画像形成装置
【課題】 画像形成装置のプレビュー画面表示に関する機能性を簡単な変更で向上させる。
【解決手段】 操作部制御部100において、プレビュー画面表示用LCD3と電源装置130と他のプレビュー画面表示制御部分とを含むプレビュー画面表示装置140は、画像形成装置本体10に対して接続コネクタ120を介して着脱可能に装着される。スキャナで読み取られた画像データは本体制御部11から通信ライン107を介してプレビュー画面表示装置140に送信され、プレビュー画面表示用LCD3にプレビュー画像が表示される。画像形成装置本体10が停止中であっても、本体側に記憶された画像データの閲覧等の要求があれば、本体制御部11より表示データが送信され、プレビュー画面表示用LCD3に表示される。プレビュー画面表示装置140を取り外した状態では、画像形成装置としてはプレビュー表示機能がなくなるだけで、通常のコピー動作は可能である。
【解決手段】 操作部制御部100において、プレビュー画面表示用LCD3と電源装置130と他のプレビュー画面表示制御部分とを含むプレビュー画面表示装置140は、画像形成装置本体10に対して接続コネクタ120を介して着脱可能に装着される。スキャナで読み取られた画像データは本体制御部11から通信ライン107を介してプレビュー画面表示装置140に送信され、プレビュー画面表示用LCD3にプレビュー画像が表示される。画像形成装置本体10が停止中であっても、本体側に記憶された画像データの閲覧等の要求があれば、本体制御部11より表示データが送信され、プレビュー画面表示用LCD3に表示される。プレビュー画面表示装置140を取り外した状態では、画像形成装置としてはプレビュー表示機能がなくなるだけで、通常のコピー動作は可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレビュー画面を表示する機能を有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、スキャナ装置で読み取った画像を操作部のLCDパネルにプレビュー画像として表示し、読み取り画像を操作者が確認可能とした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このような画像形成装置では、一般に操作部のLCDパネルにプレビュー画像を表示する機能を備え、その操作用LCDとプレビュー画像用LCDとを個別に設けた構成となっている。
【特許文献1】特開2000−101757号公報
【特許文献2】特開2002−057821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記構成の画像形成装置では、LCDパネルに解像度の高いものを使用しなければ、プレビュー画像が実際の読み取り画像とは差のあるものとなってしまう。またLCDパネルが操作パネルを兼ねていることから、ある程度サイズの大きいLCDパネルである必要があり、両方を満足させるためにコストが増大する。さらにプレビュー画像表示中は、通常はLCDパネルに表示している操作用画面での操作が不可となり、操作性が劣ってしまう。また、LCD表示データを装置本体より操作部に転送する機器の場合、データ量の多いプレビュー画像を表示しようとしたとき、転送が完了しプレビュー画像の表示が終了するまで操作を待たされることになり、操作性に欠ける。
従って、本発明は上記の問題を解決し、画像形成装置のプレビュー画面表示に関する機能性を構成上の簡単な変更を加えるだけで向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明による画像形成装置は、プレビュー画面表示手段と、入力された画像データの画像形成開始前に前記画像データに基づくプレビュー画面を前記プレビュー画面表示手段に表示する制御を行うプレビュー表示制御手段と、前記プレビュー画面表示手段及びプレビュー表示制御手段に電源を供給する電源手段とが一体化されてなるプレビュー画面表示装置が画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とするものである。
請求項2の発明による画像形成装置は、請求項1において、前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを記憶するための不揮発性記憶手段を備えることを特徴とするものである。
【0005】
請求項3の発明による画像形成装置は、請求項1又は2において、前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを加工する表示データ加工手段を備えることを特徴とするものである。
請求項4の発明による画像形成装置は、請求項1から3のいずれか1項において、前記プレビュー画面表示装置は、画像形成装置本体側の制御部とデータ送受信制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、プレビュー画面表示手段を備えるプレビュー画面表示装置が着脱可能に成されると共に、プレビュー画面表示装置が画像形成装置本体とは別に電源手段を備えているので、画像形成装置本体から取り外された状態であっても、プレビュー画面を表示することができ、機能性を向上させることができる。
【0007】
請求項2の発明によれば、請求項1において、プレビュー画面表示装置が電源が切られても表示データを保持する不揮発性記憶手段を備えているので機能性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1、2において、プレビュー画面表示装置がプレビュー画像加工機能を備えているので、機能性を向上させることができる。また、プレビュー画像加工機能はプレビュー画面表示手段側に設けているので、画像形成装置本体側の機構、及び制御は変更する必要がない。
【0008】
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項において、画像形成装置本体側の制御部とデータ送受信が可能であるので、プレビュー画面表示装置側の表示データを画像形成時に反映することができ、簡単な構成の追加で機能を拡張することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1及び図2は第1の実施の形態による画像形成装置の操作部の平面図、及び操作部制御部の構成を示すブロック図である。
図1において、操作部1は、操作画面表示用LCD2、プレビュー画面表示用LCD3、タッチパネル4により構成される。その他コピースタートボタン等のキーボタン等が配置されている。
【0010】
図2において、操作部制御部100は、操作画面表示制御CPU101、プレビュー画面表示制御CPU102、表示データ格納用メモリ103、104、操作画面表示用LCDコントローラ105、プレビュー画面表示用LCDコントローラ106、画像形成装置本体10側の本体制御部11との通信ライン107,108、プログラム格納用メモリ109、110、電源装置130、接続コネクタ120及び前記操作画面表示用LCD2、プレビュー画面表示用LCD3により構成される。
【0011】
図2の点線で囲った部分は、プレビュー画面表示装置140を構成する。このプレビュー画面表示装置140は、画像形成装置本体10に対して接続コネクタ120を介して着脱可能に装着される。プレビュー画面表示装置140における前記プレビュー画面表示用LCD3はプレビュー画面表示手段であり、他のブロック部分はプレビュー画面表示制御手段である。
【0012】
操作画面表示用LCD2は、タッチパネル4の下部に設置されており、原稿サイズの選択ボタン、縮小拡大設定ボタンといった操作用画面を表示する既知のものであり、表示ボタン部を押下されると、タッチパネル4によりそれを検知し、通信ライン108を介して本体制御部11に通知する。画像形成装置本体10は、その通知により画像形成動作を開始し、操作部画面を変える必要があれば、通信ライン108を介して操作画面制御用CPU101に画面変更要求を行う。
【0013】
プレビュー画面表示用LCD3は、操作画面表示用LCD2とは別に図1のように操作者が視認可能な位置に設置される。コピーが開始されると、スキャナ装置によって読み取られた画像データが通信ライン107を介して本体制御部11よりプレビュー画面表示制御部110に送信され、プレビュー画面表示用LCD3にプレビュー画像として表示される。また、画像形成装置本体10が動作停止中であっても、本体側記憶媒体に記憶された画像データの閲覧等の要求が発生した場合は、本体制御部11より通信ライン107を介してプレビュー画面表示制御部110に上記画像データが表示データとして送信され、プレビュー画面表示用LCD3に表示される。
【0014】
図2の点線で囲ったプレビュー画面表示装置140における電源装置130は、この装置140全体の電源を供給する。電源装置130は、接続コネクタ120によりとり外し可能な構成となっている。プレビュー画面表示装置140の装着時には、画像形成装置本体10から接続コネクタ120を介して電源が供給される。プレビュー画面表示装置140を画像形成装置本体10から取り外した状態であっても、画像形成装置としてはプレビュー表示機能がなくなるだけで、通常のコピー動作は可能である。
【0015】
本実施の形態によれば、操作画面表示用LCD2に解像度の低いLCDやモノクロのLCDを使用している従来の画像形成装置であっても、既存の構成を変更せずにプレビュー画面表示用LCD3を有するプレビュー画面表示装置140を付加するといった簡単な構成の追加でプレビュー機能を備えた画像形成装置を実現することができる。
また、前記のようにプレビュー画面表示用LCD3を変更する必要がないため、操作画面表示用LCD2に表示する画面表示用の制御は既存の装置のものを流用することができる。
【0016】
また、画像形成装置本体10の記憶媒体に記憶された画像データをプレビュー画面に表示させる場合、データ量の多いプレビュー画像であると、データ転送に時間がかかる等の理由で表示までの時間が長くなり、表示処理途中停止あるいは表示処理完了まで他の操作、及び動作をさせることが不可能となり、操作者を待たせることが考えられるが、本実施の形態では、プレビュー画面表示処理途中や表示中であっても、通常のコピー操作、及び動作をさせることが可能となり、操作性を向上させることができる。
さらに、プレビュー画面表示用LCD3は視認可能であればよいので、携帯電話等に使用されているような小さいLCDでも構成でき、入手性、及びコストを考慮にいれた機器構成が可能となる。
【0017】
また、プレビュー機能をオプション構成とすることができるので、使用者別に要求に応じた画像形成装置を提供することができる。加えて、プレビュー画面表示装置140が一体で構成されていることから、プレビュー画面表示のために画像形成装置本体側の操作部1に設けておかなければならない制御構成はほとんどなく、複雑化を防止でき、機能拡張による操作制御部本体のコストを拡大させることがない。
さらに、プレビュー画面表示用LCD3が電源装置130と一体となっているため、画面を表示させたまま画像形成装置本体10より取り外しが可能となり、操作性を向上させることができる。電源装置130を、画像形成装置本体10と接続中に画像形成装置本体側電源より充電するバッテリ構成にしておけば、簡単な構成で機能を実現することができる。
【0018】
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2において、表示データ格納用メモリ104は、電源が切れた状態であっても格納されたプレビュー画面の表示データが消失しない不揮発性記憶装置である。
本実施の形態によれば、プレビュー画面表示用LCD3が画像形成装置本体10より取り外され、電源が切られた状態になっても表示データを失うことがなく、機能性を高めることができる。また、このときユーザの指示により保存要求のあった表示データのみ記憶装置に格納するといった機能を付加すれば、ユーザの必要データのみ保存することができ、メモリ容量の圧迫を抑えることができる。
【0019】
図3は、第3の実施の形態を示すもので、図2と対応する部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。
図3において、プレビュー画面制御用CPU102は、表示データ格納用メモリ104に格納された表示データをキーボタン又はタッチパネル111の操作などの操作者の指示により任意に書き換え可能な構成となっている。図中(1)の経路にて操作者からの指示を受け、(2)の経路にて上記CPU102が画像データを加工する。そして(3)の経路にて加工された画像データをプレビュー画面表示用LCD3に表示する。
【0020】
本実施の形態によれば、操作者は表示データの画像を加工することができ、機能を向上させることができる。また、表示データの加工は上記CPU102が行っているので、画像形成装置本体10との通信ライン107が切断された状態、つまりプレビュー画面表示用LCD3を有するプレビュー画面表示装置140が本体から取り外された状態であっても、表示データを加工することができる。
【0021】
図4は、第4の実施の形態を示すもので、図2と対応する部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。
図4は図2の構成に加え、図示のように画像形成装置本体10との通信ライン107がデータ受信だけでなくデータ送信が可能な構成になっている。
【0022】
本実施の形態によれば、プレビュー画面表示装置140より画像形成装置本体側へ画像データの送信が可能となり、これによって第2の実施の形態で示した構成により加工された表示データを画像形成装置の画像形成に反映させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置の操作部の平面図である。
【図2】本発明の第1、第2の実施の形態による操作部制御部を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による操作部制御部を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による操作部制御部を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0024】
1 操作部
2 操作画面表示用LCD
3 プレビュー画面表示用LCD
4 タッチパネル
10 画像形成装置本体
11 本体制御部
100 操作部制御部
101 操作画面表示制御CPU
102 プレビュー画面表示制御CPU
103,104 表示データ格納用メモリ
105 操作画面表示用LCDコントローラ
106 プレビュー画面表示用LCDコントローラ
107,108 本体制御部との通信ライン
109,110 プログラム格納用メモリ
130 電源装置
120 接続コネクタ
140 プレビュー画面表示装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレビュー画面を表示する機能を有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、スキャナ装置で読み取った画像を操作部のLCDパネルにプレビュー画像として表示し、読み取り画像を操作者が確認可能とした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このような画像形成装置では、一般に操作部のLCDパネルにプレビュー画像を表示する機能を備え、その操作用LCDとプレビュー画像用LCDとを個別に設けた構成となっている。
【特許文献1】特開2000−101757号公報
【特許文献2】特開2002−057821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記構成の画像形成装置では、LCDパネルに解像度の高いものを使用しなければ、プレビュー画像が実際の読み取り画像とは差のあるものとなってしまう。またLCDパネルが操作パネルを兼ねていることから、ある程度サイズの大きいLCDパネルである必要があり、両方を満足させるためにコストが増大する。さらにプレビュー画像表示中は、通常はLCDパネルに表示している操作用画面での操作が不可となり、操作性が劣ってしまう。また、LCD表示データを装置本体より操作部に転送する機器の場合、データ量の多いプレビュー画像を表示しようとしたとき、転送が完了しプレビュー画像の表示が終了するまで操作を待たされることになり、操作性に欠ける。
従って、本発明は上記の問題を解決し、画像形成装置のプレビュー画面表示に関する機能性を構成上の簡単な変更を加えるだけで向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明による画像形成装置は、プレビュー画面表示手段と、入力された画像データの画像形成開始前に前記画像データに基づくプレビュー画面を前記プレビュー画面表示手段に表示する制御を行うプレビュー表示制御手段と、前記プレビュー画面表示手段及びプレビュー表示制御手段に電源を供給する電源手段とが一体化されてなるプレビュー画面表示装置が画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とするものである。
請求項2の発明による画像形成装置は、請求項1において、前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを記憶するための不揮発性記憶手段を備えることを特徴とするものである。
【0005】
請求項3の発明による画像形成装置は、請求項1又は2において、前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを加工する表示データ加工手段を備えることを特徴とするものである。
請求項4の発明による画像形成装置は、請求項1から3のいずれか1項において、前記プレビュー画面表示装置は、画像形成装置本体側の制御部とデータ送受信制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、プレビュー画面表示手段を備えるプレビュー画面表示装置が着脱可能に成されると共に、プレビュー画面表示装置が画像形成装置本体とは別に電源手段を備えているので、画像形成装置本体から取り外された状態であっても、プレビュー画面を表示することができ、機能性を向上させることができる。
【0007】
請求項2の発明によれば、請求項1において、プレビュー画面表示装置が電源が切られても表示データを保持する不揮発性記憶手段を備えているので機能性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1、2において、プレビュー画面表示装置がプレビュー画像加工機能を備えているので、機能性を向上させることができる。また、プレビュー画像加工機能はプレビュー画面表示手段側に設けているので、画像形成装置本体側の機構、及び制御は変更する必要がない。
【0008】
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項において、画像形成装置本体側の制御部とデータ送受信が可能であるので、プレビュー画面表示装置側の表示データを画像形成時に反映することができ、簡単な構成の追加で機能を拡張することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1及び図2は第1の実施の形態による画像形成装置の操作部の平面図、及び操作部制御部の構成を示すブロック図である。
図1において、操作部1は、操作画面表示用LCD2、プレビュー画面表示用LCD3、タッチパネル4により構成される。その他コピースタートボタン等のキーボタン等が配置されている。
【0010】
図2において、操作部制御部100は、操作画面表示制御CPU101、プレビュー画面表示制御CPU102、表示データ格納用メモリ103、104、操作画面表示用LCDコントローラ105、プレビュー画面表示用LCDコントローラ106、画像形成装置本体10側の本体制御部11との通信ライン107,108、プログラム格納用メモリ109、110、電源装置130、接続コネクタ120及び前記操作画面表示用LCD2、プレビュー画面表示用LCD3により構成される。
【0011】
図2の点線で囲った部分は、プレビュー画面表示装置140を構成する。このプレビュー画面表示装置140は、画像形成装置本体10に対して接続コネクタ120を介して着脱可能に装着される。プレビュー画面表示装置140における前記プレビュー画面表示用LCD3はプレビュー画面表示手段であり、他のブロック部分はプレビュー画面表示制御手段である。
【0012】
操作画面表示用LCD2は、タッチパネル4の下部に設置されており、原稿サイズの選択ボタン、縮小拡大設定ボタンといった操作用画面を表示する既知のものであり、表示ボタン部を押下されると、タッチパネル4によりそれを検知し、通信ライン108を介して本体制御部11に通知する。画像形成装置本体10は、その通知により画像形成動作を開始し、操作部画面を変える必要があれば、通信ライン108を介して操作画面制御用CPU101に画面変更要求を行う。
【0013】
プレビュー画面表示用LCD3は、操作画面表示用LCD2とは別に図1のように操作者が視認可能な位置に設置される。コピーが開始されると、スキャナ装置によって読み取られた画像データが通信ライン107を介して本体制御部11よりプレビュー画面表示制御部110に送信され、プレビュー画面表示用LCD3にプレビュー画像として表示される。また、画像形成装置本体10が動作停止中であっても、本体側記憶媒体に記憶された画像データの閲覧等の要求が発生した場合は、本体制御部11より通信ライン107を介してプレビュー画面表示制御部110に上記画像データが表示データとして送信され、プレビュー画面表示用LCD3に表示される。
【0014】
図2の点線で囲ったプレビュー画面表示装置140における電源装置130は、この装置140全体の電源を供給する。電源装置130は、接続コネクタ120によりとり外し可能な構成となっている。プレビュー画面表示装置140の装着時には、画像形成装置本体10から接続コネクタ120を介して電源が供給される。プレビュー画面表示装置140を画像形成装置本体10から取り外した状態であっても、画像形成装置としてはプレビュー表示機能がなくなるだけで、通常のコピー動作は可能である。
【0015】
本実施の形態によれば、操作画面表示用LCD2に解像度の低いLCDやモノクロのLCDを使用している従来の画像形成装置であっても、既存の構成を変更せずにプレビュー画面表示用LCD3を有するプレビュー画面表示装置140を付加するといった簡単な構成の追加でプレビュー機能を備えた画像形成装置を実現することができる。
また、前記のようにプレビュー画面表示用LCD3を変更する必要がないため、操作画面表示用LCD2に表示する画面表示用の制御は既存の装置のものを流用することができる。
【0016】
また、画像形成装置本体10の記憶媒体に記憶された画像データをプレビュー画面に表示させる場合、データ量の多いプレビュー画像であると、データ転送に時間がかかる等の理由で表示までの時間が長くなり、表示処理途中停止あるいは表示処理完了まで他の操作、及び動作をさせることが不可能となり、操作者を待たせることが考えられるが、本実施の形態では、プレビュー画面表示処理途中や表示中であっても、通常のコピー操作、及び動作をさせることが可能となり、操作性を向上させることができる。
さらに、プレビュー画面表示用LCD3は視認可能であればよいので、携帯電話等に使用されているような小さいLCDでも構成でき、入手性、及びコストを考慮にいれた機器構成が可能となる。
【0017】
また、プレビュー機能をオプション構成とすることができるので、使用者別に要求に応じた画像形成装置を提供することができる。加えて、プレビュー画面表示装置140が一体で構成されていることから、プレビュー画面表示のために画像形成装置本体側の操作部1に設けておかなければならない制御構成はほとんどなく、複雑化を防止でき、機能拡張による操作制御部本体のコストを拡大させることがない。
さらに、プレビュー画面表示用LCD3が電源装置130と一体となっているため、画面を表示させたまま画像形成装置本体10より取り外しが可能となり、操作性を向上させることができる。電源装置130を、画像形成装置本体10と接続中に画像形成装置本体側電源より充電するバッテリ構成にしておけば、簡単な構成で機能を実現することができる。
【0018】
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2において、表示データ格納用メモリ104は、電源が切れた状態であっても格納されたプレビュー画面の表示データが消失しない不揮発性記憶装置である。
本実施の形態によれば、プレビュー画面表示用LCD3が画像形成装置本体10より取り外され、電源が切られた状態になっても表示データを失うことがなく、機能性を高めることができる。また、このときユーザの指示により保存要求のあった表示データのみ記憶装置に格納するといった機能を付加すれば、ユーザの必要データのみ保存することができ、メモリ容量の圧迫を抑えることができる。
【0019】
図3は、第3の実施の形態を示すもので、図2と対応する部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。
図3において、プレビュー画面制御用CPU102は、表示データ格納用メモリ104に格納された表示データをキーボタン又はタッチパネル111の操作などの操作者の指示により任意に書き換え可能な構成となっている。図中(1)の経路にて操作者からの指示を受け、(2)の経路にて上記CPU102が画像データを加工する。そして(3)の経路にて加工された画像データをプレビュー画面表示用LCD3に表示する。
【0020】
本実施の形態によれば、操作者は表示データの画像を加工することができ、機能を向上させることができる。また、表示データの加工は上記CPU102が行っているので、画像形成装置本体10との通信ライン107が切断された状態、つまりプレビュー画面表示用LCD3を有するプレビュー画面表示装置140が本体から取り外された状態であっても、表示データを加工することができる。
【0021】
図4は、第4の実施の形態を示すもので、図2と対応する部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。
図4は図2の構成に加え、図示のように画像形成装置本体10との通信ライン107がデータ受信だけでなくデータ送信が可能な構成になっている。
【0022】
本実施の形態によれば、プレビュー画面表示装置140より画像形成装置本体側へ画像データの送信が可能となり、これによって第2の実施の形態で示した構成により加工された表示データを画像形成装置の画像形成に反映させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置の操作部の平面図である。
【図2】本発明の第1、第2の実施の形態による操作部制御部を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による操作部制御部を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による操作部制御部を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0024】
1 操作部
2 操作画面表示用LCD
3 プレビュー画面表示用LCD
4 タッチパネル
10 画像形成装置本体
11 本体制御部
100 操作部制御部
101 操作画面表示制御CPU
102 プレビュー画面表示制御CPU
103,104 表示データ格納用メモリ
105 操作画面表示用LCDコントローラ
106 プレビュー画面表示用LCDコントローラ
107,108 本体制御部との通信ライン
109,110 プログラム格納用メモリ
130 電源装置
120 接続コネクタ
140 プレビュー画面表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレビュー画面表示手段と、入力された画像データの画像形成開始前に前記画像データに基づくプレビュー画面を前記プレビュー画面表示手段に表示する制御を行うプレビュー表示制御手段と、前記プレビュー画面表示手段及びプレビュー表示制御手段に電源を供給する電源手段とが一体化されてなるプレビュー画面表示装置が画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを記憶するための不揮発性記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを加工する表示データ加工手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プレビュー画面表示装置は、画像形成装置本体側の制御部とデータ送受信制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項1】
プレビュー画面表示手段と、入力された画像データの画像形成開始前に前記画像データに基づくプレビュー画面を前記プレビュー画面表示手段に表示する制御を行うプレビュー表示制御手段と、前記プレビュー画面表示手段及びプレビュー表示制御手段に電源を供給する電源手段とが一体化されてなるプレビュー画面表示装置が画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを記憶するための不揮発性記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プレビュー画面表示装置は、前記プレビュー画面表示手段に表示する表示データを加工する表示データ加工手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プレビュー画面表示装置は、画像形成装置本体側の制御部とデータ送受信制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2006−69150(P2006−69150A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258315(P2004−258315)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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