画像形成装置及び画像形成装置の設置方法
【課題】 画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合であっても使用しない接続具の処理を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 画像形成装置本体200と、前記画像形成装置本体200の上部に接合して、または画像形成装置本体200と分離して設置可能なスキャナ装置300と、前記画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合するときに使用する接合部材410,420と、前記画像形成装置上部に前記スキャナ装置を設置しないとき前記画像形成装置の上部を覆うカバー部材500とを備えてなる画像形成装置において、前記カバー部材500は、前記スキャナ装置を分離して設置するとき前記接合部材410,420を格納する格納部
【解決手段】 画像形成装置本体200と、前記画像形成装置本体200の上部に接合して、または画像形成装置本体200と分離して設置可能なスキャナ装置300と、前記画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合するときに使用する接合部材410,420と、前記画像形成装置上部に前記スキャナ装置を設置しないとき前記画像形成装置の上部を覆うカバー部材500とを備えてなる画像形成装置において、前記カバー部材500は、前記スキャナ装置を分離して設置するとき前記接合部材410,420を格納する格納部
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置及び画像形成装置の設置方法に係り、特に画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合部材で接合して設置する接合状態と、前記接合部材を使用せず、装置上部にカバー部材を配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを分離した状態で設置する分離状態に設置可能にした画像形装置及び画像形成装置の設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、スキャナ、コピー等とFAX機能を具備した複合機がある。このような画像形成装置では、画像形成装置の上にスキャナ装置を配置して一体型の画像形成装置として設置する場合の他、画像形成装置本体と、スキャナ装置とを別体として配置する場合がある。
【0003】
画像形成装置本体の上にスキャナ装置を配置すると、スキャナ装置の配置位置が床面から高いものとなり、高い位置でスキャナ装置を操作できない操作者、例えば車いすを使用している操作者には使用しにくい状態となる。そこで、スキャナ装置を画像形成装置のうえではなく、別の低い位置に配置し、そのような作業者でもスキャナ装置をし易いようにする。
【0004】
そして、このような画像形成装置は、出荷時においては、画像形成装置本体と、スキャナ装置とを組み立てることなく梱包し、設置個所において顧客の要望に応じて画像形成装置本体とスキャナ装置を一体として組み立てたり、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体に配置したりする。
【0005】
そのため、出荷時においては、画像形成装置の梱包中には、画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体に組み付ける態様の場合使用するスキャナ装置と画像形成装置との接続具、接続ケーブルなどが同包されている。また、このような画像形成装置の梱包中には、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体に配置する態様のとき、画像形成装置本体の上部を覆うカバー部材も同包されている。即ち、画像形形成装置本体の上部は、スキャナ装置を取り付けられて覆われることから、スキャナ装置を取り付けない状態では、画像形成装置の内部が露出されることになるから、そのような状態を防止する必要があるためである。
【0006】
このようなスキャナ、コピー等とFAXを具備した複合機については特許文献1に記載がある。
【特許文献1】特開2005−094706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述したように、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合には、同包されている接続具や短い接続ケーブルは使用されないこととなる。このような接続具や接続ケーブルは、梱包装置とともに返送することもできるが、返送時に梱包装置に附属させる手間がいる。また、一旦別体として配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体にしたい場合には、改めて接続具を準備しなければならず面倒である。
【0008】
そこで本発明は、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合であっても使用しない接続具の処理を容易に行うことができる画像形成装置及び画像形成装置の設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置の上部に接合して、または画像形成装置本体と分離して設置可能なスキャナ装置と、前記画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合するときに使用する接合部材と、前記画像形成装置上部に前記スキャナ装置を設置しないとき前記画像形成装置の上部を覆うカバー部材とを備えてなる画像形成装置において、前記カバー部材は、前記スキャナ装置を分離して設置するとき前記接合部材を格納する格納部を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記画像形成装置は画像形成装置本体の上部に排紙空間を配置した胴内排紙型であり、前記カバー部材は前記画像形成装置の上部において、前記排紙空間以外の個所を覆う全体略L字形状をなすものであることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記接合部材は、前記画像形成装置本体内に上方から差し込まれる挿入基部と、この挿入基部から略垂直に延長された取付部とからなる略L字形状をなすL字部材を含み、前記L字形状のカバー部材内にその配置位置を合わせて配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、前記接合部材は、前記L字部材と、他の接合部材を含むことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの画像形成装置において、前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、前記接合部材を内部に固定する固定手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの画像形成装置において、前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、接合部材の配置個所にその表示がされていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合部材で接合して設置する接合形態と、前記接合部材を使用せず、装置上部にカバー部材を配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを分離した状態で設置する分離形態に設置可能に構成した画像形装置の設置方法において、前記分離状態のとき前記カバー部材内に前記接合部材を格納することを特徴とする画像形成装置の設置方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体として配置する場合であっても接続具を画像形成装置本体の上部に設置するカバー部材内に格納しておくことができ、接続部処理を容易に行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0018】
本例に係る画像形成装置100は、図1ないし図12に示すように、画像形成装置本体200、スキャナ装置300、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを接合する2つの接合部材410,420及び画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを別体に組み立てるときに画像形成装置本体200の上部に配置するカバー部材500を備えている。
【0019】
本例では、画像形成装置100は画像形成装置本体200とスキャナ装置300の間に印刷処理された用紙が排出される排紙部250を形成した胴内排紙型のものである。本例では、画像形成装置本体200は画像形成部210、給紙部220,230を備え、排紙部250に隣接して前記接合部材410を挿入する接合部材取付部260が垂直に形成されている。また、画像形成装置本体200の上面は、スキャナ装置300を取り付けない状態で排紙部250の2辺を臨む2つの面211a,211bを備えて略L字形となる。
【0020】
スキャナ装置300は、スキャナ本体310の他操作パネル320が配置される。本例では、スキャナ装置300は画像形成装置本体200の上部に接合され画像形成装置本体200と一体配置とした状態と、画像形成装置本体200と別体に配置する別体配置とした状態とのいずれかの状態に組み付けられる。
【0021】
本例では、画像形成装置本体200に接合部材410と接合部材420が取付け得られている。接合部材410は図1ないし図4に示すように、前記接合部材取付部260に垂直に配置される垂下部411とこの垂下部411の上端から直角方向に伸び、前記画像形成装置本体200のL字型上面の一方の面211aに接合される水平配置部413及びこの水平配置部413から上方に延設されるスキャナ接合部412とから形成されている。また接合部材420は前記前記画像形成装置本体200のL字型上面の他方の面211bに接合される水平部421と、この水平部421から上方に延設され、前記スキャナ装置300に接合される垂直部422とからなる。本例では、搬送時において、接合部材420は画像形成装置本体200の接合部材取付部260内に配置され、接合部材420は画像形成装置本体200の正面に取り付けられているものとする。
【0022】
まず、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを一体に接合する場合について説明する。本例では、上述のように、画像形成装置本体200の接合部材取付部260に接合部材410の垂下部411を挿入され、水平配置部413が画像形成装置本体200の面211aに接合されている。同様に画像形成装置本体200の他の面211bに接合部材420の水平部421が接合されている。この状態でスキャナ装置300を上方から画像形成装置本体200に被せ、各接合部材410,420に接合する。そして、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とをケーブルで接合して組み付けは終了する。
【0023】
次に、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを別体に配置する場合について説明する。本例では、接合部材420が画像形成装置本体200の接合部材取付部260に配置されているから、図5及び図6に示すように、接合部材取付部260から接合部材420の水平部421を取り外す。また、水平配置部413を面211aから取り外す。そして図7及び図8に示すように、スキャナ接合部412を水平になるよう、かつ、接合部材420の上方に位置するように回転して配置する。
【0024】
そして、図9及び図11に示すように、接合部材410を接合部材420の上方に密着するように配置する。このとき410のスキャナ接合部412は接合部材420の上方に、スキャナ接合部412は画像形成部210の面211a上に配置される。そして画像形成装置本体200の上面をカバー部材500で覆う。このカバー部材500は、前記画像形成装置本体200の面211a,211bの形状と略同一形状をなし、内部に前記接合部材410,420の収納部が形成されている。即ち、カバー部材500は画像形成装置本体200と同一の合成樹脂素材で一体形成され、下方に開口を備えた略L字状の部材である。
【0025】
画像形成部210の上面にカバー部材500が取り付けられると、図11及び図12に示すように、カバー部材500内に接合部材410,420が収納されるとともに、面211a、211bがカバー部材500で覆われることになり、画像形成部210の上部には不必要な部材は現れることがなくなる。
【0026】
本例では、前記面211a、211bには、接合部材410が移動しないように、固定手段とクリップや係合段部を係止手段を設けるようにしている他、接合部材410の格納位置に接合部材の格納姿勢を図示しておくものとしている。
【0027】
そして、スキャナ装置300を所定の図示していない基台上に配置し、画像形成装置本体200に隣接して配置すると共にケーブルで電気的に接合する。これにより、車いすを使用した操作者等に画像形成装置を使用しやすくすることができる。
【0028】
また、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合に同包されているが使用しない接続具や短い接続ケーブルをカバー部材内に収納しておくことができる他、一旦別体として配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体にしたい場合には、改めて接続具を準備することなく、カバー部材内から取り出して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の正面図である。
【図3】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図4】図3に示した画像形成装置の正面図である。
【図5】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図6】図5に示した画像形成装置の正面図である。
【図7】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図8】図7に示した画像形成装置の正面図である。
【図9】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図10】図9に示した画像形成装置の正面図である。
【図11】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図12】図11に示した画像形成装置の正面図である。
【符号の説明】
【0030】
100・・・画像形成装置
200・・・画像形成装置本体
210・・・画像形成部
211a・・・面
211b・・・面
220,230・・・給紙部
250・・・排紙部
260・・・接合部材取付部
300・・・スキャナ装置
310・・・スキャナ本体
320・・・他操作パネル
410,420・・・接合部材
412・・・スキャナ接合部
413・・・水平配置部
420・・・接合部材
421・・・水平部
422・・・垂直部
500・・・カバー部材
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置及び画像形成装置の設置方法に係り、特に画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合部材で接合して設置する接合状態と、前記接合部材を使用せず、装置上部にカバー部材を配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを分離した状態で設置する分離状態に設置可能にした画像形装置及び画像形成装置の設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、スキャナ、コピー等とFAX機能を具備した複合機がある。このような画像形成装置では、画像形成装置の上にスキャナ装置を配置して一体型の画像形成装置として設置する場合の他、画像形成装置本体と、スキャナ装置とを別体として配置する場合がある。
【0003】
画像形成装置本体の上にスキャナ装置を配置すると、スキャナ装置の配置位置が床面から高いものとなり、高い位置でスキャナ装置を操作できない操作者、例えば車いすを使用している操作者には使用しにくい状態となる。そこで、スキャナ装置を画像形成装置のうえではなく、別の低い位置に配置し、そのような作業者でもスキャナ装置をし易いようにする。
【0004】
そして、このような画像形成装置は、出荷時においては、画像形成装置本体と、スキャナ装置とを組み立てることなく梱包し、設置個所において顧客の要望に応じて画像形成装置本体とスキャナ装置を一体として組み立てたり、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体に配置したりする。
【0005】
そのため、出荷時においては、画像形成装置の梱包中には、画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体に組み付ける態様の場合使用するスキャナ装置と画像形成装置との接続具、接続ケーブルなどが同包されている。また、このような画像形成装置の梱包中には、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体に配置する態様のとき、画像形成装置本体の上部を覆うカバー部材も同包されている。即ち、画像形形成装置本体の上部は、スキャナ装置を取り付けられて覆われることから、スキャナ装置を取り付けない状態では、画像形成装置の内部が露出されることになるから、そのような状態を防止する必要があるためである。
【0006】
このようなスキャナ、コピー等とFAXを具備した複合機については特許文献1に記載がある。
【特許文献1】特開2005−094706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述したように、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合には、同包されている接続具や短い接続ケーブルは使用されないこととなる。このような接続具や接続ケーブルは、梱包装置とともに返送することもできるが、返送時に梱包装置に附属させる手間がいる。また、一旦別体として配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体にしたい場合には、改めて接続具を準備しなければならず面倒である。
【0008】
そこで本発明は、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合であっても使用しない接続具の処理を容易に行うことができる画像形成装置及び画像形成装置の設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置の上部に接合して、または画像形成装置本体と分離して設置可能なスキャナ装置と、前記画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合するときに使用する接合部材と、前記画像形成装置上部に前記スキャナ装置を設置しないとき前記画像形成装置の上部を覆うカバー部材とを備えてなる画像形成装置において、前記カバー部材は、前記スキャナ装置を分離して設置するとき前記接合部材を格納する格納部を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記画像形成装置は画像形成装置本体の上部に排紙空間を配置した胴内排紙型であり、前記カバー部材は前記画像形成装置の上部において、前記排紙空間以外の個所を覆う全体略L字形状をなすものであることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記接合部材は、前記画像形成装置本体内に上方から差し込まれる挿入基部と、この挿入基部から略垂直に延長された取付部とからなる略L字形状をなすL字部材を含み、前記L字形状のカバー部材内にその配置位置を合わせて配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、前記接合部材は、前記L字部材と、他の接合部材を含むことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの画像形成装置において、前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、前記接合部材を内部に固定する固定手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの画像形成装置において、前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、接合部材の配置個所にその表示がされていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合部材で接合して設置する接合形態と、前記接合部材を使用せず、装置上部にカバー部材を配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを分離した状態で設置する分離形態に設置可能に構成した画像形装置の設置方法において、前記分離状態のとき前記カバー部材内に前記接合部材を格納することを特徴とする画像形成装置の設置方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体として配置する場合であっても接続具を画像形成装置本体の上部に設置するカバー部材内に格納しておくことができ、接続部処理を容易に行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0018】
本例に係る画像形成装置100は、図1ないし図12に示すように、画像形成装置本体200、スキャナ装置300、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを接合する2つの接合部材410,420及び画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを別体に組み立てるときに画像形成装置本体200の上部に配置するカバー部材500を備えている。
【0019】
本例では、画像形成装置100は画像形成装置本体200とスキャナ装置300の間に印刷処理された用紙が排出される排紙部250を形成した胴内排紙型のものである。本例では、画像形成装置本体200は画像形成部210、給紙部220,230を備え、排紙部250に隣接して前記接合部材410を挿入する接合部材取付部260が垂直に形成されている。また、画像形成装置本体200の上面は、スキャナ装置300を取り付けない状態で排紙部250の2辺を臨む2つの面211a,211bを備えて略L字形となる。
【0020】
スキャナ装置300は、スキャナ本体310の他操作パネル320が配置される。本例では、スキャナ装置300は画像形成装置本体200の上部に接合され画像形成装置本体200と一体配置とした状態と、画像形成装置本体200と別体に配置する別体配置とした状態とのいずれかの状態に組み付けられる。
【0021】
本例では、画像形成装置本体200に接合部材410と接合部材420が取付け得られている。接合部材410は図1ないし図4に示すように、前記接合部材取付部260に垂直に配置される垂下部411とこの垂下部411の上端から直角方向に伸び、前記画像形成装置本体200のL字型上面の一方の面211aに接合される水平配置部413及びこの水平配置部413から上方に延設されるスキャナ接合部412とから形成されている。また接合部材420は前記前記画像形成装置本体200のL字型上面の他方の面211bに接合される水平部421と、この水平部421から上方に延設され、前記スキャナ装置300に接合される垂直部422とからなる。本例では、搬送時において、接合部材420は画像形成装置本体200の接合部材取付部260内に配置され、接合部材420は画像形成装置本体200の正面に取り付けられているものとする。
【0022】
まず、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを一体に接合する場合について説明する。本例では、上述のように、画像形成装置本体200の接合部材取付部260に接合部材410の垂下部411を挿入され、水平配置部413が画像形成装置本体200の面211aに接合されている。同様に画像形成装置本体200の他の面211bに接合部材420の水平部421が接合されている。この状態でスキャナ装置300を上方から画像形成装置本体200に被せ、各接合部材410,420に接合する。そして、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とをケーブルで接合して組み付けは終了する。
【0023】
次に、画像形成装置本体200とスキャナ装置300とを別体に配置する場合について説明する。本例では、接合部材420が画像形成装置本体200の接合部材取付部260に配置されているから、図5及び図6に示すように、接合部材取付部260から接合部材420の水平部421を取り外す。また、水平配置部413を面211aから取り外す。そして図7及び図8に示すように、スキャナ接合部412を水平になるよう、かつ、接合部材420の上方に位置するように回転して配置する。
【0024】
そして、図9及び図11に示すように、接合部材410を接合部材420の上方に密着するように配置する。このとき410のスキャナ接合部412は接合部材420の上方に、スキャナ接合部412は画像形成部210の面211a上に配置される。そして画像形成装置本体200の上面をカバー部材500で覆う。このカバー部材500は、前記画像形成装置本体200の面211a,211bの形状と略同一形状をなし、内部に前記接合部材410,420の収納部が形成されている。即ち、カバー部材500は画像形成装置本体200と同一の合成樹脂素材で一体形成され、下方に開口を備えた略L字状の部材である。
【0025】
画像形成部210の上面にカバー部材500が取り付けられると、図11及び図12に示すように、カバー部材500内に接合部材410,420が収納されるとともに、面211a、211bがカバー部材500で覆われることになり、画像形成部210の上部には不必要な部材は現れることがなくなる。
【0026】
本例では、前記面211a、211bには、接合部材410が移動しないように、固定手段とクリップや係合段部を係止手段を設けるようにしている他、接合部材410の格納位置に接合部材の格納姿勢を図示しておくものとしている。
【0027】
そして、スキャナ装置300を所定の図示していない基台上に配置し、画像形成装置本体200に隣接して配置すると共にケーブルで電気的に接合する。これにより、車いすを使用した操作者等に画像形成装置を使用しやすくすることができる。
【0028】
また、画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として配置する場合に同包されているが使用しない接続具や短い接続ケーブルをカバー部材内に収納しておくことができる他、一旦別体として配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体にしたい場合には、改めて接続具を準備することなく、カバー部材内から取り出して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の正面図である。
【図3】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを一体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図4】図3に示した画像形成装置の正面図である。
【図5】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図6】図5に示した画像形成装置の正面図である。
【図7】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図8】図7に示した画像形成装置の正面図である。
【図9】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図10】図9に示した画像形成装置の正面図である。
【図11】実施例に係る画像形成装置を画像形成装置本体とスキャナ装置とを別体として組み付ける場合の分解斜視図である。
【図12】図11に示した画像形成装置の正面図である。
【符号の説明】
【0030】
100・・・画像形成装置
200・・・画像形成装置本体
210・・・画像形成部
211a・・・面
211b・・・面
220,230・・・給紙部
250・・・排紙部
260・・・接合部材取付部
300・・・スキャナ装置
310・・・スキャナ本体
320・・・他操作パネル
410,420・・・接合部材
412・・・スキャナ接合部
413・・・水平配置部
420・・・接合部材
421・・・水平部
422・・・垂直部
500・・・カバー部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体と、前記画像形成装置の上部に接合して、または画像形成装置本体と分離して設置可能なスキャナ装置と、前記画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合するときに使用する接合部材と、前記画像形成装置上部に前記スキャナ装置を設置しないとき前記画像形成装置の上部を覆うカバー部材とを備えてなる画像形成装置において、
前記カバー部材は、前記スキャナ装置を分離して設置するとき前記接合部材を格納する格納部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は画像形成装置本体の上部に排紙空間を配置した胴内排紙型であり、前記カバー部材は前記画像形成装置の上部において、前記排紙空間以外の個所を覆う全体略L字形状をなすものであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
前記接合部材は、前記画像形成装置本体内に上方から差し込まれる挿入基部と、この挿入基部から略垂直に延長された取付部とからなる略L字形状をなすL字部材を含み、前記L字形状のカバー部材内にその配置位置を合わせて配置されることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
【請求項4】
前記接合部材は、前記L字部材と、他の接合部材を含むことを特徴とする請求項3の画像形成装置。
【請求項5】
前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、前記接合部材を内部に固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4の画像形成装置。
【請求項6】
前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、接合部材の配置個所にその表示がされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合部材で接合して設置する接合形態と、前記接合部材を使用せず、装置上部にカバー部材を配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを分離した状態で設置する分離形態に設置可能に構成した画像形装置の設置方法において、
前記分離状態のとき前記カバー部材内に前記接合部材を格納することを特徴とする画像形成装置の設置方法。
【請求項1】
画像形成装置本体と、前記画像形成装置の上部に接合して、または画像形成装置本体と分離して設置可能なスキャナ装置と、前記画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合するときに使用する接合部材と、前記画像形成装置上部に前記スキャナ装置を設置しないとき前記画像形成装置の上部を覆うカバー部材とを備えてなる画像形成装置において、
前記カバー部材は、前記スキャナ装置を分離して設置するとき前記接合部材を格納する格納部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は画像形成装置本体の上部に排紙空間を配置した胴内排紙型であり、前記カバー部材は前記画像形成装置の上部において、前記排紙空間以外の個所を覆う全体略L字形状をなすものであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
前記接合部材は、前記画像形成装置本体内に上方から差し込まれる挿入基部と、この挿入基部から略垂直に延長された取付部とからなる略L字形状をなすL字部材を含み、前記L字形状のカバー部材内にその配置位置を合わせて配置されることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
【請求項4】
前記接合部材は、前記L字部材と、他の接合部材を含むことを特徴とする請求項3の画像形成装置。
【請求項5】
前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、前記接合部材を内部に固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4の画像形成装置。
【請求項6】
前記カバー部材または画像形成装置本体の上部には、接合部材の配置個所にその表示がされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置本体とスキャナ装置とを備え、画像形成装置の上部にスキャナ装置を接合部材で接合して設置する接合形態と、前記接合部材を使用せず、装置上部にカバー部材を配置した画像形成装置本体とスキャナ装置とを分離した状態で設置する分離形態に設置可能に構成した画像形装置の設置方法において、
前記分離状態のとき前記カバー部材内に前記接合部材を格納することを特徴とする画像形成装置の設置方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−65070(P2007−65070A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248014(P2005−248014)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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