説明

画像形成装置

【課題】 合成印刷操作の簡素化を図り、合成印刷する合成印刷データのイメージ確認も可能にする。
【解決手段】 複数の給紙段1〜4は主印刷データが印刷される印刷用紙がセットされる。操作パネル部(選択部)9は、給紙段1〜4のうち印刷用紙に対する主印刷データと合成印刷データとの合成印刷を指示する合成印刷指示に対応付けられた特定給紙段1、4の選択を受け付ける。記憶部7は主印刷データおよび合成印刷データを記憶する。操作パネル部(表示部)9は合成印刷データを表示する。印刷部11は給紙段1〜4から印刷用紙を給紙して主印刷データ印刷および合成印刷をする。主制御部1は、操作パネル部(選択部)9で特定給紙段が選択されたとき、当該特定給紙段1、4に対応する合成印刷データを操作パネル部(表示部)9に表示制御する。主制御部1は、印刷部11に対し、上記印刷用紙の給紙、主印刷データ印刷および合成印刷の制御をする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に係り、例えば複写機、ファクシミリ機又はこれらの複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等の画像形成装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機、ファクシミリ機、複合機等の画像形成装置においては、印刷データを印刷する際に、印刷用紙への両面印刷に加えて、予め登録された別の印刷データをオーバーレイして印刷する合成印刷機能も搭載されるようになってきた。
【0003】
例えば特開2000−156778号公報(特許文献1)は合成印刷機能を有する画像形成装置である
【0004】
すなわち、この特許文献1は、原稿の画像を読み取る読取手段と、記憶領域に対するフォーム画像の記憶処理又は消去処理を行う記憶手段と、その読取手段により読み取った画像と記憶手段に記憶されたフォーム画像との合成処理を行う合成手段と、この合成手段により合成処理を行うとき、そのフォーム画像の記憶処理又は消去処理を禁止する制御手段とを有し、フォーム画像と原稿画像との合成処理中に、ユーザが誤って合成処理に使用しているフォーム画像を消去しないようにしたものである。
【0005】
さらに、特開2003−223304号公報(特許文献2)のような合成印刷機能も提案されている。
【0006】
この特許文献2は、外部から受信したデータと指定された合成データとを合成するプリンタと、合成データと合成されるデータをその画像処理装置に送信するホストコンピュータとを有し、印刷するときの印刷形式を決定するための情報である書式情報であって認識された合成データに対応する書式情報を、そのホストコンピュータがそのプリンタに送信する構成し、合成データに適した書式の選択を簡単にしたものである。
【特許文献1】特開2000−156778号公報
【特許文献2】特開2003−223304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1では、読取手段で読み取った画像と記憶手段の記憶フォーム画像とを合成印刷処理させる場合、操作パネルから用紙および合成印刷機能の双方を選択する必要があるが、限られたスペースの操作パネルにおいて、常に初期画面において用紙の選択表示がなされるのに反し、合成印刷の選択といった特殊機能選択は初期画面から画面を切換えてから選択可能になる場合が多く、操作性に改善の余地がある。
【0008】
また、上述した特許文献2では、合成データに対応する書式情報をホストコンピュータからプリンタに送信してイメージ合成を簡単に設定できるが、特許文献1と同様に、初期画面において用紙を選択する一方、合成印刷の選択は初期画面から画面を切換えて選択可能になる場合が多く、操作が煩雑である。
【0009】
さらに、画像形成装置において、合成印刷を実行する際に、合成印刷データのイメージが確認できる方がユーザにとって便利であるし、誤印刷の防止に寄与することになるので、そのような改善も望まれていた。
【0010】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、合成印刷操作の簡素化が可能で、合成印刷する合成印刷データのイメージ確認も可能な画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そのような課題を解決するために本発明に係る画像形成装置は、主印刷データが印刷される印刷媒体のセットされる複数の給紙段と、これら給紙段のうち、その印刷媒体に対する主印刷データとこれに合成する合成印刷データとの合成印刷を指示する合成印刷指示に対応付けられた特定給紙段の選択を受ける選択部と、その主印刷データおよび合成印刷データを記憶する記憶部と、少なくともその合成印刷データの表示が可能な表示部と、その特定給紙段から上記印刷媒体を給紙してそれら主印刷データ印刷および合成印刷をする印刷部と、その選択部で特定給紙段が選択されたとき、当該特定給紙段に対応する合成印刷データをその表示部に表示制御するとともに、その印刷部に対し、上記印刷媒体の給紙制御、並びにそれら主印刷データ印刷および合成印刷の制御をする主制御部とを具備している。
【0012】
本発明の画像形成装置では、上記主制御部が、その表示部における合成印刷データの表示に伴う確認を受けて、それら給紙制御および印刷制御を開始する構成も可能である。
【0013】
本発明の画像形成装置では、上記記憶部が、その合成印刷データに係る実画像データおよび縮小表示画像データを記憶し、上記主制御部がその合成印刷データとして当該縮小表示画像データを表示制御する構成も可能である。
【0014】
本発明の画像形成装置では、上記選択部がそれら実画像データおよび縮小表示画像データの選択機能を有し、上記主制御部がその合成印刷データとしてその選択部で選択されたそれら実画像データ又は縮小表示画像データを表示制御する構成も可能である。
【発明の効果】
【0015】
このような本発明に係る画像形成装置では、上記選択部が、複数の給紙段のうちから、印刷媒体に対する合成印刷指示に対応付けられた特定給紙段の選択を受け、記憶部が主印刷データおよび合成印刷データを記憶し、その選択部で特定給紙段が選択されたとき、主制御部が、当該特定給紙段に対応する合成印刷データを表示部に表示制御するとともに、その印刷部に対し、上記印刷媒体の給紙制御、それら主印刷データ印刷制御や合成印刷の制御をするから、合成印刷操作の簡素化が可能であるうえ、合成印刷する合成印刷データのイメージ確認も可能となる。
【0016】
本発明の画像形成装置において、上記主制御部が、その表示部における合成印刷データの表示に伴う確認を受けて、その印刷媒体の給紙制御および印刷制御を開始する構成では、ユーザによる合成印刷データの確認後に合成印刷が可能となる。
【0017】
本発明の画像形成装置において、上記記憶部がその合成印刷データに係る実画像データおよび縮小表示画像データを記憶し、上記主制御部がその縮小表示画像データを表示制御する構成では、合成印刷データの表示が高速化されたり、複数の表示が容易となる。
【0018】
本発明の画像形成装置において、上記選択部がそれら実画像データおよび縮小表示画像データの選択機能を有し、上記主制御部がその選択部で選択された実画像データ又は縮小表示画像データを表示制御する構成では、表示状態に応じて、ユーザによる合成印刷データの確実な確認が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略ブロック図である。
【0021】
図1において、本発明に係る画像形成装置Aは、主制御部1を中心にして画像読取部3、通信部5、記憶部7、操作パネル部9、印刷部11および給紙段13を有して構成されている。なお、画像形成装置Aとしてはこれ以外にも種々の構成を有するが、本発明の要部ではないので説明および図示を省略する。
【0022】
主制御部1は、画像読取部3、通信部5、記憶部7、操作パネル部9、印刷部11および給紙段13を制御するものであるが、詳細な機能説明は後述する。
【0023】
画像読取部3は、例えば図2の画像形成装置Aにおいて、本体ケース15の上部に配置され、主制御部1の制御の下、例えば印刷された複数頁の原稿から画像を光学的に読み込み、フィルタ処理、変倍処理および階調処理等をして電子的印刷データを印刷ジョブとして生成する公知のスキャナー等であり、生成した印刷データが原稿の頁毎に記憶部7に順次記憶されるようになっている。画像形成装置Aの内部構成については後述する。
【0024】
画像読取部3は、社名や自社のロゴマークといった後述する合成印刷データを光学的に読み込み、同様に、記憶部7に1個以上記憶可能になっている。なお、合成印刷データとの関係では、画像読取部3から読み込まれた上記印刷データは印刷用紙に主体として印刷される主印刷データである。
【0025】
図1に戻って、通信部5は、主制御部1の制御の下、図示しないネットワークを介して例えば他の複合機との間で、画像や文書を含む主印刷データを所定のプロトコルで受信し、受信した印刷データを頁毎に記憶部7に登録記憶するインターフェース部である。なお、受信した主印刷データにはファクシミリ(FAX)受信も含まれる。
【0026】
記憶部7は、画像読取部3や通信部5からの主印刷データ、上述した合成印刷データ、後述する管理テーブルを格納する機能を有する他、主制御部1の動作プログラムを格納する読み書き可能な例えばハードディスク(HDD)である。
【0027】
操作パネル部9は、例えば図2の画像形成装置Aの本体ケース15の上部に配置され、画像形成装置Aの動作状態を表示する液晶形の表示部と、タッチスイッチ式の選択部を兼ねた液晶操作パネル等からなっている。
【0028】
操作パネル部9は、印刷する印刷媒体である印刷用紙の選択、印刷の実行又は中止、複数の給紙段のうち、印刷用紙に対する主印刷データとこれに合成する合成印刷データとの合成印刷を指示する合成印刷指示に対応付けられた特定給紙段の選択設定を受け付ける設定部としての機能を有する他、従来公知の表示入力機能を有し、主制御部1によって制御される。
【0029】
操作パネル部9は、印刷する印刷用紙の選択として当該印刷用紙のセットされる給紙段を選択したり、上述した合成印刷を行う特定給紙段を選択する選択部としても機能している。
【0030】
すなわち、操作パネル部9は、図3に示すように、「印刷できます。」といった動作状態表示領域9a、印刷用紙のセットされる「給紙段1(カセット1)」、「給紙段2(カセット2)」、「給紙段3(カセット3)」、「給紙段4(カセット4)」等といった規格寸法用紙の選択表示ボタン9b、「濃度設定」といった濃度設定ボタン9c、「倍率設定」といった倍率設定ボタン9d等の複数種類の画像表示が可能になっている。
【0031】
なお、図3は初期画面(基本)であり、タブのタッチ選択によって「ユーザ機能」画面や「機能リスト」画面が表示される。
【0032】
操作パネル部9は、図4に示すように、複数の給紙段1〜4と、自動的に合成印刷を行う選択であるか否かの対応関係が予め設定された管理テーブルを表示し、その給紙段の選択に応じた合成印刷の設定を受け付ける機能を有している。なお、図4Aは設定後の状態を示している。
【0033】
例えば、給紙段1に対して例えば社名や自社のロゴマークといったフォーム1の合成印刷が設定されるとともに、給紙段4に対して特殊な表等のフォーム2の合成印刷が設定され、給紙段1、4の何れかを選択することにより、後述するようにフォーム1、2で自動的に合成印刷可能になっている。
【0034】
すなわち、給紙段1、4は自動的に合成印刷可能な特定給紙段として機能し、給紙段2、3は合成印刷処理しない通常給紙段として機能する。
【0035】
操作パネル部9は、主制御部1の制御の下、図5に示すように、「給紙段1(カセット1)」〜「給紙段4(カセット4)」に対応した合成印刷データの表示が可能になっており、しかも、合成印刷データに係る実際の画像状態である実画像データと、その合成印刷データの判別用に縮小簡略化した縮小表示画像データ(アイコン)の表示が可能になっている。
【0036】
すなわち、操作パネル部9は、「給紙段1(カセット1)」〜「給紙段4(カセット4)」の表示とこれに対応した縮小表示画像データの表示が常時可能になっているとともに、「給紙段1(カセット1)」〜「給紙段4(カセット4)」に続いて拡大表示ボタン9eのタッチ選択により、該当する実画像データが縮小表示画像データよりも拡大されて表示可能になっている。なお、「給紙段1(カセット1)」〜「給紙段4(カセット4)」に合成印刷データが対応付けられていない場合には、表示されない。
【0037】
印刷部11は、図2の画像形成装置Aの本体ケース15内に配置され、搬送用紙に印刷データをモノクロ印刷又はカラー印刷して排紙するものであり、両面印刷用に後述する反転搬送部17を有するとともに、指定された合成印刷データを合成印刷する機能を有している。
【0038】
給紙段13は、印刷媒体例えば紙用紙をセットするカセット等であり、A4やA3といった用紙寸法や用紙タイプに応じて複数の給紙段1〜4から形成されており、それら給紙段1、4が図2の特定給紙段13a、13cに対応し、給紙段2、3が通常給紙段13bに対応している。なお、便宜上、図2では通常給紙段を1個のみ示す。
【0039】
主制御部1は、CPU、このCPUの動作プログラムを格納したメモリ部、入出力インターフェース(いずれも図示せず。)を有し、上述した画像読取部3、通信部5、記憶部7、操作パネル部9、印刷部11、給紙段13を制御する機能を有している。
【0040】
主制御部1は、予め、給紙段1〜4に対する合成印刷との対応関係を設定する図4の管理テーブルの作成機能を有しており、例えば、図3の操作画面において「ユーザ機能」タブを選択して図4の管理テーブルを表示させて設定するとともに、記憶部7に記憶させ、操作パネル部9からの参照制御を担う機能を有している。
【0041】
主制御部1は、上述した画像読取部3等から合成印刷データを読み取ったとき、その合成印刷データに係る実画像データおよび縮小表示画像データを作成して記憶部7に登録記憶する機能を有している。なお、実画像データは合成印刷データそのままであっても良い。
【0042】
主制御部1は、操作パネル部9にて「給紙段1(カセット1)」又は「給紙段4(カセット4)」が選択されたとき、これらに対応付けられた縮小表示画像データを操作パネル部9に表示制御するとともに、「給紙段1(カセット1)」、「給紙段4(カセット4)」に続いて拡大表示ボタン9eのタッチ選択により、該当する実画像データを表示制御する機能を有している。
【0043】
主制御部1は、操作パネル部9に配置された確定ボタン9fのタッチ選択を受け、対応する選択給紙段1、4に基づき図4の管理データを参照し、背景となる主印刷データおよび該当する合成印刷データを記憶部7から読み出して印刷部11に出力し、印刷部11に対し、選択された給紙段1、4からの印刷用紙の給紙制御および合成印刷を含む印刷制御を行う機能を有している。
【0044】
図2は、上述した画像形成装置Aの内部構成を示す概略図である。
【0045】
図2において、画像形成装置Aの本体ケース15の下部には、給紙段13a、13b、13cに加え、これらの給紙段13a〜13cから1次給紙された用紙を2次給紙する搬送部、印刷データを転写定着して画像形成する転写定着部19からなる上述したモノクロおよびカラーの印刷部11が配置されている。
【0046】
印刷部11において、合成印刷が実施される場合、主印刷データに合成印刷データを重ね合わせるようにしてイメージデータを作成展開し、このイメージデータに基づき、転写定着部19にて搬送用紙に転写定着して画像形成するのは従来と同様である。
【0047】
反転搬送部17は、片面に画像が転写着された印刷用紙を両面印刷用に表裏反転させて転写定着部19に戻す機能を有し、印刷部11を形成している。
【0048】
本体ケース15の上部には、上述した画像読取部3および操作パネル部9が配置されており、主制御部1、通信部5および記憶部7が本体ケース15内部の適当な位置に電子回路を形成して配置されている。
【0049】
印刷部11の下流側には排紙部21に続いて排紙トレイ23が配置されている。
【0050】
このように本発明に係る画像形成装置Aでは、主印刷データが印刷される印刷用紙のセットされる複数の給紙段1〜4と、これら給紙段1〜4のうち、その印刷用紙に対する主印刷データに合成印刷を指示する合成印刷指示に対応付けられた特定給紙段1、4の選択を受ける操作パネル部(選択部)9と、その主印刷データおよび合成印刷データを記憶する記憶部7と、その合成印刷データの表示が可能な操作パネル部(表示部)9と、その特定給紙段1、4から上記印刷用紙を給紙してそれら主印刷データ印刷および合成印刷をする印刷部11と、その操作パネル部(選択部)9で特定給紙段が選択されたとき、当該特定給紙段1、4に対応する合成印刷データをその操作パネル部(表示部)9に表示制御するとともに、その印刷部11に対し、表示に伴う確認を受けて印刷用紙の給紙、それら主印刷データ印刷および合成印刷の制御をする主制御部1とを具備している。
【0051】
そのため、合成印刷を指示する際の操作が簡素化されるうえ、特定給紙段1、4の指定に連動して合成印刷データのイメージ確認も可能となり、ユーザとって便利であるし、誤印刷の防止に寄与することになる。
【0052】
しかも、その操作パネル部(表示部)9における合成印刷データの表示に伴う確認(確定操作)を受けて、その印刷用紙の給紙制御および合成印刷制御を開始するから、ユーザによる合成印刷データの確認後に合成印刷が可能となり、誤印刷の防止が確実となる。
【0053】
もっとも、本発明の画像形成装置においては、操作パネル部(表示部)9における合成印刷データの確定操作を待たずに、自動的に給紙および合成印刷の制御を開始する構成も可能である。
【0054】
さらに、その合成印刷データに係る実画像データおよび縮小表示画像データを作成記憶し、その縮小表示画像データを表示制御するから、ユーザによる合成印刷データの確認が容易となるし、それら合成印刷データの表示が高速化されたり、複数の表示スペースの確保が容易となる利点もある。
【0055】
そして、その縮小表示画像データに加えて実画像データの表示も選択的に可能であるから、縮小表示画像データによって合成印刷データの内容が確認し難い場合、実画像データによって縮小表示画像データより拡大表示し、ユーザによる合成印刷データの確認を確保を可能にできる。
【0056】
ところで、上述した実施の形態において、合成印刷指示に対応付けられた給紙段1〜4の選択を受付ける操作パネル部(選択部)9は、操作パネル部9に限定されず、外部からのネットワークを介した選択、更に、ファクシミリ受信を介した選択も可能であり、ファクシミリ受信用給紙段をそれら特定の給紙段に対応付けることも可能である。
【0057】
また、本発明の画像形成装置Aにおける表示部は、少なくとも合成印刷データの表示が可能であれば、本発明の目的達成が可能であるが、一般的には種々の表示が可能な操作パネル部(表示部)9が流用される。
【0058】
さらに、本発明の画像形成装置Aにおいて、印刷用紙としては紙用紙に限らず、合成樹脂シート等種々のシート状印刷媒体で実施可能である。
【0059】
さらにまた、本発明の画像形成装置Aは、複写機、ファクシミリ機、複合機等の画像形成装置において実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置における表示画面例を示す図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置における管理テーブルを説明する図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置による合成印刷データの表示状態例を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 主制御部
3 画像読取部
5 通信部
7 記憶部
9 操作パネル部(選択部、表示部)
9a 動作状態表示領域
9b 選択表示ボタン
9c 濃度設定ボタン
9d 倍率設定ボタン
9e 拡大表示ボタン
9f 確定ボタン
11 印刷部
13 給紙段
13a、13c 特定給紙段
13b 通常給紙段
15 本体ケース
17 反転搬送部
19 転写定着部
21 排紙部
23 排紙トレイ
A 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主印刷データが印刷される印刷媒体のセットされる複数の給紙段と、
これら給紙段のうち、前記印刷媒体に対する前記主印刷データとこれに合成する合成印刷データとの合成印刷を指示する合成印刷指示に対応付けられた特定給紙段の選択を受ける選択部と、
前記主印刷データおよび合成印刷データを記憶する記憶部と、
少なくとも前記合成印刷データの表示が可能な表示部と、
前記特定給紙段から前記印刷媒体を給紙して前記主印刷データ印刷および合成印刷をする印刷部と、
前記選択部で前記特定給紙段が選択されたとき、当該特定給紙段に対応する前記合成印刷データを前記表示部に表示制御するとともに、前記印刷部に対し、前記印刷媒体の給紙制御、並びに前記主印刷データ印刷および前記合成印刷の制御をする主制御部と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記主制御部は、前記表示部における前記合成印刷データの表示に伴う確認を受けて、前記印刷媒体の給紙制御および印刷制御を開始する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記合成印刷データに係る実画像データおよび縮小表示画像データを記憶し、前記主制御部は、前記合成印刷データとして前記縮小表示画像データを表示制御する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記選択部は、前記実画像データおよび縮小表示画像データの選択機能を有し、前記主制御部は、前記合成印刷データとして前記選択部で選択された前記実画像データ又は縮小表示画像データを表示制御する請求項3記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−33418(P2009−33418A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194535(P2007−194535)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】