説明

画像形成装置

【課題】電力量が制限されている場合であっても複数のUSB機器の接続が可能であり、USB機器を正常に動作させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数のUSBポートに接続されたUSB機器を管理するUSB機器管理テーブルを参照する(ステップS10)。次に、操作パネルの状態を確認する(ステップS12)。次に、操作パネルの状態に対応付けられた優先テーブルを参照する(ステップS14)。次に、優先テーブルに従ってUSB機器の優先順位を設定する(ステップS16)。次に、設定した優先順位をUSB機器管理テーブルに登録する(ステップS18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関し、特にUSB(Universal Serial Bus)ポートを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ファクシミリ、複写機およびネットワーク印刷機など複数の機能を有する画像形成装置が実用化されている。このような多機能化された画像形成装置の消費電力量を低減化することは重要な課題となっており、種々の技術が提案されている(特許文献1および2)。
【0003】
一方で、近年、種々のデバイスがUSB機器として利用されており、画像形成装置にもUSBポートが設けられて、USB機器との接続が可能なMFP(Multi Function Peripheral)が普及してきている。
【0004】
この点で、特許文献3においては、USB機器との接続が可能なMFPにおいて、省電力化を図ることが可能な方式について提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−73018号公報
【特許文献2】特開2010−128090号公報
【特許文献3】特開2010−111105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年の低コスト化および省電力化に従いUSBポートに供給可能な電力量は制限されており、そのためその制限された電力量の範囲内でUSB機器を駆動する必要があるためUSBポートの数も制限されている場合が一般的である。一例として、3個のUSBポートに制限されている場合もある。
【0007】
しかしながら、種々のデバイスがUSB機器として利用されるなかMFPにおけるUSBポートの数の制限はユーザにとって不便である。一例として、3個のUSBポートが設けられている場合であってもそのうちの1つが認証用のUSBポートとして設けられている場合には実際には2個のUSBポートしか汎用的に利用することができない。
【0008】
一方で、制限された電力量を無視してUSBポートのポート数を増加させることも考えられるが、その場合、全てのUSBポートにUSB機器が接続された場合、一部のUSB機器が正常に動作しないという問題がある。
【0009】
上記の特許文献3においては、全てのポートにUSB機器が接続された場合であっても十分な電力量を供給することが可能である場合の省電力化に関する技術であり、制限された電力量に対応してUSB機器を動作させる点については説明されていない。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、電力量が制限されている場合であっても複数のUSB機器の接続が可能であり、USB機器を正常に動作させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のある局面に従う画像形成装置は、画像形成装置の各部に対する電源供給を制御するための電力制御部と、USB機器との接続が可能な複数のUSBポートと、複数のUSBポートのうちの少なくとも1つに接続されたUSB機器を制御するためのUSB制御部と、画像形成装置の各部に対する指示を入力する操作パネルと、画像形成装置の全体を制御するメイン制御部とを備える。メイン制御部は、複数のUSBポートのうちの少なくとも1つにUSB機器が接続された場合には、接続されたUSB機器の種別を判断するとともに、複数のUSBポートに複数のUSB機器が接続された場合には、操作パネルの状態に基づいて複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を設定し、電力制御部は、複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器に対してメイン制御部により設定されたUSB機器の優先度に従って電源供給を実行する。
【0012】
好ましくは、電力制御部は、複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち、メイン制御部により設定されたUSB機器の優先度に従ってUSB機器のそれぞれの電力量に基づく利用可能なUSB機器を選択して、選択したUSB機器に必要な電源供給を行い、利用が許可されないUSB機器には、サスペンド状態に必要な電源供給を実行する。
【0013】
好ましくは、電力制御部は、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器に対して優先度の高い順に電源供給を実行する。
【0014】
好ましくは、メイン制御部は、操作パネルの状態の変化に応じて、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を再設定する。
【0015】
好ましくは、メイン制御部は、複数のUSBポートの少なくとも1つに新たなUSB機器が接続された場合には、新たに接続されたUSB機器の種別を判断し、操作パネルの状態に基づいて新たなUSB機器を含む複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を再設定する。
【0016】
特に、新たなUSB機器は、リモートウェイクアップ機能を有し、電力制御部は、複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、複数のUSBポートに接続された新たなUSB機器を含む複数のUSB機器のうち、メイン制御部により再設定されたUSB機器の優先度に従ってUSB機器のそれぞれの電力量に基づく利用可能なUSB機器を選択して、選択したUSB機器に必要な電源供給を行い、新たなUSB機器が利用が許可されないUSB機器である場合には、サスペンド状態となるよう必要な電源供給を実行する。
【0017】
好ましくは、メイン制御部は、複数のUSBポートのうちの少なくとも1つからUSB機器が取り外された場合には、取り外されたUSB機器の種別を判断し、操作パネルの状態に基づいて取り外されたUSB機器を除く複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を再設定する。
【0018】
好ましくは、複数のUSBポートのうちの少なくとも1つにUSB認証装置が接続され、メイン制御部は、操作パネルの状態としてログイン前であるか否かを判断し、操作パネルの状態としてログイン前であると判断した場合には、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器の種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度に関し、USB認証装置の優先度を高くし、操作パネルの状態としてログイン後であると判断した場合には、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器の種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度に関し、USB認証装置の優先度を低く設定する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に従う画像形成装置は、複数のUSBポートに複数のUSB機器が接続された場合には、操作パネルの状態に基づいて複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を設定し、電力制御部は、複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器に対してメイン制御部により設定されたUSB機器の優先度に従って電源供給を実行する。したがって、操作パネルの状態に基づいて、優先度が設定されて利用の可能性の高いUSB機器に電源供給が実行されるため電力量が制限されている場合であっても、USB機器を正常に動作させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態1に従う画像形成装置を説明する斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に従うMFP100の概略ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に従うMFP100における操作パネル9の構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルの登録処理を説明するフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態1に従うUSB機器種別テーブルを説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルを説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態1に従うUSB機器の優先順位の設定を説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態1に従う優先テーブルを説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態1に従う別のUSB機器管理テーブルを説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1に従うI/F電力制御部12における電源制御について説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態1に従う電力供給管理テーブルを説明する図である。
【図12】図11の電力供給管理テーブルに従うUSB機器の状態を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルの削除処理を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態1について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置を説明する斜視図である。
図1を参照して、画像形成装置の一例である複合器であるMFP(Mutli Function Peripheral)100について説明する。なお、複写機、プリンタ、またはファクシミリ等についても同様に適用可能である。
【0023】
MFP100は、本体の上部に位置する操作パネル9内に、操作部および操作ディスプレイを有している。操作部は、キーを通して入力されたユーザからの各種の指示等を受ける。操作ディスプレイは、ユーザに対する指示メニュー等を表示する。
【0024】
本体の上面には、スキャナ3およびフィーダ27が設けられている。フィーダ27は原稿をスキャナ3に送る。本体の側部には、プリンタ2が設けられている。本体の下部には、トレイ26および給紙部18が設けられている。
【0025】
トレイ26には、プリンタ2によって画像を印刷された記録媒体としての用紙が排出される。給紙部18は、プリンタ2に用紙を供給する。
【0026】
ここでは、複数の給紙部18が設けられている場合が示されており、用紙サイズが異なるものがそれぞれ格納されているものとする。たとえば、A3サイズ、A4サイズ、A5サイズ、B4サイズ、B5サイズ等の種々の用紙が挙げられる。
【0027】
本体の内部には複数の画像形成部(プリンタ)が設けられている。現像装置で現像された現像パターンに対して、インクが塗布されることにより画像パターンが形成され、そのインクによる画像パターンが記録媒体に印刷される。
【0028】
また、本例においては、4個のUSBポートが設けられている場合が示されている。具体的には、USBポート16−1,19−1,19−2,15が設けられている場合が示されている。当該構成については後述する。
【0029】
図2は、本発明の実施の形態1に従うMFP100の概略ブロック図である。
図2を参照して、MFP100は、一例として、CPU(Central Processing unit)1と、プリンタ2と、スキャナ3と、HDD(Hard Disk Drive)4と、ROM(Read Only Memory)5と、RAM(Random Access Memory)6と、NVRAM(Non Volatile RAM)7と、操作パネル制御部8と、操作パネル9と、通信制御部10と、USBホストコントローラ11と、I/F電力制御部12と、認証デバイス専用I/Fユニット33と、各部を互いに接続してデータの授受を実行するための内部バス30と、USBポート16−1,16−2,USBハブユニット20とを含む。
【0030】
CPU1は、MFP100全体を制御するために用いられる。
プリンタ2は、例えばスキャナ3により取得された画像データに基づいて、記録用紙に印刷する処理を実行する。
【0031】
スキャナ3は、光学的手段により原稿から画像データを取得する。
HDD4は、MFP100に設けられた、いわゆるBOX機能として用いられる領域であり、ユーザ毎の画像データ、ユーザ情報等を格納したりする領域である。
【0032】
ROM5には、MFP100が各種動作を実行するためのアプリケーションプログラムが格納されており、当該アプリケーションプログラムがCPU1により読み込まれて所定の機能が実現される。
【0033】
RAM6は、CPU1のワークエリア等として用いられる領域であり、また、画像データ等を一時的に記憶する領域としても用いられる。
【0034】
NVRAM7は、CPU1のワークエリア等、あるいは、設定情報を記憶する領域として用いられる。
【0035】
操作パネル制御部8は、操作パネル9を制御する。具体的には、操作パネル9からのユーザから各種指示の入力を受けて、CPU1にその指示を出力するとともに、操作パネル9の操作ディスプレイの表示を制御する。
【0036】
通信制御部10は、通信網であるネットワークと接続され、ネットワークと接続された外部の機器との間でデータの授受を実行する。
【0037】
USBホストコントローラ11は、USBポート16−1,16−2に接続されたUSB機器を制御するコントローラであり、内部バス30とUSBポートに接続されたUSB機器との間でデータの授受を実行する。
【0038】
なお、本例においては、USBポート16−2にUSBハブユニット20が接続されてUSBポートが拡張される構成が示されている。具体的には、USBハブユニット20は、USBポート19−1,19−2を有しており、USBハブユニット20をUSBポート16−2に接続することによりポート数が1つ増加する。本例においては、一例として、当該USBポートの拡張により、全てのUSBポートにUSB機器を接続して電源供給した場合には、電力量の制限を越える場合について説明する。
【0039】
I/F電力制御部12は、MFP100を構成する各部への電源供給を制御する。本例においては、主にUSBポートへの電源供給を制御する場合について説明する。
【0040】
認証デバイス専用I/Fユニット33は、I/Fホストコントローラ14と、認証デバイス用I/F(USBポート)15とを有する。認証デバイス用I/F15は、USB機器であるUSB認証装置25を接続するための専用のUSBポートである。I/Fホストコントローラ14は、当該認証デバイス用I/F15にUSB認証装置25が接続された場合に、CPU1と、認証デバイス用I/Fに接続されたUSB認証装置25との間で認証処理に関わるデータの授受を実行する。
【0041】
また、本例においては、USBポートと接続可能なデバイス(機器)が示されており、HDD21、キーボード22、デジタルカメラ23、USBメモリ24が示されている。
【0042】
USBハブユニット20は、USBハブコントローラ17と、USBハブ機構21と、USBポート19−1,19−2とを有する。USBハブコントローラ17は、USBホストコントローラ11からの指示に従いUSBハブ機構21を介してUSBポート19−1,19−2を制御し、当該USBポートに接続されたUSB機器と、USBハブコントローラ17が接続されているUSBポート16−2との間でデータの授受を実行する。
【0043】
なお、本例においては、USBハブユニット20を設けてUSBポートの個数を拡張する構成について説明しているが、USBハブユニット20を設けずに、複数のUSBポートを設けた構成とすることも可能である。
【0044】
図3は、本発明の実施の形態1に従うMFP100における操作パネル9の構成を説明する図である。
【0045】
図3を参照して、スタートキー31は、コピー/スキャン等の動作を開始させるために用いられる。テンキーはコピー枚数等の数値等を入力するために用いられる。クリアキーは、入力された数値のクリア、および蓄積された画像記憶の画像データを破棄等するために用いられる。
【0046】
ストップキー32は、コピー/スキャン動作の停止を指示するために用いられる。パネルリセットキー34は、設定されているモードおよびジョブを破棄するために用いられる。
【0047】
また、操作ディスプレイ36は、各種モードの表示や設定等を実行するためにタッチパネルが取付けられている。
【0048】
このタッチパネルによって、ユーザは操作ディスプレイ36内の表示内容に従った各種設定を行なうことができる。また、タッチパネルにおける設定画面領域には、通常はコピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのボタンが配置されている。各ボタンを押下するとその詳細設定を行なうための階層画面が表示される。
【0049】
本例においては、一例として、コピー動作を実行するための各種詳細設定領域52が示されており、当該領域内において、倍率を調整するためのアイコン、濃度を調整するためのアイコン、画像調整のためのアイコン、用紙を設定するためのアイコンがそれぞれ示されている。また、外部からデータを取得するためのタブ54も設けられている。
【0050】
本例においては、コピー動作を実行する場合の各種詳細設定のためのアイコンについて説明したが、スキャン動作についても同様の詳細設定領域が表示される。
【0051】
また、左側のジョブ情報画面領域にはその時点でMFP100に投入されているジョブ情報が表示される。表示は実行されるべきジョブの順序で並んでいる。特定のジョブに対して消去変更等の操作を行なう場合は、ジョブ操作ボタンを選択した後、操作対象となるジョブ番号ボタンを押下する。それらの操作によってジョブ操作画面が表示され、特定のジョブに対する操作が可能となる。
【0052】
コピー(Copy)キー46、およびスキャン(Scan)キー44は、MFP100をコピー/スキャナのいずれのモードで動作させるかを設定するための選択キーである。
【0053】
また、ボックス(Box)キー42は、MFP100のHDD4にアクセスするための選択キーである。当該ボックスキー42を選択することにより、当該ボックスに格納されたデータを確認して、格納されたデータのプリント、あるいは送信等の処理が可能である。なお、各個人毎にボックス領域が設けられておりユーザの権限のあるボックスのみにアクセスすることが可能である。
【0054】
コピーキー46を押下した場合、MFP100はコピー機として使用可能となる。この状態ではスキャナ動作は実行することはできない。
【0055】
また、スキャンキー44を押下した場合、MFP100はスキャナとなる。この状態ではコピー動作を実行することはできない。
【0056】
なお、コピーキー46とスキャンキー44は排他的動作となり、一方を選択すると自動的に他方は非選択状態となる。
【0057】
また、操作パネル9には、ログイン/ログアウトボタン28が設けられており、当該ログイン/ログアウトボタン28を押下することによりログイン画面が表示されて所定のユーザ認証処理を実行することが可能である。
【0058】
また、操作パネル9には、ユーザ登録ボタン29が設けられており、当該ボタンを押下することにより、ユーザ認証処理を実行するためのユーザ認証情報をHDD4等に格納するためのユーザ新規登録処理を実行することができる。なお、当該ユーザ新規登録処理は、当該MFP100の管理者が実行する。なお、管理者を介さずにユーザがユーザ新規登録処理を実行するようにしても良い。
【0059】
図4は、本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルの登録処理を説明するフロー図である。
【0060】
図4を参照して、まず、USB機器が接続されたかどうかを判断する(ステップS2)。具体的には、USBホストコントローラ11は、USBポートにUSB機器が接続されたかどうかを判断する。接続されていない場合には、ステップS2の状態を維持する。
【0061】
ステップS2において、USB機器が接続されたと判断した場合(ステップS2においてYES)には、USB機器種別を判定する(ステップS4)。具体的には、USBホストコントローラ11は、USBポートにUSB機器が接続されたと判断した場合には、CPU1に通知する。CPU1は、USBホストコントローラ11からの通知に従って、USBホストコントローラ11を介してUSB機器にアクセスする。そして、CPU1は、USB機器から当該USB機器に関する情報を取得し、USB機器種別テーブルに従ってUSB機器種別を判定する。
【0062】
図5は、本発明の実施の形態1に従うUSB機器種別テーブルを説明する図である。
図5を参照して、本例においてUSB機器種別テーブルは、USB機器を4種類のタイプに分類する場合が示されている。
【0063】
具体的には、「ストレジ」タイプ、「キーボード」タイプ、「スマートカード」タイプ、「ビデオ」タイプに分類することが可能である。
【0064】
「ストレジ」タイプとは、USBメモリ、HDD等、データを保存する機器に対応する。
【0065】
「キーボード」タイプとは、キーボード、タッチペン等の入力機器に対応する。
「スマートカード」タイプとは、認証装置等に対応する。
【0066】
「ビデオ」タイプとは、デジタルカメラ等に対応する。
当該USB機器種別テーブルは、HDD4に格納されているものとする。
【0067】
CPU1は、USB機器から当該USB機器に関する情報を取得し、HDD4に格納されているUSB機器種別テーブルを参照することにより、USBポートに接続されたUSB機器の種別を判定することが可能となる。
【0068】
再び、図4を参照して、次に、機器管理テーブルに登録する(ステップS6)。そして、処理を終了する。具体的には、CPU1は、判定したUSB機器種別に従って、USB機器管理テーブルに当該USB機器に関する情報を登録する。
【0069】
図6は、本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルを説明する図である。
図6を参照して、USB機器管理テーブルは、一例として、HDD4に格納されているものとする。
【0070】
本例においては、上述した登録処理に従って、「認証装置」、「キーボード」、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」がそれぞれ登録されている場合が示されている。
【0071】
一例として、「認証装置」は、装置の消費電力が「5V」、「100mA」であり、スマートカードタイプである場合が示されている。
【0072】
また、「キーボード」は、装置の消費電力が「5V」、「100mA」であり、入力機器タイプである場合が示されている。
【0073】
また、「デジタルカメラ」は、装置の消費電力が「5V」、「500mA」であり、ビデオタイプである場合が示されている。
【0074】
また、「USBメモリ」は、装置の消費電力が「5V」、「100mA」であり、ストレジタイプである場合が示されている。
【0075】
また、それぞれのUSB機器の接続時刻も登録されている。当該接続時刻は、後述する優先順位の設定に用いられる。
【0076】
次に、当該USB機器に関する電源供給の処理について説明する。
図7は、本発明の実施の形態1に従うUSB機器の優先順位の設定を説明するフロー図である。
【0077】
図7を参照して、まずUSB機器管理テーブルを参照する(ステップS10)。CPU1は、HDD4に格納されているUSB機器管理テーブルを参照する。
【0078】
次に、操作パネルの状態を確認する(ステップS12)。CPU1は、現在のMFP100の操作パネルの状態として、ログイン認証画面の状態であるのか、あるいは、データ取得画面の状態であるか、初期状態の画面であるのか等その操作パネルの状態を確認する。
【0079】
次に、優先テーブルを参照する(ステップS14)。CPU1は、HDD4に格納されている操作パネルの状態に基づく優先テーブルを参照する。具体的には、操作パネルの状態と優先テーブルとは関連付けられているものとする。すなわち、操作パネルの状態に従って参照される優先テーブルは変化する。
【0080】
次に、優先テーブルに従って優先順位を設定する(ステップS16)。CPU1は、優先テーブルを参照してUSB機器管理テーブルに登録されているUSB機器の優先順位を設定する。
【0081】
次に、設定した優先順位をUSB機器管理テーブルに登録する(ステップS18)。CPU1は、設定した各USB機器の優先順位をUSB機器管理テーブルの該当するUSB機器の欄に登録する。
【0082】
次に、操作パネルの状態が変化したかどうかを判断する(ステップS20)。CPU1は、操作パネルの状態を確認して、操作パネルの状態が変化したかどうかを判断する。
【0083】
ステップS20において、操作パネルの状態が変化したと判断した場合(ステップS20においてYES)には、ステップS10に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0084】
図8は、本発明の実施の形態1に従う優先テーブルを説明する図である。
図8(A)を参照して、ここでは、操作パネルの状態として、図示しないログイン前の認証画面が表示される場合の優先テーブルが示されている。
【0085】
具体的には、ユーザがログインボタン28を押下することにより、図示しないログイン前の認証画面が表示されるものとする。当該認証画面が表示された場合に、USB認証装置を認証デバイス用I/Fポート15(USBポート)に挿入することにより所定の認証処理を実行することが可能であるものとする。そして、USB認証装置に格納されているユーザ情報と、MFP100に格納されているユーザ情報とが一致するか否かの認証処理が実行される。MFP100へのユーザ情報の格納は、たとえば、操作パネル9のユーザ登録ボタン29を選択することによりユーザ情報の登録処理が可能であるものとする。
【0086】
当該優先テーブルにおいては、スマートカードタイプの優先順位が「1」に設定される場合が示されており、「連動」は「OFF」に設定されている。
【0087】
すなわち、スマートカードタイプの優先順位が高く設定される。「連動」とは、一例として他のUSB機器も動作させるかを設定するフラグである。すなわち、「連動」が「OFF」の場合には、他のUSB機器は動作させない。一方、「連動」が「ON」の場合には、他のUSB機器も動作させるものとする。なお、当該優先順位の指定が無いUSB機器については、接続時刻に従って優先順位が設定されるものとする。また、優先順位の指定がある場合であっても同じ順位である場合には接続時刻に従って優先順位が設定されるものとする。以下においても同様である。
【0088】
当該優先テーブルにおいては、ログイン前の状態であり、USB認証装置を利用する必要があるため優先順位を高くしているが、その他のUSB装置はログイン前の状態であるため利用の可能性は低く電源供給しないように「連動」は「OFF」に設定されている。
【0089】
図8(B)を参照して、ここでは、操作パネルの状態として、図示しないデータ取得の画面が表示される場合の優先テーブルが示されている。
【0090】
具体的には、ユーザが「データ取得」のタブ54を選択した場合に、データ取得の画面が表示されるものとする。当該データ取得画面が表示された場合に、外部からMFP100にデータを取り込むための操作が可能となるものとする。
【0091】
当該優先テーブルにおいては、ストレジタイプの優先順位が「1」に設定される場合が示されており、また、ビデオタイプの優先順位が「2」に設定される場合が示されている。また、「連動」は「ON」に設定されている。したがって、ストレジタイプの優先順位が高く設定されるとともに、「連動」が「ON」であるため他のUSB機器も動作させる場合となる。
【0092】
当該優先テーブルにおいては、操作パネルにおいて、ユーザがデータ取得のタブ54を選択したデータ取得の画面に対応するものであり、データの取得先となるストレジタイプや、ビデオタイプのUSB機器を利用する可能性が高いため優先順位を高く設定し、その他のUSB装置は、利用する可能性が低いため優先順位を低く設定している。
【0093】
図8(C)を参照して、ここでは、操作パネルの状態として、初期画面が表示される場合の優先テーブルが示されている。
【0094】
具体的には、ログイン後の認証画面の終了後、初期画面が表示されるものとする。当該初期画面が表示された場合に、ユーザは各種のジョブの入力等の操作が可能となるものとする。
【0095】
当該優先テーブルにおいては、ストレジタイプ、キーボードタイプ、ビデオタイプの優先順位が「1」に設定される場合が示されており、また、スマートカードタイプの優先順位が「Max」に設定される場合が示されている。また、「連動」は「ON」に設定されている。したがって、ストレジタイプ、キーボードタイプ、ビデオタイプの優先順位がスマートカードタイプよりも高く設定されるとともに、「連動」が「ON」であるため他のUSB機器も動作させる場合となる。なお、スマートカードタイプの優先順位が「Max」に設定されるため優先順位は最も低くなる。
【0096】
当該優先テーブルにおいては、操作パネルにおいて、ログイン後、ユーザに表示される初期画面に対応するものであり、いずれのUSB機器も利用する可能性が高いため優先順位はスマートカードタイプのUSB機器よりも高い設定となっている。スマートカードタイプのUSB機器は、ログイン後は、利用する可能性が低いため優先順位は低くなるように設定している。
【0097】
なお、本例においては、操作パネルの状態として3つの状態の優先テーブルについて説明しているが、特にこれに限られず、他の操作パネルの画面状態に基づいて、対応づけられた複数の優先テーブルを設けるようにすることも当然に可能である。
【0098】
図9は、本発明の実施の形態1に従う別のUSB機器管理テーブルを説明する図である。
【0099】
図9(A)を参照して、本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルは、図6で説明したUSB機器管理テーブルと比較して、さらに優先順位の欄が設けられている点が異なる。
【0100】
その他の点については図6で説明したのと同様である。本例においては、各USB機器に対応して、優先順位が設定されている。
【0101】
具体的には、優先テーブルに従って「認証装置」、「キーボード」、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」がそれぞれ「1」、「−」、「−」、「−」に設定された場合が示されている。「−」は、当該USB機器が選択されない状態を指し示す。
【0102】
当該USB機器管理テーブルは、図8(A)の優先テーブルに従って優先順位の設定がなされた場合が示されている。すなわち、操作パネルに認証画面が表示されている場合に相当する。
【0103】
図9(B)を参照して、ここでは、図8(B)の優先テーブルに従って優勢順位の設定がなされた場合が示されている。具体的には、優先テーブルに従って「認証装置」、「キーボード」、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」がそれぞれ「4」、「3」、「1」、「2」に設定された場合が示されている。すなわち、操作パネルにデータ取得の画面が表示されている場合に相当する。
【0104】
図10は、本発明の実施の形態1に従うI/F電力制御部12における電源制御について説明するフロー図である。
【0105】
図10を参照して、USB機器管理テーブルを参照する(ステップS30)。具体的には、I/F電力制御部12は、HDD4に格納されているUSB機器管理テーブルを参照する。
【0106】
次に、優先順位に従って電源供給するUSB機器を選択する(ステップS32)。具体的には、I/F電力制御部12は、USB機器管理テーブルに設定されている優先順位に従って電源供給するUSB機器を選択する。
【0107】
次に、残りの電力量を計算する(ステップS34)。具体的には、ステップS34において、I/F電力制御部12は、USB機器を選択した場合に、残りの電力量を計算する。本例においては、複数のUSBポートにそれぞれ接続された複数のUSB機器に一度に電源供給可能な電力量には制限が設けられているものとする。一例として、本例においては、電源供給できる最大の電圧は15V、電流は1Aに設定されているものとする。当該最大の電源供給可能な電力量から残りの電力量を計算する。
【0108】
次に、残りの電力量に基づいて別のUSB機器の選択が可能であるかどうかを判断する(ステップS36)。I/F電力制御部12は、残りの電力量に基づいて、他の別のUSB機器を選択して電源供給が可能であるかどうかを判断する。
【0109】
ステップS36において、残りの電力量に基づいて、別のUSB機器の選択が可能であると判断した場合(ステップS36においてYES)には、ステップS32に戻り、他の別のUSB機器を選択する。
【0110】
一方、ステップS36において、別のUSB機器の選択が可能でないと判断した場合(ステップS36においてNO)には、選択したUSB機器に電源供給を実行する(ステップS38)。
【0111】
そして、電力供給管理テーブルに登録する(ステップS40)。I/F電力制御部12は、自身で保持する電力供給管理テーブルに登録する。
【0112】
次に、USB機器管理テーブルが更新されたかどうかを判断する(ステップS42)。I/F電力制御部12は、HDD4に格納されたUSB機器管理テーブルが更新されたかどうかを判断する。
【0113】
ステップS42において、USB機器管理テーブルが更新されたと判断した場合(ステップS42においてYES)には、ステップS30に戻る。そして、上記の処理を繰り返す。
【0114】
一方、ステップS42において、USB機器管理テーブルが更新されていない場合には、そのままの状態を維持する。
【0115】
図11は、本発明の実施の形態1に従う電力供給管理テーブルを説明する図である。
図11(A)を参照して、ここでは、図9で説明したUSB機器管理テーブルに従って登録された電力供給管理テーブルが示されている。
【0116】
具体的には、「USB認証装置」が起動となり、「キーボード」、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」がサスペンド状態となっている場合が示されている。
【0117】
当該テーブルは、図9(A)のUSB機器管理テーブルに従って電源供給された場合が示されている。すなわち、操作パネルに認証画面が表示されている場合に相当する。
【0118】
すなわち、この場合には、「USB認証装置」のみに電源が供給されており、その他のUSB機器はサスペンド状態に必要な電源のみが供給されている。
【0119】
図11(B)を参照して、ここでは、USB機器管理テーブルが変更された場合が示されている。
【0120】
具体的には、図9(B)のUSB機器管理テーブルに従って電源供給された場合が示されている。すなわち、ユーザが「データ取得」のタブ54を選択した場合に、データ取得の画面が表示されているものとする。「認証装置」、「キーボード」、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」の優先順位がそれぞれ「4」、「3」、「1」、「2」に設定された場合である。当該優先順位に従って、電力量に基づいて、「認証装置」、「キーボード」がサスペンド状態となり、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」が起動状態となる。なお、当該場合は、「連動」が「ON」である。
【0121】
本例においては、電源供給できる最大の電圧が15V、電流は1Aに設定されているものとする。その場合に、優先順位に従って、電源供給が可能なUSB機器を選択した場合、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」は電源供給が可能であるが、「USB認証装置」、「キーボード」は電力量が足りないため電源供給が可能なUSB機器として選択されない。当該USB機器は、サスペンド状態となる。
【0122】
図12は、図11の電力供給管理テーブルに従うUSB機器の状態を説明する図である。
【0123】
図12(A)を参照して、ここでは、上述したように、図11(A)の電力供給管理テーブルに示されるように「USB認証装置」が起動状態となり、「キーボード」、「デジタルカメラ」、「USBメモリ」がサスペンド状態となる。
【0124】
また、図12(B)を参照して、図11(B)の電力供給管理テーブルに示されるように「デジタルカメラ」と「USBメモリ」とが起動状態となり、「USB認証装置」、「キーボード」がサスペンド状態となる。
【0125】
当該処理により、複数のUSBポートにUSB機器が接続されている場合に、複数のUSB機器のうち操作パネルの状態に従って利用される可能性の高いUSB機器に優先して電源供給が実行される。また、操作パネルの状態が変化した場合には、その変化した状態に従って利用される可能性の高いUSB機器に優先して電源供給が実行される。当該方式により、電力量が制限されている場合であっても利用される可能性の高いUSB機器に必要な電源供給がされるため、USB機器を正常に動作させることが可能である。また、利用される可能性の低いUSB機器はサスペンド状態となるため消費電力を低減することも可能である。
【0126】
図13は、本発明の実施の形態1に従うUSB機器管理テーブルの削除処理を説明するフロー図である。
【0127】
図13を参照して、まず、USB機器が取り外されたかどうかを判断する(ステップS50)。具体的には、USBホストコントローラ11は、USBポートからUSB機器が取り外されたかどうかを判断する。取り外されていない場合には、ステップS50の状態を維持する。
【0128】
ステップS50において、USB機器が取り外されたと判断した場合(ステップS50においてYES)には、USB機器管理テーブルを変更する(ステップS52)。具体的には、USBホストコントローラ11は、USBポートにUSB機器が取り外されたと判断した場合には、CPU1に通知する。CPU1は、USBホストコントローラ11からの通知に従って、HDD4に格納されているUSB機器管理テーブルにアクセスして、当該USB機器管理テーブルの対応するUSB機器の欄を削除する。
【0129】
そして、終了する(エンド)。
当該USB機器管理テーブルにおける削除処理によりUSB機器管理テーブルの内容が変更されるため図10のフローに従って再び、優先順位に従って電源供給するUSB機器の選択が実行される。したがって、USBポートに接続されるUSB機器の個数が変化した場合であっても、その変化した状態に従って再度、優先順位が設定されて、利用される可能性の高いUSB機器に必要な電源供給が実行される。
【0130】
なお、USB機器の機能として、リモートウェイクアップの機能を有するUSB機器がUSBポートに装着された場合であっても、当該USB機器に優先的に電源供給されるわけではなく、USB機器のタイプに応じて優先順位が設定され、それによって電源供給されるものとする。すなわち、リモートウェイクアップ機能を有するUSB機器であっても、優先順位が低い場合には、電源供給されずに、サスペンド状態に設定される。
【0131】
なお、コンピュータ(CPU)を機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0132】
なお、プログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0133】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0134】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0135】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0136】
1 CPU、2 プリンタ、3 スキャナ、5 ROM、6 RAM、7 NVRAM、8 操作パネル制御部、9 操作パネル、10 通信制御部、11 USBホストコントローラ、12 I/F電力制御部、18 給紙部、20 USBハブユニット、26 トレイ、27 フィーダ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の各部に対する電源供給を制御するための電力制御部と、
USB機器との接続が可能な複数のUSBポートと、
前記複数のUSBポートのうちの少なくとも1つに接続されたUSB機器を制御するためのUSB制御部と、
前記画像形成装置の各部に対する指示を入力する操作パネルと、
前記画像形成装置の全体を制御するメイン制御部とを備え、
前記メイン制御部は、前記複数のUSBポートのうちの少なくとも1つにUSB機器が接続された場合には、接続されたUSB機器の種別を判断するとともに、前記複数のUSBポートに複数のUSB機器が接続された場合には、前記操作パネルの状態に基づいて前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を設定し、
前記電力制御部は、前記複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器に対して前記メイン制御部により設定されたUSB機器の優先度に従って電源供給を実行する、画像形成装置。
【請求項2】
前記電力制御部は、前記複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器のうち、前記メイン制御部により設定されたUSB機器の優先度に従ってUSB機器のそれぞれの電力量に基づく利用可能なUSB機器を選択して、選択したUSB機器に必要な電源供給を行い、利用が許可されないUSB機器には、サスペンド状態に必要な電源供給を実行する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記電力制御部は、前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器に対して優先度の高い順に電源供給を実行する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記メイン制御部は、前記操作パネルの状態の変化に応じて、前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を再設定する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記メイン制御部は、前記複数のUSBポートの少なくとも1つに新たなUSB機器が接続された場合には、新たに接続されたUSB機器の種別を判断し、前記操作パネルの状態に基づいて前記新たなUSB機器を含む前記複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を再設定する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記新たなUSB機器は、リモートウェイクアップ機能を有し、
前記電力制御部は、前記複数のUSBポートに電源供給が可能な電力量の範囲内において、前記複数のUSBポートに接続された前記新たなUSB機器を含む前記複数のUSB機器のうち、前記メイン制御部により再設定されたUSB機器の優先度に従ってUSB機器のそれぞれの電力量に基づく利用可能なUSB機器を選択して、選択したUSB機器に必要な電源供給を行い、前記新たなUSB機器が利用が許可されないUSB機器である場合には、サスペンド状態となるよう必要な電源供給を実行する、請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記メイン制御部は、前記複数のUSBポートのうちの少なくとも1つからUSB機器が取り外された場合には、取り外されたUSB機器の種別を判断し、前記操作パネルの状態に基づいて取り外されたUSB機器を除く前記複数のUSBポートに接続された複数のUSB機器のうち種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度を再設定する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記複数のUSBポートのうちの少なくとも1つにUSB認証装置が接続され、
前記メイン制御部は、
前記操作パネルの状態としてログイン前であるか否かを判断し、
前記操作パネルの状態として前記ログイン前であると判断した場合には、前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器の種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度に関し、前記USB認証装置の優先度を高くし、
前記操作パネルの状態として前記ログイン後であると判断した場合には、前記複数のUSBポートに接続された前記複数のUSB機器の種別に応じた利用の可能性を指し示すUSB機器の優先度に関し、前記USB認証装置の優先度を低く設定する、請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−171220(P2012−171220A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35707(P2011−35707)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】