説明

画像形成装置

【課題】電子写真方式の画像形成装置においては、特に現像剤に含まれる外添剤が、静電潜像を形成する像担持体に付着して画像不良を起こしてしまうという問題があった。
【解決手段】
表面に静電潜像を担持する感光体ドラム31と、感光体ドラム31の表面に形成された現像剤像を、記録媒体に転写する転写ローラ12と、第1の押圧力とこの第1の押圧力より大きい第2の押圧力とで、転写ローラ12を感光体ドラム31に押圧する押圧手段(21,22,28)と、装置全体の動作を制御する制御手段(103〜111)とを備え、制御手段は、押圧手段が、画像形成時には第1の押圧力で、転写ローラ12を押圧し、クリーニング時には第2の押圧力で転写ローラ12を押圧するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に電子写真方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真プリンタにおいては、像担持体に形成された静電潜像を少なくとも着色剤を含む現像剤で現像し、その現像剤現像を転写部材により記録用紙に転写し、記録用紙上に現像剤画像を形成していた。そして転写部材と前記像担持体の間の圧力を一定にしていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−172148号公報(第3頁、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特に現像剤に含まれる外添剤が、静電潜像を形成する像担持体に付着して画像不良を起こしてしまうという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による画像形成装置は、画像形成状態と静電潜像担持体をクリーニングするクリーニング状態とを取り得る画像形成装置において、
表面に静電潜像を担持する前記静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面に形成された現像剤像を、記録媒体に転写する転写部材と、第1の押圧力と該第1の押圧力より大きい第2の押圧力とで、前記転写部材を前記静電潜像担持体の前記表面に押圧する押圧手段と、装置全体の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記押圧手段が、前記画像形成時には前記第1の押圧力で前記転写部材を押圧し、前記クリーニング時には前記第2の押圧力で前記転写部材を押圧するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、静電潜像担持体に付着或いは固着した現像剤や外添剤を、強く圧接した転写部材によって掻き取ることができ、最終的に回収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略構成図である。
【図2】露光装置と共に、現像装置の構成を模式的に示す概略構成図である。
【図3】感光体ドラム、転写ローラ、及び転写ローラの加圧機構を、記録用紙を排出する側から見た概略構成図である。
【図4】(a)はカムが第1のポジションにある状態を示し、(b)はカムが第2のポジションにある状態を示す動作説明図である。
【図5】実施の形態1において、画像形成装置の制御系のうち、本発明と特に係わる部分の要部構成を示した制御系ブロック図である。
【図6】本発明に基づいて行われるクリーニング処理時の各部の動作、及び印加されるバイアス電圧を説明するためのタイムチャートである。
【図7】感光体ドラムクリーニング動作を行わない画像形成装置の画像形成時の各部の動作、及び印加されるバイアス電圧を、比較例として示すタイムチャートである。
【図8】(a)は印刷用紙の白地画像に黒点が発生する、また(b)は印刷用紙の黒地画像に白点が発生する不良画像の様子を示す説明図である。
【図9】実施の形態2において、画像形成装置の制御系のうち、本発明と特に係わる部分の要部構成を示した制御系ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、本発明による実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略構成図である。
【0009】
同図において、画像形成装置1は、例えばブラック(K)で印刷可能な電子写真式プリンタとしての構成を備えている。装置内には、搬送ローラ8、9、10を有する用紙搬送路が形成されており、この用紙搬送路の最上流には、記録用紙4を収納する給紙トレイ3が配置され、最下流には印刷済みの記録用紙4を載置するスタッカ15が設けられている。
【0010】
給紙トレイ3の記録用紙4は、ホッピングローラ7によって一枚ずつ用紙搬送路に繰り出される。ホッピングローラ7の下流には、繰り出された記録用紙4を搬送する搬送ローラ8が配置され、搬送ローラ8の下流には、後述するように現像によりトナー画像が形成される静電潜像担持体としての感光体ドラム31を備えた現像装置2と、感光体ドラム31に形成されたトナー画像を記録用紙4に転写する転写部材としての転写ローラ12とが、感光体ドラム31と共に記録用紙4を挟持するように配置され、その下流にはトナー画像を記録用紙4に定着させるため、ヒートローラとバックアップローラとを備えた定着装置11が配設されている。この定着装置11によってトナー画像が定着された記録用紙4は、搬送ローラ9,10によって装置外側のスタッカ15に送られる。
【0011】
転写ローラ12は、後述するように、転写ローラシャフト12aが、転写ローラバネ21及びカム22による作用を受けて、感光体ドラム31に付勢、或いは圧接するように構成されている。
【0012】
図1中のX、Y、Zの各軸は、記録用紙4が現像装置2を通過する際の搬送方向にX軸をとり、感光体ドラム31の回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。また、後述する他の図においてX、Y、Zの各軸が示される場合、これらの軸方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図のXYZ軸は、各図の描写部分が、図1に示す画像形成装置1を構成する際の配置方向を示している。
【0013】
図2は、露光装置33と共に、現像装置2の構成を模式的に示す概略構成図である。
【0014】
同図に示すように、現像装置2には、表面に電荷を貯えることができ、露光によって表面の電荷を除去することができる感光体ドラム31が矢印方向に回転可能に配置され、この感光体ドラム31の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム31の表面に一定の圧力で接触して矢印方向に回転し、帯電電圧制御部105(図5)によって所定のバイアス電圧が印加され、電荷を供給して帯電させる帯電部材としての帯電ローラ32、帯電された感光体ドラム31の表面に、例えばLEDヘッド等の光源による光を照射して静電潜像を形成する露光装置33が配設される。更に、静電潜像が形成された感光体ドラム31の表面に、現像剤としての帯電したトナー37を付着させて現像し、トナー画像を形成する現像部30が配置されている。
【0015】
現像部30は、未使用のトナー37を収容し、その下部には長手方向に形成された長孔形状の下部トナー供給口40aからトナー37を供給するトナーカートリッジ40、トナーカートリッジ40から供給されたトナー貯蔵室内のトナー残量を検出するトナーセンサ38、感光体ドラム31に接触して配置される現像部材としての現像ローラ34、現像ローラ34にトナー37を供給するトナー供給ローラ35、現像ローラ34上のトナー37を均一に薄層化する層形成ブレード39、トナー37の漏洩を防止するフィルム36を有し、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像に現像ローラ34上のトナー37を付着させて顕像化、即ち現像し、トナー画像を形成する。また、後述する現像電圧制御部106(図5)により、現像ローラ34、トナー供給ロ−ラ35、及び層形成ブレード39に、それぞれ所定のバイアス電圧を印加するように構成されている。
【0016】
現像ローラ34とトナー供給ローラ35とは、一定の圧力で当接するように、互いに平行に配置され、それぞれ同図に示される矢印の方向(同方向)に回転し、現像電圧制御部106(図5)によって供給されるバイアス電圧によりトナー供給ローラ35から現像ローラ34にトナー37を供給する。層形成ブレード39と現像ローラ34とは、同図に示すように、例えば層形成ブレード39の折り曲げ部分が現像ローラ34の周面に一定の圧力で接触するように、互いに平行に配置される。現像バイアス電圧が付与された現像ローラ34は、感光体ドラム31に一定の圧力で接触し、露光装置33によって作られた静電潜像を、層形成ブレード39よって薄層化されたトナー37によって現像する。
【0017】
ここでトナー37及び現像装置2の各構成について更に説明する。
【0018】
トナー37としては特に限定するものではないが、ここでは乳化重合法により作成された、平均粒径6.5〜7.5μm、平均円形度0.97の負帯電性のブラックトナーを用いた。円形度は、下記(1)式に基づき、シスメックス株式会社製「フロー式粒子像分析装置FPIA−2100」を用いて測定した。
円形度=L1/L2・・・(1)
ここで、L1は、粒子投影像の面積と同じ面積を有する円の周囲長であり、L2は、粒子投影像の周囲長である。この円形度が1.00であれば真球であり、円形度が1.00より小さくなるにつれて粒子形状は不定形になる。
【0019】
帯電ローラ32は、シャフトの回りがエピクロルヒドリンゴムで形成され、表面はイソシアネート処理が施され、外径φl2.0mmに形成されている。表面粗さは、JISBO601−1994による接触式10点平均粗さでRz=7〜12μmとなっている。感光体ドラム31に対し、全体で1000gf(片側500gf)の押圧力で接している。
【0020】
現像ローラ34は、SUS製の現像ローラシャフト34aの上に、ポリエーテル系ウレタンによって形成された弾性層を有し、所望の外径値(ここでは出来上がり外径が、端部から5mmの位置で左右ともφ15.9mm、中央部でφ15.92mm)にするためゴム層表面を粗研磨、フィニッシャ一研磨等を行った。ここで、ローラ外径は、ミツトヨLSM−6100レーザを用い、ローラ回転速度35rpmで2回転の間に32回測定しその平均を取った。更にトナー37に帯電性を付与するためのコーティング(例えば、イソシアネート処理、ポリエーテル系ウレタンコート等)を施した。
【0021】
また、抵抗値調整及び強度を出すため、カーボンブラック(例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラックなど)を添加した。現像ローラ34の抵抗(R)は、幅2.0mm、直径6.0mmのSUS材のボールベアリングを20gfの力で接触させて測定し、このとき抵抗(R)は、シャフトとの間で100Vを印加したとき、電圧(V)と電流(I)の比(R=V/I)として1M〜100MΩとなっている。ローラ硬度は、JIS K6252による加重9.8Nで77度である。表面粗さは、JIS BO601−1994による接触式10点平均粗さでRz=2〜6μmである。また、感光体ドラム31に対して約0.1mm押し込まれて配置され、このときの荷重としては全体で1000gf(片側500gf)の押圧力で接している。
【0022】
トナー供給ローラ35は、SUS製の供給ローラシャフト35aの上に、半導電性発泡シリコンゴムを形成し、所定の外径(例えばφ15.5mm)になるように研磨されている。コンパウンドは、ジメチルシリコン生ゴム、メチルフェニルシリコン生ゴム等の各種生ゴムに、補強性シリカ充填剤、加硫硬化に必要な加硫剤及び発泡剤を添加してなる。発泡剤としては、重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤、ADCA等の有機発泡剤が用いられる。
【0023】
トナー供給ローラ35の外径測定方法は、上記した現像ローラ34の場合と同様である。また、そのスポンジは独泡であり、ローラとしての硬度は、Asker Fで50〜65°となっている。スポンジのセル径は、断面をCCDで観察し測定する方法で、表面近くで300〜500μmである。また、外径φ15.5mmのとき、静止状態で、現像ローラ34に対して1.0mm押し込まれて配置され、現像ローラ34の場合と同様な方法で測定したローラ抵抗は、300Vを印加したとき1M〜100MΩである。
【0024】
感光体ドラム31は、負帯電性の有機感光体(OPC)であり、外径がφ30mmのアルミ素管の上に電荷発生層、電荷輸送層からなる感光層が形成されている。感光層は厚さ18μmとなっている。感光体ドラム31の表面の線速度は、約114mm/sであり、A4縦送り20ppm相当である。
【0025】
尚、感光体ドラムギア51(図3)は、ドラム駆動モータ25(図5)に接続して駆動力を受ける。現像ローラ34は、ギア伝達により、感光体ドラム31に対してその表面で約1.26倍の線速度でつれ回り方向に回転し、トナー供給ローラ35は、ギア伝達により、現像ローラ34に対して0.68倍の速度でカウンター方向に回転する。
【0026】
図3は、感光体ドラム31、転写ローラ12、及び転写ローラ12の加圧機構を、記録用紙4を排出する側から見た概略構成図であり、図4(a)、図4(b)は、その動作説明に供する動作説明図である。
【0027】
転写ローラ12は、SUS製の転写ローラシャフト12a上に、弾性体の半導電性発泡EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)による弾性層が形成され、外径φ16.4mmに研磨されている。そのゴム部の長さは216mmであり、発泡スポンジは独泡でセル直径200〜400μmとなっている。ローラ硬度は、JIS K6252による加重9.8Nで軸方向に3箇所測定し、その平均で38度である。上記した現像ローラ34の場合と同様な方法で測定したローラ抵抗は、50M〜100MΩである。
【0028】
また転写ローラ12は、その転写ローラシャフト12aが、ガイド部材18(図4に、ガイド溝の一部形状のみ点線で示す)によりガイドされて、感光体ドラム23に対して接近或いは離反する方向に僅かに移動可能に保持されている。
【0029】
一対の転写ローラバネ21は、装置本体と転写ローラシャフト間に圧縮した状態で架けられ、画像形成動作時に、転写ローラシャフト12aの両側を、全体1000gf(片側500gf)で押圧することにより、転写ローラ12を感光体ドラム31に押圧するように配置され、一対のカム22は、カムモータ28により、図4(a)に示すように、画像形成動作時に選択される第1のポジションと、図4(b)に示すように、後述するクリーニング動作時に選択される第2のポジションとで、転写ローラシャフト12aの両側に作用できるように構成されている。
【0030】
カム22が図4(a)の第1のポジションにあるとき、転写ローラ12は、一対の転写ローラバネ21の付勢力に支配されて、全体1000gf(片側500gf)の付勢力(第1の設定圧力)で感光体ドラム31に付勢され、カム22が図4(b)の第2のポジションにあるとき、転写ローラ12は、更に一対のカム22の押圧力を受けて感光体ドラム31に近接し、全体3000gf(片側1500gf)の押圧力(第2の設定圧力)で感光体ドラム31に圧接される。尚、カム22、転写ローラバネ21、及びカムモータ28が押圧手段に相当する。
【0031】
本実施の形態では、転写ローラ12は、その転写ローラギア52が、駆動力伝達系を介して感光体ドラムギア51と同じドラム駆動モータ25(図5)に接続して駆動力を受け、感光体ドラム31に対して、その表面で約1.03倍の線速度でつれ回り方向(図1に示す矢印方向)に動作する。
【0032】
図5は、画像形成装置1の制御系のうち、本発明と特に係わる部分の要部構成を示した制御系ブロック図である。
【0033】
同図において、インタフェース部101は、外部コンピュータとの物理的階層のインタフェースを担う部分である。コマンド/画像処理部102は、インタフェース部101のデータを送受信し、インタフェース部101より得られた印刷情報を処理する印刷設定処理部を有している。更にコマンド/画像処理部102は、外部コンピュータ側からのコマンド及び画像データを解釈、或いはビットマップに展開し、露光制御部103へ画像データを出力する。露光制御部103は、コマンド/画像処理部102からのビットマップに展開された画像データを、露光装置33のインタフェースに合わせてデータを加工し、露光装置33に送信する。尚、露光装置の詳細な説明は省略する。
【0034】
帯電電圧制御部105は、装置全体を制御する印刷制御部104の指示により現像装置2(図2)内の帯電ローラ32にバイアス電圧を印加して感光体ドラム31の表面を帯電させるための制御を行う。現像電圧制御部106は、感光体ドラム31(図2)の表面に露光装置33により生成された静電潜像にトナー37を付着させるため、現像装置2内の現像ローラ34、トナー供給ローラ35及び層形成ブレード39に対しバイアス電圧を印加するための制御を行う。転写電圧制御部107は、感光体ドラム31(図1)の表面に生成されたトナー画像を記録用紙4に転写するため、印刷制御部104の指示を受けて転写ローラ12(図1)に対しバイアス電圧を印加するための制御を行う。
【0035】
画像形成駆動制御部108は、印刷制御部104の指示を受けて現像装置2(図2)内に備えられた、感光体ドラム31、帯電ローラ32、現像ローラ34、及びトナー供給ローラ35と、転写ローラ12を駆動するドラム駆動モータ25を制御し、搬送モータ制御部109は、印刷制御部104の指示により搬送ローラ8,9,10を駆動するための搬送モータ26を制御し、ホッピングモータ制御部110は、印刷制御部104の指示によりホッピングローラ7を駆動するためのホッピングモータ27を制御する。
【0036】
カム制御部111は、印刷制御部104の指示を受けてカム22が第1と第2のポジションを択一的に選択するように駆動するカムモータ28を制御する。
尚、印刷制御部104、露光制御部103、帯電電圧制御部105、現像電圧制御部106、転写電圧制御部107、画像形成駆動制御部108、搬送モータ制御部109、ホッピングモータ制御部110、及びカム制御部111が制御手段に相当する。
【0037】
以上の構成において、先ず画像形成時の動作について、図1、図2を参照しながら説明する。
【0038】
印刷開始よって、ホッピングローラ7によって給紙トレイ3から繰り出された記録用紙4は、搬送ローラ8により搬送経路に沿って搬送され、その先端部が現像装置2に至る。一方現像装置2では、この間に後述するように感光体ドラム31の表面にトナー画像が形成され、記録用紙4が感光体ドラム31と転写ローラ12とに挟持されて搬送される間にトナー画像が記録用紙4の記録面上に転写される。このとき、転写ローラ12には転写電圧制御部107(図5)によって所定のバイアス電圧、例えば+2400Vのプラス電圧が印加される。
【0039】
トナー画像が転写された記録用紙4は、更に下流に搬送されて定着装置11に達する。定着装置11は、上下に接触させて並設されたヒートローラとバックアップローラとを備え、これらのローラ間に形成されるニップ部にて加えられる熱及び圧力によって記録用紙4上のトナー画像を定着させる。トナー画像が定着して定着装置11から送出された印刷済み記録用紙4は、搬送ローラ9,10によって装置外側のスタッカ15に排出される。
【0040】
現像装置2では、記録用紙4が搬送されるのに同期して感光体ドラム31が回転を開始し、これに伴って、現像ローラ34、トナー供給ローラ35がギアを介して、また帯電ローラ32が接触による連れ回りにより、それぞれ回転を開始する。これと同時に、帯電ローラ32には−1150Vのバイアス電圧が、現像ローラ34には−200Vのバイアス電圧が、そして供給ローラ35及び層形成ブレード39には−300Vのバイアス電圧がそれぞれ印加される。但し、求められる印字濃度に応じてこれらの電圧値は調整される。
【0041】
そして露光装置33は、上位装置より画像形成装置1が受信する印刷データに基づいて、感光体ドラム31の帯電された表面を、例えばLEDにより露光して静電潜像を形成し、現像部30の現像ローラ34が、表面に形成された薄層化されたトナーを静電潜像に付着させて現像し、上記したトナー画像を形成する。
【0042】
図6は、本発明に基づいて行われるクリーニング処理時の各部の動作、及び印加されるバイアス電圧を説明するためのタイムチャートであり、同タイムチャートを参照しながらクリーニング処理について説明する。
【0043】
時刻t0で画像形成動作(印刷)が開始すると、前記したようにホッピングローラ7が回転して給紙トレイ3から記録用紙4を繰り出し、これに同期して、搬送ローラ8,9,10が回転開始して搬送路の記録用紙4の搬送を開始し、現像装置2の感光体ドラム31が回転駆動され、これに伴って転写ローラ12、帯電ローラ32、現像ローラ34、トナー供給ローラ35が回転を開始し、同時に、帯電ローラ32には−1150Vのマイナス電圧が、現像ローラ34には−200Vのマイナス電圧が、トナー供給ローラ及び層形成ブレード39には−300Vのマイナス電圧が、そして転写ローラ12には+2400Vのプラス電圧がそれぞれ印加される。またカム22は、このとき第1のポジションにあって、転写ローラ12が、一対の転写ローラバネ21により全体1000gf(片側500gf)の付勢力(第1の設定圧力)で感光体ドラム31に付勢されている。
【0044】
以上の各設定の下に、前記した画像形成処理が実行され、時刻t1で画像形成動作(印刷)を終了し、続く時刻t2において後述する感光体ドラムクリーニング動作を開始する。
【0045】
この感光体ドラムクリーニング動作によってクリーニングの対象となるのは、正規帯電トナー、逆帯電トナー、トナー37から離脱した外添剤がある。ここで、正規帯電トナーとは負(−)帯電のトナーであり、逆帯電トナーとは正(+)帯電のトナーであり、外添剤とは、現像ローラ34と感光体ドラム31の摩擦でトナー37から離脱したトナーの成分であり、主にシリカである。このシリカは負帯電性が強く、一般に負(−)に帯電している。
【0046】
時刻t2で感光体ドラムクリーニング動作が開始すると、記録用紙4を搬送する搬送ローラ8,9,10が停止し、先ず逆帯電(+)トナーの回収を開始する。この時、現像ローラ34、トナー供給ローラ35、及び層形成ブレード39にはトナー帯電と同極性のバイアス、例えば−200V、−300V、及び−300Vがそれぞれ印加され、転写ローラ12及び帯電ローラ32にはトナー帯電と逆極性のバイアス電圧、例えば+2400V及び+1100Vがそれぞれ印加される。更に、カム22を第1ポジションから第2ポジションとして、印刷時より更に強い力、即ち全体3000gf(片側1500gf)の押圧力(第2の設定圧力)で、現像ローラ34を感光体ドラム31に圧接する。
【0047】
この状態のまま、感光体ドラム31、帯電ローラ32、転写ローラ12、現像ローラ34、トナー供給ローラ35を回転する。これにより、転写ローラ12及び帯電ローラ32から逆帯電(+)トナーが吐き出されて感光体ドラム31の表面に付着し、更に感光体ドラム31が回転することで現像ローラ34に到達する。帯電ローラ32には印刷時とは逆極性の+1100Vが印加されているため、このときの感光体ドラム31の表面電位は約+500Vとなっており、感光体ドラム31の表面に付着した逆帯電(+)トナーは、バイアス差により現像ローラ34、更にはトナー供給ローラ35に回収される。
【0048】
時刻t3では、逆帯電(+)トナーの回収を終了すると同時に正規帯電(−)トナー及びシリカの回収を開始する。
【0049】
このため、時刻t3では、現像ローラ34、トナー供給ローラ35、及び層形成ブレード39にはトナー帯電と逆極性のバイアス、例えば+200V、+300V、及び+300Vがそれぞれ印加され、転写ローラ12及び帯電ローラ32にはトナー帯電と同極性のバイアス電圧、例えば−900V及び−1150Vがそれぞれ印加される。カム22は、第2ポジションのままとする。
【0050】
この状態のまま、感光体ドラム31、帯電ローラ32、転写ローラ12、現像ローラ34、トナー供給ローラ35を回転する。これにより、転写ローラ12及び帯電ローラ32から正規帯電(−)トナー及びシリカが吐き出され感光体ドラム31の表面に付着し、更に感光体ドラム31が回転することで現像ローラ34に到達する。帯電ローラ32には印刷時の−1150Vが印加されているため、このときの感光体ドラム31の表面電位は約−550Vとなっており、感光体ドラム31の表面に付着した正規帯電(−)トナー及びシリカは、バイアス差により現像ローラ34、更にはトナー供給ローラ35に回収される。
【0051】
時刻t4では、トナー及びシリカの回収を終了する。このため、時刻t4では、カム22を第1のポジションに戻し、転写ローラ12、現像ローラ34、トナー供給ローラ35、及び層形成ブレード39に印加されているバイアス電圧を印刷時の状態に戻す。
【0052】
その後、この状態のまま、感光体ドラム31、帯電ローラ32、転写ローラ12、現像ローラ34、トナー供給ローラ35を回転し、時刻t5で、これらの回転駆動を停止すると共に、現像ローラ34、トナー供給ローラ35、層形成ブレード39、帯電ローラ32、及び転写ローラ12へのバイアス電圧を0Vとして感光体ドラムクリーニング動作を終了する。
【0053】
時刻t4〜時刻t5において、カム22及び各部への印加されるバイアス電圧を印刷時の状態として回転動作させたのは、カム22を第2のポジションとした圧接下で感光体ドラム31のクリーニングを行うと、その後、転写ローラバイアスによる帯電で、感光体ドラム31の電位にバラツキが出る可能性があり、このバラツキを防止するためである。尚、このバラツキがあると、その後の印刷において画像ムラが発生することが知られている。また、時刻t2〜時刻t3、時刻t3〜時刻t4、及び時刻t4〜時刻t5の各時間は、長く取ってもかまわないが、少なくとも感光体ドラム31が1回転する時間以上に設定する必要がある。
【0054】
図7は、感光体ドラムクリーニング動作を行わない画像形成装置の画像形成時の各部の動作、及び印加されるバイアス電圧を、比較例として示すタイムチャートである。この場合、図6に示すタイムチャートにおいて、時刻t1の画像形成終了時に時刻t5のクリーニング終了の行うのに等しい。
【0055】
即ち、時刻t10で画像形成動作(印刷)が開始すると、前記したようにホッピングローラ7が回転して給紙トレイ3から記録用紙4を繰り出し、これに同期して、搬送ローラ8,9,10が回転開始して搬送路の記録用紙4の搬送を開始し、現像装置2の感光体ドラム31が回転駆動され、これに伴って転写ローラ12、帯電ローラ32、現像ローラ34、トナー供給ローラ35が回転を開始し、同時に、帯電ローラ32には−1150Vのマイナス電圧が、現像ローラ34には−200Vのマイナス電圧が、トナー供給ローラ及び層形成ブレード39には−300Vのマイナス電圧が、そして転写ローラ12には+2400Vのプラス電圧がそれぞれ印加される。またカム22は、転写ローラ12が、一対の転写ローラバネ21により全体1000gf(片側500gf)の付勢力(第1の設定圧力)で感光体ドラム31に付勢されている。
【0056】
以上の各設定の下に、前記した画像形成処理が実行され、時刻t11で、感光体ドラム31、転写ローラ12、現像ローラ34、トナー供給ローラ35、及び搬送ローラ7,8,9の回転駆動を停止すると共に、現像ローラ34、トナー供給ローラ35、層形成ブレード39、帯電ローラ32、及び転写ローラ12への印加バイアス電圧を0Vとして画像形成動作(印刷)を終了する。
【0057】
次に、上記した図6のタイムチャートに基づいて感光体ドラムクリーニング動作を行う、例えば画像形成装置1と同構成の試験装置を用いて行なった印刷試験(実施例1)とその印刷評価結果について説明する。
【0058】
試験環境は、不良が発生し易い低温低湿(気温10℃、湿度20%RH)とした。
Xerox4200 Letterサイズ(201b)でIS0/IEC 19752に基づき1度に3ページずつ(20秒ごとに3ページ)印刷を行ない、1日に300枚、合計2,100ページ印刷を行った。即ち、300枚印刷した後、同じく低温低湿環境において、一晩(12時間)放置後、白紙1枚と黒ベタ1枚を印刷して画像を評価する試験を7日にわたって繰り返した。一晩放置するのは、これによりトナーから遊離した外添剤が冷やされて感光体ドラム31に固着し、画像不良が発生し易くなるためである。
【0059】
比較例として、同じ条件で、上記した図7のタイムチャートに基づいて感光体ドラムクリーニング動作を行なわない画像形成装置を使用して同様の印刷試験(比較例)を行った。
【0060】
表1は、上記感光体ドラムクリーニング動作を行った実施例1と、行わない比較例の試験結果を示す表である。
【0061】
【表1】

【0062】
尚、白地に黒点、又は黒地に白点が目視で確認できるものをNG(×)とした。
その不良画像の例を図8に示す。同図(a)に示すように、白地画像に黒点が発生するのは、感光体ドラム31に付着した物質、主に外添剤に現像ローラ34上のトナーが力学的に引っかかるためと考えられる。同図(b)に示すように、黒地画像に白点が発生するのは、感光体ドラム31に付着した主に外添剤が、負帯電性が強く、露光によってもドラム電位が高いまま保たれ、トナーが現像されないためと考えられる。また、どちらの帯電特性においても、一度付着が起きるとそれを起点として、付着が成長すると目視確認できるサイズになったり、線状に成長したりする。
【0063】
表1から明らかなように、実施例1の印刷試験の場合、比較例1の印刷試験の場合に比べて現像装置の寿命を延ばし、少なくとも1800枚を正常に印刷することができた。比較例の場合、正常印刷できたのは300枚程度である。
【0064】
上記した試験結果を踏まえて、図6のタイムチャートにおける時刻t2以降の感光体ドラムクリーニングについて考察する。本実施の形態における画像形成装置1では、トナー(現像剤)やシリカ(外添剤)は、現像ローラ34、転写ローラ12、及び帯電ローラ32により加圧され、感光体ドラム31に、主に鏡像力+ファンデルワールス力により付着する。転写ローラ12は、発泡ゴムで形成されているため、圧力を増加させることで生じる無数の毛羽立ちが、感光体ドラム31上のこのような付着物を掻き取って一時的に発泡セル内に取り込む。そして、時刻t3で印加される逆バイアス電圧により吐き出し、最終的に現像ローラ34に戻すことが出来る。このため、実施例1の印刷試験では、外添剤の影響を抑制できたと思われる。
【0065】
また時刻t2において逆帯電(+)トナーの回収を開始し、その後の時刻t3で正規帯電(−)トナーの回収を行うのは、逆帯電トナーが、回収動作による感光体ドラム31や各ローラとの摩擦により正規帯電に変わることがあるためである。このような帯電トナーは、逆帯電トナー回収時には回収できないが、その後の正規帯電トナーの回収時に回収することができる。
【0066】
尚、本実施の形態では、転写ローラ12の駆動源と感光体ドラム31の駆動源を、同一の駆動モータとして説明したが、これに限定されるものではなく、別々の駆動モータによって回転駆動するように構成してもよい。
更に、本実施の形態では、記録用紙1枚毎に感光体ドラムクリーニングを行うように説明したが、これに限定されるものではなく、所定枚数の印刷毎に感光体ドラムクリーニングを行うように構成してもよいなど、種々の態様を取り得るものである。
【0067】
以上のように、本実施の形態の画像形成装置によれば、転写ローラを感光体ドラムに高圧力で押し付けて空回しすることにより、感光体ドラムに付着する外添剤やトナーが掻き取られて最終的に回収されるため、これの付着物に起因する印刷の品位低下を防止することができる。
【0068】
実施の形態2.
本実施の形態の画像形成装置が前記した実施の形態1の画像形成装置1と異なる点は、感光体ドラムクリーニング動作、例えば図6に示す時刻t2から時刻t4の間において、カム22を図4(b)に示す第2のポジションにしたとき、感光体ドラム31に対する転写ローラ12の表面での線速度を約1.3倍(その他の時は1.03倍)にした点である。このため、本実施の形態では、図9に示すように画像形成駆動制御部108が、感光体ドラム31を駆動するドラム駆動モータ25と、転写ロータ12を駆動する転写ローラモータを個別に回転制御するように構成されている。
【0069】
本実施の形態画像形成装置のその他の構成は、前記した実施の形態1の画像形成装置1と同じであるため、異なる点を重点的に説明し、共通する部分の説明は省略する。
【0070】
図6のタイムチャートに基づいて感光体ドラムクリーニング動作を行う、上記した本実施の形態による画像形成装置と同構成の試験装置を用いて行なった印刷試験(実施例2)とその印刷評価結果について説明する。
【0071】
試験環境等の試験条件は前記した実施の形態1の場合と同様として、合計3,000ページの印刷をおこなった。即ち、一日に300枚印刷した後、低温低湿環境において、一晩(12時間)放置後、白紙1枚と黒ベタ1枚を印刷して画像を評価する試験を10日にわたって繰り返した。
【0072】
比較例として、同じ条件で、上記した図7のタイムチャートに基づいて感光体ドラムクリーニング動作を行なわない画像形成装置を使用して同様の印刷試験(比較例)を行った。
【0073】
表2は、上記感光体ドラムクリーニング動作を行った実施例2と、行わない比較例の試験結果を示す表である。
【0074】
【表2】

【0075】
表2から明らかなように、実施例2の印刷試験の場合、比較例1の印刷試験の場合に比べて現像装置の寿命を延ばし、少なくとも2700枚を正常に印刷することができた。比較例の場合、正常印刷できたのは300枚程度である。
【0076】
上記した試験結果によれば、実施例2の印刷試験の場合、感光体ドラムクリーニング時の、感光体ドラム31と転写ローラ12の周速差が、実施例1の印刷試験の場合より大きくなったため、特にファンデルワールス力により感光体ドラム31に付着したトナー(現像剤)やシリカ(外添剤)を掻き取る能力が促進され、実施例1に比べて正常に印刷できる印刷枚数が増えたものと思われる。
【0077】
尚、本実施の形態では、転写ローラ12の駆動源と感光体ドラム31の駆動源を、別々の駆動モータで構成し、適宜回転制御するように説明したが、これに限定されるものではなく、転写ローラ12の駆動源と感光体ドラム31の駆動源を、同一の駆動モータとし、感光体ドラムクリーニング時には、転写ローラ12への回転伝達経路のギア比を変えて、その線速度を2段階に切替える構成してもよい。
【0078】
以上のように、本実施の形態の画像形成装置によれば、感光体ドラムクリーニング時の転写ローラの周速を上げることによって、感光体ドラムを有する現像装置の寿命を更に延長することが出来る。
【0079】
また、前記した各実施の形態では、クリーナレスの現像方式で説明したが、感光体ドラムの現像剤を掻き落とすクリーニングブレード、或いはバイアスによって回収するクリーニングローラ等を併用しても良いなど、種々の態様を取りえるものである。
【産業上の利用可能性】
【0080】
前記した実施の形態では、画像形成装置をモノクロの直接印刷方式について説明したが、本発明は、中間転写方式の画像形成装置、複数の現像装置を備えたカラーの画像形成装置にも適用可能である。また、マルチファンクションプリンタ、ファックス及び複写機等、電子写真方式により印字・印刷を行うものなら何にでも適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
1 画像形成装置、 2 現像装置、 3 給紙トレイ、 4 記録用紙、 7 ホッピングローラ、 8 搬送ローラ、 9 搬送ローラ、 10 搬送ローラ、 11 定着装置、 12 転写ローラ、 12a 転写ローラシャフト、 13 露光装置、 15 スタッカ、 18 ガイド部材、 21 転写ローラバネ、 22 カム、 23 駆動部、 25 ドラム駆動モータ、 26 搬送モータ、 27 ホッピングモータ、 28 カムモータ、 29 転写ローラモータ、 30 現像部、 31 感光体ドラム、 32 帯電ローラ、 33 露光装置、 34 現像ローラ、 34a 現像ローラシャフト、 35 トナー供給ローラ、 35a 供給ローラシャフト、 36 フィルム、 37 トナー、 38 トナーセンサ、 39 層形成ブレード、 40 トナーカートリッジ、 40a 下部トナー供給口、 51 感光体ドラムギア、 52 転写ローラギア、 101 インタフェース部、 102 コマンド/画像処理部、 103 露光制御部、 104 印刷制御部、 105 帯電電圧制御部、 106 現像電圧制御部、 107 転写電圧制御部、 108 画像形成駆動制御部、 109 搬送モータ制御部、 110 ホッピングモータ制御部、 111 カム制御部。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成状態と静電潜像担持体をクリーニングするクリーニング状態とを取り得る画像形成装置において、
表面に静電潜像を担持する前記静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体の表面に形成された現像剤像を、記録媒体に転写する転写部材と、
第1の押圧力と該第1の押圧力より大きい第2の押圧力とで、前記転写部材を前記静電潜像担持体の前記表面に押圧する押圧手段と、
装置全体の動作を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段は、前記押圧手段が、前記画像形成時には前記第1の押圧力で前記転写部材を押圧し、前記クリーニング時には前記第2の押圧力で前記転写部材を押圧するように制御する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記転写部材の周速度は、前記画像形成時より前記クリーニング時の方が大きいことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成状態が終了した後前記クリーニング状態とすることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記クリーニング状態が終了した後、所定時間だけ前記第1の押圧力で前記転写部材を押圧することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記静電潜像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記静電潜像を帯電した現像剤で現像する現像部材と、
を有し、
前記クリーニング時に、先ず、前記現像部材と前記転写部材とに前記画像形成時と同極性のバイアス電圧を印加し、前記帯電部材に前記画像形成時と逆極性のバイアス電圧を印加して逆帯電の現像剤を回収し、その後、前記現像部材、前記転写部材、及び前記帯電部材に印加する各バイアス電圧の極性を反転して正規帯電の現像剤を回収することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像剤は重合法によって作成された現像剤であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−97099(P2013−97099A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238598(P2011−238598)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】