内部空間が形成されている。ハウジング130は仕切り部140を有しており、この仕切り部140によって内部空間が第1収容部130aと第2収容部130bとに分割されている。ハウジング130の第1収容部130aは、感光体ドラム110に近接した側に設けられ、感光体ドラム110の表面の転写残トナーを一時的に収容する部分である。ハウジング130の第2収容部130bは、感光体ドラム110から離反した側に設けられ、感光体ドラム110の表面の転写残トナーを第1収容部130aから回収して収容する部分である。
【0032】
仕切り部140には、後述するように、クリーニングブレード132およびトナー除去逆流防止部材134が装着される。このようにクリーニングブレード132およびトナー除去逆流防止部材134が装着された仕切り部140は、ハウジング130の内部空間の内周面上面から内部空間中央部までを覆った状態で、ねじ止めや熱溶着等の方法によって、ハウジング130に装着されている。仕切り部140の下方先端部とハウジング130の内部空間の内周面下面との間には、第1収容部130aと第2収容部130bとを連結するための連結路130cが形成されている。
【0033】
仕切り部140には、少なくとも1つの突起140cが形成されている。たとえば、突起140cは、仕切り部140の長手方向の中央部において、第2収容部130b側に突出するように設けられている。また、仕切り部140には、感光体ドラム110の回転軸方向すなわち仕切り部140の長手方向に長い一対のスリット部140aが形成されている。一対のスリット部140aの一方は、掻き出し部材133の上方の仕切り部140に設けられている。また、一対のスリット部140aの他方は、ファーブラシ131の上方の仕切り部140に設けられている。
【0034】
ファーブラシ131は、ハウジング130に回転自在に装着されている。ここでは、ファーブラシ131は、後述するクリーニングブレード132の下方で、ハウジング130の第1収容部130aに回転自在に装着されている。このようなファーブラシ131は、感光体ドラム110の表面に回転摺接して感光体ドラム110の表面の転写残トナーを除去している。ファーブラシ131により除去された感光体ドラム110の表面の転写残トナーは、ハウジング130の第1収容部130aに一時的に収容される。
【0035】
クリーニングブレード132は、感光体ドラム110の軸方向に沿うようにハウジング130に装着されている。ここでは、クリーニングブレード132は、感光体ドラム110の軸方向に沿うように仕切り部140に装着されている。クリーニングブレード132は、感光体ドラム110の表面に摺接して感光体ドラム110の表面の転写残トナーを第1収容部130aに除去する。ここでは、クリーニングブレード132は、感光体ドラム110に摺接して、ファーブラシ131で除去しきれなかった感光体ドラム110の表面の転写残トナーを除去している。クリーニングブレード132により除去された感光体ドラム110の表面の転写残トナーは、ハウジング130の第1収容部130aに一時的に収容される。
【0036】
掻き出し部材133は、ハウジング130に回転自在に装着されている。ここでは、掻き出し部材133は、ハウジング130の連結路130cに回転自在に装着されている。そして、掻き出し部材133は、図4に示した反時計回りの方向に回転するようになっている。掻き出し部材133は、回転軸に垂直方向の断面が長円形状に形成されている。この掻き出し部材133は、クリーニングブレード132およびファーブラシ131によって除去された転写残トナーを第1収容部130aから第2収容部130bへと掻き出せるようになっている。ここでは、掻き出し部材133は、クリーニングブレード132からハウジング130の第2収容部130b側に所定の間隔を隔てた位置に配置されている。また、掻き出し部材133は、ファーブラシ131からハウジング130の第2収容部130b側に所定の間隔を隔てた位置に配置されている。これらのことから、ファーブラシ131は、掻き出し部材133とクリーニングブレード132との間に配置されることになる。
【0037】
トナー除去逆流防止部材134は、略U字形状に形成されている。たとえば、トナー除去逆流防止部材134は、ポリプロピレン等からなる一方向に長い薄板部材を折り曲げ加工することにより、略U字形状に形成されている。このトナー除去逆流防止部材134は、仕切り部140に装着されている。
トナー除去逆流防止部材134は、ブラシ用トナー除去部134aとトナー逆流防止部134bと連結部134cとを有している。ブラシ用トナー除去部134aは、一部がファーブラシ131に当接してファーブラシ131に残留した転写残トナーを除去している。トナー逆流防止部134bは、一部が掻き出し部材133に当接して第2収容部130bから第1収容部130aに転写残トナーが逆流しないようにしている。連結部134cは、ブラシ用トナー除去部134aとトナー逆流防止部134bとを連結する部分である。ブラシ用トナー除去部134aおよびトナー逆流防止部134bそれぞれは、一方向に長い薄板状に形成されており、ブラシ用トナー除去部134aおよびトナー逆流防止部134bそれぞれの対向する長辺の一方は連結部134cを介して互いに一体化されている。
【0038】
トナー除去逆流防止部材134には、仕切り部140の突起140cに嵌合可能な貫通孔134dが形成されている。貫通孔134dは、トナー逆流防止部134bの長手方向中央部に形成されている。
トナー除去逆流防止部材134は、ブラシ用トナー除去部134aとトナー逆流防止部134bとを一対のスリット部140aに差し込みながら、トナー逆流防止部134bに設けられた貫通孔134dに仕切り部140の突起140cを嵌合させることにより、位置決めされる。トナー除去逆流防止部材134の連結部134cには両面テープが貼り付けられており、この両面テープを介して連結部134cを仕切り部140に貼り付けることによって、トナー除去逆流防止部材134が仕切り部140に装着される。この状態において、ブラシ用トナー除去部134aおよびトナー逆流防止部134bそれぞれの対向する長辺の他方は、ファーブラシ131および掻き出し部材133それぞれに当接している。ここでは、ブラシ用トナー除去部134aの対向する長辺の他方をファーブラシ131に食い込ませており、ファーブラシ131が回転すると、ブラシ用トナー除去部134aが繰り返しファーブラシ131に衝突して、ファーブラシ131に残留した転写残トナーが第1収容部130aに一時的に除去される。また、トナー逆流防止部134bの対向する長辺の他方を掻き出し部材133の回転中心を基準として感光体ドラム110側に当接させることにより、トナー逆流防止部134bは仕切り部140と掻き出し部材133との間の空間を閉塞している。
【0039】
上記のようなクリーニング装置114では、まず、感光体ドラム110の表面の転写残トナーがファーブラシ131によって除去され第1収容部130aに一時的に収容される。そして、ファーブラシ131によって除去しきれなかった感光体ドラム110の表面の転写残トナーが、クリーニングブレード132によって除去され第1収容部130aに一時的に収容される。また、ファーブラシ131に残留した転写残トナーは、トナー除去逆流防止部材134のブラシ用トナー除去部134aによって除去され第1収容部130aに一時的に収容される。このようにして第1収容部130aに収容された転写残トナーは、掻き出し部材133が回転することによって第1収容部130aから第2収容部130bへと掻き出される。このとき、第2収容部130bに収容された転写残トナーが、仕切り部140と掻き出し部材133との間の空間を第2収容部130bから第1収容部130aへと逆流してしまわないように、逆流防止板が、仕切り部140と掻き出し部材133との間の空間を閉塞している。これらのことから、感光体ドラム110の表面に残留した転写残トナーは、最終的に第2収容部130bに収容される。
【0040】
本実施形態では、トナー除去逆流防止部材134においてブラシ用トナー除去部134aとトナー逆流防止部134bとが連結部134cを介して一体に形成されている。このため、ファーブラシ131に残留した転写残トナーを除去したり、第2収容部130bから第1収容部130aに転写残トナーを逆流させないようにしたりするためには、ブラシ用トナー除去部134aとトナー逆流防止部134bとが一体に形成されたトナー除去逆流防止部材134を仕切り部140に装着するだけで済む。これにより、クリーニング装置114の組立工数を少なくすることができる。
【0041】
また、トナー除去逆流防止部材134の長辺方向に垂直な断面が略U字形状になるように、ブラシ用トナー除去部134aおよびトナー逆流防止部134bそれぞれの対向する長辺の一方は連結部134cを介して互いに一体化されている。これにより、組立作業者は、トナー除去逆流防止部材134のU字の開口側、すなわちブラシ用トナー除去部134aおよびトナー逆流防止部134bそれぞれの対向する長辺の他方部分を摘んで、トナー除去逆流防止部材134に形成された貫通孔134dに仕切り部140の突起140cを嵌合することができる。これにより、トナー除去逆流防止部材134を仕切り部140に容易に位置合わせして装着することができる。そして、トナー除去逆流防止部材134が仕切り部140に装着された時点で、ブラシ用トナー除去部134aおよびトナー逆流防止部134bそれぞれが、ファーブラシ131および掻き出し部材133それぞれに対して位置決めされる。このようにして、クリーニング装置114の組み立てを容易に行うことができる。
【0042】
さらに、トナー除去逆流防止部材134を仕切り部140に嵌合装着することにより、トナー除去逆流防止部材134が仕切り部140からめくれたり剥がれるという問題がなくなり、トナー除去逆流防止部材134によって転写残トナーの逆流を確実に防止することができる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、画像形成装置がカラープリンタである場合の例を示したが、本発明は複写機やプリンタやファクシミリ等の画像形成装置に対しても適用することができる。
【0043】
(b)前記実施形態では、クリーニング装置の掻き出し部材がファーブラシである場合の例を示したが、クリーニング装置の掻き出し部材がファーブラシでない場合に対しても、本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略断面図。
【図2】クリーニング装置の断面図。
【図3】前記クリーニング装置のトナー除去逆流防止部材部分の拡大断面図。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるクリーニング装置の断面図。
【図5】前記クリーニング装置のトナー除去逆流防止部材部分の拡大断面図。
【符号の説明】
【0045】
10,110 感光体ドラム
14,114 クリーニング装置
30,130 ハウジング
30a,130a 第1収容部
30b,130b 第2収容部
31,131 クリーニングブラシ
32,132 クリーニングブレード
33,133 掻き出し部材
34,134 トナー除去逆流防止部材
34a,134a ブラシ用トナー除去部
34b,134b トナー逆流防止部
34d,134d 貫通孔
40,140 仕切り部
40c,140c 突起
134c 連結部
140a スリット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体ドラムの表面の転写残トナーを除去して回収するための画像形成装置のクリーニング装置であって、
前記感光体ドラムの近傍に配置され、前記転写残トナーを収容するための内部空間が形成され、前記内部空間を前記感光体ドラムに近接した側の第1収容部と前記感光体ドラムから離反した側の第2収容部とに分割するための仕切り部を有するハウジングと、
前記ハウジングに回転自在に装着され、前記感光体ドラムの表面に回転摺接して前記感光体ドラムの表面の転写残トナーを前記第1収容部に除去するクリーニングブラシと、
前記感光体ドラムの軸方向に沿うように前記ハウジングに装着され、前記感光体ドラムの表面に摺接して前記感光体ドラムの表面の転写残トナーを前記第1収容部に除去するクリーニングブレードと、
前記ハウジングに回転自在に装着され、前記クリーニングブラシと前記クリーニングブレードによって除去された転写残トナーを前記第1収容部から前記第2収容部へと掻き出す掻き出し部材と、
前記仕切り部に装着され、一部が前記クリーニングブラシに当接して前記クリーニングブラシに残留した転写残トナーを除去するブラシ用トナー除去部と、一部が前記掻き出し部材に当接して前記第2収容部から前記第1収容部に前記転写残トナーが逆流しないようにするトナー逆流防止部とが一体に形成されたトナー除去逆流防止部材と、
を備える画像形成装置のクリーニング装置。
【請求項2】
前記ブラシ用トナー除去部および前記トナー逆流防止部それぞれは、一方向に長い板状に形成されており、
前記ブラシ用トナー除去部および前記トナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の一方は互いに一体化され、前記ブラシ用トナー除去部および前記トナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の他方は前記クリーニングブラシおよび前記掻き出し部材それぞれに当接している、
請求項1に記載の画像形成装置のクリーニング装置。
【請求項3】
前記ブラシ用トナー除去部および前記トナー逆流防止部それぞれは、一方向に長い板状に形成されており、
前記ブラシ用トナー除去部および前記トナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の一方は連結部を介して互いに一体化されており、前記ブラシ用トナー除去部および前記トナー逆流防止部それぞれの対向する長辺の他方は前記クリーニングブラシおよび前記掻き出し部材それぞれに当接している、
請求項1に記載の画像形成装置のクリーニング装置。
【請求項4】
前記仕切り部には、少なくとも1つの突起が形成されており、
前記トナー除去逆流防止部材には、前記突起に嵌合可能な貫通孔が形成されている、
請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置のクリーニング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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