説明

画像表示プログラム、医用画像診断装置および医用画像処理装置

【課題】医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することを課題とする。
【解決手段】複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、複数の医用画像データと該設定情報とが記憶された可搬媒体から読み出す。また、読み出された設定情報に設定された順序に従って、可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを、該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製する。また、複製が終了する前に、所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始する。そして、所定の医用画像データの出力指示を受け付けると、該出力指示にて指定された医用画像データについて記憶部を検索し、検索した医用画像データを出力部に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示プログラム、医用画像診断装置および医用画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、患者の医用画像データを他の病院において利用することなどを目的として、医用画像診断装置によって収集された医用画像データをCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬媒体に記録することがある。また、医用画像データとともに医用画像データを表示するための画像表示用アプリケーションも可搬媒体に記録することが多い。すると、可搬媒体を受け取った他の病院の医師は、可搬媒体からデータを読み出す機能を有する汎用的な端末さえあれば、医用画像データを閲覧することができる。すなわち、汎用的な端末が、可搬媒体から画像表示用アプリケーションを読み出して起動し、該可搬媒体に記録されている医用画像データを読み出して表示するのである。
【0003】
ここで、可搬媒体は一般的に低速アクセスの媒体であり、データの読み出しに時間を要してしまう。このため、従来、CDに記録されているデータを端末の磁気ディスクに予め複製し、磁気ディスクに記録されたデータを読み出す技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−105067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来の技術では、以下に説明するように、医用画像データが表示されるまでの時間が長くなってしまうという課題があった。
【0006】
医用画像データの閲覧においては、複数の医用画像データが閲覧されたり、今回の検査や過去の検査の医用画像データが往復して閲覧されたりするなど、同じ医用画像データが繰り返し表示されることが多い。可搬媒体から端末に読み出した医用画像データが端末のメモリ上に存在するうちは高速アクセスが可能であり、同じ医用画像データを繰り返し表示する際の時間も短くなる。しかしながら、一旦メモリ上から消えてしまった医用画像データを再度表示する際には、再び低速アクセスの可搬媒体から読み出さなければならず、時間を要してしまう。
【0007】
そこで、可搬媒体に記録されている医用画像データを端末の磁気ディスクに予め複製することが考えられるが、この場合にも、複製自体に時間を要してしまい、医用画像データが表示されるまでの時間は長くなる。例えば、他の病院の医師が患者を診察しながら可搬媒体に記録された医用画像データを閲覧しようとしても、なかなか閲覧を開始できないことになってしまう。
【0008】
本発明は、上記した従来の技術による課題を解決するためになされたものであり、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することが可能な画像表示プログラム、医用画像診断装置および医用画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の画像表示プログラムは、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、複数の医用画像データと該設定情報とが記憶された可搬媒体から読み出す読出手順と、前記読出手順によって読み出された設定情報に設定された順序に従って、前記可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製する複製手順と、前記複製手順による複製が終了する前に、所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始する受付手順と、前記受付手順によって所定の医用画像データの出力指示を受け付けると、該出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索し、検索した医用画像データを出力部に出力する出力手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の医用画像診断装置は、医用画像データを可搬媒体に書き込む医用画像データ書込手段と、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、前記可搬媒体に書き込む設定情報書込手段と、コンピュータに、前記設定情報を前記可搬媒体から読み出させ、該設定情報に設定された順序に従って前記可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製させ、複製が終了する前に所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始させ、出力指示を受け付けると該出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索させ、検索した医用画像データを出力部に出力させるプログラムを、前記可搬媒体に書き込むプログラム書込手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に記載の医用画像処理装置は、医用画像データを可搬媒体に書き込む医用画像データ書込手段と、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、前記可搬媒体に書き込む設定情報書込手段と、コンピュータに、前記設定情報を前記可搬媒体から読み出させ、該設定情報に設定された順序に従って前記可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製させ、複製が終了する前に所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始させ、出力指示を受け付けると該出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索させ、検索した医用画像データを出力部に出力させるプログラムを、前記可搬媒体に書き込むプログラム書込手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1、4または5記載の本発明によれば、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、画像表示用アプリケーションの概要を説明するための図である。
【図2】図2は、画像表示用アプリケーションを実行する医用画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、可搬媒体に記録されたデータのデータ構造を説明するための図である。
【図4】図4は、設定情報を説明するための図である。
【図5】図5は、医用画像データ一覧情報を説明するための図である。
【図6】図6は、付帯情報の複製を説明するための図である。
【図7】図7は、磁気ディスクに記憶されたデータのデータ構造を説明するための図である。
【図8】図8は、医用画像データの複製処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、医用画像データの出力処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、医用画像診断装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る画像表示プログラム、医用画像診断装置および医用画像処理装置の実施例を詳細に説明する。なお、医用画像診断装置および医用画像処理装置は、医用画像データや画像表示プログラム(画像表示用アプリケーションとも称する)を可搬媒体に書き込む装置である。以下では、まず実施例1において、画像表示用アプリケーションを実行する汎用的な端末である医用画像表示装置を説明し、次に実施例2において、医用画像診断装置を説明し、実施例3において、医用画像処理装置を説明する。
【実施例1】
【0015】
[画像表示用アプリケーションの概要]
まず、図1を用いて、実施例1に係る画像表示用アプリケーションの概要を説明する。図1は、画像表示用アプリケーションの概要を説明するための図である。
【0016】
図1に示すように、可搬媒体には、設定情報と複数の医用画像データとが記録されている。設定情報とは、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定されたものである。また、医用画像データは、複数の医用画像診断装置によって収集されることがある。このため、可搬媒体には、例えば図1に示すように、超音波診断(UltraSonography)装置、X線CT(Computed Tomography)装置、CR(Computed Radiography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置によって収集された医用画像データが記録されている。
【0017】
この時、設定情報に、例えば図1に示すように、「モダリティ=CR、CT、MR、US」と設定されていたとする。この意味は、設定情報が記録されている可搬媒体と同じ可搬媒体に記録されている医用画像データを閲覧する順序としては、CR装置によって収集された医用画像データ、X線CT装置によって収集された医用画像データ、MRI装置によって収集された医用画像データ、超音波診断装置によって収集された医用画像データの順序で閲覧することに、医学的な意味付けがなされている、という意味である。
【0018】
このような設定情報は、例えば、患者の医用画像データが可搬媒体に書き込まれる際などに、技師や医師が、当該医用画像データの閲覧順序として医学的な意味付けのある順序を設定するなどしたものである。
【0019】
さて、医用画像データの閲覧に用いられる端末が可搬媒体の入力を受け付けると、画像表示用アプリケーションが可搬媒体から設定情報を読み出し、読み出した設定情報に設定された順序に従って、可搬媒体に記録された複数の医用画像データを端末の記憶部に複製する。
【0020】
例えば、画像表示用アプリケーションは、「モダリティ=CR、CT、MR、US」と設定された設定情報を読み出し、CR装置によって収集された医用画像データ、X線CT装置によって収集された医用画像データ、MRI装置によって収集された医用画像データ、超音波診断装置によって収集された医用画像データの順序で複製する。
【0021】
また、画像表示用アプリケーションは、可搬媒体に記録された医用画像データ全ての複製が終了する前に、所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始する。
【0022】
そして、画像表示用アプリケーションは、所定の医用画像データの出力指示を受け付けると、出力指示にて指定された医用画像データについて記憶部を検索し、検索した医用画像データを出力部に出力する。
【0023】
例えば、CR装置によって収集された医用画像データの出力指示を受け付けると、CR装置によって収集された医用画像データについて記憶部を検索し、検索した医用画像データを出力部に出力する。
【0024】
この時、CR装置によって収集された医用画像データの複製が終了していれば、記憶部から該当する医用画像データを検索できるはずである。ここで、設定情報に設定された順序は、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序であるので、出力指示も、この設定情報と同様の順序で行われる可能性が高いと考えられる。したがって、出力指示にて指定された医用画像データの複製は、終了している可能性が高い。
【0025】
このようなことから、実施例1に係る画像表示プログラムによれば、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序に従って医用画像データの複製をバックグラウンド処理で行い、医用画像データの複製が終了する前に出力指示の受け付けを開始するので、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することが可能になる。
【0026】
[画像表示用アプリケーションを実行する医用画像表示装置]
次に、図2〜図7を用いて、画像表示用アプリケーションを実行する医用画像表示装置の構成を説明する。図2は、画像表示用アプリケーションを実行する医用画像表示装置の構成を示すブロック図である。図3は、可搬媒体に記録されたデータのデータ構造を説明するための図である。図4は、設定情報を説明するための図である。図5は、医用画像データ一覧情報を説明するための図である。図6は、付帯情報の複製を説明するための図である。図7は、磁気ディスクに記憶されたデータのデータ構造を説明するための図である。
【0027】
実施例1における可搬媒体1には、図2に示すように、画像表示用アプリケーション1aと、設定情報1bと、医用画像データ一覧情報1cと、医用画像データ1dとが記録されており、例えば、図3に示すようなデータ構造となる。
【0028】
画像表示用アプリケーション1aは、医用画像表示装置10のメモリ20に格納され、医用画像表示装置10上で動作するアプリケーションであり、同じく可搬媒体1に記録されている医用画像データ1dを、医用画像表示装置10のモニタ12上に表示するためのものである。
【0029】
設定情報1bは、画像表示用アプリケーション1aの動作を規定する設定情報を記したものであり、同じく可搬媒体1に記録されている医用画像データ1dを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定されたものである。
【0030】
例えば、設定情報1bは、図4に示すようなデータである。図4の(A)に例示する設定情報1bには、CR装置によって収集された医用画像データ、X線CT装置によって収集された医用画像データ、MRI装置によって収集された医用画像データ、超音波診断装置によって収集された医用画像データの順序で閲覧することに、医学的な意味付けがなされている。また、図4の(B)に例示する設定情報1bには、頭部を撮像した医用画像データから閲覧することに医学的な意味付けがなされている(例えば、頭部が原発巣であるなど)。その他、足部から、中央部から閲覧することに医学的な意味付けがなされている場合なども考えられる。また、図4の(C)に例示する設定情報1bには、ファイルNo.の最初から順に閲覧することに医学的な意味付けがなされている。なお、医学的に意味付けされた順序は、図4の例に限られるものではない。
【0031】
医用画像データ一覧情報1cは、可搬媒体1に記録されている医用画像データ1dのファイル情報等である。例えば、医用画像データ一覧情報1cは、図5に示すように、患者名や検査日などの情報や、ファイルNo.とモダリティとを対応づけた情報などである。
【0032】
医用画像データ1dは、医用画像診断装置によって被検体が撮像され、収集されたデータである。実施例1における医用画像データは、検査単位に存在するものとし、1つの検査内に複数のシリーズが存在するものとし、さらに、1つのシリーズ内に複数の画像が存在するものとする。このため、例えば、医用画像データ1dは、図3に示すように、検査単位に記録され、1つの検査内に複数のシリーズが記録され、1つのシリーズ内に複数の画像が記録されるというデータ構造となる。
【0033】
また、図3に示すように、1つの画像内には、付帯情報と画像データ(画像のデータそのものである画素データ)とが含まれる。付帯情報は、患者情報および識別情報である。患者情報は、医用画像データ1dに撮像された被検体の属性情報であり、患者名や生年月日などの個人情報を含む情報である。一方、識別情報は、医用画像データを一意に識別する情報であり、例えばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)のSOPインスタンスUIDなどである。なお、実施例1においては、1つのシリーズ内に存在する『画像1』や『画像n』といった単位で、上記したファイルNo.が付与されているものとする。
【0034】
図2に戻り、画像表示用アプリケーション1aを実行する汎用的な端末である医用画像表示装置10は、図2に示すように、可搬媒体読み込み装置11と、モニタ12と、メモリ20と、CPU30と、磁気ディスク40とが、バス13を介して接続されている。
【0035】
可搬媒体読み込み装置11に可搬媒体1が入力されると、医用画像表示装置10は、可搬媒体1に記録された画像表示用アプリケーション1aをメモリ20に読み込み、図2に示すように、設定情報読出プログラム21、医用画像データ複製プログラム22、出力指示受付プログラム23、および出力プログラム24として格納する。これらのプログラムは、CPU30にて、設定情報読出プロセス31、医用画像データ複製プロセス32、出力指示受付プロセス33、および出力プロセス34となり、医用画像表示装置10上で動作する。これらのプログラムが医用画像表示装置10上で動作する結果、磁気ディスク40には、可搬媒体1に記録された医用画像データ1dが複製されて格納され、また、磁気ディスク40に格納された医用画像データ1dがモニタ12に出力される。
【0036】
設定情報読出プログラム21は、設定情報1bを可搬媒体1から読み出す。
【0037】
医用画像データ複製プログラム22は、設定情報読出プログラム21によって読み出された設定情報1bに設定された順序に従って、可搬媒体1に記録された複数の医用画像データ1dを磁気ディスク40に複製する。
【0038】
例えば、設定情報1bが図4の(A)に例示する設定情報1bである場合には、医用画像データ複製プログラム22は、例えば可搬媒体1に記録されている医用画像データ一覧情報1cを参照し、モダリティが「CR」、「CT」、「MR」、「US」の順序となるようにファイルNo.を抽出する。該当するモダリティが無い場合には、そのモダリティを除外した順序でファイルNo.を抽出すればよい。そして、医用画像データ複製プログラム22は、抽出したファイルNo.の順序に従って、可搬媒体1に記録された医用画像データ1dを磁気ディスク40に複製する。
【0039】
この時、実施例1における医用画像データ複製プログラム22は、図6の(A)に示すように、医用画像データ1dに含まれる患者情報を除くデータのみを磁気ディスク40に複製する。すなわち、医用画像データ複製プログラム22は、識別情報および画像データを磁気ディスク40に複製するので、磁気ディスク40に記憶されたデータのデータ構造は、図7のようになる。
【0040】
なお、設定情報1bが図4の(B)に例示する設定情報1bである場合には、医用画像データ複製プログラム22は、例えば医用画像データ1dに含まれている付帯情報を一つ一つ参照して部位情報を取得し、部位情報『頭部』を取得した医用画像データ1dから順に磁気ディスク40に複製すればよい。また、設定情報1bが図4の(C)に例示する設定情報1bである場合には、医用画像データ複製プログラム22は、例えば可搬媒体1に記録されている医用画像データ一覧情報1cを参照し、ファイルNo.の最初が『001』であることを取得し、ファイルNo.『001』から順に磁気ディスク40に複製すればよい。
【0041】
出力指示受付プログラム23は、医用画像データ複製プログラム22による複製が終了する前に、所定の医用画像データをモニタ12に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始する。言い換えると、医用画像データ複製プログラム22による複製は、バックグラウンド処理で行われる。
【0042】
例えば、出力指示受付プログラム23は、可搬媒体1に記録されている医用画像データ一覧情報1cをモニタ12に出力し、ファイルNo.の選択を受け付けることで、出力指示を受け付ける。
【0043】
出力プログラム24は、出力指示受付プログラム23によって出力指示を受け付けると、出力指示にて指定された医用画像データ1dについて磁気ディスク40を優先的に検索し、検索した医用画像データ1dをモニタ12に出力する。例えば、出力プログラム24は、選択を受け付けたファイルNo.を用いて磁気ディスク40を検索する。
【0044】
この時、実施例1における出力プログラム24は、図6の(B)に示すように、検索した医用画像データ1dに含まれる識別情報を用いて可搬媒体1を検索し、該識別情報に対応付けて記憶されている患者情報を、磁気ディスク40から検索された医用画像データ1dとともにモニタ12に出力する。あるいは、いわゆる付帯情報としての識別情報ではなくファイルNo.を用いて可搬媒体1を検索し、該ファイルNo.のデータとして記録されている患者情報を、磁気ディスク40から検索された医用画像データ1dとともにモニタ12に出力してもよい。
【0045】
[画像表示用アプリケーションによる処理手順]
続いて、図8および図9を用いて、画像表示用アプリケーションによる処理手順を説明する。図8は、医用画像データの複製処理手順を示すフローチャートである。図9は、医用画像データの出力処理手順を示すフローチャートである。
【0046】
まず、図8に示すように、医用画像表示装置10は、可搬媒体読み込み装置11に可搬媒体1が入力されると、可搬媒体1に記録された画像表示用アプリケーション1aをメモリ20に読み込み、読みこんだタイミングで(もしくは利用者によって指定されたタイミングなどで)、画像表示用アプリケーション1aを起動する(ステップS101)。
【0047】
すると、まず、設定情報読出プログラム21が、設定情報1bを可搬媒体1から読み出す(ステップS102)。
【0048】
そして、医用画像データ複製プログラム22が、設定情報読出プログラム21によって読み出された設定情報1bに設定された順序に従って、複数の医用画像データ1dの磁気ディスク40への複製を開始する(ステップS103)。例えば、設定情報1bが図4の(A)に例示する設定情報1bである場合には、医用画像データ複製プログラム22は、例えば可搬媒体1に記録されている医用画像データ一覧情報1cを参照し、モダリティが「CR」、「CT」、「MR」、「US」の順序となるようにファイルNo.を抽出し、抽出したファイルNo.の順序に従って、可搬媒体1に記録された医用画像データ1dを磁気ディスク40に複製する。
【0049】
医用画像データ複製プログラム22は、複製の候補となるファイルNo.を一つ選択し、磁気ディスク40に既に記憶されているファイルであるか否かを判定する(ステップS104)。磁気ディスク40に既に記憶されているファイルである場合には(ステップS104肯定)、医用画像データ複製プログラム22は、ステップS103の処理に戻り、次候補の複製に移行する。
【0050】
一方、磁気ディスク40に既に記憶されているファイルでない場合には(ステップS104否定)、医用画像データ複製プログラム22は、医用画像データ1dに含まれる患者情報を除くデータのみをメモリ20に格納し(ステップS105)、メモリ20に格納したデータを磁気ディスク40に格納する(ステップS106)。
【0051】
そして、医用画像データ複製プログラム22は、可搬媒体1に記録されている全ての医用画像データ1dが磁気ディスク40上に存在するか否かを判定し(ステップS107)、全ての複製が完了している場合には(ステップS107肯定)、処理を終了する。一方、全ての複製が完了していない場合には(ステップS107否定)、医用画像データ複製プログラム22は、ステップS103の処理に戻り、次候補の複製に移行する。
【0052】
ところで、図9に示すように、出力指示受付プログラム23は、医用画像データ複製プログラム22による複製が開始されたか否かを判定している(ステップS201)。複製が開始されていないと判定した場合には(ステップS201否定)、出力指示受付プログラム23は、医用画像データ複製プログラム22による複製が開始されたか否かを判定する処理に戻る。
【0053】
一方、複製が開始されたと判定した場合には(ステップS201肯定)、出力指示受付プログラム23は、画像表示指示の受付を開始する(ステップS202)。例えば、出力指示受付プログラム23は、可搬媒体1に記録されている医用画像データ一覧情報1cをモニタ12に出力し、ファイルNo.の選択受付を開始する。
【0054】
そして、出力プログラム24が、出力指示受付プログラム23によって画像表示指示を受け付けたか否かを判定しており(ステップS203)、受け付けたと判定した場合には(ステップS203肯定)、選択を受け付けたファイルNo.を用いて磁気ディスク40を検索する(ステップS204)。
【0055】
出力プログラム24は、磁気ディスク40を検索した結果、検索できた場合には(ステップS204肯定)、検索した医用画像データ1dに含まれる識別情報を用いて可搬媒体1を検索し、該識別情報に対応付けて記憶されている患者情報をメモリ20に読み込む(ステップS205)。
【0056】
続いて、出力プログラム24は、磁気ディスク40から検索結果の画像データをメモリ20に読み込み(ステップS206)、ステップS205においてメモリ20に読み込んだ患者情報と、ステップS206においてメモリ20に読み込んだ画像データとを、メモリ20上で結合する(ステップS207)。
【0057】
一方、ステップS204において、磁気ディスク40を検索した結果、検索できなかった場合には(ステップS204否定)、出力プログラム24は、可搬媒体1から該当する医用画像データを読み込む(ステップS208)。
【0058】
その後、出力プログラム24は、医用画像データをモニタ12に表示する(ステップS209)。
【0059】
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1における画像表示用アプリケーション1aは、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報1bを、複数の医用画像データ1dと該設定情報1bとが記憶された可搬媒体1から読み出す。そして、画像表示用アプリケーション1aは、読み出した設定情報1bに設定された順序に従って、可搬媒体1に記憶された複数の医用画像データ1dを該医用画像データ1dの閲覧に用いられる医用画像表示装置10の磁気ディスク40に複製する。また、画像表示用アプリケーション1aは、複製が終了する前に、所定の医用画像データ1dをモニタ12に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始する。そして、画像表示用アプリケーション1aは、所定の医用画像データ1dの出力指示を受け付けると、該出力指示にて指定された医用画像データ1dについて磁気ディスク40を検索し、検索した医用画像データ1dをモニタ12に出力する。
【0060】
このようなことから、実施例1における画像表示用アプリケーション1aによれば、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序に従って医用画像データの複製をバックグラウンド処理で行い、医用画像データの複製が終了する前に出力指示の受け付けを開始するので、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することが可能になる。
【0061】
また、医用画像データ1dには、該医用画像データ1dに撮像された被検体の患者情報が含まれるものであって、画像表示用アプリケーション1aは、医用画像データ1dに含まれる患者情報を除くデータのみを磁気ディスク40に複製する。このようなことから、実施例1における画像表示用アプリケーション1aによれば、患者情報を不用意に複製することなく、セキュリティを確保することも可能になる。
【0062】
また、医用画像データ1dには、該医用画像データ1dに撮像された被検体の患者情報と該医用画像データ1dを一意に識別する識別情報とが含まれるものであって、画像表示用アプリケーション1aは、医用画像データ1dに含まれる患者情報を除くデータのみを磁気ディスク40に複製する。そして、画像表示用アプリケーション1aは、出力指示にて指定された医用画像データ1dについて磁気ディスク40を検索するとともに、検索した医用画像データ1dに含まれる識別情報を用いて可搬媒体1を検索する。続いて、画像表示用アプリケーション1aは、識別情報に対応付けて記憶されている患者情報を、磁気ディスク40から検索された医用画像データ1dとともにモニタ12に出力する。
【0063】
このようなことから、実施例1における画像表示用アプリケーション1aによれば、患者情報を不用意に複製することなくセキュリティを確保することができるばかりでなく、表示の際には、患者情報を表示することが可能になる。
【実施例2】
【0064】
さて、実施例1においては、画像表示用アプリケーションを説明してきたが、実施例2においては、画像表示用アプリケーションを可搬媒体に書き込む医用画像診断装置を説明する。図10は、医用画像診断装置の構成を示すブロック図である。
【0065】
実施例2に係る医用画像診断装置は、例えば、CR(Computed Radiography)装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置などである。
【0066】
医用画像診断装置50は、例えば、図10に示すように、医用画像データ撮像部51と、可搬媒体読み込み部52と、制御部53とを備える。制御部53は、医用画像データ書込部54と、設定情報書込部55と、画像表示用アプリケーション書込部56とを備える。
【0067】
医用画像データ撮像部51は、医用画像データを撮像する。可搬媒体読み込み部52は、可搬媒体を読み込む。
【0068】
医用画像データ書込部54は、医用画像データを可搬媒体に書き込む。具体的には、医用画像データ書込部54は、医用画像データ撮像部51によって撮像された医用画像データを、可搬媒体読み込み部52によって読み込まれた可搬媒体に書き込む。
【0069】
設定情報書込部55は、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、可搬媒体に書き込む。具体的には、設定情報書込部55は、例えば技師や医師によって設定された設定情報を、可搬媒体読み込み部52によって読み込まれた可搬媒体に書き込む。
【0070】
画像表示用アプリケーション書込部56は、実施例1において説明した画像表示用アプリケーション1aと同様の機能を有する画像表示用アプリケーションを、可搬媒体に書き込む。具体的には、画像表示用アプリケーション書込部56は、コンピュータに、設定情報を可搬媒体から読み出させ、該設定情報に設定された順序に従って可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製させ、複製が終了する前に所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始させ、出力指示を受け付けると該出力指示にて指定された医用画像データについて記憶部を検索させ、検索した医用画像データを出力部に出力させるプログラムを、可搬媒体読み込み部52によって読み込まれた可搬媒体に書き込む。
【0071】
このようなことから、実施例2に係る医用画像診断装置によれば、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することを実現する画像表示用アプリケーションや、設定情報や医用画像データが書き込まれた可搬媒体を作成することが可能になる。
【実施例3】
【0072】
さて、実施例2においては、画像表示用アプリケーションを可搬媒体に書き込む医用画像診断装置を説明してきたが、実施例3においては、画像表示用アプリケーションを可搬媒体に書き込む医用画像処理装置を説明する。図11は、医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0073】
実施例3に係る医用画像処理装置は、例えば、CR装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置などの診断装置とネットワークを介して接続された画像表示システム(PACS(Picture Archiving and Communication System)など)の端末である。
【0074】
医用画像処理装置60は、例えば、図11に示すように、通信部61と、可搬媒体読み込み部62と、制御部63とを備える。制御部63は、医用画像データ書込部64と、設定情報書込部65と、画像表示用アプリケーション書込部66とを備える。
【0075】
通信部61は、ネットワークを介して接続された診断装置などから医用画像データを取得する。可搬媒体読み込み部62は、可搬媒体を読み込む。
【0076】
医用画像データ書込部64は、医用画像データを可搬媒体に書き込む。具体的には、医用画像データ書込部64は、通信部61によって取得された医用画像データを、可搬媒体読み込み部62によって読み込まれた可搬媒体に書き込む。
【0077】
設定情報書込部65は、複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、可搬媒体に書き込む。具体的には、設定情報書込部65は、例えば技師や医師によって設定された設定情報を、可搬媒体読み込み部62によって読み込まれた可搬媒体に書き込む。
【0078】
画像表示用アプリケーション書込部66は、実施例1において説明した画像表示用アプリケーション1aと同様の機能を有する画像表示用アプリケーションを、可搬媒体に書き込む。具体的には、画像表示用アプリケーション書込部66は、コンピュータに、設定情報を可搬媒体から読み出させ、該設定情報に設定された順序に従って可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製させ、複製が終了する前に所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始させ、出力指示を受け付けると該出力指示にて指定された医用画像データについて記憶部を検索させ、検索した医用画像データを出力部に出力させるプログラムを、可搬媒体読み込み部62によって読み込まれた可搬媒体に書き込む。
【0079】
このようなことから、実施例3に係る医用画像処理装置によれば、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することを実現する画像表示用アプリケーションや、設定情報や医用画像データが書き込まれた可搬媒体を作成することが可能になる。
【実施例4】
【0080】
[他の実施例]
さて、これまで本発明の実施例1〜3について説明してきたが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
【0081】
実施例1では、画像表示用アプリケーションが、医用画像データや設定情報とともに可搬媒体に格納される事例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。画像表示用アプリケーションは、例えば、医用画像データの閲覧に用いられる端末に予めインストールされていてもよい。また、設定情報が端末に記憶されている場合にも、本発明を同様に適用することができる。可搬媒体に記憶されている医用画像データの閲覧順序を事後的に設定したい場合などに有効である。
【0082】
また、実施例1では、画像表示用アプリケーションが医用画像データを複製する際に、患者情報を除くデータのみを複製する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。患者情報が複製されることに特に問題がない場合などには、医用画像データとともに患者情報を複製してもよい。
【0083】
また、実施例1では、画像表示用アプリケーションが、医用画像データの複製が開始されると同時に出力指示の受付を開始する例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、所定時間経過後に出力指示の受付を開始するなどしてもよい。
【0084】
なお、本実施例において図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示(例えば、図2、図10、図11など)のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
以上のように、本発明に係る画像表示プログラム、医用画像診断装置および医用画像処理装置は、医用画像データを表示することに有用であり、特に、医用画像データが表示されるまでの時間を短縮することに適している。
【符号の説明】
【0086】
1 可搬媒体
1a 画像表示用アプリケーション
1b 設定情報
1c 医用画像データ一覧情報
1d 医用画像データ
10 医用画像表示装置
11 可搬媒体読み込み装置
12 モニタ
13 バス
20 メモリ
21 設定情報読出プログラム
22 医用画像データ複製プログラム
23 出力指示受付プログラム
24 出力プログラム
30 CPU
31 設定情報読出プロセス
32 医用画像データ複製プロセス
33 出力指示受付プロセス
34 出力プロセス
40 磁気ディスク
50 医用画像診断装置
51 医用画像データ撮像部
52 可搬媒体読み込み部
53 制御部
54 医用画像データ書込部
55 設定情報書込部
56 画像表示用アプリケーション書込部
60 医用画像処理装置
61 通信部
62 可搬媒体読み込み部
63 制御部
64 医用画像データ書込部
65 設定情報書込部
66 画像表示用アプリケーション書込部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、複数の医用画像データと該設定情報とが記憶された可搬媒体から読み出す読出手順と、
前記読出手順によって読み出された設定情報に設定された順序に従って、前記可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製する複製手順と、
前記複製手順による複製が終了する前に、所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始する受付手順と、
前記受付手順によって所定の医用画像データの出力指示を受け付けると、該出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索し、検索した医用画像データを出力部に出力する出力手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像表示プログラム。
【請求項2】
前記医用画像データには、該医用画像データに撮像された被検体の属性情報が含まれるものであって、
前記複製手順は、前記医用画像データに含まれる前記属性情報を除くデータのみを前記記憶部に複製することを特徴とする請求項1に記載の画像表示プログラム。
【請求項3】
前記医用画像データには、該医用画像データに撮像された被検体の属性情報と該医用画像データを一意に識別する識別情報とが含まれるものであって、
前記複製手順は、前記医用画像データに含まれる前記属性情報を除くデータのみを前記記憶部に複製し、
前記出力手順は、前記出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索するとともに、検索した医用画像データに含まれる識別情報を用いて前記可搬媒体を検索し、該識別情報に対応付けて記憶されている属性情報を、前記記憶部から検索された医用画像データとともに出力部に出力することを特徴とする請求項1に記載の画像表示プログラム。
【請求項4】
医用画像データを可搬媒体に書き込む医用画像データ書込手段と、
複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、前記可搬媒体に書き込む設定情報書込手段と、
コンピュータに、前記設定情報を前記可搬媒体から読み出させ、該設定情報に設定された順序に従って前記可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製させ、複製が終了する前に所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始させ、出力指示を受け付けると該出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索させ、検索した医用画像データを出力部に出力させるプログラムを、前記可搬媒体に書き込むプログラム書込手段と
を備えたことを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項5】
医用画像データを可搬媒体に書き込む医用画像データ書込手段と、
複数の医用画像データを閲覧する順序として医学的に意味付けされた順序が設定された設定情報を、前記可搬媒体に書き込む設定情報書込手段と、
コンピュータに、前記設定情報を前記可搬媒体から読み出させ、該設定情報に設定された順序に従って前記可搬媒体に記憶された複数の医用画像データを該医用画像データの閲覧に用いられる端末の記憶部に複製させ、複製が終了する前に所定の医用画像データを出力部に出力することを指示する出力指示の受け付けを開始させ、出力指示を受け付けると該出力指示にて指定された医用画像データについて前記記憶部を検索させ、検索した医用画像データを出力部に出力させるプログラムを、前記可搬媒体に書き込むプログラム書込手段と
を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−170274(P2010−170274A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11301(P2009−11301)
【出願日】平成21年1月21日(2009.1.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】