説明

画像表示システム、画像表示装置、画像出力装置、及び画像表示方法

【課題】画像出力装置と画像表示装置の解像度が異なる場合でも画像の閲覧性に優れた画像表示システムを提供する。
【解決手段】画像表示システム1は、画像情報を出力する画像出力装置2と、画像出力装置2から出力された画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置3とを備える。画像表示装置3は、画像を表示する表示手段31と、画像出力装置2から入力した画像情報の解像度を検出する解像度検出手段324と、解像度に基づいて、表示手段31に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段321Aと、表示倍率に基づいて、画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を表示手段31に表示させる表示制御手段321Dとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、画像表示装置、画像出力装置、及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクター等の画像表示装置と、PC(Personal Computer)等の画像出力装置とを接続し、PCからプロジェクターに画像情報(PCで生成された映像を表す情報)を出力し、プロジェクターに当該映像を表示させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、PCで生成された映像を、当該プロジェクターに搭載された液晶表示パネルの解像度に合うように映像信号の調整を行うことで、液晶表示パネルの画面一杯にその映像全体を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−58234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では高精細のPCが普及しているため、当該高精細のPCから出力された映像をプロジェクターで全画面表示すると、文字が細かく見づらい表示となることがあった。
このような場合、利用者がPC側の表示倍率を操作して拡大したり、PC側の解像度を落として見やすい大きさにしたりする等の調整をその都度行わなければならなかった。
特許文献1のように、デバイスの解像度に合わせて映像の解像度を変更したとしても、高解像度のPCから入力された画像データを低解像度のプロジェクターで表示させる場合は、画像データが縮小されて表示されてしまい、文字等が見づらい表示となって閲覧性が損なわれていた。
【0005】
本発明の目的は、画像出力装置と画像表示装置の解像度が異なる場合でも画像の閲覧性に優れた画像表示システム、画像表示装置、画像出力装置、及び画像表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像表示システムは、画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムであって、前記画像表示装置は、画像を表示する表示手段と、前記画像出力装置から入力した前記画像情報の解像度を検出する解像度検出手段と、前記解像度に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、前記表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
なお、以下では、説明の便宜上、画像出力装置から出力された画像情報に基づく画像を全体画像として記載する。
本発明では、画像表示装置は、上述した表示手段、解像度検出手段、倍率設定手段、及び表示制御手段を備えるので、画像出力装置から画像情報が出力されると、以下に示す画像を表示手段に表示することとなる。
すなわち、倍率設定手段は、解像度検出手段にて検出された画像情報の解像度が画像表示装置(表示手段)の解像度よりも高い場合には、1倍より大きい表示倍率に設定する。
例えば、倍率設定手段は、解像度検出手段にて検出された画像情報の解像度が1600×1200画素(UXGA)であり、画像表示装置の解像度が1024×768画素(XGA)であった場合には、略1.5倍(XGAの垂直解像度に対するUXGAの垂直解像度の比率)の表示倍率に設定する。
そして、表示制御手段は、設定された表示倍率に基づいて、全体画像中の所定領域を拡大した画像を表示手段に表示させる。
したがって、例えば、高解像度の画像出力装置から出力された画像情報に基づいて、低解像度の画像表示装置が画像を表示する場合であっても、画像表示装置は、見やすい大きさに拡大した画像を表示でき、閲覧性を向上できる。
【0008】
本発明の画像表示装置は、画像出力装置から出力された画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置であって、画像を表示する表示手段と、前記画像出力装置から入力した前記画像情報の解像度を検出する解像度検出手段と、前記解像度に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、前記表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、上述した画像表示システムに用いられる画像表示装置であるため、上述した画像表示システムと同様の作用及び効果を享受できる。
【0009】
本発明の画像表示装置では、前記所定領域の位置に関する位置情報の入力を受け付ける入力受付手段を備え、前記表示制御手段は、前記画像情報に基づく画像において、前記位置情報に基づく位置の前記所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させることが好ましい。
【0010】
本発明では、入力受付手段は、例えば、利用者が入力手段(画像表示装置に備えられたリモートコントローラーや操作パネル等)により、全体画像中の所定領域の位置に関する位置情報を入力すると、当該位置情報の入力を受け付ける。
そして、表示制御手段は、全体画像中の前記位置情報に基づく位置の所定領域を拡大した画像を表示手段に表示させる。
このことにより、利用者が適宜、入力手段を操作することにより、全体画像中の拡大表示する領域の位置を移動させることができる。
したがって、見やすい大きさに拡大して画像を表示しながら、拡大表示する領域の位置を適宜、移動することで、全体画像を隅々まで閲覧することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0011】
本発明の画像表示装置では、前記入力受付手段は、前記表示倍率に関する倍率情報の入力を受け付け、当該画像表示装置は、前記倍率設定手段にて設定された前記表示倍率を、前記倍率情報に基づく表示倍率に変更する倍率変更手段を備え、前記表示制御手段は、前記倍率変更手段にて変更された表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させることが好ましい。
【0012】
本発明では、入力受付手段は、例えば、利用者が入力手段により、拡大表示する際の表示倍率に関する倍率情報を入力すると、当該倍率情報の入力を受け付ける。
また、倍率変更手段は、倍率設定手段にて設定された表示倍率を、倍率情報に基づく表示倍率に変更する。
そして、表示制御手段は、変更された表示倍率に基づいて、全体画像中の所定領域を拡大した画像を表示手段に表示させる。
このことにより、利用者が適宜、入力手段を操作することにより、全体画像中の所定領域を拡大表示する際の表示倍率を変更することができる。
したがって、画像を見やすい大きさに拡大あるいは縮小することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0013】
本発明の画像表示システムは、画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムであって、前記画像出力装置は、前記画像表示装置の解像度を検出する解像度検出手段と、前記解像度に基づいて、前記画像表示装置に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、前記表示倍率に基づいて、拡大画像を前記画像表示装置に表示させるための拡大表示用の画像情報を生成する第1制御手段と、前記拡大表示用の画像情報を前記画像表示装置に出力する第2制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明では、画像出力装置は、上述した解像度検出手段、倍率設定手段、第1制御手段、及び第2制御手段を備えるので、以下に示すように、拡大表示用の画像情報を出力して画像表示装置に画像を表示させることができる。
すなわち、倍率設定手段は、解像度検出手段にて検出された画像表示装置の解像度が画像出力装置の解像度(画像出力装置が出力する画像情報の解像度)よりも低い場合には、1倍より大きい表示倍率に設定する。
例えば、倍率設定手段は、画像出力装置の解像度がUXGAであり、画像表示装置の解像度がXGAであった場合には、上記同様に、略1.5倍の表示倍率に設定する。
そして、第1制御手段は、設定された表示倍率に基づいて、例えば、画像出力装置をPCとして構成し、当該PCのディスプレイに表示させた画像を全体画像とした場合に、当該全体画像において、所定領域を設定するとともに、当該所定領域以外の部分をブランキング状態とした拡大表示用の画像情報を生成する。
また、第2制御手段は、当該拡大表示用の画像情報を画像表示装置に出力する。
一方、画像表示装置は、拡大表示用の画像情報を受信すると、当該拡大表示用の画像情報に基づく画像中の所定領域(ブランキング状態でない領域)を把握し、当該所定領域の画像を表示手段の画面一杯に表示する。
したがって、例えば、高解像度の画像出力装置から出力された画像情報に基づいて、低解像度の画像表示装置が画像を表示する場合であっても、画像表示装置は、見やすい大きさに拡大した画像を表示でき、閲覧性を向上できる。
【0015】
本発明の画像出力装置は、画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置へ、当該画像情報を出力する画像出力装置であって、前記画像表示装置の解像度を検出する解像度検出手段と、前記解像度に基づいて、前記画像表示装置に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、前記表示倍率に基づいて、拡大画像を前記画像表示装置に表示させるための拡大表示用の画像情報を生成する第1制御手段と、前記拡大表示用の画像情報を前記画像表示装置に出力する第2制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、上述した画像表示システムに用いられる画像表示装置であるため、上述した画像表示システムと同様の作用及び効果を享受できる。
【0016】
本発明の画像表示方法は、画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムを利用した画像表示方法であって、前記画像表示装置が、前記画像出力装置から入力した前記画像情報の解像度を検出する解像度検出ステップと、前記画像表示装置が、前記解像度に基づいて、表示手段に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定ステップと、前記画像表示装置が、前記表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明では、上述した画像表示システムを利用した画像表示方法であるため、上述した画像表示システムと同様の作用及び効果を享受できる。
【0017】
本発明の画像表示方法は、画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムを利用した画像表示方法であって、前記画像出力装置が、前記画像表示装置の解像度を検出する解像度検出ステップと、前記画像出力装置が、前記解像度に基づいて、前記画像表示装置に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定ステップと、前記画像出力装置が、前記表示倍率に基づいて、拡大画像を前記画像表示装置に表示させるための拡大表示用の画像情報を生成する第1制御ステップと、前記画像出力装置が、前記拡大表示用の画像情報を前記画像表示装置に出力する第2制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明では、上述した画像表示システムを利用した画像表示方法であるため、上述した画像表示システムと同様の作用及び効果を享受できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1実施形態におけるプロジェクションシステムの構成を示す図。
【図2】第1実施形態におけるプロジェクションシステムの構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態におけるプロジェクションシステムの動作を説明するフローチャート。
【図4】(A)は第1実施形態におけるPCのディスプレイに表示された画像を示す概略図、(B)はスクリーンに表示された画像を示す概略図。
【図5】第2実施形態におけるプロジェクターの構成を示すブロック図。
【図6】第2実施形態におけるプロジェクションシステムの動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
〔プロジェクションシステムの概略構成〕
図1は、第1実施形態におけるプロジェクションシステム1の構成を示す図である。
画像表示システムとしてのプロジェクションシステム1は、図1に示すように、画像信号(画像情報)を出力するPC2と、PC2から出力される画像信号に基づく画像を投射面であるスクリーンScに投射表示するプロジェクター3と、PC2及びプロジェクター3を接続し、PC2から出力される画像信号をプロジェクター3に伝送する画像ケーブル4とを備える。
【0020】
画像ケーブル4は、画像信号を伝送するために接続されるケーブルであり、アナログRGB(Red Green Blue)ケーブルで構成されている。また、画像信号は、アナログRGB信号にて伝送されている。
なお、画像ケーブル4は、アナログRGBケーブルに限らず、例えば、コンポジットケーブルやデジタルRGBケーブル等で構成してもよく、伝送される画像信号に応じて選択すればよい。
また、PC2とプロジェクター3とを情報の伝送可能に接続できれば、上述した画像ケーブル4に限らず、例えば、有線あるいは無線にてPC2とプロジェクター3とを通信接続するネットワーク等を採用しても構わない。
【0021】
〔PCの構成〕
画像出力装置としてのPC2は、図2に示すように、ディスプレイ21と、制御手段22とで大略構成されている。
また、PC2は、例えば、PC2の利用者にて操作されるキーボードやマウス等の入力手段(図示略)を有している。
ディスプレイ21は、例えば、液晶パネルと、バックライトとで構成されている(図示略)。液晶パネルは、透過型の液晶パネルであり、液晶セルに封入された液晶分子の配列を変化させ、バックライトから出射された光を、透過若しくは遮断することにより、画像を表示する。
【0022】
制御手段22は、図2に示すように、ハードディスク等のメインメモリー222、及びメインメモリー222に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)221の他、インターフェイス223と、画像処理手段224とを備える。
これら各構成要素221〜224は、図示しないバスにより接続され、必要な情報が伝送可能に構成されている。
CPU221は、メインメモリー222に記憶されたプログラムを実行することで、PC2全体を制御する。
【0023】
メインメモリー222は、CPU221で実行されるプログラムや画像処理手段224で用いられるデータ等を記憶する。
例えば、メインメモリー222は、画像処理手段224で用いられるデータとして、背景画像データ、及び文字や絵柄等のキャラクターデータ等を記憶する。
インターフェイス223は、画像ケーブル4を介して、画像処理手段224で生成された画像データを、画像信号に変換して画像ケーブル4を介して送信する。
なお、インターフェイス223は、DDC/CI(Display Data Channel Command Interface)を利用することにより、情報を伝送可能に構成されている。
【0024】
画像処理手段224は、例えば、GPU(Graphics Processor Unit)等で構成され、CPU221による制御の下、画像処理を実施するものであり、画像生成部224Aと、ビデオメモリー224Bとを備える(図示略)。
画像生成部224Aは、メインメモリー222に記憶された背景画像データ、及びキャラクターデータ等から1画面分に対応するフレーム単位の画像データを生成し、この画像データをビデオメモリー224Bに記憶させる。なお、ビデオメモリー224Bは、画像データを一時的に記憶するバッファーである。
そして、CPU221は、ビデオメモリー224Bに記憶された画像データをディスプレイ21に出力させ、ディスプレイ21に当該画像データに基づく画像を表示させる。
また、CPU221は、ビデオメモリー224Bに記憶された画像データを、インターフェイス223を介して送信する。
【0025】
〔プロジェクターの構成〕
画像表示装置としてのプロジェクター3は、図2に示すように、プロジェクター本体30と、当該プロジェクター本体30を遠隔操作するリモートコントローラー(以下、リモコン)5とを備える。
リモコン5は、複数のキーを有し、当該キーの入力に応じた操作信号を赤外線信号等により送信する。このようなキーとして、プロジェクター本体30の電源をオン/オフさせる電源キー(図示省略)、画像をスクロールするためのスクロールキー51、表示倍率を変更するための倍率キー52等が配設されている。
なお、赤外線信号によりプロジェクター本体30を操作するリモコンの構成に限らず、電波等によりプロジェクター本体30を操作するリモコンとしてもよい。
【0026】
プロジェクター本体30は、図2に示すように、画像投射手段31と、制御手段32とで大略構成されている。
表示手段としての画像投射手段31は、制御手段32から出力される画像データに基づく画像を形成してスクリーンScに投射する。これにより、スクリーンScには、画像データに基づく画像が表示される。
この画像投射手段31は、図2に示すように、光源装置311と、光変調装置312と、投射光学装置313とを備える。
【0027】
光源装置311は、光を光変調装置312に向けて出射するものであり、光源ランプ314と、ランプドライバー315とを備える。
光源ランプ314は、超高圧水銀ランプにて構成されている。なお、超高圧水銀ランプに限らず、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の放電型の光源ランプを採用してもよい。さらに、放電型の光源ランプに限らず、発光ダイオード、レーザーダイオード、有機
EL素子、シリコン発光素子等の各種自己発光素子を採用してもよい。
ランプドライバー315は、制御手段32からの制御信号に基づいて、駆動電圧を印加して光源ランプ314を駆動する。
【0028】
光変調装置312は、透過型の液晶パネルであり、制御手段32からの駆動信号に基づいて、液晶セル(図示略)に封入された液晶分子の配列を変化させ、光源ランプ314から出射された光を、透過若しくは遮断することにより画像データに応じて変調する。
投射光学装置313は、光変調装置312にて変調された光をスクリーンScに向けて投射し、画像を表示する。
【0029】
制御手段32は、図2に示すように、CPU321及びメインメモリー322の他、インターフェイス323と、解像度検出手段324と、画像処理手段325と、リモコン受信手段326とを備える。これら各構成要素321〜326は、図示しないバスにより接続され、必要な情報が伝送可能に構成されている。
リモコン受信手段326は、リモコン5から発信された利用者の操作内容に応じた赤外線の操作信号を受信し、当該操作信号を入力受付手段321Bに出力する。
メインメモリー322は、CPU321で実行されるプログラム等を記憶する。
インターフェイス323は、PC2のインターフェイス223と同様に、DDC/CIを利用することにより、PC2から送信された画像信号を、画像ケーブル4を介して受信する。
【0030】
解像度検出手段324は、インターフェイス323を介して受信した画像信号に基づいて、PC2(ディスプレイ21)の解像度を検出する。
この解像度検出手段324としては、例えば、周波数カウンター等が例示でき、画像信号に含まれる同期信号(水平同期信号)の周波数から、PC2の解像度を検出する。
画像処理手段325は、例えば、GPU等で構成され、CPU321による制御の下、
画像処理を実施するものであり、図2に示すように、画像生成部325Aと、画像調整部325Bと、ビデオメモリー325Cとを備える。
画像生成部325Aは、インターフェイス323にて受信した画像信号をサンプリングしてフレーム単位の画像データを生成する。
【0031】
画像調整部325Bは、CPU321による制御の下、画像生成部325Aにて生成された画像データに対して画像処理(拡大縮小処理)を施し、画像処理を施した画像データをビデオメモリー325Cに記憶させる。なお、ビデオメモリー325Cは、画像データを一時的に記憶するバッファーである。
CPU321は、メインメモリー322に記憶されたプログラムを実行することで、図2に示すように、倍率設定手段321A、入力受付手段321B、倍率変更手段321C、及び表示制御手段321D等として機能する。
【0032】
倍率設定手段321Aは、解像度検出手段324で検出されたPC2の解像度に基づいて、画像調整部325Bに拡大縮小処理を実施させる際の表示倍率を設定する。
入力受付手段321Bは、リモコン受信手段326から出力される操作信号を取得する。
例えば、入力受付手段321Bは、利用者にてスクロールキー51が操作されることで、拡大表示する領域の位置に関する位置情報を取得する。
また、入力受付手段321Bは、利用者にて倍率キー52が操作されることで、表示倍率に関する倍率情報を取得する。
【0033】
倍率変更手段321Cは、入力受付手段321Bにて倍率情報を取得した場合に、倍率設定手段321Aにて設定された表示倍率を、倍率情報に基づく表示倍率に変更する。
表示制御手段321Dは、倍率設定手段321Aにて設定された表示倍率、あるいは、倍率変更手段321Cにて変更された表示倍率、及び上記位置情報に基づいて、画像調整部325Bに画像処理を実行させる。また、表示制御手段321Dは、画像調整部325Bにて画像処理が施され、ビデオメモリー325Cに記憶された画像データを画像投射手段31に出力させ、画像投射手段31に当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0034】
〔プロジェクションシステムの動作〕
図3は、プロジェクションシステム1の動作を説明するフローチャートである。
図4は、プロジェクションシステム1の動作を説明するための図である。具体的に、図4(A)は、PC2のディスプレイ21に表示された画像を示す概略図である。図4(B)は、スクリーンScに表示された画像を示す概略図である。
次に、プロジェクションシステム1の動作について説明する。
図3においては、左側のフローチャートにおけるステップS1,S2をPC2が実行し、右側のフローチャートにおけるステップS3〜S11をプロジェクター3が実行するものである。
なお、以下では、説明の便宜上、PC2の解像度がプロジェクター3(光変調装置312)の解像度よりも高い場合について説明する。PC2の解像度がプロジェクター3の解像度と同一、あるいはプロジェクター3の解像度よりも低い場合については、具体的な説明は省略したが、従来と同様の処理が実施されるものである。
【0035】
先ず、PC2の利用者により入力手段が操作されることで、CPU221は、当該操作に応じた画像データを画像処理手段224に生成させ、生成させた画像データに基づく画像を、図4(A)に示すように、ディスプレイ21に表示させる(ステップS1)。
また、CPU221は、インターフェイス223を介して、ディスプレイ21に表示させた画像(ビデオメモリー224Bに記憶された画像データ)に関する画像信号を送信する(ステップS2)。
【0036】
PC2から画像信号が送信されると、プロジェクター3は、インターフェイス323を介して、当該画像信号を受信する(ステップS3)。
また、解像度検出手段324は、受信した画像信号に基づいて、PC2の解像度を検出する(ステップS4:解像度検出ステップ)。
ステップS4の後、倍率設定手段321Aは、解像度検出手段324で検出されたPC2の解像度に基づいて、画像調整部325Bに画像処理(拡大処理)を実施させる際の表示倍率を設定する(ステップS5:倍率設定ステップ)。
例えば、PC2の解像度がUXGA、自身のプロジェクター3の解像度がXGAである場合には、倍率設定手段321Aは、略1.5倍(XGAの垂直解像度に対するUXGAの垂直解像度の比率)の表示倍率に設定する。この表示倍率は、プロジェクター3が表示することができる画像の解像度に対応する、PC2の解像度を表している。一般にプロジェクターでは、入力された画像の解像度とプロジェクターが表示することのできる解像度とが異なっている場合、入力された画像に対して解像度変換を行い、プロジェクターが表示することのできる解像度の画像へ変換する。この際、入力された画像の解像度の方がプロジェクターで表示することができる解像度よりも高い場合、この画像に対して解像度変換を行うと、画像の解像度が低下することとなる。
【0037】
ステップS5の後、表示制御手段321Dは、倍率設定手段321Aにて設定された表示倍率に基づいて、画像調整部325Bに拡大処理を実施させる(ステップS6:表示制御ステップ)
具体的に、表示制御手段321Dは、画像調整部325Bに拡大処理を実施させることで以下に示す画像データを生成させ、当該画像データをビデオメモリー325Cに記憶させる。
なお、以下では(第1実施形態では)、PC2から送信された画像信号に基づき画像生成部325Aにて生成されたフレーム単位の画像データに基づく画像(ディスプレイ21に表示された画像)を全体画像として記載する。
表示制御手段321Dは、倍率設定手段321Aにて設定された表示倍率に基づいて、全体画像中の所定領域を抽出させ、当該所定領域を表示倍率で拡大させた画像データを画像調整部325Bに生成させる。
【0038】
通常(スクロールキー51が操作されていない場合)、前記所定領域は、全体画像の左上角部分を含む矩形状の領域である。また、前記所定領域の垂直長さ及び水平長さは、全体画像の垂直長さ及び水平長さに対して1/表示倍率にそれぞれ設定される。
例えば、表示倍率が1.5倍に設定された場合には、表示制御手段321Dは、全体画像中の左上角部分を含み、全体画像の垂直長さ及び水平長さに対してそれぞれ2/3の垂直長さ及び水平長さを有する所定領域を抽出させ、当該所定領域を1.5倍に拡大させた画像データを画像調整部325Bに生成させる。
【0039】
そして、表示制御手段321Dは、ビデオメモリー325Cに記憶された画像データを画像投射手段31に出力させる。これにより、画像投射手段31は、スクリーンScに、図4(B)に示す画像を表示する(ステップS7:表示制御ステップ)。
以上のようなステップS1〜S7により、ディスプレイ21に表示された画像は、スクリーンScに見やすい大きさで表示されることとなる。
【0040】
続けて、スクリーンScに表示された画像に対してリモコン5の操作がなされた場合の動作について説明する。
スクリーンScに上述したように所定領域の画像が拡大表示されている場合には、ディスプレイ21に表示されている全体画像の一部しか閲覧できない。そして、前記所定領域以外の領域を閲覧する場合には、利用者は、リモコン5のスクロールキー51を操作することとなる。
利用者によりスクロールキー51が操作され、入力受付手段321Bにて位置情報が取得された場合(ステップS8)には、表示制御手段321Dは、前記所定領域の位置を位置情報に基づく位置に変更し(ステップS9)、ステップS6において、位置情報に基づく位置の所定領域を全体画像から抽出させ、当該所定領域を拡大させた画像データを画像調整部325Bに生成させる。
【0041】
また、スクリーンScに表示された画像の表示倍率を変更したい場合には、利用者は、リモコン5の倍率キー52を操作することとなる。
利用者により倍率キー52が操作され、入力受付手段321Bにて倍率情報が取得された場合(ステップS10)には、倍率変更手段321Cは、ステップS5にて設定された表示倍率を、倍率情報に基づく表示倍率に変更する(ステップS11)。
そして、表示制御手段321Dは、ステップS11にて変更された表示倍率に基づいて、ステップS6の処理を実行する。
【0042】
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、プロジェクター3は、画像投射手段31、解像度検出手段324、倍率設定手段321A、及び表示制御手段321Dを備え、PC2の解像度に応じた表示倍率に基づいて、全体画像中の所定領域を拡大した画像を表示する。
このことにより、高解像度のPC2から送信された画像信号に基づいて、低解像度のプロジェクター3が画像を表示する場合であっても、プロジェクター3は、見やすい大きさに拡大した画像を表示でき、閲覧性を向上できる。
【0043】
また、プロジェクター3は、利用者によるスクロールキー51の操作に応じて、画像投射手段31にて表示する画像の位置に関する位置情報を取得する入力受付手段321Bを備える。そして、表示制御手段321Dは、全体画像中の位置情報に基づく位置の所定領域を拡大した画像を画像投射手段31に表示させる。
このことにより、利用者が適宜、スクロールキー51を操作することにより、全体画像中の拡大表示する領域の位置を移動させることができる。
したがって、見やすい大きさに拡大して画像を表示しながら、拡大表示する領域の位置を適宜、移動することで、全体画像を隅々まで閲覧することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0044】
さらに、入力受付手段321Bは、利用者による倍率キー52の操作に応じて、表示倍率に関する倍率情報を取得する。また、プロジェクター3は、倍率設定手段321Aにて設定された表示倍率を、倍率情報に基づく表示倍率に変更する倍率変更手段321Cを備える。そして、表示制御手段321Dは、変更された表示倍率に基づいて、全体画像中の所定領域を拡大した画像を画像投射手段31に表示させる。
このことにより、利用者が適宜、倍率キー52を操作することにより、全体画像中の所定領域を拡大表示する際の表示倍率を変更することができる。
したがって、画像を見やすい大きさに拡大あるいは縮小することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0045】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
前記第1実施形態では、プロジェクションシステム1において、プロジェクター3が主体となって、PC2の解像度に基づいて、見やすい大きさに拡大した画像をスクリーンScに表示していた。
これに対して、本実施形態では、プロジェクションシステム1において、PC2は、プロジェクター3の解像度を検出し、当該解像度に基づいて、見やすい大きさに拡大してプロジェクター3に表示させるための拡大表示用の画像信号を送信する。そして、プロジェクター3は、拡大表示用の画像信号に基づいて、見やすい大きさに拡大した画像をスクリーンScに表示する。
【0046】
図5は、第2実施形態におけるプロジェクションシステム1の構成を示す図である。
具体的に、第2実施形態におけるPC2の画像処理手段224は、図5に示すように、前記第1実施形態で説明した画像生成部224Aの他、第1ビデオメモリー224C、画像調整部224D、及び第2ビデオメモリー224Eを備える。
第1ビデオメモリー224Cは、ディスプレイ21に表示させる画像データが記憶される部分であり、画像生成部224Aにて生成されたフレーム単位の画像データが記憶される。なお、第1ビデオメモリー224Cは、画像データを一時的に記憶するバッファーである。
そして、CPU221は、第1ビデオメモリー224Cに記憶された画像データをディスプレイ21に出力させ、ディスプレイ21に当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0047】
画像調整部224Dは、CPU221による制御の下、第1ビデオメモリー224Cに記憶された画像データに対して画像処理を施し、プロジェクター3に送信する拡大表示用の画像データを生成する。そして、画像調整部224Dは、当該拡大表示用の画像データを第2ビデオメモリー224Eに記憶させる。なお、第2ビデオメモリー224Eは、画像データを一時的に記憶するバッファーである。
【0048】
また、第2実施形態におけるPC2のCPU221には、前記第1実施形態で説明したプロジェクター3の機能の一部が設けられている。
具体的に、CPU221は、解像度検出手段221Aと、倍率設定手段221Bと、第1制御手段221Cと、第2制御手段221Dとを備える。
ここで、プロジェクター3のメインメモリー322には、前記第1実施形態で説明したプログラムやデータの他、光変調装置312のEDID(Extended Display Identification Data)が記憶されている。
なお、EDIDは、対応する周波数、解像度の他、製造メーカー名や型式等、ディスプレイ特有の特性に関するデータである。
そして、解像度検出手段221Aは、インターフェイス223を介し、画像ケーブル4のDDCラインを用いてメインメモリー322に記憶されたEDIDを取得し、当該EDIDにより、プロジェクター3の解像度を検出する。
【0049】
倍率設定手段221Bは、解像度検出手段221Aで検出されたプロジェクター3の解像度に基づいて、画像調整部224Dにて拡大表示用の画像データを生成する際に用いられる表示倍率を設定する。
なお、倍率設定手段221Bは、前記第1実施形態で説明した倍率設定手段321Aと同様に、プロジェクター3の垂直解像度に対する自身のPC2の垂直解像度の比率を表示倍率として設定するものである。
【0050】
第1制御手段221Cは、倍率設定手段221Bにて設定された表示倍率に基づいて、画像調整部224Dに画像処理を実行させる。
第2制御手段221Dは、画像調整部224Dにて画像処理が施され、第2ビデオメモリー224Eに記憶された拡大表示用の画像データを、インターフェイス223を介して送信する。
なお、プロジェクター3においては、図5に示すように、CPU221における倍率設定手段321A、入力受付手段321B、倍率変更手段321C、及び表示制御手段321D等の機能、解像度検出手段324等が省略されている。
【0051】
次に、第2実施形態のプロジェクションシステム1の動作について説明する。
図6は、第2実施形態におけるプロジェクションシステム1の動作を説明するフローチャートである。
図6においては、左側のフローチャートにおけるステップS21〜S25をPC2が実行し、右側のフローチャートにおけるステップS26〜S28をプロジェクター3が実行するものである。
なお、以下では、前記第1実施形態と同様に、PC2の解像度がプロジェクター3の解像度よりも高い場合について説明する。PC2の解像度がプロジェクター3の解像度と同一、あるいはプロジェクター3の解像度よりも低い場合については、具体的な説明は省略したが、従来と同様の処理が実施されるものである。
【0052】
先ず、PC2の利用者により入力手段が操作されることで、CPU221は、当該操作に応じた画像データを画像処理手段224に生成させ、生成させた画像データに基づく画像をディスプレイ21に表示させる(ステップS21)。
また、解像度検出手段221Aは、インターフェイス223を介し、プロジェクター3のメインメモリー322に記憶されたEDIDを取得し、当該EDIDにより、プロジェクター3の解像度を検出する(ステップS22:解像度検出ステップ)。
ステップS22の後、倍率設定手段221Bは、解像度検出手段221Aで検出されたプロジェクター3の解像度に基づいて、画像調整部224Dにて拡大表示用の画像データを生成する際に用いられる表示倍率を設定する(ステップS23:倍率設定ステップ)。
【0053】
ステップS23の後、第1制御手段221Cは、倍率設定手段221Bにて設定された表示倍率に基づいて、以下に示すように、画像調整部224Dに拡大表示用の画像データを生成させ、当該拡大表示用の画像データを第2ビデオメモリー224Eに記憶させる(ステップS24:第1制御ステップ)。
なお、以下では(第2実施形態では)、第1ビデオメモリー224Cに記憶された画像データに基づく画像(ディスプレイ21に表示された画像)を全体画像として記載する。
第1制御手段221Cは、倍率設定手段221Bにて設定された表示倍率に基づいて、全体画像中の所定領域を特定し、当該所定領域以外の領域をブランキング状態とした画像データ(拡大表示用の画像データ)を画像調整部224Dに生成させる。
なお、前記所定領域は、全体画像の左上角部分を含む矩形状の領域である。また、前記所定領域の垂直長さ及び水平長さは、全体画像の垂直長さ及び水平長さに対して1/表示倍率にそれぞれ設定される。
ステップS24の後、第2制御手段221Dは、インターフェイス223を介して、第2ビデオメモリー224Eに記憶された拡大表示用の画像データ(拡大表示用の画像信号)を送信する(ステップS25:第2制御ステップ)。
【0054】
PC2から拡大表示用の画像信号が送信されると、プロジェクター3は、インターフェイス323を介して、当該画像信号を受信する(ステップS26)。
ステップS26の後、CPU321は、画像調整部325Bに画像処理を実施させる(ステップS27)。
第2実施形態における画像調整部325Bは、画像生成部325Aにて生成された画像データ(拡大表示用の画像データ)に基づいて、全体画像中のブランキング状態でない領域(前記所定領域)を特定する。そして、画像調整部325Bは、当該領域の画像データをプロジェクター3の解像度に合致するように拡大処理を施し、当該処理を施した画像データをビデオメモリー325Cに記憶させる。
そして、CPU321は、ビデオメモリー325Cに記憶された画像データを画像投射手段31に出力させる。これにより、画像投射手段31は、スクリーンScに見やすい大きさで拡大した画像を表示する(ステップS28)。
【0055】
上述した第2実施形態にようにPC2が主体となって、プロジェクター3の解像度を検出し、当該解像度に基づく拡大表示用の画像信号をプロジェクター3に送信するように構成した場合であっても、前記第1実施形態と同様の効果を享受できる。
【0056】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、倍率設定手段321A,221Bは、プロジェクター3の垂直解像度に対するPC2の垂直解像度の比率を表示倍率として設定していたが、これに限らない。
例えば、前記第1実施形態においては、倍率設定手段321Aは、PC2の解像度がプロジェクター3の解像度よりも高い場合に、予め設定された表示倍率を一律に設定する構成としても構わない。例えば、プロジェクター3の解像度がXGAである場合に、PC2の解像度がUXGAであっても、SXGAであっても、表示倍率を一律に略1.5倍に設定するように構成しても構わない。
【0057】
前記第2実施形態において、CPU221に前記第1実施形態で説明した入力受付手段321B及び倍率変更手段321Cの機能を持たせても構わない。すなわち、前記第1実施形態と同様に、利用者によるPC2の入力手段の操作に応じて、CPU221が拡大表示する領域の位置を変更したり、拡大表示する際の表示倍率を変更したりする構成を採用しても構わない。
【0058】
前記各実施形態では、本発明に係る画像出力装置としてPC2を採用していたが、これに限らず、画像情報を出力することができれば、その他の機器、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤー等を採用しても構わない。
前記各実施形態では、本発明に係る画像表示装置として、プロジェクター3を採用していたが、これに限らず、画像情報に基づく画像を表示する画像表示装置であれば、その他の機器、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマテレビ、有機EL(Electro Luminescence)等を採用しても構わない。
前記各実施形態では、光変調装置312を透過型の液晶パネルで構成していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルで構成してもよく、あるいは、マイクロミラーを用いたデバイス等、液晶以外の光変調装置を採用しても構わない。
【符号の説明】
【0059】
1・・・プロジェクションシステム(画像表示システム)、2・・・PC(画像出力装置)、3・・・プロジェクター(画像表示装置)、31・・・画像投射手段(表示手段)、221A,324・・・解像度検出手段、221B,321A・・・倍率設定手段、221C・・・第1制御手段、221D・・・第2制御手段、321B・・・入力受付手段、321C・・・倍率変更手段、321D・・・表示制御手段、S4,S22・・・解像度検出ステップ、S5,S23・・・倍率設定ステップ、S6,S7・・・表示制御ステップ、S24・・・第1制御ステップ、S25・・・第2制御ステップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
画像を表示する表示手段と、
前記画像出力装置から入力した前記画像情報の解像度を検出する解像度検出手段と、
前記解像度に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、
前記表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
画像出力装置から出力された画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置であって、
画像を表示する表示手段と、
前記画像出力装置から入力した前記画像情報の解像度を検出する解像度検出手段と、
前記解像度に基づいて、前記表示手段に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、
前記表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記所定領域の位置に関する位置情報の入力を受け付ける入力受付手段を備え、
前記表示制御手段は、
前記画像情報に基づく画像において、前記位置情報に基づく位置の前記所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の画像表示装置において、
前記入力受付手段は、
前記表示倍率に関する倍率情報の入力を受け付け、
当該画像表示装置は、
前記倍率設定手段にて設定された前記表示倍率を、前記倍率情報に基づく表示倍率に変更する倍率変更手段を備え、
前記表示制御手段は、
前記倍率変更手段にて変更された表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置と備えた画像表示システムであって、
前記画像出力装置は、
前記画像表示装置の解像度を検出する解像度検出手段と、
前記解像度に基づいて、前記画像表示装置に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、
前記表示倍率に基づいて、拡大画像を前記画像表示装置に表示させるための拡大表示用の画像情報を生成する第1制御手段と、
前記拡大表示用の画像情報を前記画像表示装置に出力する第2制御手段とを備える
ことを特徴とする画像表示システム。
【請求項6】
画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置へ、当該画像情報を出力する画像出力装置であって、
前記画像表示装置の解像度を検出する解像度検出手段と、
前記解像度に基づいて、前記画像表示装置に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定手段と、
前記表示倍率に基づいて、拡大画像を前記画像表示装置に表示させるための拡大表示用の画像情報を生成する第1制御手段と、
前記拡大表示用の画像情報を前記画像表示装置に出力する第2制御手段とを備える
ことを特徴とする画像出力装置。
【請求項7】
画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムを利用した画像表示方法であって、
前記画像表示装置が、前記画像出力装置から入力した前記画像情報の解像度を検出する解像度検出ステップと、
前記画像表示装置が、前記解像度に基づいて、表示手段に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定ステップと、
前記画像表示装置が、前記表示倍率に基づいて、前記画像情報に基づく画像の所定領域を拡大した画像を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項8】
画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像出力装置から出力された前記画像情報に基づいて画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムを利用した画像表示方法であって、
前記画像出力装置が、前記画像表示装置の解像度を検出する解像度検出ステップと、
前記画像出力装置が、前記解像度に基づいて、前記画像表示装置に表示させる画像の表示倍率を設定する倍率設定ステップと、
前記画像出力装置が、前記表示倍率に基づいて、拡大画像を前記画像表示装置に表示させるための拡大表示用の画像情報を生成する第1制御ステップと、
前記画像出力装置が、前記拡大表示用の画像情報を前記画像表示装置に出力する第2制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−37318(P2013−37318A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175647(P2011−175647)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】