説明

画像検索装置およびプログラム

【課題】画像検索装置において画像検索を行う際に生じる情報漏洩を未然に防ぐ。
【解決手段】画像検索装置20は、画像検索部20dにおいて、検索要求元からの検索要求指示に応じて、画像情報記憶部20cに記憶された画像データの中から検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する画像データを検索する。画像検索装置20は、検索対象画像データに対応する画像データが検索でき、かつ検索要求元が所定の特定要求元の場合、画像情報記憶部から取得した検索された画像データおよび/または検索された画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を検索要求元に通知し、検索対象画像データに対応する画像データが検索でき、かつ検索要求元が前記特定要求元ではない場合、検索対象画像データに対応する画像データが検索できた旨を示す検索結果を検索要求元に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された検索対象画像データの検索を行う画像検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機の普及により簡単に文書の複写物が得られるようになったが、これに伴い、機密文書等の複写も安易に行うことができるようになっているため、機密内容の外部への漏洩や不正使用の防止の必要性が高まっている。
【0003】
特許文献1には、機密文書であることを示すマークを複写機もしくは画像入力装置の内部メモリに記憶させておき、機密文書を読み取る際に、その内部に予め登録された機密書類であることを示すマークがあるかないかをチェックし、機密文書を示すマークを検出した場合には、複写や画像入力を制限することが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、コピー処理を行う際に画像読取装置が処理依頼ユーザ情報などの原稿からの画像データの読み取り処理に関する情報を認識し、認識結果と画像データとを関連づけて読み取りログとして管理することが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平7−66970号公報
【特許文献2】特開2001−320517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、画像検索を行う際に生じる情報漏洩を未然に防ぐことが可能な画像検索装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像処理装置は、読み取り要求元からの指示に応じて画像を光学的に読み取ることで得られる画像データと、前記読み取り要求元の属性情報とを関連づけて記憶する画像情報記憶部と、検索要求元からの指示に応じて、前記画像情報記憶部に記憶された画像データの中から検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する候補画像データを検索する画像検索部と、前記候補画像データが検索でき、かつ前記検索要求元が所定の特定要求元の場合、前記画像情報記憶部から取得した前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知し、前記候補画像データが検索でき、かつ前記検索要求元が前記特定要求元ではない場合、前記候補画像データが検索できた旨を示す検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る画像処理装置の1つの態様では、前記検索結果通知部は、前記検索要求元が前記特定要求元ではない場合であっても、前記候補画像データが検索でき、かつ前記候補画像データに対する読み取り要求元の属性情報が前記検索要求元の属性情報に対応する場合には、前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る画像処理装置は、読み取り要求元からの指示に応じて画像を光学的に読み取ることで得られる画像データと、前記読み取り要求元の属性情報と関連づけて記憶する画像情報記憶部と、前記画像情報記憶部に記憶された画像データの中から、検索要求元からの指示に応じて検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する候補画像データを検索する画像検索部と、前記候補画像データが検索できたか否かを示す検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部であって、前記候補画像データが検索でき、かつ前記候補画像データに対する読み取り要求元の属性情報が前記検索要求元の属性情報に対応する場合、前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検索結果を検索要求元に通知する場合に、検索要求元の属性に応じて、適切な検索結果の通知内容で通知を行うことにより、検索結果の通知に伴う新たな情報漏洩を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る画像処理システムの構成図を示す。本実施形態に係る画像処理システムでは、画像を光学的に読み取り画像データを生成する画像読取装置10と、画像読取装置10が読み取った画像データの管理を行う画像検索装置20とが、ネットワーク30を介して接続されている。画像読取装置10は、光学的に画像を読み取るスキャナ機能を持つ装置であり、具体的には、複合機、複写機、FAXなどである。また、画像検索装置20は、画像読取装置10が読み取った画像データなどを蓄積する装置であり、具体的には、サーバなどである。なお、図1では、説明を簡略化するために、画像読取装置10は1つだけ示しているが、ネットワーク30上には画像読取装置10と同一の機能をもった複数の画像読取装置が存在するものとする。
【0013】
図1において、画像読取装置10は、制御部10a、画像読取部10b、画像処理部10c、印刷部10d、通信部10eを備える。制御部10aは、画像読取装置10の各部を制御する。画像読取部10bは、画像読み取り要求元であるユーザからの指示に応じて、画像を光学的に読み取る。画像処理部10cは、画像読取部10bが読み取った画像に基づく画像データを生成し、記憶する。印刷部10dは、画像読取部10bに記憶された画像データに対して印刷処理を行う。通信部10eは、画像検索装置20との通信を行い、例えば、画像読取部10bがユーザからの指示に応じて画像の読み取りを行うことに対応して、画像データと、画像読み取り要求元の属性情報とを画像検索装置20に送信する。ここで、読み取り要求元の属性情報は、例えば、要求元のユーザ属性(ユーザ名、所属グループ、役職等)、画像の読み取りを行った画像読取装置10の装置属性(装置名、IPアドレス、ドメイン名等)、画像の読み取りを行った日時などである。
【0014】
このように構成された画像読取装置10は、画像読み取り要求元のユーザから画像読み取り指示を受けると、画像読取部10bにおいて画像の読み取りを行う。画像読取装置10は、ユーザから画像読み取り指示を受ける際に、そのユーザのユーザ属性を受け取る。ユーザ属性は、例えば、ユーザが画像読取装置10を利用する際に入力すればよい。次いで、画像読取装置10は、画像処理部10cにおいて生成された画像に基づく画像データ及びユーザ属性や装置属性を含む読み取り要求元の属性情報を、画像検索装置20に送信する。
【0015】
図1に戻り、画像検索装置20は、制御部20a、画像特徴量計算部20b、画像情報記憶部20c、画像検索部20d、通信部20eを備える。制御部20aは、画像検索装置20の各部を制御する。画像特徴量計算部20bは、画像データの画像特徴量を計算する。画像特徴量計算部20bは、周知の計算手法に基づいて画像特徴量を計算すればよい。例えば、画像特徴量計算部20bは、画像データを複数の画像ブロックに分割して、画像ブロックごとに画素値の平均値を算出し、算出した各画像ブロックの画素値に基づいて画像全体の色分布のヒストグラムを生成し、そのヒストグラムを画像特徴量として求める。または、画像特徴量計算部20bは、画像データを複数の画像ブロックに分割して、画像ブロックごとに輝度の変化方向を表す輝度勾配ベクトルを求め、輝度勾配ベクトルの方向を離散化し、離散化された各方向に対応するベクトルのノルムを全画素について加算していくことによって、画像全体での輝度勾配方向の離散化された強度分布を算出し、その強度分布を画像特徴量として求める。
【0016】
画像情報記憶部20cは、画像読取装置10から送信された画像データ100と、画像データに対応する読み取り要求元の属性情報102と、画像データの画像特徴量104と、を、関連づけて記憶する。
【0017】
画像検索部20dは、検索対象画像データに類似する画像データを画像情報記憶部20cに記憶された願画像データ群の中から検索する。より具体的には、画像検索部20dは、画像特徴量計算部20bで求めた検索対象画像データの画像特徴量と、画像情報記憶部20cに記憶された各画像データに対応する各画像特徴量との類似度をそれぞれ計算し、所定の閾値以上の類似度をもつ画像データを、検索対象画像データに類似する画像データとして検索する。類似度は、例えば、画像特徴量が、色分布のヒストグラムで表される場合、検索対象画像データの色分布のヒストグラムを構成する各ブロックと画像データの色分布のヒストグラムを構成する各ブロックとの差分をそれぞれ求めて、各差分の2乗和などを尺度として類似度を求める。
【0018】
通信部20eは、画像読取装置10と通信を行い、例えば、検索対象画像データに対する検索結果を検索要求元に通知する。
【0019】
このように構成された画像検索装置20は、画像データ及び読み取り要求元の属性情報を画像読取装置10から受信すると、画像特徴量計算部20bにおいて画像データの画像特徴量を求め、画像データ、読み取り要求元の属性情報、および画像特徴量を関連づけて画像情報記憶部20cに登録する。
【0020】
さて、上記の通り、画像検索装置20には、画像読取装置10で光学的に読み取られた画像に対する画像データ等の画像情報が蓄積されている。よって、例えば、複写が禁止された秘匿画像を画像読取装置10で読み取り、その結果得られる秘匿画像データに対応する画像データを画像検索装置20に蓄積されている画像情報から検索し、該当する画像データを検索することができれば、その秘匿画像が不正に複写されたことを発見することができる。また、検索された画像データに対応する属性情報を参照することで、秘匿画像を不正に光学的に読み取ったユーザを特定することができる。しかし、秘匿画像が改変された後に読み取られた場合、秘匿画像と一致する画像を検索できるとは限らない。そこで、画像検索装置20は、いわゆる類似検索により、秘匿画像に類似する候補画像データを検索することが好ましい。ところが、類似検索の検索精度上、得られる画像データが必ずしも秘匿画像に対応するものとは限らない。そのため、ユーザに検索結果として画像情報を通知することで、新たな情報漏洩が発生するおそれがある。
【0021】
そこで、本実施形態では、画像検索装置20が行った検索結果をユーザに通知する場合に、検索要求元のユーザ属性に応じて、検索結果の通知内容を変更する。より具体的には、検索要求元のユーザが特定要求元である管理者の場合には、検索結果に画像データ及び読み取り要求元の属性情報を含めて通知する。一方、検索要求元のユーザが一般ユーザの場合(つまり、特定要求元に該当しないユーザの場合)には、検索結果として、検索対象画像に対応する候補画像データが検索できたか否かのみを通知する。つまり、一般ユーザには、画像データ及び読み取り要求元の属性情報は通知しない。よって、たとえ類似検索により検索された候補画像データが、検索対象画像に関連しないものであったとしても、新たな情報漏洩は起こらない。一般ユーザは、検索された候補画像データが実際に検索対象画像に該当するか否かを把握することはできないが、検索対象画像に少なくとも類似する画像が不正に読み取られた可能性があることを知ることができる。よって、その結果を管理者に知らせ、更なる追跡調査を依頼すれば、最終的に検索対象画像が不正に読み取られ、流出しているか否かを調査することができる。
【0022】
図2は、画像検索装置20が、検索対象画像の検索を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【0023】
図2において、画像検索装置20は、検索対象画像データ及び検索要求元のユーザ属性情報を取得すると(S100)、その検索対象画像データの画像特徴量を計算する(S102)。ここで、検索対象画像データは、例えば、秘匿画像が不正に読み取られたか否かを調査するために、ユーザが画像読取装置10において秘匿画像を光学的に読み取ることで得られる画像データであり、画像検索装置20は、ネットワーク30を介して、例えば画像読取装置10から検索対象画像データを取得する。また、検索要求元のユーザ属性情報は、読み取り要求元のユーザ属性情報と同様に、ユーザ名、所属グループ、役職等であり、画像読取装置10により検索対象画像を読み取る際にユーザが入力すればよい。
【0024】
次いで、画像検索装置20は、画像特徴量に基づいて、検索対象画像データに類似する画像データを画像情報記憶部20cの中から検索する(S104)。検索の結果、該当する候補画像データを検索できなかった場合は(ステップS106での判定結果が、否定「N」)、その旨を検索要求元に電子メール等で通知する(S108)。
【0025】
一方、該当する画像データを検索できた場合は(ステップS106での判定結果が、肯定「Y」)、画像検索装置20は、検索要求元のユーザ属性情報に基づいて、要求元のユーザが管理者か否かを判定する(S110)。管理者か否かは、例えば、予め管理者に該当するユーザが列挙されたリストを画像検索装置20に保持しておき、そのリストに載っているユーザからの要求か否かにより判定すればよい。もしくは、ユーザ属性情報に、管理者か否かの情報を含めておいてもよい。
【0026】
判定の結果、検索要求元のユーザが管理者であれば(ステップS110での判定結果が、肯定「Y」)、検索された候補画像データおよび候補画像データに関連づけられた読み取り要求元の属性情報とを画像情報記憶部20cから取り出し、検索要求元に通知する(S112)。なお、候補画像データが複数存在する場合には、例えば、予め指定された順、例えば、類似度の高さ、画像読み取り日時などの順にソートした後に、検索要求元へ通知すればよい。
【0027】
一方、検索要求元のユーザが一般ユーザであれば(ステップS110での判定結果が、否定「N」)、候補画像データが検索できた旨を検索要求元に通知する(S114)。つまり、検索要求元のユーザが管理者でなければ、候補画像データおよび候補画像データに関連づけられた読み取り要求元の属性情報は、通知されない。よって、たとえ類似検索により検索された候補画像データが、検索対象画像に関連しないものであったとしても、新たな情報漏洩は起こらない。
【0028】
続いて、本実施形態の変形例について、図3を用いて説明する。本変形例では、検索要求元のユーザが一般ユーザの場合でも、候補画像データが元々その一般ユーザが読み取ったものであれば、新たな情報漏洩の可能性はないため、候補画像データおよび候補画像データに関連づけられた読み取り要求元の属性情報を一般ユーザに通知する。
【0029】
図3は、本実施形態の変形例における画像検索装置20が、検索対象画像の検索を行う際の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートにおいて、図2に示すフローチャートと同一処理については、同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
画像検索装置20は、検索要求元のユーザが一般ユーザの場合(ステップS110の判定結果が、否定「N」)、候補画像データに関連づけられたユーザ属性が、検索要求元のユーザ属性と一致するか否かを判定する(S111)。判定の結果、一致する場合には(ステップS111の判定結果が、肯定「Y」)、画像検索装置20は、候補画像データおよび候補画像データに関連づけられた読み取り要求元の属性情報とを画像情報記憶部20cから取り出し、検索要求元に通知する(S112)。一方、一致しない場合には(ステップS111の判定結果が、否定「N」)、画像検索装置20は、検索対象画像データに対応する候補画像データが検索できた旨を検索要求元に通知する(S114)。
【0031】
以上、本変形例によれば、検索要求元のユーザが一般ユーザの場合でも、候補画像データが元々その一般ユーザが読み取ったものであれば、新たな情報漏洩の可能性はないため、候補画像データおよび候補画像データに関連づけられた読み取り要求元の属性情報を一般ユーザに通知する。これにより、一般ユーザが、自身が以前に読み取った画像データについては把握することができる。よって、検索対象画像に対応する画像データが検索できたにも拘わらず、画像情報が通知されなかった場合には、他のユーザが検索対象画像に類似する画像を読み取ったことを把握することができる。
【0032】
なお、検索された候補画像データが複数存在する場合には、候補画像データが元々その一般ユーザが読み取ったものだけを抽出して、抽出された候補画像データおよび抽出された候補画像データに関連づけられた読み取り要求元の属性情報を一般ユーザに通知してもよい。
【0033】
ところで、上記において説明した画像検索装置20は、マイクロコンピュータに図2や図3に示す各種処理を具現化させるプログラムをインストールし、このプログラムを実行することによって実現することができる。
【0034】
すなわち、マイクロコンピュータはCPU、ROM、RAM、EEPROM等の各種メモリ、通信バス及びインタフェースを有し、予めファームウェアとしてROMに格納された処理プログラムを読み出してCPUが順次実行する。CPUはインタフェースを介して画像読取装置10により光学的に読み取られることで得られた検索対象画像データを受信し、その検索対象画像データに類似する候補画像データをメモリに記憶された画像データ群の中から検索する。次いで、CPUは検索要求元のユーザが管理者の場合には、検索結果に候補画像データ及び読み取り要求元の属性情報を含めてインタフェースを介して検索要求元に通知する。一方、CPUは検索要求元のユーザが一般ユーザの場合には、検索結果として、検索対象画像に対応する候補画像データが検索できたか否かのみを通知する。
【0035】
また、以上説明してきた各処理はプログラムの形態で配布することもできる。その場合、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVDなどの記録媒体に上記プログラムを記録させて配布したり、或いは、公衆網等で用いられる伝送媒体を介して、そのプログラムやファイルの一部、若しくは全部を配信するようにしたりすることができる。この場合、それを受け取ったユーザは、CD−ROM装置などの読み取り装置(入出力部の一部)を利用してフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMやDVDなどの可搬型記録媒体から上記プログラムを外部記録部にコピーしたり、コンピュータの通信部を介してインターネットから上記プログラムを外部記録部にコピーしたりすることができる。そして、上記の通り上記プログラムをCPUで実行することにより、ユーザのコンピュータ上でも上述した画像検索装置20を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態に係る画像処理システムの構成図である。
【図2】本実施形態に係る画像検索装置が検索対象画像の検索を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態の変形例に係る画像検索装置が検索対象画像の検索を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
10 画像読取装置、10a 制御部、10b 画像読取部、10c 画像処理部、10d 印刷部、10e 通信部、20 画像検索装置、20a 制御部、20b 画像特徴量計算部、20c 画像情報記憶部、20d 画像検索部、20e 通信部、30 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読み取り要求元からの指示に応じて画像を光学的に読み取ることで得られる画像データと、前記読み取り要求元の属性情報とを関連づけて記憶する画像情報記憶部と、
検索要求元からの指示に応じて、前記画像情報記憶部に記憶された画像データの中から検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する候補画像データを検索する画像検索部と、
前記候補画像データが検索でき、かつ前記検索要求元が所定の特定要求元の場合、前記画像情報記憶部から取得した前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知し、
前記候補画像データが検索でき、かつ前記検索要求元が前記特定要求元ではない場合、前記候補画像データが検索できた旨を示す検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部と、
を備えることを特徴とする画像検索装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像検索装置において、
前記検索結果通知部は、
前記検索要求元が前記特定要求元ではない場合であっても、前記候補画像データが検索でき、かつ前記候補画像データに対する読み取り要求元の属性情報が前記検索要求元の属性情報に対応する場合には、前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知する、
ことを特徴とする画像検索装置。
【請求項3】
読み取り要求元からの指示に応じて画像を光学的に読み取ることで得られる画像データと、前記読み取り要求元の属性情報と関連づけて記憶する画像情報記憶部と、
前記画像情報記憶部に記憶された画像データの中から、検索要求元からの指示に応じて検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する候補画像データを検索する画像検索部と、
前記候補画像データが検索できたか否かを示す検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部であって、前記候補画像データが検索でき、かつ前記候補画像データに対する読み取り要求元の属性情報が前記検索要求元の属性情報に対応する場合、前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部と、
を備えることを特徴とする画像検索装置。
【請求項4】
光学的に読み取られた画像の検索を行う画像検索装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
読み取り要求元からの指示に応じて画像を光学的に読み取ることで得られる画像データと、前記読み取り要求元の属性情報とを関連づけて記憶する画像情報記憶部と、
検索要求元からの指示に応じて、前記画像情報記憶部に記憶された画像データの中から検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する候補画像データを検索する画像検索部と、
前記候補画像データが検索でき、かつ前記検索要求元が所定の特定要求元の場合、前記画像情報記憶部から取得した前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知し、
前記候補画像データが検索でき、かつ前記検索要求元が前記特定要求元ではない場合、前記候補画像データが検索できた旨を示す検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項5】
光学的に読み取られた画像の検索を行う画像検索装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
読み取り要求元からの指示に応じて画像を光学的に読み取ることで得られる画像データと、前記読み取り要求元の属性情報と関連づけて記憶する画像情報記憶部と、
前記画像情報記憶部に記憶された画像データの中から、検索要求元からの指示に応じて検索対象画像を光学的に読み取ることで得られた検索対象画像データに類似する候補画像データを検索する画像検索部と、
前記候補画像データが検索できたか否かを示す検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部であって、前記候補画像データが検索でき、かつ前記候補画像データに対する読み取り要求元の属性情報が前記検索要求元の属性情報に対応する場合、前記候補画像データおよび/または前記候補画像データに対応する読み取り要求元の属性情報を含む検索結果を前記検索要求元に通知する検索結果通知部と、
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−117314(P2008−117314A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−302060(P2006−302060)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】