説明

画像表示装置、画像表示方法及びプログラム

【課題】ユーザによる煩雑な操作を極力簡易化しながら、設定した総再生時間を守って違和感なく自然なスライドショー機能を実現する。
【解決手段】撮影日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶するHDD28と、画像を表示する表示部11と、HDD28が記憶する画像を表示する総表示時間、及び表示部11で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定するキー入力部25と、HDD28が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定し、上記総表示時間、HDD28が記憶する画像の数、及び上記最小表示時間により表示可能な画面数を算出し、算出した画面数に基づき、上記時間単位でHDD28が記憶する複数の画像の組合せを撮影日時情報に基づいて調整し、調整した結果に基づき、HDD28が記憶する画像を用いて表示部11で算出画面数分の画像表示を実行させるCPU21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルフォトフレームや画像管理ソフト等に好適な画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで撮影された静止画を扱うことができる各種電子機器の多くでは、各静止画を一定時間、例えば1秒毎に順次自動的に切り換えながら表示させるスライドショー機能が搭載されている。この種のスライドショー機能を有する装置で、使用する静止画の総数を変えずに総再生時間を指定通りに調整することを目的とした技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
この特許文献1に記載された技術では、画像の切り替わり時に使用する特殊エフェクトの種類、使用される静止画のコマ数、シーン再生時間をパラメータとして各シーンを定義するシーン定義情報が組み合わされたシーン構成情報に基づいて、スライドショー用の画像データであるフォトムービーが作成される。作成されたシーン構成情報から各シーンの再生時間を合計したフォトムービーの総再生時間が算出される。フォトムービーの総再生時間をユーザに指定された総再生時間に変更する場合、シーン再生時間とシーン構成が変更される。シーン再生時間が変更されると各シーンにおける画像の動き量が変化する。シーン構成が変更されると、複数の静止画を使用するエフェクトが指定されたシーンから特定の静止画が他のシーンに移動し、シーンの追加または削除が行なわれる。
【0003】
また、任意の時間でスライドショーの再生を行なうことを目的とした別の技術も考えられている。(例えば、特許文献2)
この特許文献2に記載された技術では、スケーリング係数算出部がスライドショー再生時間を選択エフェクト時間で除算し、スライドショー再生時間の選択エフェクト合計時間に対する比をスケーリング係数として算出し、算出したスケーリング係数を補正部に供給する。補正部は、削除候補削除部より供給された削除結果、またはエフェクト選択部より供給された選択エフェクトの各エフェクトの再生時間を、スケーリング係数算出部より供給されたスケーリング係数を用いて補正し、その選択エフェクトの合計再生時間をスライドショー再生時間に一致させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−157197号公報
【特許文献2】特開2009−038826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記各特許文献に記載された技術も含め、一般にスライドショー機能では、選択された静止画像のコマ数と選択されたエフェクトとを設定した総再生時間に合わせて割り振ることで、静止画像1コマ当たりの再生時間を決定している。そのため、設定した総再生時間に対して静止画像のコマ数が多い場合には、静止画像1コマ当たりの表示時間が短くなり、場合によってはユーザの視認が難しくなり、あるいはあまりに早く画像が切り替わるために、気忙しく落ち着きのない印象を与えることがあり得る。
【0006】
そのような事態に対処するべく、静止画像1コマ当たりの最小表示時間を設定すると、選択した全ての静止画像を総再生時間中に表示することが困難となることも考えられる。
さらに、選択した総再生時間内で表示する静止画像のコマ数を削減するべく、上記特許文献1の技術のように一部の静止画像を組み合わせてマルチ画面表示することも考えられる。
【0007】
しかしながら、どの静止画像を組み合わせてマルチ画面を構成するのか、その選択までもユーザが行なうものとした場合、選択作業が非常に煩雑となり、現実的ではない。
【0008】
一方で、装置側で必要な割合に基づいてマルチ画面を構成する静止画像を自動的に選択するものとした場合、静止画像の内容までを考慮することはできないので、組合せが不自然で違和感のある表示となる可能性が生じる。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザによる煩雑な操作を極力簡易化しながら、設定した総再生時間を守って違和感なく自然なスライドショー機能を実現することが可能な画像表示装置、画像表示方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の発明は、日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶する記憶手段と、画像を表示する表示手段と、上記記憶手段が記憶する画像を表示する総表示時間を設定する第1の設定手段と、上記表示手段で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定する第2の設定手段と、上記記憶手段が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定する指定手段と、上記第1の設定手段で設定した総表示時間、上記記憶手段が記憶する画像の数、及び上記第2の設定手段で設定した最小表示時間により、表示可能な画面数を算出する画面数算出手段と、上記画面数算出手段で算出した画面数に基づき、上記指定手段で指定した時間単位で上記記憶手段が記憶する複数の画像の組合せを上記日時情報に基づいて調整する調整手段と、上記調整手段で調整した結果に基づき、上記記憶手段が記憶する画像を用いて上記表示手段で上記算出画面数分の画像表示を実行させる表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、複数の画像を1つの画面に合成するマルチ画像パターンを予め画像数に応じて複数記憶したパターン記憶手段をさらに具備し、上記表示制御手段は、上記調整手段で調整した結果に基づき、画像数の合致するマルチ画像パターンを上記パターン記憶手段から読出し、読出したマルチ画像パターンに上記記憶手段が記憶する画像を嵌め込み合成して画像表示を実行させることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、表示画面の切替時に用いるエフェクト表示の時間を設定する第3の設定手段をさらに具備し、上記画面数算出手段は、上記第3の設定手段で設定したエフェクト表示時間をさらに考慮して表示可能な画面数を算出し、上記表示制御手段は、上記調整手段で調整した結果に基づき、上記記憶手段が記憶する画像を用いて上記表示手段で上記エフェクト表示を伴う上記算出画面数分の画像表示を実行させることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記記憶手段が記憶する画像は、撮影の日時情報を属性情報に含み、上記指定手段は、撮影の日時情報に対する年、月、日、週、曜日、及び時刻範囲の少なくとも1つを時間単位として指定することを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記記憶手段は、複数の音声情報をさらに記憶し、音声情報に基づいた音声を出力する音声再生手段をさらに具備し、上記第1の設定手段は、上記記憶手段が記憶する複数の音声情報中の1つを選択することで、選択した音声情報を上記音声出力手段で再生する際の再生時間を総表示時間として設定することを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶する記憶部、及び画像を表示する表示部を備えた装置での画像表示方法であって、上記記憶部が記憶する画像を表示する総表示時間を設定する第1の設定工程と、上記表示部で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定する第2の設定工程と、上記記憶部が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定する指定工程と、上記第1の設定工程で設定した総表示時間、上記記憶部が記憶する画像の数、及び上記第2の設定工程で設定した最小表示時間により、表示可能な画面数を算出する画面数算出工程と、上記画面数算出工程で算出した画面数に基づき、上記指定工程で指定した時間単位で上記記憶部が記憶する複数の画像の組合せを上記日時情報に基づいて調整する調整工程と、上記調整工程で調整した結果に基づき、上記記憶部が記憶する画像を用いて上記表示部で上記算出画面数分の画像表示を実行させる表示制御工程とを有したことを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶する記憶部、及び画像を表示する表示部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、上記記憶部が記憶する画像を表示する総表示時間を設定する第1の設定手段、上記表示部で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定する第2の設定手段、上記記憶部が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定する指定手段、上記第1の設定手段で設定した総表示時間、上記記憶部が記憶する画像の数、及び上記第2の設定手段で設定した最小表示時間により、表示可能な画面数を算出する画面数算出手段、上記画面数算出手段で算出した画面数に基づき、上記指定手段で指定した時間単位で上記記憶部が記憶する複数の画像の組合せを上記日時情報に基づいて調整する調整手段、及び上記調整手段で調整した結果に基づき、上記記憶部が記憶する画像を用いて上記表示部で上記算出画面数分の画像表示を実行させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザによる煩雑な操作を極力簡易化しながら、設定した総再生時間を守って違和感なく自然なスライドショー機能を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルフォトフレームの外観構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態に係る電源オン時のスライドショー表示の処理内容を示すフローチャート。
【図4】同実施形態に係る表示部の一部で表示される設定ウィンドウを示す図。
【図5】同実施形態に係る表示部の一部で表示される、総表示時間を設定するウィンドウを示す図。
【図6】同実施形態に係る音楽データ選択時の総表示時間の設定過程の各ウィンドウを示す図。
【図7】同実施形態に係る複数の画像データの撮影日時管理フラグを説明する図。
【図8】同実施形態に係る画像数とレイアウトパターンを規定した管理テーブルの例を示す図。
【図9】同実施形態に係る撮影日時に応じた統合後の画面パターンを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下本発明をデジタルフォトフレームに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るデジタルフォトフレーム10の外観構成を示す斜視図である。同図に示す如くデジタルフォトフレーム10は、矩形薄板状の筐体の前面側ほぼ全域に渡って表示部11を設け、同前面の下端側に電源キー12、メニューキー13、選択キー14、決定キー15、及びスピーカ部16を設ける。
【0020】
上記表示部11は、バックライト付きのカラー液晶表示パネルで構成される。
上記電源キー12は、電源のオン/オフを操作するためのキーである。
上記メニューキー13は、後述するスライドショー機能の設定変更など、予め用意されたメニュー項目を表示させるためのキーである。
上記選択キー14は、メニュー項目や各種設定内容等を選択するためのキーである。
上記決定キー15は、上記選択キー14で選択した状態を確定するためのキーである。
【0021】
上記スピーカ部16は、再生した音声を出力する。
【0022】
また、上記デジタルフォトフレーム10筐体の一側面には、メモリカードスロット17、USB(Universal Serial Bus)端子18、及び赤外線送受光部19を設ける。
上記メモリカードスロット17は、画像データ等のデータファイルを記憶したメモリカードを装着することで、記憶した画像データ等のデータファイルをデジタルフォトフレーム10内部に取込む。
【0023】
上記USB端子18は、図示しないUSBケーブルを介し、他の外部機器、例えばインターネット環境にあるパーソナルコンピュータ等と接続することで外部のネットワークと接続可能となる一方で、例えばCDドライブ装置、DVDドライブ装置等と接続することでそれらのドライブ装置に装着された記録媒体から画像データ等のデータファイルをデジタルフォトフレーム10内部に取込むことが可能となる。
【0024】
赤外線送受光部19は、例えば赤外線通信機能を有する携帯電話端末等と無線接続して、携帯端末装置で撮影した画像データ等のデータファイルを取込む。
図2は、上記デジタルフォトフレーム10が備える電子回路の機能構成を示すブロック図である。CPU21、メインメモリ22、及びプログラムメモリ23がバスBを介して接続される。
【0025】
上記CPU21は、プログラムメモリ23に記憶される動作プログラムや固定データ等を読出し、読出した内容をメインメモリ22に展開して記憶させた上で、その内容に従ってこのデジタルフォトフレーム10内の各種処理動作を実行する。
【0026】
メインメモリ22は、例えばSRAMで構成され、CPU21のワークメモリとして使用される。プログラムメモリ23は、不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリで構成され、CPU21の動作プログラムや各種固定データ等を記憶する。
【0027】
上記バスBに対して、周辺回路との入出力を制御する入出力インターフェイス24が接続される。この入出力インターフェイス24に、入出力回路であるキー入力部25、USBインターフェイス(I/F)26、上記赤外線送受光部19、メモリカードインターフェイス(I/F)27、ハードディスク装置(HDD)28、表示駆動部29、及び音声駆動部30が接続される。
【0028】
上記キー入力部25は、上記電源キー12、メニューキー13、選択キー14、及び決定キー15とそれらキーのキーサンプリングを行なうキーコントローラから構成され、操作されたキーの情報を入出力インターフェイス24へ出力する。
【0029】
上記USBインターフェイス26は、上記USB端子18を介して接続された外部機器との間でデータの送受を管理する。
【0030】
上記メモリカードインターフェイス27は、上記メモリカードスロット17に装着されたメモリカードから各種データを読出して入出力インターフェイス24へ送出する。
【0031】
上記ハードディスク装置28は、このデジタルフォトフレーム10の主記憶媒体として各種画像データや音声データ等を蓄積し、必要に応じて入出力インターフェイス24へ読出す。
【0032】
上記表示駆動部29は、入出力インターフェイス24から送られてくる画像データに基づいて上記表示部11を駆動し、各種画像を表示させる。
上記音声駆動部30は、入出力インターフェイス24から送られてくる音声データをアナログ化し、上記スピーカ部16より楽曲の音声等を出力させる。
【0033】
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお、以下に示す動作は、電源キー12の操作により電源がオンされてから、CPU21がプログラムメモリ23に記憶されている動作プログラムやデータを読出してメインメモリ22に展開して記憶させた上で実行するものである。
【0034】
プログラムメモリ23に記憶されている動作プログラム等は、このデジタルフォトフレーム10の製造工場出荷時にプログラムメモリ23に記憶されていたものに加え、例えばこのデジタルフォトフレーム10のバージョンアップに際して、USB端子18を介してインターネット環境にあるパーソナルコンピュータと接続することにより、あるいは更新プログラムを記憶したメモリカードをメモリカードスロット17に装着することにより、外部から新たな動作プログラム、データ等をダウンロードして記憶するものも含む。
【0035】
図3は、電源オン後の処理内容を示すものである。その処理当初にCPU21は、前回の電源オフ時にハードディスク装置28に格納した、スライドショーの設定状態を示す記憶データを読出し、そのデータに基づいてスライドショーの表示準備を行なう(ステップS101)。
【0036】
ここでスライドショーの設定状態を示すデータとは、表示対象とする画像データを示す情報、表示対象の全ての画像データを一通り表示するための総表示時間、及び画面切替時のエフェクト処理を選択する情報を含む。
【0037】
上記準備に従ってCPU21は、表示駆動部29により表示部11でスライドショー表示を開始させると共に(ステップS102)、電源をオフするために電源キー12が操作されたか否か(ステップS103)、メニューキー13と選択キー14及び決定キー15の操作によりスライドショーの設定変更が指示されたか否か(ステップS104)をそれぞれキー入力部25からの操作信号により判断する。
【0038】
これらのいずれの操作もなされない場合にCPU21は、上記ステップS102に戻る。
【0039】
こうしてステップS102〜S104の処理を繰返し実行することで、CPU21はスライドショーの表示を実行しながら、電源オフの操作がなされるか、スライドショーの設定変更が指示されるのを待機する。
【0040】
スライドショーの表示を行なっている状態で電源キー12が操作された場合、CPU21は上記ステップS103でそれを判断し、その時点のスライドショーの設定状態を示すデータをハードディスク装置28に格納させた上で(ステップS105)、電源をオフする。
【0041】
また、上記ステップS104でスライドショーの設定変更を指示するキー操作がなされたと判断した場合、CPU21は次にスライドショーの総表示時間を設定するよう、ユーザに促して、対応する操作を受付ける(ステップS106)。
【0042】
このスライドショーの総表示時間に関しては、ユーザが任意に時間値を設定する方法と、ハードディスク装置28に記憶される音声データの1つを選択することで、その選択した音声データの再生時間を総表示時間として設定する方法の2通りがあるものとする。
【0043】
図4は、このとき表示部11の一部で表示される設定ウィンドウW1を例示する。図示する如く、「自由に時間を選択する」「音楽データから選択する」の2つから選択可能であり、現時点では「自由に時間を選択する」が仮に選択された状態を示す。
【0044】
この状態からキー入力部25の決定キー15を操作することで、実際の総表示時間を設定する状態に移行する。
【0045】
図5(A)は、総表示時間の「時間」「分」「秒」を設定するウィンドウW2を例示する。この図5(A)では、カーソルが「時間」位置にあり、選択キー14の「左方向」キーまたは「右方向」キーを操作することで、時間単位の設定が可能であることを示している。この表示状態から、選択キー14の「下方向」キーを1回操作することで、分単位の設定が可能となり、さらに「下方向」キーをもう1回操作することで、秒単位の設定が可能となる。
【0046】
図5(B)では、分単位で「1(分)」を設定した後、秒単位で「15(秒)」を設定した状態を示す。この状態から決定キー15を操作することにより、スライドショーの1サイクル当たりの総表示時間の設定が「1分15秒」で確定される。
【0047】
また図6は、上記図4の表示状態から「音楽データを選択する」を選択した場合の総表示時間の設定過程を例示する。ここでは、ハードディスク装置28で記憶する音声データとそのフォルダ構成とに基づいて、当初は図6(A)に示すような、それぞれ複数の楽曲からなる2つの音楽アルバムが選択可能なウィンドウW3を表示する。ここでは、「再生対象」としてのチェックボックスと、フォルダ(アルバム)の「展開」状態、「アルバム名」、個々の楽曲の「タイトル」、及び「再生時間」を表示しており、アルバム単位での設定が可能な状態を示す。
【0048】
上記図6(A)の表示状態から各アルバムの「展開」状態を選択してそれぞれ上記決定キー15を操作することで、図6(B)のウィンドウW4で示すように、各アルバムを構成する個々の楽曲単位での選択が可能となる。同図(B)では、「アルバム1」を構成する楽曲中の「楽曲3」と、「アルバム2」を構成する楽曲中の「楽曲6」とが「再生対象」として選択されたことが、同チェックボックスから理解できる。
【0049】
こうして再生対象を任意に選択した上で、選択終了を指定することで、図6(C)に示すように選択結果のプレイリストのウィンドウW5を表示しても良い。ここでは、選択した各楽曲の「アルバム名」、楽曲の「タイトル」、及び「再生時間」と共に、「総再生時間」を表示することで、上記スライドショーの総表示時間の設定内容が理解できるようにしている。
【0050】
上記ステップS106での総再生時間の設定後に、表示対象の画像を選択する(ステップS107)。この画像の選択に関しては、その時点で表示可能な全画像データを一括して選択する方法、表示部11で画像データを記憶している媒体をハードディスク装置28、メモリカードスロット17に装着しているメモリカード、USB端子18に接続している外部機器等、記憶媒体の別毎に選択する方法、さらには全画像の一覧表示から個々に画像単位で選択する方法等が考えられる。
【0051】
次に、画面切替時のエフェクト処理を選択する(ステップS108)。
このエフェクト処理では、例えば画面「A」が拭き取られて画面「B」に変わるような「ワイプ」、画面「A」がスライドして画面「B」に変わるような「スライド」、画面「A」が徐々に徐々に消えて真っ白(または他の単一色)となり、その後に徐々に画面「B」が表れるような「フェイド」等がある。
【0052】
以下の説明を簡易化するために、本実施形態ではこれら各エフェクト処理はいずれも同一時間であるものとするが、反対に、ユーザが任意に時間を設定可能としても良い。その場合、後述するエフェクト処理の時間は、ユーザが設定した時間値を用いるものとなる。
また、あえてエフェクト処理を選択しない「エフェクトなし」も選択することが可能とする。
【0053】
以上のステップS106〜S108の各設定内容により、総表示時間を選択画像数で除算して、1画像を1画面とした場合の単純表示時間を算出する(ステップS109)。
【0054】
次いで、算出した単純表示時間が、最低表示時間と画面切換えに要するエフェクト処理時間の和より大きいか否かにより、1画像を1画面としたスライドショー表示が可能であるか否かを判断する(ステップS110)。
【0055】
この場合、最低表示時間は、画面の切換え間隔が短すぎることにより視認性が低下し、あるいは落ち着きがない印象を与えることを防ぐべく設定されるものであり、デフォルト値、例えば2[秒]、を設定するものとしても良いし、さらにはユーザが任意に設定可能としても良い。
またエフェクト処理時間は、上記「エフェクトなし」を選択した場合には「0(ゼロ)」となる。
【0056】
上記ステップS110で1画像を1画面としたスライドショー表示が可能であると判断した場合には、その設定内容のまま上記ステップS102に進み、スライドショー表示を開始させる。
【0057】
また、上記ステップS110で算出した単純表示時間が、最低表示時間と画面切換えに要するエフェクト処理時間の和以下であり、1画像を1画面としたスライドショー表示ができないと判断した場合には、次いで少なくとも一部の画面で複数の画像を合わせて表示することにより、画面数を削減するための以下の処理に移行する。
【0058】
まず、選択した全画像データに対して、付帯するExif(Exchangeable image file format)規格の撮影データ中の撮影日時の情報を用いて、撮影日時の管理フラグを設定する(ステップS111)。
【0059】
図7は、説明を簡易にするために、選択した画像データが8枚であった場合の各撮影日時の管理フラグを例示する。同図では、8枚の画像データP01〜P08の各撮影日時の情報中、時刻情報を省略して「年」「月」「日」のみを使用して管理する例を示す。
【0060】
ここで撮影日時管理フラグは、「日」単位でのフラグ設定「D1」〜「D5」、「月」単位でのフラグ設定「M1」〜「M4」、「年」単位でのフラグ設定「Y1」,「Y2」となる。
【0061】
次に、総表示時間を、最低表示時間と画面切換えに要するエフェクト処理時間の和で除算することにより、総表示時間内で表示可能な画面数を算出する(ステップS112)。
この算出結果を、上記ステップS107で選択した全表示画像数から減算して得られる差を、削減するべき画面数として算出する(ステップS113)。
【0062】
こうして得た削減するべき画面数に基づいて、同一画面に複数の画像を配するマルチ表示画面のデータを作成するべく、まず撮影日時の管理フラグで最も小さい単位「日」で纏めたマルチ表示画面の統合処理を行なう(ステップS114)。
【0063】
図8は、プログラムメモリ23に予め記憶された、取り得る画像数とレイアウトパターンを規定した管理テーブルの例を示す。同図では、テーブル番号「1」〜「5」で、画像数「2」「3」「4」「6」「8」に対応した各レイアウトパターンを示す。
【0064】
CPU21は、テーブル番号「1」に応じたレイアウトパターンを読出す。
【0065】
上記図7で示した管理フラグの場合、「日」単位でのフラグ「D1」に基づいて、まず画像データP01と画像データP02の2枚の画像データを上記テーブル番号「1」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成すると共に、画像データP07と画像データP08の2枚の画像データを上記テーブル番号「1」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成する。
【0066】
この統合処理により、例えば上記図7に示した例では、表示画面数を「8」から「6」に削減することができる。
【0067】
次いで、削減後の画面数が上記ステップS12で算出した表示可能な画面数以下であるか否かにより、削減画面数をクリアしたか否かを判断する(ステップS115)。
【0068】
ここで削減画面数をクリアしたと判断した場合には、上記ステップS102に進み、スライドショー表示を開始させる。
【0069】
また、上記ステップS115で削減画面数をクリアしていないと判断した場合には、その時点で管理テーブルのテーブル番号が最大値、例えば「5」であるか否かにより、最大数、例えば「8」枚の画像のマルチ表示画面による統合処理を終えているかを判断する(ステップS116)。
【0070】
ここでまだ管理テーブルのテーブル番号が最大値とはなっておらず、最大数の画像のマルチ表示画面による統合処理は行なっていないことを判断すると、次いで管理テーブルのテーブル番号を「+1」更新設定して例えば「2」とし(ステップS117)、再び上記ステップS114からの処理に戻る。
【0071】
このステップS114で、CPU21は、テーブル番号「2」からレイアウトパターンを読出す。
【0072】
上記図7で示した管理フラグの場合、「日」単位でのフラグ「D1」に基づいて、前回のステップS114でも一部を統合した画像データP01〜P03の3枚の画像データを上記テーブル番号「2」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成する。
【0073】
この統合処理により上記図7に示した例では、既に画像データP07と画像データP08の2枚の画像データを上記テーブル番号「1」のレイアウトパターンを用いて1枚のマルチ表示画面としているので、表示画面数を「6」から「5」に削減できる。
【0074】
上記のようにステップS114〜S117の処理を繰返し実行し、管理テーブルのテーブル番号を順次「+1」ずつ更新設定し、マルチ画面で統合する画像の数を段階的に増やし、画面数を削減しながら、削減画面数をクリアしたか否かを判断する。
【0075】
削減画面数をクリアしないままに管理テーブルのテーブル番号が最大値となり、最大数の画像のマルチ表示画面による統合処理を終えていると判断すると、次いで統合対象とする撮影日時の管理フラグの単位を、それまでの最も小さい単位「日」から1つ上げ、「月」で纏めたマルチ表示画面の統合処理を行なうものとした上で(ステップS118)、再び上記ステップS114に進む。
【0076】
図9(A)は、撮影日時の管理フラグの単位が「日」である場合の、最終的な統合後の画面パターンPD1〜PD5を示すものである。上記図7でも示した撮影日時の管理フラグの単位が「日」である場合、フラグは「D1」〜「D5」の値をとるため、統合後の画面数は「5」となる。
【0077】
撮影日時の管理フラグの単位を「月」とした後、その当初にCPU21は、テーブル番号「1」に応じたレイアウトパターンを読出す。
【0078】
上記図7で示した管理フラグの場合、まず画像データP01と画像データP02の2枚の画像データ、画像データP05と画像データP06の2枚の画像データ、及び画像データP07と画像データP08の2枚の画像データをそれぞれ上記テーブル番号「1」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成する。
【0079】
この統合処理により、例えば上記図7に示した例では、表示画面数を「8」から「5」に削減できる。続くステップS115でこの画面数がまだ削減画面数をクリアしていないと判断した場合、CPU21はさらに上記ステップS116を介して上記ステップS117でテーブル番号「1」を「+1」更新設定して「2」とした上で上記ステップS114に戻る。
【0080】
このステップS114でCPU21は、直前のステップS114でも一部を統合した画像データP01〜P03の3枚の画像データを上記テーブル番号「2」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成する。
【0081】
この統合処理により上記図7に示した例では、既に画像データP05と画像データP05の2枚の画像データ、画像データP07と画像データP08の2枚の画像データをそれぞれ上記テーブル番号「1」のレイアウトパターンを用いて1枚のマルチ表示画面としているので、表示画面数を「5」から「4」に削減できる。
【0082】
上記のようにステップS114〜S117の処理を繰返し実行し、管理テーブルのテーブル番号を順次「+1」ずつ更新設定し、マルチ画面で統合する画像の数を段階的に増やし、画面数を削減しながら、削減画面数をクリアしたか否かを判断する。
【0083】
削減画面数をクリアしないままに管理テーブルのテーブル番号が最大値となり、最大数の画像のマルチ表示画面による統合処理を終えていると判断すると、次いで統合対象とする撮影日時の管理フラグの単位を、それまでの単位「月」から1つ上げ、「年」で纏めたマルチ表示画面の統合処理を行なうものとした上で(ステップS118)、再び上記ステップS114に進む。
【0084】
図9(B)は、撮影日時の管理フラグの単位が「月」である場合の、最終的な統合後の画面パターンPM1〜PM4を示すものである。上記図7でも示した撮影日時の管理フラグの単位が「月」である場合、フラグは「M1」〜「M4」の値をとるため、統合後の画面数は「4」となる。
【0085】
撮影日時の管理フラグの単位を「年」とした後、その当初にCPU21は、テーブル番号「1」に応じたレイアウトパターンを読出す。
【0086】
上記図7で示した管理フラグの場合、まず画像データP01と画像データP02の2枚の画像データ、及び画像データP04と画像データP05の2枚の画像データをそれぞれ上記テーブル番号「1」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成する。
【0087】
この統合処理により、上記図7に示した例では、表示画面数を「8」から「6」に削減できる。続くステップS115でこの画面数がまだ削減画面数をクリアしていないと判断した場合、CPU21はさらに上記ステップS116を介して上記ステップS117でテーブル番号「1」を「+1」更新設定して「2」とした上で上記ステップS114に戻る。
【0088】
このステップS114でCPU21は、直前のステップS114でも一部を統合した画像データP01〜P03の3枚の画像データ、及び画像データP04〜P06の3枚の画像データをそれぞれ上記テーブル番号「2」のレイアウトパターンを用いてマルチ表示画面を作成する。
【0089】
この統合処理により、上記図7に示した例では、表示画面数を「6」から「3」に削減できる。続くステップS115でこの画面数が削減画面数をクリアしたと判断すると、CPU21は上記ステップS102に進み、スライドショー表示を開始させる。
【0090】
図9(C)は、撮影日時の管理フラグの単位が「年」である場合の、最終的な統合後の画面パターンPY1〜PY3を示すものである。上記図7でも示した撮影日時の管理フラグの単位が「年」である場合、フラグは「Y1」,「Y2」の値をとり、統合後の画面数はここでは「3」、最小の場合は「2」となる。
【0091】
このように、撮影日時を管理する管理フラグの単位が小さいものから順番に従い、複数の画像を1画面に統合するマルチ画像の管理テーブルのテーブル番号を少ないものを先に順次設定して削減画像数を増やしていくことで、ユーザが設定した総表示時間とエフェクト処理の時間、及び最低表示時間を守りながら、無闇に多数の画像をマルチ画面として設定することなく、適切な画面数にできる。
【0092】
以上詳記した如く本実施形態によれば、ユーザによる煩雑な操作を極力簡易化しながら、設定した総表示時間を守って違和感なく自然なスライドショー機能を実現させることが可能となる。
【0093】
加えて上記実施形態では、図8に示したように取り得る画像数とレイアウトパターンを規定した管理テーブルを予めプログラムメモリ23に記憶しておき、そのレイアウトパターンに従ってマルチ画像の画面を作成するようにしたので、複数の画像の合成をより簡易に実行できる。
【0094】
さらに上記実施形態では、表示画面の切替時に用いるエフェクト表示の時間も勘案して画面数の算出を行なうため、画面切換え時にエフェクト処理を施すように設定した場合でも、設定した総表示時間を守ってスライドショー機能を実現させることが可能となる。
【0095】
なお上記実施形態では、画像データがそれぞれ例えばExif規格に則って撮影日時の情報を撮影データの一部に持つものとして、その撮影日時の情報に基づいて画像の統括処理を実行するものとした。
【0096】
これにより、単なるタイムスタンプではなく、撮影日時を画像を組合せる基準としたので、データのコピー等でデータファイルのタイムスタンプが書き換えられた場合でも、Exif情報中の撮影日時の情報が書き換えられることはないため、撮影時の時系列による自然な組合せを維持できる。
【0097】
上記実施形態では、具体的な撮影日時の「年」「月」「日」の情報のみにより組合せを決定する場合について説明したが、例えば季節に応じて「3月〜5月」「6月〜8月」「9月〜11月」「12月〜2月」のような範囲を設定可能としても良いし、さらには「月」の「上旬」「中旬」「下旬」、「週」、「曜日」、あるいは時刻範囲としての「午前」「午後」などを指定可能とすることで、よりきめ細かい設定により違和感なく自然な画像の組合せが実現できる。
【0098】
また総表示時間の設定に関しては、ユーザが任意に時間値を設定するのみならず、スライドショー表示の際に合わせて音声再生する音楽情報を指定することで、その音楽情報の再生時間を総表示時間として設定可能としたことにより、ユーザが表示時間等を意識する必要がなく、ユーザにとっての手間をさらに簡略化できる。
【0099】
なお上記実施形態はデジタルフォトフレーム10に適用した場合について説明したが、本発明はデジタルフォトフレームに限らず、スライドショー機能を搭載可能な装置、例えばパーソナルコンピュータや電子ブック、充電台に載置した携帯電話端末やデジタルカメラ、あるいはテレビ放送を受信していない状態のテレビ受像機、あるいはそれらの装置が内蔵するコンピュータにインストールされ、実行されるプログラムであっても同様に適用することが可能となる。
【0100】
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0101】
10…デジタルフォトフレーム、11…表示部、12…電源キー、13…メニューキー、14…選択キー、15…決定キー、16…スピーカ部、17…メモリカードスロット、18…USB端子、19…赤外線(Ir)送受光部、21…CPU、22…メインメモリ、23…プログラムメモリ、24…入出力インターフェイス、25…キー入力部、26…USBインターフェイス(I/F)、27…メモリカードインターフェイス(I/F)、28…ハードディスク装置(HDD)、29…表示駆動部、30…音声駆動部、B…バス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶する記憶手段と、
画像を表示する表示手段と、
上記記憶手段が記憶する画像を表示する総表示時間を設定する第1の設定手段と、
上記表示手段で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定する第2の設定手段と、
上記記憶手段が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定する指定手段と、
上記第1の設定手段で設定した総表示時間、上記記憶手段が記憶する画像の数、及び上記第2の設定手段で設定した最小表示時間により、表示可能な画面数を算出する画面数算出手段と、
上記画面数算出手段で算出した画面数に基づき、上記指定手段で指定した時間単位で上記記憶手段が記憶する複数の画像の組合せを上記日時情報に基づいて調整する調整手段と、
上記調整手段で調整した結果に基づき、上記記憶手段が記憶する画像を用いて上記表示手段で上記算出画面数分の画像表示を実行させる表示制御手段と
を具備したことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
複数の画像を1つの画面に合成するマルチ画像パターンを予め画像数に応じて複数記憶したパターン記憶手段をさらに具備し、
上記表示制御手段は、上記調整手段で調整した結果に基づき、画像数の合致するマルチ画像パターンを上記パターン記憶手段から読出し、読出したマルチ画像パターンに上記記憶手段が記憶する画像を嵌め込み合成して画像表示を実行させる
ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
表示画面の切替時に用いるエフェクト表示の時間を設定する第3の設定手段をさらに具備し、
上記画面数算出手段は、上記第3の設定手段で設定したエフェクト表示時間をさらに考慮して表示可能な画面数を算出し、
上記表示制御手段は、上記調整手段で調整した結果に基づき、上記記憶手段が記憶する画像を用いて上記表示手段で上記エフェクト表示を伴う上記算出画面数分の画像表示を実行させる
ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記記憶手段が記憶する画像は、撮影の日時情報を属性情報に含み、
上記指定手段は、撮影の日時情報に対する年、月、日、週、曜日、及び時刻範囲の少なくとも1つを時間単位として指定する
ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記記憶手段は、複数の音声情報をさらに記憶し、
音声情報に基づいた音声を出力する音声再生手段をさらに具備し、
上記第1の設定手段は、上記記憶手段が記憶する複数の音声情報中の1つを選択することで、選択した音声情報を上記音声出力手段で再生する際の再生時間を総表示時間として設定する
ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項6】
日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶する記憶部、及び画像を表示する表示部を備えた装置での画像表示方法であって、
上記記憶部が記憶する画像を表示する総表示時間を設定する第1の設定工程と、
上記表示部で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定する第2の設定工程と、
上記記憶部が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定する指定工程と、
上記第1の設定工程で設定した総表示時間、上記記憶部が記憶する画像の数、及び上記第2の設定工程で設定した最小表示時間により、表示可能な画面数を算出する画面数算出工程と、
上記画面数算出工程で算出した画面数に基づき、上記指定工程で指定した時間単位で上記記憶部が記憶する複数の画像の組合せを上記日時情報に基づいて調整する調整工程と、
上記調整工程で調整した結果に基づき、上記記憶部が記憶する画像を用いて上記表示部で上記算出画面数分の画像表示を実行させる表示制御工程と
を有したことを特徴とする画像表示方法。
【請求項7】
日時情報を属性情報として含む画像を複数記憶する記憶部、及び画像を表示する表示部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、
上記コンピュータを、
上記記憶部が記憶する画像を表示する総表示時間を設定する第1の設定手段、
上記表示部で表示する1画像当たりの最小表示時間を設定する第2の設定手段、
上記記憶部が記憶する画像の関連付けとなる時間単位を指定する指定手段、
上記第1の設定手段で設定した総表示時間、上記記憶部が記憶する画像の数、及び上記第2の設定手段で設定した最小表示時間により、表示可能な画面数を算出する画面数算出手段、
上記画面数算出手段で算出した画面数に基づき、上記指定手段で指定した時間単位で上記記憶部が記憶する複数の画像の組合せを上記日時情報に基づいて調整する調整手段、及び
上記調整手段で調整した結果に基づき、上記記憶部が記憶する画像を用いて上記表示部で上記算出画面数分の画像表示を実行させる表示制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−94991(P2012−94991A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238715(P2010−238715)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】