説明

画像形成装置及び画像形成装置制御方法

【課題】搬送路が長大化しても効率的な給紙により画像形成を遅らせずに開始する。
【解決手段】用紙を収納するトレイと、印刷ジョブデータからページ情報とイメージデータとを生成するコントローラ部と、前記イメージデータに応じた画像を前記用紙に形成するプリンタ部と、前記ページ情報により前記プリンタ部で画像形成に使用する前記用紙に対応する前記トレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させてプリンタ部にプリントを実行するよう制御する制御部とを備え、前記プリンタ部の画像形成開始の準備完了前あるいは前記コントローラにおける前記イメージデータの生成中に前記コントローラから前記ページ情報を取得して前記トレイから給紙を開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給紙タイミングに配慮された画像形成装置、およびこのような画像形成装置における画像形成装置制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザ式等のプリンタや複写機等の画像形成装置には、多様な印刷条件に対応するために複数種類の用紙を収容するトレイが各用紙別に複数設けられている。
【0003】
そして、このトレイは画像形成装置に数段分は内蔵可能であるが、更に多くの種類の用紙を使用する場合には、外付けのトレイユニットが画像形成装置に連結されることがある。図2に示す例では、画像形成装置100に対して、トレイユニット30Aとトレイユニット30Bとが接続された状態の外観を示している。
【0004】
このような用紙の給紙手順は、特に軽印刷の分野で必然性が高い。というのは、軽印刷の分野においては、用紙の種類が非常に多く存在しており、各々の用紙にはそれに適した詳細な印刷条件を設定しなければ、適切に用紙上に画像を形成することができないという事情があるからである。
【0005】
また、オフィス用のプリンタでも、A4,B4,A3などの通常のトレイの他に、大量に使用するA4サイズのトレイだけは別に大容量のトレイユニットを外付けするといった使用方法が存在している。
【0006】
なお、以上のように複数のトレイユニットが接続されると、搬送路が長くなり、プリンタ部の画像転写位置までの給紙搬送時間が大きくなる。
【0007】
特に、画像形成開始タイミングにおいて、給紙トレイからの用紙がプリンタ部に到達する時間により、1枚目の用紙が出力されるまでの時間(FCOT:First Copy Out Time)が大きくなるという問題がある。なお、このFCOTが小さいほうが、操作者にとって快適に感じられることが知られている。
【0008】
なお、このような画像形成装置における給紙の取り扱いについては、以下の特許文献1に関連した提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−226420号公報
【特許文献2】特開2000−238386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上の特許文献1では、実際の印刷開始前に、ダミーコマンドを印刷機構部分に対して送って印刷機構部分を先に動作開始させる技術が提案されている。但し、この技術は印刷機構部分を予備的に動作させるものである。このため、給紙ユニットが連結された場合の課題を解決することはできない。
【0011】
また、以上の特許文献2では、実際の印刷開始命令に先立って印刷準備指令を出力することで、動作タイミングを若干早める技術が提案されている。但し、この技術は印刷開始命令の前に予備的な印刷準備指令を出力するものであり、給紙ユニットが複数台連結されて各種の用紙が存在する場合の課題を解決することはできない。
【0012】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、複数の給紙トレイが接続されて搬送路が長大化した画像形成装置において効率的な給紙開始により画像形成を遅らせずに開始することが可能な画像形成装置、およびこのような画像形成装置における画像形成装置制御方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
【0014】
(1)第1の発明は、印刷ジョブデータからページ情報とイメージデータとを生成するコントローラ部と、前記ページ情報により画像形成に使用する前記用紙を収容するトレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させ、前記イメージデータに応じた画像を前記用紙に形成するプリンタ部と、を備え、前記トレイを内蔵しているか、あるいは、前記トレイが外部に接続されうる画像形成装置であって、前記コントローラは、前記イメージデータより先に前記ページ情報を前記プリンタ部に対して送信し、前記プリンタ部は、前記コントローラからの前記ページ情報を受信して前記トレイから給紙を開始させるように制御する、ことを特徴とする。
【0015】
(2)第2の発明は、上記(1)において、前記コントローラは、言語で記述された印刷ジョブデータ中の印刷データをラスタライズすることにより前記イメージデータを生成すると共に、前記イメージデータ生成処理の完了前に前記用紙情報を前記プリンタ部に送信する、ことを特徴とする。
【0016】
(3)第3の発明は、上記(1)−(2)において、前記プリンタ部は、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙を待機させる、ことを特徴とする。
【0017】
(4)第4の発明は、上記(1)−(3)において、前記プリンタ部は、前記ページ情報に応じて、前記プリンタ部で使用する前記用紙の順序に従って、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙を待機させる、ことを特徴とする。
【0018】
(5)第5の発明は、上記(1)−(4)において、前記給紙トレイにおいて前記用紙を送り出す領域に送り出しローラが配置され、前記プリンタ部は、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙が待機している場合には、その次の用紙に対して前記送り出しローラを接触させて送り出しを開始した状態に制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0020】
この発明では、コントローラからイメージデータより先にページ情報を前記プリンタ部に対して送信しておき、プリンタ部は、コントローラからのページ情報を受信してトレイから給紙を開始させるように制御することにより、搬送路が長大化した画像形成装置において効率的な給紙開始により、画像形成を遅らせずに開始することが可能になる。
【0021】
また、画像転写位置とトレイとの間の搬送路中に用紙を待機させることで、複数の給紙トレイが接続されて搬送路が長大化した画像形成装置において効率的な給紙開始により、画像形成を遅らせずに開始することが可能になる。
【0022】
また、ページ情報に応じて、プリンタ部で使用する用紙の順序に従って、画像転写位置とトレイとの間の搬送路中に用紙を待機させることで、複数の給紙トレイが接続されて搬送路が長大化した画像形成装置において効率的な給紙開始により、画像形成を遅らせずに開始することが可能になる。
【0023】
給紙トレイにおいて用紙を送り出す領域に送り出しローラが配置されており、画像転写位置とトレイとの間の搬送路中に用紙が待機している場合には、その次の用紙に対して送り出しローラを接触させて送り出しを開始した状態に制御することで、複数の給紙トレイが接続されて搬送路が長大化した画像形成装置において効率的な給紙開始により、画像形成を遅らせずに開始することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図4】従来の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の実施形態の画像形成装置の給紙状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態の画像形成装置の給紙状態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の実施形態の画像形成装置の給紙状態を示す説明図である。
【図11】従来の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
【図12】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すタイムチャートである。
【図13】本発明の実施形態の画像形成装置の給紙状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
【0026】
〈画像形成装置の全体構成〉
図1−3は本発明の実施の形態の概略構成を示す説明図である。
【0027】
なお、ここでは、給紙装置として複数のトレイを有するトレイユニット30A、給紙装置として複数のトレイを有するトレイユニット30B、画像形成装置100、後処理装置400を含んで、直列接続された状態の画像形成システムを具体例として示す。但し、接続台数や接続機器は、この例に限定されるものではない。
【0028】
また、この画像形成システムでは、図2及び図3に示されるように、図面上で右から左に向けた用紙の流れに沿って、トレイユニット30B、トレイユニット30A、画像形成装置100、画像形成された用紙に各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理装置400、が直列接続されている。
【0029】
また、トレイユニット30A、トレイユニット30B、画像形成装置100、後処理装置400は、それぞれ通信部35,125,405を介して、それぞれの制御部31,150(CPU151),401が通信することで連携した制御を行うように構成されている。
【0030】
〈画像形成装置の構成〉
図1は、本発明の第1の実施の形態の画像形成装置の主要部を構成する画像形成装置100の構成を示している。画像形成装置100は、大きく分けて、プリンタコントローラ110と、スキャナ部122と、操作表示部123と、プリンタ部124と、通信部125と、給紙部130と、主制御部150と、を備えて構成される。
【0031】
プリンタコントローラ110は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介してパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置と接続されており、情報処理装置から送られてくる印刷ジョブデータに含まれる言語で記述された印刷データをラスタライズ処理してイメージデータを生成するRIP(Raster Image Processor)処理を実行する機能を果たす。なお、イメージデータは画像形成に使用されるビットマップ形式のデータである。
【0032】
プリンタコントローラ110が情報処理装置から受信する印刷ジョブデータに含まれる印刷データは、文字や図形をコードデータやベクトルデータで表した印刷データ、たとえば、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述された印刷データを含むものであり、ラスタライズ処理(RIP処理)はコードデータやベクトルデータで構成される印刷データをビットマップ形式のイメージデータに展開する処理である。
【0033】
また、印刷ジョブデータには、上述した印刷データの他に、どの用紙を使用するかといったページ情報も含まれている。
【0034】
プリンタコントローラ110は、当該プリンタコントローラ110の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)111と、ネットワークに接続するための通信機能を果たすLAN−IF部112と、RIP処理により生成したイメージデータなどを記憶する画像メモリ113と、ネットワークから受信した印刷データやRIP処理の処理過程で生成される中間データなどを蓄積するハードディスク装置(HDD)114と、画像メモリ113へのデータのリード/ライト機能および主制御部150との間で各種データの送受信機能を果たすDRAM(Dynamic Random Access Memory)制御部115とを有している。
【0035】
このほか、図示省略してあるが、CPU111には、当該CPU111が読み出して実行するプログラムや固定データを記憶したROM(Read Only Memory)およびCPU111がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するためのワークメモリなどが接続されている。
【0036】
スキャナ部122は、原稿をカラーもしくはモノクロで光学的に読み取って対応する画像データを取得する機能を果たすもので、ラインイメージセンサ122aのほか、当該スキャナ部122の動作全体を制御するスキャナ制御部122bを備えている。
【0037】
操作表示部123は、各種設定画面や操作画面などを表示する機能、オペレータに向けて各種案内情報や通知、警告などを表示する機能、オペレータから各種の設定/選択操作や編集操作、出力指示(画像形成の開始指示)を受け付ける機能を果たす。操作表示部123は、液晶ディスプレイからなる表示部123aと、その画面上に敷設されたタッチスイッチおよびその他のスイッチから成る操作部123bと、表示部123aおよび操作部123bを制御する操作制御部123cとを有して構成される。
【0038】
プリンタ部124は画像データに応じてオン/オフされる各レーザーダイオード(LD)124aのほか、プロセスユニットなどの動作を制御するプリンタ制御部124bを有している。なおプリンタ制御部124bは、CPU151と協働して、プリンタ部124画像形成開始の準備完了前あるいはコントローラ110におけるイメージデータの生成中に、コントローラ110からページ情報を取得して対応するトレイから給紙を開始させる制御機能を有する。
【0039】
なお、スキャナ制御部122b、操作制御部123c、プリンタ制御部124bはそれぞれCPU(Central Processing Unit)およびROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部とする回路で構成されており、ROMに格納されたプログラムに従って各種の制御を実行する。
【0040】
給紙部130は、CPU151の指示により、画像形成のタイミングに合わせてトレイT1〜T3に収容された用紙を送り出す。
【0041】
主制御部150は、各部の制御部と協調して画像形成装置100全体の動作を統括制御する機能を果たすもので、CPU151と、読み取り処理部152と、DRAM制御部153と、圧縮伸長部154と、半導体メモリで構成された画像メモリ155と、ハードディスク装置(HDD)156と、書き込み処理部158と、ROM159aと、RAM159bと、不揮発メモリ159cと、を備えて構成される。
【0042】
CPU151は、画像形成に関する動作全体を制御する機能を果たす。ROM159aには、プログラムや各種固定データなどが記憶されており、CPU151はROM159aに格納されたプログラムに従って動作する。RAM159bは、CPU151がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。不揮発メモリ159cは、電源オフ後も記憶しておくべきユーザデータやシステムデータ、各種設定値などが記憶されるメモリである。
【0043】
なお、このCPU151は、プリンタ部124内のプリンタ制御部124bと協働して、プリンタ部124画像形成開始の準備完了前あるいはコントローラ110におけるイメージデータの生成中に、コントローラ110からページ情報を取得して対応するトレイから給紙を開始させる制御機能を有する。
【0044】
読み取り処理部152は、スキャナ部122の出力する画像データに対して拡大処理、鏡像処理、誤差拡散処理などを施す機能を果たす。
【0045】
DRAM制御部153は、ダイナミックRAMからなる画像メモリ155へのリード・ライトおよびリフレッシュのタイミング制御や、画像データを圧縮して画像メモリ155に格納したり、画像メモリ155から圧縮画像データを読み出して伸張したりする際のタイミング制御などを行う。
【0046】
また、DRAM制御部153には、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスを通じてプリンタコントローラ110のDRAM制御部115と接続され、プリンタコントローラ110との間で各種のデータを授受する機能を果たす。
【0047】
圧縮伸長部154は、画像メモリ155を記憶領域として使用しつつ、画像データを圧縮して圧縮画像データを生成し、また、圧縮された画像データ(圧縮画像データ)を元のイメージデータに伸張する、圧縮処理機能と伸長処理機能とを果たす。
【0048】
画像メモリ155は、圧縮伸長部154により使用され、圧縮して生成された圧縮画像データや伸長された画像データを記憶する機能を果たす。
【0049】
ハードディスク装置156には、プリンタコントローラ110から受信した印刷ジョブデータなどが記憶され保存される。
【0050】
書き込み処理部158は、画像メモリ155から読み出して伸張された画像データに応じて、プリンタ部124での各色のLD124aをオン/オフさせるための信号を、プリンタ部124の動作に応じたタイミングで出力する機能を果たす。
【0051】
〈給紙部、トレイユニットの構成〉
この実施形態においては、図2,図3に示すように、画像形成装置100内に3段のトレイT1〜T3を有する給紙部130、3段のトレイT4〜T6を有するトレイユニット30A、3段のトレイT7〜T9を有するトレイユニット30Bが設けられている。なお、トレイの段数やトレイユニットのユニット数は、あくまでも一例であり、トレイ単位、ユニット単位などで任意に増減することが可能である。
【0052】
ここで、各トレイには、搬送路中に用紙を繰り出すために、各トレイの出口付近に用紙を送り出す送り出しローラが設けられている。
【0053】
また、画像形成装置100内の各部、トレイユニット30Aの各部、トレイユニット30Bの各部には、用紙を搬送する搬送ローラ、用紙の存在やジャムを検知するセンサなどが配置されている。また、各トレイには用紙の残量検知センサが配置されている。そして、各搬送ローラは各装置の制御部により制御されており、各センサは各装置の制御部に検知結果を伝達する。
【0054】
図3において、トレイユニット30Bでは、トレイT7からの用紙は搬送路t7にて搬送され、トレイT8からの用紙は搬送路t8にて搬送され、トレイT9からの用紙は搬送路t9にて搬送され、これらが合流して接続搬送路tBを経由して、トレイユニット30Aに向けて搬送される。
【0055】
また、トレイユニット30Aでは、トレイT4からの用紙は搬送路t4にて搬送され、トレイT5からの用紙は搬送路t5にて搬送され、トレイT6からの用紙は搬送路t6にて搬送され、トレイユニット30Bからの用紙が接続搬送路tABにて搬送され、これらが合流して接続搬送路tAを経由して、画像形成装置100に向けて搬送される。
【0056】
〈画像形成装置の動作、画像形成装置制御方法〉
〈比較例(従来動作)〉
なお、本実施形態の動作と対比するために、先に従来の動作について図4を参照して説明する。ここでは、ジョブAとして、全2ページのプリントを行う場合を例示する。
【0057】
ネットワークなどを介して画像形成装置100と接続された外部の情報処理装置からジョブAが画像形成装置100に対して出力される(図4(1))。
【0058】
このとき、情報処理装置からは、ジョブA開始メッセージに続いてジョブAのページ1の印刷ジョブデータがコントローラ110に向けて送信される(図4(2))。
【0059】
情報処理装置からジョブA開始メッセージと印刷ジョブデータとを受信したコントローラ110は、ジョブA開始メッセージをプリンタ部124に転送する(図4(3))と共に、ジョブAのページ1について、印刷ジョブデータに含まれる印刷データからイメージデータを生成するRIP処理を開始する(図4(4))。
【0060】
なお、コントローラ110のRIP処理(図4(4))には時間が掛かっており、このRIP処理の途中に情報処理装置からジョブAのページ2の印刷ジョブデータがコントローラ110に向けて送信される(図4(5))。
【0061】
コントローラ110は、ページ1についてのRIP処理(図4(4))を完了すると、ページ1の画像形成スタートメッセージ、RIP処理により生成したページ1のイメージデータ、印刷ジョブデータに含まれるページ情報、ページ1エンドメッセージを、プリンタ部124に送信する(図4(6))。
【0062】
ここで、プリンタ部124は、ページ1のページ情報を参照して、指定されている用紙をトレイから給紙するようトレイユニット30A,30Bを制御し(図4(7))、用紙が転写位置に到達するタイミングに転写が可能なようにページ1についてイメージデータに基づいて作像を行う(図4(9))。
【0063】
また、ページ2の印刷ジョブデータを受信したコントローラ110は、ページ2について、印刷ジョブデータに含まれる印刷データからイメージデータを生成するRIP処理を開始する(図4(8))。
【0064】
コントローラ110は、ページ2についてのRIP処理(図4(8))を完了すると、ページ2の画像形成スタートメッセージ、RIP処理により生成したページ2のイメージデータ、印刷ジョブデータに含まれるページ情報、ページ2エンドメッセージを、プリンタ部124に送信する(図4(10))。
【0065】
また、情報処理装置からジョブA終了メッセージを受信(図4(11))したコントローラ110は、ジョブA終了メッセージをプリンタ部124に転送する(図4(12))。
【0066】
ここで、プリンタ部124は、ページ2のページ情報を参照して、指定されている用紙をトレイから給紙するよう制御し(図4(13))、用紙が転写位置に到達するタイミングに転写が可能なようにページ1についてイメージデータに基づいて作像を行う(図4(14))。
【0067】
この後、ジョブA終了メッセージ(図4(11),(12))に基づいて、コントローラ110とプリンタ部124は各部の動作を終了させる。
【0068】
以上のように、従来の動作としては、コントローラ110でRIP処理が完了した時点で、コントローラ110からイメージデータとページ情報とがプリンタ部124に送られ、これらイメージデータとページ情報とによりプリンタ部124が給紙と作像とを行うようにしている。
【0069】
〈実施形態動作(1)〉
ここで、本実施形態の画像形成装置における給紙関連の動作、画像形成装置制御方法について、図5のフローチャート、図6のタイムチャート、図7〜図8の搬送状態説明図により動作を説明する。ここで、図4の従来動作の場合と同じく、ジョブAとして、全2ページのプリントを行う場合を例示する。
【0070】
ネットワークなどを介して画像形成装置100と接続された外部の情報処理装置からジョブAが画像形成装置100に対して出力される(図6(1))。
【0071】
このとき、情報処理装置からは、ジョブA開始メッセージに続いてジョブAのページ1の印刷ジョブデータがコントローラ110に向けて送信される(図6(2))。
【0072】
情報処理装置からジョブA開始メッセージと印刷ジョブデータとを受信したコントローラ110は、ジョブA開始メッセージ、ページ1の画像形成スタートメッセージ、印刷ジョブデータに含まれるページ情報、をプリンタ部124に転送する(図6(3))と共に、ジョブAのページ1について、印刷ジョブデータに含まれる印刷データからイメージデータを生成するRIP処理を開始する(図6(4))。ここでは、RIP処理完了前に、ページ1の画像形成スタートメッセージ、印刷ジョブデータに含まれるページ情報、をプリンタ部124に転送することが従来とは異なる処理である。
【0073】
プリンタ部124は、ジョブ開始メッセージを受信し(図5中のステップS101でYES)、ジョブ終了メッセージを受信しておらず(図5中のステップS102でNO)、ページ情報を受信した時点で(図5中のステップS103でYES)、指定されたトレイから給紙が可能であれば(図5中のステップS104でYES)、ページ1のページ情報を参照して、指定されている用紙をトレイから給紙するよう制御し(図6(5))、第2給紙ローラ(図7の124R参照)の手前の位置(例えば、図7(1))まで、搬送路中に用紙を待機させる(図5中のステップS105)。ここでは、RIP処理完了前に、ページ情報に基づいて給紙を実行することが従来とは異なる処理である。
【0074】
なお、プリンタ部124は、ページ情報を受信した時点で(図5中のステップS103でYES)、搬送路中に既に給紙された用紙が滞留していて指定されたトレイからの給紙が不可能であれば(図5中のステップS104でNO)、搬送路中に滞留している用紙が搬送されて搬送路に空きが生じて、指定されたトレイからの給紙が可能(図5中のステップS104でYES)になってから給紙するよう制御する(図5中のステップS105)。
【0075】
また、コントローラ110のRIP処理(図6(4))には時間が掛かっており、このRIP処理の途中に情報処理装置からジョブAのページ2の印刷ジョブデータがコントローラ110に向けて送信される(図6(6))。
【0076】
情報処理装置からページ2の印刷ジョブデータを受信したコントローラ110は、ページ2の画像形成スタートメッセージ、印刷ジョブデータに含まれるページ情報、をプリンタ部124に転送する(図6(7))。
【0077】
プリンタ部124は、ジョブ開始メッセージを受信しており(図5中のステップS101でYES)、ジョブ終了メッセージを受信しておらず(図5中のステップS102でNO)、ページ2のページ情報を受信した時点で(図5中のステップS103でYES)、指定されたトレイから給紙が可能であれば(図5中のステップS104でYES)、ページ2のページ情報を参照して、指定されている用紙をトレイから給紙するよう制御し(図6(8))、ページ1の用紙の手前の位置(例えば、図7(2))まで、搬送路中に用紙を待機させる(図5中のステップS105)。ここでは、可能な限り、ページ情報に基づいて給紙を実行することが従来とは異なる処理である。
【0078】
コントローラ110は、ページ1についてのRIP処理(図6(4))を完了すると、ページ1のイメージ送信メッセージ、RIP処理により生成したページ1のイメージデータ、ページ1エンドメッセージを、プリンタ部124に送信する(図6(9))。
【0079】
ここで、プリンタ部124は、ジョブ終了メッセージを受信しておらず(図5中のステップS201でNO)、イメージ送信メッセージを受信しており(図5中のステップS202でYES)、ページ1のイメージデータを受信していて(図5中のステップS203)、指定された用紙が既に給紙されていれば(図5中のステップS204でYES)、給紙されて搬送路中で待機しているページ1用の用紙を用いて画像形成を行うべく、ページ1についてイメージデータに基づいて作像を行う(図5中のステップS205、図6(10))。
【0080】
なお、搬送路中で複数の用紙が滞留している場合には、画像形成により1枚の用紙が転写位置に送り出されるのに合わせて、搬送路中の用紙を1枚分進めるようにする。
【0081】
また、コントローラ110は、ページ1のRIP処理が完了し、ページ2の印刷ジョブデータを受信しているため、ページ2について、印刷ジョブデータに含まれる印刷データからイメージデータを生成するRIP処理を開始する(図6(11))。
【0082】
そして、コントローラ110は、ページ2についてのRIP処理(図6(11))を完了すると、ページ2のイメージ送信メッセージ、RIP処理により生成したページ2のイメージデータ、ページ2エンドメッセージを、プリンタ部124に送信する(図6(12))。
【0083】
また、情報処理装置からジョブA終了メッセージを受信(図6(13))したコントローラ110は、ジョブA終了メッセージをプリンタ部124に転送する(図6(14))。
【0084】
ここで、プリンタ部124は、ジョブ終了メッセージを受信しているものの前ページの作像が完了しておらず(図5中のステップS201でNO)、イメージ送信メッセージを受信しており(図5中のステップS202でYES)、ページ2のイメージデータを受信していて(図5中のステップS203)、指定された用紙が既に給紙されていれば(図5中のステップS204でYES)、給紙されて搬送路中で待機しているページ2用の用紙を用いて画像形成を行うべく、ページ2についてイメージデータに基づいて作像を行う(図5中のステップS205、図6(15))。
【0085】
この後、ジョブA終了メッセージ(図6(13),(14))に基づいて、コントローラ110とプリンタ部124は各部の動作を終了させる。すなわち、この実施形態では、プリンタ部124は、給紙タスクの終了(図5中のステップS102でYESによりエンド)と、作像タスクの終了(図5中のステップS201でYESによりエンド)とを制御する。
【0086】
以上のように、従来の動作とは異なり、本実施形態では、コントローラ110でRIP処理を完了する前にコントローラ110からページ情報がプリンタ部124に送られており、このページ情報を受けたプリンタ部124ではRIP処理完了や作像処理準備完了の前に給紙処理を行うように制御していることが特徴である。
【0087】
なお、以上の実施形態の説明では、ジョブAについてページ数が2であったが、これより多いページ数の場合でも、図7や図8のように、可能な範囲で給紙作業をRIP処理完了より先に進めて、搬送路中に用紙を滞留させておくことが可能である。また、この場合に、画像形成で用紙が1枚ずつ転写位置に搬送されるのに合わせて、滞留させている用紙を1枚ずつ進めるようにすればよい。図7はトレイT4から給紙する状態を示し、図8はトレイT8から給紙する状態を例示している。
【0088】
〈実施形態動作(2)〉
ここで、本実施形態の画像形成装置における給紙関連の動作、画像形成装置制御方法について、図9のタイムチャート、図10の搬送状態説明図により動作を説明する。
【0089】
ここではジョブAとして使用する用紙は、全5ページであり、A4,A4,B4,A4,A4の順に、複数紙種でプリントを行う場合を例示する。
【0090】
なお、この実施形態動作(2)において、上述した実施形態動作(1)と同じ動作については重複した説明を省略する。
【0091】
この図9の動作例では、ジョブA開始メッセージとページ1の印刷ジョブデータが情報処理装置からコントローラ110に向けて送信された後、コントローラ110においてジョブAのRIP処理中に、情報処理装置からページ2〜5の印刷ジョブデータがコントローラ110に向けて送信されている。
【0092】
そして、情報処理装置からジョブA開始メッセージとページ1の印刷ジョブデータとを受信したコントローラ110は、ジョブA開始メッセージとページ1の画像形成スタートメッセージとページ1のページ情報(A4)を、プリンタ部124に送信する。プリンタ部124は、ページ1のページ情報を受信した時点で、ページ1で指定されたトレイからA4の用紙を給紙するよう、トレイユニット30A,30Bを制御する。
【0093】
また、情報処理装置からページ2の印刷ジョブデータを受信したコントローラ110は、ページ2の画像形成スタートメッセージとページ2のページ情報(A4)を、プリンタ部124に送信する。プリンタ部124は、ページ2のページ情報を受信した時点で、ページ2で指定されたトレイからA4の用紙を給紙するよう、トレイユニット30A,30Bを制御する。
【0094】
また、情報処理装置からページ3の印刷ジョブデータを受信したコントローラ110は、ページ3の画像形成スタートメッセージとページ3のページ情報(B4)を、プリンタ部124に送信する。プリンタ部124は、ページ3のページ情報を受信した時点で、ページ3で指定されたトレイからB4の用紙を給紙するよう、トレイユニット30A,30Bを制御する。
【0095】
また、情報処理装置からページ4の印刷ジョブデータを受信したコントローラ110は、ページ4の画像形成スタートメッセージとページ4のページ情報(A4)を、プリンタ部124に送信する。プリンタ部124は、ページ4のページ情報を受信した時点で、ページ4で指定されたトレイからA4の用紙を給紙するよう、トレイユニット30A,30Bを制御する。
【0096】
また、情報処理装置からページ5の印刷ジョブデータを受信したコントローラ110は、ページ5の画像形成スタートメッセージとページ5のページ情報(A4)を、プリンタ部124に送信する。プリンタ部124は、ページ5のページ情報を受信した時点で、ページ5で指定されたトレイからA4の用紙を給紙するよう、トレイユニット30A,30Bを制御する。
【0097】
ここでは、ページ1のRIP処理完了前に、ページ1−5のページ情報に基づいて、ページ1−5の給紙を実行するよう制御することが従来とは異なる処理である。
【0098】
なお、図10の搬送路中では、[A4],[A4],[B4],[A4],[A4]と記載された部分は、A4,A4,B4,A4,A4の用紙が滞留している様子を示している。
【0099】
この場合、トレイユニット30B内で用紙が接続搬送路tBに合流する合流点tBx、トレイユニット30A内で用紙が接続搬送路tAに合流する合流点tAx、において、順序通りに用紙を搬送可能なように、CPU151、プリンタ制御部124b、給紙制御部31が、用紙の搬送状態を制御する。
【0100】
従って、合流点において後続とすべき用紙が先に到達しそうな場合には、合流点前で待機させ、先にすべき用紙の後端が合流点を通過してから、待機していた用紙を合流点に進ませるように、CPU151、プリンタ制御部124b、給紙制御部31が、用紙の搬送状態を制御する。
【0101】
〈実施形態動作(3)〉
ここで、本実施形態の画像形成装置における給紙関連の動作、画像形成装置制御方法について、図11−12のタイムチャート、図13の搬送状態説明図により動作を説明する。ここではジョブAに続いてジョブBが連続して実行される状態を具体例とする。
【0102】
まず、本実施形態動作(3)と対比するために、先に従来の動作について、図11のタイムチャートを参照して説明する。
【0103】
この実施形態動作(3)では、図4で示した従来動作と同様にしてジョブAについて、コントローラ110によりRIP処理を実行し、RIP処理されたイメージデータについてプリンタ部124で給紙処理と作像処理とを実行している(図11中の一点鎖線部分)。なお、各部の細かな動作は図4で説明したものと同一であり、重複した説明は省略する。
【0104】
そして、ジョブAについて全てのページのRIP処理、給紙処理、作像処理が完了した時点で、次のジョブBについても、図4で示した従来動作と同様にして、コントローラ110によりRIP処理を実行し、RIP処理されたイメージデータについてプリンタ部124で給紙処理と作像処理とを実行している(図11中の二点鎖線部分)。なお、このジョブBについても、各部の細かな動作は図4で説明したものと同一であり、重複した説明は省略する。
【0105】
なお、画像形成装置の制御によるが、ジョブAの処理が完了して次のジョブBの処理を開始する際には、ジョブの認証処理(図示せず)により一定の時間を必要とする場合もある。
【0106】
ここで、本実施形態動作(3)を図12のタイムチャートを参照して説明する。
【0107】
この実施形態動作(3)では、図6で示した実施形態動作(1)と同様にしてジョブAについて、コントローラ110でRIP処理を完了する前にコントローラ110からページ情報がプリンタ部124に送られており、このページ情報を受けたプリンタ部124ではRIP処理完了や作像処理準備完了の前に給紙処理を行うように制御している(図12中の一点鎖線のAx部分)。なお、各部の細かな動作は図6で説明したものと同一であり、重複した説明は省略する。
【0108】
また、ジョブAについて全てのページのRIP処理、給紙処理、作像処理が完了する前に、ここではジョブAの最終ページのRIP処理中に、同様にしてジョブBについてコントローラ110からページ情報がプリンタ部124に送られる。このジョブBのページ情報を受けたプリンタ部124ではジョブAのRIP処理完了や作像処理準備完了の前に、ジョブBの給紙処理を行うように制御している(図12中の二点鎖線のBx部分)。なお、各部の細かな動作は図6で説明したものと同一であり、重複した説明は省略する。
【0109】
そして、ジョブAの最終ページについて、コントローラ110によってRIP処理されたイメージデータについてプリンタ部124で作像処理を実行している(図12中の一点鎖線のAy部分)。なお、ジョブAについてのRIP処理が終了したコントローラ110は、ジョブBのページ1についてRIP処理を実行する(図12中の二点鎖線)。
【0110】
この後、図6で示した実施形態動作(1)と同様にしてジョブBについて、RIP処理と給紙処理とを並行して実行する(図12中の二点鎖線のBy部分)。なお、各部の細かな動作は図6で説明したものと同一であり、重複した説明は省略する。
【0111】
また、この実施形態では、先行ジョブの処理が完了する前に後続ジョブの処理を開始することにより、2つのジョブで処理が重複するタイミングが発生するため、ジョブの認証処理(図示せず)についても効率的に処理することが可能になり、後続ジョブの処理開始が遅れることがなくなる。
【0112】
また、ここでは、先行するジョブAの最終ページの作像前に、後続のジョブBのページ1の給紙を行う例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、処理時間や各部に余裕があれば、先行するジョブAの最終ページの作像前に、複数のジョブBのページの用紙を搬送路中に滞留させることも可能である。
【0113】
この場合には、図13のように、ジョブAの用紙とジョブBの用紙とが滞留した搬送状態になる。この図13の搬送路中で[A]と記載された部分はジョブA用の用紙、搬送路中で[B]と記載された部分はジョブB用の用紙を意味している。
【0114】
また、各ジョブで使用される用紙枚数によっては、搬送路中に3以上のジョブの用紙が滞留することも可能である。
【0115】
〈その他の実施形態〉
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0116】
たとえば、あるページについてコントローラ110でRIP処理中に後続ページの用紙を給紙するといった場合には、搬送路中に用紙を繰り出すことだけではなく、各トレイの出口付近に設けられて用紙を送り出す送り出しローラ表面と用紙とが摩擦により接触した状態(ニップ状態)になっていることも含む。
【符号の説明】
【0117】
30A,30B トレイユニット
110 プリンタコントローラ
111 CPU
112 LAN−IF部
113 画像メモリ
114 ハードディスク装置(HDD)
115 DRAM制御部
122 スキャナ部
123 操作表示部
124 プリンタ部
130 給紙部
150 主制御部
151 CPU
152 読み取り処理部
153 DRAM制御部
154 圧縮伸長部
155 画像メモリ
156 ハードディスク装置(HDD)
158 書き込み処理部
159a ROM
159b RAM
159c 不揮発メモリ
400 後処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブデータからページ情報とイメージデータとを生成するコントローラ部と、
前記ページ情報により画像形成に使用する前記用紙を収容するトレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させ、前記イメージデータに応じた画像を前記用紙に形成するプリンタ部と、
を備え、前記トレイを内蔵しているか、あるいは、前記トレイが外部に接続されうる画像形成装置であって、
前記コントローラは、前記イメージデータより先に前記ページ情報を前記プリンタ部に対して送信し、
前記プリンタ部は、前記コントローラからの前記ページ情報を受信して前記トレイから給紙を開始させるように制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記コントローラは、言語で記述された印刷ジョブデータ中の印刷データをラスタライズすることにより前記イメージデータを生成すると共に、前記イメージデータ生成処理の完了前に前記用紙情報を前記プリンタ部に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プリンタ部は、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙を待機させる、
ことを特徴とする請求項1−2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プリンタ部は、前記ページ情報に応じて、前記プリンタ部で使用する前記用紙の順序に従って、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙を待機させる、
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記給紙トレイにおいて前記用紙を送り出す領域に送り出しローラが配置され、
前記プリンタ部は、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙が待機している場合には、その次の用紙に対して前記送り出しローラを接触させて送り出しを開始した状態に制御する、
ことを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
印刷ジョブデータからページ情報とイメージデータとを生成するコントローラ部と、前記ページ情報により画像形成に使用する前記用紙を収容するトレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させ、前記イメージデータに応じた画像を前記用紙に形成するプリンタ部と、を備え、前記トレイを内蔵しているか、あるいは、前記トレイが外部に接続されうる画像形成装置の画像形成装置制御方法であって、
前記コントローラは、前記イメージデータより先に前記ページ情報を前記プリンタ部に対して送信し、
前記プリンタ部は、前記コントローラからの前記ページ情報を受信して前記トレイから給紙を開始させるように制御する、
ことを特徴とする画像形成装置制御方法。
【請求項7】
前記コントローラは、言語で記述された印刷ジョブデータ中の印刷データをラスタライズすることにより前記イメージデータを生成すると共に、前記イメージデータ生成処理の完了前に前記用紙情報を前記プリンタ部に送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項8】
画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙を待機させる、
ことを特徴とする請求項6−7に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項9】
前記ページ情報に応じて、前記プリンタ部で使用する前記用紙の順序に従って、画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙を待機させる、
ことを特徴とする請求項6−8のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項10】
前記給紙トレイにおいて前記用紙を送り出す領域に送り出しローラが配置されており、
画像を前記用紙に転写する転写位置と前記トレイとの間の搬送路中に前記用紙が待機している場合には、その次の用紙に対して前記送り出しローラを接触させて送り出しを開始した状態に前記プリンタ部が制御する、
ことを特徴とする請求項6−9のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−88773(P2013−88773A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232075(P2011−232075)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】